JPH08253959A - 排水用管継手および該継手を用いた排水システム - Google Patents
排水用管継手および該継手を用いた排水システムInfo
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- JPH08253959A JPH08253959A JP7123801A JP12380195A JPH08253959A JP H08253959 A JPH08253959 A JP H08253959A JP 7123801 A JP7123801 A JP 7123801A JP 12380195 A JP12380195 A JP 12380195A JP H08253959 A JPH08253959 A JP H08253959A
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L39/00—Joints or fittings for double-walled or multi-channel pipes or pipe assemblies
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
- Quick-Acting Or Multi-Walled Pipe Joints (AREA)
- Sanitary Device For Flush Toilet (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 近年主流となっている単管式の排水システム
において、衛生器具と排水立て管との間の排水経路に屈
曲形状があると、この屈曲形状部において水栓が発生
し、排水経路の空間部が遮断されるのであるが、この場
合であっても衛生器具のトラップ下流側が負圧になるこ
とを防止してその破封が確実に防止されるようにする。 【構成】 排水立て管1と、該排水立て管1に接続され
る衛生器具52との間の排水経路を略L字状に屈曲する
ための管継手70であって、前記排水経路の屈曲により
発生する水栓Wの上流側の空間部V1 と下流側の空間部
V2 とを連通するための通気手段72を有する構成とす
る。
において、衛生器具と排水立て管との間の排水経路に屈
曲形状があると、この屈曲形状部において水栓が発生
し、排水経路の空間部が遮断されるのであるが、この場
合であっても衛生器具のトラップ下流側が負圧になるこ
とを防止してその破封が確実に防止されるようにする。 【構成】 排水立て管1と、該排水立て管1に接続され
る衛生器具52との間の排水経路を略L字状に屈曲する
ための管継手70であって、前記排水経路の屈曲により
発生する水栓Wの上流側の空間部V1 と下流側の空間部
V2 とを連通するための通気手段72を有する構成とす
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばマンション等
の高層建築物において、各階に設置される便器あるいは
洗面器等の衛生器具を排水立て管に接続する場合等に好
適な排水用管継手および該継手を用いた排水システムに
関する。
の高層建築物において、各階に設置される便器あるいは
洗面器等の衛生器具を排水立て管に接続する場合等に好
適な排水用管継手および該継手を用いた排水システムに
関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の衛生器具例えば便器5
0は図15に示すようにトラップTを経て排水立て管P
に接続されるのであるが、この便器50やその他の衛生
器具から一度に多量の排水が排水立て管P内に流入され
た場合等には水栓(いわゆるウォータプラグ)が発生し
て一時的に排水立て管P内が負圧になることがあり、こ
の場合にはトラップTがいわゆる誘導サイホン現象によ
り破封するおそれがある。これを防止するため、従来よ
り通気管を別途設けた二管式排水システムと、排水立て
管継手に工夫を施すことにより通気管を省略した単管式
排水システムがあり、両者ともに管内圧力変動の緩和を
図ってトラップTの破封が防止されるようにしている。
0は図15に示すようにトラップTを経て排水立て管P
に接続されるのであるが、この便器50やその他の衛生
器具から一度に多量の排水が排水立て管P内に流入され
た場合等には水栓(いわゆるウォータプラグ)が発生し
て一時的に排水立て管P内が負圧になることがあり、こ
の場合にはトラップTがいわゆる誘導サイホン現象によ
り破封するおそれがある。これを防止するため、従来よ
り通気管を別途設けた二管式排水システムと、排水立て
管継手に工夫を施すことにより通気管を省略した単管式
排水システムがあり、両者ともに管内圧力変動の緩和を
図ってトラップTの破封が防止されるようにしている。
【0003】ところが、トラップTから排水立て管Pに
至る排水経路の途中でも水栓が発生する場合がある。す
なわち、例えば便器には後方配管タイプと床下配管タイ
プがあり、このため便器の接続タイプによって排水立て
管継手1の受け口1aと便器50の接続口50aとの間
に鉛直方向のレベル差が生じる場合があり、このレベル
差を吸収するため略L字状に屈曲した管継手2(立ち下
がりエルボ)を介装する必要があり、かかる場合には、
図16に示すように管継手2において排水がほぼ直角に
方向転換させられるためこの屈曲箇所において水栓Wが
発生し、この水栓Wが塊となって一気に流下することに
より水栓Wの上流側すなわちトラップTの下流側が負圧
になって自己サイホン現象が発生し、これによりトラッ
プTが破封する場合がある。
至る排水経路の途中でも水栓が発生する場合がある。す
なわち、例えば便器には後方配管タイプと床下配管タイ
プがあり、このため便器の接続タイプによって排水立て
管継手1の受け口1aと便器50の接続口50aとの間
に鉛直方向のレベル差が生じる場合があり、このレベル
差を吸収するため略L字状に屈曲した管継手2(立ち下
がりエルボ)を介装する必要があり、かかる場合には、
図16に示すように管継手2において排水がほぼ直角に
方向転換させられるためこの屈曲箇所において水栓Wが
発生し、この水栓Wが塊となって一気に流下することに
より水栓Wの上流側すなわちトラップTの下流側が負圧
になって自己サイホン現象が発生し、これによりトラッ
プTが破封する場合がある。
【0004】この点従来は、略T型の管継手を排水立て
管Pの中途位置であって便器50の接続口50aの高さ
と同じ高さ位置に別途介装し、このT型継手を介して便
器50を接続することにより対処していたので、排水立
て管Pに至る手前の排水経路に屈曲部ができることはな
く、従って上記のようなトラップ破封の問題は発生しな
かった。また、仮に排水経路の中途に屈曲部ができて
も、従来は、排水立て管に並行して通気立て管を配管し
ておき、この通気立て管に接続した通気枝管を介して各
衛生器具のトラップTに対して圧力がバランスするよう
にしたいわゆる二管式の排水システムが主流であったの
で、排水経路の屈曲部における水栓Wを要因とするトラ
ップ破封の問題は生じなかった。
管Pの中途位置であって便器50の接続口50aの高さ
と同じ高さ位置に別途介装し、このT型継手を介して便
器50を接続することにより対処していたので、排水立
て管Pに至る手前の排水経路に屈曲部ができることはな
く、従って上記のようなトラップ破封の問題は発生しな
かった。また、仮に排水経路の中途に屈曲部ができて
も、従来は、排水立て管に並行して通気立て管を配管し
ておき、この通気立て管に接続した通気枝管を介して各
衛生器具のトラップTに対して圧力がバランスするよう
にしたいわゆる二管式の排水システムが主流であったの
で、排水経路の屈曲部における水栓Wを要因とするトラ
ップ破封の問題は生じなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年で
は排水立て管あるいは立て管継手等に工夫を加えること
により排水立て管内部を大気に連通させ、これにより従
来の通気立て管あるいは通気枝管を配管することなく誘
導サイホン現象を抑制してトラップTの破封を防止する
いわゆる単管式の排水システムが主流となってきてい
る。かかる単管式の排水システムにおいて、前記したよ
うなT型管継手を排水立て管に介装するとこの部分で大
気連通が途切れる(水栓Wを生じやすい)ので好ましく
なく、通気管を不要とする単管式排水システムのメリッ
トが損なわれる場合が生じる。このように、近年主流と
なっている単管式の排水システムにおいては、従来の二
管式排水システムで用いたT型継手を排水立て管に介装
することは好ましくなく、このためかかる手段によらず
前記立ち下がりエルボ2の屈曲部位における水栓Wの発
生を起因とするトラップTの破封を確実に防止できる配
管法の提供が望まれていた。
は排水立て管あるいは立て管継手等に工夫を加えること
により排水立て管内部を大気に連通させ、これにより従
来の通気立て管あるいは通気枝管を配管することなく誘
導サイホン現象を抑制してトラップTの破封を防止する
いわゆる単管式の排水システムが主流となってきてい
る。かかる単管式の排水システムにおいて、前記したよ
うなT型管継手を排水立て管に介装するとこの部分で大
気連通が途切れる(水栓Wを生じやすい)ので好ましく
なく、通気管を不要とする単管式排水システムのメリッ
トが損なわれる場合が生じる。このように、近年主流と
なっている単管式の排水システムにおいては、従来の二
管式排水システムで用いたT型継手を排水立て管に介装
することは好ましくなく、このためかかる手段によらず
前記立ち下がりエルボ2の屈曲部位における水栓Wの発
生を起因とするトラップTの破封を確実に防止できる配
管法の提供が望まれていた。
【0006】また、近年便器は節水型が主流となってき
ているが、この節水型の便器では少ない水を塊にして瞬
時に流す構造であるので水栓を生じやすく、特に洗い落
とし式の便器にあっては排水後の自己サイホンに対して
封水補給がないという問題があり、かかる点でも確実に
トラップTの破封を防止できる配管法あるいは排水器具
の必要性が高まってきている。
ているが、この節水型の便器では少ない水を塊にして瞬
時に流す構造であるので水栓を生じやすく、特に洗い落
とし式の便器にあっては排水後の自己サイホンに対して
封水補給がないという問題があり、かかる点でも確実に
トラップTの破封を防止できる配管法あるいは排水器具
の必要性が高まってきている。
【0007】ここで、水栓Wの問題を解消する方法とし
て、例えば図17に示すように管継手2の立ち下がり直
管部2aの管径を大きくして(例えば80mm→100
mm)、水栓Wを発生しにくくすることが考えられるが
確実なものではなく、かつ省スペース化あるいはダウン
サイジング化が要求される現状に鑑みれば望ましい解決
策とは言えない。
て、例えば図17に示すように管継手2の立ち下がり直
管部2aの管径を大きくして(例えば80mm→100
mm)、水栓Wを発生しにくくすることが考えられるが
確実なものではなく、かつ省スペース化あるいはダウン
サイジング化が要求される現状に鑑みれば望ましい解決
策とは言えない。
【0008】そこで、本発明は、上記の如く管径を大き
くするという手段をとることなく、排水経路を立ち下が
り状に屈曲させてもトラップTの破封を確実に防止で
き、この意味で特に単管式排水システムを採用する場合
あるいは節水型の便器を採用する場合等において接続口
間の鉛直方向のレベル差を吸収する際の管継手として最
適な排水用管継手を提供することを目的とする。
くするという手段をとることなく、排水経路を立ち下が
り状に屈曲させてもトラップTの破封を確実に防止で
き、この意味で特に単管式排水システムを採用する場合
あるいは節水型の便器を採用する場合等において接続口
間の鉛直方向のレベル差を吸収する際の管継手として最
適な排水用管継手を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明は、排水立て管と、該排水立て管に接続される衛
生器具との間の排水経路を立ち下がり状に屈曲するため
の管継手であって、前記排水経路の屈曲により発生する
水栓の上流側の空間部と下流側の空間部とを連通するた
めの通気手段を備えたことを特徴とする。
の発明は、排水立て管と、該排水立て管に接続される衛
生器具との間の排水経路を立ち下がり状に屈曲するため
の管継手であって、前記排水経路の屈曲により発生する
水栓の上流側の空間部と下流側の空間部とを連通するた
めの通気手段を備えたことを特徴とする。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の排
水用管継手であって、水栓の上流側の管壁には、蓋で閉
塞される開口部を設け、該蓋には、前記開口部を閉塞し
たときに当該管継手の管内に差し込まれて先端部が水栓
の下流側の空間部に至る通気管を取付け、該通気管を水
栓の上流側と下流側の空間部において開口して通気手段
とすることを特徴とする。
水用管継手であって、水栓の上流側の管壁には、蓋で閉
塞される開口部を設け、該蓋には、前記開口部を閉塞し
たときに当該管継手の管内に差し込まれて先端部が水栓
の下流側の空間部に至る通気管を取付け、該通気管を水
栓の上流側と下流側の空間部において開口して通気手段
とすることを特徴とする。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の排
水用管継手であって、当該管継手の管内は排水経路に沿
って2経路に区画され、一方の経路を水栓の上流側と下
流側の空間部において開口して通気手段とすることを特
徴とする。
水用管継手であって、当該管継手の管内は排水経路に沿
って2経路に区画され、一方の経路を水栓の上流側と下
流側の空間部において開口して通気手段とすることを特
徴とする。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載の排
水用管継手であって、管内を2経路に区画する区画壁
は、他方の経路側に向けて凸向きに形成したことを特徴
とする。
水用管継手であって、管内を2経路に区画する区画壁
は、他方の経路側に向けて凸向きに形成したことを特徴
とする。
【0013】請求項5記載の発明は、排水経路の屈曲部
に用いる排水用管継手であって、前記屈曲部において発
生する水栓の上流側の空間部と下流側の空間部を連通す
るための通気手段を備えたことを特徴とする。
に用いる排水用管継手であって、前記屈曲部において発
生する水栓の上流側の空間部と下流側の空間部を連通す
るための通気手段を備えたことを特徴とする。
【0014】請求項6記載の発明は、排水立て管に横枝
管を接続する際に用いられる排水用管継手であって、前
記横枝管から前記排水立て管に至る合流部において発生
する水栓の上流側の空間部と下流側の空間部を連通する
ための通気手段を備えたことを特徴とする。
管を接続する際に用いられる排水用管継手であって、前
記横枝管から前記排水立て管に至る合流部において発生
する水栓の上流側の空間部と下流側の空間部を連通する
ための通気手段を備えたことを特徴とする。
【0015】請求項7記載の発明は、請求項1または5
または6記載の排水用管継手であって、当該管継手の管
内若しくは管外に通気チューブを取付け、該通気チュー
ブを水栓の上流側と下流側の空間部に開口して通気手段
とすることを特徴とする。
または6記載の排水用管継手であって、当該管継手の管
内若しくは管外に通気チューブを取付け、該通気チュー
ブを水栓の上流側と下流側の空間部に開口して通気手段
とすることを特徴とする。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項1ないし7
記載のいずれかの排水用管継手を用いて排水経路を構成
することを特徴とする。
記載のいずれかの排水用管継手を用いて排水経路を構成
することを特徴とする。
【0017】
【作用】請求項1記載の構成によれば、通気手段を介し
て、水栓が発生する部位の上流側の空間部すなわちトラ
ップの下流側の空間部と、水栓が発生する部位の下流側
すなわち排水立て管の内部が連通されるので、トラップ
の下流側の空間部が水栓の発生に関係なく管内圧力のバ
ランスが保たれ、これによりトラップの下流側が過度の
負圧になることはないので、屈曲部において水栓が発生
してもトラップの自己サイホン現象が抑制され、従って
その破封が防止される。
て、水栓が発生する部位の上流側の空間部すなわちトラ
ップの下流側の空間部と、水栓が発生する部位の下流側
すなわち排水立て管の内部が連通されるので、トラップ
の下流側の空間部が水栓の発生に関係なく管内圧力のバ
ランスが保たれ、これによりトラップの下流側が過度の
負圧になることはないので、屈曲部において水栓が発生
してもトラップの自己サイホン現象が抑制され、従って
その破封が防止される。
【0018】請求項2記載の構成によれば、通気手段と
しての通気管によって上記請求項1記載の構成による作
用と同様の作用を奏する。また、通気管は蓋に取り付け
られているので、この蓋を外せば通気管も当該管継手の
内部から取り出すことができ、管内清掃あるいは交換等
のメンテナンス性が向上する。
しての通気管によって上記請求項1記載の構成による作
用と同様の作用を奏する。また、通気管は蓋に取り付け
られているので、この蓋を外せば通気管も当該管継手の
内部から取り出すことができ、管内清掃あるいは交換等
のメンテナンス性が向上する。
【0019】請求項3記載の構成によれば、通気手段と
しての一方の経路によって請求項1記載の構成による作
用と同様の作用を奏する。また、請求項4記載の構成に
よれば、管継手に流れ込んだ排水は区画壁に突き当たっ
て左右に分岐されて流下するので水栓の発生が抑制され
る。
しての一方の経路によって請求項1記載の構成による作
用と同様の作用を奏する。また、請求項4記載の構成に
よれば、管継手に流れ込んだ排水は区画壁に突き当たっ
て左右に分岐されて流下するので水栓の発生が抑制され
る。
【0020】請求項5記載の構成によれば、通気手段を
介して、水栓が発生する部位の上流側の空間部と、水栓
が発生する部位の下流側が連通されるので、水栓の上流
側例えばトラップの下流側の空間部が水栓の発生に関係
なく管内圧力のバランスが保たれ、これによりトラップ
の下流側が過度の負圧になることはないので、屈曲部に
おいて水栓が発生してもトラップの自己サイホン現象が
抑制され、従ってその破封が防止される。
介して、水栓が発生する部位の上流側の空間部と、水栓
が発生する部位の下流側が連通されるので、水栓の上流
側例えばトラップの下流側の空間部が水栓の発生に関係
なく管内圧力のバランスが保たれ、これによりトラップ
の下流側が過度の負圧になることはないので、屈曲部に
おいて水栓が発生してもトラップの自己サイホン現象が
抑制され、従ってその破封が防止される。
【0021】このように、従来排水経路の屈曲部で水栓
が発生すると、その上流側が正圧になったり負圧になっ
たりする管内圧力変動が発生する場合があったのである
が、請求項5記載の構成によれば水栓の上流側と下流側
が通気手段により連通されていることにより、水栓が発
生してもその上流側と下流側の圧力バランスが崩れるこ
とはなく、従って水栓の上流側または下流側において圧
力変動は緩和される。かかる構成は、上記衛生器具と排
水立て管との間の屈曲部に限らず、排水経路の屈曲部に
広く一般的に適用可能なものであり、適用部位を問わず
水栓発生に伴う排水経路に特有の問題すなわち水栓の上
流側若しくは下流側の圧力変動が緩和される。
が発生すると、その上流側が正圧になったり負圧になっ
たりする管内圧力変動が発生する場合があったのである
が、請求項5記載の構成によれば水栓の上流側と下流側
が通気手段により連通されていることにより、水栓が発
生してもその上流側と下流側の圧力バランスが崩れるこ
とはなく、従って水栓の上流側または下流側において圧
力変動は緩和される。かかる構成は、上記衛生器具と排
水立て管との間の屈曲部に限らず、排水経路の屈曲部に
広く一般的に適用可能なものであり、適用部位を問わず
水栓発生に伴う排水経路に特有の問題すなわち水栓の上
流側若しくは下流側の圧力変動が緩和される。
【0022】請求項6記載の構成によれば、横枝管から
排水用管継手を経て排水立て管内に排水が流入すると、
排水経路が屈曲されるので排水立て管継手内部において
水栓が発生するのであるが、排水用管継手に設けられた
通気手段によりこの水栓の上流側と下流側が連通される
ので、水栓が発生してもその上流側が負圧になることは
なく、これにより例えば上流側のトラップが破封すると
いったトラブルが防止される。
排水用管継手を経て排水立て管内に排水が流入すると、
排水経路が屈曲されるので排水立て管継手内部において
水栓が発生するのであるが、排水用管継手に設けられた
通気手段によりこの水栓の上流側と下流側が連通される
ので、水栓が発生してもその上流側が負圧になることは
なく、これにより例えば上流側のトラップが破封すると
いったトラブルが防止される。
【0023】なお、一般的に横枝管は、排水立て管継手
を経て排水立て管に接続されるのであるが、通常一か所
の排水立て管継手には複数の横枝管が接続される。この
場合、複数の横枝管を経て一度に排水が排水立て管継手
内に流入されると、一層水栓が発生しやすくなる。しか
しながら、この場合であっても通気手段により、水栓の
上流側若しくは下流側の圧力変動は確実に緩和される。
を経て排水立て管に接続されるのであるが、通常一か所
の排水立て管継手には複数の横枝管が接続される。この
場合、複数の横枝管を経て一度に排水が排水立て管継手
内に流入されると、一層水栓が発生しやすくなる。しか
しながら、この場合であっても通気手段により、水栓の
上流側若しくは下流側の圧力変動は確実に緩和される。
【0024】請求項7記載の構成によれば、当該管継手
の管内若しくは管外に取付けられた通気チューブによっ
て水栓の上流側の空間部と下流側の空間部が連通される
ので、両者間の圧力変動は緩和され、これにより例えば
下流側の空間部が常時大気圧に連通された排水立て管に
連通されていることにより、上流側の空間部も常時大気
圧状態に保持され、従って屈曲部における水栓の発生に
関係なくトラップの自己サイホン現象が抑制されてその
破封が防止される。
の管内若しくは管外に取付けられた通気チューブによっ
て水栓の上流側の空間部と下流側の空間部が連通される
ので、両者間の圧力変動は緩和され、これにより例えば
下流側の空間部が常時大気圧に連通された排水立て管に
連通されていることにより、上流側の空間部も常時大気
圧状態に保持され、従って屈曲部における水栓の発生に
関係なくトラップの自己サイホン現象が抑制されてその
破封が防止される。
【0025】請求項8記載の構成によれば、一般的に排
水経路において屈曲部は避け得ないのであるが、各屈曲
部において請求項1ないし7記載の排水用管継手を適宜
選択して用いることにより、水栓が発生してもその上流
側若しくは下流側における圧力変動を緩和でき、これに
より排水システム全体における排水のスムーズな流れを
確保できる。
水経路において屈曲部は避け得ないのであるが、各屈曲
部において請求項1ないし7記載の排水用管継手を適宜
選択して用いることにより、水栓が発生してもその上流
側若しくは下流側における圧力変動を緩和でき、これに
より排水システム全体における排水のスムーズな流れを
確保できる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、例えば衛生器具と排水
立て管との間の排水経路に立ち下がり状の屈曲部があっ
ても、水栓の発生に起因するトラップの破封を確実に防
止でき、従って単管式の排水システムあるいは節水型の
便器等を採用した場合に、トラップの破封を確実に防止
できる。
立て管との間の排水経路に立ち下がり状の屈曲部があっ
ても、水栓の発生に起因するトラップの破封を確実に防
止でき、従って単管式の排水システムあるいは節水型の
便器等を採用した場合に、トラップの破封を確実に防止
できる。
【0027】また、上記衛生器具と排水立て管との間に
おける立ち下がり状の屈曲部に限らず、その他の屈曲部
に請求項1ないし7記載の管継手を適宜選択して用いる
ことにより、排水システム全体において水栓の発生に影
響されることなく排水のスムーズな流れを確保できる。
おける立ち下がり状の屈曲部に限らず、その他の屈曲部
に請求項1ないし7記載の管継手を適宜選択して用いる
ことにより、排水システム全体において水栓の発生に影
響されることなく排水のスムーズな流れを確保できる。
【0028】
【実施例】次に、本発明の第1実施例を図1ないし図3
に基づいて説明する。この第1実施例は請求項2記載の
発明の実施例である。図1には、本例の排水用管継手
(以下、単に「管継手」という)10を用いて、衛生器
具としての便器50が排水立て管Pに接続された施工例
が示されている。図示するように、本例ではいわゆる単
管式の排水システムが例示されており、このため従来の
通気立て管は配管されていない。
に基づいて説明する。この第1実施例は請求項2記載の
発明の実施例である。図1には、本例の排水用管継手
(以下、単に「管継手」という)10を用いて、衛生器
具としての便器50が排水立て管Pに接続された施工例
が示されている。図示するように、本例ではいわゆる単
管式の排水システムが例示されており、このため従来の
通気立て管は配管されていない。
【0029】排水立て管Pの内部は、その上端部に接続
された伸頂通気管イ(図15参照)を経て大気に開放さ
れて、常時大気圧に維持されるようになっている。ま
た、この排水立て管Pは、各階において排水立て管継手
1により接続されて上階から下階までの一本の通し管と
されている。排水立て管継手1の本体には、上向きに開
口されて上方から排水管が接続される上受け口1aと横
向きに開口されて横から排水管が接続される横受け口1
bが設けられており、これら各受け口1a,1bの向き
は、それぞれ排水経路に合わせて適切なものが選択され
る。また、立て管継手1の本体は排水立て管Pよりも大
径に形成されているので、各受け口1a,1bを経て流
れ込む排水によってこの本体内で水栓Wが発生すること
はない。これらの点については従来からの一般的な単管
式排水システムと変わるところがない。
された伸頂通気管イ(図15参照)を経て大気に開放さ
れて、常時大気圧に維持されるようになっている。ま
た、この排水立て管Pは、各階において排水立て管継手
1により接続されて上階から下階までの一本の通し管と
されている。排水立て管継手1の本体には、上向きに開
口されて上方から排水管が接続される上受け口1aと横
向きに開口されて横から排水管が接続される横受け口1
bが設けられており、これら各受け口1a,1bの向き
は、それぞれ排水経路に合わせて適切なものが選択され
る。また、立て管継手1の本体は排水立て管Pよりも大
径に形成されているので、各受け口1a,1bを経て流
れ込む排水によってこの本体内で水栓Wが発生すること
はない。これらの点については従来からの一般的な単管
式排水システムと変わるところがない。
【0030】一方、便器50は後方配管タイプの便器で
あり、この便器50の排水は、トラップTを経て後方に
接続された接続口50aから排水されるのであり(図1
5参照)、この接続口50aは、延長管52を介して壁
面53を貫通した後、管継手10を経て排水立て管継手
1の上受け口1aに接続されている。
あり、この便器50の排水は、トラップTを経て後方に
接続された接続口50aから排水されるのであり(図1
5参照)、この接続口50aは、延長管52を介して壁
面53を貫通した後、管継手10を経て排水立て管継手
1の上受け口1aに接続されている。
【0031】図示するように排水立て管継手1の上受け
口1aと便器50の接続口50aとの間には鉛直方向の
レベル差があり、このレベル差を吸収して両者を接続す
るため管継手70は立ち下がり部70aと横受け口70
bからなる略L字型の立ち下がり形状をなしており、横
受け口70bに便器50側すなわち延長管52が接続さ
れ、立ち下がり部70bの下端が排水立て管継手1の上
受け口1aに接続されている。このような略L字型に屈
曲した管継手70により排水経路は略直角に屈曲される
こととなり、この屈曲部位において水栓Wが発生する
(図16参照)。
口1aと便器50の接続口50aとの間には鉛直方向の
レベル差があり、このレベル差を吸収して両者を接続す
るため管継手70は立ち下がり部70aと横受け口70
bからなる略L字型の立ち下がり形状をなしており、横
受け口70bに便器50側すなわち延長管52が接続さ
れ、立ち下がり部70bの下端が排水立て管継手1の上
受け口1aに接続されている。このような略L字型に屈
曲した管継手70により排水経路は略直角に屈曲される
こととなり、この屈曲部位において水栓Wが発生する
(図16参照)。
【0032】この点、別の衛生器具(図示省略)は床下
配管タイプであり、このタイプの衛生器具からの排水は
床下に配管された横枝管81を経て排水立て管Pに排水
される。横枝管81と、これが接続される排水立て管継
手1の横受け口1bとは高さがほぼ同じであるので、両
者は単にストレート形状の管継手80を介して接続され
ている。このような床下配管タイプにおいては屈曲部が
ないので水栓Wの発生に起因するトラップTの破封の問
題は生じにくい。
配管タイプであり、このタイプの衛生器具からの排水は
床下に配管された横枝管81を経て排水立て管Pに排水
される。横枝管81と、これが接続される排水立て管継
手1の横受け口1bとは高さがほぼ同じであるので、両
者は単にストレート形状の管継手80を介して接続され
ている。このような床下配管タイプにおいては屈曲部が
ないので水栓Wの発生に起因するトラップTの破封の問
題は生じにくい。
【0033】さて、第1実施例の管継手70は、上記し
たように立ち下がり部70aと横受け口70bを有する
略L字型をなしており、これにより便器50側すなわち
延長管52が立て管継手1に対して立ち下がり状に接続
される。図2に示すように立ち下がり部70aの上部に
は掃除口70dが開口形成されており、この掃除口70
dは蓋71によって閉塞されるようになっている。この
蓋71は、通気管72の上端部に一体に取り付けられて
いるため、この蓋71で掃除口70dを閉塞すると当該
通気管72が立ち下がり部70aの長手方向(排水経
路)に沿って差し込まれた状態となり、逆に、蓋71を
取り外せば通気管72も立ち下がり部70a内から取り
出される。
たように立ち下がり部70aと横受け口70bを有する
略L字型をなしており、これにより便器50側すなわち
延長管52が立て管継手1に対して立ち下がり状に接続
される。図2に示すように立ち下がり部70aの上部に
は掃除口70dが開口形成されており、この掃除口70
dは蓋71によって閉塞されるようになっている。この
蓋71は、通気管72の上端部に一体に取り付けられて
いるため、この蓋71で掃除口70dを閉塞すると当該
通気管72が立ち下がり部70aの長手方向(排水経
路)に沿って差し込まれた状態となり、逆に、蓋71を
取り外せば通気管72も立ち下がり部70a内から取り
出される。
【0034】通気管72は、上記蓋71の取付け状態に
おいて立ち下がり部70aの先端にまで至る長さを有
し、その上端部寄り(蓋71の直下)には通気孔72a
が形成されている。この通気孔72aは、図示するよう
に延長管52を経て流れ込んだ排水が水栓Wを形成する
部位よりも上側すなわち水栓Wの上流側の空間部V1 に
開口されている。また、この通気孔72aは、通気管7
2の周方向に適宜間隔をおいて複数箇所に設けられてい
る。このように装着された通気管72の外周側であっ
て、立ち下がり部70a内が排水管部70cとされ、延
長管52を経て流れ込んだ排水はこの排水管部70c内
を流下する。なお、上記通気孔72aは周方向少なくと
も一箇所に設ければよく、必ずしも複数である必要はな
い。
おいて立ち下がり部70aの先端にまで至る長さを有
し、その上端部寄り(蓋71の直下)には通気孔72a
が形成されている。この通気孔72aは、図示するよう
に延長管52を経て流れ込んだ排水が水栓Wを形成する
部位よりも上側すなわち水栓Wの上流側の空間部V1 に
開口されている。また、この通気孔72aは、通気管7
2の周方向に適宜間隔をおいて複数箇所に設けられてい
る。このように装着された通気管72の外周側であっ
て、立ち下がり部70a内が排水管部70cとされ、延
長管52を経て流れ込んだ排水はこの排水管部70c内
を流下する。なお、上記通気孔72aは周方向少なくと
も一箇所に設ければよく、必ずしも複数である必要はな
い。
【0035】一方、立ち下がり部70aの下端は、前記
したように立て管継手1の上受け口1aに接続されてい
るので、通気管72の下端側の開口部72bはこの上受
け口1a内すなわち水栓Wよりも下流側の空間部V2 に
開口され、これにより水栓Wの下流側の空間部V2 と上
流側の空間部V1 がこの通気管72を経て連通されてい
る。そして、上受け口1a内(空間部V2 )は常時排水
立て管P内に連通されている。
したように立て管継手1の上受け口1aに接続されてい
るので、通気管72の下端側の開口部72bはこの上受
け口1a内すなわち水栓Wよりも下流側の空間部V2 に
開口され、これにより水栓Wの下流側の空間部V2 と上
流側の空間部V1 がこの通気管72を経て連通されてい
る。そして、上受け口1a内(空間部V2 )は常時排水
立て管P内に連通されている。
【0036】なお、図1においてCは各階を区画するコ
ンクリートスラブであり、排水立て管継手1はコンクリ
ートスラブCの所定位置に明けられた孔に挿入された後
埋め戻されて固定されている。この排水立て管継手1を
介して上流側の排水立て管Pと下流側の排水立て管Pが
接続され、これにより排水立て管Pがコンクリートスラ
ブCを貫通して上階から下階に配管されている。
ンクリートスラブであり、排水立て管継手1はコンクリ
ートスラブCの所定位置に明けられた孔に挿入された後
埋め戻されて固定されている。この排水立て管継手1を
介して上流側の排水立て管Pと下流側の排水立て管Pが
接続され、これにより排水立て管Pがコンクリートスラ
ブCを貫通して上階から下階に配管されている。
【0037】このように構成された本例の管継手70に
よれば、排水経路の屈曲部において水栓Wが発生しても
便器50のトラップTの破封が確実に防止される。すな
わち、延長管52を経て流入する排水の排水経路はこの
管継手70において略L字状に屈曲されるため排水管部
70c内において水栓Wが発生する。この水栓Wが一気
に流下すると、従来であればトラップTの下流側が負圧
になって自己サイホン現象が発生し、これによりトラッ
プTが破封する場合があるのであるが、本例の管継手7
0は通気管72を有しており、この通気管72によって
水栓Wの上流側と下流側の空間部V1 ,V2 が連通され
て、空間部V2 すなわちトラップTの下流側は圧力バラ
ンスが保たれるので自己サイホン現象は発生せず、従っ
てトラップTの破封は確実に防止される。
よれば、排水経路の屈曲部において水栓Wが発生しても
便器50のトラップTの破封が確実に防止される。すな
わち、延長管52を経て流入する排水の排水経路はこの
管継手70において略L字状に屈曲されるため排水管部
70c内において水栓Wが発生する。この水栓Wが一気
に流下すると、従来であればトラップTの下流側が負圧
になって自己サイホン現象が発生し、これによりトラッ
プTが破封する場合があるのであるが、本例の管継手7
0は通気管72を有しており、この通気管72によって
水栓Wの上流側と下流側の空間部V1 ,V2 が連通され
て、空間部V2 すなわちトラップTの下流側は圧力バラ
ンスが保たれるので自己サイホン現象は発生せず、従っ
てトラップTの破封は確実に防止される。
【0038】また、通気管72は掃除口70dを閉塞す
るための蓋71に一体に設けられているので、蓋71を
外せば、この通気管72を立ち下がり部70a内から取
り出すことができる。蓋71および通気管72を外した
状態の管継手70が図3に示されている。蓋71を外せ
ば、掃除口70dを経て掃除用の洗浄ノズル73を当該
管継手70内に差し入れることができ、これにより当該
管継手70の内壁面は言うまでもなく、その上流側(延
長管52等)および下流側(上受け口1a等)の管内壁
面の清掃をも簡単に行うことができる。また、通気管7
2も当該管継手70内から取り出して簡単に清掃でき
る。
るための蓋71に一体に設けられているので、蓋71を
外せば、この通気管72を立ち下がり部70a内から取
り出すことができる。蓋71および通気管72を外した
状態の管継手70が図3に示されている。蓋71を外せ
ば、掃除口70dを経て掃除用の洗浄ノズル73を当該
管継手70内に差し入れることができ、これにより当該
管継手70の内壁面は言うまでもなく、その上流側(延
長管52等)および下流側(上受け口1a等)の管内壁
面の清掃をも簡単に行うことができる。また、通気管7
2も当該管継手70内から取り出して簡単に清掃でき
る。
【0039】さらに、立ち下がり部70aの、延長管5
2を経て流れ込む排水の突き当たり壁面に沿って通気管
72を位置させることにより、排水はこの通気管72に
突き当たって左右に分岐して流下するので、この点で水
栓Wの発生が抑制される効果がある。
2を経て流れ込む排水の突き当たり壁面に沿って通気管
72を位置させることにより、排水はこの通気管72に
突き当たって左右に分岐して流下するので、この点で水
栓Wの発生が抑制される効果がある。
【0040】次に、図4、図5に基づいて第2実施例を
説明する。この第2実施例および後述する第3実施例は
請求項3記載の発明の実施例である。上記第1実施例の
管継手70は、取り外し可能な通気管72を有する構成
であったが、この第2実施例の管継手10は、立ち下が
り部10a内に通気管部10cが一体に設けられた構成
とされている。すなわち、この管継手10の立ち下がり
部10aの内壁であって、排水経路突き当たり壁面(延
長管52から流入した排水が突き当たる壁面)には、排
水の流下方向に沿って区画壁10dが形成され、この区
画壁10dの内周側が通気管部10cとされ、外周側が
排水管部10eとされている。
説明する。この第2実施例および後述する第3実施例は
請求項3記載の発明の実施例である。上記第1実施例の
管継手70は、取り外し可能な通気管72を有する構成
であったが、この第2実施例の管継手10は、立ち下が
り部10a内に通気管部10cが一体に設けられた構成
とされている。すなわち、この管継手10の立ち下がり
部10aの内壁であって、排水経路突き当たり壁面(延
長管52から流入した排水が突き当たる壁面)には、排
水の流下方向に沿って区画壁10dが形成され、この区
画壁10dの内周側が通気管部10cとされ、外周側が
排水管部10eとされている。
【0041】上記区画壁10は図5に示すように断面略
円弧形状に形成されて、延長管52から流入される排水
に向かって凸向きの周面に形成されている。この区画壁
10dの上端は横受け口10bの上端とほぼ同じ高さに
まで至って、当該通気管部10cの上側は水栓Wよりも
上流側の空間部V1 に開口されている。一方、区画壁1
0dの下側は立ち下がり部10aの下端すなわち当該管
継手10の下端にまで至って、水栓Wよりも下流側の空
間部V2 に開口されている。
円弧形状に形成されて、延長管52から流入される排水
に向かって凸向きの周面に形成されている。この区画壁
10dの上端は横受け口10bの上端とほぼ同じ高さに
まで至って、当該通気管部10cの上側は水栓Wよりも
上流側の空間部V1 に開口されている。一方、区画壁1
0dの下側は立ち下がり部10aの下端すなわち当該管
継手10の下端にまで至って、水栓Wよりも下流側の空
間部V2 に開口されている。
【0042】このような構成によれば、通気管部10c
を経て排水立て管継手1の上受け口1a側(空間部V2
)と延長管52すなわちトラップTの下流側(空間部
V1 )が常時連通され、排水立て管継手1の上受け口1
aの内部は単管式排水システムにより常時連通されてい
るので、延長管52を経て流れ込んだ排水により水栓W
が発生しても、第1実施例と同様にこの水栓Wの上流側
の空間部V1 が負圧になることはなく、よってトラップ
Tの破封が確実に防止される。
を経て排水立て管継手1の上受け口1a側(空間部V2
)と延長管52すなわちトラップTの下流側(空間部
V1 )が常時連通され、排水立て管継手1の上受け口1
aの内部は単管式排水システムにより常時連通されてい
るので、延長管52を経て流れ込んだ排水により水栓W
が発生しても、第1実施例と同様にこの水栓Wの上流側
の空間部V1 が負圧になることはなく、よってトラップ
Tの破封が確実に防止される。
【0043】また、立ち下がり部10aの上部には第1
実施例と同様に掃除口10fが設けられており、この掃
除口10fは蓋10gで閉塞されている。この蓋10g
を取り外すと、掃除口10fを経て排水管部10eおよ
び通気管部10cの掃除を行うことができる。
実施例と同様に掃除口10fが設けられており、この掃
除口10fは蓋10gで閉塞されている。この蓋10g
を取り外すと、掃除口10fを経て排水管部10eおよ
び通気管部10cの掃除を行うことができる。
【0044】さらに、通気管部10cを区画形成する区
画壁10dは、当該継手10に流れ込んだ排水が突き当
たる部位に形成され、かつ排水に向けた凸向きの断面略
円弧形状に形成されているので、図3において矢印で示
すように突き当たった排水は左右に分岐して流下し、こ
れにより水栓Wの発生が抑制される。
画壁10dは、当該継手10に流れ込んだ排水が突き当
たる部位に形成され、かつ排水に向けた凸向きの断面略
円弧形状に形成されているので、図3において矢印で示
すように突き当たった排水は左右に分岐して流下し、こ
れにより水栓Wの発生が抑制される。
【0045】次に、図6には第3実施例にかかる管継手
20を用いて、第1および第2実施例と同様後方配管タ
イプの便器50を排水立て管Pに接続した配管例が示さ
れている。本例の管継手20は、排水立て管継手1の横
受け口1bに後方配管タイプの便器50を接続する場合
に適している。なお、第1、第2実施例と同じ点につい
ては説明を省略し、また同位の符号を用いる。
20を用いて、第1および第2実施例と同様後方配管タ
イプの便器50を排水立て管Pに接続した配管例が示さ
れている。本例の管継手20は、排水立て管継手1の横
受け口1bに後方配管タイプの便器50を接続する場合
に適している。なお、第1、第2実施例と同じ点につい
ては説明を省略し、また同位の符号を用いる。
【0046】本例の管継手20は、上流側の横受け口2
0bと立ち下がり方向の立ち下がり部20aと下流側の
横接続口20cとを有している。横受け口20bと横接
続口20cは鉛直方向に所定のレベル差をもって配置さ
れており、これにより便器50の接続口50a(図1参
照)と排水立て管継手1の横受け口1bとの間の鉛直方
向のレベル差を吸収して接続できるようになっている。
すなわち、当該管継手20の横受け口20bには便器5
0の接続口50aが接続され、横接続口20cは壁53
を貫通して排水立て管継手1の横受け口1bに接続され
ている。
0bと立ち下がり方向の立ち下がり部20aと下流側の
横接続口20cとを有している。横受け口20bと横接
続口20cは鉛直方向に所定のレベル差をもって配置さ
れており、これにより便器50の接続口50a(図1参
照)と排水立て管継手1の横受け口1bとの間の鉛直方
向のレベル差を吸収して接続できるようになっている。
すなわち、当該管継手20の横受け口20bには便器5
0の接続口50aが接続され、横接続口20cは壁53
を貫通して排水立て管継手1の横受け口1bに接続され
ている。
【0047】このように用いられる管継手20の内部に
も、図7に示すように通気管部20dが設けられてい
る。すなわち、立ち下がり部20aの内壁面であって、
第2実施例と同様に便器50の接続口50aから流入さ
れる排水の突き当たり壁面に沿って断面略円弧状の区画
壁20eが形成され、この区画壁20eの内周側が通気
管部20dとされ、外周側が排水管部20fとされてい
る。区画壁20eの上端は横受け口20bの上部とほぼ
同じ高さにまで至って開口されている。一方、区画壁2
0eの下側は、立ち下がり部20aの突き当たり壁面お
よび横接続口20cの上壁面に沿って略L字型の経路で
横接続口20cの先端にまで至って設けられている。こ
のように設けられた通気管部20dにより、トラップT
の下流側(水栓Wの上流側)が排水立て管継手1ひいて
は排水立て管Pの内部(水栓Wの下流側)に連通されて
圧力バランスが保たれる。
も、図7に示すように通気管部20dが設けられてい
る。すなわち、立ち下がり部20aの内壁面であって、
第2実施例と同様に便器50の接続口50aから流入さ
れる排水の突き当たり壁面に沿って断面略円弧状の区画
壁20eが形成され、この区画壁20eの内周側が通気
管部20dとされ、外周側が排水管部20fとされてい
る。区画壁20eの上端は横受け口20bの上部とほぼ
同じ高さにまで至って開口されている。一方、区画壁2
0eの下側は、立ち下がり部20aの突き当たり壁面お
よび横接続口20cの上壁面に沿って略L字型の経路で
横接続口20cの先端にまで至って設けられている。こ
のように設けられた通気管部20dにより、トラップT
の下流側(水栓Wの上流側)が排水立て管継手1ひいて
は排水立て管Pの内部(水栓Wの下流側)に連通されて
圧力バランスが保たれる。
【0048】このような構成によっても第1および第2
実施例と同様の作用効果を奏する。すなわち、延長管5
2を経て流れ込んだ排水により水栓Wが発生し、この水
栓Wが立ち下がり部20a内を一気に流下してもその上
流側の空間部V1 すなわちトラップTの下流側は、通気
管部20dを経て常時排水立て管P内と連通されている
ので、トラップTの自己サイホン現象は発生せず、従っ
てその破封が確実に防止される。
実施例と同様の作用効果を奏する。すなわち、延長管5
2を経て流れ込んだ排水により水栓Wが発生し、この水
栓Wが立ち下がり部20a内を一気に流下してもその上
流側の空間部V1 すなわちトラップTの下流側は、通気
管部20dを経て常時排水立て管P内と連通されている
ので、トラップTの自己サイホン現象は発生せず、従っ
てその破封が確実に防止される。
【0049】また、立ち下がり部20aの上端部には第
1および第2実施例と同様に掃除口20gが設けられて
おり、この掃除口20gは蓋20hによって閉塞される
ようになっている。この掃除口20gを経て前記洗浄ノ
ズル73等を差し入れることにより通気管部20dおよ
び排水管部20f等の掃除を簡単に行うことができる。
1および第2実施例と同様に掃除口20gが設けられて
おり、この掃除口20gは蓋20hによって閉塞される
ようになっている。この掃除口20gを経て前記洗浄ノ
ズル73等を差し入れることにより通気管部20dおよ
び排水管部20f等の掃除を簡単に行うことができる。
【0050】さらに、第2実施例と同様通気管部20d
を区画する区画壁20eが、流れ込む排水に向けて凸向
きの断面略円弧状に形成されているため、便器50の接
続口50aから流れ込む排水はこの区画壁20eに突き
当たって左右に分岐して流下し、これにより水栓Wの発
生が抑制されてスムーズな流れが確保される。
を区画する区画壁20eが、流れ込む排水に向けて凸向
きの断面略円弧状に形成されているため、便器50の接
続口50aから流れ込む排水はこの区画壁20eに突き
当たって左右に分岐して流下し、これにより水栓Wの発
生が抑制されてスムーズな流れが確保される。
【0051】以上説明した第2、第3実施例では、管内
を区画してその一方を通気管部10c,20dとする構
成を例示したが、以下説明する第4実施例のような構成
とすることも可能である。なお、この第4実施例および
後述する第5実施例は請求項7記載の発明の実施例であ
る。この第4実施例の管継手30は、図8に示すように
略L字型の立ち下がり管とされており、これにより上流
側の接続管35(例えば便器50の接続口50a)が下
流側の受け口36に、両者間の鉛直方向のレベル差を吸
収して接続されている。そして、図示するようにこの管
継手30の管内壁には通気手段としての通気チューブ3
1が排水経路に沿って取り付けられている。この通気チ
ューブ31の上端(上流側端部)は水栓Wの発生部位よ
りも上流側に至っており、かつ下端は水栓Wの発生部位
よりも下流側にまで至っている。このような構成によっ
ても水栓Wの上流側の空間部V1 は下流側の空間部V2
に連通されて圧力バランスが保たれるので、トラップT
の自己サイホンは抑制されてその破封が確実に防止され
る。
を区画してその一方を通気管部10c,20dとする構
成を例示したが、以下説明する第4実施例のような構成
とすることも可能である。なお、この第4実施例および
後述する第5実施例は請求項7記載の発明の実施例であ
る。この第4実施例の管継手30は、図8に示すように
略L字型の立ち下がり管とされており、これにより上流
側の接続管35(例えば便器50の接続口50a)が下
流側の受け口36に、両者間の鉛直方向のレベル差を吸
収して接続されている。そして、図示するようにこの管
継手30の管内壁には通気手段としての通気チューブ3
1が排水経路に沿って取り付けられている。この通気チ
ューブ31の上端(上流側端部)は水栓Wの発生部位よ
りも上流側に至っており、かつ下端は水栓Wの発生部位
よりも下流側にまで至っている。このような構成によっ
ても水栓Wの上流側の空間部V1 は下流側の空間部V2
に連通されて圧力バランスが保たれるので、トラップT
の自己サイホンは抑制されてその破封が確実に防止され
る。
【0052】さらに、図9に示すように構成することも
できる。この第5実施例の管継手40も、上記第4実施
例と同様に略L字型の立ち下がり管とされているが、通
気チューブ41は管内に取り付けるのではなく、管の外
側を迂回して取り付けられている。すなわち、この通気
チューブ41の上流側端部(図示左端部)は、当該管継
手40の横受け口の先端寄り(水栓発生部位よりも上流
側)に接続されて管内と連通され、また下流側端部(図
示右端部)は、当該管継手40の受け口36に接続され
てその管内と連通されている。かかる構成によっても水
栓発生部位の上流側の空間部V1 が下流側の空間部V2
に常時連通されて圧力バランスが保たれ、従って上記各
実施例と同様の作用効果を奏する。
できる。この第5実施例の管継手40も、上記第4実施
例と同様に略L字型の立ち下がり管とされているが、通
気チューブ41は管内に取り付けるのではなく、管の外
側を迂回して取り付けられている。すなわち、この通気
チューブ41の上流側端部(図示左端部)は、当該管継
手40の横受け口の先端寄り(水栓発生部位よりも上流
側)に接続されて管内と連通され、また下流側端部(図
示右端部)は、当該管継手40の受け口36に接続され
てその管内と連通されている。かかる構成によっても水
栓発生部位の上流側の空間部V1 が下流側の空間部V2
に常時連通されて圧力バランスが保たれ、従って上記各
実施例と同様の作用効果を奏する。
【0053】以上説明した各実施例では、鉛直方向にレ
ベル差がある2排水管を接続するためL字型の立ち下が
り管とし、これにより排水経路を鉛直方向に屈曲させる
場合で説明したが、本発明にかかる排水用管継手は、鉛
直方向に限らず水平方向にずれた2排水管を接続する場
合、従って排水経路を横方向に屈曲させる場合にも適用
可能であることは言うまでもない。但し、この場合には
通気管部を屈曲方向背面側ではなく屈曲方向上面側に配
置して、通気管部内に排水が流れ込まない構成とする必
要があり、この例については後述する。
ベル差がある2排水管を接続するためL字型の立ち下が
り管とし、これにより排水経路を鉛直方向に屈曲させる
場合で説明したが、本発明にかかる排水用管継手は、鉛
直方向に限らず水平方向にずれた2排水管を接続する場
合、従って排水経路を横方向に屈曲させる場合にも適用
可能であることは言うまでもない。但し、この場合には
通気管部を屈曲方向背面側ではなく屈曲方向上面側に配
置して、通気管部内に排水が流れ込まない構成とする必
要があり、この例については後述する。
【0054】また、排水立て管に接続される衛生器具は
例示した便器50に限らず、洗面器あるいは浴槽等様々
な衛生器具に適用可能であることも同様である。さら
に、通気管72、通気管部10c,20dあるいは通気
チューブ31,41の断面形状は円形に限らず角型その
他であってもよく、また排水経路に沿って真っ直ぐ配置
する場合の他、例えば管内周面を螺旋経路に沿って設け
ることも可能である。
例示した便器50に限らず、洗面器あるいは浴槽等様々
な衛生器具に適用可能であることも同様である。さら
に、通気管72、通気管部10c,20dあるいは通気
チューブ31,41の断面形状は円形に限らず角型その
他であってもよく、また排水経路に沿って真っ直ぐ配置
する場合の他、例えば管内周面を螺旋経路に沿って設け
ることも可能である。
【0055】以上説明したように本発明は、様々な配管
態様に対して種々変更を加えて実施することが可能であ
り、要は相互に接続される2排水管間の鉛直方向、水平
方向あるいは斜め方向の芯ズレを吸収して接続すべく略
L字状の屈曲形状をなし、かかる屈曲形状により発生す
る水栓Wの上流側と下流側の空間部V1 ,V2 を連通す
る通気手段、例えば例示した通気管72、通気管部10
c,20dあるいは通気チューブ31,41を有し、こ
れによりトラップTの自己サイホン現象を抑制してその
破封を防止する構成であればよい。
態様に対して種々変更を加えて実施することが可能であ
り、要は相互に接続される2排水管間の鉛直方向、水平
方向あるいは斜め方向の芯ズレを吸収して接続すべく略
L字状の屈曲形状をなし、かかる屈曲形状により発生す
る水栓Wの上流側と下流側の空間部V1 ,V2 を連通す
る通気手段、例えば例示した通気管72、通気管部10
c,20dあるいは通気チューブ31,41を有し、こ
れによりトラップTの自己サイホン現象を抑制してその
破封を防止する構成であればよい。
【0056】図10には、各実施例で説明した通気手段
(通気管72あるいは通気管部10c,20d)を備え
た管継手を用いた場合(ケースI)と、かかる通気手段
を備えていない従来の単なる立ち下がり管を用いて排水
経路を構成した場合(ケースII)とで、実際の排水時
におけるトラップTの下流側の圧力(以下、管内圧力)
の測定結果が示されている。なお、このチャートにおい
て横軸は管内圧力を示し、縦軸は排水時間を示してい
る。これによれば、図示下側のケースIIでは管内圧力
が最大で−110mmAqの負圧に達した。通常、トラ
ップTの深さは最大100mm程度であるのでケースI
Iではほとんどの場合にトラップTが破封する。これに
対して図示上側のケースIでは管内の負圧はせいぜい−
10mmAq程度であり、この場合にはトラップTの封
水が確実に維持されることが確認された。
(通気管72あるいは通気管部10c,20d)を備え
た管継手を用いた場合(ケースI)と、かかる通気手段
を備えていない従来の単なる立ち下がり管を用いて排水
経路を構成した場合(ケースII)とで、実際の排水時
におけるトラップTの下流側の圧力(以下、管内圧力)
の測定結果が示されている。なお、このチャートにおい
て横軸は管内圧力を示し、縦軸は排水時間を示してい
る。これによれば、図示下側のケースIIでは管内圧力
が最大で−110mmAqの負圧に達した。通常、トラ
ップTの深さは最大100mm程度であるのでケースI
Iではほとんどの場合にトラップTが破封する。これに
対して図示上側のケースIでは管内の負圧はせいぜい−
10mmAq程度であり、この場合にはトラップTの封
水が確実に維持されることが確認された。
【0057】図11には、上記ケースIとケースIIの
場合に、実際の便鉢内における封水損失の状態が模式的
に示されている。図示右側のケースIIでは封水損失が
約40mm(管内圧力は−70mmAq)に達して自己
サイホン現象が認められた。図ではトラップTの水面が
大きく低下した状態で示されている。これに対して、図
示左側のケースIでは封水損失はほとんど認められず
(管内圧力は−10mmAq)、図ではトラップTの水
面が広い面積で示されている。このように、通気手段を
設けることにより屈曲形状の排水経路において水栓Wが
発生しても自己サイホン現象はほとんど認められず、ト
ラップTの封水が確実に維持されることがこれらの実験
により裏付けられた。
場合に、実際の便鉢内における封水損失の状態が模式的
に示されている。図示右側のケースIIでは封水損失が
約40mm(管内圧力は−70mmAq)に達して自己
サイホン現象が認められた。図ではトラップTの水面が
大きく低下した状態で示されている。これに対して、図
示左側のケースIでは封水損失はほとんど認められず
(管内圧力は−10mmAq)、図ではトラップTの水
面が広い面積で示されている。このように、通気手段を
設けることにより屈曲形状の排水経路において水栓Wが
発生しても自己サイホン現象はほとんど認められず、ト
ラップTの封水が確実に維持されることがこれらの実験
により裏付けられた。
【0058】次に、図12〜図14には第6実施例の管
継手100が示されている。この管継手100は前記し
た第3実施例における管継手20に近似しているが、上
流側の接続口を上下または横方向の二位置に変更できる
機能を兼ね備えた構成となっている。すなわち、この管
継手100は合成樹脂の一体成形により形成されたもの
で、立ち下がり部101と上流側接続部102と下流側
接続部103を有している。
継手100が示されている。この管継手100は前記し
た第3実施例における管継手20に近似しているが、上
流側の接続口を上下または横方向の二位置に変更できる
機能を兼ね備えた構成となっている。すなわち、この管
継手100は合成樹脂の一体成形により形成されたもの
で、立ち下がり部101と上流側接続部102と下流側
接続部103を有している。
【0059】下流側接続部103は、前記管継手20の
横接続口20cに相当するもので立ち下がり部101に
対して略L字状に設けられている。また、立ち下がり部
101から下流側接続部103に跨がった管内壁面に
は、管継手20の通気管部20dと同様に略L字状の通
気管部104が設けられており、この通気管部104に
よって水栓Wの発生する部位の上流側と下流側が連通さ
れて、水栓Wが発生してもトラップTが破封しないよう
になっている。また、立ち下がり部101の上端部には
掃除口105が設けられている点も同様である。なお、
図示はされていないがこの掃除口105は蓋で閉塞され
る。
横接続口20cに相当するもので立ち下がり部101に
対して略L字状に設けられている。また、立ち下がり部
101から下流側接続部103に跨がった管内壁面に
は、管継手20の通気管部20dと同様に略L字状の通
気管部104が設けられており、この通気管部104に
よって水栓Wの発生する部位の上流側と下流側が連通さ
れて、水栓Wが発生してもトラップTが破封しないよう
になっている。また、立ち下がり部101の上端部には
掃除口105が設けられている点も同様である。なお、
図示はされていないがこの掃除口105は蓋で閉塞され
る。
【0060】上流側接続部102は上下方向に長い長円
形状をなし、立ち下がり部101のほぼ全長にわたって
開口形成されている。この上流側接続部102には略平
板状のアダプタプレート106が着脱可能に取付けられ
る。このアダプタプレート106は上流側接続部102
を閉塞するよう同じく長円形状をなすものであるが、長
手方向一方寄りには、上流側の排水管を接続するための
接続口106aが設けられている。従って、図13
(B)および図14(B)に示すようにこのアダプタプ
レート106を上下反転して接続部102を閉塞するよ
うに取付けることで接続口106aの高さを任意の二位
置に選択して設定できるようになっている。なお、上流
側接続部102を横に倒した姿勢で当該管継手100を
用いることにより横方向任意の二位置を選択して接続で
きる。
形状をなし、立ち下がり部101のほぼ全長にわたって
開口形成されている。この上流側接続部102には略平
板状のアダプタプレート106が着脱可能に取付けられ
る。このアダプタプレート106は上流側接続部102
を閉塞するよう同じく長円形状をなすものであるが、長
手方向一方寄りには、上流側の排水管を接続するための
接続口106aが設けられている。従って、図13
(B)および図14(B)に示すようにこのアダプタプ
レート106を上下反転して接続部102を閉塞するよ
うに取付けることで接続口106aの高さを任意の二位
置に選択して設定できるようになっている。なお、上流
側接続部102を横に倒した姿勢で当該管継手100を
用いることにより横方向任意の二位置を選択して接続で
きる。
【0061】図13(B)に示すように接続口106a
を上側に位置させた状態でアダプタプレート106を取
付けると、接続口106aと下流側接続部103とは鉛
直方向にずれるので上流側の排水管と下流側の排水管と
は鉛直方向に一定のレベル差をもって接続され、従って
当該管継手100は立ち下がり管として機能する。図1
3(A)は、この状態の管継手100を用いて便器51
が排水立て管継手1の横受け口1bに接続された状態が
示されている。便器51の接続口51aは排水立て管継
手1の横受け口1bよりも高い位置にあるが、管継手1
00が立ち下がり管として機能することにより両者が屈
曲して接続されている。従って、接続口51aを経て流
れ込む便器51の排水は、当該管継手100内において
水栓Wを形成するおそれがあるが、通気管部104によ
って水栓Wの上流側と下流側の空間部V1 ,V2 が連通
されているので、便器50のトラップTが破封すること
は防止されている。
を上側に位置させた状態でアダプタプレート106を取
付けると、接続口106aと下流側接続部103とは鉛
直方向にずれるので上流側の排水管と下流側の排水管と
は鉛直方向に一定のレベル差をもって接続され、従って
当該管継手100は立ち下がり管として機能する。図1
3(A)は、この状態の管継手100を用いて便器51
が排水立て管継手1の横受け口1bに接続された状態が
示されている。便器51の接続口51aは排水立て管継
手1の横受け口1bよりも高い位置にあるが、管継手1
00が立ち下がり管として機能することにより両者が屈
曲して接続されている。従って、接続口51aを経て流
れ込む便器51の排水は、当該管継手100内において
水栓Wを形成するおそれがあるが、通気管部104によ
って水栓Wの上流側と下流側の空間部V1 ,V2 が連通
されているので、便器50のトラップTが破封すること
は防止されている。
【0062】これに対して、図14(B)に示すように
接続口106aを下側に位置させた状態でアダプタプレ
ート106を取付けると、接続口106aと下流側接続
部103とはほぼ同じ高さに設定されて、上流側の排水
管と下流側の排水管とはほぼストレートに接続され、こ
の意味で当該管継手100はストレート継手として機能
する。図14(A)にはこの状態の管継手100を用い
て便器52が排水立て管継手1の横受け口1bに接続さ
れた状態が示されている。この便器52の接続口52a
は、上記便器51の接続口51aよりも低い位置に設定
されており、排水立て管継手1の横受け口1bとほぼ同
じ高さとなっている。しかしながら、管継手100のア
ダプタプレート106が上記の場合とは上下反対に取り
付けられているので、当該管継手100の接続口106
aを経て便器52の接続口52aと排水立て管継手1の
横受け口1bがほぼストレートに接続されている。
接続口106aを下側に位置させた状態でアダプタプレ
ート106を取付けると、接続口106aと下流側接続
部103とはほぼ同じ高さに設定されて、上流側の排水
管と下流側の排水管とはほぼストレートに接続され、こ
の意味で当該管継手100はストレート継手として機能
する。図14(A)にはこの状態の管継手100を用い
て便器52が排水立て管継手1の横受け口1bに接続さ
れた状態が示されている。この便器52の接続口52a
は、上記便器51の接続口51aよりも低い位置に設定
されており、排水立て管継手1の横受け口1bとほぼ同
じ高さとなっている。しかしながら、管継手100のア
ダプタプレート106が上記の場合とは上下反対に取り
付けられているので、当該管継手100の接続口106
aを経て便器52の接続口52aと排水立て管継手1の
横受け口1bがほぼストレートに接続されている。
【0063】このように、本例の管継手100は、アダ
プタプレート106を所定の向きで取付けることにより
立ち下がり管としてもストレート継手としても用いるこ
とができるので、様々な排水経路に広く用いることがで
き、その汎用性が高まる。そして、接続孔106aを上
側にしてアダプタプレート106を取付けることにより
当該管継手100を立ち下がり管として用いる場合には
排水経路の屈曲部において水栓Wが発生するのである
が、通気管部104によって水栓Wの上流側と下流側の
空間部V1 ,V2 が連通されるので、トラップTの下流
側の圧力バランスが保たれ、従ってトラップTの破封が
確実に防止される。
プタプレート106を所定の向きで取付けることにより
立ち下がり管としてもストレート継手としても用いるこ
とができるので、様々な排水経路に広く用いることがで
き、その汎用性が高まる。そして、接続孔106aを上
側にしてアダプタプレート106を取付けることにより
当該管継手100を立ち下がり管として用いる場合には
排水経路の屈曲部において水栓Wが発生するのである
が、通気管部104によって水栓Wの上流側と下流側の
空間部V1 ,V2 が連通されるので、トラップTの下流
側の圧力バランスが保たれ、従ってトラップTの破封が
確実に防止される。
【0064】なお、図12(B)によく示されているよ
うに、立ち下がり部101、上流側接続部102および
下流側接続部103の長手方向ほぼ中程に至る範囲の外
周面には、耐火被覆管106が包着されており、これに
より当該管継手100が樹脂製ではあるが耐火性に優れ
たものとされている。
うに、立ち下がり部101、上流側接続部102および
下流側接続部103の長手方向ほぼ中程に至る範囲の外
周面には、耐火被覆管106が包着されており、これに
より当該管継手100が樹脂製ではあるが耐火性に優れ
たものとされている。
【0065】また、この第6実施例ではアダプタプレー
ト106を前記第3実施例の管継手20に適用した構成
で例示したが、本例のアダプタプレート106はこれに
限らず第1実施例の管継手70、第2実施例の管継手1
0あるいはその他例示した種々態様の管継手に広く適用
可能であることは言うまでもない。
ト106を前記第3実施例の管継手20に適用した構成
で例示したが、本例のアダプタプレート106はこれに
限らず第1実施例の管継手70、第2実施例の管継手1
0あるいはその他例示した種々態様の管継手に広く適用
可能であることは言うまでもない。
【0066】次に、請求項5記載の発明についての実施
例を図18〜図27に基づいて説明する。前記説明した
各実施例では、トラップを備えた衛生器具と排水立て管
との間の排水経路の途中に立ち下がり形状の屈曲部があ
る場合に適用される種々態様の管継手を例示したが、以
下説明する各実施例では上記衛生器具接続経路に限ら
ず、その他一般的な排水経路、例えば排水立て管Pと排
水横主管Qとの接続部位に適用される管継手を例示す
る。
例を図18〜図27に基づいて説明する。前記説明した
各実施例では、トラップを備えた衛生器具と排水立て管
との間の排水経路の途中に立ち下がり形状の屈曲部があ
る場合に適用される種々態様の管継手を例示したが、以
下説明する各実施例では上記衛生器具接続経路に限ら
ず、その他一般的な排水経路、例えば排水立て管Pと排
水横主管Qとの接続部位に適用される管継手を例示す
る。
【0067】先ず、図18には、排水立て管Pの下端に
排水横主管Qを接続するための排水用管継手110(第
7実施例)が示されている。この管継手110は、図示
するように略L字形状をなし、上端部は排水立て管接続
用の上流側接続口110aとされ、下端部が排水横主管
接続用の下流側接続口110bとされ、下流側接続口1
10bは上流側接続口110aよりも1サイズ大きな径
で形成されている。上流側接続口110aの近傍には、
通気主管Rを接続するための通気主管接続口110cが
上方に傾いて設けられており、この通気主管接続口11
0cは、図18(B)に示すように当該管継手110の
内部に連通している。
排水横主管Qを接続するための排水用管継手110(第
7実施例)が示されている。この管継手110は、図示
するように略L字形状をなし、上端部は排水立て管接続
用の上流側接続口110aとされ、下端部が排水横主管
接続用の下流側接続口110bとされ、下流側接続口1
10bは上流側接続口110aよりも1サイズ大きな径
で形成されている。上流側接続口110aの近傍には、
通気主管Rを接続するための通気主管接続口110cが
上方に傾いて設けられており、この通気主管接続口11
0cは、図18(B)に示すように当該管継手110の
内部に連通している。
【0068】この通気主管接続口110cの口元には、
水栓Wの上流側と下流側を連通するための通気手段とし
ての通気管部111が分岐して設けられている。この通
気管部111は当該管継手110の屈曲内周側の内壁面
に沿って一体に形成され、下流側接続口110bの近傍
にまで至った位置で開口されている。なお、この通気管
部111は、上方へ傾いた通気主管接続口110cから
分岐されているので、排水立て管Pから流入した排水が
この通気管部111内に流れ込まないようになってい
る。
水栓Wの上流側と下流側を連通するための通気手段とし
ての通気管部111が分岐して設けられている。この通
気管部111は当該管継手110の屈曲内周側の内壁面
に沿って一体に形成され、下流側接続口110bの近傍
にまで至った位置で開口されている。なお、この通気管
部111は、上方へ傾いた通気主管接続口110cから
分岐されているので、排水立て管Pから流入した排水が
この通気管部111内に流れ込まないようになってい
る。
【0069】また、管継手110の外周面にはコンクリ
ートスラブCに対する位置決め用のフランジ部110d
〜110dが上下一定の間隔をおいて複数段(図では4
段)に形成されている。
ートスラブCに対する位置決め用のフランジ部110d
〜110dが上下一定の間隔をおいて複数段(図では4
段)に形成されている。
【0070】このように形成された管継手110は、図
18(C)に示すようにコンクリートスラブCを貫通し
て取付けられ、上流側接続口110aに排水立て管Pの
下端部が接続され、下流側接続口110bには排水横主
管Qが接続される。また、通気主管接続口110cには
通気主管Rが接続されて、管継手110の内部が大気に
連通される。かかる管継手110内に排水立て管Pを経
て排水が流下されたときに屈曲部110eにおいて水栓
Wが発生しても、この屈曲部110eの上流側と下流側
が通気管部111を経て連通され、また本例の場合さら
に通気主管Rに連通されているので、水栓Wの上流側と
下流側の圧力変動が緩和される。
18(C)に示すようにコンクリートスラブCを貫通し
て取付けられ、上流側接続口110aに排水立て管Pの
下端部が接続され、下流側接続口110bには排水横主
管Qが接続される。また、通気主管接続口110cには
通気主管Rが接続されて、管継手110の内部が大気に
連通される。かかる管継手110内に排水立て管Pを経
て排水が流下されたときに屈曲部110eにおいて水栓
Wが発生しても、この屈曲部110eの上流側と下流側
が通気管部111を経て連通され、また本例の場合さら
に通気主管Rに連通されているので、水栓Wの上流側と
下流側の圧力変動が緩和される。
【0071】次に、図19には、第8実施例の管継手1
80が示されている。この管継手180は例えば図19
(B)に示すように排水立て管Pの下端部に排水横主管
Qを接続するためのいわゆる脚部継手として用いられる
もので、この点については図18に示した第7実施例の
管継手110と同様である。
80が示されている。この管継手180は例えば図19
(B)に示すように排水立て管Pの下端部に排水横主管
Qを接続するためのいわゆる脚部継手として用いられる
もので、この点については図18に示した第7実施例の
管継手110と同様である。
【0072】この第8実施例の管継手180は、上流側
接続口180aと下流側接続口180bを有する略L字
形状をなし、上流側接続口180aから下流側接続口1
80bに至る屈曲内周側の内壁面に沿って、通気手段と
しての通気管部181が一体に形成されている。通気管
部181の上側開口部には遮蔽縁181aが排水管部1
80c内に張り出して形成されており、これにより通気
管部181内への排水の流入が阻止されるようになって
いる。この管継手180によっても同様の作用効果が得
られ、水栓Wが発生した場合におけるその上流側あるい
は下流側の管内圧力変動の緩和が図られる。
接続口180aと下流側接続口180bを有する略L字
形状をなし、上流側接続口180aから下流側接続口1
80bに至る屈曲内周側の内壁面に沿って、通気手段と
しての通気管部181が一体に形成されている。通気管
部181の上側開口部には遮蔽縁181aが排水管部1
80c内に張り出して形成されており、これにより通気
管部181内への排水の流入が阻止されるようになって
いる。この管継手180によっても同様の作用効果が得
られ、水栓Wが発生した場合におけるその上流側あるい
は下流側の管内圧力変動の緩和が図られる。
【0073】次に、図20に示した第9実施例の管継手
120は、前記第7実施例とは逆に排水横主管Qから排
水立て管Pに至る排水経路の屈曲部に用いられる。この
管継手120も略L字形状をなし、排水横主管Qが接続
される上流側接続口120aと、排水立て管Pが接続さ
れる下流側接続口120bを有している。上流側接続口
120aの近傍であって、その上面からは逆U字型に分
岐して、通気手段としての通気管部121が一体に設け
られている。この通気管部121は、図20(B)に示
すように分岐後管継手120の内部に入り込み、排水管
部120cとは区画された状態で屈曲背面側の内壁面に
沿って一体に形成され、下流側接続口120bの近傍に
まで至って開口形成されている。
120は、前記第7実施例とは逆に排水横主管Qから排
水立て管Pに至る排水経路の屈曲部に用いられる。この
管継手120も略L字形状をなし、排水横主管Qが接続
される上流側接続口120aと、排水立て管Pが接続さ
れる下流側接続口120bを有している。上流側接続口
120aの近傍であって、その上面からは逆U字型に分
岐して、通気手段としての通気管部121が一体に設け
られている。この通気管部121は、図20(B)に示
すように分岐後管継手120の内部に入り込み、排水管
部120cとは区画された状態で屈曲背面側の内壁面に
沿って一体に形成され、下流側接続口120bの近傍に
まで至って開口形成されている。
【0074】このような管継手120は、図20(C)
に示すようにコンクリートスラブCの下面側に吊り下げ
状に配管された排水横主管Qの端部に接続され、またそ
の下流側接続口120bには排水立て管Pが接続され
る。このように取付けられた管継手120によっても屈
曲部120cにおいて水栓Wが発生してもその上流側と
下流側が通気管部121を経て連通されるので、両者間
の管内圧力変動が防止される。なお、通気管部121は
上流側接続口130aの上面から分岐されているので、
この通気管部121内に排水が流れ込むことはない。
に示すようにコンクリートスラブCの下面側に吊り下げ
状に配管された排水横主管Qの端部に接続され、またそ
の下流側接続口120bには排水立て管Pが接続され
る。このように取付けられた管継手120によっても屈
曲部120cにおいて水栓Wが発生してもその上流側と
下流側が通気管部121を経て連通されるので、両者間
の管内圧力変動が防止される。なお、通気管部121は
上流側接続口130aの上面から分岐されているので、
この通気管部121内に排水が流れ込むことはない。
【0075】次に、図21は、上記第9実施例の管継手
120に掃除口131aが付加された構成の管継手13
0(第10実施例)が示されている。この第10実施例
の管継手130も、排水横主管Qが接続される上流側接
続口130aと、排水立て管Pが接続される下流側接続
口130bを有し、また上流側接続口130a近傍の上
面から分岐され、屈曲背面側の内壁面に沿って一体形成
されて下側接続口130bの近傍で開口する、通気手段
としての通気管部131を有している。
120に掃除口131aが付加された構成の管継手13
0(第10実施例)が示されている。この第10実施例
の管継手130も、排水横主管Qが接続される上流側接
続口130aと、排水立て管Pが接続される下流側接続
口130bを有し、また上流側接続口130a近傍の上
面から分岐され、屈曲背面側の内壁面に沿って一体形成
されて下側接続口130bの近傍で開口する、通気手段
としての通気管部131を有している。
【0076】この通気管部131の分岐経路の途中に掃
除口131aが開口形成されている。この掃除口131
aは蓋132により閉塞されるようになっている。この
ような管継手130によれば、上記第9実施例の管継手
120のなす作用効果に加えて、掃除口131aを経て
通気管部131内および排水管部130c内の清掃を簡
単に行うことができるようになる。
除口131aが開口形成されている。この掃除口131
aは蓋132により閉塞されるようになっている。この
ような管継手130によれば、上記第9実施例の管継手
120のなす作用効果に加えて、掃除口131aを経て
通気管部131内および排水管部130c内の清掃を簡
単に行うことができるようになる。
【0077】次に、図22〜図27には、水平方向に屈
曲する排水経路に用いられる管継手が示されている。図
22に示した第11実施例の管継手140は、上流側接
続口140aと下流側接続口140bを有する略L字形
状をなし、上流側接続口140aの近傍に上方へ立ち上
がり状に分岐された、通気手段としての通気管部141
が設けられている。この通気管部141は、逆U字状に
分岐された後、当該管継手140の内部に入り込み、そ
の上壁面に沿って一体形成され、下流側接続口140b
の近傍で開口形成されている。図22(C)には、この
管継手140を用いて排水横主管Qが水平方向に略直角
に接続されて状態が示されている。但し、下流側接続口
140bに接続された排水横主管Qは図示省略されてい
る。なお、図示するように上流側の排水横主管Qは通常
の脚部継手143を介して排水立て管Pに接続されてい
る。かかる管継手140によっても屈曲部140cにお
いて発生する水栓Wの上流側と下流側の圧力変動が緩和
される。なお、通気管部141は屈曲側部すなわち上面
側に設けられているので、排水が流れ込むことはない。
曲する排水経路に用いられる管継手が示されている。図
22に示した第11実施例の管継手140は、上流側接
続口140aと下流側接続口140bを有する略L字形
状をなし、上流側接続口140aの近傍に上方へ立ち上
がり状に分岐された、通気手段としての通気管部141
が設けられている。この通気管部141は、逆U字状に
分岐された後、当該管継手140の内部に入り込み、そ
の上壁面に沿って一体形成され、下流側接続口140b
の近傍で開口形成されている。図22(C)には、この
管継手140を用いて排水横主管Qが水平方向に略直角
に接続されて状態が示されている。但し、下流側接続口
140bに接続された排水横主管Qは図示省略されてい
る。なお、図示するように上流側の排水横主管Qは通常
の脚部継手143を介して排水立て管Pに接続されてい
る。かかる管継手140によっても屈曲部140cにお
いて発生する水栓Wの上流側と下流側の圧力変動が緩和
される。なお、通気管部141は屈曲側部すなわち上面
側に設けられているので、排水が流れ込むことはない。
【0078】図23には、上記第11実施例の管継手1
40において通気管部141の経路が若干変更された管
継手150が示されている。すなわち、この第12実施
例の管継手150における、通気手段としての通気管部
151は、上流側接続口150aの近傍で立ち上がり状
に分岐された後、そのまま当該管継手150の外方を経
て下流側接続口150bの近傍において、内部に開口さ
れた構成となっている。この第12実施例の管継手15
0によっても、水平方向に屈曲する排水経路において発
生する水栓Wの上流側と下流側の圧力変動が緩和され
る。
40において通気管部141の経路が若干変更された管
継手150が示されている。すなわち、この第12実施
例の管継手150における、通気手段としての通気管部
151は、上流側接続口150aの近傍で立ち上がり状
に分岐された後、そのまま当該管継手150の外方を経
て下流側接続口150bの近傍において、内部に開口さ
れた構成となっている。この第12実施例の管継手15
0によっても、水平方向に屈曲する排水経路において発
生する水栓Wの上流側と下流側の圧力変動が緩和され
る。
【0079】次に、図24には、前記第11実施例の管
継手140に掃除口161aが付加された管継手160
(第13実施例)が示され、図25には上記第12実施
例の管継手150に掃除口171aが付加された管継手
171(第14実施例)が示されている。両管継手16
0,170は、掃除口161a、171aが付加された
点以外は、それぞれ第11実施例の管継手140、第1
2実施例の管継手150と同様の構成となっている。掃
除口161a、171aは、それぞれの通気管部16
1,171の立ち上がり部の上面が開口形成されて設け
られており、それぞれ袋ナット型式の蓋161b,17
1bによって閉塞されるようになっている。このように
構成された管継手160,170によっても、水栓Wの
上流側若しくは下流側における管内圧力変動を緩和でき
るとともに、掃除口161a,171aを経て通気管部
161,171および排水管部160c,170cの清
掃を簡単に行うことができる。
継手140に掃除口161aが付加された管継手160
(第13実施例)が示され、図25には上記第12実施
例の管継手150に掃除口171aが付加された管継手
171(第14実施例)が示されている。両管継手16
0,170は、掃除口161a、171aが付加された
点以外は、それぞれ第11実施例の管継手140、第1
2実施例の管継手150と同様の構成となっている。掃
除口161a、171aは、それぞれの通気管部16
1,171の立ち上がり部の上面が開口形成されて設け
られており、それぞれ袋ナット型式の蓋161b,17
1bによって閉塞されるようになっている。このように
構成された管継手160,170によっても、水栓Wの
上流側若しくは下流側における管内圧力変動を緩和でき
るとともに、掃除口161a,171aを経て通気管部
161,171および排水管部160c,170cの清
掃を簡単に行うことができる。
【0080】次に、図26には第15実施例の管継手1
90が示され、図27には第16実施例の管継手195
が示されている。両管継手190,195は、掃除口1
91,196の蓋192,197の取付け形態が異なる
他は同様の構成となっている。両管継手190,195
は、それぞれ上流側の接続口190a,195aと下流
側の接続口190b,195bを有する略L字形状をな
し、また上流側接続口190a,195aから下流側接
続口190b,195bに至る屈曲側部すなわち上面に
沿って、それぞれ通気手段としての通気管部193,1
98が設けられている。通気管部193,198は、そ
れぞれ両端部において当該管継手190,195の内部
(排水管部)に開口されている。
90が示され、図27には第16実施例の管継手195
が示されている。両管継手190,195は、掃除口1
91,196の蓋192,197の取付け形態が異なる
他は同様の構成となっている。両管継手190,195
は、それぞれ上流側の接続口190a,195aと下流
側の接続口190b,195bを有する略L字形状をな
し、また上流側接続口190a,195aから下流側接
続口190b,195bに至る屈曲側部すなわち上面に
沿って、それぞれ通気手段としての通気管部193,1
98が設けられている。通気管部193,198は、そ
れぞれ両端部において当該管継手190,195の内部
(排水管部)に開口されている。
【0081】掃除口191,196は、それぞれ通気管
部193,198の上流側端部の上面に設けられてお
り、管継手190の掃除口191はねじ込みプラグ型式
の蓋192により閉じられ、管継手195の掃除口19
6は円板形状の蓋197をボルト止めして閉じられるよ
うになっている。このように構成された両管継手19
0,195によっても水栓Wの上流側若しくは下流側に
おける管内圧力変動が緩和され、また管内の清掃を簡単
に行うことができる。
部193,198の上流側端部の上面に設けられてお
り、管継手190の掃除口191はねじ込みプラグ型式
の蓋192により閉じられ、管継手195の掃除口19
6は円板形状の蓋197をボルト止めして閉じられるよ
うになっている。このように構成された両管継手19
0,195によっても水栓Wの上流側若しくは下流側に
おける管内圧力変動が緩和され、また管内の清掃を簡単
に行うことができる。
【0082】次に、請求項6記載の発明についての第1
7実施例を図28、図29に基づいて説明する。この第
17実施例は、排水立て管Pに横枝管qを接続する場合
に排水立て管Pの中途位置等に介装される排水立て管継
手200に、同管継手内部で発生する水栓Wの上流側と
下流側を連通するための通気手段としての通気管部20
1を設けた構成とされている。すなわち、この排水立て
管継手200は、上端部に、上流側の排水立て管Pを接
続するための上流側接続口200aと、下端部に、下流
側の排水立て管Pを接続するための下流側接続口200
bを有している。排水流下方向中央部は若干拡径状に形
成されており、この拡径部の周囲には周方向適宜間隔を
おいた複数箇所(図では二箇所で示した)に横枝管接続
口200cが設けられている。
7実施例を図28、図29に基づいて説明する。この第
17実施例は、排水立て管Pに横枝管qを接続する場合
に排水立て管Pの中途位置等に介装される排水立て管継
手200に、同管継手内部で発生する水栓Wの上流側と
下流側を連通するための通気手段としての通気管部20
1を設けた構成とされている。すなわち、この排水立て
管継手200は、上端部に、上流側の排水立て管Pを接
続するための上流側接続口200aと、下端部に、下流
側の排水立て管Pを接続するための下流側接続口200
bを有している。排水流下方向中央部は若干拡径状に形
成されており、この拡径部の周囲には周方向適宜間隔を
おいた複数箇所(図では二箇所で示した)に横枝管接続
口200cが設けられている。
【0083】また、上記拡径部には、通気主管Rを接続
するための接続口202が上方へ傾けて設けられてお
り、この接続口202の口元からは、通気手段としての
通気管部201が分岐されている。この通気管部201
は、分岐後拡径部の内部に入り込み、以後その内壁面に
沿って一体に形成されて、下流側接続口200bの近傍
にまで至って開口形成されている。この通気管部201
は、排水が流下する排水管部200dとは区画して形成
され、また、上方に傾いた接続口202から分岐されて
いるので、この通気管部201内に排水が流れ込まない
ようになっている。
するための接続口202が上方へ傾けて設けられてお
り、この接続口202の口元からは、通気手段としての
通気管部201が分岐されている。この通気管部201
は、分岐後拡径部の内部に入り込み、以後その内壁面に
沿って一体に形成されて、下流側接続口200bの近傍
にまで至って開口形成されている。この通気管部201
は、排水が流下する排水管部200dとは区画して形成
され、また、上方に傾いた接続口202から分岐されて
いるので、この通気管部201内に排水が流れ込まない
ようになっている。
【0084】なお、通気管部201の下端部近傍には、
同通気管部201内をさらに下流側の排水管内に連通さ
せるべく配管される通気主管Rを接続するための接続口
201aが設けられている。
同通気管部201内をさらに下流側の排水管内に連通さ
せるべく配管される通気主管Rを接続するための接続口
201aが設けられている。
【0085】このように構成された排水立て管継手20
0は、図29に示すようにコンクリートスラブCに貫通
して固定されて、上流側接続口200aに上流側の排水
立て管Pが接続され、下流側接続口200bに下流側の
排水立て管Pが接続され、また横枝管接続口200cに
横枝管qが接続される。さらに、接続口202,201
aにはそれぞれ通気主管Rが接続される。
0は、図29に示すようにコンクリートスラブCに貫通
して固定されて、上流側接続口200aに上流側の排水
立て管Pが接続され、下流側接続口200bに下流側の
排水立て管Pが接続され、また横枝管接続口200cに
横枝管qが接続される。さらに、接続口202,201
aにはそれぞれ通気主管Rが接続される。
【0086】これによれば、横枝管qから排水立て管P
に至る屈曲した合流部により、あるいは複数箇所の横枝
管qから一度に大量の排水が流れ込むことにより、当該
排水立て管継手200内に水栓Wが発生しても、水栓W
の上流側と下流側が通気管部201を経て連通されてい
るので管内圧力変動の緩和が確実に図られる。しかも、
この場合には通気管部201が通気主管Rに連通してい
るので、水栓Wの上流側および下流側が常時連通されて
圧力バランスが保たれ、より確実に管内圧力変動の緩和
が図られる。
に至る屈曲した合流部により、あるいは複数箇所の横枝
管qから一度に大量の排水が流れ込むことにより、当該
排水立て管継手200内に水栓Wが発生しても、水栓W
の上流側と下流側が通気管部201を経て連通されてい
るので管内圧力変動の緩和が確実に図られる。しかも、
この場合には通気管部201が通気主管Rに連通してい
るので、水栓Wの上流側および下流側が常時連通されて
圧力バランスが保たれ、より確実に管内圧力変動の緩和
が図られる。
【0087】図30には、上記例示した種々態様の管継
手を用いた排水システムの全体が示されている。図中A
部は、大便器等の衛生器具と排水立て管との間における
屈曲部の上流側を示し、このA部には第1または第2ま
たは第3実施例の管継手70,10,20が用いられて
いる。大便器等の衛生器具により排水がなされると、従
来であればトラップTの下流側が排水直後に瞬間的に正
圧になった後、発生した水栓が一気に流下することによ
り負圧になってしまい、これによりトラップTに過度の
正圧がかかった場合は封水の吹き上げを生じ、過度の負
圧がかかった場合には封水が引かれる現象が発生してい
たのであるが、各実施例で説明した管継手70,10,
20を用いることによりトラップTの破封が緩和され
る。
手を用いた排水システムの全体が示されている。図中A
部は、大便器等の衛生器具と排水立て管との間における
屈曲部の上流側を示し、このA部には第1または第2ま
たは第3実施例の管継手70,10,20が用いられて
いる。大便器等の衛生器具により排水がなされると、従
来であればトラップTの下流側が排水直後に瞬間的に正
圧になった後、発生した水栓が一気に流下することによ
り負圧になってしまい、これによりトラップTに過度の
正圧がかかった場合は封水の吹き上げを生じ、過度の負
圧がかかった場合には封水が引かれる現象が発生してい
たのであるが、各実施例で説明した管継手70,10,
20を用いることによりトラップTの破封が緩和され
る。
【0088】図中B部は、排水立て管の90°オフセッ
ト部における屈曲部の上流側を示し、C部はその下流側
を示している。また、D部は排水立て管基部から排水横
主管にいたる屈曲部を示している。B部およびD部にお
いては、排水経路が立て方向から横方向に変化する部位
であるので、従来であれば、排水立て管を流下してきた
排水がほぼ直角に流路変更を余儀なくされるため水栓W
が発生して流速が低下し、これにより管内空気の移動が
阻害されることにより水栓Wの上流側が正圧になるので
あるが、例示した第7または第8実施例の管継手11
0,180を上記B部またはD部に用いることにより水
栓上流側の管内圧力変動が緩和される。
ト部における屈曲部の上流側を示し、C部はその下流側
を示している。また、D部は排水立て管基部から排水横
主管にいたる屈曲部を示している。B部およびD部にお
いては、排水経路が立て方向から横方向に変化する部位
であるので、従来であれば、排水立て管を流下してきた
排水がほぼ直角に流路変更を余儀なくされるため水栓W
が発生して流速が低下し、これにより管内空気の移動が
阻害されることにより水栓Wの上流側が正圧になるので
あるが、例示した第7または第8実施例の管継手11
0,180を上記B部またはD部に用いることにより水
栓上流側の管内圧力変動が緩和される。
【0089】逆に、図中C部は排水経路が横方向から立
て方向に変化する部位であり、このC部においては流下
してきた排水が立て管に移行する際に、管の断面を塞ぐ
ようにして流下するため水栓Wの上流側が空気不足とな
って、結果的に負圧になる。しかし、このC部に例示し
た第9または第10実施例の管継手120,130を用
いることによりかかる管内圧力変動の緩和を図ることが
できる。
て方向に変化する部位であり、このC部においては流下
してきた排水が立て管に移行する際に、管の断面を塞ぐ
ようにして流下するため水栓Wの上流側が空気不足とな
って、結果的に負圧になる。しかし、このC部に例示し
た第9または第10実施例の管継手120,130を用
いることによりかかる管内圧力変動の緩和を図ることが
できる。
【0090】図中E部は横主管の排水経路が水平方向に
ほぼ直角に屈曲される箇所の上流側を示し、F部はその
下流側を示している。この屈曲部において水栓Wが発生
するとE部は正圧となり、水栓Wが一気に流下した直後
のF部では負圧となる。しかし、このE部、F部間の屈
曲部に例示した第11〜第16実施例の管継手140,
150,160,170,190,195を適宜用いる
ことにより、このE部およびF部における管内圧力変動
の緩和を図ることができる。
ほぼ直角に屈曲される箇所の上流側を示し、F部はその
下流側を示している。この屈曲部において水栓Wが発生
するとE部は正圧となり、水栓Wが一気に流下した直後
のF部では負圧となる。しかし、このE部、F部間の屈
曲部に例示した第11〜第16実施例の管継手140,
150,160,170,190,195を適宜用いる
ことにより、このE部およびF部における管内圧力変動
の緩和を図ることができる。
【0091】さらに、各排水立て管継手には例示した管
継手200が用いられており、これにより管継手内部に
おける圧力変動の緩和も図られている。
継手200が用いられており、これにより管継手内部に
おける圧力変動の緩和も図られている。
【図1】本発明の第1実施例にかかる排水用管継手を用
いた配管施工例を示す側面図である。
いた配管施工例を示す側面図である。
【図2】第1実施例の排水用管継手の縦断面図であっ
て、水栓が形成される様子を示す図である。
て、水栓が形成される様子を示す図である。
【図3】第1実施例の排水用管継手の縦断面図であっ
て、蓋および通気管を取り外して掃除口から洗浄ノズル
を差し入れた状態を示す図である。
て、蓋および通気管を取り外して掃除口から洗浄ノズル
を差し入れた状態を示す図である。
【図4】第2実施例の排水用管継手の縦断面図である。
【図5】図4のC−C線断面図である。
【図6】第3実施例にかかる排水用管継手を用いた配管
施工例を示す側面図である。
施工例を示す側面図である。
【図7】第3実施例の排水用管継手の縦断面図である。
【図8】第4実施例の排水用管継手の概略図である。
【図9】第5実施例の排水用管継手の概略図である。
【図10】通気手段を設けない場合(ケースI)と設け
た場合(ケースII)とで管内圧力を比較して示した図
である。
た場合(ケースII)とで管内圧力を比較して示した図
である。
【図11】同じく、通気手段を設けない場合(ケース
I)と設けた場合(ケースII)とで、実際の便鉢にお
ける封水の状況を模式的に示した比較図である。
I)と設けた場合(ケースII)とで、実際の便鉢にお
ける封水の状況を模式的に示した比較図である。
【図12】第6実施例の排水用管継手を示し、図12
(A)は上流側から見た正面図、図12(B)は縦断面
側面図、図12(C)は下流側から見た背面図である。
(A)は上流側から見た正面図、図12(B)は縦断面
側面図、図12(C)は下流側から見た背面図である。
【図13】第6実施例の排水用管継手を示し、図13
(A)は同排水用管継手を用いて、接続口が上側に設け
られたタイプの便器を接続した配管施工例を示す図、図
13(B)は接続口を上側にしてアダプタプレートを取
り付けた状態を示す正面図である。
(A)は同排水用管継手を用いて、接続口が上側に設け
られたタイプの便器を接続した配管施工例を示す図、図
13(B)は接続口を上側にしてアダプタプレートを取
り付けた状態を示す正面図である。
【図14】第6実施例の排水用管継手を示し、図14
(A)は同排水用管継手を用いて、接続口が下側に設け
られたタイプの便器を接続した配管施工例を示す図、図
14(B)は接続口を下側にしてアダプタプレートを取
り付けた状態を示す正面図である。
(A)は同排水用管継手を用いて、接続口が下側に設け
られたタイプの便器を接続した配管施工例を示す図、図
14(B)は接続口を下側にしてアダプタプレートを取
り付けた状態を示す正面図である。
【図15】後方配管タイプの衛生器具を排水立て管に接
続した施工例の概略図である。
続した施工例の概略図である。
【図16】排水経路の立ち下がり部において水栓が発生
する状態を示す概略図である。
する状態を示す概略図である。
【図17】管継手の立ち下がり部の径を太くした場合の
比較図である。
比較図である。
【図18】第7実施例の排水用管継手を示し、(A)は
正面図、(B)は縦断面図、(C)は施工例を示す図で
ある。
正面図、(B)は縦断面図、(C)は施工例を示す図で
ある。
【図19】第8実施例の排水用管継手を示し、(A)は
縦断面図、(B)は施工例を示す図である。
縦断面図、(B)は施工例を示す図である。
【図20】第9実施例の排水用管継手を示し、(A)は
正面図、(B)は縦断面図、(C)は施工例を示す図で
ある。
正面図、(B)は縦断面図、(C)は施工例を示す図で
ある。
【図21】第10実施例の排水用管継手を示し、(A)
は正面図、(B)は縦断面図、(C)は施工例を示す図
である。
は正面図、(B)は縦断面図、(C)は施工例を示す図
である。
【図22】第11実施例の排水用管継手を示し、(A)
は正面図、(B)は(A)のA−A線断面矢視図、
(C)は施工例を示す図である。
は正面図、(B)は(A)のA−A線断面矢視図、
(C)は施工例を示す図である。
【図23】第12実施例の排水用管継手を示し、(A)
は正面図、(B)は(A)のA−A線断面矢視図、
(C)は施工例を示す図である。
は正面図、(B)は(A)のA−A線断面矢視図、
(C)は施工例を示す図である。
【図24】第13実施例の排水用管継手を示し、(A)
は正面図、(B)は(A)のA−A線断面矢視図、
(C)は施工例を示す図である。
は正面図、(B)は(A)のA−A線断面矢視図、
(C)は施工例を示す図である。
【図25】第14実施例の排水用管継手を示し、(A)
は正面図、(B)は(A)のA−A線断面矢視図、
(C)は施工例を示す図である。
は正面図、(B)は(A)のA−A線断面矢視図、
(C)は施工例を示す図である。
【図26】第15実施例の排水用管継手を示し、(A)
は正面図、(B)は(A)のA−A線断面矢視図、
(C)は施工例を示す図である。
は正面図、(B)は(A)のA−A線断面矢視図、
(C)は施工例を示す図である。
【図27】第16実施例の排水用管継手を示し、(A)
は正面図、(B)は(A)のA−A線断面矢視図、
(C)は施工例を示す図である。
は正面図、(B)は(A)のA−A線断面矢視図、
(C)は施工例を示す図である。
【図28】第17実施例の排水用管継手(排水立て管継
手)を示し、(A)は側面図、(B)は縦断面図であ
る。
手)を示し、(A)は側面図、(B)は縦断面図であ
る。
【図29】第17実施例の排水用管継手の施工例を示す
図である。
図である。
【図30】排水システムの全体模式図である。
1…排水立て管継手、1a…上受け口、1b…横受け口 50〜52…便器(衛生器具) T…トラップ、W…水栓 10…第2実施例の排水用管継手 10c…通気管部、10d…区画壁、10f…掃除口 20…第3実施例の排水用管継手、20d…通気管部 30…第4実施例の排水用管継手 40…第5実施例の排水用管継手 70…第1実施例の排水用管継手 72…通気管、73…洗浄ノズル 100…第6実施例の排水用管継手 106…アダプタプレート、106a…接続口 V1 …水栓よりも上流側の空間部 V2 …水栓よりも下流側の空間部 110…第7実施例の排水用管継手 180…第8実施例の排水用管継手 120…第9実施例の排水用管継手 130…第10実施例の排水用管継手 140…第11実施例の排水用管継手 150…第12実施例の排水用管継手 160…第13実施例の排水用管継手 170…第14実施例の排水用管継手 190…第15実施例の排水用管継手 195…第16実施例の排水用管継手 200…第17実施例の排水用管継手
Claims (8)
- 【請求項1】 排水立て管と、該排水立て管に接続され
る衛生器具との間の排水経路を立ち下がり状に屈曲する
ための管継手であって、前記排水経路の屈曲により発生
する水栓の上流側の空間部と下流側の空間部とを連通す
るための通気手段を備えたことを特徴とする排水用管継
手。 - 【請求項2】 請求項1記載の排水用管継手であって、
水栓の上流側の管壁には、蓋で閉塞される開口部を設
け、該蓋には、前記開口部を閉塞したときに当該管継手
の管内に差し込まれて先端部が水栓の下流側の空間部に
至る通気管を取付け、該通気管を水栓の上流側と下流側
の空間部において開口して通気手段とすることを特徴と
する排水用管継手。 - 【請求項3】 請求項1記載の排水用管継手であって、
当該管継手の管内は排水経路に沿って2経路に区画さ
れ、一方の経路を水栓の上流側と下流側の空間部におい
て開口して通気手段とすることを特徴とする排水用管継
手。 - 【請求項4】 請求項3記載の排水用管継手であって、
管内を2経路に区画する区画壁は、他方の経路側に向け
て凸向きに形成したことを特徴とする排水用管継手。 - 【請求項5】 排水経路の屈曲部に用いる排水用管継手
であって、前記屈曲部において発生する水栓の上流側の
空間部と下流側の空間部を連通するための通気手段を備
えたことを特徴とする排水用管継手。 - 【請求項6】 排水立て管に横枝管を接続する際に用い
られる排水用管継手であって、前記横枝管から前記排水
立て管に至る合流部において発生する水栓の上流側の空
間部と下流側の空間部を連通するための通気手段を備え
たことを特徴とする排水用管継手。 - 【請求項7】 請求項1または5または6記載の排水用
管継手であって、当該管継手の管内若しくは管外に通気
チューブを取付け、該通気チューブを水栓の上流側と下
流側の空間部に開口して通気手段とすることを特徴とす
る排水用管継手。 - 【請求項8】 請求項1ないし7記載のいずれかの排水
用管継手を用いて排水経路を構成することを特徴とする
排水システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7123801A JPH08253959A (ja) | 1995-01-17 | 1995-05-23 | 排水用管継手および該継手を用いた排水システム |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP499895 | 1995-01-17 | ||
JP7-4998 | 1995-01-17 | ||
JP7123801A JPH08253959A (ja) | 1995-01-17 | 1995-05-23 | 排水用管継手および該継手を用いた排水システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08253959A true JPH08253959A (ja) | 1996-10-01 |
Family
ID=26338866
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7123801A Pending JPH08253959A (ja) | 1995-01-17 | 1995-05-23 | 排水用管継手および該継手を用いた排水システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08253959A (ja) |
Cited By (15)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1995
- 1995-05-23 JP JP7123801A patent/JPH08253959A/ja active Pending
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