JP5993755B2 - 電気コネクタ - Google Patents
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従来、この問題を解決するための電気コネクタとして、例えば、図11に示すものが知られている(特許文献1参照)。
このように構成された電気コネクタ1に対し、図11の上側に示すように、アクチュエータ130が開位置にあるときに、ケーブル140がその導体部141を下側にして開口110a内に挿入される。そして、アクチュエータ130を、矢印A方向に回動して閉位置にする。すると、アクチュエータ130の回動軸131がケーブル140の先端部を上方から押圧し、ケーブル140の下面に設けられた導体部141が下アーム122bの先端にある接触突部123に接触する。これにより、ケーブル140の導体部141とコンタクト120、回路基板160の導体パターンとが電気的に導通する。
図12に示す電気コネクタ201は、図示しない回路基板上に実装される絶縁性のハウジング210と、ハウジング210に所定のピッチで横並びに並列した状態に装着された複数のコンタクト220、230とを備えている。
この電気コネクタ201によれば、ケーブルの接続に際して、ケーブルの接続端部を電気コネクタ201の斜め上方から斜めに挿入することができる。
即ち、図11に示した電気コネクタ101の場合、アクチュエータ130が開位置にあるときには、図11の上側に示すように、アクチュエータ130はハウジング11に対してほぼ垂直の方向に自立している。そして、この開位置からアクチュエータ130は矢印A方向に回動される。従って、アクチュエータ130の回動範囲がハウジング110に対して嵩高となる。このため、電気コネクタ101の低背化には限界がある。
しかしながら、電気コネクタ201の低背化のためにハウジング210の肉厚を薄くすると、一方のコンタクト220が受容されているコンタクト受容キャビティ211の上側の符号Bで示すハウジング部分の肉厚も薄くなる。また、同様に、他方のコンタクト230が受容されているコンタクト受容キャビティ212の上側の符号Cで示すハウジング部分の肉厚も薄くなる。
また、この電気コネクタにおいて、前記ソルダペグは、前記ハウジングに固定されて、前記平形ケーブルが前記ケーブル受容開口内に挿入される際に弾性変形した前記ラッチアームの復帰を保証するハウジング固定部を備えることが好ましい。
図1及び図2に示す電気コネクタ1は、いわゆるNON−ZIF(Zero Insertion Force)タイプと呼ばれるもので、回路基板PCB(図10(A),(B)参照)上に実装される。電気コネクタ1には、平形ケーブルとしてのFPC(Flexible Printed Circuit)40が接続されるようになっている。FPC40の一面40aには、複数の導体部41が幅方向(図2における左右方向)に所定ピッチで設けられている。また、FPC40の前端部の幅方向両縁部には、一対の切欠42が形成されている。電気コネクタ1は、図3に示すように、FPC40の一面40aに設けられた導体部41が表側(上側)になるようにFPC40が挿入される場合と、図4に示すように、導体部41が裏側(下側)となり他面40bが表側となるようにFPC40が挿入される場合とに対応している。
ハウジング10は、絶縁性の合成樹脂を成形することによって略矩形状に形成され、図1に示すように、底壁10a及び底壁10aに対して平行な第一上壁10bを備えている。また、第一上壁10bの幅方向両端(図5(A)における左右方向両端)には、第一上壁10bの上面に対して上面が凹むように形成された一対の第二上壁10cが設けられている。更に、底壁10aの幅方向両端と一対の第二上壁10cの幅方向外端とが一対の側壁10dにより連結されている。また、底壁10aの後端(図5(A)における上端)及び底壁10aの後端は後壁10eにより連結されている。
図10(A)に示すように、ケーブル受容開口11内に、一面40aに設けられた導体部41が表側になるようにFPC40が挿入されると、FPCの導体部41にコンタクト20の上弾性アーム23の上側接触突部23aが弾性接触する。これにより、FPC40の導体部41がコンタクト20を介して回路基板PCB上の導体パターンに電気的に接続される。この際に、コンタクト20の下弾性アーム22の下側接触突部22aが、FPC40の裏側に弾性接触する。従って、FPC40は、上弾性アーム23及び下弾性アーム22間にそれぞれの弾性力によって挟持される。
また、ソルダペグ30は、ハウジング10の第二上壁10cに固定されて、FPC40がケーブル受容開口11内に挿入される際に弾性変形したラッチアーム37の復帰を保証するハウジング固定部36を備えている。このため、ラッチアーム37のラッチ突起37aがFPC40の切欠42に確実に係合し、FPC40の抜け止めを確実に行うことができる。ハウジング固定部36がないと、FPC40がケーブル受容開口11内に挿入される際に下方に弾性変形したラッチアーム37が元の位置に復帰できないおそれがある。
例えば、平形ケーブルとしてFPC40が電気コネクタ1に接続される例を説明したが、FFC(Flexible Flat Cable)が電気コネクタ1に接続されるようにしてもよい。
また、ソルダペグ30にラッチアーム37を設ける必要は必ずしもない。
更に、ソルダペグ30にハウジング固定部36を設ける必要は必ずしもない。
また、FPC40に設けられた導体部41に接触する弾性アームとして、上弾性アーム23及び下弾性アーム22からなる場合を説明したが、上弾性アーム23あるいは下弾性アーム22のいずれか一方であってもよい。
10 ハウジング
10a 底壁
11 ケーブル受容開口
12 凸部
20 コンタクト
22 下弾性アーム(弾性アーム)
23 上弾性アーム(弾性アーム)
24 基板接続部
30 ソルダペグ
34 ハウジング補強部
36 ハウジング固定部
37 ラッチアーム
40 FPC(平形ケーブル)
41 導体部
PCB 回路基板
Claims (4)
- 平形ケーブルが挿入されるケーブル受容開口を有するハウジングと、該ハウジングに取り付けられ、前記平形ケーブルが前記ケーブル受容開口内に挿入された際に前記平形ケーブルに設けられた導体部に接触する弾性アーム及び回路基板に接続される基板接続部を有するコンタクトと、前記ハウジングに取付けられ、前記回路基板に前記ハウジングを半田固定するためのソルダペグとを備え、前記ハウジングの底壁に前記平形ケーブルの斜め挿入を案内する凸部が形成されて前記ケーブル受容開口が前記平形ケーブルの斜め挿入を許容する電気コネクタであって、
前記ソルダペグは、前記ハウジングの上面上に載置されて前記ハウジングを補強するハウジング補強部と、前記ケーブル受容開口内に挿入された平形ケーブルに係合して前記平形ケーブルの抜け止めをするラッチアームとを備え、
前記ラッチアームのラッチ突起は、前記ハウジング補強部の下に配置されることを特徴とする電気コネクタ。 - 前記ラッチアームが弾性変形可能に構成されていることを特徴とする請求項1記載の電気コネクタ。
- 前記ソルダペグは、前記ハウジングに固定されて、前記平形ケーブルが前記ケーブル受容開口内に挿入される際に弾性変形した前記ラッチアームの復帰を保証するハウジング固定部を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の電気コネクタ。
- 前記弾性アームは、前記平形ケーブルの一面に設けられた導体部が表側になるように前記平形ケーブルが前記ケーブル受容開口内に挿入された際に前記平形ケーブルの導体部に接触する上弾性アームと、前記平形ケーブルの一面に設けられた前記導体部が裏側となるように前記平形ケーブルが前記ケーブル受容開口内に挿入された際に前記平形ケーブルの導体部に接触する下弾性アームとを備えていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の電気コネクタ。
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