JP7065601B2 - 自動倉庫システム - Google Patents

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Description

本発明は、荷を入庫・出庫可能な自動倉庫システムに関する。
少ないスペースで多数の荷を効率的に入庫・出庫可能な倉庫システムとして、立体的に構成された自動倉庫に台車を用いて荷の搬送を行う自動倉庫システムが知られている。例えば、特許文献1には、物品を複数収容可能な収容棚が配置され、収容棚にアクセス可能な走行レールを敷設し、この走行レールを自走可能な搬送台車を利用して物品を搬入・搬出する倉庫が記載されている。特許文献1の搬送台車は、物品を載置支持する昇降自在な載置台を車体上に備え、車体に内蔵した充電池により走行レールを自走可能に構成されている。
特開2015-157683号公報
本発明者らは、自動倉庫について検討し以下の認識を得た。自動倉庫には、火災発生時にその火災領域の拡大を防ぐために防火区画を遮蔽する可動式の遮蔽壁を設けることが望ましい。このような遮蔽壁としては防火シャッターなどがある。しかし、例えば、特許文献1の自動倉庫に区画を遮蔽するシャッターを設置すると、下降したシャッターが走行レールに突き当たり十分には閉じられないことが考えられる。また、台車の走行経路に沿って台車に給電する給電線が設けられている場合、下降したシャッターが給電線に突き当たり十分には閉じられないことが考えられる。このような課題は、シャッターに限らず他の種類の遮蔽壁についても生じうる。
このことから、本発明者らは、自動倉庫には、遮蔽壁による遮蔽を可能にする観点で改善する余地があることを認識した。
本発明は、こうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、遮蔽壁による遮蔽が可能な自動倉庫システムを提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の自動倉庫システムは、荷を保管可能な自動倉庫システムであって、第1方向に延在する第1レールと、第1レール上を走行する車輪ユニットを複数備え、荷を載せた状態で第1方向に移動可能な第1台車と、第1台車を動作させて荷を保管するよう制御する制御部と、高さ方向に移動することで所定の領域を遮蔽可能な遮蔽壁と、を有する。第1レールは、遮蔽壁による遮蔽が行われる際に遮蔽壁が通過する領域において、第1隙間を空けて設けられており、第1台車は、1つの車輪ユニット当たり複数の車輪を有している。
本発明の別の態様もまた、自動倉庫システムである。この自動倉庫システムは、荷を保管可能な自動倉庫システムであって、第1方向に移動可能な第1台車と、第1台車に給電を行うために第1方向に沿って設けられた給電線と、第1台車を動作させて荷を保管するよう制御する制御部と、高さ方向に移動することで第1台車が移動する領域を遮蔽可能な遮蔽壁と、を有する。給電線は、遮蔽壁による遮蔽が行われていないときは隙間が空かず、遮蔽壁による遮蔽が行われているときは隙間が空くように、設けられている。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせや本発明の構成要素や表現を、方法、装置、システムなどの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、遮蔽壁による遮蔽が可能な自動倉庫システムを提供できる。
実施の形態に係る自動倉庫システムの平面図である。 図1の自動倉庫システムのB-B線に沿って切断した断面図である。 比較例に係る自動倉庫システムの遮蔽壁の周辺を示す正面図である。 図1の自動倉庫システムの遮蔽壁の周辺を示す正面図である。 図1の自動倉庫システムの子台車を示す平面図である。 図5の子台車の正面図である。 図1の自動倉庫システムの複数段の収容行に遮蔽壁を設置した例を示す正面図である。 図7の遮蔽壁の周辺を示す側面図である。 図1の自動倉庫システムのレールに別の隙間機構を設けた例を示す正面図である。 図1の自動倉庫システムの遮蔽壁の周辺を示す正面図である。 図10の親台車を示す平面図である。 図1の自動倉庫システムの給電線の隙間機構の周辺を示す平面図である。 図12の隙間機構の周辺を示す正面図である。 図12の集電ユニットを示す背面図である。 図1の自動倉庫システムの給電線の別の隙間機構の周辺を示す正面図である。 図15の給電線のJ-J線に沿って切断した断面図である。 図1の自動倉庫システムのブロック図である。 図1の子台車の退避動作の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明を好適な実施の形態をもとに各図面を参照しながら説明する。実施の形態、比較例および変形例では、同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面における部材の寸法は、理解を容易にするために適宜拡大、縮小して示される。また、各図面において実施の形態を説明する上で重要ではない部材の一部は省略して表示する。
また、第1、第2などの序数を含む用語は多様な構成要素を説明するために用いられるが、この用語は一つの構成要素を他の構成要素から区別する目的でのみ用いられ、この用語によって構成要素が限定されるものではない。
[実施の形態]
図面を参照して実施の形態に係る自動倉庫システム100の構成について説明する。図1は、実施の形態に係る自動倉庫システム100の平面図である。図1(a)は、後述する子台車14及び親台車16などを示している。図1(b)は、後述する収容棚20の配置を示している。図2は、自動倉庫システム100の正面視の断面図である。図2は、図1のB-B線に沿って切断した縦断面を示している。図2(a)は、後述する子台車14及び親台車16などを示している。図2(b)は、後述する収容棚20の配置を示している。
以下、XYZ座標系をもとに説明する。X軸方向は、図1、図2において紙面左右方向に対応する。Y軸方向は、図1において紙面上下方向に対応し、図2において紙面に垂直な方向に対応する。Z軸方向は、図1において紙面に垂直な方向に対応し、図2において紙面上下方向に対応する。Y軸方向およびZ軸方向はそれぞれX軸方向に交差する。X軸、Y軸、Z軸のそれぞれの正の方向は、各図における矢印の方向に規定され、負の方向は、矢印と逆向きの方向に規定される。また、X軸の正方向側を「右側」、X軸の負方向側を「左側」ということもある。また、Y軸の正方向側を「前側」、Y軸の負方向側を「後側」、Z軸の正方向側を「上側」、Z軸の負方向側を「下側」ということもある。このような方向の表記は自動倉庫システム100の構成を制限するものではなく、自動倉庫システム100は、用途に応じて任意の構成で使用されうる。
自動倉庫システム100は、倉庫内の内部空間10sを間仕切りするために、外壁28と、区画壁30と、遮蔽壁32と、遮蔽壁34と、を含む。外壁28は内部空間10sの外周を囲む。この例では、内部空間10sは、4つの外壁28に囲まれた平面視で略矩形形状の空間である。区画壁30、遮蔽壁32および遮蔽壁34は、内部空間10sを複数の区画に分ける。区画壁30は、開閉しない固定された壁であり、Y軸方向に延在する第1区画壁30bと、X軸方向に延在する第2区画壁30cと、を含む。
遮蔽壁32および遮蔽壁34は、開閉自在な壁機構であり、この例ではシャッターである。遮蔽壁32はY軸方向に延在し、複数の第1区画壁30bの間に設けられる。遮蔽壁34はX軸方向に延在し、複数の第2区画壁30cの間に設けられる。遮蔽壁32および遮蔽壁34を総称するときは単に遮蔽壁という。この例では、遮蔽壁は、その下端を床10gまで降下させることにより閉じられ、下端を上昇させることにより開くように構成されている。
自動倉庫システム100は、多数の荷12を保管可能な収容棚を含むシステムである。実施の形態では、荷12が物品と当該物品を載せたパレット12pとを含む例を示している。なお、パレット12pを含むことは必須ではない。図1、図2に示すように、自動倉庫システム100は、収容棚20と、子台車14と、親台車16と、制御盤18と、レール40、42と、給電線50、51と、を含む。
(収容棚)
収容棚20は多数の荷12を収容する保管スペースである。収容棚20の構成は、複数の荷12を収容・保管可能であれば、特に限定されない。この例では、収容棚20は、上下方向に層状に重ねられた複数段(例えば3段)の収容ステージ22を含む。各収容ステージ22は、Y軸方向に並べられた複数(例えば3つ)の収容行24を含み、各収容行24はX軸方向に接続された複数(例えば5つ)の収容部26を含む。各収容行24のレール42側の端部には、荷12を出し入れするための出入口部24bが設けられる。
レール40は、収容行24において、X軸方向に延在する。レール42は、収容行24の出入口部24bの近傍において、Y軸方向に延在する。レール40およびレール42を総称するときは単にレールということがある。子台車14は、荷12を載せた状態で収容行24の中でレール40をX軸方向に走行する。親台車16は、子台車14を載せた状態でレール42をY軸方向に走行する。子台車14および親台車16を総称するときは単に台車ということがある。制御部36は、子台車14および親台車16の動作を制御する。制御部36の構成については後述する。
子台車14は、レール40をX軸方向に走行し、収容部26に対して荷12を出し入れする。親台車16は、レール42をY軸方向に走行し、子台車14を搬送する。親台車16は、空荷の状態または荷12を積載した状態の子台車14を搬送する。子台車14は、親台車16と協働して、ある収容部26から別の収容部26に荷12を搬送する。子台車14および親台車16の構成については後述する。
(比較例)
ここで先に、比較例について説明する。図3は、比較例に係る自動倉庫システム500の遮蔽壁32の周辺を示す正面図である。比較例の自動倉庫システム500は、実施の形態に係る自動倉庫システム100に対して、レール40の代わりにレール540を備え、子台車14の代わりに台車514を備える点で異なり、他の構成は同様である。自動倉庫システム500では、レール540は、X軸方向に連続して延伸し、レール支持部材40sを介して床10gに支持されている。台車514は、荷12を積んだ状態でレール540上をX軸方向に走行する。この例では、台車514は、矢印Eの方向に進行している。遮蔽壁32はY-Z面に平行に延在している。
このように構成された自動倉庫システム500では、図3に示すように、遮蔽壁32を降下させるとその下端32dがレール540に突き当たって停止する。この状態では、遮蔽壁32と床10gの間に比較的大きな隙間ができ、遮蔽壁32は防火シャッターとしての機能を果たすことができない。
比較例の動作を踏まえ、実施の形態に係る自動倉庫システム100について説明する。図4は、自動倉庫システム100の遮蔽壁32の周辺を示す正面図である。図4は図3に対応する。図4に示すように、レール40は、X軸方向に延伸し、レール支持部材40sを介して床10gに支持されている。レール支持部材40sはスペーサであってもよい。
(隙間機構)
レール40は、遮蔽壁32による遮蔽が行われる際に遮蔽壁32が通過する領域に隙間40gが空くように構成された隙間機構40mを備えている。隙間機構40mは、通常使用時は隙間がなく、遮蔽壁32による遮蔽が行われる際に隙間40gが空くように構成されてもよい。図4の例では、隙間機構40mは、通常使用時を含めて、常時隙間40gが空くように構成されている。
隙間40gのX軸方向の距離X1は、遮蔽壁32がレール40の端部と干渉することなく通過できるように、遮蔽壁32のX軸方向の寸法X2に十分な量のマージンを加えた大きさとされる。つまり、距離X1は寸法X2より大きく定められる。これにより、レール40に邪魔されることなく、遮蔽壁32を床10gまで降ろすことが可能になる。子台車14は、荷12を積んだ状態でレール40上をX軸方向に走行する。この例では、子台車14は、矢印Eの方向に進行する。
(子台車)
次に、図5、図6も参照して子台車14について説明する。図5は、子台車14の一例を示す平面図である。図6は、子台車14の一例を示す正面図である。子台車14は、車体14bと、載置部14cと、リフト機構14dと、複数(例えば4組)の車輪ユニット14fと、集電ユニット56と、を主に含む。車体14bは、上下方向に偏平な略直方体形状の輪郭を有する。車体14bの内部には、複数の車輪ユニット14fを駆動するモータ(不図示)と、このモータを制御する制御回路(不図示)と、を搭載している。子台車14は、バッテリーを内蔵し、そのバッテリーの電力によってモータを駆動するように構成されてもよい。本例では、子台車14は、集電ユニット56を備えており、その集電ユニット56を介して給電線50から受け取った電力によってモータを駆動するように構成されている。給電線50および集電ユニット56の構成については後述する。
載置部14cは、荷12を持上げて保持する部分である。リフト機構14dは、載置部14cを昇降させる機構である。図6は、リフト機構14dが載置部14cを上昇させた状態を示している。リフト機構14dは載置部14cを上昇させて荷12を収容部26から持上げることができる。リフト機構14dは、載置部14cを降下させて荷12を収容部26に降ろすことができる。複数の車輪ユニット14fはレール40上を走行する。
レール40に隙間40gが空いていると、子台車14の車輪が隙間40gに嵌まり、子台車14の走行を妨げることが考えられる。このため本例では、図4、図5に示すように、子台車14は、前方左右および後方左右に配置された4組の車輪ユニット14fを備え、各車輪ユニット14fは複数(例えば2つ)の車輪14gを含んでいる。換言すると、子台車14には、1つの車輪ユニット14f当たり複数の車輪14gが設けられている。1つの車輪ユニット14fに対して複数の車輪14gが設けられているので、複数の車輪14gのうちの1つが隙間40gの上を通過する際、他の車輪が子台車14を支えることができる。このため、子台車14は、隙間40gが空いているレール40上を走行できる。
複数の車輪14gの各回転中心の間の間隔を距離X3と定義する。複数の車輪14gのX軸方向の距離X3が小さすぎると、車輪ユニット14fが隙間40gを通過する際に上下に揺れることが考えられる。車輪ユニット14fが揺れると、子台車14および荷12も揺れてこれらに悪影響を与える懸念がある。このため本例では、図4に示すように、各車輪ユニット14fの複数の車輪14gの間の距離X3は、隙間40gの距離X1よりも長く設定されている。距離X3が大きいため、車輪ユニット14fが隙間40gを通過する際の揺れを小さくできる。
次に、収容行24が高さ方向にN(N≧2)段以上設けられている場合について説明する。収容行24が2段以上の場合、隙間40gは、各段のレールそれぞれに設けてもよいし、1段目のレールには設けなくてもよい。この例では、N段目の収容行24に対応するレール40には隙間40gが設けられ、且つ、1段目の収容行に対応するレール40には隙間40gが設けられていない。図7は、遮蔽壁32の周辺を示す正面図である。図8は、遮蔽壁32の周辺を示す側面図である。図8は、図7の矢印Fの方から視た状態の遮蔽壁32を示している。この説明では、1段目の収容行24のレールをレール40(A)と、2段目の収容行24のレールをレール40(B)と、3段目の収容行24のレールをレール40(C)と、表記する。図7に示すように、2段目、3段目のレール40(B)、(C)には、隙間機構40mが設けられており、1段目のレール40(A)には、隙間機構40mが設けられていない。この場合、1段目のレール40(A)は、遮蔽壁32が降りてくる領域において連続していてもよい。
遮蔽壁32を床10gまで降下させるために、図8に示すように、遮蔽壁32にはレール40(A)との干渉を回避するための干渉回避部32hが設けられている。干渉回避部32hの構成は、レール40(A)との干渉を回避可能であれば特に限定されない。この例では、干渉回避部32hは、遮蔽壁32の下部においてZ軸方向で上向きに後退した凹部である。干渉回避部32hの凹部の形状はレール40(A)およびレール40(A)の外形輪郭に対してマージンを加えた形状であってもよい。遮蔽壁32を床10gまで降下させることにより、その部分における火炎の進入を減らす効果が期待できる。
次に、隙間機構40mの代わりに別構成の隙間機構40nを設けた例を説明する。図9は、レール40に開閉式の隙間機構40nを設けた例を示す正面図である。図9(a)は、遮蔽壁32がレール40の隙間機構40nに接触する前の状態を示し、図9(b)は、遮蔽壁32が隙間機構40nに接触した状態を示し、図9(c)は、遮蔽壁32が隙間機構40nを通過した状態を示している。隙間機構40nは、レール40の一部である可動部40rを備えている。可動部40rは、ヒンジ部40cを中心にレール40の端部40bに対して回動可能に取り付けられている。
図9(a)に示すように、定常時には、可動部40rは、端部40bの延長上に連続して配置され、隙間機構40nは閉じられている。遮蔽壁32が降下して、可動部40rを下方に押すと、可動部40rは回動して隙間機構40nを開く。遮蔽壁32がさらに降下すると、可動部40rはさらに回動して隙間機構40nを一層広く開き、遮蔽壁32を通過させる。このように、隙間機構40nは、遮蔽壁32による遮蔽が行われる際に遮蔽壁32が通過する領域に隙間40gが空くように構成されている。可動部40rは、定常時に隙間機構40nを閉じるようにスプリングなどの付勢手段(不図示)によって付勢されてもよい。隙間機構40nは、遮蔽壁32が通過するときに、モータなどの動力源(不図示)の出力によって開かれてもよいし、遮蔽壁32の重力によって開かれてもよい。この隙間機構40nを用いる場合には、レール40は一続きとなるため、子台車14が通過するときの揺れも小さい。そのため、図5、図6に示したような複数の車輪14gからなる車輪ユニット14fを備えた子台車14を用いる必要はない。つまり、1つの車輪からなる車輪ユニットを備えた子台車であっても、隙間40g通過時の揺れを小さくできる。但し、子台車14が通過する際の車輪の押圧力で隙間機構40nが開かないような構成とする必要がある。
(遮蔽壁)
次に遮蔽壁34について説明する。図10は遮蔽壁の周辺を示す側面図である。図11は親台車の平面図である。前述したように、自動倉庫システム100は、第1方向と交差する第2方向に延在するレール42と、子台車14を乗せた状態で第2方向に移動可能な親台車16と、を有している。
レール42は、遮蔽壁34による遮蔽が行われる際に遮蔽壁34が通過する領域に隙間42gが空くように構成された隙間機構42mを備えている。隙間機構42mは、通常使用時は隙間がなく、遮蔽壁34による遮蔽が行われる際に隙間42gが空くように構成されてもよい。図10の例では、隙間機構42mは、通常使用時を含めて、常時隙間42gが空くように構成されている。
隙間42gのY軸方向の距離Y1は、遮蔽壁34がレール42の端部と干渉することなく通過できるように、遮蔽壁34のY軸方向の寸法Y2に十分な量のマージンを加えた大きさとされる。つまり、距離Y1は寸法Y2より大きく定められる。これにより、レール42に邪魔されることなく、遮蔽壁34を床10gまで降ろすことが可能になる。親台車16は、子台車14を積んだ状態でレール42上をY軸方向に走行する。
(親台車)
親台車16は、車体16bと、積載部16cと、複数の車輪ユニット16fと、集電ユニット57と、を主に含む。車体16bは、上下方向に偏平な略直方体形状の輪郭を有する。車体16bの内部には、各車輪ユニット16fを駆動するモータ(不図示)と、このモータを制御する制御回路(不図示)と、を搭載している。本例では、子台車14と同様に、親台車16も集電ユニット57を備えており、集電ユニット57を介して給電線51から受け取った電力によってモータを駆動するように構成されている。給電線51および集電ユニット57の構成については後述する。積載部16cは、子台車14を載せるために、車体16bの上面から下向に窪んで形成されている。積載部16cの大きさは、子台車14が積載部16cの周囲と干渉することなくX軸方向に走行できるように、子台車14の大きさに十分な量のマージンを加えた大きさとされる。車輪ユニット16fは、レール42上を走行する。
(車輪ユニット)
レール42に隙間42gが空いていると、親台車16の車輪16gが隙間42gに嵌まり、親台車16の走行を妨げることが考えられる。このため本例では、図10、図11に示すように、親台車16は、前方左右および後方左右に配置された4組の車輪ユニット16fを備え、各車輪ユニット16fは複数(例えば2つ)の車輪16gを含んでいる。換言すると、親台車16の車輪16gには、1つの車輪ユニット16f当たり複数の車輪16gが設けられている。1つの車輪ユニット16fに対して複数の車輪16gが設けられているので、複数の車輪16gのうちの1つが隙間42gの上を通過する際、他の車輪が親台車16を支えることができる。このため、親台車16は、隙間42gが空いているレール42上を走行できる。
複数の車輪16gの各回転中心の間の間隔を距離Y3と定義する。複数の車輪16gのY軸方向の距離Y3が小さすぎると、車輪ユニット16fが隙間42gを通過する際に上下に揺れることが考えられる。車輪ユニット16fが揺れると、親台車16および荷12も揺れてこれらに悪影響を与える懸念がある。このため本例では、図10に示すように、各車輪ユニット16fの複数の車輪16gの間の距離Y3は、隙間42gの距離Y1よりも長く設定されている。距離Y3が大きいため、車輪ユニット16fが隙間42gを通過する際の揺れを小さくできる。
1段目のレールとの干渉を回避するために、遮蔽壁34には、遮蔽壁32の干渉回避部32hと同様の構成の干渉回避部が設けられてもよい。この場合、1段目のレールには、隙間機構42mが設けられていなくてもよい。レール42には、隙間機構42mの代わりに、レール40の隙間機構40nと同様の構成の開閉式の隙間機構が設けられてもよい。
(給電線)
次に、給電線50および給電線51について説明する。ここでは簡単のため給電線50のみについて説明するが、給電線51も給電線50と同様の構成となる。自動倉庫システム100は、子台車14に給電を行うために給電線50を備えている。給電線50は、レール40の近傍をX軸方向に延びて、子台車14へ集電ユニットを通じて給電する接触電線として機能する。給電線50は、トロリ線と称されることがある。給電線50は、遮蔽壁32による遮蔽が行われていないときは隙間が空かず、遮蔽壁32による遮蔽が行われているときは隙間が空くように、設けられている。
図12は、自動倉庫システム100の給電線50の隙間機構50mの周辺を示す平面図である。図13は、隙間機構50mの周辺を示す正面図である。図13(a)は、隙間機構50mが閉じた状態を示し、図13(b)は、隙間機構50mが開いた状態を示している。なお、ここでは簡単のため、可動部50r近傍の隙間や端部50b近傍の隙間を誇張して記載しているが、実際にはより短い間隔である。この間隔は、給電の安定性のため、可能な限り短くなっていることが好ましい。図14は、給電線50から給電を受ける集電ユニット56を示す背面図である。図14は、図12の矢印Hの方向から視た状態の集電ユニット56を示している。これらの図では、送電用のワイヤ類や給電線50を支持する支柱などの付属部材の記載を省略している。
図13に示すように、給電線50は、保持部52と、導体部54と、を含んでいる。導体部54は、導体基部54bと、導体基部54bからY軸方向に突出する複数(例えば5つ)の凸部54cと、を有する。凸部54cは、集電ユニット56と接触して電力を供給する部分である。保持部52は、導体部54を背面、上面および下面から覆い、導体部54を絶縁した状態で保持する。保持部52は、導体部54の背面側においてZ軸方向に延在する本体部52bと、本体部52bの上下端からY軸方向に延びる側部52cと、を有する。保持部52は、図示しない支柱などにより、例えば床10gに固定される。
給電線50は、遮蔽壁32による遮蔽が行われる際に遮蔽壁32が通過する領域に隙間50gが空くように構成された隙間機構50mを備えている。換言すると、給電線50は、隙間機構50mが閉じた状態で隙間50gが空かず、隙間機構50mが開いた状態で隙間50gが空くように構成されている。隙間機構50mは、給電線50の一部である可動部50rを備えている。可動部50rは、ヒンジ部50cを中心に給電線50の端部50bに対して回動可能に取り付けられている。
遮蔽壁32が給電線50の隙間機構50mに接触していない定常時には、図13(a)に示すように、可動部50rは、端部50bの延長上に連続して配置され、隙間機構50mは閉じられている。遮蔽壁32が降下して、可動部50rを下方に押すと、可動部50rは回動して隙間機構50mを開く。遮蔽壁32がさらに降下すると、図13(b)に示すように、可動部50rはさらに回動して隙間50gが空き、遮蔽壁32を通過させる。
可動部50rは、定常時に隙間機構50mを閉じるようにスプリングなどの付勢手段(不図示)によって付勢されてもよい。この場合、定常時に可動部50rの位置を規制するストッパ50sが設けられてもよい。隙間機構50mは、遮蔽壁32が通過するときに、モータなどの動力源(不図示)の出力によって開かれるように構成されてもよい。この例では、給電線50の隙間機構50mは、遮蔽壁32による遮蔽が行われる際に、遮蔽壁32が接触したときの接触力に応じて隙間50gが空くように構成されている。つまり、隙間機構50mは、遮蔽壁32の重力によって開かれるように構成されている。
(集電ユニット)
子台車14の集電ユニット56について説明する。なお、親台車16の集電ユニット57については説明を割愛するが、以降に説明する子台車14の集電ユニット56と同様の構成となる。集電ユニット56は、給電線50に接触して電力の供給を受ける。集電ユニット56は、導電性材料からなる接触部と、この接触部を支持する絶縁性材料からなる支持部と、を有する。図12の例では、集電ユニット56は、接触部として例示される一対の接触部56e、56fと、支持部として例示される一対の支持アーム56a、56bと、を含む。一対の接触部56e、56fは、給電線50の導体部54に接触するように、X軸方向に離間して配列されている。この例では、一対の接触部56e、56fは、X軸方向に延びる棒状の部材である。一対の支持アーム56a、56bは、一対の接触部56e、56fを支持するように、X軸方向に配列されている。この例では、一対の支持アーム56a、56bは、X軸方向に対して傾斜した方向に延びる棒状の部材である。
接触部56eのX軸方向の中央部は、支持アーム56aの先端に第1ヒンジ56cを介して回動可能に取付けられている。接触部56fのX軸方向の中央部は、支持アーム56bの先端に第1ヒンジ56cを介して回動可能に取付けられている。一対の支持アーム56a、56bの基端部は、互いにX軸方向に離間して第2ヒンジ56gを介して中継部56hの両側に回動可能に取付けられている。一対の支持アーム56a、56bに所定の付勢力を加えて一対の接触部56e、56fを導体部54に押付けるようにしてもよい。
図14に示すように、一対の接触部56e、56fそれぞれは、Z軸方向に離間して配列された複数(例えば5つ)の接触体56dを含む。複数の接触体56dは、複数の凸部54cに接触するように配置される。複数の接触体56dは、リードワイヤ(不図示)によって電力を子台車14に送る。
なお、集電ユニット56の一方の接触部、例えば接触部56eが隙間機構50mに対応する位置となったとき、接触部56eは給電線50との接触が多少不安定となる場合がある。その場合であっても、接触部56fは隙間機構50mと対応しない位置にあるため、接触部56fによって正常に給電することができる。これは、接触部56e、56f間のX方向距離が隙間機構50mのX方向距離以上となっているためである。
次に、隙間機構50mの代わりに別構成の隙間機構50nを設けた例を説明する。図15は、給電線50の隙間機構50nの周辺を示す正面図である。図15では、レール40および後述する支柱52sの記載を省略している。図15(a)は、隙間機構50nが閉じた状態を示し、図15(b)は、隙間機構50nが開いた状態を示している。図16は、給電線50のJ-J線に沿って切断した断面図である。図12の例では導体部54はY軸方向で横を向いて配置されているのに対して、図15の例では導体部54はZ軸方向で下を向いて配置されている。このため、図16に示すように、一対の接触部56e、56fは、導体部54にZ軸方向から接触している。保持部52は、支柱52sにより床10gから一定の高さに固定される。
隙間機構50nについては、隙間機構50mの説明を適用できる。隙間機構50nは、隙間機構50mと同様に動作する。図15(a)に示すように、定常時には、可動部50rによって隙間機構50nは閉じられている。図15(b)に示すように、遮蔽壁32が降下すると、可動部50rは回動して隙間50gが空き、遮蔽壁32を通過させる。
(制御盤)
次に、制御盤18および自動倉庫システム100のその他の構成を説明する。図17は、実施の形態に係る自動倉庫システム100のブロック図である。図17に示すように、自動倉庫システム100は、制御部36と、操作部38bと、状態検知部38cと、第1検知部38eと、第2検知部38fと、をさらに含む。制御盤18は、収容棚20の近傍に設けられ、制御部36と操作部38bとを収容する。制御部36は、子台車14および親台車16の動作を制御する。
操作部38bは、ユーザからの操作を受付け、その操作結果を制御部36に出力する。操作部38bは、自動倉庫システム100の起動および停止、遮蔽壁32および遮蔽壁34の遮蔽の開始および解除、子台車14および親台車16の退避などの操作を受付ける。状態検知部38cは、収容棚20において、火災などによって遮蔽壁32および遮蔽壁34の遮蔽動作の状態を検知する。第1検知部38eは、レール40において、子台車14の位置を検知して、その検知結果を制御部36に出力する。第2検知部38fは、レール42において、親台車16の位置を検知して、その検知結果を制御部36に出力する。
図17に示す制御部36の各ブロックは、ハードウエア的には、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)をはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウエア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウエア、ソフトウエアの組合せによっていろいろなかたちで実現できることは、本明細書に触れた当業者には理解されるところである。
制御部36は、操作結果取得部36bと、状態取得部36cと、子台車位置取得部36eと、親台車位置取得部36fと、子台車制御部36gと、親台車制御部36hと、を主に含む。操作結果取得部36bは、操作部38bからユーザの操作結果を取得する。状態取得部36cは、状態検知部38cから検知結果を取得する。子台車位置取得部36eは、第1検知部38eから子台車14の位置を取得する。親台車位置取得部36fは、第2検知部38fから親台車16の位置を取得する。子台車制御部36gは、子台車14の走行を制御する。親台車制御部36hは、親台車16の走行を制御する。
(退避動作)
次に、子台車14および親台車16の退避動作について説明する。子台車14が隙間機構40m上に存在する状態で、遮蔽壁32が遮蔽動作すると、子台車14が遮蔽壁32の移動を妨げるおそれがある。そこで、自動倉庫システム100の制御部36は、遮蔽壁32による遮蔽が行われる際に、子台車14が遮蔽壁32に接触しない位置に移動するように、子台車14の動作を制御するように構成されている。親台車16についても同様であり、制御部36は、遮蔽壁34による遮蔽が行われる際に、親台車16が遮蔽壁34に接触しない位置に移動するように、親台車16の動作を制御するように構成されている。
退避動作の説明では、隙間機構40mおよび隙間機構42mを単に隙間機構と、第1検知部38eおよび第2検知部38fを単に位置検知部と表記する。
台車の退避手順として、例えば、以下の手順を採用できる。
(1)火災等の緊急状態が検知されまたはユーザによる遮蔽操作が検知された場合、その検知に基づいて遮蔽壁の移動を開始させ、遮蔽壁が移動している間に台車を退避させる。
(2)火災等の緊急状態が検知されまたはユーザによる遮蔽操作が検知された場合、まず、台車を退避させ、退避が完了したら遮蔽壁の移動を開始させる。
(3)火災等の緊急状態が検知されまたはユーザによる遮蔽操作が検知された場合、台車の退避を開始するとともに経過時間の計測を開始し、退避が完了したときまたは経過時間が所定の時間を超えたときに遮蔽壁の移動を開始させる。つまり、退避が完了していない場合でも、所定時間が経過したら遮蔽壁の移動を開始させる。この場合、故障等により台車が退避できない場合でも、所定時間が経過したら遮蔽壁を移動させることができる。
図18も参照して、上述した(1)の手順による自動倉庫システム100の退避動作の一例を説明する。図18は、退避動作の一例を示すフローチャートであり、この動作に関する処理S80を示している。
処理S80が開始されたら、制御部36は、操作部38bからユーザの操作結果を取得して遮蔽操作がされたか否かを判定する(ステップS82)。ステップS82において遮蔽操作がされた場合(ステップS82のY)、制御部36は、処理をステップS86に移行する。
ステップS82において遮蔽操作がされていない場合(ステップS82のN)、制御部36は、状態検知部38cから検知結果を取得して遮蔽壁の遮蔽動作が開始されたか否かを判定する(ステップS84)。ステップS84において遮蔽動作が開始された場合(ステップS84のY)、制御部36は、処理をステップS86に移行する。
ステップS84において遮蔽動作が開始されていない場合(ステップS84のN)、制御部36は、処理をステップS82の先頭に戻し、ステップS82~ステップS84の処理を繰り返す。
ステップS86に移行したら、制御部36は、位置検知部から台車の位置を取得する(ステップS86)。台車の位置を取得したら、制御部36は、台車が隙間機構の上に位置するか否かを判定する(ステップS88)。台車が隙間機構の上に位置する場合(ステップS88のY)、制御部36は、台車を移動させる(ステップS90)。このステップで、制御部36は、台車を隙間機構から離れた位置まで走行するように制御する。台車を移動させたら、制御部36は、処理をステップS86の先頭に戻し、ステップS86~ステップS90の処理を繰り返す。
台車が隙間機構の上に位置していない場合(ステップS88のN)、制御部36は、その位置で台車を停止させる(ステップS92)。台車を停止させたらこの処理S80は終了する。上述の処理S80はあくまでも一例であり、他のステップを追加したり、一部のステップを変更または削除したり、ステップの順序を入れ替えてもよい。
次に、実施の形態に係る自動倉庫システム100の作用・効果を説明する。
実施の形態に係る自動倉庫システム100は、荷12を保管可能な自動倉庫システムであって、X軸方向に延在するレール40と、レール40上を走行する車輪ユニット14fを複数備え、荷12を載せた状態でX軸方向に移動可能な子台車14と、子台車14を動作させて荷12を保管するよう制御する制御部36と、高さ方向に移動することで所定の領域を遮蔽可能な遮蔽壁32と、を有し、レール40は、遮蔽壁32による遮蔽が行われる際に遮蔽壁32が通過する領域において、隙間40gを空けて設けられており、子台車14は、1つの車輪ユニット14f当たり複数の車輪14gを有している。
この構成によれば、遮蔽壁32は、隙間40gを通過し、床10gの近傍まで移動できる。この場合、隙間40gを有しない場合と比べて、遮蔽壁32による遮蔽効果を高めることができる。
実施の形態に係る自動倉庫システム100は、荷12を保管可能な自動倉庫システムであって、荷12を載せた状態でX軸方向に移動可能な子台車14と、子台車14に給電を行うためにX軸方向に沿って設けられた給電線50と、子台車14を動作させて荷を保管するよう制御部36と、高さ方向に移動することで子台車14が移動する領域を遮蔽可能な遮蔽壁32と、を有し、給電線50は、遮蔽壁32による遮蔽が行われていないときは隙間が空かず、遮蔽壁32による遮蔽が行われているときは隙間50gが空くように、設けられている。
この構成によれば、遮蔽壁32は、隙間50gを通過し、床10gの近傍まで移動できる。この場合、隙間50gを有しない場合と比べて、遮蔽壁32による遮蔽効果を高めることができる。
以上、本発明の実施の形態をもとに説明した。これらの実施の形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求の範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
以下、変形例について説明する。変形例の図面および説明では、実施の形態と同一または同等の構成要素、部材には、同一の符号を付する。実施の形態と重複する説明を適宜省略し、実施の形態と相違する構成について重点的に説明する。
(第1変形例)
実施の形態の自動倉庫システム100の説明では、子台車14に給電するための給電線50と親台車16に給電するための給電線51が設けられる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。給電線50、51の一方のみが設けられていてもよい。その場合、給電線が設けられていない方の台車にはバッテリー等が設けられており、そのバッテリーに充電された電力で台車を動かすようにすればよい。または給電線が設けられていない方の台車に対しては無線給電による給電を行うような形態であってもよい。なお、子台車14、親台車16のどちらにも給電線50、51が設けられていなくとも、レール40、42が実施形態に記載したように分割され、1つの車輪ユニットが複数の車輪で構成されていれば、遮蔽壁による遮蔽効果を得ることができる。
(第2変形例)
実施の形態の自動倉庫システム100の説明では、子台車14と親台車16の両方を設ける例について説明したが、本発明はこれに限定されない。子台車14と親台車16の一方のみを設けるようにしてもよい。
(第3変形例)
実施の形態の自動倉庫システム100の説明では、1階を含む複数階それぞれの給電線50に隙間機構50mが設けられる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。1階の給電線50には隙間機構50mが設けられなくてもよい。この場合、遮蔽壁32に給電線50との干渉を回避する構造を備えてもよい。
(第4変形例)
実施の形態の自動倉庫システム100の説明では、レール40およびレール42のそれぞれに隙間機構40m、42mが設けられる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。レール40およびレール42のいずれかのみにおいて隙間機構が設けられていれば、その隙間機構が設けられた方のレールにおいては遮蔽壁を通過させることができるため、遮蔽壁による遮蔽の効果を好適に得ることができる。
(第5変形例)
実施の形態の自動倉庫システム100の説明では、親台車16が昇降機構を備えない例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、親台車は昇降機構を有するスタッカークレーンであってもよい。この場合、荷12をY軸方向に搬送すると共に上下方向に昇降できる。
(第6変形例)
実施の形態の自動倉庫システム100の説明では、荷12を載せた子台車14を親台車16に進入・退出させることで、親台車16から荷12を出し入れする例について説明したが、本発明はこれに限定されない。親台車は、可動アームなど公知の移載機構を備え、この移載機構により、子台車14に対して荷を出し入れするようにしてもよい。
(第7変形例)
実施の形態の自動倉庫システム100の説明では、荷12がパレット12pを含む例について説明したが、本発明はこれに限定されない。荷がパレットを含むことは必須ではなく、自動倉庫システムは、パレットを含まない荷を取り扱うようにしてもよい。
(第8変形例)
実施の形態の自動倉庫システム100の説明では、親台車16はY軸方向にのみ移動して、上下方向には移動しない例について説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、親台車16を上下方向へ昇降させる昇降装置を設けて、親台車16を各段間で移動可能にしてもよい。
(第9変形例)
実施の形態の自動倉庫システム100の説明では、子台車14が各段の各行に設けられる例について説明したが、本発明はこれに限定されない。子台車14が各段の各行に設けられることは必須ではなく、必ずしも各段に設けられなくてもよい。
これらの各変形例は、実施の形態の自動倉庫システム100と同様の構成を具備することで、上述した自動倉庫システム100と同様の作用効果を奏する。
説明に使用した図面では、部材の関係を明瞭にするために一部の部材の断面にハッチングを施しているが、当該ハッチングはこれらの部材の素材や材質を制限するものではない。
100・・自動倉庫システム、 12・・荷、 14・・子台車、 14c・・載置部、 14f・・車輪ユニット、 14g・・車輪、 16・・親台車、 16f・・車輪ユニット、 16g・・車輪、 24・・収容行、 32・・遮蔽壁、 34・・遮蔽壁、 36・・制御部、 40・・レール、 40g・・隙間、 42・・レール、 42g・・隙間、 50・・給電線、 50g・・隙間、 56・・集電ユニット、 56e・・接触部、 56f・・接触部。

Claims (9)

  1. 荷を保管可能な自動倉庫システムであって、
    延在するレールと、
    前記レール上を走行する車輪ユニットを複数備え、当該レール上を移動可能な台車と、
    高さ方向に移動することで所定の領域を遮蔽可能な遮蔽壁と、を有し、
    前記レールは、高さ方向から移動してきた前記遮蔽壁が通過する隙間が構成された隙間部を有し、
    前記レールは、第1方向に延在する第1レールと、前記第1方向と交差する第2方向に延在する第2レールと、を含み、
    前記台車は、前記第1レール上を走行する第1台車と、前記第2レール上を走行し、前記第1台車を乗せた状態で前記第2方向に移動可能な第2台車と、を含み、
    前記隙間部は、前記第1レールに設けられる、自動倉庫システム。
  2. 荷を保管可能な収容段が高さ方向にN(N≧2)段設けられており、
    前記レールは、前記N段の収容段それぞれに設けられている、請求項1に記載の自動倉庫システム。
  3. 前記収容段には、荷を保管可能な複数の収容部が平面上で互いに直交するX軸方向およびY軸方向に沿って設けられ、
    前記各段のレールは、前記X軸方向に延在するレールと、前記Y軸方向に延在するレールと、を含む、請求項2に記載の自動倉庫システム。
  4. 前記車輪ユニットは、前記台車の移動方向に離れて配置された複数の車輪を含み、
    前記移動方向において、前記複数の車輪の回転中心間の間隔は、前記隙間部を構成する1組のレール端部の間の距離よりも長い、請求項1からのいずれか1項に記載の自動倉庫システム。
  5. 前記隙間部は、前記遮蔽壁が通過する際に、前記隙間部を構成する1組のレール端部の間の距離が大きくなる、請求項1からのいずれか1項に記載の自動倉庫システム。
  6. 荷を保管可能な収容段が高さ方向にN(N≧2)段設けられており、
    前記レールは、前記N段の収容段それぞれに設けられており、
    前記隙間部は、前記N段の収容段のうち1段目の収容段のレールには設けられていない、請求項1からのいずれか1項に記載の自動倉庫システム。
  7. 荷を保管可能な収容段が高さ方向にN(N≧2)段設けられており、
    前記レールは、前記N段の収容段それぞれに設けられており、
    前記遮蔽壁の下部には、前記N段の収容段のうち1段目の収容段のレールとの干渉を回避するために凹んでいる干渉回避部が設けられている、請求項1からのいずれか1項に記載の自動倉庫システム。
  8. 前記遮蔽壁による遮蔽が行われる際に、前記台車を前記遮蔽壁に接触しない位置に移動させる、請求項1からのいずれか1項に記載の自動倉庫システム。
  9. 前記台車に給電を行うために当該台車の移動方向に沿って設けられた給電線を更に有し、
    前記給電線は、前記遮蔽壁による遮蔽が行われていないときは隙間が空かず、前記遮蔽壁による遮蔽が行われているときは隙間が空くように、設けられている、請求項1からのいずれか1項に記載の自動倉庫システム。
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