JP2019105328A - 複合管 - Google Patents

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Abstract

【課題】被覆層の表面にバリが発生することを抑制することができる複合管を得る。【解決手段】複合管10は、管状とされると共に、径方向Rの外側に凸とされかつ軸方向Sから見て環状とされた山部16Aと、径方向Rの外側に凹とされかつ軸方向Sから見て環状とされた谷部16Bとが軸方向Sに交互に形成されて蛇腹状とされた樹脂製の被覆層16と、被覆層16の内側に配置されると共に、弾性を有する材料が管状に成形されて構成された内部層22とを有している。【選択図】図1

Description

本発明は、複合管に関する。
下記特許文献1には、複合管に関する発明が記載されている。この複合管は、管体と、管体の外周面を覆う可撓性のシート状部材とを有しており、管体に巻きつけられたシート状部材の端部を管体の軸方向へたくし寄せて管体の端部を露出させることができる。このため、管体を管継手等に接続するときに管体の接続端部を露出させる作業の効率を向上させることができる。
特開2013−231490号公報
ところで、上記特許文献1に開示された複合管では、シート状部材が発泡樹脂で構成されると共に、このシート状部材の外表面が熱可塑性エラストマーで構成された被覆層で覆われているが、複合管の構成に応じて被覆層をモールド成形することが考えられる。しかしながら、この場合、複合管の製造時において、管体に巻きつけられた状態のシート状部材の復元力が被覆層を構成する溶融状態の樹脂に局部的に作用することで、この樹脂の一部が引き伸ばされた状態で、成形型によって被覆層が成形されることになる。その結果、複合管の製造時において、シート状部材で引き伸ばされた樹脂の一部が成形型のパーティングラインに挟まり、被覆層の表面にバリが発生することが考えられる。
本発明は上記事実を考慮し、被覆層の表面にバリが発生することを抑制することができる複合管を得ることが目的である。
第1の態様に係る複合管は、管状とされると共に、径方向外側に凸とされかつ軸方向から見て環状とされた被覆層山部と、径方向外側に凹とされかつ軸方向から見て環状とされた被覆層谷部とが軸方向に交互に形成されて蛇腹状とされた樹脂製の被覆層と、前記被覆層の内側に配置されると共に、弾性を有する材料が管状に成形されて構成された内部層と、を有している。
第1の態様に係る複合管によれば、管状とされた樹脂製の被覆層と、当該被覆層の内側に配置された管状の内部層とを有しており、内部層の内側に部材を通すことで当該部材を保護することができる。また、内部層は、弾性を有する材料で構成されており、当該内部層は、内部層の内側に通された部材と被覆層との緩衝材として機能することができる。一方、被覆層は、その径方向外側に凸とされかつその軸方向から見て環状とされた被覆層山部と、その径方向外側に凹とされかつその軸方向から見て環状とされた被覆層谷部とがその軸方向に交互に形成された蛇腹状とされている。これにより、内部層の内側に通された部材の軸方向に被覆層を縮めることが容易となり、当該部材の端部を露出させやすくすることができる。
ところで、内部層がシート状の部材が巻かれて構成されている場合、複合管の製造時において、内部層の復元力が被覆層を構成する溶融状態の樹脂に局部的に作用し、この樹脂の一部が引き伸ばされた状態で、成形型によって被覆層が成形されることになる。その結果、複合管の製造時において、内部層で引き伸ばされた樹脂の一部が成形型のパーティングラインに挟まり、被覆層の表面にバリが発生することが考えられる。
ここで、本態様では、内部層が管状に成形されて構成されているため、複合管の製造時において、内部層の復元力が被覆層を構成する溶融状態の樹脂に局部的に作用することを抑制し、当該樹脂の一部が当該復元力によって引き伸ばされることを抑制することができる。その結果、複合管の製造時において、被覆層を構成する樹脂の一部が成形型のパーティングラインに挟まることを抑制することができる。
第2の態様に係る複合管は、第1の態様に係る複合管において、前記内部層は、径方向外側に凸とされると共に軸方向から見て環状とされた内部層山部と、径方向外側に凹とされると共に軸方向から見て環状とされた内部層谷部とが軸方向に交互に形成された蛇腹状とされており、前記内部層山部の一部が、前記被覆層山部に入り込んでいる。
第2の態様に係る複合管によれば、内部層が、径方向外側に凸とされると共に軸方向から見て環状とされた内部層山部と径方向外側に凹とされると共に軸方向から見て環状とされた内部層谷部とが軸方向に交互に形成された蛇腹状とされている。
このため、本態様では、内部層の内側に通された部材の軸方向に被覆層及び内部層を縮めて、当該部材の端部を露出させることができる。さらに、本態様では、内部層の内部層山部の一部が被覆層の被覆層山部に入り込んでいるため、複合管の製造時において内部層が圧縮されても、復元した内部層の一部が当該被覆層山部の内側に納まる。このため、複合管の製造時において、内部層の復元力が被覆層に及ぼす影響を小さくすることができる。
第3の態様に係る複合管は、第2の態様に係る複合管において、前記内部層山部は、スパイラル状に形成されている。
第3の態様に係る複合管によれば、内部層の内部層山部がスパイラル状に形成されているため、複合管の製造時において、被覆層に作用する内部層の復元力を分散させ、内部層の復元力が被覆層を構成する溶融状態の樹脂に局部的に作用することをより抑制することができる。
第4の態様に係る複合管は、第2の態様又は第3の態様に係る複合管において、前記被覆層山部は、スパイラル状に形成されている。
第4の態様に係る複合管によれば、被覆層の被覆層山部がスパイラル状に形成されている。このため、本態様に係る複合管を配置するときに障害物が被覆層に当たっても、当該障害物による抵抗力の一部が複合管の軸方向に対して傾斜した方向に分散し、複合管がその軸方向に受ける当該障害物からの抵抗力を小さくすることができる。
第5の態様に係る複合管は、第1の態様〜第4の態様のいずれか1態様に係る複合管において、前記内部層の内側には、管状の管体が配置されており、当該管体の外周面が当該内部層によって覆われている。
第5の態様に係る複合管によれば、内部層の内側に管状の管体が配置されており、当該管体によって流体の流路を構成することができる。また、管体の外周面を覆う内部層及び当該内部層を覆う被覆層によって管体で構成された流路を保護することができる。
以上説明したように、本発明に係る複合管では、被覆層の表面にバリが発生することを抑制することができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る複合管の構成を示す部分断面図である。 第1実施形態に係る複合管の構成を示す拡大断面図である。 第1実施形態に係る複合管の構成を示す斜視図である。 第1実施形態に係る複合管の管体の端部が露出された状態を示す斜視図である。 第2実施形態に係る複合管の構成を示す部分断面図である。 第2実施形態に係る複合管の構成を示す拡大断面図である。
<第1実施形態>
以下、図1〜図4を用いて、本発明の第1実施形態に係る「複合管10」について説明する。図3に示されるように、複合管10は、管状の「管体12」、当該管体12の外側に配置された管状の「内部層14」及び当該内部層14の外側に配置された管状の「被覆層16」を含んで構成されている。
管体12は、ポリオレフィン、ポリブテン、ポリエチレン、架橋ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル等の樹脂で構成されており、その内側に水等の流体を流すことが可能となっている。
内部層14は、弾性を有する発泡樹脂が押し出し成形等で形成されると共に、管体12の外周面を覆っている。内部層14を構成する発泡樹脂としては、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンプロピレンジエンゴム及びこれらの樹脂の混合物が挙げられるが、この中でもポリウレタンがより好ましい。
この内部層14は、図1に示されるように、管体12と被覆層16との間に配置された中間層とされており、内部層山部としての複数の「山部14A」と、内部層谷部としての複数の「谷部14B」とを含んで蛇腹状に形成されている。より詳しくは、山部14Aは、複合管10の径方向外側に凸とされると共に複合管10の軸方向から見て環状とされており、谷部14Bは、複合管10の径方向外側に凹とされると共に複合管10の軸方向から見て環状とされている。なお、以下では、複合管10の軸方向を軸方向Sと称し、複合管10の径方向を径方向Rと称することにする。
図2にも示されるように、山部14Aは、谷部14Bに対して径方向Rの外側に位置しているが、山部14Aと谷部14Bとは、軸方向Sに交互に連続して設けられているため、外観上は境界がない。したがって、本実施形態では、山部14Aにおける最も径方向Rの外側の部分を構成する外側壁部14A1と谷部14Bにおける最も径方向Rの内側の部分を構成する内側壁部14B1との径方向Rにおける中間部を境界A1として、内部層14における境界A1よりも径方向Rの外側の部分を山部14Aとし、内部層14における境界A1よりも径方向Rの内側の部分を谷部14Bとすることにする。
なお、山部14Aにおける複合管10の周方向から見た断面形状は、径方向Rの内側に開放されたU字状とされており、谷部14Bにおける複合管10の周方向から見た断面形状から見た断面形状は、径方向Rの外側に開放されたU字状とされている。
一方、被覆層16は、樹脂で構成されており、その材料としては、ポリオレフィン、ポリブテン、ポリエチレン、ポリプロピレン、架橋ポリエチレン、塩化ビニル等が挙げられるが、これらのうち1種のみを用いても2種以上を併用してもよい。そして、被覆層16の材料としては、低密度ポリエチレンを主成分として含むものが好ましい。
また、被覆層16の材料として使用する樹脂のMFR(Melt Flow Rate)は、0.4以上であることが好ましい。そして、被覆層16の材料のMFRを0.25以上にすることにより、複合管10の製造時において、発泡樹脂で形成された内部層14の気泡に被覆層16の樹脂が入り込みやすくなり、内部層14と被覆層16とを強固に接着することが可能となる。
さらに、被覆層16は、被覆層山部としての複数の「山部16A」と、被覆層谷部としての複数の「谷部16B」とを含んで蛇腹状に形成されている。そして、山部16Aは、径方向Rの外側に凸とされると共に軸方向Sから見て環状とされており、谷部16Bは、径方向Rの外側に凹とされると共に軸方向Sから見て環状とされている。
上述した山部16Aは、谷部16Bに対して径方向Rの外側に位置しているが、山部16Aと谷部16Bとは、軸方向Sに交互に連続して設けられているため、外観上は境界がない。したがって、本実施形態では、山部16Aにおける最も径方向Rの外側の部分を構成する外側壁部16A1と谷部16Bにおける最も径方向Rの内側の部分を構成する内側壁部16B1との径方向Rにおける中間部を境界A2とし、被覆層16における境界A2よりも径方向Rの外側の部分を山部16Aとし、被覆層16における境界A2よりも径方向Rの内側の部分を谷部16Bとすることにする。
なお、山部16Aにおける複合管10の周方向から見た断面形状は、径方向Rの内側に開放されたU字状とされており、谷部16Bにおける複合管10の周方向から見た断面形状は、径方向Rの外側に開放されたU字状とされている。そして、被覆層16の内周面と内部層14の外周面とは密着した状態となっており、被覆層16の山部16Aの内側には、内部層14の山部14Aの少なくとも一部が入り込んだ状態となっている。なお、ここでいう密着した状態には、被覆層16の内周面と内部層14の外周面とがこれらの全ての部分で密着している構成のみでなく、被覆層16の内周面と内部層14の外周面とが一部で離間している構成も含まれる。
また、山部16Aの軸方向Sの長さL1は、谷部16Bの軸方向Sの長さL2よりも長く設定されている。この長さL1は、被覆層16が縮み変形する時の外側壁部16A1の変形しやすさを確保するため、長さL2の1.2倍以上であることが好ましい。また、長さL2は、0.8[mm]以上であることが好ましい。これは、長さL2が0.8[mm]未満では、被覆層16を製造する金型の谷部の幅が小さすぎて、被覆層16の製造時において、被覆層16を構成する樹脂を押し出した後に、金型で当該樹脂に凹凸をつける時に、当該樹脂の金型の谷部に対応する部分が細く壊れやすくなり、被覆層16の成形が難しくなるからである。一方、長さL1は、長さL2の5倍以下であることが好ましい。これは、長さL1を長さL2の5倍以下にすることにより、複合管10の可撓性を保つことができるからである。また、長さL1が長すぎると、複合管10を敷設する際に、地面との接触面積が大きくなって施工しにくくなるためでもある。なお、図2に示されるように、長さL1は、被覆層16における境界A2と交差する部分において、被覆層16の径方向Rの外側から見た表面における軸方向S外側間の距離(被覆層16の径方向Rの外側に凸となる部分の軸方向S一方側の表面と軸方向S他方側の表面との距離)である。また、長さL2は、被覆層16における境界A2と交差する部分において、被覆層16の径方向Rの内側から見た表面における軸方向S外側間の距離(被覆層16の径方向Rの内側に凸となる部分の軸方向S一方側の表面と軸方向S他方側の表面との距離)である。
さらに、被覆層16の厚みは、被覆層16を縮み変形させやすくするために、最も薄い部分で0.1[mm]以上、最も厚い部分で0.4[mm]以下であることが好ましい。より詳しくは、外側壁部16A1の厚みH1は、内側壁部16B1の厚みH2よりも薄くなっており、厚みH1は、被覆層16が縮み変形する時の外側壁部16A1の変形しやすさを確保するため、厚みH2の0.9倍以下であることが好ましい。なお、被覆層16における外側壁部16A1と内側壁部16B1とを繋ぐ側壁部16Cは、その厚みが略一定とされているため、山部16A全体の平均の厚みは、谷部16B全体の平均の厚みよりも薄くなっている。
加えて、山部16Aと谷部16Bとの外表面での半径差ΔRは、被覆層16の厚みの平均の800%以下とされている。半径差ΔRが被覆層16の厚みの平均の800%以下とされていれば、山部16Aの軸方向Sに沿った部分が変形しなくても、被覆層16が縮み変形するときに、谷部16Bが径方向Rの外側へ膨出したり、隣り合う山部16A同士が近付かないことで、被覆層16が歪んだ変形状態となることを抑制することができる。
また、半径差ΔRが、被覆層16の厚みの平均の800%以下とされている場合において、山部16Aの軸方向Sの長さL1を谷部16Bの軸方向Sの長さL2よりも長くすることで、被覆層16が上記の変形状態となることを効果的に抑制することが可能である。なお、山部16Aの軸方向Sの長さL1を谷部16Bの軸方向Sの長さL2よりも長くする構成は、上記半径差ΔRが、被覆層16の厚みの平均の600%以下とされている場合においてより好ましい。
<本実施形態の作用及び効果>
次に、本実施形態の作用並びに効果を説明する。
本実施形態では、図1に示されるように、複合管10は、管状とされた樹脂製の被覆層16と、当該被覆層16の内側に配置された管状の内部層14とを有しており、内部層14の内側に管体12を通すことで管体12を保護することができる。また、内部層14は、弾性を有する材料で構成されており、当該内部層14は、内部層14の内側に通された部材と被覆層16との緩衝材として機能することができる。一方、被覆層16は、その径方向Rの外側に凸とされかつ軸方向Sから見て環状とされた山部16Aと、径方向Rの外側に凹とされかつ軸方向Sから見て環状とされた谷部16Bとが軸方向Sに交互に形成された蛇腹状とされている。これにより、内部層14の内側に通された管体12の軸方向Sに被覆層16を縮めることが容易となり、管体12の端部を露出させやすくすることができる。
ところで、内部層14がシート状の部材が巻かれて構成されている場合、複合管10の製造時において、内部層14の復元力が被覆層16を構成する溶融状態の樹脂に局部的に作用し、この樹脂の一部が引き伸ばされた状態で、成形型によって被覆層16が成形されることになる。その結果、複合管10の製造時において、内部層14で引き伸ばされた樹脂の一部が成形型のパーティングラインに挟まり、被覆層16の表面に当該被覆層16のパーティングライン部16D(図3参照)に沿ってバリが発生することが考えられる。
ここで、本実施形態では、内部層14が管状に成形されて構成されているため、複合管10の製造時において、内部層14の復元力が被覆層16を構成する溶融状態の樹脂に局部的に作用することを抑制し、当該樹脂の一部が当該復元力によって引き伸ばされることを抑制することができる。その結果、複合管10の製造時において、被覆層16を構成する樹脂の一部が成形型のパーティングラインに挟まることを抑制することができる。したがって、本実施形態では、被覆層16の表面にバリが発生することを抑制することができる。
また、本実施形態では、被覆層16の材料のMFRを0.25以上とすることにより、複合管10の製造時において、発泡樹脂で形成された内部層14の気泡に被覆層16を構成する溶融状態の樹脂が入り込みやすくすることができる。その結果、内部層14と被覆層16とを強固に接合することができる。
さらに、本実施形態では、内部層14が、径方向Rの外側に凸とされると共に軸方向Sから見て環状とされた山部14Aと径方向Rの外側に凹とされると共に軸方向Sから見て環状とされた谷部14Bとが軸方向Sに交互に形成された蛇腹状とされている。
このため、本実施形態では、図4に示されるように、内部層14の内側に通された管体12の軸方向Sに被覆層16及び内部層14を縮めて、管体12の端部を露出させることができる。より詳しくは、図2に示されるように、被覆層16において、山部16Aの軸方向Sの長さL1が谷部16Bの軸方向Sの長さL2よりも長く設定されていると共に、外側壁部16A1の厚みH1が内側壁部16B1の厚みH2よりも薄くなっている。このため、外側壁部16A1は、内側壁部16B1よりもその板厚方向に曲げ変形しやすくなっており、被覆層16を軸方向Sに縮めようとすると、外側壁部16A1は、径方向Rの外側へ膨出するように変形する。その結果、被覆層16は、隣り合う山部16A同士が近づくように変形して、軸方向Sに縮むことができる。また、被覆層16の厚みを0.1[mm]以上0.4[mm]以下に設定することで、被覆層16を縮み変形させやすくすることができる。
加えて、本実施形態では、内部層14の山部14Aの一部が被覆層16の山部16Aに入り込んでいるため、複合管10の製造時において内部層14が圧縮されても、復元した内部層14の一部が山部16Aの内側に納まる。このため、複合管10の製造時において、内部層14の復元力が被覆層16に及ぼす影響を小さくすることができる。しかも、内部層14の山部14Aの一部が被覆層16の山部16Aに入り込んでいることで、内部層14は、被覆層16の動きに追従しやすくなり、被覆層16が縮み変形したときに内部層14が置き去りにされることを抑制することができる。そして、本実施形態では、複合管10と継手とを接続する際に、管体12の端部を容易に露出させることができ、その結果、管体12と継手との接続作業の作業効率を高めることができる。
さらに加えて、本実施形態では、管状の管体12によって流体の流路を構成することができると共に、管体12の外周面を覆う内部層14及び被覆層16によって管体12で構成された流路を保護することができる。
<第2実施形態>
以下、図5及び図6を用いて、本発明の第2実施形態に係る「複合管20」について説明する。なお、上述した第1実施形態と同一構成部分については同一番号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、図5に示されるように、複合管20が、管体12、当該管体12の外側に配置された管状の「内部層22」及び当該内部層22の外側に配置された管状の「被覆層24」を含んで構成されている。
内部層22は、内部層14と基本的に同様の構成とされているものの、内部層山部としての「山部22A」と内部層谷部としての「谷部22B」とがそれぞれ複合管20の軸線(軸方向Sに延びる直線)を中心として軸方向Sに延びるスパイラル状に形成されている。つまり、本実施形態では、内部層22は、複合管20の周方向から見た断面において、山部22Aと谷部22Bとが軸方向Sに交互に連続して設けられた蛇腹状とされているものの、内部層22全体では、山部22Aは径方向Rの外側に凸とされた単一の凸部とされており、谷部22Bは径方向Rの外側に凹とされた単一の凹部とされている。なお、山部22Aの複合管20の周方向から見た断面形状は、径方向Rの外側に凸となる放物線状とされており、谷部22Bの複合管20の周方向から見た断面形状は、径方向Rの内側に凸となる放物線状とされている。
また、山部22Aは、谷部22Bに対して径方向Rの外側に位置しているが、山部22Aと谷部22Bとは、上述したように連続して設けられているため、外観上は境界がない。したがって、本実施形態では、図6に示されるように、山部22Aの径方向Rの外側の頂部と谷部22Bにおける径方向Rの内側の頂部との径方向Rにおける中間部を境界B1として、内部層22における境界B1よりも径方向Rの外側の部分を山部22Aとし、内部層22における境界B1よりも径方向Rの内側の部分を谷部22Bとすることにする。なお、山部22A及び谷部22Bは、軸方向Sから見て環状とされている。
一方、被覆層24は、被覆層16と基本的に同様の構成とされているものの、被覆層山部としての「山部24A」と被覆層谷部としての「谷部24B」とがそれぞれ複合管20の軸線を中心として軸方向Sに延びるスパイラル状に形成されている。つまり、本実施形態では、被覆層24は、複合管20の周方向から見た断面において、山部24Aと谷部24Bとが軸方向Sに交互に連続して設けられた蛇腹状とされているものの、被覆層24全体では、山部24Aは径方向Rの外側に凸とされた単一の凸部とされており、谷部24Bは径方向Rの外側に凹とされた単一の凹部とされている。なお、山部24Aの複合管20の周方向から見た断面形状は、径方向Rの外側に凸となる放物線状とされており、谷部24Bの複合管20の周方向から見た断面形状は、径方向Rの内側に凸となる放物線状とされている。
また、山部24Aは、谷部24Bに対して径方向Rの外側に位置しているが、山部24Aと谷部24Bとは、上述したように連続して設けられているため、外観上は境界がない。したがって、本実施形態では、山部24Aの径方向Rの外側の頂部と谷部24Bにおける径方向Rの内側の頂部との径方向Rにおける中間部を境界B2として、被覆層24における境界B2よりも径方向Rの外側の部分を山部24Aとし、被覆層24における境界B2よりも径方向Rの内側の部分を谷部24Bとすることにする。なお、山部24A及び谷部24Bは、軸方向Sから見て環状とされている。
さらに、被覆層24の内周面と内部層22の外周面とは密着した状態となっており、被覆層24の山部24Aの内側には、内部層22の山部22Aの少なくとも一部が入り込んだ状態となっている。なお、ここでいう密着した状態には、被覆層24の内周面と内部層22の外周面とがこれらの全ての部分で密着している構成のみでなく、被覆層24の内周面と内部層22の外周面とが一部で離間している構成も含まれる。
また山部24Aの軸方向Sの長さM1は、谷部16Bの軸方向Sの長さM2よりも長く設定されている。この長さM1は、被覆層24が縮み変形する時の外側壁部16A1の変形しやすさを確保するため、長さM2の1.2倍以上であることが好ましい。さらに、被覆層24の厚みは、被覆層24を縮み変形させやすくするために、最も薄い部分で0.1[mm]以上、最も厚い部分で0.4[mm]以下であることが好ましい。なお、被覆層24及び上述した内部層22の厚みは一定とされている。また、長さM1の定義は、長さL1の定義と同様であり、長さM2の定義は長さL2の定義と同様である。
このような構成によれば、内部層14及び被覆層16形状による作用並びに効果を除き、上述した第1実施形態と同様の作用並びに効果を奏することができる。
加えて、本実施形態では、内部層22の山部22Aがスパイラル状に形成されているため、複合管20の製造時において、被覆層24に作用する内部層22の復元力を分散させ、内部層22の復元力が被覆層24を構成する溶融状態の樹脂に局部的に作用することをより抑制することができる。
さらに、本実施形態では、被覆層24の山部24Aがスパイラル状に形成されている。このため、複合管20を配置するときに障害物が被覆層24に当たっても、当該障害物による抵抗力の一部が複合管20の軸方向Sに対して傾斜した方向に分散し、複合管20が軸方向Sに受ける当該障害物からの抵抗力を小さくすることができる。
なお、上述した第1実施形態及び第2実施形態では、内部層14、22が管状とされていたが、被覆層16、24に納まっている状態において管状とされていればよい。すなわち、内部層14、22が押し出し成形されることで形成されていれば、内部層14、22には、軸方向Sに延びるスリット等が設けられていてもよい。また、複合管10、20の使用環境等に応じて、内部層14、22の一部が、被覆層16、24の山部16A、24Aに入り込んでいない構成としてもよい。
また、上述した複合管10、20は、管体12を備えていない状態でも用いることが可能であり、施工現場等において、複合管10、20をパイプ等の被覆に用いてもよい。
10…複合管、 12…管体、 14…内部層、 14A…山部(内側山)、 14B…谷部(内部層谷部)、 16…被覆層、 16A…山部(被覆層山部)、 16B…谷部(被覆層谷部)、 20…複合管、 22…内部層、 22A…山部(内部層山部)、 22B…谷部(内部層谷部)、 24…被覆層、 24A…山部(被覆層山部)、 24B…谷部(被覆層谷部)

Claims (5)

  1. 管状とされると共に、径方向外側に凸とされかつ軸方向から見て環状とされた被覆層山部と、径方向外側に凹とされかつ軸方向から見て環状とされた被覆層谷部とが軸方向に交互に形成されて蛇腹状とされた樹脂製の被覆層と、
    前記被覆層の内側に配置されると共に、弾性を有する材料が管状に成形されて構成された内部層と、
    を有する複合管。
  2. 前記内部層は、径方向外側に凸とされると共に軸方向から見て環状とされた内部層山部と、径方向外側に凹とされると共に軸方向から見て環状とされた内部層谷部とが軸方向に交互に形成された蛇腹状とされており、
    前記内部層山部の一部が、前記被覆層山部に入り込んでいる、
    請求項1に記載の複合管。
  3. 前記内部層山部は、スパイラル状に形成されている、
    請求項2に記載の複合管。
  4. 前記被覆層山部は、スパイラル状に形成されている、
    請求項2又は請求項3に記載の複合管。
  5. 前記内部層の内側には、管状の管体が配置されており、当該管体の表面が当該内部層によって覆われている、
    請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の複合管。

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