JP2001026957A - 横枝管接続部を備えた排水管継手 - Google Patents

横枝管接続部を備えた排水管継手

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JP2001026957A
JP2001026957A JP11202731A JP20273199A JP2001026957A JP 2001026957 A JP2001026957 A JP 2001026957A JP 11202731 A JP11202731 A JP 11202731A JP 20273199 A JP20273199 A JP 20273199A JP 2001026957 A JP2001026957 A JP 2001026957A
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drainage
horizontal
branch pipe
inner peripheral
horizontal branch
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JP11202731A
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Noriatsu Kojima
徳厚 小島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】胴部の内周面に、横枝管からの横排水を偏心流
入させるための案内壁が突出していても、上方からの立
て排水に旋回性を付与できる横枝管接続部を備えた排水
管継手を提供すること。 【解決手段】排水管継手10は、上・下立て管接続部1
1・15と横枝管4に接続可能な横枝管接続部22とを
備える。横枝管接続部から流入する横排水WHの流路2
8は、横排水を胴部20の内周面20aに沿わせて左旋
回で流下可能に、下流側を斜め左下方向に向けている。
横排水流路における胴部内周面側の開口27の上側周縁
には、横排水WHを案内する案内壁30が突出してい
る。案内壁の上面31b側には、上方からの立て排水W
Vに、左旋回で流下する旋回性を付与可能に、左下がり
に傾斜した旋回案内傾斜面33aが、形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層階の建築物に
おける上下の排水立て管の間に介在されるとともに、横
枝管を接続させるための横枝管接続部を備えた排水管継
手に関し、さらに詳しくは、横枝管接続部から流入する
横排水を、内部の内周面に沿わせて左旋回で流下させる
偏心流入タイプの横枝管接続部を備えた排水管継手に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、横枝管接続部を備えた排水管継手
では、特公昭58−15674号公報に記載されている
ように、偏心流入タイプのものがあった。この偏心流入
タイプの排水管継手は、横枝管から流入する横排水を、
管継手における胴部の内周面に沿わせて左旋回で流下さ
せるものであった。
【0003】この偏心流入タイプの排水管継手は、横枝
管から、瞬時に、大量の排水が流入することとなって
も、その横枝管からの横排水を、胴部の内周面に沿わせ
て流下させることができて、配管構造の空気芯を閉塞し
難く、配管の内圧変動を抑えることができた。
【0004】さらに、この偏心流入タイプの排水管継手
では、横枝管からの横排水を一層円滑に胴部内周面に沿
わせることができるように、横枝管からの流路における
胴部内周面側の開口の上側周縁に、胴部内周面から突出
させて、横排水を案内する案内壁を設けたものがあっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この案内壁
は、横排水の流路側となる下面側が、横排水に旋回性を
付与できるように、胴部内側面側から見て、左下がりに
傾斜しているものの、上面側が、上方からの立て排水が
横枝管へ逆流しないように構成されているだけであっ
た。
【0006】すなわち、この案内壁の上面側は、胴部内
周面側から、単に胴部中心側へ下がるように、前下がり
に傾斜しているだけであった。
【0007】そのため、従来の案内壁では、上方からの
立て排水に、旋回性を付与して流下させることに十分で
なく、上方からの立て排水に旋回性を付与する点に、改
善の余地があった。
【0008】なお、上方からの立て排水に旋回性を付与
すれば、立て排水を胴部の内周面に沿わせて流下させる
ことができて、配管構造の空気芯を閉塞し難く、配管の
内圧変動を抑えることができる。
【0009】本発明は、上述の課題を解決するものであ
り、胴部の内周面に、横枝管からの横排水を偏心流入さ
せるための案内壁が突出していても、上方からの立て排
水に旋回性を付与できる横枝管接続部を備えた排水管継
手を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る排水管継手
は、上・下端に、排水立て管とそれぞれ接続可能な上・
下立て管接続部を備えるとともに、該上・下立て管接続
部の間の胴部に、横枝管と接続可能な横枝管接続部を備
え、該横枝管接続部から流入する横排水の流路が、前記
横排水を前記胴部の内周面に沿わせて左旋回で流下可能
に、前記胴部の内周側から見て、下流側を斜め左下方向
に向けるように形成され、さらに、前記横排水流路にお
ける前記胴部内周面側の開口の上側周縁に、前記横排水
の左旋回の流下を案内する案内壁が突出している偏心流
入タイプの横枝管接続部を備えた排水管継手であって、
前記案内壁の上面側における前記胴部の内周側から見た
少なくとも左縁側に、上方から流入する立て排水に、左
旋回で流下する旋回性を付与可能に、左下がりに傾斜し
た旋回案内傾斜面を、備えて形成されていることを特徴
とする。
【0011】前記旋回案内傾斜面は、前記案内壁の上面
側の全域にわたって形成しても良い。
【0012】
【発明の効果】本発明に係る排水管継手では、案内壁の
上面側における胴部の内周側から見た少なくとも左縁側
に、旋回案内傾斜面が形成されているため、上方から立
て排水が流下して旋回案内傾斜面と干渉すれば、その立
て排水は、案内壁の上面側の旋回案内傾斜面に案内され
て、左旋回の旋回性を付与されて流下する。
【0013】したがって、本発明に係る排水管継手で
は、胴部の内周面に、横枝管からの横排水を偏心流入さ
せるための案内壁が突出していても、上方からの立て排
水に旋回性を付与できる。
【0014】さらに、本発明に係る排水管継手では、横
排水に旋回性を与える案内壁を利用して、立て排水にも
旋回性を付与していることから、別位置に、立て排水に
旋回性を付与する旋回羽根を設ける場合に比べて、管継
手の軸方向の長さを小さくすることが可能となり、か
つ、管継手の軽量化と材料の低減化とを図ることもでき
る。特に、立て排水に旋回性を付与する旋回羽根を、案
内壁の上方に設ける場合に比べて、旋回案内傾斜面の左
端の高さ位置を低くすることができることから、旋回案
内傾斜面を離脱した立て排水の旋回流が、横排水流路に
おける胴部内周面側の開口に流入し難く、立て排水の旋
回流が横枝管側へ逆流することを防止することもでき
る。
【0015】そして、案内壁の上面側の全域が、旋回傾
斜案内面で構成されれば、旋回性を与える領域が増える
ことから、一層、効率的に上方からの立て排水に旋回性
を付与することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】第1実施形態の排水管継手10は、図1〜
4・7に示すように、上・下端に配置されて、排水立て
管1・2とそれぞれ接続可能な上・下立て管接続部11
・15と、上・下立て管接続部11・15の間に配置さ
れる略円筒状の胴部20と、を備えるとともに、胴部2
0に略水平方向に結合されて、横枝管4と接続可能な横
枝管接続部22と、を備えて構成されている。
【0018】上・下立て管接続部11・15は、それぞ
れ、略円筒状とし、実施形態の場合、端部側に配置され
て、ボルト・ナット等を利用して排水立て管1・2と接
続させるフランジ部12・16と、内周側に配置され
て、内方へ段差を有して狭まるように形成され、排水立
て管1・2を受けるためのストッパー部13・17と、
を備えて構成されている。
【0019】横枝管接続部22は、先端側に配置され
て、ボルト・ナット等を利用して横枝管4と接続させる
フランジ部23と、内周側に配置されて、内方へ段差を
有して狭まるように形成され、横枝管4を受けるストッ
パー部24と、を備えて構成されている。
【0020】さらに、横枝管接続部22は、胴部20の
内周面20a側と連通して、横枝管4からの横排水WH
を胴部20の内周面20a側に導くための連通筒部25
を備えて構成されている。
【0021】連通筒部25の内周面25aは、流入する
横排水WHの横排水流路28を構成している。この横排
水流路28は、流入する横排水WHが胴部内周面20a
を左旋回で流下するように、胴部20の内周側から見
て、下流側を斜め左下方向に向けるように、傾斜して形
成されている。
【0022】なお、連通筒部25の横枝管4側の開口2
6の中心軸Yは、図5に示すように、排水管継手10に
対する横枝管4との接続作業の容易さの観点から、胴部
20の中心Cに一致している。
【0023】そして、横排水流路28における胴部内周
面20a側の開口27の上側周縁には、横排水WHの左
旋回の流下を案内する案内壁31が胴部内周面20aか
ら突設されている。案内壁30は、図2・6に示すよう
に、上壁部31と縦壁部37とから構成されている。上
壁部31は、案内壁30を上方から見た平面投影状態で
の全域を構成している。縦壁部37は、開口27の周縁
における胴部内周面20a側から見た右縁20R(図2
・5参照)側を覆うように、上壁部31の右上端31r
から下方へ延びている。
【0024】案内壁30の上壁部31は、胴部20の外
周面側に肉盗み凹部35(図1・2・7参照)を設けて
構成されており、上壁部31の下面31a側を構成する
下面側壁部32と、上壁部31の上面側を構成する上面
側壁部33と、下面側・上面側壁部32・33の先端相
互を連結する連結壁部34と、を備えて構成されてい
る。連結壁部34は、胴部中心C側の面を、上下方向に
沿わせて形成されている。
【0025】そして、上壁部31の下面31a、すなわ
ち、下面側壁部32の下面32aは、連通筒部25の内
周面25aと連なって、横排水WHの左旋回の流下を案
内する横排水流路28の一部を構成するように、形成さ
れている。
【0026】さらに、上壁部31の上面31b、すなわ
ち、上面側壁部33の上面33aは、その全域を、上方
から流入する立て排水WVに、左旋回で流下する旋回性
を付与可能に、胴部20の内周側から見て左下がりに傾
斜して、構成されている。
【0027】この旋回案内傾斜面33aは、図1・2に
示すように、胴部20の中心C側に向って、0°〜45
°の範囲の前傾斜角β(実施形態では30°)で前下が
りとしているものの、胴部20の周方向においては、図
1に示すように、15°〜55°の範囲の傾斜角度θ1
(実施形態では35°)で、全体的に左下がりの傾斜と
している。
【0028】なお、横排水流路28によって、横排水W
Hを左下向きに旋回させる傾斜角度θ2(図1参照)
は、実施形態の場合、45°としている。
【0029】さらに、実施形態の上面側壁部33では、
胴部内周側の突出端33b、すなわち、連結壁部34の
内側面34aと、胴部中心Cと、の最小の隙間H(図4
参照)は、実施形態の場合、上・下排水立て管1・2の
内径寸法dの0.2dとしている。
【0030】また、実施形態の場合、縦壁部37におけ
る胴部内周側から見た左側面37aは、図5に示すよう
に、横排水WHを偏心流入させるために、胴部内周面2
0a側に接近するように、傾斜して形成されている。さ
らに、縦壁部の右側面37bは、旋回した立て排水WV
が縦壁部37の右側面37bに干渉しても跳ね返らない
ように、左側面37aと平行としている。なお、図1
は、この縦壁部37の部位の断面を省略して、図示して
いる。
【0031】この第1実施形態の排水管継手10の使用
時には、上排水立て管1から立て排水WVが流下してく
ると、立て排水WVは、案内壁上壁部31の上面側壁部
33における上面側の旋回案内傾斜面33aと干渉し、
上方から見て、左旋回の旋回性を付与されて、流下する
こととなる。そして、旋回案内傾斜面33aは、胴部内
周面20aから突出する案内壁上壁部31の上面の全域
に形成されており、無駄なく、効率的に、立て排水WV
に左旋回の旋回性を付与することとなる。
【0032】したがって、第1実施形態の排水管継手1
0では、胴部20の内周面20aに、横枝管4からの横
排水WHを偏心流入させるための案内壁30が突出して
いても、上方からの立て排水WVに効率的に旋回性を付
与できる。
【0033】また、第1実施形態では、案内壁30の上
壁部31が、胴部20外周面側に肉盗み凹部35を設け
て胴部20と一体的に形成される下面側壁部32・上面
側壁部33・連結壁部34から形成されている。すなわ
ち、相互に連結された下面側壁部32・上面側壁部33
・連結壁部34が、胴部20の補強用のリブの作用を奏
するため、胴部20の剛性が向上して、横枝管4からの
横排水WHが流入して干渉音が生じようとしても、胴部
20が共振し難くなり、多層階の集合住宅で使用して
も、音の静かな排水性能を発揮することができる。勿
論、この点を考慮しなければ、肉盗み凹部35を設ける
ことなく、胴部20の内周面から肉盛りして、胴部20
と一体的に上壁部31を形成しても良い。
【0034】さらに、第1実施形態では、横排水WHに
旋回性を与える案内壁30を利用して、立て排水WVに
も旋回性を付与していることから、別位置に、立て排水
WVに旋回性を付与する旋回羽根を設ける場合に比べ
て、管継手10の軸方向の長さを小さくすることが可能
となる。さらにまた、実施形態では、案内壁30の上壁
部31が、胴部20と一体的に形成されて相互に連結さ
れた下面側壁部32・上面側壁部33・連結壁部34か
ら形成されており、各部の剛性が相互に高くなり、旋回
羽根を、案内壁30と別位置に、別途設ける場合に比べ
て、上壁部31の肉厚を薄くすることもできて、管継手
10の軽量化と材料の低減化を図ることもできる。
【0035】さらにまた、立て排水に旋回性を付与する
旋回羽根を、案内壁の上方に設ける場合に比べて、旋回
案内傾斜面33aの左端33alの高さ位置を低くする
ことができることから、旋回案内傾斜面33aを離脱し
た立て排水WVの旋回流が、横排水流路28における胴
部内周面20a側の開口27に流入し難く、立て排水W
Vの旋回流が横枝管4側へ逆流することを防止すること
もできる。
【0036】なお、第1実施形態では、案内壁上壁部3
1の上面側に形成する旋回案内傾斜面33aの左下がり
の傾斜角度θ1(実施形態では35°)を、横排水WH
を案内する横排水流路28の最大傾斜角度θ2(実施形
態では45°)より、小さくした場合を示したが、横排
水流路28の傾斜角度θ2が小さい場合には、傾斜角度
θ1を、横排水流路28の傾斜角度θ2より大きくして
も良い。
【0037】そして、旋回案内傾斜面33aの左下がり
の傾斜角度θ1は、15°〜55°の範囲で、適宜設定
することが望ましい。傾斜角度θ1が15°未満であれ
ば、立て排水WVが旋回案内傾斜面33aに衝突して跳
ね返る事態を招いて、管内の圧力変動をかえって大きく
し、傾斜角度θ1が55°を超えれば、立て排水WVに
旋回性を付与できるものの、立て排水WVの流速が速い
場合に、立て排水WVを効果的に減速できず、立て排水
WVによって空気芯が引っ張られて、これまた、管内の
圧力変動をかえって大きくする場合が生ずるからであ
る。
【0038】また、第1実施形態では、旋回案内傾斜面
33aの前下がりの前傾角度βを30°とした場合を示
したが、この前傾角度βは、0°〜45°の範囲で適宜
設定することが望ましい。前傾角度βが0°未満であれ
ば、立て排水WVが旋回案内傾斜面33aに衝突して跳
ね返る事態を招いて、管内の圧力変動をかえって大きく
し、前傾角度βが45°を超えれば、立て排水WVに旋
回性を付与し難く、また、立て排水WVの流速が速い場
合に、立て排水WVを効果的に減速できず、立て排水W
Vによって空気芯が引っ張られて、管内の圧力変動をか
えって大きくする場合が生ずるからである。
【0039】さらに、第1実施形態では、胴部20の内
径寸法Dを、上・下排水立て管1・2の内径寸法dと等
しく設定したが、図8に示す第2実施形態の排水管継手
40のように、内径寸法Dを1.0d〜1.25dの範
囲で大きくしても良い。このように構成する場合には、
案内壁30が胴部内周面20aから突出していても、胴
部20の内径寸法Dが上・下排水立て管1・2の内径寸
法d以上としていることから、排水WVを流下させるた
めの有効開口断面を大きくでき、空気芯の確保が容易と
なる。ちなみに、胴部20の内径寸法Dが、排水立て管
1・2の内径寸法dの1.25倍を超えれば、単に胴部
20が大型化するだけとなって、不経済となり、好まし
くない。
【0040】ちなみに、このように、胴部20の内径寸
法Dを、立て管1・2の内径寸法dの1.25d倍を超
えない範囲で、立て管内径寸法dより大きくする場合に
は、案内壁上壁部31における上面31b側の上端31
tは、ストッパー部13の下面13aとの間の隙間h
を、立て管内径寸法dの0.05d〜0.5dの範囲で
設定することが望ましい。隙間hが、0.05d以上あ
れば、上方からの立て排水WVが、旋回案内傾斜面33
aと干渉して、胴部内周面20a側へ跳ね返り、さら
に、内周面20aから戻るような流れを生じても、案内
壁上壁部31の上端31tとストッパー部下面13aと
の間に、0.05d以上の隙間hの空間が確保されてい
るため、胴部20内を塞ぐような乱流が未然に納まり、
立て排水WVが円滑に旋回性を付与されて流下すること
となるからである。そして、隙間hは、0.5dを超え
るように設けても、胴部20の軸方向寸法が長くなるだ
けとなって、不経済となり、また、取り扱いも不便とな
って、好ましくない。
【0041】また、第1実施形態では、案内壁30の上
面側壁部33における胴部20の内周側への突出端33
b、すなわち、連結壁部34の内側面34aと、胴部中
心Cと、の最小の隙間Hが、上・下排水立て管1・2の
内径寸法dの0.2dとしている。そのため、実施形態
では、管内圧力の変動幅を少なくした状態で、立て排水
WVに良好な旋回性を付与できる。ちなみに、この作用
・効果は、隙間Hを、上・下排水立て管1・2の内径寸
法dの0.15d〜0.45dの範囲で設定することが
望ましい。すなわち、隙間Hが、0.15d未満であれ
ば、通気抵抗が大きくなって、管内の圧力変動を大きく
してしまい、逆に、隙間Hが、0.45dを超えれば、
立て排水WVに旋回性を付与し難くなってしまうからで
ある。
【0042】さらにまた、第1実施形態では、案内壁3
0の上面側の全域に旋回案内傾斜面33aを設けたもの
を示したが、図9〜11に示す第3実施形態の排水管継
手50のように、案内壁30の上面側における胴部20
の内周側から見た少なくとも左縁側だけに、左下がりに
傾斜した旋回案内傾斜面33aを設けても良い。
【0043】この排水管継手50でも、胴部内周面20
aから、下面31a側で横排水WHの左旋回の流下を案
内する案内壁30が突設され、その案内壁30の上壁部
31が、その上面31bにおける胴部内周側から見た右
縁側に、胴部中心C側へ前下がりに傾斜するだけの前傾
傾斜面31cを備え、上面31bの左縁側に旋回案内傾
斜面33aを備えて構成されている。勿論、この旋回案
内傾斜面33aの下方における下面側壁部32の下面3
2aは、連通筒部25の内周面25aと連なって、横排
水WHの左旋回の流下を案内する横排水流路28の一部
を構成するように、形成されている。
【0044】そして、前傾傾斜面31cは、上方からの
立て排水WVの開口27への逆流を防止するために形成
されており、実施形態の場合、その前傾角度αを45°
としている。また、第3実施形態の旋回案内傾斜面33
aは、左傾角度θ1を30°、前傾角度βを0°として
いる。
【0045】なお、この上壁部31の右端31r側に
は、第1実施形態と同様に、縦壁部37の上端が接続さ
れている。そして、図10は、この縦壁部37の部位の
断面を省略して、図示している。
【0046】この第3実施形態の排水管継手50でも、
上方から立て排水WVが流下して旋回案内傾斜面33a
と干渉すれば、その立て排水WVは、案内壁30の上面
31b側の旋回案内傾斜面33aに案内されて、左旋回
の旋回性を付与されて流下することとなることから、胴
部20の内周面20aに、横枝管4からの横排水WHを
偏心流入させるための案内壁30が突出していても、上
方からの立て排水WVに旋回性を付与できる。
【0047】なお、第1・3実施形態では、案内壁30
に縦壁部37を設けて構成した場合を示したが、旋回案
内傾斜面33aの左傾角度θ1に応じて、開口27から
横枝管4側へ逆流しないように立て排水WVが旋回する
場合には、縦壁部37は省略しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1実施形態の部分省略縦断面図
であり、図3のI−I部位に対応する。
【図2】同実施形態の縦断面図であり、図4のII−II部
位に対応する。
【図3】同実施形態の側面図である。
【図4】同実施形態の平面図である。
【図5】同実施形態の横断面図であり、図1のV−V部
位に対応する。
【図6】同実施形態の案内壁を示す斜視図である。
【図7】同実施形態の使用状態を示す正面図である。
【図8】第2実施形態を示す縦断面図である。
【図9】第3実施形態の案内壁を示す斜視図である。
【図10】同実施形態の部分省略縦断面図であり、図1
1のX−X部位に対応する。
【図11】同実施形態の平面図である。
【符号の説明】
1・2…排水立て管、 4…横枝管、 10・40・50…排水管継手、 11…上立て管接続部、 15…下立て管接続部、 20…胴部、 20a…内周面、 22…横枝管接続部、 27…(胴部内周面側)開口、 28…横排水流路、 30…案内壁、 31…上壁部、 31a…(案内壁)上面、 33a…旋回案内傾斜面、 37…縦壁部、 WV…立て排水、 WH…横排水。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上・下端に、排水立て管とそれぞれ接続
    可能な上・下立て管接続部を備えるとともに、該上・下
    立て管接続部の間の胴部に、横枝管と接続可能な横枝管
    接続部を備え、 該横枝管接続部から流入する横排水の流路が、前記横排
    水を前記胴部の内周面に沿わせて左旋回で流下可能に、
    前記胴部の内周側から見て、下流側を斜め左下方向に向
    けるように形成され、 さらに、前記横排水流路における前記胴部内周面側の開
    口の上側周縁に、前記横排水の左旋回の流下を案内する
    案内壁が突出している偏心流入タイプの横枝管接続部を
    備えた排水管継手であって、 前記案内壁の上面側における前記胴部の内周側から見た
    少なくとも左縁側に、上方から流入する立て排水に、左
    旋回で流下する旋回性を付与可能に、左下がりに傾斜し
    た旋回案内傾斜面が、形成されていることを特徴とする
    横枝管接続部を備えた排水管継手。
  2. 【請求項2】 前記旋回案内傾斜面が、前記案内壁の上
    面側の全域にわたって形成されていることを特徴とする
    請求項1に記載の横枝管接続部を備えた排水管継手。
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