JP5108053B2 - 平型導体用電気コネクタ - Google Patents

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Description

本発明は、平型導体用電気コネクタであって、特に可撓性の大きい極く薄い平型導体に好適な電気コネクタに関する。
平型導体としては、フレキシブル基板(FPC)、フラットケーブル(FFC)さらには、これらよりも大幅に薄く可撓性の大きいフィルム上にチップが配されたチップオンフィルム(COF)等が知られている。かかる平型導体は、一般的に一方の面に補強板が設けられているとともに他方の面に導線が密に配列されており、回路基板に取り付けられた多極の電気コネクタに用いられることが多い。多極の電気コネクタは、端子を上記平型導体に対応して密に配列するために、金属板の平坦な板面をそのまま維持して作られた端子を板面に直角方向に配列して有している。このようなコネクタとしては、例えば、特許文献1に開示されているコネクタが知られている。
特許文献1では、端子(コンタクト)は、ハウジングの上壁部下面側で保持される上腕部(スライダ係合部)と、自由端側が該上腕部と略平行な方向に延びる下腕部(弾性接触脚)と、上記上腕部と下腕部の基部が連結されている部位からハウジング外へ延出する接続部(半田付け脚)とを有している。上記上腕部は、上記下腕部上に配される平型導体を該下腕部へ圧する可動部材(スライダ)を可動に支持している。該可動部材は軸部を有していて、平型導体の挿入を可能とする開位置と、平型導体を圧する閉位置との間で移動可能に、ハウジングによって支持されている。
上記可動部材は、回動を伴った移動を行い、突出部として形成された加圧部で平型導体を圧する。該加圧部は、平型導体が挿入されていない状態、すなわち上記端子の下腕部が自由状態のとき、該下腕部に突状に形成されている接触部の位置よりも下方まで移動可能である。すなわち、上下方向で、加圧部は開位置から閉位置への移動によって、上記接触部と干渉量をもつ。実際の使用時には、可動部材が開位置状態のときに平型導体が挿入された後に、可動部材は閉位置へ移動する。つまり、加圧部と接触部との間には、平型導体が介在する。その結果、加圧部により圧せられた平型導体は接触部を圧して下腕部を撓み変形させ、該接触部は下方へ変位する。したがって、上記干渉量の殆んどはこの接触部の変位量に置き代わってしまい、干渉量としてはあまり残らない。
上記可動部材が閉位置へ向う際の上記接触部の変位量は、可動部材が最終的な閉位置に達しても変化しない。この変位量をそのまま保つことで、平型導体と接触部との間の接圧が確保される。
特開平11−329618
しかしながら、特許文献1にあっては、可動部材が閉位置へ向い移動せしめて平型導体を圧して、それにより端子の接触部を変位させ、その変位量が最大値に達すると、その後に可動部材が最終位置としての閉位置に達しても変位量がその値を維持して、これにより、接圧を確保することとしている。しかし、一方では、変位量を維持できるもののその変位量に変化がないために、クリック感に欠け、可動部材がいつ閉位置に達したのか、あるいは閉位置に達しているのかを感じ取ることができない。
クリック感をもたせるには、一旦変位量が最大値に達した後に、閉位置でその変位量が小さくなることそしてその変化を感じ取るための或る程度の時間が必要である。そのためには、可動部材の加圧部を、大きな膨らみをもつ形状とその膨らみが通過する間の時間を確保とせねばならず、これは、閉位置にあるときの可動部材の高さ方向での寸法を大きくすることを意味し、結果として、同方向でのコネクタの大型化につながる。
本発明は、かかる事情に鑑み、コネクタの大型化を伴うことなく、可動部材の閉位置への移動時にクリック感を得られる平型導体用電気コネクタを提供することを課題とする。
本発明に係る平型導体用電気コネクタは、ハウジングの受入部へ前方に向け挿入される平型導体との接触のための接触部とハウジング外で回路基板へ半田接続されるための接続部とを有している複数の端子が金属板の平坦な板面を維持して作られ上記板面に対して直角な方向を配列方向としてハウジングの端子溝で配列保持されている。
かかる平型導体用電気コネクタにおいて、本発明では、上記受入部を開放して平型導体の挿入を可能とする開位置と挿入後の平型導体を端子の接触部へ圧する閉位置をそれぞれ始端そして終端とする可動範囲を可動な可動部材を有し、該可動部材は、上記端子の配列方向にて該端子の位置とは異なる位置に、平型導体を圧するための加圧部が形成されており、端子は、前後方向に延び接触部が形成された可撓な弾性腕部と、平型導体に対して該弾性腕部と反対側に位置する支持腕部と、上記弾性腕部に対して該支持腕部を連結する連結部とを有し、上記支持腕部の先端部分に可動部材を上記開位置と閉位置の間で可動に支持する支持部が形成され、上記接続部はハウジング外へ延出しており、上記可動部材は、平型導体が挿入されていない状態で、上記可動範囲内の中間位置から上記可動範囲終端位置に向けて、平型導体への加圧方向で、上記加圧部が接触部に対して干渉量を有するように形成されており、該干渉量は上記可動範囲の終端手前位置で最大値をとり、可動範囲終端位置で該最大値よりも小さい値となっていることを特徴としている。
可動部材が、上記干渉量が最大値の位置から閉位置へ移動する際、該干渉量、換言すると平型導体が挿入されている場合における端子の接触部の変位量は減少するので、クリック感が得られる。上記閉位置でも、干渉量(変位量)が残っているので、平型導体と上記接触部との接圧が確保される。
可動部材は、少なくとも開位置にあるときに、端子配列範囲外で平型導体の幅方向両端部に相当する位置に、平型導体へ向け突出する規制部が平型導体の面と当接するように設けられていることが好ましい。特に平型導体が極く薄い場合、該平型導体が幅方向両端で上方に弯曲変形して挿入され、幅方向での両端側部分が可動部材とハウジングとの隙間に入り込む場合がある。本発明では、上記規制部で平型導体を下方へ押圧して規制することにより、該平型導体が可動部材とハウジングとの間へ入り込むことを阻止することができる。
可動部材は、閉位置にあるときに、該可動部材の加圧部が前後方向で端子の接触部と重複する範囲にそして端子配列方向では端子同士間に位置しており、平型導体への加圧方向に見たときに、該加圧部の縁部が上記接触部を両側方と後方の三方で囲っていることが好ましい。このように加圧部の縁部が接触部を囲むことにより接触域を大きくとって接触を確実にし、特に平型導体が極く薄い場合でも接触域の形状が安定し接触を確実とすることができる。
端子の接触部は、平型導体へ向け突出する突状をなしており、平型導体が挿入された状態で、可動部材の加圧部は、前後方向で上記端子の接触部の頂部より後方に位置する後縁の範囲内にあるときに、加圧方向にて上記接触部の弾性変位量を最大とする位置に達することが好ましい。
可動部材の加圧部が、前後方向で、端子の接触部の後縁の範囲内で該接触部の弾性変位量を最大とする位置に達することにより、同方向で接触部の頂部の位置で上記弾性変位量が最大となる場合と比較して、接触部の最大変位量を大きく確保しつつその最大変位量を早めに得ることができる。したがって、可動部材が閉位置に至るまでの間に上記最大変位量から最終変位量まで減少するまでの時間が長くなり、その変化を感じ取ることができるので、大きいクリック感が確実に得られる。
複数の端子は、互いに形状の異なる第一端子および第二端子とから成っており、該第一端子の接触部と第二端子の接触部とが前後方向にずれて位置していることが好ましい。第一端子の接触部と第二端子の接触部を前後方向でずらして位置させることにより、平型導体の対応回路部を端子配列方向で大きく設けることができ、端子配列方向でのずれを許容できる。また、平型導体に対する接触位置が前後方向そして端子配列方向で分布するので、特に平型導体が極く薄い場合において、前後方向そして端子配列方向の両方での該平型導体の波打ち量を可及的に小さくできる。したがって、平型導体と端子との良好な接触状態を確保できるとともに該平型導体のフィルム上に設けられた回路部が破損することを防止できる。
本発明は、以上のように、平型導体が挿入されていない状態で、可動部材を開位置から閉位置に相当する可動範囲の終端位置へ向け移動したときに、終端位置前で端子の接触部との干渉量が最大値をとり、上記終端位置でこの最大値よりも小さい干渉量をもつようにしたので、平型導体を挿入後に可動部材を閉位置へ向け移動させたとき、この平型導体の介在により、上記干渉量よりも小さくなってしまうが、加圧部により接触部に変位量をもたらす。この変位量は、上記干渉量最大の位置で最大となり、閉位置で減ずる。したがって、この間でクリック感を得られ、又、閉位置では残る変位量で平型導体の接圧が確保される。
本発明の第一実施形態に係る平型導体用電気コネクタ全体を示す斜視図である。 平型導体が挿入されていない状態における図1の平型導体用電気コネクタの端子位置での縦断面図であり、(A)は可動部材が開位置にあるとき、(B)は可動部材が開位置と閉位置との中間位置にあるとき、(C)は可動部材が閉位置にあるときの状態を示している。 図1の平型導体用電気コネクタの端部寄り部分を示す一部拡大斜視図である。 図2(C)のIV−IV断面図であり、コネクタの端部寄り位置での断面図である。 平型導体が挿入された状態における図1の平型導体用電気コネクタの端子位置での縦断面図であり、(A)は、可動部材が開位置にあるとき、(B)は可動部材が開位置と閉位置との中間位置にあるとき、(C)は可動部材が閉位置にあるときの状態を示している。 本発明の第二実施形態に係る平型導体用電気コネクタの端子位置での縦断面であって、端子の接触部および可動部材の加圧部の近傍を拡大して示した図であり、(A)は第一端子の位置での縦断面を示しており、(B)は第二端子の位置での縦断面を示している。
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施形態を説明する。
<第一実施形態>
図1は、本実施形態に係る平型導体用電気コネクタ全体を示す斜視図である。また、図2は、平型導体が挿入されていない状態における図1の平型導体用電気コネクタの端子位置での縦断面図であり、(A)は可動部材が開位置にあるとき、(B)は可動部材が開位置と閉位置との中間位置にあるとき、(C)は可動部材が閉位置にあるときの状態を示している。また、図3は、図1の平型導体用電気コネクタの端部寄り部分を示す一部拡大断面図である。
本実施形態に係る平型導体用電気コネクタ1(以下、単に「コネクタ1」という)は、回路基板(図示せず)上に配置されるとともに、COFである平型導体F(図5参照)が前方(図2における右方)へ向けて挿入されて、該平型導体Fと回路基板とを電気的に接続させるためのコネクタである。上記COFの厚みは一般的に約0.046mm程度である。なお、COFとは異なり、該COFよりも厚みを有する平型導体であるFPC,FFCは一般的に約0.2〜0.3mm程度である。
コネクタ1は、略直方体外形をなし電気絶縁材製、例えば合成樹脂製のハウジング10と、該ハウジング10に等間隔で配列保持される金属製の複数の端子20と、該ハウジング10および複数の端子20によって回動可能に支持される電気絶縁材製、例えば合成樹脂製の可動部材30と、ハウジング10の端子配列方向両端部で該ハウジング10に保持される金属製の固定金具40とを有している。上記可動部材30は、平型導体Fの挿入を許容する開位置と、平型導体Fを圧する閉位置との間で移動可能となっている。
また、平型導体Fは、コネクタ1に挿入された際に、端子配列方向(図2における紙面に直角な方向)にて複数の端子20とそれぞれ対応した位置に、該端子20と接続される対応回路部が下面に形成されている。
図1および図2に見られるように、ハウジング10は、底壁11と、該底壁11における平型導体挿入方向での前方位置にて上方に延びる前壁12と、該前壁12の上部から前後方向でのハウジング10の略中央位置まで後方へ延びる上壁13と、端子配列方向(平型導体の幅方向に相当する方向)でハウジング10の両端位置にて底壁11から上方に延びる側壁14(図2には図示せず)とを備えている。該ハウジング10には、端子20を保持するための端子保持溝15が該ハウジング10の端子配列方向に等間隔で前後に延びて形成されている。該ハウジング10は、端子配列範囲にて後部が上方に開放して切り欠かれた開放空間を形成している。
図2に示されているように、該端子保持溝15は、ハウジング10の底壁11、前壁12および上壁13にわたって延びていて、紙面に平行な方向に延びたスリット状をなして形成されている。該前壁12の下部には、後述する端子20の被保持部27を保持するための保持孔部12Aが前後方向に貫通して形成されている。
図1,3に示されているように、側壁14は、上方そして後方に開放された収容凹部14Aが形成されており、可動部材30が閉位置にあるときに該可動部材30の後述の端板部34が該収容凹部14A内に収容されるようになっている。該収容凹部14Aを形成し前後方向に延びる二つの壁部を有していて、そのうちの一方である端子配列範囲寄りに位置する壁部は、平型導体Fが挿入される範囲とその範囲外とを端子配列方向で隔てる隔壁14Bをなしている。また、他方である端子配列範囲から離れた側に位置する壁部はハウジング10の端壁14Cをなしている。また、上記隔壁14Bと端壁14Cとを結ぶ該収容凹部14Aの下壁14Dは、上記端壁14C寄り位置に、固定金具40を保持するためのスリット状の固定金具保持溝14Eが前方に開口して形成されている(図3,4参照)。
図2に見られるように、ハウジング10の上半部は、端子配列範囲にわたって連通し後部で上方に開放された開放空間が形成されており、該開放空間の下半部は、後方から平型導体Fを受け入れるための受入空間16をなしている。図2に見られるように、該受入空間16の前部は上壁13の下方位置まで及んでいる。また、上記開放空間の上半部は、開位置と閉位置との間での可動部材30の移動を許容する可動部材移動空間17をなしている。
図2に見られるように、端子20は、金属板の平坦面を維持して、例えば打抜き加工により作られており、板面に直角な方向を端子配列方向としてハウジング10に配列されている。該端子20は、平型導体の挿入方向(図2にて右方)に向けハウジング10の端子保持溝15に取り付けられる。
図2に示されているように、端子20は、端子保持溝15内の上部にて上壁13に沿って後方に延び可動部材移動空間17へ向けて腕状に延出する支持腕部21と、端子保持溝15の下部にて底壁11に沿って後方へ向けて延びる延長腕部22と、上下方向での支持腕部21と延長腕部22との中間位置にて後方へ向けて延びる弾性腕部23と、上下方向に延び支持腕部21、延長腕部22および弾性腕部23のそれぞれの前端を連結する連結部24と、該延長腕部22の後端からハウジング10外へ延びる接続部25を有している。また、該端子20は、連結部24の下部から右方へ延びる被保持部27とを有している。
上記支持腕部21は、可動部材移動空間17内に位置する後端部に、下方へ開口した凹状の回動支持部21Aが形成されている。該回動支持部21Aは、後述するように、可動部材30の回動中心となる軸部32を収容するとともに、該可動部材30が開位置と閉位置との間を回動する際に該軸部32を回動自在に支持する。図2に見られるように、該回動支持部21Aの上縁の後端部は、後方へ向かうにつれて下方へ傾斜するテーパ状に形成されている。
上記弾性腕部23は、前後方向で上記支持腕部21の回動支持部21Aとほぼ同位置となる延長腕部22の中間位置まで延びており、平型導体Fの下面の対応回路部と接触するための接触部23Aが該弾性腕部23の後端部で上方へ向けて受入空間16に突出して形成されている。該接触部23Aの頂部は、前後方向にて、後述の可動部材30の軸部32の回動中心よりも前方に位置している。
上記接続部25は、その下縁部がハウジング10の底壁11の下面よりも若干下方に位置しており、コネクタ1が回路基板(図示せず)上に配置されたときに該回路基板の対応回路部と接触して、該対応回路部と半田接続可能となっている。また、該接続部25は、前方に開口する凹部としての嵌着部25Aが前縁に形成されており、該嵌着部25Aがハウジング10の底壁11の後端部に嵌着されるようになっている。また、上記被保持部27は、上方に突出する被保持突部27Aが形成されており、後述するように該被保持突部27Aが該保持孔部12Aの内壁面に喰い込むようになっている。
可動部材30は、平型導体Fを端子20の接触部23Aへ向けて下方に圧する加圧手段として機能する。該可動部材30は、図2(A)に示されるように上下方向に対して前方へ傾斜した姿勢をなしてハウジング10の受入空間16を開放して平型導体Fの挿入を可能にする開位置と、図2(C)に示されるような前後方向に延びた姿勢をなして端子20の接触部23Aに対する平型導体Fの接圧を高める閉位置との間で回動可能となっている。
可動部材30は、図1によく見られるように、端子配列方向にてハウジング10とほぼ同寸法をなし該端子配列方向に延びて形成されている。該可動部材30は、図1,図2(A)に示されているように、端子配列方向で端子20に対応した位置にて、端子20の板厚寸法よりも若干広い溝幅のスリット状をなす溝部31が上記開位置での下部に形成されている。したがって、図1によく見られるように、可動部材30の下部は、前後方向で見たときに端子配列範囲で櫛歯状となっている。図2に示されているように、該溝部31は端子20の回動支持部21Aの前方からの進入を許容している。
また、図2(A)に見られるように、加圧部材30は、該溝部31と他部との境界位置での後方寄り位置にて溝部31内へ向けて突出する突出部30Aが形成されている。該突出部30Aは、図2(A)での後面が、図2(C)に示されるように、平型導体Fを後述の加圧部35とともに下方へ向けて押圧する加圧面として機能する。図2(A)に見られるように、該突出部30Aの前縁は、下方へ向かうにつれて該突出部30Aが先細り形状となるようなテーパ状に形成されている。
上記溝部31には、図2に示されているように、該可動部材30の下端部寄り位置に軸部32が島状に設けられていて、該軸部32によって溝部31の端子配列方向で対向する壁面同士が連結されている。該軸部32は、図2(A)に見られるように、円形の下端部を切り欠いた断面形状を有している。また、図1に示されているように、可動部材30は、端子配列方向でハウジング10の隔壁14Bと同位置にて上下方向に延び可動部材30が閉位置にもたらされたときに該隔壁14Bを収容する収容溝部33が形成されている。端子配列方向で両方の収容溝部33の間に位置する部分は操作部として、また、該収容溝部33よりも端子配列方向外方に位置する両端側部分は端板部34として形成されている。
また、開位置にある可動部材30において端子配列方向で上記溝部31同士間に位置する部分の後部は、該可動部材30が可動範囲での中間位置そして閉位置にあるときに平型導体Fを端子20の接触部23Aへ向けて下方に圧する加圧部35として形成されている。図2(C)に見られるように、可動部材30が閉位置にあるときに、上記加圧部35は、前後方向で上記端子20の接触部23Aと重複する範囲を有している位置している。
図3に示されているように、可動部材30は、端子配列範囲の最も外側に位置する端子保持溝15と隔壁14Bとの間に位置する部分に、該可動部材30が開位置にあるときに下方へ向けて突出する規制部36を有している。該規制部36は、平型導体Fの幅方向両端部に相当する位置に設けられており、該平型導体Fの上面に当接した際には、該規制部36によって該平型導体Fを下方へ押圧して規制することが可能となっている。
図2(A)に見られるように、可動部材30が開位置にあるとき、上記規制部36の下面は水平方向に延びている。また、該可動部材30において、端子配列方向での端子配列範囲を含む、上記規制部36以外の部分の下面は、後方へ向かうにつれて上方へ傾斜するようなテーパ面として形成されている。したがって、平型導体Fの前端が上記テーパ面によって端子20の支持腕部21と弾性腕部23との間へ案内されるので、該平型導体Fを円滑に挿入することができる。
平型導体Fが挿入されていない状態で、図2(A)の開位置を始端とし、図2(C)の閉位置を終端とする可動範囲で可動部材30を回動させたとき、該可動範囲での中間位置から上記閉位置に向けて、可動部材30の加圧部35は、上下方向(平型導体Fの加圧方向)で端子20の接触部23Aに対して干渉量を有している。可動部材30の加圧部35は、図2(B)に示される上記可動範囲での閉位置の手前位置で、加圧部35のうち軸部32の中心から最も遠い部分である角部35Aが最下位置にもたらされ、その結果、上記干渉量は最大値をとる。そして、上記加圧部35は、図2(C)の閉位置にて図2(B)の位置よりも上方にもたらされるので、該閉位置にて上記干渉量は上記最大値よりも小さい値として残存する。図2(B),(C)では上記加圧部35が上記接触部23Aと干渉している部分が破線で示されている。また、図2(C)に見られるように、上記閉位置において、端子20の接触部23Aは可動部材30の溝部31内に下方から収容される。
上述したように平型導体Fが挿入されていない状態では、上記加圧部35が上記接触部23Aと上下方向で干渉するようになっているが、後述するように、平型導体Fを挿入させた状態では、上記加圧部35は平型導体Fを上記接触部23Aに向けて下方へ押圧し、干渉量に応じて該接触部23Aが下方へ変位する。すなわち、干渉量が大きいほど上記接触部23Aの変位量も大きくなる。
図4は、図2(C)に示されるコネクタ1のIV−IV断面図であり、コネクタ1の端部寄り位置での断面を示している。図4では、上下方向における端子20の接触部23Aの位置でコネクタ1を上方から見た横断面である。図4に見られるように、該可動部材30が閉位置にあるとき、該可動部材30の溝部31は、上方から見て、該溝部31を形成する縁部、換言すると加圧部35の縁部が上記接触部23Aを両側方(図4にて左右方向)および後方(図4にて下方)の三方でU字状をなすようにして囲っている。
固定金具40は、金属板を打ち抜いて作られており、図3,4に見られるように、その板面が端子配列方向に対して直角となる姿勢でハウジング10のスリット状の固定金具保持溝14Eへ前方から取り付けられている。該固定金具40の下縁部が回路基板と半田接続されることにより、コネクタ1が回路基板上に固定される。
このような構成のコネクタ1は、次のようにして組み立てられる。まず、ハウジング10の後方(図2にて左方)から、端子20を該ハウジング10の端子保持溝15に前方(図2にて右方)へ向け圧入して取り付ける。上記端子20は、被保持部27が保持孔部12A内に圧入されて該被保持部27の被保持突部27Aが該保持孔部12Aの内壁面に喰い込むとともに、接続部25の嵌着部25Aがハウジング10の底壁11の後端部に嵌着されることにより、該端子保持溝15内で保持される。
次に、上下方向(垂直方向)に延びた姿勢で可動部材30を維持したまま、該可動部材30の溝部31に端子20の回動支持部21Aを前方から進入させた後、該可動部材30の軸部32が上記回動支持部21A内へ下方から収容されるようにして該可動部材30を可動部材移動空間17に配置する。上記溝部31へ上記回動支持部21Aを進入させる際、可動部材30の突出部30Aの下端が回動支持部21Aの上縁よりも下方に位置しているが、該回動支持部21Aが前後方向で可動部材30の軸部32と同位置に達して該軸部32の直上にもたらされたとき、上記突出部30Aの前縁と上記回動支持部21Aの後端とがテーパ状部分同士で互いに逃げるので、該突出部30Aと回動支持部21Aとが干渉することがない。そして、上記可動部材30を垂直方向に延びた姿勢を保った状態で上記軸部32を上記回動支持部21A内に収めた後、固定金具40をハウジング10の固定金具保持溝14Eに前方から圧入して取り付ける。この結果、可動部材30がハウジング10に対して回動可能な状態で取り付けられ、コネクタ1の組立てが完了する。
以下、コネクタ1と平型導体Fとの接続動作を図5にもとづいて説明する。図5は、平型導体Fが挿入された状態における図1のコネクタ1の端子位置での縦断面図であり、(A)は、可動部材30が開位置にあるとき、(B)は可動部材30が開位置と閉位置との中間位置にあるとき、(C)は可動部材30が閉位置にあるときの状態を示している。
まず、図5(A)に示されるように、可動部材30を開位置にもたらす。次に、ハウジング10の受入空間16内へ平型導体Fを後方から前方ヘ向け挿入する。図5(A)に見られるように、該平型導体Fは、端子20の支持腕部21と弾性腕部23との間へ、該平型導体Fの前端がハウジング10の前壁12の後面に当接する正規位置まで挿入される。
本実施形態のように平型導体FがCOFである場合、その薄さ故に該平方導体Fが幅方向両端で上方に弯曲変形して挿入される場合にある。しかし、本実施形態では、可動部材30における平型導体Fの幅方向両端部に相当する位置に規制部36が設けられているので、該規制部36が該平型導体Fの両端部を下方へ押圧して規制することにより、平型導体Fが可動部材30とハウジング10の隔壁14Bとの間へ入り込むことが阻止される。
次に、開位置にある可動部材30を閉位置へ向けて回動させる。回動途中において、該可動部材30の加圧部35の角部35Aは、平型導体Fを端子20の接触部23Aに向けて下方へ圧する。この結果、弾性腕部23は下方へ向けて弾性変形し上記接触部23Aも下方へ変位する。そして、可動部材30が、図5(B)に見られるように閉位置の手前位置で、上記加圧部35の角部35Aは可動部材30の可動範囲における最下位置にもたらされており、この位置で上記接触部23Aの変位量が最大値となる。
さらに、可動部材30が回動されて、図5(C)の閉位置にもたらされる。本実施形態では、平型導体Fは極く薄いCOFであり、上記図5(B)の位置にて、その可撓性により端子配列方向に波打っているので、可動部材30は該図5(B)での位置を円滑に乗り越えて上記閉位置へもたらされる。該閉位置では、該可動部材30の端板部34はハウジング10の収容凹部14A内に収容されるとともに、該ハウジング10の隔壁14Bが該可動部材30の収容溝部33内に収容される。
可動部材30が閉位置にもたらされるとき、上記接触部23Aの変位量が減少するので、このときにクリック感が得られる。しかし、該閉位置においても、接触部23Aの変位量は減少するものの残っているので、平型導体Fと上記接触部23Aとの接圧が確保される。また、本実施形態のように平型導体Fが極く薄いCOFである場合には、回動途中において弾性変形して若干波を打っていた平型導体Fが、閉位置にてほぼ平坦に復元するので、上記接触部23Aの変位量は干渉量に対して大きく減ることがなく、該接触部23Aの十分な変位量ひいては平型導体Fとの十分な接圧を確保できる。
また、上記閉位置において、可動部材30の溝部31によって、端子20の接触部23Aが両側方および後方の三方で囲われるので、接触域を大きくとることにより平型導体Fと上記接触部23Aとの接触を確実にし、特に本実施形態におけるCOFのように極く薄い平型導体である場合でも接触域の形状が安定し接触を確実とすることができる。
また、本実施形態では、端子20の接触部23Aの頂部が可動部材30の軸部32の回動中心よりも前方に位置しているので、可動部材30が閉位置にあるとき、該接触部23Aの頂部が平型導体Fを介して可動部材30から受ける押圧力に対する可動部材30への反力に起因する上記回動中心まわりの回転モーメントは、該可動部材30を閉位置に維持する方向、すなわち図2(C)において反時計回り方向で該可動部材30に作用する。したがって、可動部材30は閉位置に安定して位置し、平型導体Fと接触部23Aとの接圧が安定して維持され、接触信頼性を向上させることができる。以上のように、可動部材30を閉位置にもたらすことにより、コネクタ1と平型導体Fとの接続が完了する。
本実施形態では、端子は後方からハウジングに取り付けられることとしたが、端子を取り付ける方向はこれに限定されず、例えば、前方、上方および下方のいずれから取り付けられるようにしてもよい。
<第二実施形態>
本実施形態は、二種の端子が設けられていてそれぞれの接触部が前後方向でずれて配されている点で、一種の端子が設けられていて全ての端子の接触部が前後方向で同位置に配されている第一実施形態と異なっている。
図6は、本実施形態に係るコネクタの端子位置での縦断面であって端子の接触部および可動部材の加圧部の近傍を拡大して示した図である。図6(A)は一方の種の第一端子50での縦断面を示しており、(B)は他方の種の第二端子60の位置での縦断面を示している。図6では、可動部材30が開位置から閉位置までの可動範囲における中間位置にあり、該可動部材30の加圧部35が後述の第二端子60の後縁へ向けて平型導体Fの押圧を開始した時での状態を示している。
本実施形態に係るコネクタ1は、上述のように互いに形状の異なる第一端子50および第二端子60とから成っており、該第一端子50および第二端子60は端子配列方向で交互に配置されている。該第一端子50はハウジング10の端子保持溝15内に前方から取り付けられており、該第二端子60はハウジング10の端子保持溝15内に後方から取り付けられている。図6に示されているように、第一端子50の弾性腕部53は第二端子60の弾性腕部63よりも後方(図6にて左方)まで延びており、上記弾性腕部53の接触部53Aは上記弾性腕部63の接触部63Aよりも後方に位置している。また、該接触部63Aの後縁、すなわち、前後方向で該接触部63Aの頂部より後方に位置する縁部は、その一部が接触部53Aと前後方向で重複して位置している。また、第二端子60の接触部63Aの頂部は、前後方向にて、可動部材30の軸部32の回動中心よりも前方に位置している。
このように、第一端子50の接触部53Aと第二端子60の接触部63Aを前後方向でずらして位置させることにより、平型導体Fに対する接触位置が前後方向そして端子配列方向で分布するので、特に、本実施形態のように、平型導体FがCOFである場合において、前後方向そして端子配列方向の両方での該COFの波打ち量を可及的に小さくできる。したがって、COFと端子50,60との良好な接触状態を確保できるとともに該COFのフィルム上に設けられた回路部が破損することを防止できる。
上記接触部53A,63Aは、上方へ向け突出する突状をなしており、接触部53A,63Aの頂部は同じ高さに位置している。該接触部63Aの後縁、すなわち、前後方向で該接触部63Aの頂部より後方に位置する縁部は、接触部53Aの後縁よりも緩やかに傾斜しており、前後方向にて該接触部53Aの後縁よりも長い範囲にわたって延びている。
図6(A),(B)に見られるように、可動部材30の加圧部35によって平型導体Fが上記第二端子60の接触部63Aの後縁に向けて上方から圧せられたとき、これと同時に、該平型導体Fは、上記第一端子50の接触部53Aの頂部よって反力で下方から圧せられて、略クランク状に屈曲する。本実施形態では、上述したように、上記接触部63Aの後縁は緩やかに傾斜しているので、該接触部63Aの後縁の傾斜を図示の傾斜よりも大きく形成する場合と比較して、該後縁における平型導体Fが押圧される部位(以下、「被圧部位」という)が上方に位置している。したがって、その分、該接触部63Aの後縁の被圧部位と第一端子50の接触部53Aの頂部との上下方向での位置の差が小さくなる。この結果、平型導体Fが屈曲される角度が小さくなるので、平型導体Fの回路部の破損を良好に防止できる。
図6(A),(B)において、可動部材30の可動範囲における加圧部35の角部35Aの軌跡が一点鎖線で示されている。図6(A),(B)に見られるように、上記加圧部35の角部35Aは、まず、上記第二端子60の接触部63Aの後縁における、上記第一端子50の接触部53Aと重複していない部分で平型導体Fを介して上記接触部63Aを押圧した後、前後方向で上記接触部63Aの後縁の範囲内にて最下位置にもたらされる。つまり、該接触部63Aは、上記加圧部35が上記後縁の範囲内にあるときに弾性変位量が最大となる。
したがって、本実施形態では、前後方向で接触部の頂部の位置で弾性変位量が最大となる場合と比較して、接触部63Aの最大変位量を大きく確保しつつその最大変位量が生ずる時期を早めに得ることができる。この結果、可動部材30が閉位置に至るまでの間に上記最大変位量から最終変位量まで減少するまでの時間が長くなり、その変化を感じ取ることができるので、大きいクリック感が確実に得られる。
また、本実施形態では、第二端子60の接触部63Aの頂部が可動部材30の軸部32の回動中心よりも前方に位置しているので、可動部材30が閉位置にあるとき、第一実施形態と同様に、可動部材30を閉位置に維持する方向、すなわち図2(C)において反時計回り方向で回転モーメントが該可動部材30に作用する。したがって、可動部材30は閉位置に安定して位置し、平型導体Fと接触部53A,63Aとの接圧が安定して維持され、接触信頼性を向上させることができる。
本実施形態では、第一端子が前方からそして第二端子が後方からハウジングに取り付けられることとしたが、端子を取り付ける方向はこれに限定されず、第一端子および第二端子を、例えば、前方、上方および下方のいずれから取り付けられるようにしてもよい。
1 コネクタ 30 可動部材
10 ハウジング 35 加圧部
16 受入空間(受入部) 36 規制部
20 端子 50 第一端子
21 支持腕部 53 弾性腕部
21A 回動支持部(支持部) 53A 接触部
23 弾性腕部 60 第二端子
23A 接触部 63 弾性腕部
24 連結部 63A 接触部
25 接続部

Claims (5)

  1. ハウジングの受入部へ前方に向け挿入される平型導体との接触のための接触部とハウジング外で回路基板へ半田接続されるための接続部とを有している複数の端子が金属板の平坦な板面を維持して作られ上記板面に対して直角な方向を配列方向としてハウジングの端子溝で配列保持されている平型導体用電気コネクタにおいて、
    上記受入部を開放して平型導体の挿入を可能とする開位置と挿入後の平型導体を端子の接触部へ圧する閉位置をそれぞれ始端そして終端とする可動範囲を可動な可動部材を有し、該可動部材は、上記端子の配列方向にて該端子の位置とは異なる位置に、平型導体を圧するための加圧部が形成されており、
    端子は、前後方向に延び接触部が形成された可撓な弾性腕部と、平型導体に対して該弾性腕部と反対側に位置する支持腕部と、上記弾性腕部に対して該支持腕部を連結する連結部とを有し、上記支持腕部の先端部分に可動部材を上記開位置と閉位置の間で可動に支持する支持部が形成され、上記接続部はハウジング外へ延出しており、
    上記可動部材は、平型導体が挿入されていない状態で、上記可動範囲内の中間位置から上記可動範囲終端位置に向けて、平型導体への加圧方向で、上記加圧部が接触部に対して干渉量を有するように形成されており、該干渉量は上記可動範囲の終端手前位置で最大値をとり、可動範囲終端位置で該最大値よりも小さい値となっていることを特徴とする平型導体用電気コネクタ。
  2. 可動部材は、少なくとも開位置にあるときに、端子配列範囲外で平型導体の幅方向両端部に相当する位置に、平型導体へ向け突出する規制部が平型導体の面と当接するように設けられていることとする請求項1に記載の平型導体用電気コネクタ。
  3. 可動部材は、閉位置にあるときに、該可動部材の加圧部が前後方向で端子の接触部と重複する範囲にそして端子配列方向では端子同士間に位置しており、平型導体への加圧方向に見たときに、該加圧部の縁部が上記接触部を両側方と後方の三方で囲っていることとする請求項1又は請求項2に記載の平型導体用電気コネクタ。
  4. 端子の接触部は、平型導体へ向け突出する突状をなしており、平型導体が挿入された状態で、可動部材の加圧部は、前後方向で上記端子の接触部の頂部より後方に位置する後縁の範囲内にあるときに、加圧方向にて上記接触部の弾性変位量を最大とする位置に達することとする請求項1ないし請求項3のうちの一つに記載の平型導体用電気コネクタ。
  5. 複数の端子は、互いに形状の異なる第一端子および第二端子とから成っており、該第一端子の接触部と第二端子の接触部とが前後方向にずれて位置していることとする請求項1ないし請求項4のうちの一つに記載の平型導体用電気コネクタ。
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