JP7069980B2 - 運搬用台車 - Google Patents

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Description

本開示は、複数台を組み合わせて並べる(ネスティングする)ことが可能な運搬用台車に関する。
積載物を運搬する運搬用台車は、保管スペースを小さくするために、不使用時に複数台をネスティングして保管可能であることが求められる。
特許文献1では、ネスティング構造を有する台車フレームと、該台車フレームの四隅寄りの底面に取付られた自在キャスターと、該台車フレームのほぼ中間部底面に取り付けられた回転部に係合片を有する自在固定変換キャスターと、上記係合片と係合する係合部材を有する上記台車フレームの後端部寄りの部位に回動可能に取り付けられた台板と、を備えるストックカート(運搬用台車)が開示されている。特許文献1によれば、使用時に台板を倒してフレーム上に乗せると、係合部材が有する係合棒の係止部と係合孔とが係止し、自在固定変換キャスターが、前後方向にのみ移動可能な固定キャスターとなる。これにより、ストックカートは、該キャスターを中心にシーソ型の動きが可能となり、方向変換等を自由に行うことができる。一方、ネスティングする際は、台板をフレームから起こして係合棒の係止部と係合孔との係止を解き、台板を台車フレームの後端部寄りの部位に固定することで、自在固定変換キャスターが、自由自在に移動可能な自在キャスターとなる。これによりストックカートは六輪の自在キャスターのみで走行可能となり、自由方向に移動できるため、短手方向でのネスティングが可能となる。
特許第3810500号公報
しかし、特許文献1で開示される自在固定変換キャスターの自在固定の切替方法では、係合棒の係止部を係合孔に係合させるために、キャスターの回転部を回して係合棒の係止部を係合孔に導く必要があり、係止部と係合孔とを係合させることが容易ではない。このため、自在固定変換キャスターの自在固定の切替を容易に行うことができない。
本開示は、所定位置にあるキャスターの自在固定の切替を容易に行うことが可能な運搬用台車を提供することを主目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の1実施態様は、対向する第1側枠および第2側枠、ならびに上記第1側枠および上記第2側枠を連結する連結部材を有する台車本体と、上記連結部材上に配置される底板と、を有し、上記底板は、上記第2側枠側の端部を支点に、上記底板の下面と上記連結部材とが接する倒伏状態から上記底板の上記下面と上記第2側枠とが並列する起立状態まで回動可能であり、上記連結部材は、上面で上記第1側枠を支持し下面の両端に第1キャスターがそれぞれ設けられた第1キャスターフレームと、上面で上記第2側枠を支持し下面の両端に第2キャスターがそれぞれ設けられた第2キャスターフレームと、上記第1キャスターフレームおよび上記第2キャスターフレームを連結する連結フレームと、を有する運搬用台車であって、上記第1キャスターの旋回軸の周囲には、板状の第1ストッパーが延在し、上記底板と上記第1ストッパーとの間には、第2ストッパーを有するストッパー機構が設けられており、上記ストッパー機構は上記底板の回動に連動し、上記底板が上記倒伏状態のときは、上記ストッパー機構の上記第2ストッパーが上記第1ストッパーと当接して上記第1キャスターが固定キャスターとなり、上記底板が上記起立状態のときは、上記ストッパー機構の上記第2ストッパーと上記第1ストッパーとの当接が解除されて上記第1キャスターが自在キャスターとなる、運搬用台車を提供する。
本開示の1実施態様である運搬用台車は、底板の倒伏状態および起立状態に連動して第2ストッパーと上記第1ストッパーとの当接が切り替わることで、所定位置にあるキャスターの自在固定の切替を容易に行うことができるという効果を奏する。
本開示の1実施態様である運搬用台車の一例を示す概略斜視図である。 本開示の1実施態様である運搬用台車の一例を示す概略斜視図である。 第1キャスターの一例を説明する説明図である。 ストッパー機構を説明する説明図である。 第2ストッパーと第1ストッパーとの当接状態を説明する説明図である。 第2ストッパーと第1ストッパーとの非当接状態を説明する説明図である。 第1キャスターの一例を説明する説明図である。 第2ストッパーと第1ストッパーとの当接状態を説明する説明図である。 本開示の1実施態様である運搬用台車の一例を示す概略斜視図である。 本開示の1実施態様である運搬用台車のネスティング状態の一例を示す概略斜視図である。
本明細書において、ある部材又はある領域等のある構成が、他の部材又は他の領域等の他の構成の「上に(又は下に)」あるとする場合、特段の限定がない限り、これは他の構成の直上(又は直下)にある場合のみでなく、他の構成の上方(又は下方)にある場合を含み、すなわち、他の構成の上方(又は下方)において間に別の構成要素が含まれている場合も含む。
以下、本開示の実施態様について、図面等を参照しながら説明する。但し、本開示は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に例示する実施態様の記載内容に限定して解釈されるものではない。また、図面は説明をより明確にするため、実施態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本開示の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
以下、本開示の運搬用台車について説明する。本開示の運搬用台車は、対向する第1側枠および第2側枠、ならびに上記第1側枠および上記第2側枠を連結する連結部材を有する台車本体と、上記連結部材上に配置される底板と、を有し、上記底板は、上記第2側枠側の端部を支点に、上記底板の下面と上記連結部材とが接する倒伏状態から上記底板の上記下面と上記第2側枠とが並列する起立状態まで回動可能である。上記連結部材は、上面で上記第1側枠を支持し下面の両端に第1キャスターがそれぞれ設けられた第1キャスターフレームと、上面で上記第2側枠を支持し下面の両端に第2キャスターがそれぞれ設けられた第2キャスターフレームと、上記第1キャスターフレームおよび上記第2キャスターフレームを連結する連結フレームと、を有する。
本開示の運搬用台車は、上記第1キャスターの旋回軸の周囲には、板状の第1ストッパーが延在し、上記底板と上記第1ストッパーとの間には、第2ストッパーを有するストッパー機構が設けられており、上記ストッパー機構は上記底板の回動に連動する。
本開示の運搬用台車は、上記底板が上記倒伏状態のときは、上記ストッパー機構の上記第2ストッパーが上記第1ストッパーと当接して上記第1キャスターが固定キャスターとなり、上記底板が上記起立状態のときは、上記ストッパー機構の上記第2ストッパーと上記第1ストッパーとの当接が解除されて上記第1キャスターが自在キャスターとなることを特徴とする。
図1および図2は、本開示の運搬用台車の一例を示す概略斜視図であり、図1は床板が倒伏状態のとき、図2は床板が起立状態のときをそれぞれ示している。本開示の運搬用台車100は、対向する第1側枠51および第2側枠52、ならびに第1側枠51および第2側枠52を連結する連結部材53を有する台車本体50と、連結部材53上に配置される底板40と、を有する。連結部材53は、上面で第1側枠51を支持し下面の両端に第1キャスター11A、11Bがそれぞれ設けられた第1キャスターフレーム10と、上面で第2側枠52を支持し下面の両端に第2キャスター21A、21Bがそれぞれ設けられた第2キャスターフレーム20と、第1キャスターフレーム10および第2キャスターフレーム20を連結する連結フレーム30と、を有する。底板40は、第2側枠52側の端部を支点に、底板40の下面と連結部材53とが接する倒伏状態から底板40の下面と第2側枠52とが並列する起立状態まで回動可能である。
図3(a)~(c)は、第1キャスターの一例を説明する説明図であり、図3(a)は側面図、図3(b)は正面図、図3(c)は平面(上面)図をそれぞれ示す。第1キャスター11は、第1車輪1、第1キャスターフレームに取り付けるための取付部3、ベアリングを含み第1車輪1の旋回を確保する旋回部4、旋回部4を介して取付部3と軸着され、第1車輪1の両側を支持する車輪支持部5等を構造に有する。符号Oは第1キャスター11の旋回軸を示し、符号Pは第1車輪1の回転軸を示す。また、第1キャスター11の旋回軸Oの周囲には、板状の第1ストッパー12が延在している。
図4(a)、(b)は、ストッパー機構を説明する説明図であり、図4(a)は底板40が倒伏状態のとき、図4(b)は底板40が起立状態のときを示す。ストッパー機構60は、底板40と第1ストッパー(図示せず)との間に設けられ、底板40の回動に連動する部材である。ストッパー機構60は、少なくとも第2ストッパー61を有する。なお、図4(a)、(b)に例示するストッパー機構60は、底板40と別体であり、第2ストッパー61の他に、第2ストッパー61に連結する連結支柱部62をさらに有する。
底板が倒伏状態のときは、図5(a)、(b)で例示するように、第2ストッパー61が第1ストッパー12と当接する。例えば図4(a)で例示するように、ストッパー機構60が連結支持部62を有する場合は、ストッパー機構60の連結支柱部62が底板40と接触することで、第2ストッパー61が第1ストッパー12と当接可能となる。これにより、第1キャスター11は、旋回が制御されるため固定キャスターとなる。なお図5(a)、(b)は、第2ストッパーと第1ストッパーとの当接状態を説明する説明図である。
一方、底板が上記起立状態のときは、図6(a)、(b)で例示するように第2ストッパー61と第1ストッパー12との当接が解除される。例えば図4(b)で例示するように、ストッパー機構60が連結支持部62を有する場合は、ストッパー機構60の連結支柱部62が底板40と非接触になることで、第2ストッパー61と第1ストッパー12との当接が解除される。これにより、第1キャスター11は旋回自在となる。なお図6(a)、(b)は、第2ストッパーと第1ストッパーとの非当接状態を説明する説明図である。
本開示の運搬用台車によれば、底板の倒伏状態および起立状態に連動して第2ストッパーと上記第1ストッパーとの当接が切り替わるため、第1キャスターの自在固定の切替を容易に行うことができる。すなわち、底板の倒伏状態では、ストッパー機構の第2ストッパーが第1ストッパーと当接して上記第1キャスターの旋回が制限されるため、第1キャスターは固定キャスターとして機能することができる。一方、底板の起立状態では、ストッパー機構の第2ストッパーと第1ストッパーとの当接が解除されて第1キャスターが旋回自在となるため、第1キャスターは自在キャスターとして機能することができ、複数台の運搬用台車をネスティングすることができる。
以下、本開示の運搬用台車の構造について詳細に説明する。
1.台車本体
本開示における台車本体は、対向する第1側枠および第2側枠、ならびに上記第1側枠および上記第2側枠を連結する連結部材を有する。
(1)連結部材
上記連結部材は、第1キャスターフレームと、第2キャスターフレームと、連結フレームと、を有する。
(a)第1キャスターフレーム
第1キャスターフレームは、上面で上記第1側枠を支持し下面の両端に第1キャスターがそれぞれ設けられている。また、第1キャスターの旋回軸の周囲には、板状の第1ストッパーが延在する。
第1キャスターは、図3(a)~(c)で例示するように、第1車輪1、第1キャスターフレームに取り付けるための取付部3、ベアリングを含み第1キャスター11の旋回を確保する旋回部4、旋回部4を介して取付部3に軸着され、第1車輪1の両側を支持する車輪支持部5等を構造に有する。
第1ストッパーは、第1キャスターの旋回軸の周囲に延在する板状部材である。また、第1ストッパーは、第1キャスターと一体で旋回する。第1ストッパーの平面視形状は、第2ストッパーと当接可能であり第2ストッパーに係止することが可能な形状とすることができ、例えば楕円形、半円形、扇形、四角形、多角形等が挙げられる。
第1ストッパーの位置は、第1キャスターの旋回軸の周囲であればよく、例えば車輪支持部の周囲や、車輪支持部と取付部との間に配置することができる。また、第1ストッパーは、第1車輪の回転軸と水平であってもよく、傾斜していてもよい。
第1ストッパーが傾斜している場合は、上記第1ストッパーは、例えば階段形状とすることができる。階段形状とすることで、第2ストッパーが第1ストッパーと当接したときに、段差部分に第2ストッパーが嵌合することで、第1キャスターの逆旋回を抑制することができる。
上記第1ストッパーは、少なくとも第1キャスターの第1車輪よりも連結フレーム側に位置することが好ましい。中でも第1車輪よりも連結フレーム側であり且つ第1キャスターと一体で旋回可能となる位置が好ましい。第1ストッパーがこのような位置で旋回軸の周囲を延在していることで、第1車輪の偏心等による影響を避けることができるからである。具体的には、上記第1ストッパーの位置としては、第1車輪と旋回部(中でもベアリング)との間が好ましい。
上記第1ストッパーは、平面視において、上記第1キャスターの上記旋回軸を中心として180°以上にわたって周方向に延在することが好ましく、中でも270°以上にわたって周方向に延在していることが好ましい。上記第1キャスターの上記旋回軸を中心として第1ストッパーが周方向に延在する角度を上記の範囲とすることで、第1キャスターの上記旋回軸を中心とする周方向の非延在領域において第2ストッパーと第1ストッパーとが当接可能となる。これにより、例えば引き運用を前提とする運搬用台車に対して押し運用をしようとしても、第1キャスターが90度(第1キャスターフレームの長手方向と平行な方向)までしか旋回できず押し運用が制御されるため、事実上の運用方向を制限することができるからである。上記第1キャスターの上記旋回軸を中心として第1ストッパーが周方向に延在する角度とは、図7(a)、(b)においてθで示す部分である。また、上記角度の上限は360°であってもよく360°より小さくてもよい。
第1ストッパーは、切れ込み部を有し、上記倒伏状態では上記第2ストッパーが上記切れ込み部に嵌合して係止してもよい。第2ストッパーが第1ストッパーの切れ込み部に嵌合することで、第1キャスター11A、11Bの旋回を十分に制限することができるからである。中でも上記第1キャスターの上記旋回軸を中心として第1ストッパーが周方向に延在する角度が360°のときに切れ込み部を有することが好ましい。切れ込み部の位置としては、第2ストッパーが嵌合可能な位置であれば特に限定されない。図8は、第1キャスター11A、11Bの第1ストッパー3が、それぞれ平面視において旋回軸Oよりも連結フレーム30側の領域に切れ込み部Sを有し、第2ストッパー61が切れ込み部Sに嵌合して係止している例を示している。
(b)第2キャスターフレーム
第2キャスターフレームは、連結フレームを介して第1キャスターフレームと対向する部材であり、上面で上記第2側枠を支持し下面の両端に第2キャスターがそれぞれ設けられている。第2キャスターは、第1ストッパーが設けられていないこと以外は、第1キャスターと同様とすることができる。第2キャスターは、自在キャスターとすることができる。
(c)連結フレーム
連結フレームは、上記第1キャスターフレームおよび上記第2キャスターフレームを連結する。上記連結フレームは、一端が上記第1キャスターフレームと連結し、他端が上記第2キャスターフレームと連結している。中でも、図1および図2で例示するように、連結フレーム30は、一端の下面が第1キャスターフレーム10の上面と接し、他端の下面が第2キャスターフレーム20の上面と接しており、第1キャスターフレーム10および第2キャスターフレーム20と連結フレーム30との間に段差を有することが好ましい。このような構造を有することで、複数の運搬用台車を容易にネスティングすることが可能となるからである。
(d)連結部材
上記連結部材は、上記第1キャスターフレームおよび上記第2キャスターフレームの間、中でも第1キャスターフレームおよび第2キャスターフレームの中間に、上記連結フレームと交差し且つ上記第1キャスターフレームおよび上記第2キャスターフレームと平行する中間フレームをさらに有していてもよい。底板の倒伏状態において、床板上の連結フレームと交差する方向に荷重がかかると、床板の倒伏状態が不安定になるところ、中間フレームを有することで、床板に掛かる荷重を中間フレームで支えることができ、倒伏状態を安定化することができるからである。
上記中間フレームは、連結フレームと交差する方向の両端にそれぞれ、第3キャスターを有していてもよい。すなわち中間フレームは、下面の両端に第3キャスターをそれぞれ有する第3キャスターフレームとすることができる。第3キャスターは、自在キャスターもしくは任意の機構で地面との当接を切替可能な固定キャスターであることが好ましい。中間フレームに常時地面と当接する固定キャスターを設けると、運搬用台車を運用する際に旋回できなくなるからである。第3キャスターの主要な構造については、上述した第2キャスターと同様とすることができる。
(2)第1側枠および第2側枠
上記第1側枠および第2側枠は、連結部材を介して対向関係にある。
第1側枠は、台車本体における連結部材の第1キャスターフレームに設けられており、連結部材から上方に向かって突設されている。第1側枠は、例えば、図1および図2で例示するように、連結部材53の第1キャスターフレーム10に連結される下方支持部101と、下方支持部101に連結される環状の周縁枠102と、周縁枠102の内側を架橋する複数の横桟103と、を有する構造とすることができる。
また、第2側枠は、台車本体における連結部材の第2キャスターフレームに設けられており、連結部材から上方に向かって突設されている。第2側枠の構成は上述した第1側枠の構成と同様とすることができる。
2.ストッパー機構
本開示におけるストッパー機構は、上記底板と上記第1ストッパーとの間に設けられ、上記底板の回動に連動する部材である。上記ストッパー機構は、少なくとも第2ストッパーを有する。
ストッパー機構が底板の回動に連動するとは、底板が倒伏状態から起立状態に、もしくは起立状態から倒伏状態に回動するのに応じて、上記ストッパー機構の第2ストッパーと第1ストッパーとの当接および非当接が切替わることをいう。具体的には、底板が起立状態から倒伏状態に回動するのに応じて、上記ストッパー機構の第2ストッパーと第1ストッパーとが当接し、一方、底板が倒伏状態から起立状態に回動するのに応じて、上記ストッパー機構の第2ストッパーと第1ストッパーとの当接が解除される。
第2ストッパーと第1ストッパーとの当接態様は、第2ストッパーにより第1ストッパーの旋回を抑制可能となる態様であればよく、第2ストッパーと第1ストッパーとが単に接する態様であってもよく、第2ストッパーと第1ストッパーとが係合する(引っかかり合う)態様であってもよい。
ストッパー機構は、底板と一体であってもよく、底板と別体であってもよい。ストッパー機構が底板と別体である場合、上記底板の回動に応じて底板とストッパー機構との接触および非接触が切り替わることで、第2ストッパーと第1ストッパーとの当接および非当接を切り替えることができる。なお、図4(a)、(b)に例示したストッパー機構60は底板40と別体である。
第2ストッパーの形状としては、例えば、板状、棒状等が挙げられる。図5(b)、図8に例示する第2ストッパー61は、第1キャスターフレーム10の長手方向に沿って延在し、一端が一方の第1キャスター11Aに設けられた第1ストッパー12と当接可能であり、他端が他方の第1キャスター11Bに設けられた第1ストッパー12と当接可能な板状である。
ストッパー機構は、1つの第2ストッパーにより第1キャスターフレームの両端に設けられた2つの第1キャスターとの当接および非当接を一括で切り替えてもよく、2つの第2ストッパーにより第1キャスターフレームの両端に設けられた2つの第1キャスターのそれぞれについて当接および非当接を切り替えてもよい。
ストッパー機構は、少なくとも第2ストッパーを有するが、第2ストッパーの他に、一端が上記第2ストッパーに連結する連結支柱部を有していてもよい。第2ストッパーの動きを、連結支柱部を介して底板の回動に連動させることができるからである。中でも平面視において底板の第1側枠側端部と第1キャスターフレームとの間に空間がある場合、連結支柱部を有することで第2ストッパーと第1ストッパーとの距離を調整することができるため好ましい。連結支柱部の他端は、底板と一体であってもよく別体であってもよい。連結支柱部の他端が底板と別体であるときは、底板と連結支柱部との接触および非接触に応じて、第2ストッパーと第1ストッパーとの当接および非当接を切り替えることができる。
3.底板
本開示における底板は、上記連結部材上に配置される。上記底板は、上記第2側枠側の端部を支点に、上記底板の上記下面と上記連結部材とが接する倒伏状態から上記底板の上記下面と上記第2側枠とが並列する起立状態まで回動可能である。
上記底板の倒伏状態において、上記底板の第1側枠側の端部は、第1キャスターフレームと接していてもよく、接していなくてもよい。また、上記底板の第2側枠側の端部は、第2キャスターフレームと接していてもよく、接していなくてもよい。中でも後述するように、本開示の運搬用台車が、展開および折り畳み自在に設けられた複数のパネルを有する場合、折り畳まれた複数のパネルを配置可能となるように、上記底板の第1側枠側の端部と第1キャスターフレームとが接しておらず、平面視において上記底板の第1側枠側の端部と第1キャスターフレームとの間にスペースを有することが好ましい。
4.その他
本開示の運搬用台車は、第1キャスターの自在固定の切替を行うことができることから、第2側枠側を運用側、すなわち使用者が運搬用台車の操作を行う側とすることができる。
本開示の運搬用台車は、上記台車本体に対して展開および折り畳み自在に設けられた複数のパネルを有することができる。
図9は、パネルの展開状態の一例を示す概略斜視図である。運搬用台車100は、天面パネル121(121a~121c)、正面パネル122(122a~122c)、背面パネル123(123a、123b)、第1側枠51の外側に配置された第1側面パネル124、第2側枠52の外側に配置された第2側面パネル125、および底板40上に配置された底面パネル126で形成された収容空間200を有することができる。
また、図10で例示するパネルの折り畳み状態では、例えば天面パネル121、正面パネル122(図示せず)、背面パネル123、および底面パネル126をそれぞれ第1側枠51側に折り畳み、底板40を第2側枠52側に折り畳むことで、複数台の運搬用台車100をネスティングすることが可能となる。
上記パネルは特に限定されないが、断熱パネルであることが好ましい。収容空間の断熱性を高めることができるからである。
なお、本開示は、上記実施形態に限定されるものではない。上記実施形態は、例示であり、本開示の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本開示の技術的範囲に包含される。
1 … 第1車輪
10 … 第1キャスターフレーム
11、11A、11B … 第1キャスター
12 … 第1ストッパー
20 … 第2キャスターフレーム
21、21A、21B … 第2キャスター
40 … 底板
30 … 連結フレーム
50 … 台車本体
51 … 第1側枠
52 … 第2側枠
53 … 連結部材
60 … ストッパー機構
61 … 第2ストッパー
100 … 運搬用台車
O … 第1キャスターの旋回軸
P … 第1車輪の回転軸

Claims (3)

  1. 対向する第1側枠および第2側枠、ならびに前記第1側枠および前記第2側枠を連結する連結部材を有する台車本体と、
    前記連結部材上に配置される底板と、
    を有し、
    前記底板は、前記第2側枠側の端部を支点に、前記底板の下面と前記連結部材とが接する倒伏状態から前記底板の前記下面と前記第2側枠とが並列する起立状態まで回動可能であり、
    前記連結部材は、上面で前記第1側枠を支持し下面の両端に第1キャスターがそれぞれ設けられた第1キャスターフレームと、上面で前記第2側枠を支持し下面の両端に第2キャスターがそれぞれ設けられた第2キャスターフレームと、前記第1キャスターフレームおよび前記第2キャスターフレームを連結する連結フレームと、を有し、
    4個のキャスターを有する運搬用台車であって、
    前記第1キャスターの旋回軸の周囲には、板状の第1ストッパーが延在し、
    前記底板と前記第1ストッパーとの間には、第2ストッパーを有するストッパー機構が設けられており、前記ストッパー機構は前記底板の回動に連動し、
    前記底板が前記倒伏状態のときは、前記ストッパー機構の前記第2ストッパーが前記第1ストッパーと当接して前記第1キャスターが固定キャスターとなり、前記底板が前記起立状態のときは、前記ストッパー機構の前記第2ストッパーと前記第1ストッパーとの当接が解除されて前記第1キャスターが自在キャスターとなる、運搬用台車。
  2. 前記第1ストッパーは、平面視において、前記第1キャスターの前記旋回軸を中心として180°以上にわたって周方向に延在する請求項1に記載の運搬用台車。
  3. 前記第1ストッパーが切れ込み部を有し、
    前記倒伏状態では前記第2ストッパーが前記切れ込み部に嵌合して係止する、請求項1または請求項2に記載の運搬用台車。
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