JP2007262713A - 遮音防振シート、管継手または管、管継手構造または管構造ならびに排水立て管構造 - Google Patents

遮音防振シート、管継手または管、管継手構造または管構造ならびに排水立て管構造 Download PDF

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【課題】音や振動を確実に低減することのできる耐火性を有する遮音防振シートを提供する。
【解決手段】遮音防振シート1は、金属被膜21を設けた樹脂シート22からなる外層2と、外層2の樹脂シート22側に積層され、高比重の無機質繊維製シートからなる中間層3と、中間層3に積層され、低比重の無機質繊維製シートからなる内層4と、から構成される。そして、音や振動は、内層4(低比重の無機質繊維製シート)が吸音層として機能することにより、反射することなく吸収されて減衰され、また、中間層3(高比重の無機質繊維製シート)が遮音層として機能することにより、外部へ透過することが抑制される。一方、外層2は、耐火層として機能し、燃焼を防止する。このため、耐火性能を確保するとともに、音や振動を、外部への透過を抑制しつつ低減することができる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、耐火性を有するとともに、遮音性および防振性に優れた遮音防振シート、遮音防振シートを巻き付けた管継手または管、管継手または管を区画貫通部に配設した管継手構造または管構造ならび遮音防振シートを巻き付けた排水立て管構造に関するものである。
従来より、図7に示すように、集合住宅、ホテル、事務所ビルなどの排水配管10は、建築物の区画貫通部、すなわち、床スラブFや隔壁Wなどに形成された貫通孔kに配設された管継手11,11’と、管継手11の上部接続部11aおよび下部接続部11bにそれぞれ接続された排水立て管12と、管継手11の横枝管接続部11cに接続された横枝管13と、から主に構成されている。そして、各階の居住区から発生する汚水や雑排水は、その排水口に接続された横枝管13を経て管継手11に集められ、上階からの汚水などと合流して排水立て管12内をその管軸に沿って略鉛直に流下し、最下層において、公共下水道に排出されるようになっている。
この場合、管継手11や排水立て管12には、その内周面に旋回羽根11x(図3参照)が設けられており、排水立て管12内の汚水などを旋回羽根11xに沿って旋回流として流下させ、管内の空気圧力変動を抑えるようにしている。
ここで、管継手11,11’や排水立て管12は、床スラブFなどに形成された貫通孔kに挿通された後、その外周面と貫通孔kの内周面との隙間にモルタルmを充填して貫通孔kを埋め戻すことにより、床スラブFなどに固定される。
このような排水配管10においては、汚水などが旋回流となって流下する際、管継手11や排水立て管12からの騒音が空気伝播して居住区に侵入するとともに、管継手11や排水立て管12の振動に伴う騒音が床スラブFなどを伝播して居住区に侵入する。これらの空気伝播音や固体伝播音からなる排水騒音は、室内環境や居住空間の快適性が求められる昨今においてますますクローズアップされており、この種の排水騒音を低減するための様々な提案がなされている。
例えば、建築物の区画貫通部に挿通された管継手や管の外周面にロックウールシートを巻き付けたり、区画貫通部にロックウールを充填させて振動を防止することが広く行われている他、特許文献1には、建築物の区画貫通部に配設される管継手の外周面に弾性材料からなる防振材を付設し、モルタルにて区画貫通部を埋め戻すことが記載されている。また、特許文献2には、管継手の外周面に、鉛や鉛系合金などの加重体を設けるとともに、その外周に弾性体を設け、これらの加重体および弾性体を締め付け体にて締め付け固定し、モルタルにて区画貫通部を埋め戻すことが記載されている。
特開平6−306904号公報 特開平10−311489号公報
しかしながら、防振吸音対策として管継手や管にロックウールシートや弾性材料製防振材を巻き付けたり、あるいは、区画貫通部にロックウールを充填するものでは、音や振動を減衰させることができるものの、外部への透過を阻止することはできない。例えば、排水立て管や管継手を流下する際に発生する騒音は、ロックウールや弾性材料製防振材を透過し、必ずしも排水騒音を低減することはできないものである。
なお、防振吸音対策をロックウールで行う場合には、区画貫通部の防火対策、例えば、ロックウールの脱落防止などに現場で複雑な作業が必要となり、コストがかさむものとなる。
また、特許文献2の場合、比重の大きな加重体を管継手に装着し、重量増加によって振動帯域を下げて排水騒音を抑制しようとするものであるが、重量の大きな加重体を巻き付ける作業は容易ではない。特に、排水立て管の全長にわたって巻き付けることは、排水立て管に大きな負荷を作用させるとともに、作業者に大きな負担を強いることになり、採用することはできない。このため、排水立て管には、別の騒音対策を採らなければならず、作業が煩雑になることが避けられない。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、音や振動を確実に低減することのできる耐火性を有する遮音防振シートを提供するものである。
また、本発明は、耐火性能を確保しつつ、音や振動を確実に低減することのできる遮音防振シートを巻き付けた管継手または管を提供するとともに、建築物の区画貫通部の耐火性能を確保しつつ、空気伝播音や固体伝播音を確実に低減することのできる管継手構造または管構造、さらには、耐火性能を確保しつつ、空気伝播音を確実に低減することのできる排水立て管構造を提供するものである。
本発明の遮音防振シートは、金属被膜を設けた樹脂シートからなる外層と、外層の樹脂シート側に積層され、高比重の無機質繊維製シートからなる中間層と、中間層に積層され、低比重の無機質繊維製シートからなる内層と、から構成されることを特徴とするものである。
本発明において、樹脂シートとしては、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどからなるシートを使用することができ、特に限定されない。
金属としては、アルミや銅などを挙げることができ、特に限定されない。また、被膜形成方法としては、蒸着やコーティングなどを挙げることができる。
金属被膜を設けた樹脂シートの厚みとしては、0.05mmから1.0mmが好ましいが、防水性と一定時間の耐火性能を確保すればよく、特に限定されない。
本発明において、無機質繊維製シートとしては、ガラスウール、ロックール、スチールウールなどを挙げることができる。
低比重の無機質繊維製シートとは、比重が0.1〜0.4の無機質繊維製シートを指す。比重が0.1未満であると、シートとして巻き付ける際の厚みなどの形状保持が困難となる他、十分な吸音性能が得られない。比重が0.4を超えても、経済性が低下するわりに吸音性能の向上が得られない。
低比重の無機質繊維製シートの厚みとしては、3.0〜25.0mmが好ましい。厚みが3.0mm未満であると、十分な吸音性能が得られない。厚みが25.0mmを超えると、曲げ加工などの施工性が悪くなる。
また、高比重の無機質繊維製シートとは、比重が0.5〜1.6の無機質繊維製シートを指す。比重が0.5未満であると、十分な遮音性能が得られない。また、比重が1.6を超えても、遮音性能向上に対する経済性を確保することが困難となる。なお、比重は高いほど遮音性の向上を図ることができるため好ましいが、遮音性能向上に対する経済性を確保するためには、上限は、1.6以下が好ましい。
高比重の無機質繊維製シートの厚みとしては、1.0〜5.0mmが好ましい。厚みが1.0mm未満であると、十分な遮音性能が得られない。厚みが5.0mmを超えると、曲げ加工などの施工性が悪くなる。
この場合、遮音性を向上させるため、鉄粉や硫酸バリウム、水酸化アルミなどの高比重の無機充填材を添加してもよい。
本発明によれば、音や振動は、内層である低比重の無機質繊維製シートが吸音層として機能することにより、反射することなく吸収されて減衰される。そして、内層によって減衰されて中間層に到達した音や振動は、中間層である高比重の無機質繊維製シートが遮音層として機能することにより、外部へ透過することが抑制される。また、外層である金属被膜を設けた樹脂シートは、耐火層として機能し、燃焼を防止し、かつ、モルタルを埋め戻す際の防水層として作用する。
この結果、音や振動を、外部への透過を抑制しつつ低減することができ、また、耐火性能を確保することができる。
本発明の管継手または管は、前記請求項1記載の遮音防振シートが、建築物の区画貫通部に挿通されるとともに、建築物の排水配管を構成する管継手または管の、前記区画貫通部に対応する部分に巻き付けられていることを特徴とするものである。
本発明によれば、管継手または管に遮音防振シートが巻き付けられていることにより、汚水などが管継手または管を流下する際の音や振動は、遮音防振シートの内層である低比重の無機質繊維製シートが吸音層として機能し、反射することなく吸収されて減衰される。そして、内層によって減衰されて中間層に到達した音や振動は、中間層である高比重の無機質繊維製シートが遮音層として機能することにより、外部へ透過することが抑制される。また、外層である金属被膜を設けた樹脂シートは、耐火層として機能し、燃焼を防止する。さらに、工場などにおいて管継手や管に遮音防振シートを巻き付けておくことにより、現場での作業を軽減することができる。
この結果、汚水などが管継手や管を流下する際の音や振動を、外部への透過を抑制しつつ低減することができ、また、耐火性能を確保することができる。したがって、建築物の区画貫通部に好適な管継手や管を提供できる。
本発明の管継手構造または管構造は、前記請求項2記載の管継手または管が、建築物の区画貫通部に挿通されるとともに、区画貫通部がモルタルによって埋め戻されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、遮音防振シートが巻き付けられた管継手や管は、建築物の区画貫通部に配置され、モルタルを介して固定される。
この結果、建築物の区画貫通部の耐火性能を確保することができ、また、区画貫通部に配設された管継手や管を流下する汚水などによる音や振動を、外部への透過を抑制しつつ低減することができる。このため、汚水などが区画貫通部に配設された管継手や管を流下する際に発生する音が空気伝播する空気伝播音や、床スラブなどを伝播する固体伝播音を低減することができる。
本発明の排水立て管構造は、前記請求項1記載の遮音防振シートが、建築物の排水配管を構成する管継手および該管継手に接続された排水立て管の全長にわたって巻き付けられていることを特徴とするものである。
本発明によれば、排水立て管および管継手の全長にわたって遮音防振シートが巻き付けられていることにより、建築物における排水配管の排水立て管および管継手を流下する排水による音や振動は、遮音防振シートの内層である低比重の無機質繊維製シートが吸音層として機能し、減衰される。そして、内層によって減衰されて中間層に到達した音や振動は、中間層である高比重の無機質繊維製シートが遮音層として機能し、外部へ透過することが抑制される。また、外層である金属被膜を設けた樹脂フィルムは、耐火層として機能し、燃焼を防止する。
この結果、排水立て管および管継手の耐火性能を確保することができ、また、排水立て管および管継手を流下する汚水などによる音や振動を、外部への透過を抑制しつつ低減することができる。このため、汚水などが管継手や排水立て管を流下する際に発生する音が空気伝播する空気伝播音を低減することができる。
本発明の遮音防振シートによれば、耐火性を有するとともに、空気伝播音や固体伝播音を確実に低減することができる。
また、本発明の管継手または管によれば、耐火性能を確保しつつ、音や振動を確実に低減することができる。
さらに、本発明の管継手構造または管構造によれば、建築物の区画貫通部の耐火性能を確保しつつ、空気伝播音や固体伝播音を確実に低減することができる。
さらにまた、本発明の排水立て管構造によれば、耐火性能を確保しつつ、空気伝播音を確実に低減することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1には、本発明の遮音防振シート1の一実施形態が示されている。
この遮音防振シート1は、外層2と、外層2に積層された中間層3と、中間層3に積層された内層4と、から構成され、厚みが15mmに形成されている。そして、外層2は、金属被膜21、例えば、アルミを蒸着してなるポリエチレンシート22であって、厚みが0.5mmに形成されている。また、中間層3は、高比重の無機質繊維製シート、具体的には、比重0.7のロックウールシートであって、厚みが2.5mmに形成されている。さらに、内層4は、低比重の無機質繊維製シート、具体的には、比重0.2のロックウールシートであって、厚みが12.0mmに形成されている。
このような遮音防振シート1は、外層2が耐火層として機能し、耐火性能を確保することができる。また、内層4は吸音層として機能し、内層4で音や振動を減衰させることができる。さらに、中間層3は遮音層として機能し、内層4によって減衰された音や振動を外部へ透過しないように遮音することができる。この結果、音や振動を、外部への透過を抑制しつつ確実に低減させることができるとともに、耐火性能を確保することができる。
このような遮音防振シート1は、建築物の区画貫通部の遮音防振対策に好適に使用することができる。以下、建築物の区画貫通部に配設される管継手に遮音防振シート1を巻き付ける要領を説明する。
ここで、管継手として、図7において、横枝管13を接続するとともに、排水立て管12を接続する管継手11を例示するが、その他の管継手であってもよく、また、管継手に限らず排水立て管についても同様に行なわれる。
まず、管継手11を用意し、建築物の区画貫通部、具体的には、床スラブFに形成された貫通孔kに挿通される部分であるテーパー筒部111の外周面の全周にわたって、外層2を外面として遮音防振シート1を巻き付ける(図2(a)参照)。そして、管継手11のテーパー筒部111の外周面と、遮音防振シート1の上端縁部および下端縁部との間に接着テープ5を貼着し、管継手11に対して遮音防振シート1を装着する(図2(b)参照)。
この場合、接着テープ5としては、耐熱性を有することが好ましく、例えば、アルミガラスクロステープを好適に採用することができる。
このように、管継手11に対する遮音防振シート1を予め工場などで装着することにより、現場での作業を削減できるとともに、品質を確保して安定的に供給することができる。
このようにして、遮音防振シート1が巻き付けられた管継手11は、現場に搬入され、床スラブFの貫通孔kに挿通される(図3(a)参照)。
この際、管継手11の横枝管接続部11cの少なくとも下半部外周面に遮音防振シート1を装着して、床スラブFと管継手11の横枝管接続部11cが直接接触しないようにすることが好ましい。
床スラブFの貫通孔kに管継手11が挿通されたならば、管継手11の外周面と貫通孔kの内周面との隙間にモルタルmを充填し、貫通孔kを埋め戻すことによって管継手11を床スラブFの貫通孔kに固定する(図3(b)参照)。
次いで、管継手11の上部開口接続部11aおよび下部開口接続部11bにそれぞれ排水立て管12を接続する一方、その横枝管接続部11cに横枝管13を接続すればよい。
なお、詳細には図示しないが、床スラブFに形成された貫通孔kに排水立て管12が挿通される場合には、その貫通孔kに挿通される部分に遮音防振シート1を巻き付ける他、区画貫通部が隔壁の貫通孔である場合も、同様に、その貫通孔に挿通される配管の、貫通孔に対応する部分に遮音防振シート1を巻き付ける。さらに、区画貫通部に配置されない管継手11や排水立て管12については、後述するように、全長にわたって遮音防振シート1を巻き付ければよい(図6参照)。
また、このような区画貫通部に配設された遮音防振シート1は、平成17年度消防庁告示第4号の耐火性能試験に準拠する試験により検証を実施し、遮炎性能、遮煙性能、遮熱性能について問題ないことが確認されている。
次に、このように建築物の区画貫通部に配設された管継手を含む排水配管において、振動および騒音の評価を行った。
振動の評価は、図4に示すように、1階の管継手をモルタルMによって固定し、3階に相当する高さ3mから排水した際に、1階の管継手11を固定するモルタルMに発生する振動を測定することにより行った。
ここで、振動計として、リオン社製のSA−30を用いた。また、振動ピックアップPcとして、リオン社製のPV−85を用い、管継手11の中心から290mm離れた位置であって、横枝管接続部11cの軸心から45度となるモルタルMの表面に設置した。
なお、モルタルMは、縦600mm×横600mm×高さ150mmである。また、3階および2階の管継手11は、床スラブFの貫通孔kにモルタルmを介して固定した他、1階の管継手11は、モルタルMで固定した後、公知の支持金具によってもモルタルMに固定した。
実施例1として、100Aサイズの管継手11に、厚み0.5mmのアルミ蒸着ポリエチレンシートを外層2とし、厚み2.5mmのロックウールシート(比重0.7)を中間層3とし、厚み12mmのロックウールシート(比重0.2)を内層4とした厚み15mmの遮音防振シート1を巻き付けたものを用いた。また、実施例2として、80Aサイズの管継手11に、厚み0.2mmのアルミ蒸着ポリエチレンシートを外層2とし、厚み2.0mmのロックウールシート(比重1.0)を中間層3とし、厚み15mmのロックウールシート(比重0.25)を内層4とした厚み17.2mmの遮音防振シート1を巻き付けたものを用いた。
一方、比較例1としては、100Aサイズの管継手11を遮音防振シート1を巻き付けることなくそのまま用いた。比較例2としては、80Aサイズの管継手11を遮音防振シート1を巻き付けることなくそのまま用いた。
このような実施例および比較例について、負荷流量1.5リットル/秒の場合と4.5リットル/秒の場合について、振動値を測定した。その測定結果を、管継手サイズ、遮音防振シートの有無および内容とともに、表1に示す。
Figure 2007262713
表1によれば、遮音防振シート1を巻き付けた管継手11は、遮音防振シート1を巻き付けない管継手11に比較して、管継手11を固定するモルタルMに発生する振動を大幅に低減することができるものとなった。
騒音の評価は、図5に示すように、試験塔の4階を通過する管継手11および排水立て管12の全長にわたって遮音防振シート1を巻き付け、その周囲を外界の騒音から遮断するように測定室として区画し、15階乃至17階から排水した際に、4階の測定室で発生する騒音を測定することにより行った。
ここで、騒音計として、リオン社製のNA−29を用いた。また、マイクロフォンMcは、遮音防振シート1から500mm離れた位置であって、管継手11の横枝管接続部11cの軸心から上方に1000mm離れた位置に配置した。
実施例1として、100Aサイズの管継手11および該管継手11に接続された排水立て管12に、厚み0.5mmのアルミ蒸着ポリエチレンシートを外層2とし、厚み2.5mmのロックウールシート(比重0.7)を中間層3とし、厚み12mmのロックウールシート(比重0.2)を内層4とした厚み15mmの遮音防振シート1を巻き付けたものを用いた。また、実施例2として、80Aサイズの管継手11および該管継手11に接続された排水立て管12に、厚み0.2mmのアルミ蒸着ポリエチレンシートを外層2とし、厚み2.0mmのロックウールシート(比重1.0)を中間層3とし、厚み15mmのロックウールシート(比重0.25)を内層4とした厚み17.2mmの遮音防振シート1を巻き付けたものを用いた。
一方、比較例1としては、100Aサイズの管継手11および該管継手11に接続された排水立て管12を遮音防振シート1を巻き付けることなくそのまま用いた。比較例2としては、80Aサイズの管継手11および該管継手11に接続された排水立て管12を遮音防振シート1を巻き付けることなくそのまま用いた。比較例3としては、100Aサイズの管継手11および該管継手11に接続された排水立て管12に、厚み0.5mmのアルミ蒸着ポリエチレンシートおよび厚み14.5mmのロックウールシート(比重0.2)を積層した厚み15mmの防振シートを巻き付けたものを用いた。
このような実施例および比較例について、17階から負荷流量1.5リットル/秒を定常流として流した場合と、17階、16階および15階からそれぞれ1.5リットル/秒ずつ定常流として流し、15階において4.5リットル/秒となるように設定した場合について、騒音を測定した。その測定結果を、管継手サイズ、遮音防振シートの有無および内容とともに、表2に示す。
Figure 2007262713
表2によれば、遮音防振シート1を巻き付けた管継手11および排水立て管12は、遮音防振シート1を巻き付けない管継手11および排水立て管12(比較例1,2)や、低比重のロックウールシートを巻き付けた管継手11および排水立て管12(比較例3)に比較して、騒音を大幅に低減することができるものとなった。
以上のように本発明によれば、耐火性を有する遮音防振シートによって音や振動を確実に低減することができることから、管継手や管に遮音防振シートを巻き付けて建築物の区画貫通部に設けたり、各階を通過する部分に設けることにより、それらを流下する汚水などによる空気伝播音や固体伝播音を確実に低減することができ、室内環境や居住空間の快適性の向上を図ることができる。しかも、管継手や管の区別なく巻き付けて使用することができることから、現場での作業性が大幅に向上し、作業効率を大幅に改善することができるものとなる。
本発明の遮音防振シートの一実施形態を模式的に示す断面図である。 管継手に遮音防振シートを巻き付ける要領を説明する斜視図である。 遮音防振シートを巻き付けた管継手を区画貫通部に配設する要領を説明する断面図である。 振動の評価試験を説明する概略図である。 騒音の評価試験を説明する概略図である。 図5の騒音の評価試験において、4階の測定室を示す拡大図である。 建築物の排水配管を説明する概略図である。
符号の説明
1 遮音防振シート
2 外層
3 中間層
4 内層
10 排水配管
11 管継手
12 排水立て管
13 横枝管

Claims (4)

  1. 金属被膜を設けた樹脂シートからなる外層と、外層の樹脂シート側に積層され、高比重の無機質繊維製シートからなる中間層と、中間層に積層され、低比重の無機質繊維製シートからなる内層と、から構成されることを特徴とする遮音防振シート。
  2. 前記請求項1記載の遮音防振シートが、建築物の区画貫通部に挿通されるとともに、建築物の排水配管を構成する管継手または管の、前記区画貫通部に対応する部分に巻き付けられていることを特徴とする管継手または管。
  3. 前記請求項2記載の管継手または管が、建築物の区画貫通部に挿通されるとともに、区画貫通部がモルタルによって埋め戻されていることを特徴とする管継手構造または管構造。
  4. 前記請求項1記載の遮音防振シートが、建築物の排水配管を構成する管継手および該管継手に接続された排水立て管の全長にわたって巻き付けられていることを特徴とする排水立て管構造。
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