JP2004116234A - 耐火排水配管構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】排水配管の中途部に配置された、立管2および横管3との接続部が設けられた金属製排水用集合管継手1に、少なくとも一個以上の樹脂製の立管又は横管が接続されてなることを特徴とする耐火排水配管構造。
【選択図】 図1
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、中高層集合住宅等の建物内において用いられる、汚水や雑排水を流す耐火排水配管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、火災発生時に建築物内部における火災や煙の拡大を防止するために、耐火排水配管における立管又は横管としては、塩化ビニル管をモルタルで被覆した2層管などの無機系管種や鋳鉄管、塩化ビニルライニング鋼管などの金属管が用いられてきた(例えば、特許文献1参照)。しかし、この様な無機系管種は、重量が大きく、施工運搬が容易ではない。また、長さ調節のために、排水管の切断が必要である場合、切断が容易ではない。更に鋳鉄管、塩化ビニルライニング鋼管などの金属管では切断面の防食処理が必要であり、施行作業が煩雑であった。
【0003】
【特許文献1】
特開平7−139004号公報(第2頁)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明の目的は、従来の耐火排水配管における上記の問題点を解決し、、重量が軽く、切断が容易で、且つ防食処理の必要がない耐火排水配管構造を提供することにある。
一方、近年の建築基準法、消防法の規制緩和により、一定基準以上の耐火性能を有していれば排水配管部材の材質は問われないようになってきており、この観点からも、上記の問題点を解決する耐火排水配管構造を提供することにある。
更に、排水配管には、耐火機能以外に居住者に不快感を与える排水音の低減や管表面の結露防止が求められているので、この機能も合わせて有する耐火排水配管構造を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するためになされたものであり、請求項1記載の発明は、排水配管の中途部に配置された、立管および横管との接続部が設けられた金属製排水用集合管継手に、少なくとも一個以上の樹脂製の立管又は横管が接続されてなることを特徴とする耐火排水配管構造を提供する。
【0006】
また、請求項2記載の発明は、排水配管の中途部に配置された、立管および横管との接続部が設けられた金属製排水用集合管継手に、少なくとも一個以上の可燃物製カバーで被覆された立管又は横管が接続されてなることを特徴とする耐火排水配管構造を提供する。
【0007】
また、請求項3記載の発明は、上記の集合管継手の最大内径(D)と集合管継手に差し込む立管の外径(d)の平均値に対する集合管継手の高さ(H)の比(H/((D+d)/2))が2以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の耐火排水配管構造を提供する。
【0008】
以下、本発明を更に詳細に説明する。
金属製排水用集合管継手を形成する金属としては、特に限定はなく、鋳鉄、銅、ステンレス網等が使用される。
立管又は横管を形成する樹脂としては、特に限定はなく、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、架橋ポリエチレン樹脂等の熱可塑性樹脂が用いられるが、自己消化性を有する点と経済性の観点からポリ塩化ビニル樹脂が好適である。
立管又は横管の内面には、管軸に対して所定の傾斜角を有する複数条の螺旋リブが形成されていても構わない。
【0009】
また、排水音の遮音や結露防止のため、上記の金属製排水用集合管継手に、少なくとも一個以上の可燃物製カバーで被覆された立管および横管が接続されていることを特徴とする耐火排水配管も本発明の一形態である。可燃物製カバーは集合管継手のスラブからの露出部に被覆しても構わない。可燃物製カバーとしては、特に限定されないが、ポリエチレンやウレタンなどの樹脂製発泡体や不織布などからなる吸音・断熱層と、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、鉄分、酸化鉄などの高比重無機物を充填したポリエチレンやポリ塩化ビニルなどの樹脂からなる遮音層の積層体が好ましく用いられ、管外表面に吸音・断熱層が接し、その外側に遮音層が積層された構成とするのが好ましい。
【0010】
上記の耐火排水配管において、耐火の役割をする金属製集合管継手のスラブを貫通する径が小さく、高さが長い程、耐火の面からは好ましいが、金属製排水用集合管継手の高さと内径の比、つまり、集合管継手の最大内径(D〉と集合管継手に差し込む立管の外径(d)の平均値に対する集合管継手の高さ(H)の比(H/((D+d)/2))は2以上が好ましく、より好ましくは2.6〜7であり、さらに好ましくは4〜6以下である。(H/((D+d)/2))が2未満では、火災発生時に建築物内部における火災や煙の拡大を防止する効果が十分でなく、7を越えると集合管継手の重量が大きくなり施工運搬が容易ではない。
さらに、集合管継手の最大内径(D)と集合管継手に差し込む立管の外径(d)の比(D/d)は1.2〜1.8が好ましい。1.2未満でも1.8を越えても排水能力が低下する。
また、集合管継手内部には、排水流を旋回させるための傾斜板が突設されていても構わない。
【0011】
【発明の実施形態】
本発明をさらに詳しく説明するため以下に実施例を挙げるが、本発明はこれら実施例のみに限定されるものではない。
【0012】
(実施例1〜実施例4)
(1)耐火試験用試験体の作製
表1の鋳鉄製集合管継手1を、図1に示したように、200mmの口径の貫通孔6を設けた厚さ150mmの床スラブ5に挿通した後、床スラブ5と鋳鉄製集合管継手1との間隙にモルタル4を充填し、その後、材質等を表1に記載した立管2及び横管3,3を図1の如く接続して耐火試験体を作製した。さらに実施例1及び3では立管2、横管3の露出部を材料構成を表1に記載した可燃物製カバーで被覆した。
(2)耐火試験
上記耐火試験用試験体について、JIS A 1304に基づく床用2時間耐火試験を行った。結果を表2に示す。
【0013】
(実施例5)
(1)耐火試験用試験体の作製
長さ370mmの鋳鉄製集合管継手1を、図2に示したように、200mmの口径の貫通孔6を設けた厚さ100mmの壁スラブ7に挿通した後、壁スラブ7と鋳鉄製集合管継手1との間隙にモルタル4を充填し、その後、外径114mmの塩化ビニル樹脂製立管2及び横管3,3を接続して耐火試験体を作製した。
(2)耐火試験
上記耐火試験用試験体について、JIS A 1304に基づく床用2時間耐火試験を行った。結果を表2に示す。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】
【0016】
【発明の効果】
本発明の耐火排水配管構造は、上記のとおり構成され、金属製集合管継手自身が耐火の役割をし、また、少なくとも一個以上の樹脂製の、又は、可燃性物製カバーが被覆された立管又は横管が接続されているので従来の耐火排水配管における上記の問題点を解決して、立管又は横管に樹脂製管材が使用できることとなり、重量が軽く、切断が容易で、且つ防食処理の必要がない耐火排水配管構造が実現可能となる。
また、請求項3記載の耐火排水配管構造は、上記効果を一層確実に奏し得る。
【0017】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の耐火排水配管を示す正面図であり、耐火排水配管が床スラブを貫通して配置されている状態状態を示す。
【図2】本発明の耐火排水配管を示す正面図であり、耐火排水配管が壁スラブを貫通して配置されている状態状態を示す。
【0018】
【符号の説明】
1 集合管継手
2 立管
3 横管
4 モルタル
5 床スラブ
6 貫通孔
7 壁スラブ
Claims (3)
- 建物用排水配管の中途部に配置された、立管および横管との接続部が設けられた金属製排水用集合管継手に、少なくとも一個以上の樹脂製の立管又は横管が接続されてなることを特徴とする耐火排水配管構造。
- 建物用排水配管の中途部に配置された、立管および横管との接続部が設けられた金属製排水用集合管継手に、少なくとも一個以上の可燃物製カバーで被覆された立管又は横管が接続されてなることを特徴とする耐火排水配管構造。
- 上記の金属製排水用集合管継手の最大内径(D)と該集合管継手に差し込む立管の外径(d)の平均値に対する集合管継手の高さ(H)の比(H/((D+d)/2))が2以上であることを特徴とする請求項1又は2記載の耐火排水配管構造。
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---|---|---|---|
JP2002284106A JP2004116234A (ja) | 2002-09-27 | 2002-09-27 | 耐火排水配管構造 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2004116234A true JP2004116234A (ja) | 2004-04-15 |
Family
ID=32277776
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Country Status (1)
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JP (1) | JP2004116234A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007056536A (ja) * | 2005-08-24 | 2007-03-08 | Kubota Corp | 排水配管構造及び排水集合管及び排水管用耐火性付属部材 |
JP2008064153A (ja) * | 2006-09-05 | 2008-03-21 | Kubota Corp | 排水配管構造 |
JP2008111472A (ja) * | 2006-10-30 | 2008-05-15 | Inaba Denki Sangyo Co Ltd | 集合管 |
JP2008208653A (ja) * | 2007-02-27 | 2008-09-11 | Kubota Corp | 排水配管構造 |
JP2008215037A (ja) * | 2007-03-07 | 2008-09-18 | Kubota Corp | 排水配管構造 |
JP2010190034A (ja) * | 2010-03-24 | 2010-09-02 | Kubota Corp | 排水配管構造 |
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2002
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