JP2966293B2 - 排水用配管部材 - Google Patents

排水用配管部材

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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、高層建築物等におい
て、上下方向に配管する排水立管と水平方向に配管する
横枝管とを接合する部分へ用いる排水用配管部材に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】図6及び図7は従来の排水用配管部材5
0を示すものであって、この配管部材50は、上部に排
水立管2の上接合口部51を有し且つ側面部に横枝管8
の横接合口部52を有した膨径室53と、該膨径室53
の下部で下しぼみ状に設けられ、下部に排水立管2の下
接合口部54を有したテーパ室55とから成る。
【0003】膨径室53の内部には、上接合口部51よ
りも一回り径小となる半円筒状をした垂下壁56が設け
られ、該垂下壁56の内周面に、その上縁部から下縁部
にわたって傾斜する状態で偏流板57が設けられてい
る。またテーパ室55の内部には、偏流板57により偏
流されて流下する排水の流れを受ける位置に同一螺旋方
向に沿った傾斜面を有する旋回整流板58が設けられて
いる。
【0004】従って上接合口部51から流下する排水流
は、この偏流板57に衝突することで斜め下方を指向す
ると共に、旋回整流板58に導かれて膨径室53の内周
面乃至テーパ室55の内周面に沿った旋回流が誘発され
るようになるので、これによって下方の排水立管2側で
空気コアが形成され、流下障害が生じないようになって
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種配管
部材50では、排水流中に含まれる固形物等の円滑通過
を図るうえで、所定径を有した試験球を上接合口部51
から投下した場合に、該試験球が下接合口部54まで円
滑に落下する性能を有していることが要求されている。
【0006】ところが、従来の配管部材50では、上記
したように上接合口部51の径方向内側へはみ出す状態
で垂下壁56が設けられ、この垂下壁56の上縁部に接
する状態で、直ぐに偏流板57が設けられていたので、
偏流板57と上接合口部51の下端内周縁とのすき間
(固形物通過間隙)が狭く、試験球が固形物通過間隙を
通過することができず、膨径室53へ入り込むことがで
きず、その通過が円滑に行われないものとなっていた。
即ち、従来の配管部材50は上記要求を満たしたものと
は言えなかった。
【0007】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であって、固形物等が円滑に通過することができる排水
用配管部材を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の排水用配管部材
は、上部に排水立管の上接合口部を有し且つ側面部に横
枝管の横接合口部を有した膨径室と、該膨径室の下部で
下しぼみ状に設けられ下部に排水立管の下接合口部を有
したテーパ室とから成る排水用配管部材において、前記
膨径室は、その側面部のうち、横接合口部の設けられて
いない部分が局所的に径小化され、この径小化部分の内
側壁部に上接合口部から流下する排水流を斜め下方へ指
向させるべく傾斜した偏流板が設けられており、前記内
側壁部に正対向して管軸を介した反対側に前記横接合口
部の一つが位置しており、そして前記内側壁部の左右両
側部の上部には、これらと隣接する横接合口部への上接
合口部から流下する排水流の飛散流入を阻止する指向制
限片が設けられている
【0009】前記偏流板は、その上端部が前記膨径室の
上縁から流路確保距離だけ下方に位置付けられており、
その中央部が、前記横接合口部の開口中心と同一レベル
となるように形成されている。
【0010】
【作用】本発明によれば、指向制限片が設けられている
ので、偏流板に衝突してその水平方向に飛散しようとす
る排水流が、偏流板の中央部の水平方向に設けられた横
接合口部へ流入するのを阻止できる。
【0011】偏流板は、その上端部と膨径室の上縁との
間に流路確保距離が保持されるように位置付けられてい
る。そのため、試験球が偏流板に接触する時点では、該
試験球は既に膨径室内に完全に嵌まり込んだ状態(上接
合口部を通過した後)となっている。偏流板と横接合口
部とのレベルを揃えることで、膨径室における大型化を
抑制することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき説明す
る。本発明に係る配管部材1の実施例を示す図1から明
らかなように、この配管部材1についても、基本的には
排水立管2より径大な膨径室3と、該膨径室3の下部で
下しぼみ状に設けられたテーパ室4とを具備したもので
ある。また、膨径室3の上部には上接合口部6が、テー
パ室4の下部には下接合口部7がそれぞれ設けられ、排
水立管2を互いに同軸で差し込み保持できるようになっ
ていると共に、膨径室3の側面部には横枝管8の接合を
可能にする横接合口部10(図面では三方に設けられた
ものを示した)が設けられている。
【0013】上記膨径室3は、その側面部のうち、図3
及び図4に示すように横接合口部10の設けられていな
い部分が局部的に径小化されており、この径小化部分の
内側壁部12を利用して偏流板14が設けられている。
偏流板14は、膨径室3を挟んで相反する位置付けとな
る2つの横接合口部10の相互間で、それらの一方に近
接する側(図2右側)を上端部、同他方に近接する側
(同左側)を下端部とするように傾斜して設けられてい
る。また、図4に示すように内側壁部12から突出する
向きに下り傾斜を有するように設けられている。
【0014】この偏流板14の高さ方向位置付けは、次
の二つの条件を満足させるように決定されている。第一
に、図2に示すように偏流板14の上端部が、膨径室3
の上縁3aから流路確保距離Hだけ下方となる位置付け
とされている。このようにすることで、上接合口部6へ
試験球Tを投入した場合、該試験球Tは膨径室3へ完全
に嵌まり込むまで(上接合口部6を通過し終えるまで)
偏流板14と接触することがなく、偏流板14と接触す
る時点では膨径室3内で径方向への逃げが許容される
(図4参照)ので、上接合口部6から膨径室3へ、更に
テーパ室4乃至下接合口部7へと円滑に通過するように
なる。
【0015】また第二に、横接合口部10に略対応した
位置付けとされている。すなわち、偏流板14の上面と
内側壁部12との交差部の中央部Sの高さレベルが、前
記横接合口部10の開口中心Lと同一レベルとなるよう
に設けられている。このようにすることで、膨径室3の
高さ方向寸法が大型化するのを抑制できる。なお、偏流
板14は、上記中央部を中心として上端側及び下端側へ
の振り分け寸法(図2の左右方向寸法)が略等しくなっ
ている。
【0016】前記膨径室3の内側壁部12には、偏流板
14の上端寄りの上部及び下端寄りの上部に、それぞれ
指向制限片18,19が設けられている。このうち一方
の指向制限片18は、偏流板14に衝突してその水平方
向に飛散しようとする排水流が、偏流板14の上端部に
隣接する横接合口部10(図3右側)内へ流入するのを
阻止し、同他方の指向制限片19は、飛散排水流が偏流
板14の下端部に隣接する横接合口部10(図3左側)
内へ流入するのを阻止している。このようにすること
で、上接合口部6からの排水流が横接合口部10から横
枝管8へ逆流することを未然に防止でき、横枝管8の接
続先となる機器類(便器、流し台、各種トラップ等)の
トラップに汚水が流入することにより生じる、悪臭の発
生や機器の汚損を防止することができる。
【0017】これら指向制限片18,19は、いずれも
その側面形状が末広がりの三角形を呈しており(図1、
図2、図4参照)、それら自体に固形物が引っ掛かり難
くしているだけではなく、偏流板14に対しても固形物
の引っ掛かり乃至詰まりが生じないようにガードしてい
る。なお、本実施例では、指向制限片18,19の他
に、横接合口部10の内部に馬蹄形をした内面リブ20
(図5参照)が設けられており、汚水の横枝管への流入
の防止が図られている。
【0018】膨径室3の上縁3aには、図2及び図4に
示すように内側壁部12の形成領域を除く開口縁部に沿
って、下向きにエッジを有した水切り縁部21が設けら
れている。従ってこれによっても、排水流が横接合口部
10へ巻き込まれることがないようにしている。前記テ
ーパ室4の内部には、図1に示したように翼面積の大き
な旋回整流板23と小型の旋回整流板24,25とが、
互いに同一螺旋方向に沿って傾斜するように設けられて
いる。従って、偏流板14に衝突することで斜め下方を
指向するようになった排水流に、膨径室3の内周面乃至
テーパ室4の内周面に沿った旋回流を誘発させ、下方の
排水立管2側で空気コアを形成し、流下障害が生じない
ようになっている。
【0019】なお、旋回整流板23,24,25に大小
関係を持たせているのは、旋回作用の誘発機能を低下さ
せることなく、試験球Tがテーパ室内4を落下する際に
も円滑性が得られるようにするためである。ところで、
本発明において、偏流板14を設けるうえで膨径室3に
おける側面部の一部を径小化させている(内側壁部12
を形成させている)ことは限定されるものでなく、従来
と同様に側面部とは別個に垂下壁(図6及び図7の符号
56参照)を設けるようにしてもよい。
【0020】なお、この場合、垂下壁(56)における
偏流板14の下側となる部分は不要であり、これを削除
することが可能である。このようにすれば、垂下壁(5
6)の裏側となる側面部(図3の上側)にも横接合口部
10を設けることが可能となるので、横接合口部10
は、膨径室3のまわりに4つ設けることが可能となる。
勿論、横接合口部10は、1又は2つの場合でもよい。
【0021】
【発明の効果】本発明は、上述の構成を具備するもので
あって、偏流板は、その上端部と膨径室の上縁との間に
流路確保距離が保持されるように位置付けてあるので、
試験球が上接合口部から下接合口部にわたり円滑に通過
することが可能になり、排水流中に含まれる固形物等を
円滑に通過させることができるものとなる。
【0022】また、偏流板と横接合口部とのレベルを揃
えることで、膨径室における大型化を抑制することがで
き、コンパクト化を促進することができる。また、指向
制限片を設けることにより、偏流板に衝突してその水平
方向周辺に飛散しようとする排水流が、横接合口部へ流
入するのを阻止できる。従って、横枝管の接続先となる
機器類(便器、流し台、各種トラップ等)において悪臭
の発生や機器の汚損を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る配管部材を示す透明図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】図3のD−D線断面図である。
【図6】従来の配管部材を示す透明図である。
【図7】従来の配管部材を示す一部破砕正面図である。
【符号の説明】
1 配管部材 2 排水立管 3 膨径室 4 テーパ室 6 上接合口部 7 下接合口部 8 横枝管 10 横接合口部 14 偏流板 18 指向制限片 19 指向制限片 S 中央部 P 管軸 L 横接合口部の開口中心 T 試験球
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−224918(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E03C 1/12 E03C 1/122

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に排水立管(2)の上接合口部
    (6)を有し且つ側面部に横枝管(8)の横接合口部
    (10)を有した膨径室(3)と、該膨径室(3)の下
    部で下しぼみ状に設けられ下部に排水立管(2)の下接
    合口部(7)を有したテーパ室(4)とから成る排水用
    配管部材において、 前記膨径室(3)は、その側面部のうち、横接合口部
    (10)の設けられていない部分が局所的に径小化さ
    れ、この径小化部分の内側壁部(12)に上接合口部
    (6)から流下する排水流を斜め下方へ指向させるべく
    傾斜した偏流板(14)が設けられており、前記内側壁
    部(12)に正対向して管軸(P)を介した反対側に前
    記横接合口部(10)の一つが位置しており、そして前
    記内側壁部(12)の左右両側部の上部には、これらと
    隣接する横接合口部(10)への上接合口部(6)から
    流下する排水流の飛散流入を阻止する指向制限片(1
    8)(19)が設けられていることを特徴とする排水用
    配管部材。
  2. 【請求項2】 前記偏流板(14)は、その上端部が前
    記膨径室(3)の上縁(3a)から流路確保距離(H)
    だけ下方に位置付けられており、その中央部(S)が、
    前記横接合口部(10)の開口中心(L)と同一レベル
    となるように形成されている請求項1に記載した排水用
    配管部材。
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