JP5993755B2 - 電気コネクタ - Google Patents

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本発明は、FPC(Flexible Printed Circuit)、FFC(Flexible Flat Cable)などの平形ケーブルの斜め挿入を可能とした電気コネクタに関する。
従来、平形ケーブル(以下、単にケーブルという)が接続される電気コネクタは、ほとんどの場合、ケーブルを横方向から電気コネクタの内部に挿入し、電気コネクタの内部でコンタクトとケーブルの導体部とが接触する構成を採用している。そして、この電気コネクタを回路基板上に実装して使用する場合、ケーブルの接続端近傍は回路基板と平行な方向に延在することになる。
このように、ケーブルの接続端近傍が回路基板と平行な方向に延在する場合において、電気コネクタが低背である場合、ケーブルと回路基板との間のスペースが狭くなる。この場合、回路基板上の当該スペースに電子部品を実装することが困難である。
従来、この問題を解決するための電気コネクタとして、例えば、図11に示すものが知られている(特許文献1参照)。
図11に示す電気コネクタ101は、回路基板160上に実装される絶縁性のハウジング110と、ハウジング110に固定される複数の金属製のコンタクト120と、ハウジング110に対して回動可能に取り付けられたアクチュエータ130とを備えている。電気コネクタ101は、いわゆるZIF(Zero Insetion Force)タイプと呼ばれるもので、アクチュエータ130を必須の構成要素としている。
ハウジング110には、前方(図11における左方)からケーブル140が挿入される開口110aが形成されている。そして、開口110aのケーブル挿入側端の底部には、上方に延びる凸部110bが形成されている。この凸部110bは、上方に突出して開口110aの入口からその開口110aの奥側に向かう下り斜面110b1を形成している。この凸部110bにより、開口110aに挿入されたケーブル140の先端部に繋がる部分が、ハウジング110から離れるに従って斜め上方に配向される。ハウジング110の両端には、ハウジング110を回路基板160上に半田接続によって固定するための一対のソルダペグ(図11において一方のみ図示)111が設けられている。
また、コンタクト120は、ハウジング110の前方から圧入固定されるフロントコンタクトとハウジング110の後方から圧入固定されるリアコンタクトとを備える。各コンタクト120は、ハウジング110に圧入固定される基部121と、基部121から開口110aに向けて延びる二股状の上アーム122a及び下アーム122bとを備えている。下アーム122bの先端には、開口110a内に挿入されたケーブル140の下面に設けられた導体部141に接触する接触突部123が形成されている。また、各コンタクト120の基部121には、回路基板160上の導体パターンに接続される基板接続部124が設けられている。
更に、アクチュエータ130は、ケーブル140の挿入方向と直交する水平方向に延びる回動軸131を有し、この回動軸131を一対のソルダペグ131に回動可能に取り付けることにより、開位置と閉位置との間を回動する。
このように構成された電気コネクタ1に対し、図11の上側に示すように、アクチュエータ130が開位置にあるときに、ケーブル140がその導体部141を下側にして開口110a内に挿入される。そして、アクチュエータ130を、矢印A方向に回動して閉位置にする。すると、アクチュエータ130の回動軸131がケーブル140の先端部を上方から押圧し、ケーブル140の下面に設けられた導体部141が下アーム122bの先端にある接触突部123に接触する。これにより、ケーブル140の導体部141とコンタクト120、回路基板160の導体パターンとが電気的に導通する。
ここで、ハウジング110には、前述した凸部110bが設けられ、この凸部110bにより、開口110aに挿入されたケーブル140の先端部に繋がる部分が、ハウジング110から離れるに従って斜め上方に配向される。このため、図11の下側に示すように、ケーブル140と回路基板160との間のスペースが広くなり、回路基板160上の当該スペースに電子部品150を実装することができる。
また、前述した電子部品の実装が困難であるという問題を解決するための電気コネクタとして、例えば、図12に示すものも知られている(特許文献2参照)。
図12に示す電気コネクタ201は、図示しない回路基板上に実装される絶縁性のハウジング210と、ハウジング210に所定のピッチで横並びに並列した状態に装着された複数のコンタクト220、230とを備えている。
ここで、ハウジング210は、互いに平行に延びる底面210a及び上面210bを有する。ハウジング210には、底面210aに対して傾斜する角度で形成された複数のコンタクト受容キャビティ211、212が設けられている。各コンタクト受容キャビティ211、212は、ハウジング210の上面210bにおいて開口し、その開口からケーブル(図示せず)を受容するようになっている。
そして、一方のコンタクト220は、ハウジング210の底側から一方のコンタクト受容キャビティ211に沿って斜めに装着される。この一方のコンタクト220は、ハウジング210に圧入固定される固定部221を備えている。また、当該コンタクト220は、固定部221からコンタクト受容キャビティ211の内壁に沿って斜めに延びるケーブル受入片222及びコンタクト片223を備えている。ケーブル受入片222及びコンタクト片223は、ケーブル受入片222を下側にして二股状に形成される。ケーブルは、ケーブル受入片222及びコンタクト片223間に受容される。コンタクト片223の先端には、ケーブルに設けられた導体部(図示せず)に接触する接触突部223aが設けられている。
更に、他方のコンタクト230は、ハウジング210の上側から他方のコンタクト受容キャビティ212に沿って斜めに装着される。この他方のコンタクト230は、ハウジング210に圧入固定される固定部231を備えている。そして、この固定部231からコンタクト受容キャビティ212の内壁に沿って斜めに延びるケーブル受入片232が設けられている。また、このケーブル受入片232の先端からU字状湾曲部233を介してコンタクト片234がケーブル受入片232に対向するように延びている。ケーブルは、ケーブル受入片232及びコンタクト片234間に受容される。コンタクト片234の先端には、ケーブルに設けられた導体部(図示せず)に接触する接触突部234aが設けられている。
この電気コネクタ201によれば、ケーブルの接続に際して、ケーブルの接続端部を電気コネクタ201の斜め上方から斜めに挿入することができる。
特開2009−266674号公報 特開2000−40545号公報
しかしながら、これら図11に示した電気コネクタ101及び図12に示した電気コネクタ201にあっては、以下の問題点があった。
即ち、図11に示した電気コネクタ101の場合、アクチュエータ130が開位置にあるときには、図11の上側に示すように、アクチュエータ130はハウジング11に対してほぼ垂直の方向に自立している。そして、この開位置からアクチュエータ130は矢印A方向に回動される。従って、アクチュエータ130の回動範囲がハウジング110に対して嵩高となる。このため、電気コネクタ101の低背化には限界がある。
一方、図12に示した電気コネクタ201の場合には、アクチュエータを構成要素とせず、ハウジング210及び複数のコンタクト220、230で構成されるため、電気コネクタ201の低背化を実現できる。
しかしながら、電気コネクタ201の低背化のためにハウジング210の肉厚を薄くすると、一方のコンタクト220が受容されているコンタクト受容キャビティ211の上側の符号Bで示すハウジング部分の肉厚も薄くなる。また、同様に、他方のコンタクト230が受容されているコンタクト受容キャビティ212の上側の符号Cで示すハウジング部分の肉厚も薄くなる。
この電気コネクタ201において、ケーブル受入片222及びコンタクト片223間に受容されたケーブルが上方へあおられると、前記ハウジング部分Bの肉厚が薄いため、ハウジング部分Bが過度に変形してしまうおそれがある。ハウジン部分Bが過度に変形すると、ハウジング部分Bに沿うようにコンタクト受容キャビティ211内に受容されているコンタクト220のコンタクト片223もケーブルによって過度に変形してしまうおそれがある。同様に、ケーブル受入片232及びコンタクト片234間に受容されたケーブルが上方へあおられると、前記ハウジング部分Cの肉厚が薄いため、ハウジング部分Cが過度に変形してしまうおそれがある。ハウジング部分Cが変形すると、ハウジング部分Cに沿うようにコンタクト受容キャビティ212内に受容されているコンタクト230のコンタクト片234もケーブルによって過度に変形してしまうおそれがある。
従って、本発明は、これら従来の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、低背化を容易に実現できると共に、ハウジング内に受容された平形ケーブルが上方へあおられてもハウジング及びコンタクトの過度の変形を防止することができる、平形ケーブルの斜め挿入を可能とした電気コネクタを提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明のうちある態様に係る電気コネクタは、平形ケーブルが挿入されるケーブル受容開口を有するハウジングと、該ハウジングに取り付けられ、前記平形ケーブルが前記ケーブル受容開口内に挿入された際に前記平形ケーブルに設けられた導体部に接触する弾性アーム及び回路基板に接続される基板接続部を有するコンタクトと、前記ハウジングに取付けられ、前記回路基板に前記ハウジングを半田固定するためのソルダペグとを備え、前記ハウジングの底壁に前記平形ケーブルの斜め挿入を案内する凸部が形成されて前記ケーブル受容開口が前記平形ケーブルの斜め挿入を許容する電気コネクタであって、前記ソルダペグは、前記ハウジングの上面上に載置されて前記ハウジングを補強するハウジング補強部と、前記ケーブル受容開口内に挿入された平形ケーブルに係合して前記平形ケーブルの抜け止めをするラッチアームとを備え、前記ラッチアームのラッチ突起は、前記ハウジング補強部の下に配置されること特徴としている。
また、この電気コネクタにおいて、前記ラッチアームが弾性変形可能に構成されていることが好ましい。
また、この電気コネクタにおいて、前記ソルダペグは、前記ハウジングに固定されて、前記平形ケーブルが前記ケーブル受容開口内に挿入される際に弾性変形した前記ラッチアームの復帰を保証するハウジング固定部を備えることが好ましい。
また、この電気コネクタにおいて、前記弾性アームは、前記平形ケーブルの一面に設けられた導体部が表側になるように前記平形ケーブルが前記ケーブル受容開口内に挿入された際に前記平形ケーブルの導体部に接触する上弾性アームと、前記平形ケーブルの一面に設けられた前記導体部が裏側となるように前記平形ケーブルが前記ケーブル受容開口内に挿入された際に前記平形ケーブルの導体部に接触する下弾性アームとを備えていることが好ましい。
本発明に係る電気コネクタによれば、平形ケーブルが挿入されるケーブル受容開口を有するハウジングと、該ハウジングに取り付けられ、前記平形ケーブルが前記ケーブル受容開口内に挿入された際に前記平形ケーブルに設けられた導体部に接触する弾性アームを有するコンタクトとを備えるので、平形ケーブルの導体部にコンタクトを接触させるアクチュエータが不要で、低背化を実現した電気コネクタを提供できる。そして、ハウジングの底壁に平形ケーブルの斜め挿入を案内する凸部が形成されてケーブル受容開口が平形ケーブルの斜め挿入を許容するようになっているので、平形ケーブルの斜め挿入が可能となり、平形ケーブルと回路基板との間のスペースを広くでき、回路基板上の当該スペースに電子部品を実装することができる。
そして、本発明に係る電気コネクタによれば、回路基板にハウジングを半田固定するためのソルダペグは、ハウジングの上面上に載置されてハウジングを補強するハウジング補強部を備えている。このため、ハウジングのケーブル受容開口内に受容された平形ケーブルが上方へあおられてもハウジングの過度の変形を防止でき、これに伴ってコンタクトの過度の変形を防止することができる。
本発明に係る電気コネクタの実施形態の斜視図である。 図1に示す電気コネクタと電気コネクタに接続されるFPCとを示す斜視図である。 図1に示す電気コネクタのケーブル受容開口内に、FPCが一面に設けられた導体部が表側になるように挿入された際の斜視図である。 図1に示す電気コネクタのケーブル受容開口内に、FPCが一面に設けられた導体部が裏側になるように挿入された際の斜視図である。 図1の電気コネクタを示し、(A)は平面図、(B)は正面図である。 図1の電気コネクタを示し、(A)は底面図、(B)は右側面図、(C)は背面図である。 図1の電気コネクタを示し、(A)は図5(B)における7A−7A線に沿う断面図、(B)は図5(B)における7B−7B線に沿う断面図、(C)は図5(B)における7C−7C線に沿う断面図である。 図1に示す電気コネクタに用いられる左側ソルダペグの斜視図である。 図1に示す電気コネクタに用いられる右側ソルダペグの斜視図である。 図1に示す電気コネクタのケーブル受容開口内に、FPCが一面に設けられた導体部が表側になるように挿入された状態を示し、(A)はコンタクトに沿って切断した断面図、(B)はソルダペグのラッチアームに沿って切断した断面図である。 従来の電気コネクタの一例の動作説明図である。 従来の電気コネクタの他の例の断面図である。
以下、本発明に係る電気コネクタの実施形態を図面を参照して説明する。
図1及び図2に示す電気コネクタ1は、いわゆるNON−ZIF(Zero Insertion Force)タイプと呼ばれるもので、回路基板PCB(図10(A),(B)参照)上に実装される。電気コネクタ1には、平形ケーブルとしてのFPC(Flexible Printed Circuit)40が接続されるようになっている。FPC40の一面40aには、複数の導体部41が幅方向(図2における左右方向)に所定ピッチで設けられている。また、FPC40の前端部の幅方向両縁部には、一対の切欠42が形成されている。電気コネクタ1は、図3に示すように、FPC40の一面40aに設けられた導体部41が表側(上側)になるようにFPC40が挿入される場合と、図4に示すように、導体部41が裏側(下側)となり他面40bが表側となるようにFPC40が挿入される場合とに対応している。
そして、電気コネクタ1は、ハウジング10と、複数のコンタクト20と、一対のソルダペグ30とを備えている。
ハウジング10は、絶縁性の合成樹脂を成形することによって略矩形状に形成され、図1に示すように、底壁10a及び底壁10aに対して平行な第一上壁10bを備えている。また、第一上壁10bの幅方向両端(図5(A)における左右方向両端)には、第一上壁10bの上面に対して上面が凹むように形成された一対の第二上壁10cが設けられている。更に、底壁10aの幅方向両端と一対の第二上壁10cの幅方向外端とが一対の側壁10dにより連結されている。また、底壁10aの後端(図5(A)における上端)及び底壁10aの後端は後壁10eにより連結されている。
そして、ハウジング10は、底壁10aと第一上壁10b及び第二上壁10cとの間でハウジング10の前面(図1における手前側の面)に開口するケーブル受容開口11を有している。このケーブル受容開口11は、ハウジング10の幅方向に延び、前側からFPC40が挿入されるように構成されている。ハウジング10の底壁10aには、図1及び図7(B),(C)によく示すように、FPC40の斜め挿入を案内する凸部12が形成されている。これにより、ケーブル受容開口11は、FPC40の斜め挿入を許容するようになっている。凸部12は、ハウジング10の底壁10aから上方に突出しケーブル受容開口11の入口から奥側に向けて徐々に立ち下がるように傾斜する下り傾斜面12aを備えている。下り傾斜面12aは、本実施形態においては、ハウジング10の底面との間の角度が約15度となるように傾斜している。従って、FPC40の先端部がケーブル受容開口11内に挿入されると、この凸部12により、ケーブル受容開口11内に挿入された先端部に繋がる部分が、ハウジング10から離れるに従って斜め上方に配向される。
また、ハウジング10には、図5(A)、(B)及び図7(C)に示すように、コンタクト20を収容するための複数のコンタクト収容キャビティ13がハウジング10の幅方向に沿って所定ピッチで形成されている。各コンタクト収容キャビティ13は、図7(C)に示すように、後述するコンタクト20の固定部21を収容する固定部収容部13a、下弾性アーム22を収容する下弾性アーム収容部13b、及び上弾性アーム収容部13cを有する。固定部収容部13aは、ハウジング10の後方に開口している。下弾性アーム収容部13bは、固定部収容部13aの下部から前方に凸部12内を延びて上側がケーブル受容開口11に開口している。上弾性アーム収容部13cは、固定部収容部13aの上部から前方にハウジング10の第一上壁10b内を延びて下側がケーブル受容開口11に開口している。上弾性アーム収容部13cの前端には、上弾性アーム23の前端部の上方への移動を許容する開口13dが形成されている。
更に、ハウジング10の幅方向両端部には、図5(B)及び図7(A)に示すように、後述するソルダペグ30の圧入部32が圧入固定される一対の圧入用開口15が形成されている。また、ハウジング10の一対の圧入用開口15よりも幅方向内側には、図5(A)、(B)及び図7(B)に示すように、後述するソルダペグ30のラッチアーム37が収容される一対のラッチアーム収容スリット14が形成されている。各ラッチアーム収容スリット14は、後述するソルダペグ30のラッチアーム37の根元側及びハウジング固定部36を構成する下側支持片36aを収容する第一収容部14aと、ラッチアーム37の前端側を収容する第二収容部14bとを備えている。第一収容部14aは、ハウジング10の後方に開口している。第二収容部14bは、第一収容部14aの下部から前方に凸部12内を延びて上側がケーブル受容開口11に開口している。
また、複数のコンタクト20は、図5(A)、(B)及び図6(A)、(B)、(C)に示すように、ハウジング10の複数のコンタクト収容キャビティ13内に収容され、ハウジング10の幅方向に沿って一列状に所定ピッチで取り付けられる。各コンタクト20は、導電性金属板を打抜き加工することによって形成され、図7(C)及び図10(A)に示すように、ハウジング10に圧入固定される固定部21を備えている。固定部21は、ハウジング10の後方から固定部収容部13aにおいて圧入固定され、これにより各コンタクト20がハウジング10に固定される。また、各コンタクト20は、固定部21の上部から前方に延びる上弾性アーム23と、固定部21の下部から前方に延びる下弾性ア−ム22とを備えている。上弾性アーム23は、上弾性アーム収容部13c内を延び、前端部にケーブル受容開口11内へ下方に突出する上側接触突部23aを備えている。この上側接触突部23aは、図10(A)に示すように、FPC40の一面40aに設けられた導体部41が表側になるようにFPC40がケーブル受容開口11内に挿入されたときに、導体部41に弾性的に接触する。また、下弾性アーム22は、下弾性アーム収容部13b内を延び、前端部にケーブル受容開口11内へ上方に突出する下側接触突部22aを備えている。この下側接触突部22aは、FPC40の一面40aに設けられた導体部41が裏側になるようにFPC40がケーブル受容開口11内に挿入されたときに、導体41に弾性的に接触する。ここで、上弾性アーム23及び下弾性アーム22により請求項1に規定する「弾性アーム」を構成する。また、各コンタクト20は、固定部21の下部から後方に延びる基板接続部24を備えている。基板接続部24は、回路基板PCB上に設けられた導体パターンに半田接続される。
更に、一対のソルダペグ30は、ハウジング10の幅方向両端部に取り付けられる。一対のソルダペグ30は、ハウジング10の幅方向左端部に取り付けられる図8に示す左側のソルダペグ30と、ハウジング10の幅方向右端部に取り付けられる図9に示す右側のソルダペグ30とからなる。両ソルダペグ30は鏡面対称形状に形成されており、基本構成は同一である。従って、右側のソルダペグ30の構成及び形状のみについて説明する。
右側の各ソルダペグ30は、回路基板PCB(図10(A),(B)参照)上にハウジング10を半田固定するためのものであり、金属板を打抜き及び曲げ加工することによって形成される。各ソルダペグ30は、前後方向に延びる平板状の基部31と、基部31の前縁から前方に延びる圧入部32と、圧入部32の下縁から下方に突出する基板固定部33を備えている。圧入部32は、図7(A)に示すように、ハウジング10の後方から圧入用開口15内に圧入され、これによりソルダペグ30がハウジング10に固定される。また、基板固定部33は、回路基板PCB上に半田固定され、これによりハウジング10が回路基板PCB上に固定される。
また、各ソルダペグ30は、図1及び図9に示すように、基部31の上縁から左側(左側のソルダペグ30にあっては右側)に折り曲げられるハウジング補強部34を備えている。ハウジング補強部34は、ハウジング10の側壁10d及び第二上壁10cの上面上に載置されてハウジング10を補強するようになっている。
更に、各ソルダペグ30は、図9に示すように、基部31の後端から内側に折り曲げられ更に前方に向けて折り返される折り返し部35を備え、この折り返し部35の前端下部から前方に延びるラッチアーム37を備えている。ラッチアーム37は、図7(B)に示すように、ラッチアーム収容スリット14の第一収容部14aから第二収容部14bにかけて延び、前端にケーブル受容開口11内に突出するラッチ突起37aが設けられている。ラッチアーム37は弾性変形可能に構成され、図10(B)に示すように、ラッチ突起37aがケーブル受容開口11内に挿入されたFPC40の切欠42に係合してFPC40の抜け止めをする。
また、各ソルダペグ30は、図7(B)に示すように、折り返し部35の前端上部から前方に延びるハウジング固定部36を備えている。ハウジング固定部36は、折り返し部35の前端上部から前方に二股状に延びる下側支持片36a及び上側支持片36bからなる。下側支持片36a及び上側支持片36bは、ハウジング10の後方からそれらの間に第二上壁10cを挟み込んでハウジング10に固定される。これにより、FPC40がケーブル受容開口11内に挿入される際に弾性変形したラッチアーム37の復帰を保証する。
次に、図10(A)、(B)を参照して電気コネクタ1のケーブル受容開口11内に、一面40aに設けられた導体部41が表側になるようにFPC40が挿入される際の作用について説明する。
図10(A)に示すように、ケーブル受容開口11内に、一面40aに設けられた導体部41が表側になるようにFPC40が挿入されると、FPCの導体部41にコンタクト20の上弾性アーム23の上側接触突部23aが弾性接触する。これにより、FPC40の導体部41がコンタクト20を介して回路基板PCB上の導体パターンに電気的に接続される。この際に、コンタクト20の下弾性アーム22の下側接触突部22aが、FPC40の裏側に弾性接触する。従って、FPC40は、上弾性アーム23及び下弾性アーム22間にそれぞれの弾性力によって挟持される。
このように、FPC40がケーブル受容開口11内に挿入された際にFPC40の導体部41に上側弾性アーム23の上側接触突部23aが弾性接触する。このため、FPC40の導体部41にコンタクト20を接触させるアクチュエータが不要であり、低背化を実現できる。また、アクチュエータが不要であることから、部品点数も削減でき、低コスト化を図ることができる。
そして、ケーブル受容開口11内にFPC40が挿入されると、図10(B)に示すように、ソルダペグ30に設けられたラッチアーム37のラッチ突起37aがFPC40の切欠42に係合してFPC40の抜け止めを行う。つまり、FPC40がケーブル受容開口11内を進行すると、FPC40の先端がラッチ突起37aに当接する。更にFPC40が進行すると、ラッチ突起37aがFPC40の裏側に回り込んでFPC40の裏面に沿うようにラッチアーム37が下方に弾性変形する。更にFPC40が進行すると、ラッチ突起37aがFPC40の切欠42の位置にきたときにラッチアーム37が復帰してラッチ突起37aが上方に移動して切欠42に係合する。これにより、FPC40が抜け止めされる。このように、ラッチアーム37によってFPC40の抜け止めがなされるので、FPC40の抜け止めを確実に行うことができる。ラッチアーム37がないと、FPC40は、上弾性アーム23及び下弾性アーム22間のそれぞれの弾性力によって挟持されるのみであり、ケーブル受容開口11から抜け出るおそれがある。一方、上弾性アーム23及び下弾性アーム22間の挟持力を高めてFPC40の抜け止めを図ると、FPC40のケーブル受容開口11への挿入時に挿入力が高くなり、FPC40の挿入が困難となる。
ここで、ラッチアーム37は弾性変形可能に構成されているので、FPC40の切欠42にラッチ突起37aが確実に係合し、FPC40の抜け止めを確実に行うことができる。
また、ソルダペグ30は、ハウジング10の第二上壁10cに固定されて、FPC40がケーブル受容開口11内に挿入される際に弾性変形したラッチアーム37の復帰を保証するハウジング固定部36を備えている。このため、ラッチアーム37のラッチ突起37aがFPC40の切欠42に確実に係合し、FPC40の抜け止めを確実に行うことができる。ハウジング固定部36がないと、FPC40がケーブル受容開口11内に挿入される際に下方に弾性変形したラッチアーム37が元の位置に復帰できないおそれがある。
更に、ケーブル受容開口11は、FPC40の斜め挿入を許容するようになっている。そして、FPC40の先端部がケーブル受容開口11内に挿入されると、凸部12により、ケーブル受容開口11内に挿入された先端部に繋がる部分がハウジング10から離れるに従って斜め上方に配向される。このため、FPC40と回路基板PCBとの間のスペースが広くなり、回路基板PCB上の当該スペースに電子部品(図示せず)を実装することができる。これにより、電気コネクタ1を回路基板PCB上に実装する際に、回路基板PCB上の端縁以外の部分に電気コネクタ1を実装することができる。
また、回路基板PCBにハウジング10を半田固定するためのソルダペグ30は、ハウジング10の第二上壁10cの上面上に載置されてハウジング10を補強するハウジング補強部34を備えている。このため、ハウジング10のケーブル受容開口11内に受容されたFPC40が上方へあおられてもハウジング10の、特に第一上壁10b及び第二上壁10cの過度の変形を防止できる。これにより、コンタクト20の過度の変形を防止することができる。ハウジング補強部34がないと、FPC40が上方へあおられた際に、ケーブル受容開口11内に受容されているFPC40の上側に位置する第一上壁10b及び第二上壁10cが過度に変形するおそれがある。第一上壁10b及び第二上壁10cは、電気コネクタ1の低背化を実現するために薄肉で形成され、機械的強度が弱いからである。ハウジング10のケーブル受容開口11内に受容されたFPC40が上方へあおられると、そのFPC40の上側にあるコンタクト20の上弾性アーム23も上方へ変位する。図10(A)に示すように、上弾性アーム23は、ハウジング10の第一上壁10bに形成された上弾性アーム収容部13c内に位置している。このため、上弾性アーム23が上方へ変位したときには、第一上壁10bが上弾性アーム23の過度の変形を防止するストッパーとなる。しかし、FPCが上方へあおられたことによって第一上壁10bが過度に変形すると、そのストッパーとしての機能が弱くなるため、上弾性アーム23の過度の変形を防止できなくなってしまう。従って、ソルダペグ30にハウジング補強部34を設けることによって、FPC40が上方へあおられた際にハウジング10の、特に第一上壁10b及び第二上壁10cの過度の変形を防止することが重要である。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、平形ケーブルとしてFPC40が電気コネクタ1に接続される例を説明したが、FFC(Flexible Flat Cable)が電気コネクタ1に接続されるようにしてもよい。
また、ハウジング補強部34は、ハウジング10の上面上に載置されればよく、側壁10d及び第二上壁10cの上面上に載置される場合に限らない。
また、ソルダペグ30にラッチアーム37を設ける必要は必ずしもない。
更に、ソルダペグ30にハウジング固定部36を設ける必要は必ずしもない。
また、FPC40に設けられた導体部41に接触する弾性アームとして、上弾性アーム23及び下弾性アーム22からなる場合を説明したが、上弾性アーム23あるいは下弾性アーム22のいずれか一方であってもよい。
1 電気コネクタ
10 ハウジング
10a 底壁
11 ケーブル受容開口
12 凸部
20 コンタクト
22 下弾性アーム(弾性アーム)
23 上弾性アーム(弾性アーム)
24 基板接続部
30 ソルダペグ
34 ハウジング補強部
36 ハウジング固定部
37 ラッチアーム
40 FPC(平形ケーブル)
41 導体部
PCB 回路基板

Claims (4)

  1. 平形ケーブルが挿入されるケーブル受容開口を有するハウジングと、該ハウジングに取り付けられ、前記平形ケーブルが前記ケーブル受容開口内に挿入された際に前記平形ケーブルに設けられた導体部に接触する弾性アーム及び回路基板に接続される基板接続部を有するコンタクトと、前記ハウジングに取付けられ、前記回路基板に前記ハウジングを半田固定するためのソルダペグとを備え、前記ハウジングの底壁に前記平形ケーブルの斜め挿入を案内する凸部が形成されて前記ケーブル受容開口が前記平形ケーブルの斜め挿入を許容する電気コネクタであって、
    前記ソルダペグは、前記ハウジングの上面上に載置されて前記ハウジングを補強するハウジング補強部と、前記ケーブル受容開口内に挿入された平形ケーブルに係合して前記平形ケーブルの抜け止めをするラッチアームとを備え、
    前記ラッチアームのラッチ突起は、前記ハウジング補強部の下に配置されることを特徴とする電気コネクタ。
  2. 前記ラッチアームが弾性変形可能に構成されていることを特徴とする請求項記載の電気コネクタ。
  3. 前記ソルダペグは、前記ハウジングに固定されて、前記平形ケーブルが前記ケーブル受容開口内に挿入される際に弾性変形した前記ラッチアームの復帰を保証するハウジング固定部を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の電気コネクタ。
  4. 前記弾性アームは、前記平形ケーブルの一面に設けられた導体部が表側になるように前記平形ケーブルが前記ケーブル受容開口内に挿入された際に前記平形ケーブルの導体部に接触する上弾性アームと、前記平形ケーブルの一面に設けられた前記導体部が裏側となるように前記平形ケーブルが前記ケーブル受容開口内に挿入された際に前記平形ケーブルの導体部に接触する下弾性アームとを備えていることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の電気コネクタ。
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