JP2822877B2 - 排水・排気兼用竪管 - Google Patents

排水・排気兼用竪管

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JP2822877B2
JP2822877B2 JP6038255A JP3825594A JP2822877B2 JP 2822877 B2 JP2822877 B2 JP 2822877B2 JP 6038255 A JP6038255 A JP 6038255A JP 3825594 A JP3825594 A JP 3825594A JP 2822877 B2 JP2822877 B2 JP 2822877B2
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義昭 和田
和海 小島
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  • Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
  • Sink And Installation For Waste Water (AREA)
  • Duct Arrangements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、共同住宅などにおけ
るトイレを含むユーティリティー設備の排水と排気に使
用される排水・排気兼用竪管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】共同住宅などにおける大便器および台
所,洗面所,浴室などのユーティリティー設備の汚水・
雑排水は、最寄りのパイプスペース内の排水竪管などに
接続され、外部へ排出されている。
【0003】一方、大便器およびユーティリティー設備
の排気は、各戸毎に住戸の天井に排気ダクトを水平に敷
設し、この排気ダクトにより外壁側へ排出している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、共同住
宅の階高は一般的に2700〜2900mm程度であ
り、この中に前記排気ダクトを敷設することは、一部天
井高に制約を生じ、天井を高くしたいという希望に反し
て低くせざるを得なかった。
【0005】また、共同住宅の構造上、この排気ダクト
は梁を貫通させることが必要で、梁に貫通孔を明け、こ
こにスリーブを挿入するため、梁の補強に費用がかか
り、またスリーブ設置などの作業に手間がかかってい
る。
【0006】なお、共同住宅は分譲することが多く、空
間は貴重な商品となる。トイレ回りを見ると、トイレを
含むユーティリティー設備の排水竪管が1本入ったパイ
プスペースがあり、排水竪管回りの空間には余裕が有
り、有効利用ができていないのが現状である。
【0007】この発明は、前述のような問題点を解消す
べくなされたもので、その目的は、排気ダクトをユーテ
ィリティー設備の天井部分に集中でき、居室部分の天井
高を高くすることができ、また排気ダクトのための梁補
強やスリーブ入れを不要とすることのできる排水・排気
兼用竪管を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、トイレ,洗面
所,浴室,台所などのユーティリティー設備の近傍に配
設され、汚水や雑排水を排水する排水竪管を有効利用す
るようにしたものであり、具体的には、前記排水竪管
途中に排気継手を各階毎に設け、この排気継手に、各
ユーティリティー設備の排気口に連通する各階の排気ダ
クトをそれぞれ接続し、排水竪管を排水と排気の兼用管
としている。
【0009】排水竪管の径は、排水のみに使用する管径
でも排気が可能であるが、大径の管を用いるのが好まし
い。例えば、トイレの排水竪管の場合、通常の管径10
0mmを150〜200mm程度に増径する。
【0010】また、前記排気ダクトには、排水竪管から
の空気の逆流を阻止する逆止めダンパーを備えた排気フ
ァンを設ける。
【0011】さらに、前記排気継手の排気導入管は排気
ダクト側に向かって上り勾配の傾斜を付け、かつその排
気出口には排水竪管内の排水を逸らせる庇を設けるよう
にする。
【0012】
【作用】以上のような構成において、汚水や雑排水は従
来通り排水竪管を通って流下して建物下部に排水され、
各ユーティリティー設備の排気は排気ダクト,排気継手
を介して排水竪管に流入し、排水竪管頂部の屋上通気・
排気口から排気され、あるいは建物下部に排気される。
【0013】排気ダクトはユーティリティー配置箇所の
天井部分に集中配設されるから、居室部分での排気ダク
トが無くなり、居室部分での天井内スペースが不要とな
ることにより、天井高を高くすることができる。
【0014】また、従来の梁貫通の作業や貫通補強・ス
リーブ入れの作業が不要となると共に、デッドスペース
を有効に利用できる。
【0015】排水竪管内の空気は、排気ファンの逆止め
ダンパーによりトイレ,洗面所,浴室内などに逆流する
のが阻止され、臭気が遮断される。また、排水竪管内を
流下する排水は排気継手の排気出口部分に水膜を作ろう
とするが、これを排気継手内の庇が阻止して排水を逸ら
せるため、排気ダクトの排気は排水竪管内にスムーズに
流入する。
【0016】また、排気継手の排気導入管には、排気ダ
クトに向かって上り勾配の傾斜が付けられ、かつ庇が排
水を排気ダクトの反対側に逸らせるため、排水竪管内の
排水は排気ダクトへ逆流することがない。
【0017】
【実施例】以下、この発明を図示する一実施例に基づい
て説明する。これは5階建て程度の共同住宅において、
トイレの大便器に隣接するパイプスペース内の排水竪管
に適用した例である。図1は1階分の部分断面図、図2
はその概略平面図、図3は特殊排気継手を示す断面図、
図4は全体の配管システムを示す系統図である。
【0018】図1,図2,図4に示すように、排水竪管
1は最上階から最下階まで貫通するパイプスペース内に
配設されており、床スラブ上に位置して単位竪管1aを
接合する従来一般の排水継手3を介して大便器2が接続
されている。
【0019】このような排水竪管1は、従来から使用さ
れている例えば管径100mmのトイレ用の竪管を増径
して管径150mm程度とした管を使用し、この排水竪
管1の上階床スラブの下方位置において特殊排気継手4
を設け、この特殊排気継手4に例えば管径125mm程
度の排気ダクト5を接続し、排水竪管1が排気竪管も兼
ねるようにする。なお、床スラブを挟んで上下に位置す
る排水継手3と特殊排気継手4とは、直接接合してもよ
いし、短管を介在させて接合してもよい。
【0020】主管としての排気ダクト5の基端側には、
図2に示すように、吐出部に逆止めダンパーを備えた排
気ファン6を設け、この逆止めダンパー付き排気ファン
6の吸引口に、トイレ排気口8a,ユニットバス排気口
8b,洗面所排気口8cなどの分岐排気ダクト7a,7
b,7cを接続する。これら排気ダクト5,7は、上階
の床スラブ下面と、トイレ天井仕上材Cや浴室などの天
井仕上材との間に敷設される。
【0021】なお、この実施例では3箇所の排気を一台
の逆止めダンパー付き排気ファン6で行っているが、そ
れぞれの分岐排気ダクト7に逆止めダンパー付き排気フ
ァン6を設け、各分岐排気ダクト7を排気ダクト5に合
流させてもよい。
【0022】また、排気ダクト5の先端側すなわち特殊
排気継手4の手前に、一般に使用されている防火区画用
のファイヤーダンパー9を設ける。このファイヤーダン
パー9は常時開であり、炎によりヒューズが溶けて閉と
なり、または煙感知と連動して閉となる構造である。
【0023】特殊排気継手4は、図3に示すように、上
下に単位竪管1aなどを接合する接続口10aが設けら
れた球状の本体10と、この球状本体10の側面から一
体的に突出し、排気ダクト5が接続口11aに接続され
る排気導入管11を有している。
【0024】この排気導入管11は、排気ダクト5側に
上り勾配の傾斜を付け、排水竪管1内の排水が排気ダク
ト5へ逆流しないようにする。また、排気導入管11の
排気出口11bには、開口上部から排水竪管中心軸に向
かって突出する庇12を設ける。
【0025】排水竪管1内の排水は、管中央部に空気が
保持された状態で管壁に沿って流れる傾向にあり、庇1
2を設けることにより、排水竪管1内の排水を排気出口
11bから逸らせて反対側の管壁に沿ってスムーズに流
し、かつ管壁に沿って流れる排水が作る水膜が排気出口
11bを塞ぎ、排気が排水竪管1内に流入できなくなる
のを防止することができる。
【0026】図4に示すように、屋上には排水竪管1の
上端と連通する屋上通気・排気口13が設けられてお
り、排気ダクト5から排出された排気Aは屋上通気・排
気口13から排出され、また流出する排水が無い場合に
は桝14へも排出される。
【0027】以上のような構成において、次のように排
水・排気が行われる。
【0028】(1) 大便器2から排出される汚水Wは、従
来通り排水継手3を介して排水竪管1を流下し、桝14
へ排出される。排水竪管1内の汚水は、庇12により排
気ダクト5の排気出口11bを逸れて通り、管壁に沿っ
てスムーズに流れ、また排気導入管11に上り勾配が付
されているここと相まって、排気ダクト5内に流れ込む
ことがない。
【0029】(2) 排気ダクト5には、排気ファン6の逆
止めダンパーが有るため、排気ファン6が作動してない
状態でも、排水竪管1内の空気Aがトイレ内などに逆流
してくるのを阻止しており、臭気を遮断できる。
【0030】(3) 排気ファン6を必要に応じて作動させ
ると、トイレ等の空気が分岐排気ダクト7を介して吸入
され、排気ダクト5から排水竪管1内に流入する。排気
Aは、排気導入管11の出口における排水の水膜が庇1
2により解消されているため、スムーズに流入し、排水
竪管1を上昇あるいは下降して外部に排出される。
【0031】以上により、排気ダクト5や分岐排気ダク
ト7は、トイレ回りユーティリティーの天井裏に収納す
ることができ、居室の天井には排気ダクトが配設されな
いことから、居室の天井高を125mm高くすることが
できた。また、従来の梁貫通スリーブ150mmのスリ
ーブ入れ、そのための梁補強の作業を不要とすることが
できた。
【0032】なお、以上はトイレに浴室や洗面所が近接
集中しているトイレ用の排水竪管の例について説明した
が、台所が別の排水竪管を使用している場合やその他の
構成のユーティリティー設備にも本発明を適用できるこ
とはいうまでもない。また、5階程度の建物について説
明したが、管径を適宜増径することにより10階程度ま
で適用が可能である。
【0033】
【発明の効果】前述の通り、この発明は、汚水や雑排水
を排水する排水竪管に排気継手を設け、この排気継手に
排気ダクトを接続し、排水と排気を一つの管で兼用でき
るようにしたため、次のような効果を奏する。
【0034】(1) トイレを含むユーティリティー設備回
りに排気ダクトが集中配置できるため、居室部分の天井
高を高くすることができ、居住性の向上を図れる。
【0035】(2) 従来の梁の補強やスリーブ入れの作業
を無くすことができ、さらに排気ダクトの長さを短くで
きるなど、費用や手間を大幅に削減でき、コストの低減
・施工効率の向上を図れる。
【0036】(3) パイプスペースを利用することによ
り、デッドスペースを有効利用することができる。
【0037】(4) 逆止めダンパー付きの排気ファンを設
けることにより、排水竪管内の空気の逆流を阻止するこ
とができ、また排気継手に庇を設けることにより排気ダ
クトの排気をスムーズに排出することができる。
【0038】(5) 排気継手の排気導入管に、上り勾配の
傾斜を付け、庇を設けることにより、汚水・雑排水の逆
流を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る排水・排気兼用設備を示す部分
断面図である。
【図2】この発明に係る排水・排気兼用設備を示す概略
平面図である。
【図3】この発明に係る排水・排気兼用竪管の特殊排気
継手を示す断面図である。
【図4】この発明に係る排水・排気兼用設備の全体の配
管システムを示す系統図である。
【符合の説明】
1…排水竪管(排水・排気兼用竪管) 2…大便器 3…排水継手 4…特殊排気継手 5…排気ダクト 6…逆止めダンパー付き排気ファン 7…分岐排気ダクト 8a…トイレ排気口 8b…ユニットバス排気口 8c…洗面所排気口 9…ファイヤーダンパー 10…球状本体 11…排気導入管 12…庇 13…屋上通気・排気口 14…桝 W…汚水(雑排水) A…排気(空気)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E03C 1/122 E03C 1/12 E03D 11/13 F24F 13/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 汚水や雑排水を排水する排水竪管の途中
    排気継手を各階毎に設け、この排気継手に、各ユー
    ティリティー設備の排気口に連通する各階の排気ダクト
    それぞれ接続し、この各排気ダクトには、排水竪管か
    らの空気の逆流を阻止する逆止めダンパーを備えた排気
    ファンを設けたことを特徴とする排水・排気兼用竪管。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の排水・排気兼用竪管に
    おいて、排気継手の排気導入管は排気ダクト側に向かっ
    て上り勾配の傾斜が付けられ、かつその排気出口には排
    水竪管内の排水を逸らせる庇が設けられていることを特
    徴とする排水・排気兼用竪管。
JP6038255A 1994-03-09 1994-03-09 排水・排気兼用竪管 Expired - Lifetime JP2822877B2 (ja)

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