JP2020033729A - 配管構造および配管システム - Google Patents
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Abstract
Description
このような集合継手に設けられる遮音カバーは、横管接続部が挿入される貫通孔が形成され、集合継手に巻き付けられて取り付けられている。遮音カバーとしては、一般的に縦管接続部を覆う吸音材と、吸音材を覆う遮音材と、を有する二層構造のものが採用され、遮音性が高められている。
そのため、排水音の発生を抑制することと、支持金具による支持状態を安定させることとをバランスよく達成できることが求められており、その点で改善の余地があった。
また、本発明では、縦管接続部の外周側面において周方向に沿う領域の少なくとも一部に突起部が設けられ、この突起部に対して遮音材を介して直接、支持金具を挟持させることができ、集合継手を建築構造物の躯体に支持させることができる。このとき、突起部には吸音材が重なって配置されていないので、突起部に対して遮音材のみを介して支持金具が挟持されることから、支持金具を安定した状態で支持することができる。つまり、縦管接続部と支持金具との間で動いたり隙間が生じたり、支持金具の姿勢が傾くといった支持状態が不安定になることがなくなる。
3つの横管接続部14のうちの2つが中心軸線Oを径方向に挟む位置に各別に配置されている。残りの横管接続部14は、中心軸線Oに直交する径方向のうち、前記2つの横管接続部14それぞれが延びる方向と、上面視で90°をなす方向に延びている。なお、横管接続部14の数量および延びる方向は、このような態様に限られず、任意に変更することができる。横管接続部14における中心軸線Oに直交する径方向の外端部には、横管P2が各別に接続される。
また、中間管15は、中間管15の全体が樹脂組成物からなる単層構造でもよいし、複数の層からなる複層構造でもよい。複層構造の場合、いずれかの層が樹脂組成物から形成されていればよい。例えば、中間管15が、表層と中間層と内層とからなる3層構造である場合には、中間層が樹脂組成物から形成されたものが挙げられ、表層、中間層、内層は吸熱剤を含有していてもよい。
なお、中間管15が熱膨張性黒鉛を含有しない場合には、熱膨張性黒鉛を含有するシート状の耐火材を中間管15の外面または中間管15を覆う遮音材の外面に巻きつけ、耐火材をスラブ3の貫通部31に埋設するようにしてもよい。
本実施形態においては、後述するように貫通孔31の内周面には段部32が形成されているため、熱膨張性黒鉛の含有量が比較的多く残渣がもろい場合であっても、残渣が段部32の載置面32aに引っかかり、スラブ3内に熱膨張後の残渣が保持され、脱落しにくくすることができる。
表層および内層の厚みとしては、それぞれ0.3mm以上3.0mm以下であることが好ましく、0.6mm以上1.5mm以下が好ましい。被覆層の厚みが0.3mm以上であれば、管としての機械的強度を十分に確保でき、3.0mm以下であれば、耐火性の低下を抑制できる。
また、中間管15は、JIS K6741に記載の性能を満たすものであることが好ましい。
すなわち、熱膨張性黒鉛が1重量部未満であると、燃焼時に、十分な熱膨張性が得られず、所望の耐火性が得られないおそれがある。熱膨張性黒鉛が20重量部を超えると、加熱により熱膨張しすぎて、その形状を保持できずに残渣が貫通孔31から脱落し、耐火性が低下してしまうおそれがある。
無機酸として、濃硫酸、硝酸、セレン酸等を用いることができる。強酸化剤として、濃硝酸、過塩素酸、過塩素酸塩、過マンガン酸塩、重クロム酸塩、過酸化水素等を用いることができる。
熱膨張性黒鉛の粒径は、特に限定されないが、例えば100〜400μmの範囲、好ましくは120〜350μmの範囲のものを使用することができる。
なお、上部接続管11および下部接続管12を透明にしてもよい。これにより、上部接続管11、中間管15および下部接続管12の接続状態を外部から視認することができる。また、上部接続管11および下部接続管12に、非熱膨張黒鉛や水酸化マグネシウムなどの難燃剤を配合しても良い。
なお、吸音シート21の材料としては、繊維材料でなくてもよく、上記厚みおよび面密度の範囲内であれば、発泡ウレタン、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレンのような多孔質材料を用いても良い。
遮音シート22には、横管接続部14が嵌合される第2嵌合口25が形成されている。第2嵌合口25は、横方向に間隔をあけて3つ配置されている。第2嵌合口25は、正面視で縦長の楕円状をなし、長軸方向が縦方向と一致し、短軸方向が横方向と一致する。第2嵌合口25は、横管接続部14に挿通されることにより、横方向に広げられて真円形状を呈する。
例えば、遮音シート22の横方向の両端部同士を径方向に互いに重ね合わされた状態で、接着テープ40により固定される。接着テープ40としては、例えば接着性および止水性のあるブチルゴムテープ等を用いることができる。
なお、遮音シート22の両端部同士は、接着テープ40に代えて、接着剤により互いに接続されてもよい。また、両端部に設けられたファスナーや面ファスナー等により着脱可能に接続されてもよい。
なお、遮音シート22の基材樹脂としては、オレフィン系樹脂に限られず、改質アスファルトやエラストマー、ゴム、ポリオレフィン樹脂、軟質塩化ビニル樹脂等といった弾性を備えた材料であってもよい。
なお、遮音シート22の片面または両面に、合成繊維不織布やガラス繊維不織布等の表面材を積層してもよい。
貫通孔31の内周面のうち、下側に位置する部分には、径方向の内側に向けて張り出した段部32が形成されている。段部32は、筒状に形成され、貫通孔31と同軸に配置されている。段部32には、上方を向く載置面32aが形成されている。
貫通孔31の内径は、遮音カバー20の外径よりも大きくなっている。貫通孔31の段部32の内径は、径方向に対向する集合継手10の下部接続管12における接続管部16の外径よりも大きくなっている。
熱膨張管は、例えば床スラブ3の階下で火災が発生する等して加熱されることで、膨張して拡径する。これにより、接続管部16の外周面が、床スラブ3における貫通孔31内の段部32の内周面に当接する。このようにして、火災により発生した炎や熱が、床スラブ3の上の階に伝わることなく、遮断される。
集合継手10の内部に排水が流下すると、排水が集合継手10の内面に衝突することで集合継手10が振動する。この振動が集合継手10の外周面から貫通孔31の内周面を介して床スラブ3に伝達されることがある。
このため、本実施形態の継手部1では、遮音カバー20の下端部を段部32に配置することで、集合継手10の外周面と、床スラブ3の上面3aにおける貫通孔31の開口周縁部と、の間に遮音カバー20を介在させている。
縦ブッシュ41は、図2に示すように、嵌合部41aと、嵌合部41aから下方に向けて延びる支持脚部を介して取り付けられた旋回羽根(図示省略)と、を備えている。嵌合部41aは、縦ブッシュ41の上端部より小径で上部接続管11の縦管接続部13内に嵌合する筒状をしている。
また、縦ブッシュ41、及びキャップ部42は、いずれもポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、非膨張性黒鉛を0.1〜1.0重量部の割合で含むポリ塩化ビニル系樹脂組成物を射出成形して得られる。
先ず、図1に示すように、継手部1の集合継手10は、多層階建築物の排水立管路の各階の横枝管合流部に用いられ、以下のように施工される。
すなわち、中間管15と上部接続管11の嵌合接続部を含む部分を床スラブ3の貫通孔31に臨ませた状態で設置し、下側の階の縦管P1(例えば、市販品である積水化学工業社製のエスロン(登録商標)耐火VPパイプが使用できる)を下部接続管12の下側管部18に嵌合させて接着する。また、縦ブッシュ41とキャップ部42を介して上側の階の縦管P1の下端部を不図示の縦パッキンに嵌合させる。
次に、床スラブ3の貫通孔31にモルタルを充填し、中間管15と上部接続管11の嵌合接続部を含む部分をモルタル内に埋設する。
次に、図1に示すように、一対の分割された挟持リング51を縦管接続部13の突起部130が配置される高さの位置で挟持し、支持連結材52を挟持リング51と床スラブ3の上面3aとの間で固定することで、集合継手10が床スラブ3に固定する。なお、支持金具5を取り付ける際には、突起部130は遮音シート22に覆われて見えない状態となっているので、予め遮音シート22に突起部130の位置が分かるように目印を付けておいてもよい。
このような施工手順によって集合継手10を用いた継手部1が施工される。
本実施の形態では、図1に示すように、縦管接続部13の外周側面13aの全体にわたって遮音シート22で覆われ、さらに突起部130に重ならない位置には吸音シート21も配置されている。そのため、例えば集合継手10内を流れる排水から生じる音などを、吸音シート21を介して弱めて遮音シート22で遮音することができるので、遮音カバー20の遮音性能を効果的に確保することができ、排水音の漏れを防止することができる。
図7に示す第1変形例による継手部1A(配管構造)は、縦管接続部13の突起部130が横管接続部14の下方に配置された構成となっている。突起部130の具体的な構成は、上述した実施形態と同様であるので詳細な説明は省略するが、周方向に間隔をあけて複数(4つ)配置され、各突起部130が3つのリブ130Aから構成されている。遮音カバー20は、上述した実施形態と同様に吸音シート21と遮音シート22とを備えている。この場合、吸音シート21は、開口部21A(図6(a)参照)の位置が横管接続部14の下方に位置する突起部130の位置に合わせて配置されたものが使用される。
なお、第1変形例では、突起部130が横管接続部14の下方のみに配置されているが、上述した実施形態と同様に横管接続部14の上方の位置にも配置されていてもよい。
次に、図8に示す第2変形例は、縦管接続部13の突起部131が横管接続部14の上方の位置で、周方向の全周にわたって設けられた構成となっている。突起部131は、全周にわたって連続して延在する環状リブ131Aが上下方向に3つ配列されて構成されている。この場合の遮音カバー(図示省略)の吸音シートは、突起部131を配置させるための開口部を形成することができないので、突起部131を挟んだ上下で分離したものが採用される。
例えば、上述した実施の形態では、突起部130の突出高さHが吸音シート21の厚さ寸法Dよりも僅かに大きくなり、吸音材の厚さと同等以上とし、径方向の外側に突出していて同等以上であることが好ましいが、このような寸法のものに限定されることはない。例えば、突起部における外周側面からの突出高さHが吸音シートの厚さ寸法と同等であってもよい。あるいは、突起部の突出高さHが吸音材の厚さよりも小さくなっていてもよい。
また、本実施形態では、突起部130の形状として、各突起部130が3本のリブ130Aを上下に配列させた構成とされているが、これに限定されることはなく、他の構成であってもかまわない。
3 床スラブ(躯体)
3a 上面
3b 下面
5 支持金具
10 集合継手
11 上部接続管
12 下部接続管
13 縦管接続部
14 横管接続部
20 遮音カバー
21 吸音シート(吸音材)
22 遮音シート(遮音材)
51 挟持リング
52 支持連結材
130、131 突起部
130A リブ
131A 環状リブ
130a 突出端
P1 縦管
P2 横管
H リブ(突出部)の突出高さ
D 吸音シートの厚さ寸法
O 中心軸線
Claims (6)
- 縦管に接続可能な縦管接続部と、前記縦管接続部の側面に突設されて横管を接続可能な横管接続部と、を有する集合継手と、
前記縦管接続部を覆う吸音材、及び前記吸音材を覆う遮音材を有する遮音カバーと、を備え、
前記縦管接続部の外周側面には、周方向に沿う領域の少なくとも一部に突起部が設けられ、
前記吸音材は、前記突起部に重ならないように配置され、
前記遮音材は、前記突起部を覆うように配置されることを特徴とする配管構造。 - 前記突起部は、前記横管接続部の上方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の配管構造。
- 前記突起部は、前記横管接続部の下方に配置されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の配管構造。
- 前記突起部は、前記周方向の全周にわたって設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の配管構造。
- 前記突起部における前記外周側面からの突出高さは、前記吸音材の厚さ寸法と同等以上であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の配管構造。
- 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の配管構造と、
建築構造物の躯体に固定され、前記遮音材を介して前記突起部を挟持する支持金具と、を備えていることを特徴とする配管システム。
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JP2011153478A (ja) * | 2010-01-28 | 2011-08-11 | Sekisui Chem Co Ltd | 耐火排水集合継手 |
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