JP3226322B2 - 管継手 - Google Patents

管継手

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JP3226322B2
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祐司 山本
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Sekisui Chemical Co Ltd
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  • Protection Of Pipes Against Damage, Friction, And Corrosion (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、垂直方向に敷設される
立て管と水平方向に敷設される横管とを接続するのに使
用する集合住宅の排水管路用の管継手に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、多層階の集合住宅では、図5にみ
るように、一階スラブ101を通して垂直に立て管10
2を設け、この立て管102と水平方向に伸びて汚水ピ
ット又は下水道本管に接続されている横管103とを図
6にみるような管継手(一般にエルボと称されている)
201を介して接続し排水管路301を形成し、各戸の
便器等から排出された汚物および汚水を汚水ピット又は
下水道本管へ流すようになっている。
【0003】この管継手201は、立て管接続口202
と横管接続口203との間に軸が円弧状に90度曲がる
曲管部204とを備え、立て管を流下する排水をスムー
ズに横管に流し込むことができるようになっており、一
般に鋳物等の金属、硬質塩化ビニル等の合成樹脂などの
剛性材料によって形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の上記管
継手201には、次のような問題がある。すなわち、図
5にみるように、この管継手201を使用した排水管路
301に汚物104を伴う汚水が排水されると、立て管
102内を汚水とともに落下してきた汚物104が管継
手201の曲管部204内壁面に衝突し、管継手201
が振動する。
【0005】この振動401が、支持金物等を通じ1階
スラブ101を振動させ、1階の居室部に騒音402を
発生させてしまう。特に、3階以上の集合住宅において
は、高層階の便器から汚水と共に排水された汚物104
は、一緒に排水された汚水よりも速く立て管102内を
自由落下する。したがって、汚物104のみが、まず、
管継手201の曲管部204内壁面に衝突し、125〜
250HZ程度の低周波数をピークにした騒音が発生する
ため、管継手201周辺の1階住居では、低周波騒音の
問題がある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みて、汚物
の落下騒音を減少させることができる集合住宅の排水管
路用の管継手を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる管継手
は、このような目的を達成するために、曲管部を挟んで
両側に垂直方向に敷設される立て管の接続口と水平方向
に敷設される横管の接続口との間に曲管部を備える集合
住宅の排水管路用の管継手において、立て管の接続口の
中心軸に平行な光を当てた時、前記立て管の接続口の内
断面形状が投影される部分の継手内壁に凹部又は切欠凹
部が設けられ、該凹部又は切欠凹部に、ショアD硬度5
0度以下の硬度で厚み5ミリ以上の弾性材が埋め込まれ
て弾性材層が形成され、該弾性材層の表面は、弾性材層
が設けられていない部分の表面と面一とされている構成
とした。
【0008】上記構成において、弾性材層の表面は、弾
材層が設けられていない部分の表面と面一になってい
必要がある。弾性材の材質としては、特に限定されな
いが、天然ゴム、合成ゴム、合成樹脂エラストマー材料
やこれらの発泡体が挙げられ、特に、弾性材表面は、排
水管を流れてくる温排水、汚物、異物、各種洗剤等に直
接触れるため、60℃程度の耐熱性、洗剤等に対する耐
薬品性、及び耐磨耗性に優れたものを用いることが好ま
しく、合成ゴム材料では、フッ素系、CR(クロロプレ
ン)系のものが好ましい。
【0009】また、最表面層を耐磨耗性に優れた薄板材
を積層した2層構造にしても構わない。弾性材以外の部
分の材質としては、特に限定されないが、従来から使用
されている鋳鉄等の金属、塩化ビニル樹脂等の合成樹
脂、コンクリート等の無機材料、或いは、これらの複合
材料等が好ましい。
【0010】
【作用】上記構成によれば、立て管を汚水とともに流下
した汚物は、立て管の軸方向に平行な光を当てた時、前
記立て管の接続口の内断面形状が投影される部分に衝突
する。しかし、この部分には、ショアD硬度50度以下
の硬度で厚み5ミリ以上の弾性材層が設けられているの
で、汚物の落下エネルギーの一部がこの表面の弾性材層
によって吸収され、管継手部の振動が比較的小さくな
り、管継手近傍の居室部に発生する騒音も小さくなる。
【0011】
【実施例】以下に、本発明を、その実施例をあらわす図
面を参照しつつ詳しく説明する。図1および図2は、本
発明にかかる管継手の1実施例をあらわしている。図に
みるように、この管継手1は、継手本体2と弾性材層3
とから構成されている。
【0012】継手本体2は、鋳鉄製で立て管接続口21
と横管接続口22との間に曲管部23を備え、接続口2
1の中心軸に平行な光線を当てた時に、立て管接続口1
1の内断面形状が投影される曲管部23の壁面が管外側
へ膨出し、内側に10ミリの厚みの凹部24が形成され
ている。弾性材層3は、ショアD硬度30度、厚み10
ミリのクロロプレンゴム材を凹部24内に埋め込むこと
で形成され、弾性材層3の表面と、弾性材層3が設けら
れていない他の部分の表面とが面一になっている。
【0013】この管継手1と、立て管としての100A
塩ビライニング鋼管および横管としての125A塩ビラ
イニング鋼管を接続して7階建ての実験用排水管路を組
み立て、比重が約0.95で100gの油粘度を球状に
した疑似汚物を7階部分よりこの排水管路内に投入し、
1階部分で発生する騒音レベル及び継手部の振動加速度
レベルを10回繰り返して測定し、鋳鉄製の図5にみる
ような従来の管継手201を用いた場合の測定結果と合
わせて騒音レベルの測定結果を表1に振動加速度レベル
の測定結果を表2にそれぞれ示した。
【0014】
【表1】
【0015】
【表2】 上記表1及び表2に示すように、この実施例の管継手1
を使用すれば、従来の管継手201を使用した場合に比
べて騒音レベルも振動加速度レベルも小さくなる。
【0016】したがって、管継手近傍の1階住居での騒
音の問題を解消できる。また、この実施例の管継手1
は、弾性材層3の表面と弾性材層3を設けていない部分
の表面とが面一になっているので、弾性材層3に汚物が
引っ掛かったりすることがなく汚水とともにスムーズに
横管から排出される。なお、本発明にかかる管継手は、
上記の実施例に限定されない。たとえば、上記実施例で
は、継手本体2の壁面を外側に膨出させることで曲管部
23の内部に凹部24を形成しているが、図3にみるよ
うに継手本体2の内部に切欠凹部25を設け、この切欠
凹部25に弾性材を埋め込んで弾性材層3を設けるよう
にしても構わない。また、図4にみるように、弾性材層
3の表面に保護のために、硬質塩化ビニル等の薄膜層6
を設けるようにしても構わない。
【0017】
【発明の効果】本発明にかかる管継手は、以上のように
構成されているので、汚水とともに立て管内を落下して
きて曲管部の内壁面に衝突した汚物の落下エネルギー
は、その一部が弾性材層によって吸収される。したがっ
て、管継手部の振動が比較的小さくなり、管継手近傍の
居室部に発生する騒音も小さくなり、管継手直上または
近傍に住む住居に住む人が騒音で悩んだりすることがな
くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる管継手の第1の実施例の断面図
である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】本発明にかかる管継手の第2の実施例の断面図
である。
【図4】本発明にかかる管継手の第3の実施例の弾性材
層部分の横断面図である。
【図5】排水管路の管継手部での騒音発生の機構を説明
する断面図である。
【図6】従来の管継手の断面図である。
【符号の説明】
1 管継手 3 弾性材層 21 立て管接続口 22 横管接続口 23 曲管部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16L 43/00 F16L 55/00 F16L 55/02 - 55/055 F16L 57/00 - 57/06 E03C 1/12 - 1/122 E03F 3/00 - 3/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲管部を挟んで両側に垂直方向に敷設さ
    れる立て管の接続口と水平方向に敷設される横管の接続
    口との間に曲管部を備える集合住宅の排水管路用の管継
    手において、立て管の接続口の中心軸に平行な光を当て
    た時、前記立て管の接続口の内断面形状が投影される部
    分の継手内壁に凹部又は切欠凹部が設けられ、該凹部又
    は切欠凹部に、ショアD硬度50度以下の硬度で厚み5
    ミリ以上の弾性材が埋め込まれて弾性材層が形成され、
    該弾性材層の表面は、弾性材層が設けられていない部分
    の表面と面一とされていることを特徴とする管継手。
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KR20030087432A (ko) * 2002-05-10 2003-11-14 주식회사 코리아이엔지비지니스 배수용 경사형 이음관
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