JP7051429B2 - 集合管継手および集合管継手への遮音カバーの取付方法 - Google Patents
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Description
本発明に係る遮音カバーは、縦管に接続可能な縦管接続部と、前記縦管接続部の側面に突設されて横管を接続可能な横管接続部と、を有する上部接続管と、前記上部接続管の下方に接続された下部接続管と、を備えた集合管継手を覆う遮音カバーであって、可撓性を有し、前記上部接続管に径方向の外側から巻きつけられる上部遮音カバーと、管状をなし、前記下部接続管が挿通される下部遮音カバーと、を備えていることを特徴とする。
また、第1係合部および第2係合部それぞれの周方向の位置を互いに合わせることで、下部遮音カバーが下部接続管から下方に向けて抜けるのを防ぐことができる。
以下、図1から図14を参照し、本発明の第1実施形態に係るカバー付き集合管継手1について説明する。なお、以下の説明で用いる図面は模式的なものであり、長さ、幅、および厚みの比率等は実際のものと同一とは限らず、適宜変更することができる。
集合管継手10は、上部接続管11と、上部接続管11に接続された下部接続管12と、を備えている。上部接続管11は、第1の縦管P1に接続可能な縦管接続部13と、縦管接続部13の側面に突設されて横管P3を接続可能な横管接続部14と、を有している。上部接続管11の上端部に第1の縦管P1が接続される。
3つの横管接続部14のうちの2つが中心軸線Oを径方向に挟む位置に各別に配置されている。残りの横管接続部14は、径方向のうち、前記2つの横管接続部14それぞれが延びる方向と、上面視で90°をなす方向に延びている。なお、このような態様に限られず、横管接続部14の数量および延びる方向は、任意に変更することができる。
図1に示すように、横管接続部14における径方向の外端部には、横管P3が各別に接続される接続環15が取付けられている。接続環15の外径は、横管接続部14の外径よりも大きくなっている。
傾斜管部17の下端部における外径は、接続管部16の外径よりも小さくなっている。傾斜管部17の軸方向の大きさは、接続管部16の軸方向の大きさよりも大きくなっている。
接続管部16は、接続管部16の全体が樹脂組成物からなる単層構造でもよいし、複数の層からなる複層構造でもよい。複層構造の場合、いずれかの層が樹脂組成物から形成されていればよい。例えば、接続管部16が、表層と中間層と内層とからなる3層構造である場合には、中間層が樹脂組成物から形成されたものが挙げられ、表層、中間層、内層は前記吸熱剤を含有していてもよい。
表層および内層の厚みとしては、それぞれ0.3mm以上3.0mm以下であることが好ましく、0.6mm以上1.5mm以下が好ましい。被覆層の厚みが0.3mm以上であれば、管としての機械的強度を充分に確保でき、3.0mm以下であれば、耐火性の低下を抑制できる。
また、接続管部16は、JIS K6741に記載の性能を満たすものであることが好ましい。
上部遮音カバー21および下部遮音カバー22は、例えば、改質アスファルトやエラストマー、ゴム、ポリオレフィン樹脂、軟質塩化ビニル樹脂等といった弾性を備えた材料をシート状に形成したものである。
上部遮音カバー21は、横管接続部14が嵌合される嵌合口24が形成された隆起部23を備えている。隆起部23は、遮音カバー本体21Aにおける軸方向の中央部に配置され、横方向に間隔をあけて複数配置されている。図示の例では、隆起部23は3つ配置されている。
隆起部23は、平面視における中央部に向かうに従い漸次、前記一方側に向けて延びている。嵌合口24は隆起部23における前記一方側の端部に形成されている。
そして嵌合口24は、横管接続部14が挿通されることにより、横方向に広げられて真円形状を呈する。嵌合口24の形状としてはこのような態様に限られず、例えば長円状や、ひし形状等であってもよい。
一方、上部遮音カバー21における嵌合口24周りには、隙間が生じていない。嵌合口24が拡がるように上部遮音カバー21を弾性変形させながら、横管接続部14が嵌合口24に挿通されているので、上部遮音カバー21の弾性復元力により、嵌合口24の内周縁部が、横管接続部14の外周面に密に当接するためである。
図9に示すように、集合管継手10は、上部接続管11と下部接続管12とが分離可能に形成されている。上部接続管11と下部接続管12とを分離した状態で、図10に示すように、下部接続管12を下部遮音カバー22に挿通する。この際、下部遮音カバー22の上方から、下部接続管12を下部遮音カバー22の内側に進入させる。
最後に、横管接続部14における径方向の外端部に、接続環15を取付ける。接続環15の内側に横管接続部14を挿入して嵌合することで、横管接続部14に接続環15が固定される。
図13に示すように、本変形に係る上部遮音カバー21の隆起部23には、厚み方向の一方側の端部に接続されるとともに、他方側に向けて窪む凹部27が形成されている。嵌合口24は、凹部27における横方向の中央部に各別に配置されている。
そして、図14に示すように、上部遮音カバー21における径方向の内側のうち、上面視で互いに隣り合う横管接続部14同士の間には、隙間CLが形成されている。
また、可撓性を有する遮音カバー20の嵌合口24が、集合管継手10の横管接続部14に嵌合固定されるので、横管接続部14が挿通される嵌合口24周りに隙間が生じにくくすることができる。
また、遮音カバー20における横方向の両端部同士が、縦管接続部13の側面のうち、横管接続部14が突設されていない部分で互いに接続される。このため例えば、遮音カバー20における横方向の両端部同士が、横管接続部14回りで互いに接続されるような構成と比較して、遮音カバー20を集合管継手10に強固に取付けることができる。
次に、図15から図17を参照し、本発明の第2実施形態に係るカバー付き集合管継手2について説明する。なお、以下の各実施形態において、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図17に示すように、第1係合部19は横断面視で三角形状をなし、径方向の外側に向けて突出している。第1係合部19は周方向に間隔をあけて複数配置されている。図示の例では、第1係合部19は3つ配置され、互いに周方向に等間隔をなしている。
下部遮音カバー22における下端部には、下部接続管12の第1係合部19を通過可能な逃げ部29が形成されている。逃げ部29は横断面視で三角形状をなし、径方向の外側に向けて突出している。
すなわち、下部遮音カバー22の下端縁のうち、逃げ部29を除く部分が、第1係合部19と軸方向に係合する第2係合部28となっている。
逃げ部29の上方に、下部遮音カバー22の第2係合部28が載置されている。このため、下部遮音カバー22が下部接続管12から下方に向けて抜けることが無い。
また、第1係合部19に緩衝材40が配置されているので、集合管継手10が内側の流水の影響等により振動した際に、その振動を緩衝材40により吸収することができる。これにより、下部接続管12に対する下部遮音カバー22の位置がずれるのを防ぐことができる。
次に、図18から図20を参照し、本発明の第3実施形態に係るカバー付き集合管継手3について説明する。なお、以下の各実施形態において、第2実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
第2係合部28Bは、下部遮音カバー22の内周面のうち、中心軸線Oを径方向に挟む位置に各別に配置されている。第2係合部28Bは上面視で角形状を呈する。
次に、図21および図22を参照し、本発明の第4実施形態に係るカバー付き集合管継手4について説明する。なお、以下の各実施形態において、第2実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
次に、図23を参照し、本発明の第5実施形態に係るカバー付き集合管継手5について説明する。なお、以下の各実施形態において、第1実施形態と同一の構成については同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
また、下部遮音カバー22の下端部と、発泡テープ30と、の間にまたがって、接着テープ31が巻き付けられている。これにより、下部遮音カバー22と発泡テープ30との位置を強固に固定することができる。
また、嵌合口24は、横管接続部14が挿通されることにより、横方向に広げられて円形状を呈する構成を示したが、このような態様に限られない。嵌合口24は、横管接続部14が挿通される前から円形状を呈してもよい。
また、例えば遮音カバー20と集合管継手10との間に吸音作用や振動吸収作用のあるグラスウールやロックウール等の無機繊維層を設けてもよい。
10 集合管継手
11 上部接続管
12 下部接続管
13 縦管接続部
14 横管接続部
19、19B、19C 第1係合部
20 遮音カバー
21 上部遮音カバー
22 下部遮音カバー
23 隆起部
24 嵌合口
28、28B、28C 第2係合部
40 緩衝材
Claims (3)
- 遮音カバーと、縦管に接続可能な縦管接続部と、前記縦管接続部の側面に突設されて横管を接続可能な横管接続部と、を有する上部接続管と、前記上部接続管の下方に接続された下部接続管と、を備えた集合管継手であって、
前記遮音カバーは、可撓性を有し、前記上部接続管に径方向の外側から巻きつけられた上部遮音カバーと、管状をなし、前記下部接続管が挿通された下部遮音カバーと、を備え、
前記下部遮音カバーの上端は、前記横管接続部より下において前記上部接続管の下端部を覆い、
前記上部遮音カバーは、前記横管接続部が突設されていない前記上部接続管の側面において、横方向の両端部同士が径方向に重ね合わされた状態で接続され、
前記上部遮音カバーの横方向の両端部は、前記両端部に設けられた面ファスナーにより接続されている、
集合管継手。 - 遮音カバーと、縦管に接続可能な縦管接続部と、前記縦管接続部の側面に突設されて横管を接続可能な横管接続部と、を有する上部接続管と、前記上部接続管の下方に接続された下部接続管と、を備えた集合管継手であって、
前記遮音カバーは、可撓性を有し、前記上部接続管に径方向の外側から巻きつけられ、着脱可能な上部遮音カバーと、管状をなし、前記下部接続管が挿通された下部遮音カバーと、を備え、
前記下部遮音カバーの上端は、前記横管接続部より下において前記上部接続管の下端部を覆い、
前記下部遮音カバーの上端部は、前記横管接続部より下において前記上部遮音カバーにより被覆されている、
集合管継手。 - 縦管に接続可能な縦管接続部と、前記縦管接続部の側面に突設されて横管を接続可能な横管接続部と、を有する上部接続管と、前記上部接続管の下方に接続された下部接続管と、を備えた集合管継手への遮音カバーの取付方法であって、
管状をなす下部遮音カバーを、前記下部遮音カバーの上端が前記横管接続部より下において前記上部接続管の下端を覆うように前記下部接続管に取付けた後、
可撓性を有し、着脱可能な上部遮音カバーを、前記横管接続部が突設されていない前記上部接続管の側面において、前記上部遮音カバーの横方向の両端部同士が径方向に重ね合わされ、かつ、前記横管接続部より下において前記下部遮音カバーの上端部を被覆するように前記上部接続管に径方向の外側から巻きつける、
集合管継手への遮音カバーの取付方法。
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