JP5483924B2 - 排水管継手及びこの排水管継手を用いた排水構造 - Google Patents

排水管継手及びこの排水管継手を用いた排水構造 Download PDF

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本発明は、立管と横枝管との合流部に用いられる排水管継手及びこの排水管継手を用いた排水構造に関する。
多層階の建築物の排水システムとして従来から二管式排水システム(例えば、特許文献1参照)が用いられているが、二管式排水システムの場合、排水立管路とは別に通気管を排水立管路に平行に設けるようになっているため、配管スペースを多く取らなければならないという問題や、排水とは直接関係のない通気管を別途設けねばならず、施工性が悪いとともに、施工に多大なコストをかけねばならないという問題などがある。
そこで、接続される立管よりも拡径し、側面に横枝管接続部が突設された胴部と、この胴部に、胴部より下側に徐々に縮径する縮径部とを備えるとともに、この縮径部の内壁面に旋回羽根を備えた集合継手が既に提案されている(例えば、特許文献2,3参照)。
すなわち、この集合継手は、旋回羽根を備えているので、立管を介して上層階から胴部に流れ込んだ排水及び横枝管接続部を介して胴部に流れ込んだ排水を旋回羽根で受けて旋回流として、排水立管路内に空気芯を常に生じさせることができる。
したがって、この集合継手を用いれば、通気路を設けない単管式排水システムとしても、排水立管路の閉塞による圧力変化で横枝管に接続された衛生機器等の封水の破封を防ぐことができて、上記二管式排水システムに比べ配管スペースを小さくすることができるとともに、施工性も向上する。
しかし、上記集合継手を用いた単管式排水システムの場合、二管式排水システムに比べて配管スペースを小さくすることができるのであるが、集合継手の胴部が立管より大きいため、立管径より余分に排水立管路の配管スペースを大きく取らなければならず、配管スペースの点でまだまだ問題がある。
また、上記集合継手は、旋回羽根が横枝管より下側にあるため、横枝管から流れ込んだ排水が直接旋回羽根に当たり、立管を流れる排水の旋回流を阻害して跳ね上がりが生じるおそれがあるとともに、継手コストが高い上、重量が重く施工性が悪いという問題がある。
一方、安価であり、設置スペースが小さくて済む、JISK6739で規定されているDV継手(排水用硬質ポリ塩化ビニル管継手)のうちのLT継手を合流継手として用いて、排水立管路部分の配管スペースを必要最小限にすることができるとともに、単管式排水システムの構築に対応できるとして、立管の横枝管開口部上部に、立管径とほぼ同じ管径の突起付き短管部を設け、該短管部の内面に、管径の10〜30%で、立管管軸に対してほぼ直角で、立管断面に対してほぼ水平かつほぼ直線状の突出部を有する突起付き単管部を設ける、あるいは、立管の横枝管開口部上部に、立管径とほぼ同じ管径の突起付き排水伸縮継ぎ手を設け、該突起が該継ぎ手管径の10〜30%で、立管管軸に対してほぼ直角で、立管断面に対してほぼ水平かつほぼ直線状の突出部を有する突起付き単管部を設けるようにした排水配管装置(特許文献4参照)が提案されている。
すなわち、上記排水配管装置によれば、上部から流下してくる排水は、大量で高速である場合には、突起部以外の部分はそのまま落下するが、立管の管壁に沿って流下し突起部に衝突する排水は、突起部の傾斜面を流下し、その中間から傾斜面を離れて対面の壁面に衝突し、突起部以外の流下水の速度を低下させて、流下水全体の流下速度が減速されるとともに、横枝管開口部は立管上部からの流下水水膜により閉鎖されることが避けられるため横枝管内部の圧力変動を大きく抑制できるとされている。
しかしながら、上記の排水配管装置の場合、10階以下の多層階建築物用としてはある程度その効果が期待できるかもしれないが、10階以上ある昨今の高層マンション等の高層建築物の排水システムには用いることができない。
特開2001−3419号公報 特開2005−282330号公報 特許3567427号公報 特許第4174794号公報
本発明は、上記事情に鑑みて、立管と横枝管との接続に用いられ、排水立管路を収容する配管スペースを必要最小限にすることができるとともに、10階以上の高層建築物においても排水性能に優れた単管式排水システムを簡単に構築することができる排水管継手及びこの排水管継手を用いた排水構造を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明にかかる管継手は、接続される立管と略同じ内径をした筒状胴部を有し、筒状胴部上端に上部立管接続部を備える継手本体と、横枝管接続口およびこの横枝管接続口から前記筒状胴部の管軸方向下方にのみ湾曲して前記筒状胴部の側壁面に連設された曲がり部を有する1つの横枝管接続部と、を備える排水管継手において、前記筒状胴部は、前記横枝管接続部の横枝管接続口側から筒状胴部方向を見て、前記横枝管接続口の中心軸より一側方の内壁面にのみ沿うように1つの旋回羽根を備え、この旋回羽根の上面上端が横枝管接続部に接続される横枝管の管底より上方に位置し、旋回羽根の上面下端が接続される横枝管の管底より下方に位置することを特徴としている。
本発明において、排水管継手の材質は、特に限定されないが、鋳物、塩化ビニル樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン等のオレフィン系樹脂などが挙げられる。
本発明の排水管継手は、旋回羽根の上端が横管路接続部に接続される横枝管の管底より上方に位置する必要がある、その理由は、旋回羽根の上端が横枝管の管底より横管路接続口の管底より下方に位置すると、横枝管からの排水の流入が多い場合、横枝管からの排水が旋回羽根によって跳ねあがり、立管路内を閉塞してしまうためである。
なお、横枝管の管底と旋回羽根の上端との高さの差は、特に限定されないが、最低50mm以上が好ましい。すなわち、50mmを下回ると適正な大きさ(水平投影面積)の旋回羽根を付与しようとすると、旋回羽根の下端が横枝管の管底から大幅に下方まで設置されることになり、横枝管からの排水が旋回羽根によって跳ね上がり、立管路内を閉塞してしまうおそれがある。
また、本発明の管継手おいて、旋回羽根は、その下端が接続される横枝管の管底より下方に位置することが好ましい。
すなわち、旋回羽根の下端が横枝管の管底より上方にあると、旋回羽根の下端と、旋回羽根の上端との高さの差が小さく、結果として旋回羽根の傾斜角(立管路の中心軸に対する)がきつくなってしまう(旋回羽根が寝て流下排水を受けやすくなる)。しかし、傾斜角がきつくなると、同じ水平投影面積の旋回羽根を設置した場合でも、緩い角度で設置された旋回羽根よりも旋回羽根そのものの面積は小さくなり、十分な旋回流を生じさせるのに、旋回羽根を筒状胴部内に大きく張り出す面積を大きなもの(水平投影面積が大きなもの)にせざるを得ない。一方、旋回羽根を筒状胴部内に大きく張り出す面積を大きなものすると、排水とともに落下する固形物の雑物が引っかったりして、立管路内を閉塞してしまうおそれがある。
また、旋回羽根の下端が横枝管の管底より大幅に下方に配置されると、横枝管からの排水が旋回羽根によって跳ね上がり、立管路内を閉塞してしまうおそれがある。
上記より、横枝管の管底から旋回羽根の下端までの垂直距離は、特に限定されないが、
10〜80mmが好ましい。
なお、旋回羽根の大きさは、排水とともに落下する固形物の雑物が引っかからず、排水に十分な旋回流を与えることができれば、特に限定されないが、旋回羽根の筒状胴部の管軸に直交する面への投影面積が、立管の内部横断面積に対して5%〜30%の大きさであることが好ましい。
すなわち、旋回羽根の投影面積が立管の内部横断面積に対して5%を下回ると、旋回羽根によって上方から流下する排水を十分な旋回流とすることができないおそれがあり、30%を超えると排水に混ざって落下する固形物がひっかかり立管路が閉塞するおそれがある。
一方、旋回羽根の傾斜角(立管路の中心軸に対する)は、排水に十分な旋回流を与えることができれば、特に限定されないが、筒状胴部の管軸に対して20°〜50°であることが好ましい。
すなわち、旋回羽根の傾斜角が20°を下回ると、旋回羽根によって上方から流下する排水を十分な旋回流とすることができないおそれがあり、50°を超えると排水に混ざって落下する固形物がひっかかり立管路が閉塞するおそれがある。
また、旋回羽根の形状は、特に限定されないが、例えば、排水受け面が、円弧の両端を結ぶ直線状の弦を備えたような形状が挙げられる。
本発明にかかる排水構造は、上記本発明の排水管継手が立管と横枝管の接続部に、筒状胴部が排水立管路を構成するように組み込まれていることを特徴としている。
本発明にかかる排水管継手は、接続される立管と略同じ内径をした筒状胴部を有し、筒状胴部上端に上部立管接続部を備える継手本体と、横枝管接続口およびこの横枝管接続口から前記筒状胴部の管軸方向下方にのみ湾曲して前記筒状胴部の側壁面に連設された曲がり部を有する1つの横枝管接続部と、を備える排水管継手において、前記筒状胴部は、前記横枝管接続部の横枝管接続口側から筒状胴部方向を見て、前記横枝管接続口の中心軸より一側方の内壁面にのみ沿うように1つの旋回羽根を備え、この旋回羽根の上面上端が横枝管接続部に接続される横枝管の管底より上方に位置し、旋回羽根の上面下端が接続される横枝管の管底より下方に位置するので、立管と横枝管との接続に用いれば、排水立管路を収容する配管スペースを必要最小限にすることができるとともに、10階以上の高層建築物においても排水性能に優れた単管式排水システムを簡単に構築することができる。
そして、本発明にかかる排水構造は、上記排水管継手が立管と横枝管の接続部に、筒状胴部が排水立管路を構成するように組み込まれているので、排水立管路の配管スペースを小さくできて建築物の居住空間を広くすることができる。
本発明にかかる排水管継手の第1の実施の形態をあらわす正面図である。 図1の排水管継手を正面からみた断面図である。 図1の排水管継手の右側面図である。 図1の排水管継手の平面図である。 図1の排水管継手の底面図である。 図1の排水管継手の旋回羽根の位置を説明する模式図である。 図1の排水管継手を組み込んだ本発明の排水構造の要部断面図である。 図7に示す排水構造の、施工途中の状態を示し、図1の排水管継手に立管用のゴム輪パッキンを装着した状態の断面図である。 図7に示す排水構造の、施工途中の状態を示し、図8の排水管継手に横枝管用のゴム輪パッキン及びパッキン固定キャップを装着した状態の断面図である。 本発明にかかる排水管継手の第2の実施の形態をあらわし、その正面図である。 本発明にかかる排水管継手の第3の実施の形態をあらわし、その正面図である。 本発明にかかる排水管継手の第4の実施の形態をあらわし、その正面図である。 本発明にかかる排水管継手の第5の実施の形態をあらわし、その正面図である。 実施例で用いた実験排水立管路の概略説明図である。 比較例1で用いた管継手の断面図である。 比較例2で用いた管継手の正面図である。
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1〜図5は、本発明にかかる排水管継手の第1の実施の形態をあらわしている。
図1〜図5に示すように、この排水管継手1aは、継手本体2aと、横枝管接続部3aとを備えていて、鋳物により形成されている。
継手本体2aは、筒状胴部21と、上部立管接続部22と、下部立管接続部23と、を備えている。
筒状胴部21は、後述する立管7aの内径と略同じ内径をしていて、内壁面に1枚の旋回羽根24が突設されている。
旋回羽根24は、図2に示すように、その上端24aが横枝管接続部3aに接続される横枝管(図2では記載されていない)の鎖線で示す管底位置Lより80cm上方に位置し、その下端24bが上記管底位置Lより40cm下方に位置するように設けられている。
また、旋回羽根24は、筒状胴部21の管軸に対して20°〜50°の角度に傾斜して設けられているとともに、旋回羽根24の投影面積が立管7aの内部横断面積に対して5%〜30%の大きさをしている。
さらに、旋回羽根24は、図6に示すように、筒状胴部21の中心O(立管7aの中心と一致)から旋回羽根24の投影形状の弦への垂線L1と、横枝管(図6では記載されていない)の中心軸に平行な線分L2とがなす角度θが、線分L2から反時計回りに45°となる位置に設けられている。
上部立管接続部22は、図2に示すように、後述する立管の下端が水密に嵌合されるエチレン−プロピレン−ジエンゴム(EPDM)等の通常排水設備に使用されているゴム材料からなるリップ41付きのセルフシール型ゴム輪パッキン4aが内嵌されるようになっているとともに、立管7aの挿入孔22aを有するゴム輪パッキン4aの抜け止め部22bを上端に備えている。
下部立管接続部23は、立管7aの上端が挿入可能な受口部23aと、ボルト挿通孔23bを備えたフランジ23cとを備えている。
受口部23aは、図7に示すように、その下端が、シール用のOリング状をしたゴムパッキン4bの上部が嵌り込むように拡径している。
横枝管接続部3aは、筒状胴部21の側壁面に連設され、側壁面側で下方に湾曲する曲がり部31と、曲がり部31の横枝管7b側に設けられた横枝管接続口32とを備えている。
横枝管接続口32は、後で詳述する横枝管用のリップ部52a付きセルフシール型ゴム輪パッキン(以下、「横枝管用ゴム輪パッキン」と記す)5aの嵌合部51を収容可能となっているとともに、横枝管用ゴム輪パッキン4aの離脱防止用のパッキン固定キャップ5bがボルト止めされるねじ孔32aを備えたフランジ32bを備えている。
この排水管継手1aは、上記のようになっており、以下のようにして図7に示す本発明の排水構造Aを得ることができる。
すなわち、この排水構造Aは、まず、図8に示すように、排水管継手1aの上部立管接続部22にゴム輪パッキン4aを嵌合装着させておく。ゴム輪パッキン4aの排水管継手1aへの装着は、施工現場で行ってもよいが、通常、工場出荷前に装着しておくことが好ましい。
まず、上記のようにゴム輪パッキン4aが装着された排水管継手1aを用いて以下のようにして排水立管路Pが形成される。
すなわち、図7に示すように、施工が完了した下の階から施工階のスラブ9の貫通孔91を貫通してスラブ9上に延出した下側の階の立管7aの上端部に、締め付けリング41及びOリング状のゴムパッキン4bを嵌合した状態で、下部立管接続部23の受口部23a内に立管7aの上端部が嵌り込むように、排水管継手1aをスラブ9の上方からセットする。
そして、フランジ23cのボルト挿通孔23bと、締め付けリング41のボルト挿通孔41aとを一致させて、両ボルト挿通孔23b、41aを貫通したボルト42の先端部に締め付けリング41とフランジ23cとが略密着するまでナット43をねじ込む。
このねじ込みによって、ゴムパッキン4bが締め付けリング41とフランジ23cとによって厚み方向に圧縮され、立管7aの外周面を締め付け、立管7aの上端を継手本体2aの下端を水密に固定する。
一方、施工階の立管7aは、このように継手本体2aの下端が固定されたのち、図示していないが、さらに、1つ上の階のスラブ9の貫通孔91に施工しようとする立管7aの上端部を臨ませて、立管7aの下端が上部立管接続部22の上端より高くなるように持ち上げる。
そののち、立管7aの下端を上部立管接続部22の内部を臨むように配置し、略垂直に立管7aを押し下げることによって、立管7aの下端部をゴム輪パッキン4aに嵌合させて、立管7aの下端を上部立管接続部22に水密に接続する。
すなわち、立管7aの下端部がゴム輪パッキン4a内に嵌合されることによって、リップ部41が立管7aの外周面に密着してセルフシールされ、ワンタッチで上部立管接続部22に接続される。
そして、排水立管路Aは、上記の作業を上層階に向かって繰り返し行うことによって排水立管路Pが形成される。
また、貫通孔91は、上記のように排水管継手1aの施工が完了すると、モルタル92が充填されて封止される。
つぎに、例えば、呼び径50Aの横枝管7bを、各階に配置された上記排水管継手1aの横枝管接続部3aに接続する方法を説明する。
横枝管接続部3aへの横枝管7bの接続に当たっては、まず、図7及び図9に示すように、横枝管接続部3aの横枝管接続口32に、接続される横枝管7bに適合する以下のような横枝管用ゴム輪パッキン5a及びパッキン固定キャップ5bを装着する。
横枝管用ゴム輪パッキン5aは、嵌合部51と、リップ形成筒部52と、挟着部53と、リップ形成筒部52を備えている。
嵌合部51は、外周面が横枝管接続口32に内嵌される大きさをしていて、横枝管嵌合孔51aが穿設されている。
横枝管嵌合孔51aは、横枝管接続口32の中心軸から偏芯して接続される横枝管7bの外径と略同じ内径をしていて、曲がり部31側の端部に、接続される横枝管7bの内径と略同じ内径をしたリング状をした管端係止部51bを備えている。
リップ形成筒部52は、上記横枝管嵌合孔51aと同心で嵌合部51と逆方向に延出する、接続される横枝管7bの外径より少し大きな内径をしていて、リップ部52aを備えている。
挟着部53は、嵌合部51のリップ形成筒部52側の端部から外側に張り出すように設けられていて、その外形が横枝管接続部3aのフランジ32bの外形と略同じ形をしていて、フランジ32bのねじ孔32aに対応する位置にボルト挿通孔53aが穿設されている。
パッキン固定キャップ5bは、フランジ部54と、キャップ本体部55とを備えている。
フランジ部54は、ねじ孔32aに対応する位置にボルト挿通孔54aが穿設されていて、その外形がフランジ32bの外形と略同じ形をしている。
キャップ本体部55は、リップ形成筒部52が内嵌される筒状になっていて、接続される横枝管7bの外径より少し大きな内径をした横枝管挿通孔55aを備えている。
そして、この横枝管用ゴム輪パッキン5a及びパッキン固定キャップ5bは、まず、嵌合部51を横枝管嵌合孔51aの軸芯が横枝管接続口32の最も下側に位置するように横枝管接続口32に嵌合させる。つぎに、キャップ本体部55内にリップ形成筒部52が内嵌されるようにパッキン固定キャップ5bを装着し、図8及び図9に示すように、セットボルト56をパッキン固定キャップ5bのボルト挿通孔54a及び挟着部53のねじ挿通孔53aを介してフランジ32bのねじ孔32aに螺合することによって、挟着部53がフランジ32bとフランジ部54との間に挟着された状態で排水管継手1aに装着一体化される。
なお、横枝管用ゴム輪パッキン5a及びパッキン固定キャップ5bの排水管継手1aへの装着作業は、工場出荷段階で行っても、施工現場で行っても構わない。
横枝管7bは、その一端部を、図7に示すように、このように装着されたパッキン固定キャップ5bの横枝管挿通孔55aを介してリップ形成筒部52から横枝管嵌合孔51a内に挿入嵌合されることによって、リップ部52aが横枝管7bの外周面に密着してセルフシールされ、ワンタッチで横枝管接続部3aに接続される。このような接続状態で横枝管7の管底71は、旋回羽根24の上端24aより下方で、旋回羽根24の下端24bより上方に位置するようになる。
また、横枝管7bの他端には、図示していないが、トイレ、浴槽、キッチン、洗面所等の機器に接続される。
ところで、上記では、呼び径50Aの横枝管7bを接続する場合しか述べていないが、この排水管継手1aには、図示していないが、上記50A用に代えて、呼び径80A用の横枝管用ゴム輪パッキン及びパッキン固定キャップ、あるいは、呼び径65A用の横枝管用ゴム輪パッキン及びパッキン固定キャップを横枝管接続部3aに装着すれば、呼び径80Aの横枝管及び呼び径65Aの横枝管も上記と同様にしてワンタッチで横枝管接続部3aに接続できるようになる。
なお、呼び径80A用の横枝管用ゴム輪パッキンは、装着状態で横枝管嵌合孔及びリップ形成筒部の中心軸が横枝管接続口32の中心軸と一致するようになっていて、呼び径65A用の横枝管用ゴム輪パッキンは、装着状態で横枝管嵌合孔及びリップ形成筒部の中心軸が横枝管接続口の中心軸より鉛直下方にずれた位置となるように偏芯されていて、横枝管を接続した状態で横枝管の管底71が上記50Aの横枝管7bの管底71と一致するようになっている。したがって、いずれの管径の横枝管を接続しても、横枝管7の管底71は、旋回羽根24の上端24aより下方で、旋回羽根24の下端24bより上方に位置するようになる。
このようにして得られる上記排水構造Aによれば、排水管継手1aの継手本体2a内に旋回羽根24が設けられているので、上方の立管7aから流下してきた排水が排水管継手1aの筒状胴部21内に流れ込むと、旋回羽根24に受けられて旋回流となって、下方の立管7aの管壁に沿うように流下する。
したがって、高層マンション等の高層建築物においても、常に排水立管路P内に空気芯が形成され、高い排水能力の排水立管路Pとすることができる。
しかも、筒状胴部21が立管7aと略同じ内径をしているので、継手本体2aが立管7aの外径と殆ど変わらない大きさとなり、排水立管路を収容する配管スペースを必要最小限にすることができる。したがって、建築物の居住空間を広くすることができる。
また、横枝管接続部3aが筒状胴部21側に向かって下方に湾曲する曲がり部31を備えているので、横枝管接続部3aから継手本体2a側に流入する排水は、曲がり部31によって下方に導かれるとともに、旋回羽根24の上端24aが横枝管7bの管底71より上方に配置されているので、横枝管7bからの排水の流入が多い場合でも、横枝管7bからの排水が旋回羽根24によって跳ね上がり、旋回流を乱して排水立管路P内を閉塞してしまうという問題がない。
さらに、横枝管接続部3aが筒状胴部21側に向かって下方に湾曲する曲がり部31を備えているので、上方の立管7aから多量の排水が流下してきても、排水が横枝管7b側に逆流することがない。
図10は、本発明の排水管継手の第2の実施の形態をあらわしている。
図10に示すように、この排水管継手1bは、継手本体2bの筒状胴部21の横枝管接続部3aより下側の部分がスラブの厚みより長くなっている以外は、上記第1の実施の形態の管継手1aと同様になっている。
図11は、本発明の排水管継手の第3の実施の形態をあらわしている。
図11に示すように、この排水管継手1cは、横枝管接続部3bが上記管継手1bの横枝管接続部3aの横枝管接続口32に代えて、上部立管接続部22と同じゴム輪ワンタッチ接続構造の横枝管接続口33が設けられている以外は、上記第2の実施の形態の管継手1bと同様になっている。
図12は、本発明の排水管継手の第4の実施の形態をあらわしている。
図12に示すように、この排水管継手1dは、継手本体2cの下部立管接続部25が差口構造となっている以外は、上記第1の実施の形態の管継手1aと同様になっている。
図13は、本発明の排水管継手の第5の実施の形態をあらわしている。
図13に示すように、この排水管継手1eは、継手本体2dの筒状胴部21の横枝管接続部3aより下側の部分がスラブ9の厚みより長くなっているとともに、下部立管接続部25が差口構造となっている以外は、上記第1の実施の形態の管継手1aと同様になっている。
以下に、本発明の実施例を詳しく説明する。
(実施例1〜13)
図14に示すように、立管7aとして100Aの塩化ビニル樹脂管(DV)と、横主管7cとして150Aの塩化ビニル樹脂管(DV)と、横主管7cと最下階の立管7aとを接続する100A/150Aの特殊脚部継手7dと、旋回羽根24が表1に示す水平投影面積、傾斜角度、横枝管の管底から上端位置、横枝管の管底からの下端位置である上記第1の実施の形態の管継手1aと同じ構成の管継手とを用いて、マンション17階相当の実験排水立管路Pを形成した。
そして、この実験排水立管路Pの17階相当部分から2.5L/Sで排水を流下させた場合、16階相当部分から2.0L/Sで排水を流下させた場合のそれぞれについて、2階相当の排水管継手1aの継手本体2a内での管内最大発生負圧を排水能力試験法(SHASE-218)に基づいて測定するとともに、1L/Sの排水とともに各雑物を最上階から投入し、雑物のつまりの有無を調べ、その結果を表1に併せて示した。
(比較例1)
上記実施例の管継手に代えて、図15に示すように、旋回羽根を備えていない以外は上記実施例と同様のDV―LTタイプの管継手100を用いた以外は実施例と同様にして排水立管路Pを形成し、管内最大発生負圧及び雑物のつまりの有無を調べ、その結果を表1に併せて示した。
(比較例2)
管継手として、上記実施例1の排水管継手1aに代えて、図16に示すように、横枝管接続部220に曲がり部を設けず、筒状胴部210の内壁面に、表1に示す水平投影面積、傾斜角度、横枝管の管底から上端位置、横枝管の管底からの下端位置である旋回羽根(図示せず)を備えたDV−DTタイプの管継手200を用いて排水立管路Pを形成し、管内最大発生負圧及び雑物のつまりの有無を調べ、その結果を表1に併せて示した。
(比較例3)
管継手として、上記実施例1の排水管継手1aに代えて、図16に示すように、横枝管接続部220に曲がり部を設けず、筒状胴部210の内壁面に、表1に示す水平投影面積、傾斜角度、横枝管の管底から上端位置、横枝管の管底からの下端位置である旋回羽根(図示せず)を備えたDV−DTタイプの管継手200を用いて排水立管路Pを形成し、管内最大発生負圧及び雑物のつまりの有無を調べ、その結果を表1に併せて示した。
Figure 0005483924
上記表1から、本発明の管継手を用いれば、旋回羽根を備えていないDV―LTタイプの管継手に比べて、排水性能が格段に向上することがわかる。また、比較例2、3のように、DV−DTタイプの管継手に同様の旋回羽根を設けても排水性能がそれほど向上しないことがわかる。
1a,1b,1c,1d,1e 排水管継手
2a,2b,2c,2d 継手本体
21 筒状胴部
22 上部立管接続部
31 曲がり部
32 横枝管接続部
24 旋回羽根
24a 旋回羽根24の上端
24b 旋回羽根24の下端
7a 立管
7b 横枝管
71 横枝管7aの管底
A 排水構造

Claims (4)

  1. 接続される立管と略同じ内径をした筒状胴部を有し、筒状胴部上端に上部立管接続部を備える継手本体と、
    横枝管接続口およびこの横枝管接続口から前記筒状胴部の管軸方向下方にのみ湾曲して前記筒状胴部の側壁面に連設された曲がり部を有する1つの横枝管接続部と、
    を備える排水管継手において、
    前記筒状胴部は、前記横枝管接続部の横枝管接続口側から筒状胴部方向を見て、前記枝管接続口の中心軸より一側方の内壁面にのみ沿うように1つの旋回羽根を備え、この旋回羽根の上面上端が横枝管接続部に接続される横枝管の管底より上方に位置し、旋回羽根の上面下端が接続される横枝管の管底より下方に位置することを特徴とする排水管継手。
  2. 旋回羽根の、筒状胴部の管軸に直交する面への水平投影面積が、接続される立管の内部横断面積に対して5%〜30%の大きさである請求項1に記載の排水管継手。
  3. 旋回羽根の、筒状胴部の管軸に対する傾斜角が20°〜50°である請求項1または請求項2に記載の排水管継手。
  4. 請求項1〜請求項のいずれかに記載の排水管継手が立管と横枝管の接続部に、筒状胴部が排水立管路を構成するように組み込まれていることを特徴とする排水構造。
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