JP7067419B2 - 搬送装置 - Google Patents
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Description
このような工作装置において、搬送機の工作機械と反対側の位置に複数のワークを収納するストッカを配置することがある。搬送機のアームはストッカからワークを把持して取り出し、工作機械内に搬入する。搬送機及びストッカを囲むように、工作機械に隣接して安全柵が配置される。安全柵の正面には、作業者がワークをストッカに出し入れするための扉が設けてある。
また、アームが工作機械とストッカとの間でワークを出し入れする際、及びワークをストッカから出し入れする際に、ワークに付着していた冷却液が落下して、床を汚すという問題がある。
また、搬送機及びワークの収納部分を扉付きの安全柵で囲んで、ワークの交換等の作業の都度、扉を開閉して中に入って作業する必要がなく、作業性が良好である。扉の開閉のためのスペースを要さず、搬送装置の奥行き長さを短くでき、工作機械を含む工作装置の設置スペースを縮小化できる。
工作機械1は、基台12と、該基台12に設けた立柱13とを備える。立柱13は主軸ヘッド17を上下動可能に支持する。主軸ヘッド17は、上下方向を回転軸方向とした主軸14を回転可能に支持する。主軸ヘッド17の上端に主軸モータ15が設けてある。主軸14は主軸モータ15の駆動により回転する。
開閉扉23の右側に搬送装置5の搬送部3が配置してある。
搬送部3は、搬送機30と、第2筐体35を有する。
搬送機30は、支持台31と、アーム32と、案内部33を備える。支持台31は上下に延びた柱状をなす。支持台31の上端部にアーム32が取り付けてある。アーム32は左右に移動する。アーム32の先端部に把持部32aが設けてある。
アーム32がワーク6を把持して移動するときに、ワーク6に付着していた冷却液はトレイ71に落下する。4個のアジャスタ74を、トレイ71が前側から後側に傾き、しかも右側から左側に傾くように調整することにより、トレイ71に溜まった冷却液は開口部75側に集められ、配管76から貯液槽8に回収される。
第2筐体35は上面及び下面が開口し、工作機械1側の左側面に開口部35aを有する。第2筐体35の右側面の一部も開口し、後述する収納体4の第1筐体41の左側面の開口部41a(第1開口部)と連通する。
第2筐体35の左側面の上下方向の長さは右側面の長さより短い。即ち第2筐体35の下面は右側面の下端部が右側面の下端部より高い位置にある。下面の下側に第3受け部7が収納される。第3受け部7は車輪73を有し、引き出すことができるので、清掃が容易である。
第2筐体35の後側面の左側の長辺部分には、接続部37が上下に2個設けてある。接続部37は前後方向に延び、前端面を工作機械1の開閉扉23の周縁の後側部分にネジ止めする。
第2筐体35の正面の中央部には、搬送機30を操作するための操作盤36が設けてある。
基板43は蓋板41cの下部で、第1筐体41の側面間に架け渡してある。基板43は後端縁部の中央部にピン43aを有し、左右の端縁部に、前後方向に複数雌ネジ(図示略)を有する。また基板43の下側には冷却液を受ける第2受け部67が配置してある。基板43は中央側に開口部43bを有する。
取付板44は基板43より少し小さく、後端縁部の中央部にピン43aを挿通する挿通孔44dを有し、左右の端縁部に、雌ネジに対応し、左右方向に延びる長孔44cを複数有する。
本実施の形態においては、長孔44cを有するので、取付板44を基板43に対し、角度を付けた状態で固定することができる。即ちピン43a、雌ネジ、挿通孔44d、長孔44c、ネジ44bにより固定構造をなし、ピン43aを支点として、取付板44を時計回り又は反時計回りに回動させて基板43に取り付けることができる。
なお、ピン43a及び挿通孔44dは基板43及び取付板44の後端縁部の中央部に設ける場合に限定されない。基板43及び取付板44の角部及び中央部に設けてもよい。
取付板44の左右の端縁部に、前後方向に延びる第1固定部45,45が設けてある。第1固定部45の内側には、前後方向に延び、第1固定部45より高さが低い第2固定部46が設けてある。右側の第2固定部46の内側には、第2固定部46より高さは高く、長さは短い第3固定部48が設けてある。第2固定部46の外側の側面に、左右方向を回転軸方向としたローラ47を前後方向に複数取り付けてある。第3固定部48の右側面の上部には、右側面に沿って延び、上部に歯部を有する第1ラック49が設けてある。
取付板44の後端部に、可動部50の後端面に当接するストッパ61を設け、左側のストッパ61に隣接して、テーブル54の後端面を検知するセンサ62を設けてある。
テーブル54の下面の、各第1固定部45の内側には、逆L字状の取付部54aを、L字の短辺部分が下面に当接する状態で取り付けてある。取付部54aのL字の長辺部分と可動部50の外側側面との間に第2案内部53が介在する。テーブル54の下面の、ピニオン52に対応する部分には第2ラック63が設けてある。ピニオン52は第2ラック63と噛み合う。テーブル54は第2案内部53に案内されて、可動部50に対して摺動する。第1ラック49、第2ラック63、ピニオン52の構成により、テーブル54は可動部50に対して2倍量摺動する。
第1固定部45の後端縁側の角部にはノッチ45aが設けられ、テーブル54の後端部にはノッチ45aの先端部と係合する係合部54bが設けてある。
図8、図9、図11に示す如く、第1受け部56は、正面視が逆台形状をなし、上縁部がテーブル54に取り付けてある。第1受け部56は底部が前側から後側に傾斜し、左側部及び右側部は内側に向かって傾斜している。第1受け部56の後部はテーブル54の後端部から突出している。第1受け部56の底部の後端部の略中央部には、上面及び下面が開口した筒状の貯留部56aが設けてある。パレット55は孔55aを有し、テーブル54は開口部54cを有するので、ワーク6に付着していた冷却液は第1受け部56に落下する。第1受け部56は傾斜しているので、第1受け部56に落下した冷却液は貯留部56aに集められる。
第1受け部56は、テーブル54とともに可動部50に対して摺動する。
第2受け部67は、底板67aと、底板67aから立ち上がるように設けられた側板67bと、後側の側板67bに連なり、フレームに取り付けられる取付部67cを有する。底板67aは右側から左側に下方に傾斜しており、底板67aの後部の左端には、上面及び下面が開口した筒状の貯留部67dが設けてある。底板67aに落下した冷却液は貯留部67dに集められる。底板67aは前側から後側に傾斜させてもよい。上記貯留部56aに集められた冷却液は、第2受け部67に落下する。又は配管を介して、第2受け部67に送られる。貯留部67dは配管に連結され、貯留部67dに移動した冷却液は 第3受け部7のトレイ71に送られる。又は配管により、貯液槽8に送られてもよい。貯留部67dは、底板67aの後部の左端に設ける場合には限定されない。
第1筐体41と第2筐体35とは一体化されてもよく、第1筐体41と第2筐体35とは別体であり、連結により一体化してもよい。
センサ62がテーブル54の後端面を検知した場合、搬送機30を作動させることができる。アーム32が後側に移動し、開口部41aから第1筐体41内に入り、パレット55上のワーク6を把持し、パレット55から取り出す。アーム32は前側に移動し、開口部35aから工作機械1内に入り、治具24がワーク6を保持し、テーブル20上に載置する。テーブル20は主軸14の下側に移動し、ワーク6の加工が行われる。
本実施の形態においては、収納体4内で、第1受け部56により冷却液が集められ、基板43の下側に配置された第2受け部67を介して、搬送機30の下側に配置された第3受け部7により冷却液が集められ、貯液槽8に回収される。従って、冷却液による設置スペースの汚染が抑制される。冷却液は回収により有効利用することができる。
収納体4のメンテナンスを行う場合、蓋板41b~41gのいずれかを取り外して行う。
なお、蓋板35b~35e、蓋板41b~41gは全てが着脱自在である場合には限定されない。また、これらの蓋板以外に着脱自在の蓋板があってもよい。第1筐体41及び第2筐体35の各側面が複数の蓋板に分かれている場合にも限定されない。
本実施形態においては、ずれを解消するように、取付板44を基板43に対して傾け、長孔44cにより位置を調整してネジ止めすることができる。前板57も、前板57が嵌る蓋板41cからずれないように前後方向に回動させ、長孔64aにより位置を調整して、可動部50の側面にネジ止めすることができる。
3 搬送部
30 搬送機
32 アーム
35 第2筐体
4 収納体
41 第1筐体
42 引き出し部
43 基板
43a、65a ピン
44 取付板
44b、64b ネジ
44c、64a 長孔
44d 挿通孔
45 第1固定部
49 第1ラック
50 可動部
51 第1案内部
52 ピニオン
53 第2案内部
54 テーブル
55 パレット
56 第1受け部
56a 貯留部
63 第2ラック
67 第2受け部
67a 底板
67b 側板
67d 貯留部
5 搬送装置
6 ワーク
7 第3受け部
71 トレイ
72 移動脚
73 車輪
74 アジャスタ
75 開口部
76 配管
Claims (7)
- ワークを把持するアームを有し、該アームが工作機械の内外を移動する搬送機と、
前記アームが出入りする第1開口部が設けられた筐体、
前記筐体の内部で、側面間に架け渡す基板、
該基板に取り付けられ、前記筐体の奥行き方向に延びる固定部が設けられた取付板、
前記ワークを保持し、第2開口部を有する保持板、
該保持板を支持し、前記固定部に対し案内部を介し摺動する可動部、及び
前記第2開口部の下側で、冷却液を受ける第1受け部
を有する収納体と
を備える、搬送装置。 - 前記取付板及び前記基板は、夫々第3開口部及び第4開口部を有し、
該第4開口部の下側で、冷却液を受ける第2受け部をさらに備える、請求項1に記載の搬送装置。 - 前記搬送機の下側で、冷却液を受ける第3受け部をさらに備える、請求項1又は2に記載の搬送装置。
- 前記第1受け部は、一端側から他端側に下方に傾斜しており、
前記第1受け部の他端に、開口した第1貯留部を有する、請求項1に記載の搬送装置。 - 前記第2受け部は、一端側から他端側に下方に傾斜しており、
前記第2受け部の他端に、開口した第2貯留部を有する、請求項2に記載の搬送装置。 - 前記第3受け部は、一端側から他端側に下方に傾斜させることができるように構成され、前記第3受け部の他端に、開口した第3貯留部を有する、請求項3に記載の搬送装置。
- ワークを把持するアームを有し、該アームが工作機械の内外を移動する搬送機と、
前記アームが出入りする第1開口部が設けられた筐体、
前記筐体の内部で、側面間に架け渡す基板、
該基板に取り付けられ、前記筐体の奥行き方向に延びる固定部が設けられた取付板、
前記ワークを保持し、第2開口部を有する保持板、
該保持板を支持し、前記固定部に対し案内部を介し摺動する可動部、及び
前記第2開口部の下側で、冷却液を受ける第1受け部
を有する収納体と
を備え、
前記取付板及び前記基板は、夫々第3開口部及び第4開口部を有し、
該第4開口部の下側で、冷却液を受ける第2受け部をさらに備え、
前記搬送機の下側で、冷却液を受ける第3受け部をさらに備え、
前記第1受け部は、一端側から他端側に下方に傾斜しており、
前記第1受け部の他端に、開口した第1貯留部を有し、
前記第2受け部は、一端側から他端側に下方に傾斜しており、
前記第2受け部の他端に、開口した第2貯留部を有し、
前記第3受け部は、一端側から他端側に下方に傾斜させることができるように構成され、前記第3受け部の他端に、開口した第3貯留部を有する、搬送装置。
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