JP7425578B2 - 複合管 - Google Patents

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Description

本発明は、複合管に関する。
特許文献1には、本管と緩衝層とコルゲート層を有する複合管が開示されている。このような複合管において、保温性能が求められる場合がある。
特開2017-9072号公報
上記のような複合管において、保温性を高めるために中間層を厚くすると、ウレタン使用量が増加してコストが高くなってしまう。また、本管に対して緩衝層とコルゲート層を軸方向に伸縮させにくくなることもある。
本発明は、上記事実を考慮して成されたものであり、コストを低く抑えつつ、保温性を高めることが可能な複合管を提供することを目的とする。
第1の態様に係る複合管は、管状の管体と、前記管体の外周に沿って配置された管外周壁部と、前記管外周壁部の周方向複数位置に形成され前記管外周壁部の外面から径方向外側へ突出すると共に前記管体の軸方向に延出する突出部と、を有し、前記管体の軸方向に伸縮可能な中間層と、樹脂材料で構成され、前記中間層の外周を覆い、径方向外側へ凸となる環状の山部と、径方向外側が凹となる環状の谷部とが、軸方向に交互に形成されて、前記管体の軸方向に前記中間層と共に伸縮可能な被覆層と、を有する。
この複合管では、中間層が、管外周壁部と突出部を有している。管外周壁部は、管体の外周に沿って配置されている。突出部は、管外周壁部の周方向複数位置に形成され、管外周壁部の外面から径方向外側へ突出している。
したがって、突出部により、管外周壁部と被覆層との間に保温性を高める空間を形成することができ、中間層を形成するために必要な材料の量を少なくすることができる。また、管体の外周に沿って管外周壁部を設けているので、中間層の位置決めを容易に行うことができる。さらに、中間層が管体の軸方向に伸縮可能なので、中間層と被覆層に管体軸方向の力を作用させることにより、管体の外周全体に厚みをもった構成の中間層と比較して、管体軸方向に伸縮しやすくなり、管体の端部を容易に露出させることができる。
第2の態様に係る複合管は、前記中間層は、エラストマーまたはゴムで形成されている。
中間層は、弾性を有するエラストマーやゴムで形成することにより、容易に軸方向に伸縮可能にすることができる。
第3の態様に係る複合管は、前記突出部は、前記管外周壁部の外面からの高さが高い突高部と、前記突高部よりも前記管外周壁部の外面からの高さが低い突低部とが、前記管体の軸方向において交互に配置されていること、を特徴とする。
このように、突出部の高さを管体の軸方向に変化させると、突低部では中間層が変形しやすくなり、管体軸方向への伸縮をさせやすくすることができる。
第4の態様に係る複合管は、前記突出部は、前記管外周壁部の周方向に振幅を有しつつ前記管体の軸方向に延出されている。
このように、突出部に振幅を持たせることにより、湾曲突部分で中間層は変形しやすくなり、管体軸方向への伸縮をさせやすくすることができる。
第5の態様に係る複合管は、前記突出部は、前記管体の軸方向に所定間隔で非連続部を有している。
このように、突出部に非連続部を持たせることにより、非連続部分で中間層は変形しやすくなり、管体軸方向への伸縮をさせやすくすることができる。
第6の態様に係る複合管は、前記管体と前記管外周壁部の間に配置された内側層、を備えている。
内側層として、管体との摩擦力を低減させる材料や、製造に有利な材料を用いることで、中間層の材料選択の自由度を高めることができる。
第7の態様に係る複合管は、前記内側層は耐熱性を有する。
このように、内側層を耐熱性とすることで、製造時に中間層の熱で内側層が熱変形せず、管体との接着を抑制することができる。
第8の態様に係る複合管は、前記突出部の径方向外側端は、前記被覆層の内面に接着されている。
このように、突出部の径方向外側端に接着させることにより、中間層を被覆層に追従させて管体軸方向への移動をし易くすることができる。
第9の態様に係る複合管は、前記管外周壁部は、周方向に無端状である。
このように、中間層を周方向に無端状とすることにより、押し出し成形での製造が容易になると共に、中間層の管体軸方向における伸縮もし易くなる。
本発明に係る複合管によれば、コストを低く抑えつつ、保温性を高めることができる。
第1実施形態に係る複合管を示す斜視図である。 第1実施形態に係る複合管の径方向に沿った断面図である。 第1実施形態に係る複合管を示す軸方向に沿った半断面図である。 第1実施形態の中間層の変形例(A)~(D)を示す径方向に沿った断面図である。 第1実施形態の中間層の他の変形例(A)~(D)を示す径方向に沿った断面図である。 第1実施形態に係る複合管を製造する製造装置を示す図である。 図1において、被覆層及び中間層が短縮変形される過程を示す図である。 図3において、被覆層及び中間層が短縮変形された状態を示す図である。 第1実施形態の複合管の変形例を示す径方向に沿った断面図である。 第2実施形態に係る複合管の径方向に沿った断面図である。 第2実施形態に係る複合管の板中間層の斜視図である。 第2実施形態に係る複合管を製造する製造装置を示す図である。 第2実施形態の板中間層の変形例を示す軸方向に沿った断面図である。 第2実施形態の板中間層の他の変形例を示す軸方向に沿った断面図である。 第2実施形態の板中間層の他変形例を示す平面図である。
[第1実施形態]
以下、第1実施形態を図面に基づき説明する。各図面において同一の符号を用いて示される構成要素は、同一の構成要素であることを意味する。なお、以下に説明する実施形態において重複する説明及び符号については、省略する場合がある。なお、本発明は、以下の実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の目的の範囲内において、適宜変更を加えて実施することができる。
本明細書において「工程」との語には、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であっても、その目的が達成されるものであれば、当該工程も本用語に含まれる。本明細書において、組成物中の各成分の量は、各成分に該当する物質が組成物中に複数存在する場合には、特に断らない限り、組成物中に存在する複数の物質の合計量を意味する。本明細書において、「主成分」とは、特に断りがない限り、混合物中における質量基準の含有量が最も多い成分をいう。
図1~図3に示されるように、本実施形態に係る複合管10Aは、管体12、内側層14、中間層20、及び、被覆層30を有している。
管体12は、樹脂材料で構成される樹脂管である。樹脂材料における樹脂としては、例えば、ポリブテン、ポリエチレン、架橋ポリエチレン、及びポリプロピレン等のポリオレフィン、並びに塩化ビニル等が挙げられ、樹脂は1種のみを用いても2種以上を併用してもよい。中でも、ポリブテンが好適に用いられ、ポリブテンを主成分として含むことが好ましく、例えば管体12を構成する樹脂材料中において85質量%以上含むことがより好ましい。また、管体を構成する樹脂材料には、他の添加剤を含有してもよい。
管体12の径(外径)としては、特に限定されるものではないが、例えば10mm以上100mm以下の範囲とすることができ、12mm以上35mm以下の範囲が好ましい。また、管体12の厚さは、特に限定されるものではないが、例えば1.0mm以上5.0mm以下が挙げられ、1.4mm以上3.2mm以下が好ましい。
被覆層30は、樹脂材料で構成され、管体12、内側層14、及び中間層20の外周を覆い、管体12の軸方向に伸縮可能とされている。具体的には、被覆層30は、径方向外側へ凸となる環状の山部32と、径方向外側が凹となる環状の谷部34とが、管体12の軸方向Sに交互に形成されている。山部32は、谷部34よりも径方向Rの外側に配置されている。換言すれば、被覆層30は、例えばコルゲート管である。被覆層30は、管体12の軸方向Sの圧縮力を受けたときに、管体12の外周にガイドされつつ軸方向Sに短縮可能とされている。
被覆層30の厚さは、被覆層30を短縮させるために、最も薄い部分で0.1mm以上、最も厚い部分で0.4mm以下であることが好ましい。
被覆層30の径(最外部の外径)としては、特に限定されるものではないが、例えば13mm以上130mm以下の範囲とすることができる。
被覆層30を構成する樹脂材料における樹脂としては、ポリブテン、ポリエチレン、ポリプロピレン、及び架橋ポリエチレン等のポリオレフィン、並びに塩化ビニル等が挙げられ、樹脂は1種のみを用いても2種以上を併用してもよい。中でも、低密度ポリエチレンが好適に用いられ、低密度ポリエチレンを主成分として含むことが好ましく、例えば被覆層を構成する樹脂材料中において80質量%以上含むことがより好ましく、90質量%以上含むことがさらに好ましい。
内側層14は、管体12の外周を覆うように管体12の外周面に沿って積層されている。内側層14としては、例えば、多孔質樹脂層で形成することができる。多孔質樹脂層の材料の一例として、ポリウレタン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、及びエチレンプロピレンジエンゴム、並びにこれらの樹脂の混合物が挙げられる。また、内側層14は、フィルム層で形成することもできる。フィルム層の材料の一例として、ポリオレフィン系樹脂を用いることができ、ポリオレフィン系樹脂の例としては、ポリエチレン、ポリプロピレンが挙げられる。内側層14は、管体12に対して軸方向Sに相対移動可能とされている。
内側層14は、耐熱性を持たせることにより、製造時に後述する中間層20の熱による変形が抑制され、管体12との接着を抑制することができる。内側層14の厚みT1は、10μm~3mmの範囲であることが好ましい。
中間層20は、内側層14と被覆層30の間に配置されており、管外周壁部22と突出部24を有する。管外周壁部22は、管体12の外周に沿う管状とされ、内側層14の外周面を覆うように配置されている。管外周壁部22の厚みT2は、10μm~1mmの範囲であることが好ましい。
突出部24は、管外周壁部22と一体的に形成されており、管外周壁部22の外周面から径方向外側へ突出され、管体12の軸方向Sに延出された凸条とされている。突出部24の断面形状は、例えば、図4(A)に示されるように、周方向において径方向外側が長尺の扇形状、図4(B)に示されるように、周方向において径方向内側が長尺の台形状、図4(C)に示されるように半円形状、図4(D)に示されるように三角形状等、にすることができる。
また、図4(A)~図4(D)では、突出部24は中実としているが、各々の突出部24を、図5(A)~図5(D)に示すように中空Rを形成した形状としてもよい。
また、突出部24は、管外周壁部22の外面の3カ所に、周方向に等間隔(軸中心から見て互いに120°をなす間隔)で形成されている。突出部24の管外周壁部22の外周面からの突出高さH1は、3mm~60mmの範囲であることが好ましい。また、管外周壁部22の周方向における、突出部24の幅L1は、10μm~1mmの範囲であることが好ましい。
管外周壁部22の外周面の突出部24が形成されていない部分と被覆層30の間には、空間R1が形成されている。空間R1は、軸方向Sからみて、互いに隣り合う突出部24の間に3カ所形成されている。
中間層20は、例えば、エラストマー樹脂、ゴム、等を主成分とする材料で構成することができる。中間層20は、突出部24及び管外周壁部22の双方が、弾性変形可能な弾性部材とされており、中間層20が管体12の軸方向Sに伸縮可能となっている。管外周壁部22の厚みT2、及び、突出部24の幅L1は、中間層20が管体12の軸方向Sに伸縮可能となるように設定されている。
突出部24は、被覆層30の内周面に接着されている。具体的には、突出部24の径方向の外側端面24Aは、被覆層30の谷部34の内側壁34Aに接着されている。
中間層20及び被覆層30は、後述する製造方法を用いて押出成形により製造することができる。中間層20及び被覆層30の成形を押出成形で同時に行うと、例えば、中間層20を多孔質構造とした場合に、被覆層30の樹脂が突出部24に入り込み易くなる。また、中間層20をゴムやエラストマーで形成する場合には、被覆層30と互いに融着させ易くなる。これにより、中間層20を被覆層30の内周面に接着することができる。なお、接着剤を用いて中間層20と被覆層30を接着してもよい。
また、管外周壁部22の内周面は、内側層14と接着されている。管外周壁部22の内周面と内側層14との接着についても、製造工程における熱溶着や、接着剤を用いて行うことができる。例えば、内側層14を多孔質構造とした場合に、管外周壁部22の樹脂が内側層14に入り込み易くなる。
中間層20の管外周壁部22は、周方向に無端状とされている。後述する押出成形により、中間層20を周方向に無端状に成形することができる。
(複合管10Aの製造方法)
次に、複合管10Aの製造方法について説明する。
複合管10Aの製造には、例えば、図6に示す製造装置50を用いることができる。製造装置50は、治具51、内側押出機52、内側ダイ53、外側押出機54、外側ダイ55、波付け金型56、冷却槽58、及び引取装置59を有している。複合管10Aの製造工程は、図6の右側が上流側となっており、右側から左側へ向かって管体12が移動しつつ製造される。以下、この移動方向を製造方向Yとする。治具51、内側ダイ52、外側ダイ55、波付け金型56、冷却槽58、引取装置59は、製造方向Yに対してこの順に配置されており、内側押出機52は、内側ダイ53の上方に配置され、外側押出機54は、外側ダイ55の上方に配置されている。
治具51の上流には、不図示であるが、コイル状に巻き取られた管体12、及び、内側層14を構成するシート状部材14Sがロール状に巻き取られたロールが配置されている。引取装置39により製造方向Yに引っ張られることによって、コイル状の管体12及びロール状のシート状部材14Sは、連続的に引き出される。内側ダイ53の手前では、連続的に引き出された管体12の外周面に、治具51により、シート状部材14Sが全周にわたって巻きつけられる。
管体12の外周に巻き付けられたシート状部材14Sの外周には、内側ダイ52から溶融された樹脂材料(中間層20の樹脂組成物の溶融物)が中間層20の断面形状で押し出され、中間層20が形成される。中間層20の外周には、外側ダイ55から溶融された樹脂材(被覆層30形成用の樹脂組成物の溶融物)が円筒状に押し出され、樹脂層30Aが形成される。このとき、使用する樹脂のMFR(Melt Flow Rate)は、0.25以上であることが好ましく、0.3以上であることがより好ましく、0.35以上1.2以下であることがさらに好ましい。MFRを0.25以上にすることにより、中間層20を多孔質樹脂層とした場合、多孔質構造に被覆層30の樹脂が入り込みやすくなり、中間層20の突出部24の外端面と被覆層30との接着度を高めることができる。
管体12、シート状部材14S、中間層20、樹脂層30Aで構成される管状押出体21が形成された後、外側ダイ55の下流側に配置された波付け金型56で波付け工程が行われる。波付け金型56の内周には、被覆層30の山部32に対応する部分に環状のキャビティ56Aが形成され、谷部34に対応する部分に環状の内側突起56Bが形成されている。各キャビティ56Aには、一端がキャビティ56Aと連通し波付け金型56を貫通した通気孔56Cが形成されている。キャビティ56A内は、通気孔56Cを介して、波付け金型56の外側から吸気が行われる。
外側ダイ55の下流側で、波付け金型56は、内側突起56Bにより樹脂層30Aを押圧しつつ管状押出体21の外周を覆い、管体12と共に製造方向Yへ移動する。このとき、波付け金型56の外側から吸気を行い、キャビティ56A内を負圧にする。これにより、樹脂層30Aが径方向外側へ移動し、波付け金型56に沿った蛇腹状の被覆層30が形成される。波付け金型56で波付け工程が行われた後、被覆層30は、冷却槽58で冷却される。このようにして、複合管10Aが製造される。
(作用)
本実施形態の複合管10Aは、上記のように構成されており、以下その作用について説明する。
本実施形態の複合管10Aでは、中間層20が、管外周壁部22と突出部24を有するので、突出部24により、管外周壁部22と被覆層30との間に空間R1を形成することができる。この空間R1により、保温性が高まり、保温性を確保するための中間層20を形成するために必要な材料の量を少なくすることができる。
また、管体12の外周に沿って管外周壁部22を設けているので、中間層20の管体12に対する位置決めを容易に行うことができる。
さらに、中間層20が管体12の軸方向に伸縮可能なので、中間層20と被覆層30に軸方向Sの力を作用させることにより、管体12の外周全体に厚みをもった構成の中間層の場合と比較して、軸方向Sに伸縮しやすくなり、図7及び図8に示されるように、管体12の端部を容易に露出させることができる。また、中間層20が弾性部材で形成されているので、簡易に中間層20を軸方向Sへ伸縮させることができる。
また、本実施形態の複合管10Aでは、中間層20の管外周壁部22が周方向に無端状であるので、前述した押し出し成形での製造が容易になると共に、継ぎ目で捩れることがなく、中間層20の軸方向Sにおける伸縮もし易くなる。
また、突出部24の外側端面24Aが、被覆層30の谷部34の内側壁34Aに接着されているので、中間層20を被覆層30に追従させて、被覆層30と中間層20の両方を軸方向Sに伸縮させ易くなる。
また、本実施形態の複合管10Aは、内側層14を備えているので、内側層14に耐熱性を持たせることにより、製造時に後述する中間層20の熱による変形が抑制され、管体12と中間層20との接着を抑制することができる。また、内側層14として、管体12との摩擦力を低減させる材料や、製造に有利な材料を用いることで、中間層20の材料選択の自由度を高めることができる。なお、内側層14は、必ずしも必要ではなく、図9に示されるように、内側層14を有さない構成にしてもよい。
また、本実施形態では中間層20の突出部24を周方向に等間隔で3カ所設けたが、1カ所、2カ所、4カ所、5カ所、6カ所でもよく、7カ所以上設けてもよい。また、突出部24の間隔は、必ずしも等間隔である必要はないが、等間隔で設けることにより、バランス良く被覆層30を内周側から保持することができる。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明については省略する。
第2実施形態の複合管10Bは、第1実施形態の中間層20に代えて、板中間層40を備えている。また、内側層14を備えていない。板中間層40は、図10に示されるように、複合管10Bに組み込まれる前の状態は、板状の管外周壁部42に、長尺の突出部44が形成された形状とされている。複合管10Bに組み込まれた状態で、図11に二点鎖線で示されるように、管外周壁部42が管状とされ、突出部44が径方向外側へ凸となる。板中間層40は、複合管10Bに組み込まれた状態では、管外周壁部42に継目42Sが形成される以外、第1実施形態の中間層20と同様の構成である。
(複合管10Bの製造方法)
次に、複合管10Aの製造方法について説明する。
複合管10Aの製造には、例えば、図12に示すように、第1実施形態の製造装置50から、内側押出機52、内側ダイ52を除いた構成の製造装置60を使用することができる。
本実施形態では、シート状部材14Sに代えて板中間層40を構成するシート状部材40Sがロール状に巻き取られたロールを配置し、治具61により、シート状部材40Sが管体12の外面全周にわたって巻きつけられる。
管体12の外周に巻き付けられたシート状部材40Sの外周には、外側ダイ55から溶融された樹脂材(被覆層30形成用の樹脂組成物の溶融物)が円筒状に押し出され、その後の工程は、第1実施形態と同様に行われて、複合管10Bが製造される。
本実施形態では、板中間層40を押し出し成形していないので、板中間層40の材料選択の自由度や、突出部44の形状の自由度が高くなる。例えば、突出部44の例として、図13Aに示されるように、軸方向Sに山部45と谷部46を交互に有する波型とすることができる。また、図13Bに示されるように、軸方向Sに非連続に配置される、突出部47としてもよい。また、図14に示されるように、周方向に振幅を有する突出部48としてもよい。このように、軸方向Sに変曲点を設けたり、非連続部分47Sを設けたりすることにより、突出部が変曲点や非連続部分で変形し易くなり、軸方向Sへの伸縮を容易にすることができる。
また、板中間層40を、ゴムで形成したり、管外周壁部42と突出部44を異なる材料で容易に形成したりすることもできる。
なお、図13A、図13B、図14に示す形状の突出部を有する中間層は、押し出し成形により形成してもよい。その場合には、管外周壁部42を周方向に無端状にすることができる。
[他の実施形態]
以上、本発明の実施形態の一例について説明したが、本発明の実施形態は、上記に限定されるものでなく、上記以外にも、その主旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施可能であることは勿論である。
被覆層30の一例としてコルゲート管を挙げたが、コルゲート管のような凹凸がなく、管体12の端部を露出させる際に変形可能なエラストマー等の柔軟性を有する素材を用いて被覆層30が構成されていてもよい。
10A、10B 複合管
12 管体、 14 内側層、 20 中間層
22 管外周壁部、 24 突出部、 30 被覆層
40 板中間層(中間層)、 42 管外周壁部
44、47、48 突出部、 45 山部(突高部)、 46 谷部(突低部)

Claims (9)

  1. 管状の管体と、
    前記管体の外周に沿って配置された管外周壁部と、前記管外周壁部の周方向複数位置に形成され前記管外周壁部の外面から径方向外側へ突出すると共に前記管体の軸方向に延出する突出部と、を有し、前記管体の軸方向に伸縮可能な中間層と、
    樹脂材料で構成され、前記中間層の外周を覆い、径方向外側へ凸となる環状の山部と、径方向外側が凹となる環状の谷部とが、軸方向に交互に形成されて、前記管体の軸方向に前記中間層と共に伸縮可能な被覆層と、
    を有する複合管。
  2. 前記中間層は、エラストマーまたはゴムで形成されている、請求項1に記載の複合管。
  3. 前記突出部は、前記管外周壁部の外面からの高さが高い突高部と、前記突高部よりも前記管外周壁部の外面からの高さが低い突低部とが、前記管体の軸方向において交互に配置されていること、を特徴とする、請求項1または請求項2に記載の複合管。
  4. 前記突出部は、前記管外周壁部の周方向に振幅を有しつつ前記管体の軸方向に延出されている、請求項1~請求項3のいずれか1項に記載の複合管。
  5. 突出部は、前記管体の軸方向に所定間隔で非連続部を有している、請求項1~請求項4のいずれか1項に記載の複合管。
  6. 前記管体と前記管外周壁部の間に配置された内側層、を備えた、請求項1~請求項5のいずれか1項に記載の複合管。
  7. 前記内側層は耐熱性を有する、請求項6に記載の複合管。
  8. 前記突出部の径方向外側端は、前記被覆層の内面に接着されている、請求項1~請求項7のいずれか1項に記載の複合管。
  9. 前記管外周壁部は、周方向に無端状である、請求項1~請求項8のいずれか1項に記載の複合管。
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