JP2001227019A - 排水用配管部材 - Google Patents
排水用配管部材Info
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Abstract
を向上させることができる排水用配管部材を提供するこ
と。 【解決手段】 立管部7に横枝管部8が接合されてなる
排水用配管部材において、前記横枝管部8の底面部であ
って、横枝管部8の管軸に対して直交する水平方向の中
央位置に、排水の流に沿い且つ立管部7に近づくに従い
その深さが深くなる凹溝9が形成されている。
Description
が接合されてなる排水用配管部材に関する。
点は、衛生器具その他からの排水を、安全且つ速やかに
自然重力により系外へ排出させることである。即ち、排
水管内に入ってくる排水による管内の空間の増減に対し
て、空気を供給又は排出して、常に管内を大気圧に近い
状態に保ち、排水トラップの破封を防止し、排水の流れ
を円滑にさせることである。排水システムの性能は、排
水トラップの破封が生じない排水の最大流量をもって評
価されている。即ち、所定の許容管内圧力変動値(通常
は、プラスマイナス40mm水柱)内における最大排水
流量(リットル/秒)をもって、その排水システムの排
水性能とされている。
の排水に旋回を付与すべく、旋回羽根を設けた排水集合
管などが提案されている(例えば、特開平8−8598
8号公報参照)。
を設けたものでは、排水に洗濯水が混じると、旋回羽根
によって排水が攪拌されて泡立ち、横主管の設計が不適
切な場合には、該泡により管内の通気空間が閉じられ
て、管内圧力変動が大きくなるという問題があった。ま
た、旋回羽根を設けたものでは、該羽根に排水が衝突し
て音を発するという問題があった。
内径が小さくなり、汚物等の通過の障害になったり、汚
物が羽根に付着したりし、更には、管内清掃が困難にな
るという問題もあった。そこで、本発明は、旋回羽根等
の突出物を設けないで、排水性能を発揮させることがで
きる排水用配管部材を提供することを目的とする。
め、本発明は、次の手段を講じた。即ち、本発明の特徴
とするところは、立管部に横枝管部が接合されてなる排
水用配管部材において、前記横枝管部の底面部であっ
て、横枝管部の管軸に対して直交する水平方向の中央位
置に、排水の流に沿い且つ立管部に近づくに従いその深
さが深くなる凹溝が形成されている点にある。本発明の
構成によれば、横枝管部から立管部内に流入する排水
は、凹溝に沿って流入するので、凹溝のないものに比
べ、その流線が下方を向くことになり、流入排水により
立管部内が閉塞されることがなくなり、通気空間を十分
に確保することができ、管内圧力変動を小さく抑えるこ
とができる。
ような突出物がないので、排水の泡立ちや騒音発生が生
じ難く、更に、突起物が存在しないので、清掃が容易に
なる。なお、前記立管部と横枝管部の接合部における横
枝管部周縁の上部に、立管部内に突出する庇部を形成す
るのが好ましい。
に基づき説明する。図7に示す排水システムは、10階
程度までの中低層集合住宅におけるものであり、床スラ
ブ1に設けられた穴2に、本発明に係わる排水用配管部
材である第1の異型管3が挿通され、該異型管3の上部
に第2の異型管3が接続されている。第1異型管3に
は、横枝管4が接続され、該横枝管4には、図示省略の
台所、風呂、洗濯機、洗面台などの排水設備が接続され
ている。第2異型管3には便器5が接続されている。第
1異型管3の下端部及び第2異型管3の上端部には、そ
れぞれ立管6が接続されている。前記第1及び第2異型
管3は、同じものとされ、該異型管3は、立管部7に横
枝管部8が接続されてなるものである。
め戻されるので、該穴2の直径aはできるだけ小さい方
が好ましく、また、横枝管部8の突出量bも、便器5等
の接続のコンパクト化を図るために、可及的に短いのも
のが好ましい。図1に示すものは、前記異型管3の詳細
断面図であり、前記横枝管部8の底面部に、横枝管部8
から立管部9に向かう排水の流れに沿う凹溝9が形成さ
れている。そして、図2に示す様に、この凹溝9は、横
枝管部8の管軸に対して直交する水平方向の中央位置に
形成され、立管部7に近づくに従い、その深さが深くな
るように形成されている。
溝を有しない従来の異型管の横枝管部の底面位置を示し
ている。前記凹溝9のRは、できるだけ大きなものとす
るのが好ましい。前記横枝管部8に凹溝9を設けると、
図1の実線の矢印で示すように、排水の流れは、管内面
から剥離することなく流れるので、管内の通気空間を充
分に確保できる。一方、凹溝を有しない従来のもので
は、排水流は、点線の矢印で示す様に、管内面から剥離
して、対向管壁まで達し、管内を塞いでしまうので、通
気空間を充分に確保することができない。
排水の流れは、凹溝9内に流入するので、凹溝9両側の
流れは横枝管部8水平方向の中央位置に寄ろうとし、該
中央位置の流れに対して乗り上げて、下方に押しやるの
で、該中央位置の対向する管壁側への流れが下方に抑え
付けられ、管内面から剥離することなく流れるものと推
測される。その結果、図3の斜線で示す部分の通気空間
Sが確保できる。図5、6に示すものは、前記立管部7
と横枝管部8の接合部における横枝管部周縁の上部に、
立管部7内に突出する庇部10を形成したものである。
この庇部10は、横枝管部8の管軸に対して直交する水
平方向の中心位置において、立管部7内面からの突出量
が最も大きくされ、左右の端部に至るに従い、その突出
量が少なくなるよう形成されている。立管部管軸に向か
っての最大突出量は、5mmとされている。
立管6からの排水流が横枝管部8に逆流することが防止
される。そして、この庇効果により、立管6からの排水
と横枝管4からの排水の合流がスムーズに行え、泡立ち
が抑えられる。また、横枝管部8への通気空間が大きく
とれる。従来の凹溝を有さないものでは、10階建てに
おいて、その排水能力が3.5リットル/秒であったも
のが、本実施の形態によれば、6リットル/秒に向上し
た。
羽根を設けたものに比べて、音の低減、泡立ちの低減が
図られ、また、清掃の容易化が図られる。また、図7に
示す寸法a、bを大きくする必要がなくなる。なお、本
発明は、前記実施の形態に示したものに限定されるもの
ではなく、図8に示す様なY型異型管や、図10に示す
T型異型管、その他の排水用配管部材に適用できるもの
である。尚、図9に示すものは、図8の異型管における
凹溝形状の詳細を示す面図である。
を設けずに、排水性能を向上させることができた。ま
た、従来の旋回羽根を設けたものに比べて、音の低減、
泡立ちの低減が図られ、また、清掃の容易化が図られ
る。
断面図である。
枝管部の凹溝形状を示す説明図である。
断面図であり、凹溝による作用の説明図である。
の縦断面図である。
排水システムの図面である。
であり、同図(A)は正面図、(B)は側面図、(C)
は(A)のX−X線断面図、(D)は平面図である。
K間を等分割した各位置での凹溝形状を示す説明図であ
り、同図Lは凹溝の斜視図である。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 立管部に横枝管部が接合されてなる排水
用配管部材において、前記横枝管部の底面部であって、
横枝管部の管軸に対して直交する水平方向の中央位置
に、排水の流に沿い且つ立管部に近づくに従いその深さ
が深くなる凹溝が形成されていることを特徴とする排水
用配管部材。 - 【請求項2】 前記立管部と横枝管部の接合部における
横枝管部周縁の上部に、立管部内に突出する庇部が形成
されていることを特徴とする請求項1記載の排水用配管
部材。
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- 2000-02-15 JP JP2000036915A patent/JP4213322B2/ja not_active Expired - Fee Related
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