JPH01223229A

JPH01223229A - 排水装置

Info

Publication number: JPH01223229A
Application number: JP4838188A
Authority: JP
Inventors: Takashi Kusano; 隆草野; Shoichi Kawanami; 川波　正一
Original assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Current assignee: Sekisui Chemical Co Ltd
Priority date: 1988-03-01
Filing date: 1988-03-01
Publication date: 1989-09-06

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、中高層等の建築物に設けられる排水装置に関
し、さらに詳しくは管内の通気を確保することにより、
排水トラップによる封水効果が損なわれるのを防止した
排水装置に関する。

（従来の技術）例えば、中高層建築物等に配設される排水装置は、各階
層を通過するように鉛直方向に配設される立管と、水平
方向に配設される横管と、立管及び横管との間に配設さ
れる曲り管とから構成され、各階層から排出される汚水
、排水等が立管、曲り管及び横管を経て下水管や汚水層
等に排出されるようになっている。

ところで、立管内を排水が流下する際に、多量の排水が
一度に流下すると、この排水が曲り管内で乱れて管内を
閉塞して立管内を負圧とし、その結果排水装置に接続さ
れている各種衛生厨房機器類のトラップが破水し、排水
管内の悪臭が各室内等に逆流するという問題がある。そ
こで、従来では例えば、特公昭５９−５７２９号公報に
示されているように、立管内を排水を旋回させながら流
下させることが行われている。しかし、このように旋回
流となった排水が曲り管内に流入すると、旋回流を維持
した状態で排水が曲り管の内面に沿って曲り管内の上部
空間にまで昇り、曲り管の内部を排水で閉塞することが
ある。特に、立管内を流下してきた排水は曲り管部分で
急に流下方向が水平方向へ変更されるため、排水に洗剤
等が含まれているような場合には、曲り管及び横管部分
で気泡を発生してその気泡が横管の入口部に滞留し、横
管内をこの洗剤気泡で閉塞することもある。

このように排水装置内が排水によって閉塞されると、排
水装置内の空気層が上下で連通しなくなると共に、その
排水の流下によって詰まり部分の上側における排水装置
内が負圧となり、上記したトラップ破水の問題が起きる
のである。

上記問題を解消するため、従来では、第６図に示すよう
に、曲り管３５及び横管３３の内周面下部に管軸方向に
沿った突条３６を設け、この突条３６によって立管３２
から流下してきた排水が曲り管３５の上部空間にまで昇
るのを防止すると共に、排水の流れを整流として、曲り
管３５内の上部空気層を確保した排水装置が提案されて
いる（例えば、実公昭６０−５１１２号公報）。

（発明が解決しようとする課題）しかしながら、上記公報に開示された構成では、曲り管
３５の底辺より突条３６が突設しているために、排水に
含まれる塵や布、毛等の繊維屑がこの突条３６に引っ掛
かり易く、従って、これら繊維屑等が曲り管３５の底片
に堆積して、曲り管３５を閉塞するおそれがあった。

本発明は上記欠点を解決するものであり、その目的とす
るところは、管内で大きい負圧が生じるのを防いで、排
水トラップの封水効果が損なわれるのを防止できると共
に、繊維屑等が内部に詰まるおそれのない排水装置を提
供することにある。

（課題を解決するための手段）本発明の排水装置は、立管と、横管と、立管及び横管と
の間に配設される曲り管と、を有する排水装置であって
、核晶り管の断面形状が多角形に形成されており、その
ことにより上記目的が達成される。曲り管は断面形状が
三乃至五角形程度とすることができ、曲り管の底片と両
側片との間に形成される底角は鋭角であるのが好ましい
。また、本発明の排水装置は、立管と、横管と、立管及
び横管との間に配設される曲り管と、を有する排水装置
であって、核晶り管の底片と両側片との間に形成される
底角が鋭角に形成されていても良い。

この場合は、曲り管の断面形状は、例えば、半円形とす
ることもできる。また、前記曲り管の側部乃至上部内面
には、管軸方向に沿った突条を設けることによっても上
記目的が達成でき、この突条は前記多角形とされた曲り
管又は半円形の曲り管に突設して設けられるのが好まし
い。

（作用）曲り管の断面形状が多角形に形成されているので、曲り
管の内面に沿って曲り管の上部へ昇ろうとする排水は、
曲り管の内面に形成されている各平面部に衝突してその
旋回エネルギーが消失され易い。つまり、曲り管が断面
円形に形成されている従来の排水装置では、排水は曲り
管の湾曲面に沿って曲り管の上部空間にまで昇り易いの
であるが、本発明のように曲り管を断面多角形に形成す
ることにより、内面の各平面部に排水が衝突するので、
そこで排水の旋回エネルギーが消失され、排水は曲り管
の内面に沿って曲り管め上部空間にまで昇り難いのであ
る。特に、曲り管の底辺と側片との間に形成される底角
が鋭角に形成されている場合には、この側片表面に排水
が衝突することにより、排水の旋回が効率的に抑えられ
る。また、曲り管の側部乃至上部内面に、管軸方向に沿
った突条を設けると、この突条が排水の旋回流の抵抗と
なると共に、この突条に繊維屑等が引っ掛かることもな
い。

（実施例）以下に本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。

尖施開土第１図及び第２図に示すように、排水装置は、建築物の
各階層に亘って鉛直状態に配設される立管２と、建築物
に略水平状態に配設される横管３と、立管２及び横管３
の間に配設される曲り管ｌとを有している。曲り管３は
四角筒状に形成された角筒部１１と、この角筒部１１の
立管２との接続側端部に連設された円筒状の接続部１２
と、角筒部１１の横管３との接続側端部に連設された円
筒状の接続部１３とを有している。

一方の接続部１２には円筒状に形成される立管の下端部
を外嵌する受口１９が一体に延設され、またこの接続部
１２と角筒部１１の端部との間にはテーパ面部１４が形
成されている。また、他方の接続部１３は、横管３の端
部内に内嵌される寸法に設定されている。曲り管１は、
立管２の下端部から横管３の端部に亘って連続するよう
全体が略９０度湾曲して形成され、曲り管１は湾曲した
底片１５と上片１６及び底片１５及び上片１６との間に
配置される両側片１７．１７とを有している。底片１５
と両側片１７．１７との間に形成される底角θは約９０
度である。両側片１７．１７の内面より管軸方向に沿っ
た突条１８．１８が２本突設されている。この突条１８
はその先端側がやや下り傾斜しており、突条１８と側片
１７との間の角度は鋭角に形成されている。

上記構成の曲り管１は建築物の各階層に亘るよう鉛直方
向に配設される立管２と略水平方向に配設される横管３
との間に配設され、曲り管１の一方の接続部１２の受口
１９に立管２の下端部を挿入すると共に、曲り管１の他
方の接続部１３を横管３の端部内に挿入するようにして
それぞれの管が連結される。

次に、このようにして構成される排水装置の作用を説明
する。

第１図に示すように、立管２から排水が旋回しながら曲
り管１内に流入すると、排水は曲り管１の両側片１７．
１７及び突条１８下面に衝突することにより、側片１７
の上部にまで排水は昇ることがなく、排水は曲り管ｌの
下部内を流下する。このようにして、曲り管ｌの上部に
は常に空気層が存在する状態で排水は曲り管１内を流下
し、横管３へ送られることになり、立管２内が負圧にな
ることがない。尚、この例で突条１８．１８がなくても
、また曲り管１が断面円形で突条１８．１８が設けられ
ているものであってもほぼ同様の効果がある。特に、曲
り管の断面形状は、底片と両側片との間に形成される底
角が鋭角に形成されているのが好ましい。

１隻ｍ第３図及び第４図には、曲り管１の他の実施例が示され
ている。

この実施例では曲り管１は四角筒状の角筒部１１と、角
筒部１１の立管２側端部に連設された円筒状の接続部１
２と、角筒部１１の横管３側端部に連設された四角筒状
の接続部１３とを有している。角筒部１１は、湾曲した
底片１５と上片１６及び底片１５及び上片１６との間に
配置される両側片１７．１７とを有している。上片１６
の下面には管軸方向に沿った突条１８．１８が２本突設
され、この突条１８は接続部１３端縁より外側へ延出さ
れている。

この実施例においても、上記実施例１と同様に、両側片
１７．１７及び突条１８．１８によって立管２から流下
してくる排水の旋回流を抑えて排水の流れを整流とし、
曲り管１及び横管３の上部が排水や、気泡によって閉塞
されるのを防ぐことができる。

尚、この例で曲り管１の断面形状が円形で突条！Ｂ、１
８が設けられたものであってもよい。

また、曲り管１の断面形状は、第５図（ａ）、（ｂ）に
示すように、半円形９台形状等に形成することもできる
。また、曲り管１の横断面形状は、三角形あるいは第５
図（Ｃ）、（ｄ）に示すように、五角形以上に形成する
こともできる。さらに、突条１８の長さ及び本数は曲り
管１の寸法及び排水流量等に応じて適宜変更することが
できる。また、立管２がら旋回しないで流下する排水に
も本発明は適用することができる。

（発明の効果）このように、本発明によれば、旋回しなから立管から流
下して曲り管に入る排水を曲り管内で整流とし、排水に
よって曲り管内が閉塞されるのを防止することができる
。従って、曲り管の上部には常に空気層が形成されるこ
とになり、排水装置内に負圧が生じるのを防ぐことがで
き、衛生厨房排水機器等から多量の排水が排水管内に流
入した場合でも、排水管内の空気圧力の変動を低減でき
てトラップ破水を生じることを防止することができる。

また、本発明の排水装置は、曲り管の側部乃至上部内面
に突条を設けたものであるから、この突条によって排水
が曲り管の上部に昇るのを有効に防止し、曲り管内が排
水で閉塞されるのを確実に防止できると共に、突条に繊
維屑等が引っ掛かって排水管が詰まるおそれもない。

４、　゛の　　　なう■ 第１図は本発明の排水装置の一実施例の要部斜視図、第
２図は第１図の■−■線断面図、第３図は排水装置の他
の実施例の要部分解斜視図、第４図は第３図のＩＶ−Ｉ
Ｖ線断面図、第５図（ａ）、（ｂ）、（ｅ）、（ｄ）は
それぞれ曲り管の概略断面図、第６図は従来の排水装置
の断面図である。

１・・・曲り管、２・・・立管、３・・・横管、１５・
・・底片、１７・・・側片、１８・・・突条、θ・・・
底角。

以上

Claims

【特許請求の範囲】１、立管と、横管と、立管及び横管との間に配設される
曲り管と、を有する排水装置であって、該曲り管の断面
形状が多角形に形成されている排水装置。２、立管と、横管と、立管及び横管との間に配設される
曲り管と、を有する排水装置であって、該曲り管の底片
と両側片との間に形成される底角が鋭角である排水装置
。３、立管と、横管と、立管及び横管との間に配設される
曲り管と、を有する排水装置であって、該曲り管の側部
乃至上部内面に、管軸方向に沿った突条が設けられてい
る排水装置。