JP7305299B2 - カバー付き集合管継手 - Google Patents

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Description

本発明は、遮音カバー部材に関する。
従来、例えば下記特許文献1および特許文献2に示すような遮音カバーが知られている。これらの遮音カバーは集合管継手を覆っている。集合管継手は、縦管に接続可能な縦管接続部と、縦管接続部の側面から突設されて横管を接続可能な横管接続部と、を有している。
特許文献1に記載の遮音カバーは、集合管継手の形状に合わせた3次元形状を呈する。この遮音カバーは弾性を備え、変形されながら集合管継手に取付けられる。
特許文献2に記載の遮音カバーは平面形状を呈する。この遮音カバーには横管接続部が挿通される挿通口が形成され、集合管継手に巻き付けられて取付けられる。
特開2016-50444号公報 特許第5459830号公報
しかしながら、特許文献1に記載の遮音カバーでは、遮音カバーを変形させながら集合管継手に取付けるので、遮音カバーと集合管継手との間に空気層(遮音層)を形成するのが難しく、高い遮音性を発揮することができないという問題があった。
また、特許文献2に記載の遮音カバーでは、平面形状を呈しているので、横管接続部が挿通される挿通口の周囲に隙間が生じやすく、この隙間から音漏れが発生しやすいという問題があった。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、遮音カバーと集合管継手との間に空気層を容易に確保することができるとともに、横管接続部が挿通される部分に隙間が生じにくくすることができる遮音カバーを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る遮音カバー部材は、縦管に接続可能な縦管接続部と、前記縦管接続部の側面に突設されて横管を接続可能な横管接続部と、を有する集合管継手を覆う遮音カバー部材であって、前記横管接続部が嵌合される嵌合口が形成された隆起部を備え、可撓性を有し、前記集合管継手に径方向の外側から巻きつけられることを特徴とする。
この発明によれば、集合管継手に径方向の外側から巻きつけられる遮音カバー部材が、嵌合口が形成された隆起部を備えている。このため、集合管継手を遮音カバー部材で覆った際に、隆起部の内面と、集合管継手の外面と、の間に遮音層が形成される。これにより遮音カバー部材と集合管継手との間に遮音層を容易に確保することができる。
また、可撓性を有する遮音カバー部材の嵌合口が、集合管継手の横管接続部に嵌合固定されるので、横管接続部が挿通される嵌合口周りに隙間が生じにくくすることができる。
また、前記遮音カバー部材は、正面視で縦方向よりも横方向に長い矩形帯状を呈する遮音カバー本体を備え、前記嵌合口は、正面視で横方向よりも縦方向に長い楕円状をなし、前記嵌合口の短軸方向は、前記遮音カバー部材の長辺方向と一致し、前記隆起部は、前記遮音カバー本体の表裏面のうち、前記集合管継手の外周面と当接する面と反対側の表面から隆起していることを特徴とする請求項1に記載の遮音カバー部材。
この場合、嵌合口に横管接続部を挿通しながら、遮音カバー本体を集合管継手の外周面に巻き付けると、遮音カバー本体の表面から隆起する隆起部に形成された嵌合口が、横方向に広げられる。この際、嵌合口の短軸方向が、遮音カバー本体の長辺方向と一致しているので、嵌合口が横方向に大きく広げられて円形状を呈する。このようにして、遮音カバー部材の嵌合口を変形させながら、嵌合口に横管接続部が挿通されるので、嵌合口周りに隙間が生じるのを確実に抑えることができる。
また、この遮音カバー部材の横方向の両端部同士が、前記縦管接続部の側面のうち、前記横管接続部が突設されていない部分で互いに接続されてもよい。
この場合、遮音カバー部材における横方向の両端部同士が、縦管接続部の側面のうち、横管接続部が突設されていない部分で互いに接続される。このため例えば、遮音カバー部材における横方向の両端部同士が、横管接続部回りで互いに接続されるような構成と比較して、遮音カバー部材を集合管継手に強固に取付けることができる。
本発明によれば、遮音カバー部材と集合管継手との間に空気層を容易に確保することができるとともに、横管接続部が挿通される嵌合口周りに隙間が生じにくくすることができる。
本発明の第1実施形態に係る集合管継手の正面図である。 図1に示す集合管継手を備えたカバー付き集合管継手を示す正面図である。 図2に示すカバー付き集合管継手の上面図である。 図2に示すカバー付き集合管継手のうち、上部接続管の背面図である。 図2に示す遮音カバーにおける上部遮音カバーの取付け前の状態を示す斜視図である。 図5に示す上部遮音カバーの正面図である。 図5に示す上部遮音カバーの上面図である。 図5に示す上部遮音カバーの側面図である。 図1に示す集合管継手のうち、上部接続管と下部接続管とを分離した状態を示す正面図である。 図9に示す集合管継手のうち、下部接続管を下部遮音カバーに挿通した状態を示す図である。 図10に示す集合管継手のうち、下部接続管と上部接続管とを連結した状態を示す図である。 図11に示す集合管継手のうち、上部接続管に上部遮音カバーを取付けた状態を示す図である。 図5に示す上部遮音カバーの変形例を示す横方向に沿う横断面図である。 図13に示す上部遮音カバーを集合管継手に取付けた状態の上面図である。
(第1実施形態)
以下、図1から図14を参照し、本発明の第1実施形態に係るカバー付き集合管継手1について説明する。なお、以下の説明で用いる図面は模式的なものであり、長さ、幅、および厚みの比率等は実際のものと同一とは限らず、適宜変更することができる。
図1および図2に示すように、本実施形態に係るカバー付き集合管継手1は、集合管継手10と、この集合管継手10を覆う遮音カバー20と、を備えている。
集合管継手10は、上部接続管11と、上部接続管11に接続された下部接続管12と、を備えている。上部接続管11は、第1の縦管P1に接続可能な縦管接続部13と、縦管接続部13の側面に突設されて横管P3を接続可能な横管接続部14と、を有している。上部接続管11の上端部に第1の縦管P1が接続される。
以下の説明において、縦管接続部13の中心軸線Oに沿う方向を軸方向といい、軸方向に沿う縦管接続部13の上部接続管11側を上方、下部接続管12側を下方という。また、軸方向から見た平面視で、中心軸線Oと直交する方向を径方向といい、軸方向から見た平面視で中心軸線O回りに周回する方向を周方向という。
横管接続部14は、図3に示すように、縦管接続部13の周壁から径方向の外側に向けて延びている。図示の例では横管接続部14は3つ配置されている。
3つの横管接続部14のうちの2つが中心軸線Oを径方向に挟む位置に各別に配置されている。残りの横管接続部14は、径方向のうち、前記2つの横管接続部14それぞれが延びる方向と、上面視で90°をなす方向に延びている。なお、このような態様に限られず、横管接続部14の数量および延びる方向は、任意に変更することができる。
図1に示すように、横管接続部14における径方向の外端部には、横管P3が各別に接続される接続環15が取付けられている。接続環15の外径は、横管接続部14の外径よりも大きくなっている。
集合管継手10における上部接続管11および下部接続管12を、透明にしてもよい。これにより、上部接続管11および下部接続管12の接続状態を視認することができる。また、非熱膨張黒鉛や水酸化マグネシウムなどの難燃剤を配合しても良い。
下部接続管12は、上方よりも下方が縮径された管状をなしている。下部接続管12は、上端部に位置し、上部接続管11の下方に接続される接続管部16と、接続管部16の下方に接続されるとともに、下方に向かうに従い漸次、縮径する傾斜管部17と、傾斜管部17の下端部に接続されるとともに、第2の縦管P2が接続される下側管部18と、を備えている。接続管部16、傾斜管部17、および下側管部18は、例えば合成樹脂材料の射出成形により一体に形成されている。
接続管部16の外径は、上部接続管11における縦管接続部13の外径よりも小さくなっている。接続管部16の周壁が、縦管接続部13の内側に嵌合されている。傾斜管部17の上端部における外径は、接続管部16の外径よりも大きくなっている。
傾斜管部17の下端部における外径は、接続管部16の外径よりも小さくなっている。傾斜管部17の軸方向の大きさは、接続管部16の軸方向の大きさよりも大きくなっている。
接続管部16は、ポリ塩化ビニル系樹脂と熱膨張性黒鉛とを含有する樹脂組成物を含有する。すなわち、接続管部16は、樹脂組成物を成形することによって作製される。通常、接続管部16は、樹脂組成物を押出成形することによって作製される。
接続管部16は、接続管部16の全体が樹脂組成物からなる単層構造でもよいし、複数の層からなる複層構造でもよい。複層構造の場合、いずれかの層が樹脂組成物から形成されていればよい。例えば、接続管部16が、表層と中間層と内層とからなる3層構造である場合には、中間層が樹脂組成物から形成されたものが挙げられ、表層、中間層、内層は前記吸熱剤を含有していてもよい。
中間層は熱膨張性黒鉛を含有するため黒色を呈する。そのため、表層と内層は黒色以外の着色剤を含有させ、中間層と区別可能にしておくことが好ましい。
表層および内層の厚みとしては、それぞれ0.3mm以上3.0mm以下であることが好ましく、0.6mm以上1.5mm以下が好ましい。被覆層の厚みが0.3mm以上であれば、管としての機械的強度を充分に確保でき、3.0mm以下であれば、耐火性の低下を抑制できる。
また、接続管部16は、JIS K6741に記載の性能を満たすものであることが好ましい。
下側管部18の外径は、接続管部16の外径よりも小さく、かつ傾斜管部17における下端部の外径よりも大きくなっている。下側管部18の軸方向の大きさは、接続管部16の軸方向の大きさよりも小さくなっている。下側管部18の内側に、第2の縦管P2が下方から嵌合されることにより、第2の縦管P2が下部接続管12に接続される。
そして図2に示すように、本実施形態に係る遮音カバー20は、可撓性を有し、上部接続管11に径方向の外側から巻きつけられる上部遮音カバー(遮音カバー部材)21と、管状をなし、下部接続管12が挿通される下部遮音カバー22と、を備えている。
上部遮音カバー21および下部遮音カバー22は、例えば、改質アスファルトやエラストマー、ゴム、ポリオレフィン樹脂、軟質塩化ビニル樹脂等といった弾性を備えた材料をシート状に形成したものである。
上部遮音カバー21および下部遮音カバー22は、炭酸カルシウムや硫酸バリウム等の無機材料、鉄や鉛などの金属シート、金属粉などを含有していてもよい。また、厚さは1.0mm以上5.0mm以下が好ましく、1.5mm以上4.0mm以下がより好ましい。さらに、上部遮音カバー21および下部遮音カバー22の片面または両面に、合成繊維不織布やガラス繊維不織布等の表面材を積層してもよい。
図5から図8に示すように、上部遮音カバー21は、正面視で縦方向よりも横方向(長辺方向)に長い矩形帯状を呈する遮音カバー本体21Aを備えている。遮音カバー本体21Aは、縦方向が集合管継手10の軸方向と一致するように、上部接続管11に取付けられる。
上部遮音カバー21は、横管接続部14が嵌合される嵌合口24が形成された隆起部23を備えている。隆起部23は、遮音カバー本体21Aにおける軸方向の中央部に配置され、横方向に間隔をあけて複数配置されている。図示の例では、隆起部23は3つ配置されている。
隆起部23は、遮音カバー本体21Aの表裏面が向く厚み方向の一方側に向けて隆起している。隆起部23は、遮音カバー本体21Aの表裏面のうち、集合管継手10の外周面と当接する面と反対側の表面から隆起している。複数の隆起部23はそれぞれ、平面視で略円形をなすとともに、横方向の中間部分が互いに接続されている。
隆起部23は、平面視における中央部に向かうに従い漸次、前記一方側に向けて延びている。嵌合口24は隆起部23における前記一方側の端部に形成されている。
嵌合口24は、複数の隆起部23それぞれにおける横方向の中央部に各別に配置されている。嵌合口24は、正面視で楕円状をなし、長軸方向が縦方向と一致し、短軸方向が横方向と一致している。
そして嵌合口24は、横管接続部14が挿通されることにより、横方向に広げられて真円形状を呈する。嵌合口24の形状としてはこのような態様に限られず、例えば長円状や、ひし形状等であってもよい。
図3および図4に示すように、上部遮音カバー21の横方向の両端部同士は、縦管接続部13の側面のうち、横管接続部14が突設されていない部分で互いに接続されている。上部遮音カバー21の横方向の両端部同士は、径方向に互いに重ね合わされた状態で、接着剤等により接続されている。なお、上部遮音カバー21の前記両端部同士は、接着剤に代えて、例えば接着性および止水性のあるブチルゴムテープ等の接着テープにより互いに接続されてもよい。また、両端部に設けられたファスナーや面ファスナー等により着脱可能に接続されてもよい。
図3に示すように、上部遮音カバー21は、上部接続管11および横管接続部14の外径に沿って配置されている。隆起部23の内面と、集合管継手10の外面と、の間には、遮音層となる隙間CLが形成されている。
一方、上部遮音カバー21における嵌合口24周りには、隙間が生じていない。嵌合口24が拡がるように上部遮音カバー21を弾性変形させながら、横管接続部14が嵌合口24に挿通されているので、上部遮音カバー21の弾性復元力により、嵌合口24の内周縁部が、横管接続部14の外周面に密に当接するためである。
図2に示すように、下部遮音カバー22の上側における外径は、軸方向の全域にわたって同等となっている。下部遮音カバー22の下側における外径は、下方に向かうに従い漸次、縮径している。下部遮音カバー22の上端部は、上部接続管11の下端部を覆っている。
下部遮音カバー22の上端部は、上部遮音カバー21により径方向の外側から被覆されている。下部遮音カバー22の下端部の軸方向の位置は、下側管部18の軸方向における中間部の軸方向の位置と一致している。すなわち、下側管部18の下端部は、下部遮音カバー22により覆われることなく、外部に露出している。
次に、集合管継手10への遮音カバー20の取付方法について説明する。
図9に示すように、集合管継手10は、上部接続管11と下部接続管12とが分離可能に形成されている。上部接続管11と下部接続管12とを分離した状態で、図10に示すように、下部接続管12を下部遮音カバー22に挿通する。この際、下部遮音カバー22の上方から、下部接続管12を下部遮音カバー22の内側に進入させる。
次に、図11に示すように、上部接続管11における縦管接続部13の下端開口部に、下部接続管12における接続管部16を挿入して嵌合する。これにより、下部遮音カバー22の上端部が、上部接続管11の下端部を径方向の外側から覆う状態となる。またこの際、上部接続管11における横管接続部14には、接続環15が取付けられていない。
次に、図12に示すように、上部接続管11に径方向の外側から上部遮音カバー21を巻きつける。この際、上部遮音カバー21の嵌合口24を横方向に広げて上部遮音カバー21を弾性変形させながら、横管接続部14を嵌合口24に各別に嵌合する。これにより、上部遮音カバー21が、上部接続管11に固定される。
最後に、横管接続部14における径方向の外端部に、接続環15を取付ける。接続環15の内側に横管接続部14を挿入して嵌合することで、横管接続部14に接続環15が固定される。
次に、上部遮音カバー21の変形例について説明する。
図13に示すように、本変形に係る上部遮音カバー21の隆起部23には、厚み方向の一方側の端部に接続されるとともに、他方側に向けて窪む凹部27が形成されている。嵌合口24は、凹部27における横方向の中央部に各別に配置されている。
そして、図14に示すように、上部遮音カバー21における径方向の内側のうち、上面視で互いに隣り合う横管接続部14同士の間には、隙間CLが形成されている。
以上説明したように、本実施形態に係る遮音カバー20、およびカバー付き集合管継手1によれば、遮音カバー20が、上部接続管11に径方向の外側から巻きつけられる上部遮音カバー21を備えている。このため、縦管接続部13と横管接続部14とを有し、構造が複雑になりやすい上部接続管11の外面を、簡易な構成で覆うことができる。
また、遮音カバー20が、下部接続管12が挿通される下部遮音カバー22を備えているので、下部接続管12の外面を、遮音カバー20により覆う作業を容易に行うことができる。これらにより、遮音カバー20の生産性を確保することができるとともに、集合管継手10に容易に取付けることができる。
また、集合管継手10に径方向の外側から巻きつけられる遮音カバー20が、嵌合口24が形成された隆起部23を備えている。このため、集合管継手10を遮音カバー20で覆った際に、隆起部23の内面と、集合管継手10の外面と、の間に遮音層が形成される。これにより、遮音カバー20と集合管継手10との間に遮音層を容易に確保することができる。
また、可撓性を有する遮音カバー20の嵌合口24が、集合管継手10の横管接続部14に嵌合固定されるので、横管接続部14が挿通される嵌合口24周りに隙間が生じにくくすることができる。
また、嵌合口24に横管接続部14を挿通しながら、遮音カバー本体を集合管継手10の外周面に巻き付けると、遮音カバー本体21Aの表面から隆起する隆起部23に形成された嵌合口24が、横方向に広げられる。この際、嵌合口24の短軸方向が、遮音カバー本体21Aの長辺方向と一致しているので、嵌合口24が横方向に大きく広げられて円形状を呈する。このようにして、遮音カバー20の嵌合口24を変形させながら、嵌合口24に横管接続部14が挿通されるので、嵌合口24周りに隙間が生じるのを確実に抑えることができる。
また、遮音カバー20における横方向の両端部同士が、縦管接続部13の側面のうち、横管接続部14が突設されていない部分で互いに接続される。このため例えば、遮音カバー20における横方向の両端部同士が、横管接続部14回りで互いに接続されるような構成と比較して、遮音カバー20を集合管継手10に強固に取付けることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記各実施形態においては、遮音カバー20は、正面視で縦方向よりも横方向に長い矩形帯状を呈している構成を示したが、このような態様に限られない。遮音カバー20の正面視形状は任意に変更可能である。
また、上記各実施形態においては、嵌合口24は正面視で横方向よりも縦方向に長い構成を示したが、このような態様に限られない。嵌合口24の形状は任意に変更可能である。
また、嵌合口24は、横管接続部14が挿通されることにより、横方向に広げられて円形状を呈する構成を示したが、このような態様に限られない。嵌合口24は、横管接続部14が挿通される前から円形状を呈してもよい。
また、遮音カバー20の横方向の両端部同士が、縦管接続部13の側面のうち、横管接続部14が突設されていない部分で互いに接続されている構成を示したが、このような態様に限られない。遮音カバー20の横方向の両端部同士は、縦管接続部13の側面のうち、横管接続部14の周囲で互いに接続されてもよい。
また、例えば遮音カバー20と集合管継手10との間に吸音作用や振動吸収作用のあるグラスウールやロックウール等の無機繊維層を設けてもよい。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1、2、3、4、5 カバー付き集合管継手
10 集合管継手
11 上部接続管
12 下部接続管
13 縦管接続部
14 横管接続部
19、19B、19C 第1係合部
20 遮音カバー
21 上部遮音カバー(遮音カバー部材)
21A 遮音カバー本体
22 下部遮音カバー
23 隆起部
24 嵌合口
28、28B、28C 第2係合部
40 緩衝材

Claims (1)

  1. 縦管に接続可能な縦管接続部と、前記縦管接続部の側面に突設されて横管を接続可能な横管接続部と、を有する集合管継手と、
    前記集合管継手を覆う遮音カバー部材と、を備えるカバー付き集合管継手であって、
    前記遮音カバー部材は、正面視で縦方向よりも横方向に長い矩形帯状を呈する遮音カバー本体と、前記遮音カバー本体の表裏面のうち、前記集合管継手の外周面と当接する面と反対側の表面から隆起し、前記横管接続部が嵌合される嵌合口が形成された隆起部と、を備え、
    前記遮音カバー部材は、可撓性を有し、前記集合管継手に径方向の外側から巻きつけられ、
    前記遮音カバー部材の横方向の両端部同士が、前記集合管継手の側面のうち、前記横管接続部が突設されていない部分で径方向に重ね合わされて互いに接続され、
    前記嵌合口は、正面視で横方向よりも縦方向に長い楕円状をなし、
    前記嵌合口の短軸方向は、前記遮音カバー部材の長辺方向と一致し、
    前記横管接続部には、前記横管が接続される接続環が設けられ、
    前記接続環の外径は、前記横管接続部の外径よりも大きく、
    前記接続環は、前記遮音カバー部材に覆われていない、カバー付き集合管継手。
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