JP5734255B2 - 平型導体用電気コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、平型導体用電気コネクタに関する。
平型導体としては、フレキシブル基板(FPC)、フラットケーブル(FFC)等が知られている。かかる平型導体は、導線が密に配列されているので、回路基板に取り付けられた多極の電気コネクタに用いられることが多い。多極の電気コネクタは、端子を上記平型導体に対応して密に配列するために、金属板の平坦な板面をそのまま維持して作られた端子を板面に直角方向に配列して有している。このようなコネクタとしては、特許文献1に開示されているコネクタが知られている。
かかる電気コネクタは、高速信号伝送用にも広く用いられる。高速信号伝送コネクタでは、上述の板面を維持して作られた端子は、例えば、特許文献2に見られるように、信号端子(信号コンタクト)と支持端子(支持コンタクト)とから構成されている。支持端子は、平型導体を圧するための可動部材(操作部材)を可動に支持している。特許文献2では、信号端子は、高速信号伝送に好適なように、平型導体に接触する接触部と回路基板に半田接続される接続部とをほぼ直状に結ぶ腕状部材として作られていて、ハウジングの端子溝への係止の突起以外には、上記接触部と接続部の間で突出あるいは延出する部分はない。これにより、G(ギガ)bps帯の高速伝送におけるスタブの影響を少なくできる。一方、支持端子は、接触部が接続部まで上記信号端子と同じ形状をなす腕部を有し、これに加えて、腕部の中間位置で立ち上がる連結部の上端で上記腕部と平行となるように延びる支持腕部をも有している。該支持腕部は支持部を有し、該支持部にて上記可動部材が可動に支持されている。かかる特許文献2では腕状部材の信号端子と支持端子の腕部とが同じ形状をなしているので、複数の端子溝へは、信号端子と支持端子のいずれでも選択的に挿入できる。
高速伝送特性を向上させるためには、コネクタのインピーダンスを回路基板及び接続対象物のインピーダンスに極力近づける必要がある。
しかし、ハウジングに形成される端子溝同士の間には両者を仕切り、端子を該端子の板面で支持する仕切壁が存在しており、このハウジングの材料となっている樹脂材の比誘電率は高い。したがって、隣接する端子間の結合容量が高まり易い構造であり、コネクタのインピーダンスが回路基板及び接続対象物のインピーダンスに比べて大きく低下する傾向にある。
そこで、特許文献3では、ハウジングの仕切壁に厚みの範囲に中空部を設けて、隣接する端子同士間に空気層を形成することで、端子同士間の誘電率を下げて、その結果コネクタのインピーダンスを高くするようにしている。
特開2009−266440 特開2011−216220 特開2012−074341
特許文献3では、端子同士間のハウジングの仕切壁の両面で端子の板面を支持しつつ該仕切壁の厚み範囲に中空部を形成することとしているので、仕切壁の強度を維持するには、中空部の寸法を考慮すると仕切壁の厚みを大きくせねばならず、複数の端子の密な配列ができなくなる。さりとて、密な配列を行うために仕切壁の厚みを小さくすると、中空部の存在により仕切壁の強度が低下してしまうという問題がある。
さらには、もともとあまり厚みの大きくない仕切壁に中空部を形成するには、ハウジングをモールド成型するための金型が複雑となってコスト高になる。
本発明は、かかる事情に鑑み、容易に製作でき、端子の配列を密にできることを確保しつつ、ハウジングの強度も低下することなく、インピーダンスを上げることができる、高速信号伝送に好適な平型導体用電気コネクタを提供することを課題とする。
本発明に係る平型導体用電気コネクタは、ハウジングの受入部へ前方に向け挿入される平型導体との接触のための接触部を有している信号端子と支持端子が金属板の平坦な板面を維持して作られハウジングの端子溝へ挿入されて上記板面に対して直角な方向に配列保持されている。
かかる平型導体用電気コネクタにおいて、本発明では、信号端子は、前後方向に延び異なる位置に接触部とハウジング外で回路基板へ半田接続されるための接続部とが形成された腕状部材をなし、支持端子は、前後方向に延び接触部が形成された腕部と、該腕部に加え、平型導体に対して該腕部と反対側に位置する支持腕部と、上記腕部に対して該支持腕部を連結する連結部とを有し、上記支持腕部の先端部分に平型導体の加圧のための可動部材を可動に支持する支持部が形成され、上記信号端子は接触部と接続部の間の部分に、そして支持端子は接触部と連結部の間の部分に、それぞれ端子溝の対応固定部へ圧入される被固定部を有し、上記端子溝は信号端子と支持端子のいずれも選択的に挿入可能とするような形状をなして該ハウジングの上壁と下壁との間に形成され、該端子溝内に島状の固定部が設けられ、信号端子あるいは支持端子の被固定部が該固定部と下壁の間で上下方向に作用する圧入力により固定されるようになっており、少なくとも一部の上記端子溝は、前後方向で上記島状の固定部と該固定部よりも前方部分で成る前方領域のうち少なくとも該前方領域を、上記板面に対して直角な方向での溝内壁面同士間距離が端子の案内挿入のための同方向での案内溝幅よりも大きくなっている幅広域と、上記案内溝幅の幅狭域とにより、上下で二分していることを特徴としている。
このような構成の本発明にあっては、端子溝の前方領域のうち少なくとも上記前方部分幅広域と幅狭域とにより上下方向で二分することとしたので、該幅広域では端子の両面もしくは片面側に空気層を形成し、その結果、コネクタのインピーダンス高くなる。端子は、上記前方領域に対応する部分が該端子の板面面積の多くを占めるのできわめて有効である。また幅狭域では、端子溝は端子の両面で端子支持が可能であり、それにより支持力を確保できる。ハウジングは幅広域が形成されている近傍に固定部が島状に存在しているので、幅広域の形状によってもハウジングの強度は低下しない。
本発明は、以上のように、ハウジング端子溝内に島状に設けられた固定部で固定される端子の被固定部そしてその前方部分で成る部分に対応する端子溝の前方領域の少なくとも前方部分に幅広を設けることで端子との間で空気層を形成するので、該幅広で端子の板面側に空気層を形成しても、端子溝はハウジングの強度を実質上低下することはない。しかも、幅広は容易に製作でき、確実にコネクタのインピーダンスを高めることができる。
本発明の第一実施形態のコネクタと挿入接続前の平型導体を、該平型導体の挿入側となる後方から見たときの斜視図である。 図1のコネクタの一部について、可動部材を省略して示す、拡大横断面図である。 図1のコネクタの端子のない状態で、可動部材が開位置にあるときの縦断面図であり、端子が挿入されるべき位置を二点鎖線で示し、(A)は支持端子、(B)は信号端子の位置での断面図である。 図3のコネクタを端子が挿入された状態について示し、可動部材が開位置における縦断面図であり、(A)は支持端子の位置、(B)は信号端子の位置での断面である。 図3のコネクタに端子が挿入されたときの図3における紙面に直角な面での縦断面で、(A)は図3(A)でのVA-VA断面、(B)は図3(B)でのVB-VB断面である。 本発明の変形例についての図5(B)に相当する位置での断面図である。 本発明の他の変形例についての図5(B)に相当する位置での断面図である。
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本実施形態のコネクタ1と、該コネクタ1へ挿入されて接続されるべき平型導体Fとを、その接続前の状態を後方から見て示す全体斜視図である。
図1において、符号Fは平型導体であり、コネクタ1側に位置する前端部から後方に向け長く延びており、図では、前端部側の一部のみが示されていて、他部は図示が省略されている。平型導体Fは、前端部の上面にシート状の補強部材F1が粘着されており、下面には、接続導体部が露呈していて後述の二種の端子の接触部と接触可能となっている。また、該平型導体Fは、その幅方向両側に位置する側縁に耳状に突出する係止部F2を有している。
コネクタ1は、コネクタ本体10と該コネクタ本体10に支持されて回動可能な可動部材50とを有している。可動部材50は、平型導体Fの前端部をコネクタ本体10へ挿入可能とする図1に図示の開位置と、挿入された平型導体を圧する閉位置との間を回動可能となっている。該可動部材50が閉位置にきたときに、コネクタ1はその外形が略直方体となる。
コネクタ本体10は、電気絶縁材料で作られたハウジング11と、該ハウジング11により保持された二種の端子20,30及び固定金具40とを有している。二種の該端子20,30は、上記平型導体Fの幅方向を配列方向として、一種の端子20を二つ配し、その隣りに他種の端子30を配する、ということを繰り返すように位置しており、固定金具40はこれら端子20,30の配列範囲の外側に位置している。上記ハウジング11は、上記端子の配列方向にて両端に位置する側壁12と、両方の側壁12をそれらの下部でつなぐ下壁13と、前部に位置する前壁14と、該前壁14の上に位置する上壁15とを一体に有しており、上記下壁13より上方で、両方の側壁12の間に、上方そして後方に開放された開口部16が形成されている。該開口部16は、後述の平型導体Fの挿入のための受入部として、そして上述の可動部材50の配置そして可動のための空間として機能する。
ハウジング11には、上述側壁12の内面に沿って、金属板から作られた固定金具40のための金具溝17が形成されていて、ここに固定金具40が取り付けられている。該固定金具40は、ハウジング11の底面から若干出ていて、回路基板(図示せず)の対応部と半田接続されてハウジング11の固定に寄与する。
上記幅方向で両方の上記金具溝17の間には、端子を収める複数の端子溝18が形成されている。端子は、後述の信号端子20と支持端子30の二種から成っているが、いずれも、金属板の平坦は板面を維持して作られており、したがって、上記端子溝18もその板厚に適合したスリット状の溝となっている。この端子溝18は、図3(A),(B)に見られるように、前(右)後(左)方向に貫通して形成されているが、後述のような幅広を局所的に有している。上記端子溝18は、ハウジングの上壁15と下壁13の間で前壁14を前後に貫通していると共に、開口部16が形成されている後部では上記下壁13の上面にまで及んでいる。該端子溝18は、信号端子20そして支持端子30が二点鎖線でそれぞれ示されている図3(A),(B)にも見られるように、信号端子20が挿入される端子溝もそして支持端子30が挿入される端子溝も同じ形状に形成されている。したがって、どの端子溝18に対しても、信号端子20、そして支持端子30のいずれもが選択的に挿入可能となっている。端子溝18内には、上記前壁14の後部に、上下方向で上壁15と下壁13の間に島状の固定部19が設けられていて、該端子溝18を、該固定部19よりも上側の上方領域18A、下側で前方に位置する前方領域18Bそして両域を前部側で連通せしめる連結領域18C、さらには、前後方向で開口部16に対応する下壁13の後方部分に形成される開放後方領域18Dに区分している(各領域18A〜Dの範囲については、図3(A)参照)。これらの上方領域18A、前方領域18B、連結領域18Cそして開放後方領域18Dは互いに連通して一つの端子溝18を形成している。上記端子溝18は、開放後方領域18Dの溝底が前方領域18Bの溝底よりも一段下方に位置している。これにより、後述の端子20,30の接触部22,32の下方への変位を許容すると共に、端子の半田接続の際にフラックスが上がってきても、該フラックスが接触部まで達することを阻止する隙間を形成することとなる。
上記端子溝18は、その上方領域18A、前方領域18B、連結領域18Cそして開放後方領域18Dを加えたすべての領域、すなわち端子溝18の全領域が支持端子30に用いられ、上記前方領域18Bと開放後方領域18Dのみが信号端子20に用いられる。該端子溝18については、信号端子20そして支持端子30についての説明後、再度言及する。
金属板の平坦な板面を維持して作られている上記信号端子20は、図4(A)のごとく、前後に延びる腕状部材として形成されており、前端部に接続部21そして後端部に接触部22を、さらには中間部に被固定部としての突起23を有している。上記接続部21は、ハウジング11外に突出して下方へ屈曲された部分として形成されており、該接続部21の下縁はハウジング11の底面よりも下方に位置していて、図示せぬ回路基板上に配されたとき、該回路基板の対応部に対して半田接続されるようになっている。この信号端子20は、後方へはハウジング11の中間部にまで延びており、上記接触部22はその後端で上方へ突出して設けられている。上記被固定部としての突起23は、中間部の上縁で二箇所に形成されている。このように形成される信号端子20は、ハウジング11の端子溝18の島状の固定部19と下壁13との間に圧入される。上記突起23が固定部19の下縁に喰い込んで固定位置が定まる。信号端子20の後部はハウジング11の前壁14よりも後方へ突出しており、しかも下縁が端子溝18の溝底との間に隙間を形成しており、下方への弾性撓みが可能となっている。すなわち、上記接触部22が平型導体Fから下方への力を受けたときに、この接触部22は上記隙間の分だけ下方へ弾性変位可能となっている。上記信号端子20は、端子溝18の前方側開口から該端子溝18へ挿入されて、端子溝18内では、接触部22を含む後部が上記端子溝18の開放後方領域18Dに、そして被固定部としての突起23を含む前部が前方領域18Bに収められる(図3(A)参照)。
一方、支持端子30は、図4(B)に見られるごとく、信号端子20と同様に金属板の平坦な板面を維持して作られているが、該信号端子20と同様な形状の腕部30Aに加え、該腕部30Aの前端で連結部34により連結された支持腕部35を有している。信号端子20と支持端子30は、既述のように選択的に端子溝18へ挿入可能であるが、信号端子20と支持端子30の腕部30Aは、必ずしも同一形状であることを要せず、要は上記端子溝18内へ選択的に挿入可能であればよい。
上記腕部30Aは、上述のごとく信号端子20と同じ形状であり、前端に接続部31、後端に接触部32、中間部に被固定部としての突起33を有している。腕部30Aが後部にて弾性撓み可能で、接触部32が弾性変位可能なのも、信号端子20の場合を同様である。
支持端子30の連結部34は、上記ハウジング11の島状の固定部19の右方に位置していて、腕部30Aの前端側で上方に向け延びている。
上記支持腕部35は、かかる連結部34の上端から後方へ向けて延びている。該支持腕部35は、上記固定部19と上壁15との間を貫通して後方へ延び、後端の下縁に凹弯曲状の支持部36が形成されている。該支持腕部35は、その下方に位置する上記腕部30Aに比し幅(図にて上下方向寸法)が広く高剛性に作られている。支持端子30は上記支持部36を有していることが求められているのであり、既述の接続部31を有していることを必ずしも要しない。
かかる支持端子30は、前方から後方へ向け上記端子溝18へ挿入されると、腕部30Aが、信号端子20と同様に、島状の固定部19と下壁13との間に圧入されると共に、支持腕部35が上記固定部19と上壁15との間に配置される。該支持端子30は、腕部30Aのうち、接触部32を含む後部が端子溝18の開放後方領域18Dに、そして被固定部としての突起33を含む前部が前方領域18Bに収められる点では、信号端子20と同様である。
次に、図3(A)に見られる端子溝18、特に前方領域18Bにおける溝幅に関し、再度説明する。
上記端子溝18は、図3(A)に見られるように、上記前方領域18Bにて、溝幅が信号端子20そして支持端子30の板厚寸法よりも大きい溝幅の幅広域を有している。この幅広域以外では、端子溝18は、信号端子20そして支持端子30をこれらの板面で挿入ガイドしあるいは支持できるように板面に接しもしくは板面との間に若干の隙間を形成する程度の溝幅で、上記幅広域よりも狭い狭溝部を形成している。上記幅広域は前方領域内の少なくとも一部に形成されていれば足りる。
上記幅広域は、図3(A),(B)に見られるように、端子溝18の前方領域18Bの前部かつ上部に位置する部分に形成されており、テーパ域18B−1と平行域18B−2とを有している。前後方向では、平行域18B−2は島状の固定部19よりも前方部分に形成され、テーパ域18B−1は固定部19の前後方向範囲内に形成されている。平行域18−2は、図5(B)に見られるように、信号端子20そして支持端子30の板厚よりも十分に大きな溝幅を有し、端子の板面との間に空気層Aを形成している。
テーパ域18B−1は、その後方での開放後方領域18Dでの溝幅(狭溝の溝幅)から幅広域での溝幅へと溝幅を次第に拡大するようにして、幅広な平行域18B−2に移行するように形成されている(図2をも参照)。このテーパ域18B−1の端子の端子溝18への挿入を円滑に行うとともに、電気的特性が該テーパ域18B−1で次第に変化するようにさせるという機能をも有している。図5(A)は、前後方向にてテーパ域18B−1よりも後方の開放後方領域18D内での図3におけるVA-VA断面、図5(B)は上記平行域18B-2内でのVB-VB断面をそれぞれ示している。
図5(B)からも判るように、信号端子20そして支持端子30の腕部30Aの両者の両側板面に対して、上記幅広域における平行域18B−2により、空気層Aが形成されている。
空気層Aの形成による端子におけるインピーダンスの改善は、支持端子30に対するよりも、高速信号伝送用である信号端子20に対して強く求められる。上記信号端子20は、図4(A)に見られるように、ハウジング11の島状の固定部19で固定保持される被固定部としての突起23が設けられている位置よりも後方部分は、後端に設けられている接触部22が弾性変位する関係上、細く(高さ寸法が小さく)形成されており、換言すれば上記突起23が設けられている位置よりも前方部分は弾性変位を要しない関係上太く(高さ寸法が大きく)形成されている。すなわち、信号端子20の上記前方部分はその板面面積が後方部分よりも広くなっている。本実施形態で空気層Aが形成される前方領域18Bは、上記信号端子20の前方部分の範囲に位置する。したがって、空気層は太い上記前方部分に対して広い範囲に形成することができ、それだけインピーダンスの改善は効果的になされる。
しかも、上記空気層Aはハウジング11に設けられた島状の固定部19の近傍に位置するし、固定部19が図3においてすべての端子溝18に対して紙面に直角方向に連続しているので、該空気層Aの形成によっても、ハウジング11の強度を低下することはない。さらに、本実施形態では、図5(B)に見られるように、信号端子20そして支持端子30は、空気層Aが形成されている部分の下端縁が端子溝18の狭溝部の下端溝面により、わずかな面積ではあるが、板面により規制あるいは支持されているので、板厚方向での位置が一定し、その結果、インピーダンスも安定する。
本実施形態では、図5(B)に見られるように空気層Aは信号端子20そして支持端子30の腕部30Aのいずれに対しても端子の両板面側に形成されていたが、本発明では、これに限定されず、図6そして図7のように、少なくとも信号端子20に対して形成されていれば十分であり、しかも一方の板面側でよく、さらには、図7のごとく、隣接する信号端子20に対する空気層A同士が連通していてもよい。
本実施形態では、信号端子20と支持端子30は、二つの信号端子20に隣接して一つの支持端子30が位置するようにして配列されており、支持端子30が信号端子20に対してグランド端子として使用される。
可動部材50は、ハウジング11と同様の電気絶縁材料で作られていて、図1に見られるように、端子配列範囲にわたる幅を有しており、ハウジング11の開口部16に配置されている。該可動部材50は、既述のごとく開位置と閉位置との間を可動に支持されているが、図4(A),(B)に見られる開位置で、下部となる部分に溝部51が形成されている。該溝部51は、端子配列方向にて、上記信号端子20と支持端子30のための端子溝18に対応する位置に形成されていて、前後に貫通しており、下端位置に溝部51の対向溝内面同士を連結する軸部52が設けられている。該軸部52は、略円形の周面を有し、上記支持端子30の支持腕部35に凹弯曲状に形成された支持部36内で回動自在に支持されている。しかしながら、信号端子20は上記のような支持腕部を有していないので、信号端子20に対応して位置する軸部52は何ら支持されていない。上記可動部材50は、その幅方向(端子配列方向)両端でも図示せぬ軸部でハウジングにより回動自在に支持されている。上記可動部材50は、図4(A),(B)にて、溝部51が形成されていない上部は操作部53を形成し、ハウジング11の上壁15よりも上方へ突出している。可動部材50は、この操作部53にて、操作力を受けて開位置と閉位置との間を回動移動する。
上記可動部材50は、図4(A),(B)における下端部から操作部53にかけての後面(左面)が、閉位置において平型導体Fを圧する加圧部を形成する。
かかる本実施形態のコネクタ1は、図示しない回路基板へ取り付けられて使用される。信号端子20と支持端子30は、それらの接続部21と接続部31が回路基板の対応回路部と半田接続される。これと共に、固定金具40もその固定部にて回路基板へ半田接続される。かくして、コネクタ1は回路基板へ接続され固定される。
使用に際しては、可動部材50を図4(A),(B)に示されるような開位置へもたらして、ハウジング11の開口部16を後方に向け大きく開口させておく。この開口部16へ、図1に示される平型導体Fの前端部を挿入する。可動部材50が図4(A),(B)に示される開位置にある状態において、図1の平型導体Fは信号端子20の接触部22そして支持端子30の接触部32と開位置の可動部材50との間で前方に挿入され、該平型導体Fの前端縁がハウジング11の前壁14の後面に当接して所定挿入位置へもたらされる。この所定挿入位置では、平型導体Fの下面に露呈している接続導体部は、対応する信号端子20の接触部22そして支持端子30の接触部32上に位置している。
しかる後、可動部材50の操作部53へ操作力を加えて該可動部材50を、図4(A),(B)にて軸部52まわりに反時計方向に回動させて、水平位置となる閉位置へ移動させる。閉位置では、可動部材50はその加圧部で平型導体Fを下方へ圧する。可動部材50で圧せられた平型導体Fは信号端子20の接触部22そして支持端子30の接触部32を下方へ押圧して弾性変位させる。かくして、これらの接触部22と接触部32により、信号端子20と支持端子30は平型導体Fの対応接続導体部と、接圧(接触力)をもって電気的に接続される。支持端子30は、平型導体Fの対応接続導体部と回路基板の対応回路部がグランド回路の場合には、グランド端子として機能する。これらの端子20,30の配列は、種々、自由に設定できる。信号端子20をS、支持端子30によるグランド端子をGそして低速信号端子をL、さらには電源端子をDと表記した場合、……GSSGSSG……とする差動信号配列、……GSSGLGDDD……とする複合配列、……GSSSSSGSSSSSG……とするグランド端子の少ない配列等が可能である。
本発明において、信号端子20は一つの直状の腕状部材として形成されている。したがって接触部22と接続部21との間は直状の最短距離で伝送経路を形成し、迂回経路を形成する部分を有していないので、スタブの影響を少なくでき、高速信号の伝送好適で、しかも、支持端子30がグランド端子とすることもできるので、該支持端子30が信号端子20同士間に位置してシールド効果をもたらす。
また、本実施形態では、支持端子30の腕部30Aが信号端子20と同一形状であり、かつ端子溝18が両端子20,30に対して共通形状となっているので、両端子は選択的にどの端子溝にも挿入可能であり、端子の配列に自由度をもたらす。さらには、信号端子20と支持端子(グランド端子)30の腕部とが同一形状とすれば、接触部での接圧がすべて同じとなり安定した接触力を得る。
また、本実施形態にあって、支持端子30は、グランド端子としてのみならず、要求に応じて信号端子としても、あるいは電源端子としても使用可能である。信号端子として用いる場合は、接触部32と接続部31との間に連結部34を経て支持腕部35が存在しているので、これらが伝送速度に対して影響ないような低速信号用とすることが好ましい。
1 コネクタ 23 被固定部
11 ハウジング 30 支持端子
13 下壁 30A 腕部
15 上壁 31 接続部
16 受入部(開口部) 32 接触部
18 端子溝 33 被固定部
18B 前方領域 34 連結部
19 固定部 35 支持腕部
20 信号端子 36 支持部
21 接続部 F 平型導体
22 接触部

Claims (1)

  1. ハウジングの受入部へ前方に向け挿入される平型導体との接触のための接触部を有している信号端子と支持端子が金属板の平坦な板面を維持して作られハウジングの端子溝へ挿入されて上記板面に対して直角な方向に配列保持されている平型導体用電気コネクタにおいて、
    信号端子は、前後方向に延び異なる位置に接触部とハウジング外で回路基板へ半田接続されるための接続部とが形成された腕状部材をなし、
    支持端子は、前後方向に延び接触部が形成された腕部と、該腕部に加え、平型導体に対して該腕部と反対側に位置する支持腕部と、上記腕部に対して該支持腕部を連結する連結部とを有し、上記支持腕部の先端部分に平型導体の加圧のための可動部材を可動に支持する支持部が形成され、
    上記信号端子は接触部と接続部の間の部分に、そして支持端子は接触部と連結部の間の部分に、それぞれ端子溝の対応固定部へ圧入される被固定部を有し、
    上記端子溝は信号端子と支持端子のいずれも選択的に挿入可能とするような形状をなして該ハウジングの上壁と下壁との間に形成され、該端子溝内に島状の固定部が設けられ、信号端子あるいは支持端子の被固定部が該固定部と下壁の間で上下方向に作用する圧入力により固定されるようになっており、少なくとも一部の上記端子溝は、前後方向で上記島状の固定部と該固定部よりも前方部分で成る前方領域のうち少なくとも該前方領域を、上記板面に対して直角な方向での溝内壁面同士間距離が端子の案内挿入のための同方向での案内溝幅よりも大きくなっている幅広域と、上記案内溝幅の幅狭域とにより、上下で二分していることを特徴とする平型導体用電気コネクタ。
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