JP7048078B2 - 蓋付き容器 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の蓋部の先端縁部同士が重なる蓋付き容器に関するものである。
従来より、一対の蓋部の先端縁部同士が重なる蓋付き容器に関し、種々の技術が提案されている。
例えば、下記特許文献1に記載の技術は、容器の蓋の構造であって、上方が開口した箱型の本体の対向する開口縁に各々蓋半体を回動自在に枢支連結し、一方の蓋半体の先端縁の一部から重ね片を突出するとともに残りの部分に重ね受け部を形成し、他方の蓋半体の一部に重ね受け部を形成するとともに残りの部分の先端縁から突出させて重ね片を形成し、重ね片の裏面に係合突条を突出するとともに重ね受け部に係合凹溝を形成し、係合突条を係合凹溝に係合して重ね片を重ね受け部に重ねる容器の蓋の構造であって、重ね片の裏面側において、重ね片の先端縁と係合突条の先端部とを連ねる傾斜ガイドを設けて成ることを特徴とする。
このような構成によれば、傾斜ガイドによって、係合突条が対向する蓋半体の先端縁に突っかかることがなく、重ね片を重ね受け部に円滑に重ねることができ、容易に蓋半体を重ねて蓋をできることから、洗浄を自動的におこなう洗浄ライン化が可能になる。
特開2001-72104号公報
しかしながら、本体の開口を閉鎖する場合には、両方の蓋半体を同時に開口側へ回動させることによって、両方の蓋半体を閉じながら略合掌姿勢にしなければならないことから、作業性の低下を招いていた。
さらに、本体の開口の一部を開放する場合、例えば、容器内の中身をチェックする等の場合でも、両方の蓋半体を開けながら略合掌姿勢にしなければならなかった。つまり、一方の蓋半体を開口側とは反対側へ回動させれば済むにもかかわらず、両方の蓋半体を同時に開口側とは反対側へ回動させる必要があることから、作業性の低下を招いていた。
そこで、本発明は、上述した点を鑑みてなされたものであり、開口部を開放・閉鎖する際において、一対の蓋部の開閉動作に対する作業性の向上を図った蓋付き容器を提供することを課題とする。
この課題を解決するためになされた請求項1に係る発明は、蓋付き容器であって、略矩形状をなし、相対する一対の第1側辺と、相対する一対の第2側辺とを有する底壁部と、底壁部の一対の第1側辺から上方へ延び出す一対の第1側壁部と、底壁部の一対の第2側辺から上方へ延び出す一対の第2側壁部と、一対の第1側壁部の上端部において一対の第1側壁部の上辺に平行な回動軸を介して回動可能に支持され、一対の第1側壁部の上辺及び一対の第2側壁部の上辺で形成された開口部を開放する開位置と、開口部を閉鎖する閉位置との間で変位する一対の蓋部とを備え、一対の蓋部では、一対の第1側壁部の上辺の中央部における、回動軸の軸心から遠心方向の縁辺までの距離が、一対の第1側壁部の上辺の一端部におけるよりも長く、一対の蓋部が閉位置にある状態では、縁辺を含む一対の蓋部の先端縁部同士が開口部で上下に重なり、一対の蓋部は、第1側辺の延びる方向である第1方向において両端に位置し、第1方向に沿って蓋部の縁へ向かうに連れて一対の蓋部の裏面側へ傾斜するガイド部と、第1方向での両端のうち先端縁部側の端に位置し、第1方向に交差する第2方向に切り欠かれた湾入部と、を有することを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の蓋付き容器であって、一対の蓋部では、一対の第1側壁部の上辺の中央部における、先端縁部同士が開口部で上下に重なる部分が、一対の第1側壁部の上辺の両端部におけるよりも大きいことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載の蓋付き容器であって、縁辺は、一対の第1側壁部の上辺の中央部に向かうに連れて距離が長くなるアーチ状であることを特徴とする。
請求項1に係る発明の蓋付き容器では、一対の蓋部において、一対の第1側壁部の上辺の中央部における、回動軸の軸心から遠心方向の縁辺までの距離が、一対の第1側壁部の上辺の一端部におけるよりも長い。さらに、一対の蓋部が閉位置にある状態では、縁辺を含む一対の蓋部の先端縁部同士が開口部で上下に重なる。
そのような構造であれば、開口部を閉鎖する場合には、一方の蓋部を閉位置に変位させた後で他方の蓋部を閉位置に変位させてもよいし、逆に、他方の蓋部を閉位置に変位させた後で一方の蓋部を閉位置に変位させてもよい。つまり、一対の蓋部のうち、いずれの蓋部を先に閉位置に変位させてもよいので、一対の蓋部を同時に変位させて略合掌姿勢にする必要がない。そのため、開口部を閉鎖する際において、一対の蓋部の閉動作に対する作業性が向上する。
また、開口部の一部を開放する場合には、一対の蓋部のうち、先端縁部が上側にある蓋部を開位置に向けて変位させればよいので、一対の蓋部を同時に変位させて略合掌姿勢にする必要がない。そのため、開口部を開放する際において、一対の蓋部の開動作に対する作業性(ひいては、利便性等)が向上する。
また、一対の蓋部について、回動軸の軸心から遠心方向の縁辺までの距離が、一対の第1側壁部の上辺の中央部から一端部に亘って等しい場合と比べると、一対の蓋部が閉位置にある状態において、一対の蓋部の変形等が抑制され、ひいては、一対の蓋部の間に隙間が形成されることが抑制される。
さらに、一対の蓋部が閉位置にある状態において、一対の蓋部にその上側から荷重が作用しても、一対の蓋部の間に隙間が形成され難く、一対の蓋部が下方に撓んだ状態で先端縁部同士が突き合わされて係止することも抑制される。
請求項2に係る発明では、一対の蓋部において、一対の第1側壁部の上辺の中央部における、先端縁部同士が開口部で上下に重なる部分が、一対の第1側壁部の上辺の両端部におけるよりも大きい。そのため、上述した各効果が効率的に発揮される。
請求項3に係る発明の蓋付き容器では、一対の蓋部の縁辺がアーチ状であるので、一対の蓋部の先端縁部同士が上下に重なる構造を確保しつつも、一対の蓋部の大きさが抑制される。そのため、一対の蓋部の重量増加及びコスト高が抑制される。
本発明の一実施形態である蓋付き容器が表された斜視図であって、開口部が一対の蓋部で開放された状態が表された図である。 同蓋付き容器が表された斜視図であって、開口部が一対の蓋部で閉鎖された状態が表された図である。 図2の同蓋付き容器が表された平面図である。 一対の蓋部のうち、一方の蓋部が容器本体から取り外された同蓋付き容器が表された平面図であって、開口部の半分が他方の蓋部で閉鎖された状態が表された図である。 容器本体から取り外された一方の蓋部が表側で表された斜視図である。 図5の一方の蓋部において、縁辺のアーチ形状が誇張されて表された斜視図である。 容器本体から取り外された一方の蓋部が裏側で表された斜視図である。 図3の線A-Aで同蓋付き容器を切断した断面が表された図である。 変更例の蓋付き容器が表された斜視図であって、開口部が一対の蓋部で開放された状態が表された図である。 図9の変更例の蓋付き容器が表された斜視図であって、開口部が一対の蓋部で閉鎖された状態が表された図である。 図10の変更例の蓋付き容器が折り畳まれた状態で表された図である。 図10の変更例の蓋付き容器が表された斜視図であって、上下に段積みされた状態が表された図である。
以下、図1乃至図8を参照にして、本発明を具体化した一実施形態の蓋付き容器10について説明する。
(1)蓋付き容器10の概要
図1乃至図4に表すように、蓋付き容器10は、容器本体12、及び一対の蓋部20A,20Bを備えており、ポリプロピレン等の樹脂を材料とした金型成形によって作られている。容器本体12は、底壁部40、一対の長辺側側壁部50、及び一対の短辺側側壁部60等を備えている。
尚、図1乃至図4において、符号D1の方向は、上下方向(つまり、蓋付き容器10の高さ方向)を示している。符号D2の方向は、底壁部40、長辺側側壁部50、及び一対の蓋部20A,20Bの幅方向を示している。符号D3の方向は、短辺側側壁部60の幅方向を示している。各方向D1,D2,D3は、互いに直交する関係にある。これらの点は、後述する他の図においても、同様である。
(2)容器本体12の概要
底壁部40は、略矩形状をなし、相対する一対の長辺42、及び相対する一対の短辺44を備えている。底壁部40の各長辺42からは、各長辺側側壁部50が上方向へ延出している。底壁部40の各短辺44からは、各短辺側側壁部60が上方向へ延出している。底壁部40の上方には、各長辺側側壁部50の上辺52、及び各短辺側側壁部60の上辺62によって、容器本体12の開口部70が形成されている。これにより、容器本体12は、上面が開放された直方体状に形作られている。
各長辺側側壁部50の上端部54には、5つの長辺側位置決め凸部56が設けられている。各長辺側位置決め凸部56は、上方向へ突出し、第1所定間隔を空けて設けられている。各長辺側位置決め凸部56は、蓋付き容器10が上下に段積みされた際において、上段側の蓋付き容器10の底壁部40と係合することによって、上段側の蓋付き容器10の位置決めを行う。さらに、各長辺側位置決め凸部56には、互いに対向する側面において、軸受部58が設けられている。
これに対して、各短辺側側壁部60の上端部64には、2つの短辺側位置決め凸部66が設けられている。各短辺側位置決め凸部66は、上方向へ突出し、短辺側側壁部60の幅方向D3において、各長辺側側壁部50から等しい距離の位置に設けられている。さらに、各短辺側側壁部60の上端部64には、一対の位置決め穴68が設けられている。各位置決め穴68は、短辺側側壁部60の幅方向D3において、短辺側側壁部60の中央付近に設けられている。
各短辺側側壁部60の上端部64には、容器本体12の外側の端部が切り欠かれた状態の傾斜面である、ガイド部69が設けられている。ガイド部69は、長辺側側壁部50の幅方向D2に沿って容器本体12の外側へ向かうに連れて下方向へ傾斜している。
(3)各蓋部20A,20Bの詳細
各蓋部20A,20Bは、後述するようにして、各長辺側側壁部50の上端部54において回動自在に支持されている。これにより、各蓋部20A,20Bは、図1に表す開位置と、図2に表す閉位置との間で変位することが可能である。図1に表す開位置(以下、「開位置」という)では、各蓋部20A,20Bが長辺側側壁部50の外側で吊り下がった状態にあることによって、容器本体12の開口部70が開放されている。これに対して、図2に表す閉位置(以下、「閉位置」という)では、各蓋部20A,20Bが短辺側側壁部60に載上された状態にあることによって、容器本体12の開口部70が閉鎖されている。
各蓋部20A,20Bは、同一形状を有している。そこで、以下では、図3乃至図8を参照して蓋部20Aについて詳細に説明し、蓋部20Bの説明は省略する。蓋部20Aは、略矩形状の蓋本体22を備えている。
蓋本体22には、蓋部20Aの幅方向D2の両端において、ガイド部24が設けられている。各ガイド部24は、蓋部20Aが閉位置にある状態において、蓋部20Aの幅方向D2に沿って容器本体12の外側へ向かうに連れて下方向へ傾斜しており、容器本体12の各ガイド部69に沿った状態で載上している。
各ガイド部24は、蓋付き容器10が上下に段積みされた際において、上段側の蓋付き容器10を持ち運ぶ際のハンドリング性を高める。なぜなら、蓋付き容器10が上下に段積みされると、上段側の蓋付き容器10の底壁部40と下段側の蓋付き容器10のガイド部24との間において、作業者の指を挿入することが可能な隙間が形成されるからである。従って、作業者は、その隙間に挿入させた指を上段側の蓋付き容器10の底壁部40に掛けることによって、上段側の蓋付き容器10を持ち運び易くなる。
蓋本体22には、蓋部20Aの幅方向D2の両端部において、空洞状の短辺側位置決め凸部26が設けられている。各短辺側位置決め凸部26は、蓋部20Aが閉位置にある状態において、上方向へ突出している。さらに、蓋部20Aが閉位置に変位するに伴って、各短辺側位置決め凸部26では、内部の空洞と連なる開口部が容器本体12の各短辺側位置決め凸部66と対向していく。そのため、蓋部20Aが閉位置にあると、各短辺側位置決め凸部26の内部では、その内部の空洞と連なる開口部を介して、容器本体12の各短辺側位置決め凸部66が下方向から挿入された状態にある。これにより、各蓋部20A,20Bが閉位置にある状態において、各蓋部20A,20Bの位置決めが行われるので、各蓋部20A,20Bにその上側から荷重が作用しても、各蓋部20A,20Bの落ち込みが抑制され、ひいては、その落ち込みによる隙間が形成され難い。
各短辺側位置決め凸部26は、蓋付き容器10が上下に段積みされた際において、上段側の蓋付き容器10の底壁部40と係合することによって、上段側の蓋付き容器10の位置決めを行う。この点は、容器本体12の各長辺側位置決め凸部56と同様である。
但し、各短辺側位置決め凸部26は、各蓋部20A,20Bが閉位置にある状態において、容器本体12の各長辺側位置決め凸部56よりも低くなるように設けられている。そのため、上段側の蓋付き容器10の荷重は、下段側の蓋付き容器10において、容器本体12の各長辺側位置決め凸部56に殆ど作用する。つまり、上段側の蓋付き容器10の荷重は、下段側の蓋付き容器10において、各短辺側位置決め凸部26に殆ど作用しないので、各蓋部20A,20Bに作用することが抑制される。
蓋本体22には、一方の長辺側において、4つの軸構成部28が第2所定間隔を空けて設けられている。各軸構成部28には、蓋部20Aの幅方向D2と垂直関係にある両側面において、蓋部20Aの幅方向D2と平行な軸部30が設けられている。
各軸部30は、容器本体12の各軸受部58に嵌装される。これにより、蓋部20Aは、各長辺側側壁部50の上端部54において回動自在に支持される。この際、各軸部30の軸心を通る回動軸AXは、容器本体12の各長辺側側壁部50の上辺52に平行な状態にある。
蓋本体22には、各軸構成部28が設けられた長辺側とは反対の長辺側において、縁辺32が設けられている。回動軸AX(つまり、軸部30の軸心)から遠心方向(つまり、蓋部20Aの奥行方向)の縁辺32までの距離Lは、蓋部20Aの幅方向D2の中央部に向かうに連れて長くなる。そのため、縁辺32は、図6に誇張して表すように、回動軸AX(つまり、軸部30の軸心)から遠心方向へ張り出したアーチ状である。
よって、距離Lは、蓋部20Aが閉位置にある状態では、容器本体12の各長辺側側壁部50の上辺52の中央部に向かうに連れて長くなる。つまり、容器本体12において、各長辺側側壁部50の上辺52の中央部における距離Lは、各長辺側側壁部50の上辺52の両端部における距離Lよりも長い。
蓋本体22には、縁辺32を含んだ先端縁部34が、蓋部20Aの幅方向D2に沿って設けられている。本実施形態では、図2、図3及び図8に表すように、各蓋部20A,20Bが閉位置になると、蓋部20Aの先端縁部34が、容器本体12の開口部70において、蓋部20Bの先端縁部34に載上される。その載上部分、つまり、先端縁部34同士が容器本体12の開口部70で上下に重なる部分は、容器本体12の各長辺側側壁部50の上辺52の両端部から中央部に向かうに連れて大きくなる。尚、図2、図3及び図8とは異なり、蓋部20Bの先端縁部34が蓋部20Aの先端縁部34に載上されることによって、各蓋部20A,20Bが閉位置に変位されてもよい。
蓋本体22には、先端縁部34の両端において、切欠状の湾入部36が設けられている。蓋部20Aの各湾入部36は、各蓋部20A,20Bが閉位置にあると、容器本体12の各短辺側側壁部60の上端部64において、蓋部20Bの各湾入部36と重なる。これにより、各蓋部20A,20Bが閉位置にある状態では、容器本体12の各短辺側側壁部60の上端部64において、蓋部20Aの先端縁部34と蓋部20Bの先端縁部34とが重なることはない。そのため、容器本体12の各短辺側側壁部60の上端部64において、各蓋部20A,20Bの高さ(つまり、蓋付き容器10の高さ)が抑制される。
蓋本体22には、情報表示面37が設けられている。情報表示面37は、蓋部20Aが閉位置にある状態において、上方を向く面であって、ラベルの貼付、印刷、刻印、又は筆記等が行われることによって、蓋付き容器10に関する情報が表示される面である。
蓋本体22には、情報表示面37の外周において、環状凸部38が設けられている。これにより、蓋本体22の剛性が向上するので、蓋部20Aの変形が防止される。尚、環状凸部38は、蓋部20Aが閉位置にある状態において、下方向へ突出しているが、逆に、上方向へ突出していてもよい。
蓋本体22には、蓋部20Aが閉位置にある状態で底壁部40と対向する側の面(以下、「裏面」という)において、突起部39が設けられている。突起部39は、蓋部20Aの幅方向D2における蓋本体22の一端部に設けられており、蓋部20Aが閉位置に変位するに伴って、容器本体12の位置決め穴68に挿入する。これにより、蓋部20Aが閉位置にある状態において、蓋部20Aの位置決めが行われる。
図7に表すように、蓋本体22の裏面には、横リブLB1、縦リブLB2、及び補強リブLB3が立設されている。横リブLB1は、蓋部20Aの幅方向D2に沿って設けられている。縦リブLB2は、蓋部20Aの幅方向D2とは直交する方向(つまり、蓋部20Aの奥行方向であって、蓋部20Aが閉位置にある状態において、短辺側側壁部60の幅方向D3)に沿って設けられている。横リブLB1及び縦リブLB2は、互いに直交した状態で設けられている。
補強リブLB3は、格子状のリブである。補強リブLB3は、縁辺32に隣接する位置において、蓋部20Aの幅方向D2に沿って設けられている。補強リブLB3には、縦リブLB2が連なっている。図8に表すように、補強リブLB3は、横リブLB1、縦リブLB2、及び環状凸部38と比べると、蓋本体22から突出する長さが長い。つまり、補強リブLB3は、蓋本体22の裏面に設けられた他の突出物よりも突出長が長い。
(4)まとめ
以上詳細に説明した通り、本実施形態の蓋付き容器10では、各蓋部20A,20Bにおいて、各長辺側側壁部50の上辺52の中央部における、回動軸AX(つまり、軸部30の軸心)から遠心方向(つまり、各蓋部20A,20Bの奥行方向)の縁辺32までの距離Lが、長辺側側壁部50の上辺52の両端部におけるよりも長い。さらに、各蓋部20A,20Bが閉位置にある状態では、縁辺32を含む各蓋部20A,20Bの先端縁部34同士が、開口部70で上下に重なる。
そのような構造であれば、開口部70を閉鎖する場合には、蓋部20Bを閉位置に変位させた後で蓋部20Aを閉位置に変位させてもよいし、逆に、蓋部20Aを閉位置に変位させた後で蓋部20Bを閉位置に変位させてもよい。つまり、各蓋部20A,20Bのうち、いずれの蓋部20A,20Bを先に閉位置に変位させてもよいので、各蓋部20A,20Bを同時に変位させて略合掌姿勢にする必要がない。そのため、開口部70を閉鎖する際において、各蓋部20A,20Bの閉動作に対する作業性が向上する。
また、開口部70の一部を開放する場合には、各蓋部20A,20Bのうち、先端縁部34が上側にある蓋部20A,20Bを開位置に向けて変位させればよいので、各蓋部20A,20Bを同時に変位させて略合掌姿勢にする必要がない。そのため、開口部70を開放する際において、各蓋部20A,20Bの開動作に対する作業性(ひいては、利便性等)が向上する。
また、各蓋部20A,20Bについて、回動軸AX(つまり、軸部30の軸心)から遠心方向(つまり、各蓋部20A,20Bの奥行方向)の縁辺32までの距離Lが、各長辺側側壁部50の上辺52の中央部から一端部に亘って等しい場合と比べると、各蓋部20A,20Bが閉位置にある状態において、各蓋部20A,20Bの変形等が抑制され、ひいては、各蓋部20A,20Bの間に隙間が形成されることが抑制される。
さらに、各蓋部20A,20Bが閉位置にある状態において、各蓋部20A,20Bにその上側から荷重が作用しても、各蓋部20A,20Bの間に隙間が形成され難く、各蓋部20A,20Bが下方に撓んだ状態で先端縁部34同士が突き合わされて係止することも抑制される。
本実施形態の蓋付き容器10では、各蓋部20A,20Bが閉位置にある状態において、各長辺側側壁部50の上辺52の中央部における、先端縁部34同士が開口部70で上下に重なる部分は、各長辺側側壁部50の上辺52の両端部におけるよりも大きい。そのため、上述した各効果が効率的に発揮される。
本実施形態の蓋付き容器10では、各蓋部20A,20Bの縁辺32がアーチ状であるので、各蓋部20A,20Bの先端縁部34同士が上下に重なる構造を確保しつつも、各蓋部20A,20Bの大きさが抑制される。そのため、各蓋部20A,20Bの重量増加及びコスト高が抑制される。さらに、各蓋部20A,20Bが同一形状であることから、コスト高が一層に抑制される。
本実施形態の蓋付き容器10では、各蓋部20A,20Bの蓋本体22の裏面において、縁辺32に隣接する位置に設けられた補強リブLB3が、他の突設物(つまり、横リブLB1、縦リブLB2、及び環状凸部38)よりも突出長が長い。そのため、各蓋部20A,20Bが閉位置にある状態において、各蓋部20A,20Bの変形等が一層に抑制され、ひいては、各蓋部20A,20Bの間に隙間が形成されることが一層に抑制される。
ちなみに、本実施形態において、環状凸部38は、「他の突設物」の一例である。一対の長辺42は、「一対の第1側辺」の一例である。一対の短辺44は、「一対の第2側辺」の一例である。一対の長辺側側壁部50は、「一対の第1側壁部」の一例である。一対の長辺側側壁部50の上辺52は、「一対の第1側壁部の上辺」の一例である。一対の長辺側側壁部50の上端部54は、「一対の第1側壁部の上端部」の一例である。一対の短辺側側壁部60は、「一対の第2側壁部」の一例である。一対の短辺側側壁部60の上辺62は、「一対の第2側壁部の上辺」の一例である。横リブLB1は、「他の突設物」の一例である。縦リブLB2は、「他の突設物」の一例である。
(5)変更例
尚、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、各蓋部20A,20Bの縁辺32は、例えば、三角形状又は台形状であってもよい。
また、各蓋部20A,20Bにおいて、各長辺側側壁部50の上辺52の中央部における、回動軸AX(つまり、軸部30の軸心)から遠心方向(つまり、各蓋部20A,20Bの奥行方向)の縁辺32までの距離Lは、長辺側側壁部50の上辺52の一端部におけるよりも長く、他端部におけるよりも短い場合であってもよい。
また、各蓋部20A,20Bにおいて、各短辺側位置決め凸部26は、貫通孔であってもよい。この場合には、各蓋部20A,20Bが閉位置にあると、その貫通孔に対して、容器本体12の各短辺側位置決め凸部66が下方向から挿入された状態になる。
また、本発明は、上記の蓋付き容器10に代えて、図9乃至図12に表す蓋付き容器100に適用されてもよい。以下、蓋付き容器100を説明するが、上記の蓋付き容器10と同じ部分については、同一の符号を付し、詳しい説明は省略する。
蓋付き容器100は、容器本体102を備えている。容器本体102は、上記の容器本体12に相当する。容器本体102は、底壁部104、一対の長辺側側壁部106、及び一対の短辺側側壁部108等を備えている。底壁部104、一対の長辺側側壁部106、及び一対の短辺側側壁部108は、上記の底壁部40、一対の長辺側側壁部50、及び一対の短辺側側壁部60に相当する。
但し、各長辺側側壁部106は、上長辺側側壁部106A及び下長辺側側壁部106Bを備えている。また、各長辺側側壁部106の上端部及び各短辺側側壁部108の上端部に沿って、四角枠状の枠体110が設けられている。さらに、枠体110には、短辺側側壁部108の幅方向D3の中央において、下方の端部が切り欠けられた状態の容器手持ち部112が設けられている。
さらに、枠体110の内側縁辺によって、容器本体102の開口部70が形成されている。枠体110の上面には、上記の長辺側位置決め凸部56、短辺側位置決め凸部66、位置決め穴68、及びガイド部69が設けられている。
容器本体102は、折畳み可能に構成されている。そのために、上長辺側側壁部106Aが枠体110と回動可能に連結されると共に、下長辺側側壁部106Bが底壁部104と回動可能に連結されている。さらに、上長辺側側壁部106A及び下長辺側側壁部106Bは、互いに回動可能に連結されている。本変更例では、上長辺側側壁部106Aと下長辺側側壁部106Bとの連結部が容器本体102の内側へ押し込まれることで、上長辺側側壁部106Aの外面と下長辺側側壁部106Bの外面とが合わさるようにして、各長辺側側壁部106の折り畳みが可能にされている。
それに加えて、各短辺側側壁部108は、枠体110と回動可能に連結されている。本変更例では、各短辺側側壁部108が容器本体102の内側へ押し込まれることで、各短辺側側壁部108が略水平に延在するまで回動可能にされている。
従って、作業者は、以下のような手順によって、容器本体102を、図9及び図10に表す組立状態から、図11に表す折り畳み状態にすることが可能である。つまり、作業者は、先ず、各短辺側側壁部108を容器本体102の内側へ押圧して略水平に延在するまで回動し(跳ね上げ)、その後、各長辺側側壁部106を容器本体102の内側へ押圧して折り曲げる。これにより、容器本体102において、各長辺側側壁部106及び各短辺側側壁部108が、底壁部104の上方で折り畳まれる。
図12に表すように、変更例の蓋付き容器100は、上下に段積みされることが可能である。この場合には、上段側の蓋付き容器100Aの底壁部104と下段側の蓋付き容器100Bのガイド部24との間において、作業者の指を挿入することが可能な隙間が形成される。従って、作業者は、その隙間に挿入させた指を上段側の蓋付き容器100Aの底壁部104に掛けることによって、上段側の蓋付き容器100Aを持ち運び易くなる。これによって、ハンドリング性が高められる。
さらに、上段側の蓋付き容器100Aと下段側の蓋付き容器100Bにおいて、作業者は、例えば、親指以外の指を枠体110の容器手持ち部112に掛けることによって、上段側の蓋付き容器100A又は下段側の蓋付き容器100Bを持ち上げることが可能である。その際、各蓋部20A,20Bのガイド部24は、枠体110の外側へ向かうに連れて下方に傾斜していることから、作業者が親指を置きやすい形状になっている。これによっても、ハンドリング性が高められる。
ちなみに、本変更例において、一対の長辺側側壁部106は、「一対の第1側壁部」の一例である。一対の短辺側側壁部108は、「一対の第2側壁部」の一例である。
10 蓋付き容器
20A,20B 一対の蓋部
32 縁辺
34 先端縁部
38 環状凸部
40 底壁部
42 一対の長辺
44 一対の短辺
50 一対の長辺側側壁部
52 一対の長辺側側壁部の上辺
54 一対の長辺側側壁部の上端部
60 一対の短辺側側壁部
62 一対の短辺側側壁部の上辺
70 開口部
100 蓋付き容器
100A 上段側の蓋付き容器
100B 下段側の蓋付き容器
104 底壁部
106 一対の長辺側側壁部
108 一対の短辺側側壁部
AX 回動軸(の軸心)
L 回動軸(の軸心)から遠心方向の縁辺までの距離
LB1 横リブ
LB2 縦リブ
LB3 補強リブ

Claims (3)

  1. 略矩形状をなし、相対する一対の第1側辺と、相対する一対の第2側辺とを有する底壁部と、
    前記底壁部の前記一対の第1側辺から上方へ延び出す一対の第1側壁部と、
    前記底壁部の前記一対の第2側辺から上方へ延び出す一対の第2側壁部と、
    前記一対の第1側壁部の上端部において該一対の第1側壁部の上辺に平行な回動軸を介して回動可能に支持され、該一対の第1側壁部の上辺及び前記一対の第2側壁部の上辺で形成された開口部を開放する開位置と、該開口部を閉鎖する閉位置との間で変位する一対の蓋部と、を備え、
    前記一対の蓋部では、前記一対の第1側壁部の上辺の中央部における、前記回動軸の軸心から遠心方向の縁辺までの距離が、該一対の第1側壁部の上辺の一端部におけるよりも長く、
    前記一対の蓋部が前記閉位置にある状態では、前記縁辺を含む該一対の蓋部の先端縁部同士が前記開口部で上下に重なり、
    前記一対の蓋部は、
    前記第1側辺の延びる方向である第1方向において両端に位置し、前記第1方向に沿って前記蓋部の縁へ向かうに連れて前記一対の蓋部の裏面側へ傾斜するガイド部と、
    前記第1方向での両端のうち前記先端縁部側の端に位置し、前記第1方向に交差する第2方向に切り欠かれた湾入部と、を有することを特徴とする蓋付き容器。
  2. 前記一対の蓋部では、前記一対の第1側壁部の上辺の中央部における、前記先端縁部同士が前記開口部で上下に重なる部分が、該一対の第1側壁部の上辺の両端部におけるよりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の蓋付き容器。
  3. 前記縁辺は、前記一対の第1側壁部の上辺の中央部に向かうに連れて前記距離が長くなるアーチ状であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の蓋付き容器。
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