JP2022091564A - 集合継手、配管構造、及び集合継手の施工方法 - Google Patents

集合継手、配管構造、及び集合継手の施工方法 Download PDF

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英治 木村
Eiji Kimura
雅未 志摩
Masami Shima
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Abstract

【課題】遮音性を向上させた集合継手を提供する。【解決手段】集合継手20は、上管接続部28及び横管接続部29を有する上部継手21と、下管接続部56を有し、上部継手21が上端部内に配置された下部継手22と、上部継手21と下部継手22とを接続する封止部材23と、上部継手21及び下部継手22の少なくとも一方を覆う遮音カバー26と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、集合継手、配管構造、及び集合継手の施工方法に関する。
従来、複数階のマンションやホテル等の建物には、通常、各階からの排水を流下させるための配管構造が用いられる。配管構造は、立管と、横枝管と、立管及び横枝管にそれぞれ接続される集合継手と、を備えている(例えば、特許文献1参照)。
配管構造では、集合継手から上方に延びる立管、及び横枝管により上階の排水を集合継手に集合させる。そして、集合継手に集合させた排水を、集合継手から下方に延びる立管に排出する。
特開2019-073969号公報
集合継手は、互いに分離可能な上部継手及び下部継手を接続して構成される場合がある。上部継手は、第1立管が接続される上管接続部、及び横枝管が接続される横管接続部を有する。下部継手は、第2立管が接続される下管接続部を有する。
しかしながら、例えば、集合継手が合成樹脂等で形成されていると、排水により集合継手で音が発生する虞がある。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであって、遮音性を向上させた集合継手、この集合継手を備える配管構造、及び集合継手の施工方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、この発明は以下の手段を提案している。
本発明の集合継手は、上管接続部及び横管接続部を有する上部継手と、下管接続部を有し、前記上部継手が上端部内に配置された下部継手と、前記上部継手と前記下部継手とを接続する封止部材と、前記上部継手及び前記下部継手の少なくとも一方を覆う遮音カバーと、を備えることを特徴としている。
また、本発明の集合継手の施工方法は、上立管接続部及び横管接続部を有する上部継手を、下立管接続部を有する下部継手の上端部内に配置し、前記上部継手と前記下部継手とを封止部材で接続し、前記上部継手及び前記下部継手の少なくとも一方を遮音カバーで覆うことを特徴としている。
これらの発明によれば、例えば、上管接続部に第1立管、横管接続部に横枝管、下管接続部に第2縦管をそれぞれ接続する。このとき、封止部材が配置された位置で下部継手に対して上部継手を回転させることにより、横枝管が配置される向きを調整することができる。
第1立管及び横枝管を通して上部継手内に流れ込んだ排水は、下部継手から第2立管を通して流れ出る。上部継手及び下部継手の少なくとも一方は遮音カバーで覆われているため、集合継手の遮音性を向上させることができる。
また、前記集合継手において、前記遮音カバーは、前記上部継手の少なくとも一部における径方向外側を覆う上部遮音カバーと、前記下部継手の少なくとも一部における径方向外側を覆い、前記上部遮音カバーに対して、前記上部遮音カバーの下方から突き合わされた下部遮音カバーと、を有し、前記上部遮音カバーと前記下部遮音カバーとの突き合わせ位置は、前記下部継手の上端よりも上方にあってもよい。
この発明によれば、遮音カバーが上部遮音カバー及び下部遮音カバーを備えることにより、上部遮音カバー、下部遮音カバーを用いて、上部継手、下部継手に分けて径方向外側を容易に覆うことができる。
突き合わせ位置は下部継手の上端よりも上方にあるため、例えば、床スラブに形成された貫通孔内に集合継手を配置した後で、突き合わせ位置を床スラブの上面よりも上方に配置しやすい。この状態で、貫通孔内にモルタル等の充填材を充填し固化させ、貫通孔を塞ぐ。そして、床スラブに対する集合継手の位置を固定する。従って、固化する前の充填材が突き合わせ位置から上部遮音カバーと下部遮音カバーとの間を通して下部継手内に流れ込むのを、抑制することができる。
また、前記集合継手において、前記遮音カバーは、前記上部継手の少なくとも一部における径方向外側を覆う上部遮音カバーと、前記下部継手の少なくとも一部における径方向外側を覆い、前記上部遮音カバーに対して、前記上部遮音カバーの下方から突き合わされた下部遮音カバーと、を有し、前記上部遮音カバーと前記下部遮音カバーとの突き合わせ位置は、前記下部継手の上端よりも下方にあってもよい。
この発明によれば、遮音カバーが上部遮音カバー及び下部遮音カバーを備えることにより、上部遮音カバー、下部遮音カバーを用いて、上部継手、下部継手に分けて径方向外側を容易に覆うことができる。
突き合わせ位置は下部継手の上端よりも下方にあるため、例えば、床スラブに形成された貫通孔内に集合継手を配置した後で、貫通孔をモルタル等の充填材で埋め戻した後は、充填材と両遮音カバーとの隙間を完全に止水できる。それにより、施工中に屋外から雨水が、集合継手に接続される排水用の立管近くに流れ込んだ場合に、雨水が下階へ漏水することを防ぐことができる。
また、前記集合継手において、前記遮音カバーは、前記下部継手の少なくとも一部における径方向外側を覆う下部遮音カバーと、前記上部継手の少なくとも一部における径方向外側、及び前記下部遮音カバーの上端部における径方向外側を覆う上部遮音カバーと、を有してもよい。
この発明によれば、遮音カバーが上部遮音カバー及び下部遮音カバーを備えることにより、上部遮音カバー、下部遮音カバーを用いて、上部継手、下部継手に分けて径方向外側を容易に覆うことができる。
上部遮音カバーが下部遮音カバーの上端部における径方向外側を覆うため、両遮音カバーの寸法等の製品誤差を吸収でき、集合継手の施工を容易に行うことができる。
また、前記集合継手において、前記遮音カバーは、前記上部継手の少なくとも一部における径方向外側を覆う上部遮音カバーと、前記下部継手の少なくとも一部における径方向外側、及び前記上部遮音カバーの下端部における径方向外側を覆う下部遮音カバーと、を有してもよい。
この発明によれば、遮音カバーが上部遮音カバー及び下部遮音カバーを備えることにより、上部遮音カバー、下部遮音カバーを用いて、上部継手、下部継手に分けて径方向外側を容易に覆うことができる。
下部遮音カバーが上部遮音カバーの下端部における径方向外側を覆うため、両遮音カバーの寸法等の製品誤差を吸収でき、集合継手の施工を容易に行うことができる。
また、前記集合継手において、前記下部継手の内径は、下方に向かうに従い小さくなるか、一定であってもよい。
この発明によれば、下部継手内を流れる排水の外径が、下方に向かうに従い小さくなるか、一定になる。これにより、例えば、下部継手から流れ出る排水が第2立管内に流れ込みやすくすることができる。
また、前記集合継手において、前記上部継手における前記横管接続部よりも上方の部分の内周面に設けられた第1突起を備えてもよい。
一般的に、排水は、上部継手内を、筒状の水膜を生成しつつ下方に向かって流れる。上部継手内の空気は、筒状の水膜内を下方に向かって流れる。第1突起により、この水膜に分断部分が形成される。これにより、排水時の管内空気の圧力変動を抑えることができる。
また、前記集合継手において、前記下部継手の内周面に、下方に向かうに従い周方向の一方側に向かうように設けられた第2突起を備えてもよい。
この発明によれば、第2突起よりも上方かよら流れ落ちて第2突起に当たった排水が、下部継手内で旋回するように流れる。従って、下部継手の中央に空気が流れる領域を、より確実に確保すことができる。
また、本発明の配管構造は、前記のいずれかに記載の集合継手を備えることを特徴としている。
この発明によれば、遮音性を向上させた集合継手を用いて配管構造を構成することができる。
本発明の集合継手、配管構造、及び集合継手の施工方法によれば、遮音性を向上させることができる。
本発明の第1実施形態の配管構造における一部を破断した正面図である。 同配管構造におけるアダプタの平面図である。 同配管構造における集合継手を分解して一部を破断した正面図である。 同配管構造を設置する手順を説明する、建物の断面図である。 同配管構造を設置する手順を説明する、建物の断面図である。 同配管構造を設置する手順を説明する、建物の断面図である。 同配管構造を交換する手順を説明する、建物の断面図である。 同配管構造を交換する手順を説明する、建物の断面図である。 同配管構造を交換する手順を説明する、建物の断面図である。 本発明の第1実施形態の第1変形例の集合継手における要部の断面図である。 本発明の第1実施形態の第2変形例の集合継手における要部の断面図である。 本発明の第1実施形態の第3変形例の集合継手における要部の断面図である。 本発明の第2実施形態の配管構造における一部を破断した正面図である。 同配管構造における集合継手を分解して一部を破断した正面図である。 比較例の集合継手における一部を破断した正面図である。 本発明の第3実施形態の配管構造における正面図である。
(第1実施形態)
以下、本発明に係る集合継手、配管構造、及び集合継手の施工方法の第1実施形態を、図1から図12を参照しながら説明する。
図1に示すように、本実施形態の配管構造1は、集合住宅等の建物200に用いられる。建物200は、水平面に沿って延びる複数の床スラブ201を備える。なお、図1には、複数の床スラブ201のうちの1つのみを示す。配管構造1における後述する遮音カバー26を、ハッチングにより示す。
床スラブ201には、床スラブ201を上下方向に貫通する貫通孔201aが形成される。
複数の床スラブ201は、上下方向に互いに間隔を開けて配置される。上下方向に隣り合う床スラブ201の間等に、階202が形成される。建物200は、複数の階202を備える。複数の階202は、上下方向に並べて配置される。
配管構造1は、第1立管10と、横枝管15と、本実施形態の集合継手20と、第2立管75と、を備える。
第1立管10及び横枝管15は、硬質塩化ビニル樹脂等で形成される。第1立管10は、上下方向に沿って延びる。第1立管10内には、上方の階202で発生した排水が流れる。横枝管15は、床スラブ201上で水平面に沿って延びる。横枝管15は、水勾配を有するように配置されていることが好ましい。
集合継手20は、上部継手21と、下部継手22と、ゴム輪(封止部材)23と、熱膨張シート24と、吸音カバー25と、遮音カバー26と、を備える。
ここで、上部継手21の後述する継手本体27、及び下部継手22の後述する継手本体54は、それぞれ筒状である。継手本体27,54それぞれの中心軸は、共通軸と同軸に配置されている。以下では、共通軸を軸線Oと言い、軸線Oに沿う方向を軸線O方向と言う。集合継手20を軸線O方向から見て、軸線Oに直交する方向を径方向といい、軸線O回りに周回する方向を周方向という。
上部継手21は、継手本体27と、上管接続部28と、横管接続部29と、を有する。
継手本体27は、集水室であり、筒状である。継手本体27の内周面には、旋回羽根(第2突起)27aが設けられている。旋回羽根27aは、継手本体27の内周面から径方向内側に向かって突出する。旋回羽根27aは、下方に向かうに従い周方向の一方側に向かうように湾曲している。
継手本体27は、軸線O方向が上下方向に沿うように配置されている。
上管接続部28は、アダプタ32と、縦パッキン33と、端部処理部材34と、を有する。
図1及び図2に示すように、アダプタ32は、本体36と、嵌合部37と、係合突部38と、内周フランジ39と、延出片40と、分断突起(第1突起)41と、を有する。
本体36及び嵌合部37は、それぞれ筒状である。嵌合部37は、本体36よりも小径である。嵌合部37は、本体36よりも下方に、本体36と同軸に配置されている。
係合突部38は、本体36の外周面の上端部に形成される。係合突部38は、本体36の外周面から径方向外側に向かって突出する。
内周フランジ39は、環状に形成され、嵌合部37の下端部の内側に配置される。
延出片40は、筒状であり、内周フランジ39の内周縁から下方に向かって延びる。
分断突起41は、延出片40の内周面から径方向内側に向かって突出するように複数形成される。複数の分断突起41は、延出片40の内周面に、周方向に互いに間隔を空けて配置される。
本実施形態の分断突起41は、軸線O回りに複数(例えば6つ)形成されている。複数の分断突起41は、軸線O回りに等角度ごとに配置されていることが好ましい。これにより、周方向による排水性能の低下が抑制される。
複数の分断突起41の数は、2以上8以下であることが好ましい。
分断突起41は、径方向外側に向かって見たときに二等辺三角形状、平面視で矩形状を呈する。すなわち、図2に示すように、分断突起41は、径方向外側に向かって見たとき、底面41aと2つの斜面41bを有する。
また、2つの斜面41bが交わる分断突起41の頂部には、アール部41cが形成される。このアール部41cは、分断突起41の基端側より径方向内側に向かうに従い、徐々に大きな曲率(小さな曲率半径)となるような曲面により画成されている。
以上のように構成されたアダプタ32は、図1に示すように、嵌合部37が継手本体27の上端部に嵌め合うことにより、継手本体27に装着される。このとき、分断突起41は、上部継手21における横管接続部29よりも上方の部分に配置される。より詳しく説明すると、分断突起41は、上部継手21における、横管接続部29が接続することで上部継手21の側壁に形成される開口よりも上方の部分に配置される。分断突起41は、継手本体27(上部継手21)の内周面に形成される。
縦パッキン33は、筒体44と、リップ部45と、内周段部46と、を有する。
筒体44は、アダプタ32の本体36及び嵌合部37の内部に嵌め込まれている。
リップ部45は、筒体44の内周面から径方向内側に向かって突出する。リップ部45は、筒体44の全周にわたって形成される。内周段部46は、筒体44の下端部から径方向内側に向かって突出する。
縦パッキン33を構成する筒体44、リップ部45、及び内周段部46は、エチレン-プロピレン-ジエンゴム(EPDM)等の、通常排水設備に使用されているゴム材料からなる。
端部処理部材34は、環状である。端部処理部材34は、アダプタ32の係合突部38を径方向外側から囲むように、アダプタ32の本体36に装着されている。このとき、端部処理部材34は、アダプタ32から縦パッキン33が上方に突出するのを規制する。
以上のように構成された上管接続部28内に、第1立管10の下端部が配置される。このとき、縦パッキン33の内周段部46は、第1立管10のストッパーとして機能する。リップ部45は、下方に向かうように弾性変形する。
横管接続部29の形状は、特に限定されない。本実施形態では、横管接続部29は、小径部49と、大径部50と、を有する。小径部49及び大径部50は、それぞれ筒状である。大径部50の内径は、小径部49の内径よりも大きい。小径部49は、水平面に沿って延びる。小径部49の内部空間は、継手本体27の側壁に形成された孔を通して、継手本体27内に連通している。すなわち、小径部49の第1端部は、継手本体27に接続されている。
小径部49における第1端部とは反対の第2端部は、大径部50に接続される。小径部49の内周面と大径部50の内周面との間には、段差51が形成される。
横管接続部29は、軸線O回りに複数配置される。横管接続部29の大径部50内には、横枝管15の端部が配置されている。横枝管15の長手方向の端面は、横管接続部29の段差51に径方向外側から突き当たる。
下部継手22は、継手本体54と、上方接続部55と、下管接続部56と、を有する。接続部55,56は、筒状である。継手本体54の内径、外径は、下方に向かうに従いそれぞれ小さくなる。上方接続部55の内径、外径は、上下方向の位置によらず一定である。下管接続部56の内径、外径は、上下方向の位置によらず一定である。
上方接続部55は、継手本体54の上端部に接続されている。すなわち、上方接続部55は、下部継手22の上端部である。上方接続部55の内径は、継手本体54の上端の内径よりも大きい。下管接続部56は、継手本体54の下端部に接続されている。下管接続部56の内径は、継手本体54の下端の内径よりも大きい。
上方接続部55内には、ゴム輪23を介して、上部継手21の継手本体27の下端部が配置される。
ゴム輪23は、環状であり、上部継手21の下端部と下部継手22の上端部とを接続する。本実施形態では、ゴム輪23は、筒状部59と、フランジ部60と、を有する。
筒状部59は、軸線Oと同軸に配置される。筒状部59の上端面は、径方向内側に向かうに従い漸次、下方に向かう傾斜面である。フランジ部60は、筒状部59の下端から、径方向内側に向かって突出する。フランジ部60は、筒状部59の全周にわたって形成される。
ゴム輪23を構成する筒状部59及びフランジ部60は、例えば縦パッキン33と同一の材料で一体に形成される。
筒状部59は、上部継手21の継手本体27と、下部継手22の上方接続部55との間に径方向内に挟まれている。フランジ部60は、下部継手22の継手本体54によりフランジ部60の下方から支持されるとともに、上部継手21の継手本体27により上方から押さえ付けられている。
集合継手20における縦パッキン33及びゴム輪23以外の構成は、ポリ塩化ビニル樹脂等で形成されている。ポリ塩化ビニル樹脂は、耐衝撃性硬質ポリ塩化ビニル樹脂でもよい。
熱膨張シート24は、シート状に形成されている。熱膨張シート24は、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂と熱膨張性耐火材料である熱膨張性黒鉛とを含有する樹脂組成物からなる。
一例として、ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、熱膨張性黒鉛を1~20重量部の割合で含む樹脂組成物からなる単層構造を採用できる。あるいは、ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対し、熱膨張性黒鉛を1~20重量部の割合で含む樹脂組成物からなる熱膨張性耐火層と、この熱膨張性耐火層の内外面を覆う熱膨張性黒鉛非含有のポリ塩化ビニル系樹脂組成物の被覆層とからなる3層構造であるものでも良い。
3層構造の場合、ポリ塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、熱膨張性黒鉛を6~18重量部の割合がより好ましく、10~16重量部の割合がさらに好ましい。熱膨張性黒鉛が1重量部未満であると、燃焼時に、十分な熱膨張性が得られず、所望の耐火性が得られないおそれがある。熱膨張性黒鉛が20重量部を超えると、加熱により熱膨張し過ぎたり、樹脂成分が不足するために、残渣が脆くなり、その形状を保持できずに残渣が貫通孔から脱落し、耐火性が低下してしまう虞がある。
熱膨張シート24としては、フィブロックシート(登録商標、積水化学工業株式会社製)が、好ましく用いられる。
図1に示すように、熱膨張シート24は、下部継手22の上端部、すなわち、上方接続部55及び継手本体54の上端部の外周面に巻き付けられる。本実施形態では、熱膨張シート24の上端、下部継手22の上方接続部55の上端、及びゴム輪23の筒状部59の上端の上下方向の位置は、互いに一致している。
集合継手20の一部が床スラブ201の貫通孔201a内に配置されたときに、熱膨張シート24における軸線O方向の少なくとも一部は、貫通孔201a内に配置される。これにより、火災時に熱膨張シート24が膨張し、貫通孔201aを効果的に塞ぐことができる。
吸音カバー25は、上部継手21及び下部継手22を覆う。吸音カバー25は、上部吸音カバー63と、下部吸音カバー64と、を有する。
吸音カバー63,64は、例えばニードルフェルトで形成されている。例えば、ニードルフェルトには、ポリエチレンテレフタレートが40%~50%、アクリル繊維が35%~45%、ウール・レーヨンが10%~20%含まれている。ニードルフェルトを製造する際には、トゲの付いた針をニードルフェルトに刺し込み、機械的に繊維を交絡させている。
なお、吸音カバー63,64をサーマルフェルト、PETフェルト等のフェルトや、アクリル繊維混合物、グラスウール、発泡ウレタン等で形成してもよい。吸音カバー63,64の密度は、80kg/m以上であることが好ましい。吸音カバー63,64の厚さは、10mm程度であることが好ましい。
上部吸音カバー63は、有頂筒状である。上部吸音カバー63は、上部継手21の上端部及び上下方向の中央部における径方向外側を覆う。下部吸音カバー64は、有底筒状である。下部吸音カバー64は、上部継手21の下端部及び下部継手22における径方向外側を覆う。
下部吸音カバー64は、上部吸音カバー63に対して、上部吸音カバー63の下方から突き合わされている。すなわち、上部吸音カバー63の下端と、下部吸音カバー64の上端とは、接触している。
遮音カバー26は、吸音カバー63,64を介して上部継手21及び下部継手22を覆う。遮音カバー26は、上部遮音カバー67と、下部遮音カバー68と、を有する。
遮音カバー67,68の厚さは、例えば1~5mm程度であることが好ましく、2mm程度であることがより好ましい。また、遮音カバー67,68の面密度は、1~8kg/mであることが好ましく、3.4kg/m程度であることがより好ましい。
遮音カバー67,68は、例えば、オレフィン系材料(オレフィン系樹脂100重量部に対して、無機フィラーを300~600重量部含有する樹脂組成物)等といった弾性を備えた樹脂材料により形成されている。
前記無機フィラーとしては、特に限定されないが、例えば、シリカ、珪藻土、アルミナ、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化カルシウム、酸化マグネシウム、酸化鉄、酸化錫、酸化アンチモン、フェライト類、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、塩基性炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、炭酸亜鉛、炭酸バリウム、ドーンナイト、ハイドロタルサイト、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、石膏繊維、ケイ酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、モンモリロナイト、ベントナイト、活性白土、セピオライト、イモゴライト、セリサイト、ガラス繊維、ガラスビーズ、シリカ系バルン、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、窒化ケイ素、カーボンブラック、グラファイト、炭素繊維、炭素バルン、木炭粉末、各種金属粉、チタン酸カリウム、硫酸マグネシウム、チタン酸ジルコン酸鉛、アルミニウムボレート、硫化モリブデン、炭化ケイ素、ステンレス繊維、ホウ酸亜鉛、各種磁性粉、スラグ繊維、フライアッシュ、脱水汚泥等が挙げられる。
これらのうち、重量とコストのバランスから炭酸カルシウムを前記無機フィラーとして用いることが好ましい。なおこれらは、単独でも、2種以上を混合して用いてもよい。
前記オレフィン系樹脂としては、特に限定されないが、例えば、低密度ポリエチレン(PE)、高密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、アタクチックポリプロピレン、アイソタクチックポリプロピレン、シンジオタクチックポリプロピレン、ポリαオレフィンが挙げられる。中でも密度が0.87~0.93g/cmのポリエチレンが、前記オレフィン系樹脂として好ましい。なお、密度が0.87g/cm未満だと、遮音カバー67,68の強度が十分ではなく、0.93g/cmを超えると、遮音カバー67,68を偏平させたとき遮音カバー67,68が座屈してしまうおそれがある。また、オレフィン系樹脂の曲げ弾性率が、100~3000kg/cmであれば、強度、巻き加工性として十分である。
遮音カバー67,68は、オレフィン系材料とは異なる材料で形成されていてもよく、例えば、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン樹脂、ABS樹脂、AS樹脂、熱可塑性エラストマー(TPE)等のエラストマー材料等を用いても構わない。
上部遮音カバー67は、有頂筒状である。上部遮音カバー67は、上部吸音カバー63を介して、上部継手21の上端部及び上下方向の中央部における径方向外側を覆う。下部遮音カバー68は、有底筒状である。下部遮音カバー68は、下部吸音カバー64を介して、上部継手21の下端部及び下部継手22における径方向外側を覆う。
下部遮音カバー68は、上部遮音カバー67に対して、上部遮音カバー67の下方から突き合わされている。すなわち、上部遮音カバー67の下端と、下部遮音カバー68の上端とは、接触している。
前記上部吸音カバー63と下部吸音カバー64とが突き合わせられている第1突き合わせ位置P1、及び上部遮音カバー67と下部遮音カバー68とが突き合わせられている第2突き合わせ位置(突き合わせ位置)P2の上下方向の位置は、互いに一致している。突き合わせ位置P1,P2は、下部継手22(上方接続部55)の上端よりもそれぞれ上方にある。本実施形態では、下部継手22の上端、及び突き合わせ位置P1,P2は、床スラブ201の上面よりもそれぞれ上方にある。
上部遮音カバー67と下部遮音カバー68との継ぎ目(第2突き合わせ位置P2)を、テープ等で止水する。このとき用いるテープは、アクリル系粘着剤のテープや、ブチルテープであることが好ましい。
上部継手21及び下部継手22の外周面に吸音カバー25及び遮音カバー26が巻き付けられていることにより、吸音カバー25及び遮音カバー26を含む集合継手20の外周面には、凹凸が比較的少ない。
床スラブ201の貫通孔201a内であって遮音カバー26の径方向外側には、モルタル等の充填材204が配置される。
なお、遮音カバー26は、上部継手21及び下部継手22の少なくとも一方を覆うとしてもよい。上部吸音カバー63及び上部遮音カバー67は、上部継手21の少なくとも一部における径方向外側を覆っていればよい。下部吸音カバー64及び下部遮音カバー68は、下部継手22の少なくとも一部における径方向外側を覆っていればよい。
第2立管75は、第1立管10と同様に形成される。第2立管75は、上下方向に沿って延びる。第2立管75の上端部は、下部継手22の下管接続部56内に配置されている。
以上のように構成された集合継手20は、図3に示すように上部継手21と下部継手22とに分解された状態から組立てられる。
次に、配管構造1を設置及び交換する手順について説明する。
配管構造1を設置する手順について説明する。以下では、図4に示すように、集合継手20の下部継手22等を設置する対象となる階202を、階202Aと言う。
配管構造1の設置は、下方の階202から順に行う。下部継手22にゴム輪23が予め取付けられている。下部継手22に、下部吸音カバー64及び下部遮音カバー68が予め巻き付けられていてもよい。
まず、階202Aよりも下方に配置された第2立管75の上端部を、下部継手22の下管接続部56に挿入し、下部継手22と第2立管75とを接続する。図5に示すように、下部継手22における上下方向の中央部が、床スラブ201の貫通孔201a内に位置するように、下部継手22を配置する。なお、下部継手22を配置した後で、下部継手22に下部吸音カバー64及び下部遮音カバー68を巻き付けてもよい。
上部継手21に、上部吸音カバー63及び上部遮音カバー67が予め巻き付けられていてもよい。下部継手22の上方接続部55内に、上部継手21の継手本体27を挿入し、下部継手22にゴム輪23を介して上部継手21を接続する。このとき、下部継手22に対して上部継手21を軸線O回りに回転させることにより、横枝管15が接続される横管接続部29が配置される軸線O回りの向きを調整することができる。下部継手22に上部継手21を接続した後で、上部継手21に上部吸音カバー63及び上部遮音カバー67を巻き付けてもよい。
図6に示すように、公知の支持部材210,215により、床スラブ201に下部継手22、上部継手21を固定する。
支持部材210,215の構成は、特に限定されない。
例えば、支持部材210は、支持金具211と、ロッド212と、アンカー213と、を備えている。支持金具211の一部は環状に形成され、第2立管75に着脱可能である。ロッド212は、支持金具211から上方に向かって延びる。アンカー213は、床スラブ201の下面に埋め込まれる。アンカー213に、ロッド212の上端部が嵌め合う。支持部材210は、床スラブ201に第2立管75を介して下部継手22を固定する。
支持部材215は、支持部材210の支持金具211、ロッド212と同様に構成された支持金具216、ロッド217を備えている。支持金具216は、上部継手21の上管接続部28に着脱可能である。ロッド217は、支持金具216から下方に向かって延びる。ロッド217の下端部は、床スラブ201上に固定される。
上部継手21の上管接続部28に第1立管10の下端部を挿入し、上部継手21と第1立管10とを接続する。上部継手21の横管接続部29に横枝管15を挿入し、上部継手21と横枝管15とを接続する。床スラブ201の貫通孔201a内に、充填材204を充填する。
以上の工程を行うことにより、階202Aに対する配管構造1を設置する。
そして、対象となる階202Aを上方の階202に変更し、前記工程を繰り返す。この後で、満水試験を行い、集合継手20の割れ等を確認する。
次に、配管構造1を交換する手順について説明する。配管構造1の交換は、集合継手20に割れが発生した場合や、集合継手20の更新工事で行われる。以下では、集合継手20の上部継手21を交換する手順について説明する。
図7に示すように、第1立管10を切断位置P4で切断する。
図8に示すように、集合継手20の上部継手21から、切断した第1立管10を取外す。上部継手21から、支持部材215を取外す。下部継手22から、上部継手21を取外す。
図9に示すように、下部継手22に、新たな上部継手21である上部継手21Aを接続する。具体的には、下部継手22の上方接続部55内に、上部継手21Aの継手本体27を挿入する。
以上の工程を行うことにより、階202Aに対する上部継手21を交換する。
なお、階202Aに対する下部継手22を交換するには、下部継手22に対して上下方向に隣り合う第1立管10及び第2立管75を切断する。床スラブ201から上部継手21及び下部継手22を取外し、新たな下部継手22に交換する。
なお、本実施形態の集合継手の施工方法は、配置工程と、接続工程と、被覆工程と、を行う。配置工程は、上部継手21を下部継手22の上端部内に配置する。接続工程では、上部継手21の下端部と下部継手22の上端部とをゴム輪23で接続する。被覆工程では、上部継手21及び下部継手22を吸音カバー25及び遮音カバー26で覆う。
以上説明したように、本実施形態の集合継手20及び集合継手の施工方法によれば、第1立管10及び横枝管15を通して上部継手21内に流れ込んだ排水は、下部継手22から第2立管75を通して流れ出る。上部継手21及び下部継手22は遮音カバー26で覆われているため、集合継手20の遮音性を向上させることができる。
遮音カバーは上部遮音カバー67と下部遮音カバー68とを有し、第2突き合わせ位置P2は下部継手22の上端よりも上方にある。上部遮音カバー67、下部遮音カバー68を用いて、上部継手21、下部継手22に分けて径方向外側を容易に覆うことができる。
第2突き合わせ位置P2は下部継手22の上端よりも上方にあるため、床スラブ201の貫通孔201a内に集合継手20を配置した後で、第2突き合わせ位置P2を床スラブ201の上面よりも上方に配置しやすい。この状態で、貫通孔201a内に充填材204を充填し固化させ、貫通孔201aを塞ぐ。そして、床スラブ201に対する集合継手20の位置を固定する。従って、固化する前の充填材204が第2突き合わせ位置P2から上部遮音カバー67と下部遮音カバー68との間を通して下部継手22内に流れ込むのを、抑制することができる。
下部継手22の内径は、下方に向かうに従い小さくなるか、一定である。このため、下部継手22内を流れる排水の外径が、下方に向かうに従い小さくなるか、一定になる。これにより、例えば、下部継手22から流れ出る排水が第2立管75内に流れ込みやすくすることができる。
集合継手20が、分断突起41を有する。一般的に、排水は、上部継手21内を、筒状の水膜を生成しつつ下方に向かって流れる。分断突起41により、この水膜に分断部分が形成される。これにより、排水時の管内空気の圧力変動を抑えることができる。
集合継手20が、旋回羽根27aを有する。このため、旋回羽根27aよりも上方から流れ落ちて旋回羽根27aに当たった排水が、下部継手22内で旋回するように流れる。従って、下部継手22の中央に空気が流れる領域(空気芯)を、より確実に確保すことができる。
また、本実施形態の配管構造1では、遮音性を向上させた集合継手20を用いて配管構造1を構成することができる。
本実施形態の集合継手20は、以下に説明するようにその構成を様々に変形させることができる。
図10に示す第1変形例の集合継手20Aのように、突き合わせ位置P1,P2は、下部継手22の上端よりも下方にあってもよい。第1変形例の集合継手20Aでは、下部継手22の上端は床スラブ201の上面よりも上方にあるが、突き合わせ位置P1,P2は床スラブ201の上面よりも下方にある。
以上のように構成された第1変形例の集合継手20Aでは、床スラブ201の貫通孔201a内に集合継手20Aを配置した後で、貫通孔201aをモルタル等の充填材204で埋め戻した後は、充填材204と遮音カバー67,68との隙間を完全に止水できる。それにより、施工中に屋外から雨水が、排水用の第1立管10近くに流れ込んだ場合に、下方の階202へ漏水することを防ぐことができる。
図11に示す第2変形例の集合継手20Bでは、本実施形態の集合継手20に対して、吸音カバー63,64及び遮音カバー67,68が配置される位置が異なる。
下部吸音カバー64の上端、下部遮音カバー68の上端、熱膨張シート24の上端、及び下部継手22の上端の上下方向の位置は、互いに一致している。第2変形例の集合継手20Bでは、これらの位置は、床スラブ201の上面よりも上方にある。
下部吸音カバー64及び下部遮音カバー68は、下部継手22及び上部継手21の下端部における径方向外側を覆う。
上部吸音カバー63及び上部遮音カバー67は、上部継手21の上端部及び上下方向の中央部における径方向外側を覆う。上部吸音カバー63及び上部遮音カバー67は、下部吸音カバー64の上端部及び下部遮音カバー68の上端部における径方向外側を覆う。第2変形例の集合継手20Bでは、上部吸音カバー63の下端、及び上部遮音カバー67の下端は、床スラブ201の上面よりも上方にある。
以上のように構成された第2変形例の集合継手20Bでは、遮音カバー67,68の寸法等の製品誤差を吸収でき、集合継手20Bの施工を容易に行うことができる。
なお、下部吸音カバー64及び下部遮音カバー68は、下部継手22の少なくとも一部における径方向外側を覆っていればよい。上部吸音カバー63及び上部遮音カバー67は、上部継手21の少なくとも一部における径方向外側を覆っていればよい。
図12に示す第3変形例の集合継手20Cでは、本実施形態の集合継手20に対して、吸音カバー63,64及び遮音カバー67,68が配置される位置が異なる。
上部吸音カバー63及び上部遮音カバー67は、上部継手21の上端部及び上下方向の中央部における径方向外側を覆う。第3変形例の集合継手20Cでは、上部吸音カバー63の下端、及び上部遮音カバー67の下端は、床スラブ201の上面よりも上方にある。
下部吸音カバー64及び下部遮音カバー68は、下部継手22及び上部継手21の下端部における径方向外側を覆う。下部吸音カバー64及び下部遮音カバー68は、上部吸音カバー63の下端部及び上部遮音カバー67の下端部における径方向外側を覆う。第3変形例の集合継手20Cでは、下部吸音カバー64の上端、及び下部遮音カバー68の上端は、上部吸音カバー63の下端、及び上部遮音カバー67の下端よりも上方にあり、床スラブ201の上面よりも上方にある。
以上のように構成された第3変形例の集合継手20Cでは、遮音カバー67,68の寸法等の製品誤差を吸収でき、集合継手20Cの施工を容易に行うことができる。
なお、上部吸音カバー63及び上部遮音カバー67は、上部継手21全体における径方向外側を覆ってもよい。下部吸音カバー64及び下部遮音カバー68は、下部継手22の一部における径方向外側を覆ってもよい。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図13から図15を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図13に示すように、本実施形態の配管構造2は、第1実施形態の配管構造1の集合継手20に代えて、集合継手80を備える。
集合継手80は、第1実施形態の集合継手20の熱膨張シート24及び下部継手22に代えて、下部継手82を備える。下部継手82は、上部接続管83と、中間管84と、下部接続管85と、を有する。
上部接続管83は、ゴム輪23を支持している。
中間管84は、筒状である。中間管84は、前記熱膨張シート24と同様の材料で形成されている。例えば、中間管84は、熱膨張性耐火材料を含む樹脂組成物を押出成形することによって作製される。中間管84は、上部接続管83の下部に接続される。中間管84は、床スラブ201の貫通孔201a内に配置される。
下部接続管85の内径は、下方に向かうに従い小さくなる。下部接続管85は、中間管84の下部に接続される。下部接続管85の下端部には、前記下管接続部56が設けられている。
中間管84の長さを変えることで、集合継手20の軸線O方向の長さを容易に調整することができる。
以上のように構成された集合継手80は、図14に示すように上部継手21と下部継手82とに分解された状態から組立てられる。
なお、集合継手80に対して、吸音カバー25及び遮音カバー26を備えない比較例の集合継手80Aを、図15に示す。
集合継手80Aでは、中間管84の径方向外側であって上部接続管83と下部接続管85との間に、充填材204が入り込む。このため、充填材204中から集合継手80Aを上方に向かって引き抜くことは困難である。
以上のような集合継手80及び配管構造2によっても、第1実施形態の集合継手20及び配管構造1と同様の効果を奏することができる。
さらに、上部継手21及び下部継手82が吸音カバー25及び遮音カバー26に覆われているため、充填材204を削り取ることなく、充填材204中から集合継手80を上方に向かって引き抜くことができる。これにより、集合継手80の交換が容易になり、工期遅れが生じにくい。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図16を参照しながら説明するが、前記実施形態と同一の部位には同一の符号を付してその説明は省略し、異なる点についてのみ説明する。
図16に示すように、本実施形態の配管構造3は、第1実施形態の配管構造1の集合継手20に代えて、集合継手90を備える。
集合継手90は、集合継手20の各構成に加えて、第2上部継手91を備える。第2上部継手91は、上部継手21と同様に構成され、上部継手21の上部に接続される。第2上部継手91と上部継手21とは、ゴム輪23により接続されていることが好ましい。
第2上部継手91には、第1立管10及び横枝管15が接続される。
以上のように構成された配管構造3では、第1実施形態の配管構造1に比べて、集合継手90により多くの横枝管15を接続することができる。
以上、本発明の第1実施形態から第3実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の構成の変更、組み合わせ、削除等も含まれる。さらに、各実施形態で示した構成のそれぞれを適宜組み合わせて利用できることは、言うまでもない。
例えば、前記第1実施形態から第3実施形態では、吸音カバー63,64、遮音カバー67,68は、それぞれ一体に構成されてもよい。
下部継手22,82の内径は、下方に向かうに従い大きくなってもよい。
集合継手20等は、熱膨張シート24、吸音カバー25、旋回羽根27a、分断突起41を備えなくてもよい。この場合、集合継手の施工方法では、被覆工程は行われない。
なお、集合継手20等の下管接続部56に、水平面に沿って延びる横主管が接続されてもよい。
1,2,3 配管構造
20,20A,20B,20C,80,90 集合継手
21 上部継手
22,82 下部継手
23 ゴム輪(封止部材)
26 遮音カバー
27a 旋回羽根(第2突起)
28 上管接続部
29 横管接続部
41 分断突起(第1突起)
56 下管接続部
67 上部遮音カバー
68 下部遮音カバー
P2 第2突き合わせ位置(突き合わせ位置)

Claims (10)

  1. 上管接続部及び横管接続部を有する上部継手と、
    下管接続部を有し、前記上部継手が上端部内に配置された下部継手と、
    前記上部継手と前記下部継手とを接続する封止部材と、
    前記上部継手及び前記下部継手の少なくとも一方を覆う遮音カバーと、
    を備える、集合継手。
  2. 前記遮音カバーは、
    前記上部継手の少なくとも一部における径方向外側を覆う上部遮音カバーと、
    前記下部継手の少なくとも一部における径方向外側を覆い、前記上部遮音カバーに対して、前記上部遮音カバーの下方から突き合わされた下部遮音カバーと、
    を有し、
    前記上部遮音カバーと前記下部遮音カバーとの突き合わせ位置は、前記下部継手の上端よりも上方にある、請求項1に記載の集合継手。
  3. 前記遮音カバーは、
    前記上部継手の少なくとも一部における径方向外側を覆う上部遮音カバーと、
    前記下部継手の少なくとも一部における径方向外側を覆い、前記上部遮音カバーに対して、前記上部遮音カバーの下方から突き合わされた下部遮音カバーと、
    を有し、
    前記上部遮音カバーと前記下部遮音カバーとの突き合わせ位置は、前記下部継手の上端よりも下方にある、請求項1に記載の集合継手。
  4. 前記遮音カバーは、
    前記下部継手の少なくとも一部における径方向外側を覆う下部遮音カバーと、
    前記上部継手の少なくとも一部における径方向外側、及び前記下部遮音カバーの上端部における径方向外側を覆う上部遮音カバーと、
    を有する、請求項1に記載の集合継手。
  5. 前記遮音カバーは、
    前記上部継手の少なくとも一部における径方向外側を覆う上部遮音カバーと、
    前記下部継手の少なくとも一部における径方向外側、及び前記上部遮音カバーの下端部における径方向外側を覆う下部遮音カバーと、
    を有する、請求項1に記載の集合継手。
  6. 前記下部継手の内径は、下方に向かうに従い小さくなるか、一定である、請求項1から5のいずれか一項に記載の集合継手。
  7. 前記上部継手における前記横管接続部よりも上方の部分に設けられた第1突起を備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の集合継手。
  8. 前記下部継手の内周面に、下方に向かうに従い周方向の一方側に向かうように設けられた第2突起を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載の集合継手。
  9. 請求項1から8のいずれか一項に記載の集合継手を備える、配管構造。
  10. 上立管接続部及び横管接続部を有する上部継手を、下立管接続部を有する下部継手の上端部内に配置し、
    前記上部継手と前記下部継手とを封止部材で接続し、
    前記上部継手及び前記下部継手の少なくとも一方を遮音カバーで覆う、集合継手の施工方法。
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