JP7056491B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、露光ユニット、現像ユニットおよび転写ユニットを備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置が広く普及している。インクジェット方式などの他の方式の画像形成装置と比較して、鮮明な画像が短時間で得られるからである。
この電子写真方式の画像形成装置(以下、単に「画像形成装置」と呼称する。)は、画像の形成工程において、静電潜像にトナーを付着させたのち、そのトナーを媒体に転写させる。このため、画像形成装置は、静電潜像を形成する露光ユニットと、その静電潜像にトナーを付着させる現像ユニットと、その静電潜像に付着されたトナーを媒体に転写させる転写ユニットとを備えている。
画像形成装置の構成は、その画像形成装置の使用時の利便性などに影響を及ぼすため、その画像形成装置の構成に関しては、様々な検討がなされている。具体的には、露光ユニットが保守作業の邪魔になることを改善するために、筐体(装置本体)に開閉蓋が設けられた画像形成装置において、現像ユニットおよび転写ユニットが筐体の内部に収納されていると共に、露光ユニットが開閉蓋に取り付けられている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007-065125号公報
画像形成装置の構成に関して様々な提案がなされているが、保守作業に関する画像形成装置の使用時の利便性は未だ十分でないため、改善の余地がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、使用時の利便性を向上させることが可能な画像形成装置を提供することにある。
本発明の一実施形態の画像形成装置は、静電潜像を形成する露光ユニットと、その露光ユニットに係合されると共に静電潜像にトナーを付着させる現像部と、その現像部に圧接されると共に静電潜像に付着されたトナーを媒体に転写させる転写ユニットとを収納する収納部材と、その収納部材に設けられ、露光ユニットを支持すると共に露光ユニットが現像部から離間される方向に回動軸を中心として第1回動角度で回動する蓋部材と、収納部材の内部に配置され、蓋部材の回動に連動して現像部が転写ユニットから離間される方向に回動軸を中心として第1回動角度よりも小さい第2回動角度で回動すると共に現像部を保持する回動部材とを備えたものである。
本発明の一実施形態の画像形成装置によれば、蓋部材が設けられた収納部材の内部に、露光ユニット、現像部、転写ユニットおよび回動部材が収納されている。露光ユニットを支持する蓋部材が回動軸を中心として第1回動角度で回動すると、現像部を保持する回動部材が蓋部材の回動に連動して回動軸を中心として第1回動角度よりも小さい第2回動角度で回動する。よって、画像形成装置の使用時の利便性を向上させることができる。
本発明の一実施形態の画像形成装置の全体の構成を模式的に表す平面図である。 回動フレーム、バスケットおよびステイ機構のそれぞれの構成(バスケットがスライドされていない状態)を表す斜視図である。 画像形成装置の構成(フロントカバーが開いた状態)を表す斜視図である。 図3に示した画像形成装置の構成の一部を拡大して表す斜視図である。 画像形成装置の構成(トップカバーが開いた状態)を表す斜視図である。 図5に示した画像形成装置の構成の一部を拡大して表す斜視図である。 画像形成装置の他の構成(トップカバーが開いた状態)を表す斜視図である。 図7に示した画像形成装置の構成の一部を拡大して表す斜視図である。 画像形成装置のさらに他の構成(トップカバーが開いた状態)を表す斜視図である。 回動フレームおよびバスケットのそれぞれの構成(バスケットがスライドされた状態)を表す斜視図である。 ステイ機構の構成(ステイが下方に倒れるように傾斜した状態)を表す斜視図である。 ステイ機構の構成(ステイが上方に起き上がるように傾斜した状態)を表す斜視図である。
以下、本発明の一実施形態に関して、図面を参照して詳細に説明する。なお、説明する順序は、下記の通りである。

1.画像形成装置
1-1.構成
1-1-1.全体の構成
1-1-2.回動フレーム、バスケットおよびステイ機構のそれぞれの詳細な構成
1-2.動作
1-2-1.画像の形成動作
1-2-2.保守作業時の操作手順
1-3.作用および効果
2.変形例
<1.画像形成装置>
まず、本発明の一実施形態の画像形成装置に関して説明する。
<1-1.構成>
ここで説明する画像形成装置は、例えば、後述するように、複数色のトナーを用いて媒体Mに画像を形成する装置であり、いわゆる電子写真方式のフルカラープリンタである(図1参照)。この画像形成装置は、例えば、媒体Mに画像を形成するために中間転写媒体を用いない直接転写方式を採用している。
媒体Mの種類は、特に限定されないが、例えば、紙およびフィルムなどのうちのいずれか1種類または2種類以上である。具体的には、媒体M(紙)は、例えば、普通紙(複写紙)、特殊紙および封筒などであると共に、媒体M(フィルム)は、例えば、オーバーヘッドプロジェクタ(OHP)シートなどである。
<1-1-1.全体の構成>
図1は、画像形成装置の全体の平面構成を模式的に表している。図2は、回動フレーム30、バスケット40およびステイ機構50R,50Lのそれぞれの斜視構成(バスケット40がスライドされていない状態)を表している。
図3は、画像形成装置の斜視構成(フロントカバー200が開いた状態)を表していると共に、図4は、図3に示した画像形成装置の斜視構成の一部を拡大している。図5は、画像形成装置の斜視構成(トップカバー300が開いた状態)を表していると共に、図6は、図5に示した画像形成装置の斜視構成の一部を拡大している。図7は、画像形成装置の他の斜視構成(トップカバー300が開いた状態)を表していると共に、図8は、図7に示した画像形成装置の斜視構成の一部を拡大している。図9は、画像形成装置のさらに他の斜視構成(トップカバー300が開いた状態)を表している。
図5では、後述するように、回動フレーム30が連結状態である場合を示していると共に、図7および図9のそれぞれでは、後述するように、回動フレーム30が連結解除状態である場合を示している。また、図7では、バスケット40がスライドされていない状態を示していると共に、図9では、バスケット40がスライドされた状態を示している。
具体的には、画像形成装置は、例えば、図1~図9に示したように、フロントカバー200およびトップカバー300が設けられた筐体100の内部に、カセット1と、ピックアップローラ2、給紙ローラ3、分離ローラ4、レジストローラ5および一対のプレッシャローラ6と、露光ユニット10と、現像ユニット20と、回動フレーム30、バスケット40および一対のステイ機構50R,50Lと、転写ユニット60と、定着ユニット70と、搬送ローラ80と、搬送ガイド90とを備えている。この画像形成装置では、画像の形成工程において、破線で示した搬送経路R1~R4に沿って媒体Mが搬送される。ここで、現像ユニット20およびバスケット40は、本発明の一実施形態の「現像部」である。
この画像形成装置は、例えば、搬送ガイド90を利用して媒体Mの搬送方向を切り替えることにより、媒体Mの片面(表面)に画像を形成可能であると共に、媒体Mの両面(表面および裏面)に画像を形成可能である。媒体Mの片面に画像が形成される場合には、例えば、搬送経路R1,R2に沿って媒体Mが搬送されると共に、媒体Mの両面に画像が形成される場合には、例えば、搬送経路R1~R4に沿って媒体Mが搬送される。
以下の説明では、図1を基準として、上側を「上」、下側を「下」、右側を「前」および左側を「後」とする。また、以下で説明する一連のローラ、すなわち名称中に「ローラ」という文言を含む一連の構成要素は、図1の紙面と交差する方向(X軸方向)に延在する円筒状の部材であると共に、その方向に延在する回転軸を中心として回転可能である。
[筐体]
筐体100は、露光ユニット10、現像ユニット20および転写ユニット60などを収納する略箱状の部材である。ここでは、露光ユニット10、現像ユニット20および転写ユニット60は、例えば、上方から下方に向かってこの順に配置されている。ここで、筐体100は、本発明の一実施形態の「収納部材」である。
トップカバー300が閉じた状態では、露光ユニット10と現像ユニット20とが互いに係合されていると共に、現像ユニット20と転写ユニット60とが互いに圧接されている。具体的には、後述するように、露光ユニット10が現像ユニット20(感光体ドラム22)に対して露光処理を行うために、その現像ユニット20が露光ユニット10に係合されている。また、後述するように、転写ユニット60が現像ユニット20(感光体ドラム22)において現像処理されたトナーを媒体Mに転写させるために、その転写ユニット60が現像ユニット20に圧接されている。
この筐体100は、例えば、カバーロック110と、スライドガイド120と、回転支持体130とを含んでいる。
カバーロック110は、例えば、筐体100の前面に設けられており、フロントカバー200が開けられると露出する。このカバーロック110は、例えば、後述する操作レバー320の操作に応じて作動することにより、筐体100に対するトップカバー300の連結を解除する。具体的には、カバーロック110は、例えば、操作レバー320が操作されない状態では、トップカバー300が開けられないようにするために、そのトップカバー300を筐体100に連結させている。一方、カバーロック110は、例えば、操作レバー320が操作されると、トップカバー300が開けられるようにするために、そのトップカバー300を筐体100から開放する。
スライドガイド120は、例えば、筐体100の前方内側面(右内壁面)に設けられている。このスライドガイド120は、後述するバスケット40のスライド方向Dに延在しており、そのバスケット40のスライド板42R,42Lをスライドさせる。より具体的には、スライドガイド120は、例えば、後述するように、回動フレーム30が回動角度θ2まで回動した状態においてスライド板42R,42Lをスライドさせることが可能となる方向に延在している。これにより、スライドガイド120は、例えば、回動フレーム30が回動角度θ2まで回動した状態においてバスケット40をスライド可能にすると共に、その回動フレーム30が回動角度θ2まで回動していない状態においてバスケット40をスライド不能にする。ここで、スライドガイド120は、本発明の一実施形態の「移動制御部材」である。
回転支持体130は、例えば、スライドガイド120と同様に、筐体100の前方内側面(右内壁面)に設けられている。この回転支持体130は、X軸方向に延在する回転軸を中心として回転可能であり、その回転支持体130には、バスケット40が前方にスライドされた状態においてスライド板42R,42Lが係合される。これにより、回転支持体130は、例えば、スライド後のバスケット40を支持する。
なお、ここでは図示していないが、筐体100の前方内側面(左内壁面)にも、例えば、スライドガイド120および回転支持体130が設けられている。
[フロントカバー]
フロントカバー200は、筐体1の前方部に設けられた板状の部材であり、必要に応じて開閉可能である。具体的には、フロントカバー200は、例えば、X軸方向に延在していると共に筐体100の前方下部に挿通されている回動軸200Jを中心として回動することにより、前方に傾斜可能である。図3では、図示内容を簡略化するために、回動軸200Jを線で示している。
このフロントカバー200は、例えば、一対のステイ210R,210Lと、一対のストッパ220R,220Lとを含んでいる。
ステイ210R,210Lは、フロントカバー200が開けられたため、そのフロントカバー200が前方に傾斜した際に、その傾斜後のフロントカバー200を支持する。ステイ210Rは、例えば、X軸方向におけるフロントカバー200の一端部近傍に配置されていると共に、ステイ210Lは、例えば、X軸方向におけるフロントカバー200の他端部近傍に配置されている。ステイ210R,210Lのそれぞれの一端部は、例えば、フロントカバー200に連結されていると共に、ステイ210R,210Lのそれぞれの他端部は、例えば、筐体100に連結されている。ステイ210R,210Lのそれぞれは、例えば、フロントカバー200が閉じられた状態において折りたたみ可能である。
ストッパ220R,220Lは、後述するように、バスケット40が筐体100の内部から外部にスライドされた際に、そのバスケット40に当接される。これにより、ストッパ220R,220Lのそれぞれは、スライド後のバスケット40を支持する。ストッパ220Rは、例えば、X軸方向におけるフロントカバー200の一端部近傍に配置されていると共に、ストッパ220Lは、例えば、X軸方向におけるフロントカバー200の他端部近傍に配置されている。
[トップカバー]
トップカバー300は、筐体1の上方部に設けられた板状の部材であり、必要に応じて開閉可能である。具体的には、トップカバー300は、例えば、X軸方向に延在していると共に筐体100の後方上部に挿通されている回動軸300Jを中心として上方に回動することにより、その上方に傾斜可能である。ここで、トップカバー300は、本発明の一実施形態の「蓋部材」であると共に、回動軸300Jは、本発明の一実施形態の「回動軸」である。
トップカバー300の後方上部には、例えば、スタッカ300Sが設けられていると共に、そのトップカバー300の前方上部には、例えば、操作パネル300Pが取り付けられている。画像が形成された媒体Mは、スタッカ300Sに排出されると共に、操作パネル300Pは、画像形成装置を操作するためにユーザなどにより使用される。
このトップカバー300は、例えば、支持フレーム310と、操作レバー320,330とを含んでいる。ここでは、例えば、操作レバー320,330を識別しやすくするために、操作レバー320の前面に「A」という文字が刻印されていると共に、操作レバー330の前面に「B」という文字が刻印されている。
支持フレーム310は、例えば、トップカバー300の下面に取り付けられており、露光ユニット10を支持している。これにより、トップカバー300が閉じられた状態では、露光ユニット10がトップカバー300から垂下されているため、その露光ユニット10が現像ユニット20に係合されている。トップカバー300が上方に回動する場合には、露光ユニット10が現像ユニット20から離間される方向にトップカバー300が回動する。
操作レバー320は、筐体100に対するトップカバー300の連結を解除するために操作されるレバーであり、操作時において前方に引かれる。この操作レバー320を操作することにより、カバーロック110がトップカバー300を筐体100から開放するため、そのトップカバー300を開けることが可能になる。
操作レバー330は、後述するトナーカートリッジ23から現像ユニット20に対するトナーの供給の可否を切り替えると共に、支持フレーム310に対する回動フレーム30の連結を解除するために操作されるレバーであり、例えば、操作レバー320と同様に、操作時において前方に引かれる。ここで、操作レバー330は、本発明の一実施形態の「切替部材」である。
操作レバー330が操作されずに操作レバー320が操作されると、後述するように、支持フレーム310に対する回動フレーム30の連結が解除されない。これにより、トップカバー300が開けられると、回動フレーム30が支持フレーム310と一緒に上方に移動するため、現像ユニット20が露光ユニット10に係合されたままで転写ユニット60から離間される。この場合には、トナーカートリッジ23に設けられているトナー供給口が現像ユニット20に近接されるため、そのトナーカートリッジ23から現像ユニット20に対するトナーの供給が可能になる。
一方、操作レバー330が操作されたのちに操作レバー320が操作されると、後述するように、支持フレーム310に対する回動フレーム30の連結が解除される。これにより、トップカバー300が開けられると、支持フレーム310だけが上方に移動するため、現像ユニット20が露光ユニット10から離間される。この支持フレーム310に対する回動フレーム30の連結が解除された状態では、後述する回動角度θ1,θ2の差異に起因して、現像ユニット20が露光ユニット10から離間されるだけでなく転写ユニット60からも離間される。この場合には、トナーカートリッジ23に設けられているトナー供給口が現像ユニット20から離間されるため、そのトナーカートリッジ23から現像ユニット20に対するトナーの供給が不能になる。
以下では、操作レバー330が操作されていないため、支持フレーム310に対する回動フレーム30の連結が解除されていない状態を「連結状態」と呼称する。一方、操作レバー330が操作されたため、支持フレーム310に対する回動フレーム30の連結が解除された状態を「連結解除状態」と呼称する。図5では、回動フレーム30が連結状態である場合を示していると共に、図7および図9のそれぞれでは、回動フレーム30が連結解除状態である場合を示している。
なお、支持フレーム310の前面には、例えば、後述するトナーカートリッジ23を収納する収納口340が設けられている。ここでは、支持フレーム310は、例えば、後述する4個の現像処理ユニット21(21Y,21M,21C,21K)に対応する4個の収納口340(340Y,340M,340C,340K)を有している。
[カセット,ピックアップローラ,給紙ローラ,分離ローラ,レジストローラ,一対のプレッシャローラ]
カセット1は、例えば、複数の媒体Mを収納しており、筐体100に着脱可能である。ピックアップローラ2は、例えば、カセット1から媒体Mを取り出す。給紙ローラ3は、例えば、ピックアップローラ2により送り出された媒体Mを搬送経路R1に誘導する。分離ローラ4は、例えば、ピックアップローラ2により複数の媒体Mが送りされた際に、必要な媒体Mから不要な媒体Mを分離させる。レジストローラ5は、例えば、媒体Mの斜行を矯正する。一対のプレッシャローラ6は、例えば、レジストローラ5を介して互いに対向していると共に、そのレジストローラ5に圧接されている。
[露光ユニット]
露光ユニット10は、露光用の光を用いて露光処理を行う。具体的には、露光ユニット10は、例えば、画像データに基づいて感光体ドラム22の表面に露光用の光を放射することにより、その感光体ドラム22の表面に静電潜像を形成する。画像データは、例えば、パーソナルコンピュータなどの外部装置から画像形成装置に送信される。
この露光ユニット10は、露光処理を行う露光処理ユニット11を含んでおり、その露光処理ユニット11は、例えば、露光用の光を放射する光源12を含んでいる。この露光処理ユニット11は、感光体ドラム22の延在方向と同様の方向(X軸方向)に延在している。ここでは、露光ユニット10は、例えば、後述する4個の現像処理ユニット21(21Y,21M,21C,21K)に対応する4個の露光処理ユニット11(11Y,11M,11C,11K)を含んでいる。露光処理ユニット11Y,11M,11C,11Kのそれぞれは、例えば、互いに同様の構成を有している。
[現像ユニット]
現像ユニット20は、トナーを用いて現像処理を行う。具体的には、現像ユニット20は、例えば、クーロン力を利用して静電潜像にトナーを付着させる。
この現像ユニット20は、現像処理を行う現像処理ユニット21を含んでおり、その現像処理ユニット21は、例えば、静電潜像が形成される感光体ドラム22と、トナーを収容するトナーカートリッジ23とを含んでいる。この感光体ドラム22は、例えば、X軸方向に延在する円筒状の部材であると共に、そのX軸方向に延在する回転軸を中心として回転可能である。トナーカートリッジ23は、例えば、上記したように、支持フレーム310に搭載されている。なお、現像処理ユニット21は、例えば、さらに、静電潜像にトナーを付着させる現像ローラと、その現像ローラに供給されたトナーを規制する現像ブレードと、現像ローラにトナーを供給する供給ローラと、感光体ドラムの表面を帯電させる帯電ローラとを含んでいる。ここで、トナーカートリッジ23は、本発明の一実施形態の「トナー収容部材」である。
ここでは、現像ユニット20は、例えば、4個の現像処理ユニット21(21Y,21M,21C,21K)を含んでいるため、4個のトナーカートリッジ23(23Y,23M,23C,23K)を含んでいる。現像処理ユニット21Y,21M,21C,21Kは、例えば、媒体Mの搬送方向において下流から上流に向かってこの順に配置されている。
現像処理ユニット21Y,21M,21C,21Kのそれぞれは、例えば、現像処理に用いるトナーの種類(色)が互いに異なることを除いて、互いに同様の構成を有している。トナーカートリッジ23Yは、例えば、イエロートナーを搭載している。トナーカートリッジ23Mは、例えば、マゼンタトナーを搭載している。トナーカートリッジ23Cは、例えば、シアントナーを搭載している。トナーカートリッジ23Kは、例えば、ブラックトナーを搭載している。図3では、トナーカートリッジ23(23Y,23M,23C,23K)が収納口340(340Y,340M,340C,340K)に収納されていない状態を示している。図5、図7および図9のそれぞれでは、トナーカートリッジ23(23Y,23M,23C,23K)が収納口340(340Y,340M,340C,340K)に収納されている状態を示している。
[回動フレーム]
回動フレーム30は、バスケット40をスライド可能に支持する部材であり、トップカバー300の回動に連動して回動軸300Jを中心として上方に回動可能である。すなわち、トップカバー300および回動フレーム30のそれぞれは、共通の回動軸300Jを中心として回動すると共に、その回動フレーム30が上方に回動する場合には、現像ユニット20が転写ユニット60から離間される方向に回動フレーム30が回動する。ここで、回動フレーム30は、本発明の一実施形態の「回動部材」である。
具体的には、回動フレーム30は、例えば、フレーム本体31と、一対の回動腕32R,32Lとを含んでいる。
フレーム本体31は、底面31Eと、X軸方向における底面31Eの両端部に立設された一対の側壁31R,31Lとを含んでいる。底面31Eと側壁31R,31Lとにより囲まれた空間には、現像ユニット20が露光ユニット10に係合されている状態において支持フレーム310が収容される。この底面31Eには、例えば、トナーカートリッジ23から現像ユニット20(現像処理ユニット21)にトナーを供給可能にするための開口部33が設けられている。ここでは、底面31Eは、例えば、4個の現像処理ユニット21(21Y,21M,21C,21K)に対応する4個の開口部33(33Y,33M,33C,33K)を有している。
回動腕32R,32Lは、フレーム本体31を回動させる部材である。回動腕32Rは、例えば、側壁31Rの後方に連結されており、その回動腕32Rには、例えば、回動軸300Jが挿通される開口部32RHが設けられている。回動腕32Lは、例えば、側壁31Lの後方に連結されており、その回動腕32Lには、例えば、回動軸300Jが挿通される開口部32RLが設けられている。図2では、図示内容を簡略化するために、回動軸300Jを線で示している。このように回動軸300Jを線で示していることは、後述する図10に関しても同様である。
なお、回動フレーム30の詳細な構成に関しては、後述する(図10参照)。
[バスケット]
バスケット40は、現像ユニット20を保持する部材であり、回動フレーム30により支持されている。このバスケット40は、回動フレーム30が連結解除状態である場合においてトップカバー300が開けられたため、そのトップカバー300の回動に連動して回動フレーム30が回動すると、スライド方向Dに移動(スライド)可能である。すなわち、バスケット40は、回動フレーム30により支持されながら、筐体100の内部と外部との間において移動する。この場合には、バスケット40は、筐体100の内部から外部に向かう方向に移動可能であると共に、筐体110の外部から内部に向かう方向に移動可能である。ここで、バスケット40は、本発明の一実施形態の「保持部材」である。
このバスケット40は、例えば、バスケット本体41と、一対のスライド板42R,42Lとを含んでいる。
バスケット本体41は、例えば、底面41Eと、X軸方向における底面41Eの両端部に立設された一対の側壁41R,41Lとを含んでいる。バスケット40は、例えば、底面41Eが底面31Eの下方に配置されると共に、側壁41R,41Lのそれぞれが側壁31R,31Lのそれぞれの外側に配置された状態において、回動フレーム30により保持されている。この底面41Eには、例えば、後述するように、開口部33に対応する箇所に、現像ユニット20を保持するための開口部43が設けられている(図10参照)。ここでは、底面41Eは、例えば、4個の現像処理ユニット21(21Y,21M,21C,21K)に対応する4個の開口部43(43Y,43M,43C,43K)を有している。
スライド板42R,42Lのそれぞれは、バスケット40が前方にスライドされた際に、筐体100のスライドガイド120に沿って前方に移動することにより、回転支持体130に係合される。スライド板42Rは、例えば、側壁41Rの下方に連結されていると共に、スライド板42Lは、例えば、側壁41Lの下方に連結されている。
なお、バスケット40の詳細な構成に関しては、後述する(図10参照)。
[ステイ機構]
ステイ機構50R,50Lは、トップカバー300の回動時において、そのトップカバー300を支持する機構である。ステイ機構50R,50Lのそれぞれは、例えば、トップカバー300の回動に連動して可動するステイ53を含んでいる。ここで、ステイ機構50R,50Lは、本発明の一実施形態の「支持機構」である。
このステイ53は、例えば、トップカバー300の回動に連動して傾斜状態が変化する支柱状の部材であり、回動後のトップカバー300を支持する。図3では、トップカバー300が閉じられているため、ステイ53が可動していない状態、すなわちステイ53が下方に倒れるように傾斜している状態を示している。図5、図7および図9のそれぞれでは、トップカバー300が開けられているため、ステイ53が可動している状態、すなわちステイ53が上方に起き上がるように傾斜している状態を示している。ここで、ステイ53は、本発明の一実施形態の「支柱部材」である。
なお、ステイ機構50R,50Lの詳細な構成に関しては、後述する(図11および図12参照)。
[転写ユニット]
転写ユニット60は、現像ユニット20により静電潜像に付着されたトナーを用いて転写処理を行う。具体的には、転写ユニット60は、例えば、静電潜像に付着されたトナーを転写ベルト63に転写させると共に、その転写ベルト63から媒体Mにトナーを転写させる。
この転写ユニット60は、例えば、ドライブローラ61と、アイドルローラ62と、転写ベルト63と、転写ローラ64とを含んでいる。
ドライブローラ61は、例えば、モータなどの駆動源を介して回転可能である。アイドルローラ62は、例えば、ドライブローラ61の回転に応じて回転可能である。転写ベルト63は、例えば、無端のベルトである。この転写ベルト63は、例えば、ドライブローラ61およびアイドルローラ62により張架された状態において、そのドライブローラ61の回転に応じて左回りに移動可能である。
転写ローラ64は、転写ベルト63を介して感光体ドラム22に圧接されており、静電潜像に付着されたトナーを転写ベルト63に転写させる。ここでは、転写ユニット60は、例えば、4個の現像処理ユニット21(21Y,21M,21C,21K)に対応する4個の転写ローラ64(64Y,64M,64C,64K)を含んでいる。
[定着ユニット]
定着ユニット70は、転写ユニット60により媒体Mに転写されたトナーを用いて定着処理を行う。具体的には、定着ユニット70は、例えば、トナーが転写された媒体Mを加熱しながら加圧することにより、そのトナーを媒体Mに定着させる。
この定着ユニット70は、例えば、加熱ローラ71および加圧ローラ72を含んでいる。加熱ローラ71は、例えば、ハロゲンランプなどの加熱源を内蔵しており、トナーが転写された媒体Mを加熱する。加圧ローラ72は、加熱ローラ71に圧接されており、トナーが転写された媒体Mを加圧する。
[搬送ローラ]
搬送ローラ80は、例えば、一対のローラを含んでおり、搬送経路R1~R4に沿って媒体Mを搬送させる。ここでは、画像形成装置は、例えば、8個の搬送ローラ80(81~88)を備えている。ただし、搬送ローラ80の数は、特に限定されないため、任意に設定可能である。
[搬送ガイド]
搬送ガイド90は、搬送経路R1~R4に沿って搬送されるように媒体Mを誘導するガイドである。ここでは、画像形成装置は、例えば、4個の搬送ガイド90(91~94)を備えている。特に、搬送ガイド93は、例えば、搬送経路R2,R3の分岐点に配置されており、媒体Mの搬送方向を切り替える。また、搬送ガイド94は、例えば、搬送経路R3,R4の分岐点に配置されており、媒体Mの搬送方向を切り替える。ただし、搬送ガイド90の数は、特に限定されないため、任意に設定可能である。
[その他]
なお、画像形成装置は、上記した一連の構成要素以外の他の構成要素のうちのいずれか1種類または2種類以上を備えていてもよい。この他の構成要素は、例えば、画像形成装置の全体の動作を制御する制御基板などであり、その制御基板は、例えば、制御回路(中央演算処理装置(CPU)などを含む。)、メモリ、入出力ポートおよびタイマなどを含んでいる。
<1-1-2.回動フレーム、バスケットおよびステイ機構のそれぞれの詳細な構成>
図10は、回動フレーム30およびバスケット40のそれぞれの斜視構成を表しており、図2に対応している。図10では、バスケット40から現像ユニット20(現像処理ユニット21)およびステイ機構50R,50Lが取り外されていると共に、そのバスケット40が前方にスライドされている状態を示している。
図11および図12のそれぞれは、ステイ機構50Lの斜視構成を表している。図11では、トップカバー300が閉じているため、ステイ53が下方に倒れるように傾斜している状態を示していると共に、図12では、トップカバー300が開いているため、ステイ53が上方に起き上がるように傾斜している状態を示している。
以下の説明では、上記した図10~図12を参照すると共に、必要に応じて既に説明した図2~図9を参照する。
[回動フレーム]
回動フレーム30は、例えば、図10に示したように、さらに、フレーム本体31(側壁31L)の外側面に設けられたレールガイド34、スライドレール35およびストッパ36を含んでいる。
レールガイド34は、例えば、側壁31Lの上方部に配置されており、スライド方向Dに対応する方向に延在している。このレールガイド34には、後述するステイ機構50Lの回転体54が嵌合可能である。具体的には、レールガイド34には、後述するように、回動フレーム30が連結解除状態である場合において、回転体54が嵌合される。ここで、レールガイド34は、本発明の一実施形態の「ガイド部」である。
このレールガイド34は、例えば、回転体54の嵌合範囲を規定する上側ガイド34Aおよび下側ガイド34Bを含んでいる。回動フレーム30が連結解除状態になるか否か、すなわちレールガイド34に回転体54が嵌合されるか否かを切り替え可能とするために、スライド方向Dにおける下側ガイド34Bの長さは、そのスライド方向Dにおける上側ガイド34Aの長さよりも前方において短くなっている。
スライドレール35は、例えば、側壁31Lの下方部に配置されており、スライド方向Dに延在している。このスライドレール35には、後述するバスケット40の回転体44,45が嵌合されている。
ストッパ36は、例えば、レールガイド34とスライドレール35との間に配置されており、バスケット40が前方にスライドされた際にトップカバー300が意図せずに閉じられることを防止する。具体的には、ストッパ36は、バスケット40が前方にスライドされた際にステイ機構50Lの可動状態(ステイ53の傾斜状態)を固定することにより、トップカバー300の姿勢を維持する。
なお、ここでは図示していないが、フレーム本体31(側壁31R)の外側面にも、例えば、レールガイド34、スライドレール35およびストッパ36が設けられている。
[バスケット]
バスケット40は、例えば、図10に示したように、さらに、バスケット本体41(側壁41R)の内側面に設けられた回転体44,45を含んでいる。回転体44,45のそれぞれは、例えば、X軸方向に延在する回転軸を中心として回転可能であり、回動フレーム30のスライドレール35に嵌合されている。これにより、バスケット40は、スライドレール35に沿ってスライド方向Dにスライド可能である。
バスケット40のスライド距離、すなわちバスケット40のスライド可能な最大距離は、特に限定されないため、任意に設定可能である。
なお、ここでは図示していないが、バスケット本体41(側壁41L)の内側面にも、例えば、回転体44,45が設けられている。
[ステイ機構]
ステイ機構50Lは、例えば、図11および図12に示したように、さらに、ステイフレーム51と、スライドフレーム52と、回転体54と、ギヤ55と、ダンパ56と、バネ57と、連結板58とを含んでいる。
(ステイフレーム)
ステイフレーム51は、例えば、スライド方向Dに延在しており、そのスライド方向D方向に延在する溝51Zを有する枠状の部材である。溝51Zの内部におけるステイフレーム51の底面には、例えば、その溝51Zの延在方向に配列された凹凸構造を有するラック51Rが設けられている。このステイフレーム51は、例えば、筐体100の内側面(側面)に連結されている。ここで、ステイフレーム51は、本発明の一実施形態の「枠部材」であると共に、溝51Zは、本発明の一実施形態の「溝部」である。
(スライドフレーム)
スライドフレーム52は、上方が開口された略箱状の部材である。このスライドフレーム52は、例えば、溝51Zの内部に配置されており、トップカバー300の回動に連動して溝51Zに沿って前後に移動可能である。具体的には、スライドフレーム52は、例えば、トップカバー300が閉じられると、ステイ53が下方に倒れるように傾斜することに起因して、そのステイ53により前方に押されるため、その前方に移動する。一方、スライドフレーム52は、例えば、トップカバー300が開けられると、ステイ53が上方に起き上がるように傾斜することに起因して、そのステイ53により後方に引かれるため、その後方に移動する。ここで、スライドフレーム52は、本発明の一実施形態の「移動部材」である。
(ステイ)
ステイ53の傾斜状態は、上記したように、トップカバー300の開閉、すなわちトップカバー300の回動に連動して変化する。ステイ53の一端部は、例えば、スライドフレーム52に連結されており、X軸方向に延在する回動軸53J1を中心として回動可能である。一方、ステイ53の他端部は、例えば、連結板58を介してトップカバー300に連結されており、回動軸53J2を中心として回動可能である。
このステイ53は、例えば、トップカバー300が閉じられると、そのトップカバー300により下方に押される。この場合には、スライドフレーム52に対するステイ53の連結部分(一端部)が回動軸53J1を中心として回動すると共に、連結板58に対するステイ53の連結部分(他端部)が回動軸53J2を中心として回動しながら、そのステイ53が前方に移動する。これにより、スライドフレーム52がステイ53により前方に押されるため、そのスライドフレーム52が前方に移動する。これらのことから、スライドフレーム52が前方に移動すると、そのスライドフレーム52の移動に連動してステイ53が一端部を支点として下方に倒れるように傾斜するため、図11に示したように、そのステイ53が溝51Zの内部に収容される。
一方、ステイ53は、例えば、トップカバー300が開けられると、そのトップカバー300により上方に引かれる。この場合には、スライドフレーム52に対するステイ53の連結部分(一端部)が回動軸53J1を中心として回動すると共に、連結板58に対するステイ53の連結部分(他端部)が回動軸53J2を中心として回動しながら、そのステイ53が後方に移動する。これにより、スライドフレーム52がステイ53により後方に引かれるため、そのスライドフレーム52が後方に移動する。これらのことから、スライドフレーム52が後方に移動すると、そのスライドフレーム52の移動に連動してステイ53が一端部を支点として上方に起き上がるように傾斜するため、図12に示したように、そのステイ53が溝51Zの内部から離脱される。
(回転体)
回転体54は、ステイ53の内側面に設けられており、回転軸54Jを中心として回転可能である。この回転体54は、例えば、回動フレーム30のレールガイド34に嵌合可能であり、トップカバー300の回動に連動してレールガイド34に沿って移動可能である。ここで、回転体54は、本発明の一実施形態の「嵌合部材」である。
具体的には、回転体54は、回動フレーム30が連結状態である場合には、操作レバー330の操作に連動して前方にシフトされるため、トップカバー300が回動しても回転体54がレールガイド34に嵌合されない。この場合には、回動フレーム30が回転体54を介してステイ機構50L(ステイ53)により支持されないため、トップカバー300が開けられると、回動フレーム30が支持フレーム310に連結されたまま上方に移動する。これにより、回動フレーム30が筐体100の内部から離脱する。
一方、回転体54は、回動フレーム30が連結解除状態である場合には、上記した回動フレーム30が連結状態である場合とは異なり、前方にシフトされないため、トップカバー330が回動すると、そのトップカバー330の回動途中においてレールガイド34に嵌合される。回転体54がトップカバー330の回動途中においてレールガイド34に嵌合されるのは、上記したように、下側ガイド34Bの長さが前方において上側ガイド34Aの長さよりも短くなっているため、トップカバー330の回動に連動して回転体54の位置がレールガイド34の設置位置に到達した際に、その回転体54がレールガイド34に嵌合されるからである。この場合には、回動フレーム30が回転体54を介してステイ機構50L(ステイ53)により支持されるため、トップカバー300が開けられると、支持フレーム310が回動フレーム30から離間されることにより、その支持フレーム310だけが上方に移動する。これにより、回動フレーム30が筐体100の内部に残存する。
(ギヤ)
ギヤ55は、スライドフレーム52の内部に収納されており、ダンパ56の回転軸56Jを中心として回転可能である。このギヤ55は、例えば、ステイフレーム51のラック51Rに噛み合わされているため、ステイ53の傾斜状態の変化に起因するスライドフレーム52の移動に連動してラック51Rに噛み合いながら前後に回転移動可能である。
(ダンパ)
ダンパ56は、X軸方向に延在する回転軸56Jを中心として回転可能であり、ギヤ55に対向する位置においてステイフレーム51の外側面に取り付けられている。このダンパ56は、ギヤ55の回転に負荷を供給することにより、スライドフレーム52の移動に負荷を供給する。また、ダンパ56は、スライドフレーム52が前方に移動する場合におけるギヤ55の回転に対して負荷を供給可能であると共に、スライドフレーム52が後方に移動する場合におけるギヤ55の回転に対して負荷を供給可能である。すなわち、ダンパ56は、トップカバー300が閉じられる場合においてギヤ55の回転に負荷を与えることにより、ステイ53の傾斜状態を変化させにくくすると共に、トップカバー300が開けられる場合においてギヤ55の回転に負荷を供給することにより、ステイ53の傾斜状態を変化させにくくする。これにより、トップカバー300が開けられる際に、そのトップカバー300が急に開くことは抑制されると共に、トップカバー300が閉められる際に、そのトップカバー300が急に閉まることは抑制される。ここで、ダンパ56は、本発明の一実施形態の「負荷供給部材」である。
(バネ)
バネ57は、前方において回動軸53J1に固定されていると共に、後方においてステイフレーム51の外側面に設けられた止め具59に固定されている。これにより、バネ57は、弾性力を利用してスライドフレーム52を後方に付勢しているため、そのスライドフレーム52に連結されているステイ53の一端部を後方に付勢している。よって、バネ57は、トップカバー300が開けられる際に、そのトップカバー300が開けられる動作をアシストする。バネ57の数は、特に限定されないため、任意に設定可能である。ここでは、ステイ機構50Lは、例えば、2個のバネ57を含んでいる。一方のバネ57は、ステイフレーム51の内部に配置されていると共に、他方のバネ57は、例えば、ステイフレーム51の外部に配置されている。ここで、バネ57は、本発明の一実施形態の「付勢部材」である。
(連結板)
連結板58は、ステイ53の他端部をトップカバー300に連結させる部材である。これにより、ステイ53は、上記したように、トップカバー300の回動に連動して下方または上方に向かって傾斜可能になる。
なお、ここでは図示していないが、ステイ機構50Rは、例えば、ステイ機構50Lと同様の構成を有している。
[回動角度の関係]
この画像形成装置では、回動フレーム30が連結解除状態である場合においてトップカバー300が開けられる際に、ステイ機構50R,50Lの動作を利用してトップカバー300の回動角度θ1よりも小さくなるように回動フレーム30の回動角度θ2が設定される。ここで、回動角度θ1は、本発明の一実施形態の「第1回動角度」であると共に、回動角度θ2は、本発明の一実施形態の「第2回動角度」である。
具体的には、トップカバー300が回動軸300Jを中心として上方に回動することにより、そのトップカバー300が開けられる際に、そのトップカバー300の回動角度をθ1とする。この回動角度θ1は、回動前のトップカバー330の延在方向と回動後のトップカバー330の延在方向とにより規定される角度である。この場合には、回動フレーム30がトップカバー300と共通の回動軸300Jを中心として上方に回動するため、その回動フレーム30の回動角度もθ1になるはずである。
しかしながら、回動フレーム30が連結解除状態である場合には、上記したように、トップカバー300が回動すると、ステイ53が上方に引かれることに起因して回転体54が上方に引かれたのち、その回転体54がトップカバー300の回動途中においてレールガイド34に嵌合される。これにより、回転体54がレールガイド34に嵌合される前の状態では、その回転体54により回動フレーム30が支持されていないため、トップカバー300が回動しても支持フレーム40が回動しない。しかしながら、回転体がレールガイド34に嵌合された後では、その回転体54により回動フレーム30が支持されるため、トップカバー300の回動に連動して回動フレーム30が回動する。回動フレーム30が回動する場合には、もちろん、その回動フレーム30により保持されているバスケット40(現像ユニット20)も同様に回動する。
これらのことから、トップカバー300が回動すると、ステイ機構50R,50Lの動作(レールガイド34に対する回転体54の嵌合)を利用して、回動フレーム30が遅れて回動する。よって、トップカバー300および回動フレーム30のそれぞれが共通の回動軸300Jを中心として回動するにも関わらず、その回動フレーム30の回動角度θ2がトップカバー300の回動角度θ1よりも小さくなる。この回動角度θ2は、回動前の回動フレーム30の延在方向と回動後の回動フレーム30の延在方向とにより規定される角度である。
具体的には、トップカバー300が回動角度θ1で回動したと共に回動フレーム30が回動角度θ2で回動した状態では、図1、図7および図8に示したように、現像処理ユニット21に光源12が係合されなくなるまで現像ユニット20が露光ユニット10から離間される。また、転写ベルト63に感光体ドラム22が圧接されなくなると共に現像処理ユニット21が搬送ローラ80に接触しなくなるまで現像ユニット20が転写ユニット60から離間される。
これにより、トップカバー300の回動に連動して回動フレーム30を回動させた状態では、現像ユニット20が既に露光ユニット10から離間されているだけでなく転写ユニット60からも既に離間されている。このため、トップカバー300の回動後、回動フレーム30により保持されているバスケット40を前方にスライドさせることが可能になるため、そのバスケット40により保持されている現像ユニット30も同様に前方にスライドさせることが可能になる。よって、トップカバー300を開けたのち、あらためて露光ユニット10および転写ユニット60のそれぞれから現像ユニット30を離間させる作業を行わなくても、画像形成装置から直ちに現像ユニット20を回収可能になる。
ここで、回動角度θ1,θ2のそれぞれは、特に限定されないため、任意に設定可能である。
中でも、回動角度θ1は、バスケット40がスライド方向Dにスライドする際に、そのバスケット40により保持されている現像ユニット20に対して露光ユニット10が干渉しない状態になるまでトップカバー300が回動する角度であることが好ましい。露光ユニット10が現像ユニット20に衝突しなくなるため、露光ユニット10および現像ユニット20のそれぞれの破損が防止されながら、その現像ユニット20が回収可能になるからである。
また、回動角度θ2は、バスケット40がスライド方向Dにスライドする際に、そのバスケット40により保持されている現像ユニット20に対して転写ユニット60が干渉しない状態になるまでトップカバー300が回動する角度であることが好ましい。転写ユニット60が現像ユニット20に衝突しなくなるため、転写ユニット60および現像ユニット20のそれぞれの破損が防止されながら、その現像ユニット20が回収可能になるからである。
具体的には、回動角度θ1は、約31°であると共に、回動角度θ2は、約6°である。
なお、回動角度θ1で回動した場合におけるトップカバー300の変位量(高さの変化)は、特に限定されないため、任意に設定可能である。
<1-2.動作>
以下では、例えば、図1~図12を参照しながら、画像の形成動作に関して説明したのち、保守作業時の操作手順に関して説明する。
<1-2-1.画像の形成動作>
媒体Mに画像を形成する場合には、図1に示したように、外部装置から画像形成装置に画像データが送信されると、ピックアップローラ2によりカセット1から媒体Mが取り出されのち、その媒体Mが搬送される。こののち、画像形成装置は、例えば、以下で説明するように、露光処理、現像処理、転写処理および定着処理をこの順に行う。
[露光処理]
露光処理では、露光ユニット10(露光処理ユニット11)の光源12が画像データに基づいて現像ユニット20(現像処理ユニット21)の感光体ドラム22の表面に露光用の光を放射する。これにより、感光体ドラム22の表面に静電潜像が形成される。
[現像処理]
現像処理では、現像ユニット20(現像処理ユニット21)において、トナーカートリッジ23に収容されているトナーが感光体ドラム22(静電潜像)に供給されるため、その静電潜像にトナーが付着される。
[転写処理]
転写処理では、転写ユニット60において、転写ベルト63が移動しながら転写ローラ64が転写ベルト63を介して感光体ドラム22に圧接されるため、静電潜像に付着されたトナーが媒体Mに転写される。
なお、4個の露光処理ユニット11(11Y,11M,11C,11K)、4個の現像処理ユニット21(21Y,21M,21C,21K)および4個の転写ローラ64(64Y,64M,64C,64K)のうちのいずれの組み合わせにより露光処理、現像処理および転写処理が行われるかは、画像を形成するために必要なトナーの色の組み合わせに応じて決定される。
[定着処理]
定着処理では、定着ユニット70において、媒体Mに転写されたトナーが加圧ローラ72により加圧されながら加熱ローラ71により加熱されるため、その媒体Mにトナーが定着される。これにより、媒体Mに画像が形成されるため、画像の形成動作が完了する。
<1-2-2.保守作業時の操作手順>
この画像形成装置では、2種類の保守作業を行うことができる。以下では、回動フレーム30が連結状態である場合の保守作業に関して説明したのち、回動フレーム30が連結解除状態である場合の保守作業に関して説明する。
[回動フレームが連結状態である場合の保守作業]
画像形成装置の保守作業を行う場合には、最初に、回動軸200Jを中心としてフロントカバー200を回動させることにより、図3および図4に示したように、そのフロントカバー200を開ける。この場合には、フロントカバー200がステイ210R,210Lおよびストッパ220R,220Lにより支持される。なお、フロントカバー200が開けられると、例えば、感光体ドラム22およびドライブローラ61などの駆動系が駆動不可になるため、画像形成装置が動作不能になる。
この状態では、トナーカートリッジ23が露出するため、そのトナーカートリッジ23に関する保守作業を行うことができる。この保守作業は、例えば、トナーカットリッジ23の点検、清掃および交換などである。この他、保守作業では、例えば、媒体Mの詰まり(いわゆるジャム)などに起因して不要な媒体Mが画像形成装置の内部に残存している場合に、その不要な媒体Mを除去することができる。
続いて、操作レバー330を操作せずに操作レバーA320を操作すると、回動フレーム30は連結状態である。この場合には、カバーロック110がトップカバー300を筐体100から開放するため、そのトップカバー300を開けることが可能になる。
最後に、回動軸300Jを中心としてトップカバー300を回動角度θ1で回動させることにより、図5および図6に示したように、そのトップカバー300を開ける。この場合には、ステイ機構50R,50Lにおいてトップカバー300の回動に連動して回転体54が回動フレーム30のレールガイド34に嵌合されずに移動するため、その回動フレーム30がトップカバー300と同様に回動角度θ1で回動する。これにより、現像ユニット20が露光ユニット10に係合されたままで上方に移動するため、その現像ユニット20が転写ユニット60から離間される。
この状態では、転写ユニット60が露出するため、その転写ユニット60に関する保守作業を行うことができる。この保守作業は、例えば、転写ベルト63の点検、清掃および交換などである。もちろん、ジャムの発生時には、不要な媒体Mを除去することもできる。これにより、回動フレーム30が連結状態である場合の保守作業が完了する。
[回動フレームが連結解除状態である場合の保守作業]
また、画像形成装置の保守作業を行う場合には、最初に、上記した手順により、図3よび図4に示したように、フロントカバー200を開ける。続いて、操作レバー330を操作したのちに操作レバー320を操作することにより、回動フレーム30を連結解除状態にする。これにより、カバーロック110がトップカバー300を筐体100から開放するため、そのトップカバー300を開けることが可能になる。
続いて、回動軸300Jを中心としてトップカバー300を回動角度θ1で回動させることにより、図7および図8に示したように、そのトップカバー300を開ける。この場合には、ステイ機構50R,50Lにおいてトップカバー300の回動に連動して回転体54が回動フレーム30のレールガイド34に嵌合されながら移動するため、その回動フレーム30がトップカバー300とは異なる回動角度θ2(θ2<θ1)で回動する。回転体54がレールガイド34に嵌合されている状態では、ステイ機構50R,50L(回転体54)により回動フレーム30が支持されるため、その回動フレーム30の回動状態(姿勢)が維持される。これにより、現像ユニット20が露光ユニット10および転写ユニット60のそれぞれから離間される。
この状態では、露光ユニット10および転写ユニット60が露出するため、その露光ユニット10および転写ユニット60に関する保守作業を行うことができる。この保守作業は、例えば、露光ユニット10および転写ユニット60のそれぞれの点検、清掃および交換などであり、ジャムの発生時において不要な媒体Mを除去することもできる。
最後に、バスケット40を前方にスライドさせることにより、図9に示したように、筐体100の内部から外部にバスケット40を引き出す。この場合には、フロントカバー200のストップ220R,220Lにバスケット40が係合されるため、そのバスケット40の姿勢が維持される。
この状態では、現像ユニット20が露出するため、その現像ユニット20に関する保守作業を行うことができる。この保守作業は、例えば、現像ユニット20の点検、清掃および交換などである。これにより、回動フレーム30が連結解除状態である場合の保守作業が完了する。
<1-3.作用および効果>
この画像形成装置では、トップカバー300が設けられた筐体100の内部に、露光ユニット10と、回動フレーム30と、バスケット40(現像ユニット20)と、転写ユニット60とが収納されている。露光ユニット10を支持しているトップカバー300が回動軸300Jを中心として回動角度θ1で回動すると、バスケット40を保持している回動フレーム30が回動角度θ2(θ2<θ1)で回動する。
この場合には、上記したように、トップカバー300を回動させることにより、そのトップカバー300を開けると、そのトップカバー300の回動に連動して回動フレーム30も回動する。しかも、回動フレーム30の回動角度θ2は、トップカバー300の回動角度θ1よりも小さいため、回動後における回動フレーム30の傾斜角度は、回動後におけるトップカバー300の傾斜角度よりも小さくなる。これにより、回動フレーム30の回動後では、露光ユニット10に係合されなくなると共に転写ユニット60に圧接されなくなるまで現像ユニット20が露光ユニット10および転写ユニット60から離間される。
よって、トップカバー300を開ける操作を行うだけで、あらためて露光ユニット10および転写ユニット60のそれぞれから現像ユニット20を離間させる作業を行わなくても、その露光ユニット10および転写ユニット60に衝突することを抑制しながら直ちにバスケット40(現像ユニット20)を回収可能になる。これらのことから、少ない操作回数で安全かつ安定に現像ユニット20が回収されるため、画像形成装置の使用時の利便性を向上させることができる。
この場合には、特に、画像形成装置の上方に障害物が存在することに起因して、回動角度θ1が大きくなるようにトップカバー300を開けることができないため、転写ユニット60から離間させるために現像ユニット20を上方に持ち上げることができない状況においても、トップカバー300の回動に連動して回動フレーム30が回動角度θ2まで回動すれば、現像ユニット20を回収可能になる。よって、上方に障害物が存在する環境においても画像形成装置を使用可能になるため、その画像形成装置の設置環境に関する自由度を広げることができる。
また、上記した転写ユニット60から現像ユニット20を離間させる作業として、例えば、バスケット40を持ち上げる作業が不要になる。よって、持ち上げに耐え得る強度(剛性)がバスケット40に要求されなくなることに起因して、そのバスケット40の剛性が低くてもよいため、そのバスケット40の材質などに関する自由度を広げることもできる。
この他、回動フレーム30が回動角度θ2まで回動した状態において、現像ユニット20を保持しているバスケット40がスライド方向Dにスライドすれば、その現像ユニット20を回収しやすくなるため、より高い効果を得ることができる。
この場合には、回動フレーム30が回動角度θ2まで回動した状態ではスライドガイド120がバスケット40をスライド可能にすると共に、その回動フレーム30が回動角度θ2まで回動していない状態ではスライドガイド120がバスケット40をスライド不能にすれば、露光ユニット10に係合されていると共に転写ユニット60に圧接されている状態においてバスケット40(現像ユニット20)がスライドされることは防止される。よって、現像ユニット20がより安全に回収されるため、より高い効果を得ることができる。
また、回動フレーム30がバスケット40を支持していると共に、そのバスケット40が現像ユニット20を保持していれば、その回動フレーム30が回動角度θ2まで回動した状態においてバスケット40をスライドさせることにより、そのバスケット40から現像ユニット20が回収される。よって、バスケット40を利用して現像ユニット20が回収されやすくなるため、より高い効果を得ることができる。
また、バスケット40がスライドする際に現像ユニット20に対して露光ユニット10が干渉しない状態になるまでトップカバー300が回動する角度となるように回動角度θ1が設定されれば、その露光ユニット10が現像ユニット20に衝突しなくなる。よって、現像ユニット20の回収時において露光ユニット10および現像ユニット20のそれぞれの破損が防止されるため、より高い効果を得ることができる。
また、バスケット40がスライドする際に現像ユニット20に対して転写ユニット60が干渉しない状態になるまで回動フレーム30が回動する角度となるように回動角度θ2が設定されれば、その転写ユニット60が現像ユニット20に衝突しなくなる。よって、現像ユニット20の回収時において転写ユニット60および現像ユニット20の破損が防止さるため、より高い効果を得ることができる。
また、ステイ機構50R,50Lのそれぞれがステイ53を含んでいれば、トップカバー300を開けるために回動させても、そのトップカバー300の回動に連動したステイ53の傾斜状態の変化を利用してトップカバー300の姿勢が安定に維持される。これにより、現像ユニット20が安全かつ安定に回収されるため、より高い効果を得ることができる。
この場合には、回動フレーム30がレールガイド34を含んでいると共に、ステイ機構50R,50Lのそれぞれが回転体54を含んでいれば、そのレールガイド34に回転体54が嵌合された状態においてトップカバー300が回動するため、そのトップカバー300の回動に連動して回動フレーム30が遅れて回動する。よって、トップカバー300および回動フレーム30のそれぞれが共通の回動軸300Jを利用して回動しながら、回動角度θ1よりも小さくなるように回動角度θ2が設定されやすくなるため、さらに高い効果を得ることができる。
また、操作レバー330を用いれば、以下の動作が実現される。操作レバー330がトナーの供給を許可した場合には、トップカバー300の回動に連動して回転体54がレールガイド34に嵌合されずに回動フレーム30が回動角度θ1で回動するため、現像ユニット20が露光ユニット10に係合されたままで転写ユニット60から離間される。一方、操作レバー330がトナーの供給を禁止した場合には、トップカバー300の回動に連動して回転体54がレールガイド34に嵌合されながら回動フレーム30が回動角度θ2で回動するため、現像ユニット20が露光ユニット10および転写ユニット60の双方から離間される。よって、操作レバー330の操作に応じて回動フレーム30の回動状態を切り替えることにより、2種類の保守作業を行うことが可能になるため、さらに高い効果を得ることができる。
また、ステイ機構50R,50Lのそれぞれがステイフレーム51およびスライドフレーム52を含んでいれば、そのステイフレーム51に沿ったスライドフレーム52の移動に連動してステイ53の傾斜状態が変化する。よって、トップカバー300の回動に連動したステイ53の傾斜状態の変化を利用して回動後のトップカバー300の姿勢が安定に維持されるため、さらに高い効果を得ることができる。
また、ステイ機構50R,50Lのそれぞれがダンパ56を含んでいれば、そのダンパ56を利用してスライドフレーム52の意図しない移動が抑制されるため、ステイ53の意図しない傾斜状態の変化が抑制される。よって、トップカバー300の姿勢が安定に維持されるため、さらに高い効果を得ることができる。
また、ステイ機構50R,50Lのそれぞれがバネ57を含んでいれば、そのバネ57の弾性力(付勢力)を利用してスライドフレーム52の意図しない移動が抑制されるため、ステイ53の意図しない傾斜が抑制される。よって、トップカバー300の姿勢が安定に維持されるため、さらに高い効果を得ることができる。この場合には、トップカバー300を開ける動作がバネ57によりアシストされるため、そのトップカバー300を容易に開けることもできる。
<2.変形例>
上記した画像形成装置の構成は、適宜、変更可能である。
具体的には、上記したように、回動角度θ1,θ2のそれぞれは、回動角度θ2が回動角度θ1よりも小さければ、特に限定されない。この場合には、例えば、画像形成装置の設置環境および保守作業の内容などの条件に応じて、回動角度θ1,θ2を任意に設定可能である。例えば、上記したように、画像形成装置の上方に障害物が存在する設置環境では、回動角度θ1,θ2のそれぞれを小さくなるように設定してもよい。また、例えば、保守作業を行うために広い作業空間を必要とする場合には、回動角度θ1,θ2のそれぞれを大きくなるように設定してもよい。これらの場合においても、同様の効果を得ることができる。
また、バスケット40を用いることにより、回動フレーム30がバスケット40を介して現像ユニット20を間接的に保持するようにした。しかしながら、バスケット40を用いずに、回動フレーム30が直接的に現像ユニット20を保持してもよい。この場合においても、トップカバー300の回動に応じて回動フレーム30が回動角度θ2まで回動することにより、現像ユニット20が露光ユニット10および転写ユニット60のそれぞれから離間されるため、同様の効果を得ることができる。ただし、現像ユニット20をスライドさせることにより、その現像ユニット20を容易に回収可能にするためには、バスケット40を用いることが好ましい。ここで、現像ユニット20は、本発明の一実施形態の「現像部」である。
以上、一実施形態を挙げながら本発明の態様に関して説明したが、その本発明の態様は、上記した態様に限定されない。
具体的には、例えば、本発明の一実施形態の画像形成装置は、カラー方式に限られず、モノクロ方式でもよい。また、本発明の一実施形態の画像形成装置は、プリンタに限られず、複写機、ファクシミリおよび複合機などでもよい。さらに、例えば、本発明の一実施形態の画像形成装置は、中間転写媒体を用いない直接転写方式に限られず、その中間転写媒体を用いた中間転写方式でもよい。
10…露光ユニット、20…現像ユニット、23…トナーカートリッジ、30…回動フレーム、34…レールガイド、40…バスケット、50R,50L…ステイ機構、51…ステイフレーム、52…スライドフレーム、52Z…溝、53…ステイ、54…回転体、56…ダンパ、57…バネ、60…転写ユニット、70…定着ユニット、100…筐体、300…トップカバー、300J…回動軸、320,330…操作レバー。

Claims (11)

  1. 静電潜像を形成する露光ユニットと、前記露光ユニットに係合されると共に前記静電潜像にトナーを付着させる現像部と、前記現像部に圧接されると共に前記静電潜像に付着された前記トナーを媒体に転写させる転写ユニットとを収納する収納部材と、
    前記収納部材に設けられ、前記露光ユニットを支持すると共に前記露光ユニットが前記現像部から離間される方向に回動軸を中心として第1回動角度で回動する蓋部材と、
    前記収納部材の内部に配置され、前記蓋部材の回動に連動して前記現像部が前記転写ユニットから離間される方向に前記回動軸を中心として前記第1回動角度よりも小さい第2回動角度で回動すると共に前記現像部を保持する回動部材と
    を備えた、画像形成装置。
  2. 前記現像部は、前記回動部材が前記第2回動角度まで回動した状態において、前記収納部材の内部と外部と間において移動する、
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. さらに、前記回動部材が前記第2回動角度まで回動した状態において前記現像部を移動可能にすると共に、前記回動部材が前記第2回動角度まで回動していない状態において前記現像部を移動不能にする移動制御部材を備えた、
    請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記現像部は、
    前記静電潜像に前記トナーを付着させる現像ユニットと、
    前記回動部材により支持され、前記現像ユニットを保持すると共に前記回動部材が前記第2回動角度まで回動した状態において前記収納部材の内部と外部と間において移動する保持部材と
    を含む、請求項2または請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記第2回動角度は、前記現像部が移動する際に、前記回動部材により保持されている前記現像部に対して前記転写ユニットが干渉しない状態になるまで前記回動部材が回動する角度である、
    請求項2ないし請求項のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. さらに、前記収納部材の内部に配置され、前記蓋部材の回動に連動して傾斜状態が変化すると共に回動後の前記蓋部材を支持する支柱部材を含む支持機構を備えた、
    請求項1ないし請求項のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記現像部は、前記回動部材が前記第2回動角度まで回動した状態において、前記収納部材の内部と外部と間において移動し、
    前記回動部材は、前記現像部が移動する方向に対応する方向に延在するガイド部を含み、
    前記支持機構は、さらに、前記支柱部材に設けられ、前記蓋部材の回動途中において前記ガイド部に嵌合されると共に前記蓋部材の回動に連動して前記ガイド部に沿って移動する嵌合部材を含む、
    請求項記載の画像形成装置。
  8. さらに、
    前記トナーを収容するトナー収容部材と、
    前記トナー収容部材から前記現像部に対する前記トナーの供給の可否を切り替える切替部材と
    を備え、
    前記切替部材が前記トナーの供給を許可した際、前記蓋部材の回動に連動して前記嵌合部材が前記ガイド部に嵌合されずに移動すると共に、前記回動部材が前記第1回動角度まで回動することにより、前記現像部が前記露光ユニットに係合されたままで前記転写ユニットから離間されると共に、
    前記切替部材が前記トナーの供給を禁止した際、前記蓋部材の回動に連動して前記嵌合部材が前記ガイド部に嵌合されながら移動すると共に、前記回動部材が前記第2回動角度まで回動することにより、前記現像部が前記露光ユニットおよび前記転写ユニットのそれぞれから離間される、
    請求項記載の画像形成装置。
  9. 前記現像部は、前記回動部材が前記第2回動角度まで回動した状態において、前記収納部材の内部と外部と間において移動し、
    前記支持機構は、さらに、
    前記収納部材に連結され、前記現像部が移動する方向に延在する溝部を有する枠部材と、
    前記溝部の内部に配置されると共に前記蓋部材の回動に連動して前記溝部に沿って移動する移動部材と
    を含み、
    前記支柱部材は、
    前記蓋部材および前記移動部材のそれぞれに連結されており、
    前記収納部材の内部から外部に向かって前記現像部が移動する方向に向かう前記移動部材の移動に連動して、前記移動部材に連結されている部分を支点として倒れるように傾斜することにより、前記溝の内部に収容されると共に、
    前記収納部材の外部から内部に向かって前記現像部が移動する方向に向かう前記移動部材の移動に連動して、前記移動部材に連結されている部分を支点として起き上がるように傾斜することにより、前記溝の内部から離脱する、
    請求項ないし請求項のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記支持機構は、さらに、前記移動部材の移動に負荷を供給する負荷供給部材を含む、
    請求項記載の画像形成装置。
  11. 前記支持機構は、さらに、前記収納部材の外部から内部に向かって前記現像部が移動する方向に前記移動部材を付勢する付勢部材を含む、
    請求項または請求項10に記載の画像形成装置。
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