JP3971647B2 - 折り畳みコンテナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、折り畳みコンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、矩形状の底板の対向する一対の辺にそれぞれ回動自在に取付けた一対の第1の側板と、対向する他の一対の辺に回動自在に取付けた一対の第2の側板とを、一対の第1の側板を倒した上に一対の第2の側板を倒した状態で折り畳み且つ一対の第2の側板を起立させた後に一対の第1の側板を起立させて箱形状に組み立てる口枠無しの合成樹脂の折り畳みコンテナが知られている。
【0003】
上記の合成樹脂の折り畳みコンテナは何度でも再使用ができ、しかも、再使用のために、使用場所に再び運んだり、保管したりするに当たって、折り畳んで嵩を低くして運んだり、保管できるので、搬送や保管に当たってスペースを取らず、取り扱いも容易であって流通コストを低減できるという特徴を有しており、様々な収納物を収納するコンテナとして利用されている。
【0004】
ところが、上記折り畳みコンテナにおいては、箱形状に組み立てた状態で折り畳みコンテナを構成する各部材(底板、第1の側板、第2の側板)の端縁部間(つまり、底板の端縁部と第1の側板の下端縁部との間、底板の端縁部と第2の側板の下端縁部との間、第1の側板の側端縁部と第2の側板の側端縁部との間)に折り畳みコンテナの内外に連通する隙間が生じ、この隙間から虫が侵入する。このため、上記のような合成樹脂製の折り畳みコンテナに果物を入れて航空輸送などで搬送しようとしても、虫が内部に入り込むという問題があって、採用されていないのが現状である。このため従来果物を航空輸送などで搬送する場合には虫が入らない段ボール箱を使用している。
【0005】
しかしながら、段ボール箱は1回のみの使い切りの使用であり、1回使用したらごみとして捨てられているのが現状であり、ごみ処理や資源の再利用という観点で大きな問題となっており、上記再利用ができる合成樹脂製の折り畳みコンテナに虫が入らないようにして果物を搬送できるようにすることが強く望まれている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題点に鑑みて発明したものであり、折り畳みコンテナにおいて、各部材同士の端縁部同士の接合部分の隙間を閉じて虫が侵入しないようにできる折り畳みコンテナを提供することを課題とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するため本発明の折り畳みコンテナは、矩形状の底板1の対向する一対の辺にそれぞれ回動自在に取付けた一対の第1の側板2aと、対向する他の一対の辺に回動自在に取付けた一対の第2の側板2bとを、一対の第1の側板2aを倒した上に一対の第2の側板2bを倒した状態で折り畳み且つ一対の第2の側板2bを起立させた後に一対の第1の側板2aを起立させて箱形状に組み立てる折り畳みコンテナ6であって、底板1のコーナ部を含めた全周縁部に底板側重複部3を設け、第1の側板2aの下端縁部と側端縁部に第1の重複部4を設け、第2の側板2bの下端縁部と側端縁部に第2の重複部5を設け、箱形状に組み立てた状態において、第1の側板2aの下端部の第1の重複部4及び第2の側板2bの下端部の第2の重複部5が、底板1のコーナ部分を含めた全周縁部に設けた底板側重複部3に対してコーナ部分も含めて内外方向に重なるように構成し、第1の側板2aの側端縁部の第1の重複部4と隣接する第2の側板2bの側端縁部の第2の重複部5を重複して各第2の側板2bの両側端縁部が上下方向の全長において隣接する第1の側板2aの両側端縁部に内外方向に重なるように構成して成ることを特徴とするものである。このような構成とすることで、折り畳みコンテナ6を箱形状に組み立てた状態で各部材の端縁部同士の接合部分の隙間を隙間閉じ手段Aにより閉じて各部材の接合部分から虫が内部に侵入しないようにでき、該折り畳みコンテナに果物などを収納し、折り畳みコンテナを上下に複数段積み重ねたり、上開口を蓋40で閉じたりすることで内部に収納した果物が虫の被害に遭わないようにして搬送することが可能となるものである。特に、第1の側板2aの下端縁部及び第2の側板2bの下端縁部が底板1の周縁部と内外方向に重さね、底板1のコーナ部分を含めた全周縁部において第1の側板2a、第2の側板2bの各下端との接合部分における隙間を底板側重複部3と、第1の側板2aの下端縁部の第1の重複部4及び第2の側板2bの下端縁部の第2の重複部5とによる重複で閉じることができ、また、隣接する第1の側板2aの側端縁部と第2の側板2bとの側端縁部との接合部分における隙間を上下方向の全長において第1の側板2aの側端縁部の第1の重複部4と第2の側板2bの側端縁部の第2の重複部5との重複で閉じて、各部材の接合部分から虫が内部に侵入しないようにできるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施形態につき説明する。
【0012】
本発明の折り畳みコンテナ6は、図1乃至図5に示すように、合成樹脂製の矩形状の底板1の対向する一対の辺にそれぞれ一対の第1の側板2aを回動自在に取付け、対向する他の一対の辺に一対の第2の側板2bを回動自在に取付けてあり、一対の第1の側板2aを倒した上に一対の第2の側板2bを倒した状態で折り畳み且つ一対の第2の側板2bを起立させた後に一対の第1の側板2aを起立させて箱形状に組み立て、図6乃至図10に示すように箱形状に組み立てた折り畳みコンテナ3の上開口部に着脱自在に蓋40を取付けるようになっている。
【0013】
折り畳みコンテナ6は底板1が長方形をしていて折り畳んだ際に平面視長方形となり且つ箱状に組み立てた際に平面視長方形の箱となるタイプのものと、底板1が正方形をしていて折り畳んだ際に平面視正方形となり且つ箱状に組み立てた際に平面視正方形の箱となるタイプのものとがあり、本発明においては上記いずれのタイプの折り畳みコンテナであってもよいものであるが、添付図面には底板1が長方形をしている実施形態を示している。以下、底板1が長方形の場合を例として説明する。そして、以下の説明においては、第1の側板2aを長辺側の側板とし、第2の側板2bを短辺側の側板として説明する。もちろん、本発明においては第1の側板2aが短辺側の側板、第2の側板2bが長辺側の側板であってもよい。
【0014】
合成樹脂製の長方形状の底板1の対向する長辺側の辺には第1の側板2aである長辺側の側板が回動自在に取付けてあり、また、底板1の対向する短辺側の辺には第2の側板2bである短辺側の側板が回動自在に取付けてある。
【0015】
長辺側の側板である第1の側板2aは、上下方向の長さが底板1の短辺側の長さの1/2以下の長さとなっていて、回動して折り畳んだ場合、対となった第1の側板2a同士が重複しないようになっている。また、添付図面の実施形態では短辺側の側板である第2の側板2bは、上下方向の長さが底板1の長辺側の長さの1/2以下の長さとなっていて、回動して折り畳んだ場合、対となった第2の側板2b同士が重複しないようになっている。
【0016】
底板1の上面部の一方の一対の対向する辺には複数の第1軸受け部13aが上方に向けて突設して、他方の一対の対向する辺には全長にわたって立ち上がり突部13cが突設してあり、立ち上がり突部13aの上面部に複数の第2軸受け部13bが上方に向けて突設してある。また、底板1の上面部の4つのコーナ部分には上方に向けて平面視L状をしたコーナ突部13dが突設してあり、コーナ突部13dの上面が立ち上がり突部13cの上面よりも上方に位置している。また、コーナ突部13dの両側面のうち立ち上がり突部13c側の側面である一方の側面下部には立ち上がり突部13cの上面に突設した第2軸受け部13bが位置しており、また、コーナ突部13dの他方の側面下部に第1軸受け部13aが位置しており、第1の軸受け部13aよりも第2の軸受け部13bが上方に位置している。
【0017】
軸受け部13a、13bは添付図面に示す実施形態においては図11、図13、図18等に示すように断面略コ字状をしており、上面に設けたスリット70と側方に設けた開口71部分において上方及び側方にのみ開口していて底部及び奧部は閉じていて底板1の外面側には開口せず、底板1の内面側にのみ開口している構造(つまり外面側から虫が軸受け部13a、13bを通して折り畳みコンテナ6内に入らない構造)となっている。
【0018】
底板1のコーナ部を含めた全周縁部に上方に向けて底板側重複部3を設けてある。すなわち、底板1の4辺のうち対向する一方の一対の辺には全長にわたって第1底板側重複部3aが設けてあり、底板1の対向する他の一対の辺には第2底板側重複部3bが設けてあり、底板1の4つのコーナ部分にはコーナ底板側重複部3cが設けてあり、上記第1底板側重複部3a、第2底板側重複部3b、コーナ底板側重複部3cにより底板1のコーナ部を含めた全周縁部に設けた底板側重複部3を構成している。
【0019】
ここで、第2底板側重複部3bは立ち上がり突部13cの外側に沿って上方に突出していて、第2底板側重複部3bの上端は第2軸受け部13bの上端よりも上方に位置している。また、第1軸受け部13aは第1底板側重複部3aの内側に沿って位置しており、第1底板側重複部3aの上端は第1軸受け部13aの上端よりも上方に位置し且つ第2底板側重複部3bの上端よりも下方に位置している。コーナ底板側重複部3cはコーナ突部13dの上面の外側端部及び第1軸受け部13a側の側面の外側端部にかけて連続して上方又は側方に突出している。
【0020】
第1の側板2a、第2の側板2bはいずれも下端部に下向き突部12a、12bが突設してあり、この下向き突部12a、12bの両側には横軸部37a、37bが側方に向けて突設してある。
【0021】
そして、第1の側板2aの下向き突部12aを第1軸受け部13a間に位置させて横軸部37aを該下向き突部12aの両側の第1軸受け部13a内に上面部のスリット70を利用して上方から無理嵌めして回動自在に嵌め込んである。また、第2の側板2bの下向き突部12bを第2軸受け部13b間に位置させて横軸部37bを該下向き突部12bの両側の第2軸受け部13b内に上面部のスリット70を利用して上方から無理嵌めして回動自在に嵌め込んである。このように一対の第1の側板2a、一対の第2の側板2bを底板1に設けた第1軸受け部13a、第2軸受け部13bにそれぞれ回動自在に取付けることで、一対の第1の側板2aを倒した上に一対の第2の側板2bを倒した状態で折り畳むことができ、また、一対の第2の側板2bを起立させた後に一対の第1の側板2aを起立させて箱形状に組み立てることができるようになっている。この場合、軸受け部13a、13bは図11,図13、図18に示すように上方及び側方に開口しているのみであるから前述のように底板1の外から軸受け部13a、13bを介して折り畳みコンテナ6内に虫が侵入することはない。
【0022】
ここで、添付図面に示す実施形態においては、折り畳み時に先に倒す一対の第1の側板2aは倒した状態で第1の側板2a同士が重ならず且つ該第1の側板2aを底板1に対して略平行に当接又は該第1の側板2aと底板1とが僅かな小隙間を介して対向するように設定してある。このように構成することで、折り畳んだ状態における折り畳みコンテナ6の嵩を低くすることができるものである。
【0023】
第1の側板2aは図20に示すように板部35aの外面部にリブ35bを一体に突設して主体が構成してあり、板部35aの両側端部の上部においては縦方向のリブ35b1が板部35aの側端よりも少し内側に引き込んで位置しており、言い換えれば板部35aの両側端部の上部は縦方向のリブ35b1よりも外側に突出しており、この板部35aの両側端部の上部の縦方向のリブ35b1よりも外側に突出した部分35a1に板部35aの外面と直交する方向に嵌め込み突部14が上下方向に複数個突設してある。また、上記板部35aの両側端部の下部においては縦方向のリブ35b2が板部35aの側端に沿って位置しており、上の縦方向のリブ35b1の下端と下の縦方向のリブ35b2の上端とが横方向のリブ35b3により一体に連続している。
【0024】
第1の側板2aには下端縁部と側端縁部に第1の重複部4を設けてある。添付図面に示す実施形態においては、第1の側板2aの下端縁部の第1の重複部4は、第1の側板2aの下端縁部に設けられた横方向の下縁部リブ35b4の外側下角部の全長にわたって段落部4aを形成することで構成してある。また、第1の側板2aの側端部においては、上記縦方向のリブ35b2の外面及び横方向のリブ35b3の上面にわたって形成した連続する縦突条4b、横突条4cと、上記板部35aの両側端部の上部の縦方向のリブ35b1よりも外側に突出した部分35a1とで第1の側板2aの側端縁部の第1の重複部4を構成している。第1の重複部4を構成する縦方向のリブ35b2の外面に設けた縦突条4bは上部縦突条4b1と、下部縦突条4b2と、中間連結突条4b3とで構成してある。ここで上部縦突条4b1は下部縦突条4b2よりも板部35a側にずれて位置しており、中間連結突条4b3はこのずれた上部縦突条4b1の下端と下部縦突条4b2の上端とを連続一体化するように構成してある。
【0025】
また、第1の側板2aの上端部の両側にはロック部50が設けてあり、ロック部50は第1の側板2aの両端面部から外側方に突出している。第1の側板2aの外面部の上端部の両側には凹所15が設けてある。第1の側板2aの凹所15の両側のリブ35bのうち一方のリブ35bである縦方向のリブ35b1には上下に長い長孔18が形成してあり、また、複数個の嵌め込み突部14のうち上記長孔18に対向する嵌め込み突部14には上記長孔18に対応して同じ上下長さの孔19が形成してある。
【0026】
ロック部50は図19、図20に示すようなもので、操作部20と操作部20から側方に突出したロック棒24と、操作部20を上方に弾性的に押し上げるばね29とで構成してあり、操作部50を凹所15に上下移動自在に嵌め込むと共にロック棒24を長孔18、孔19に上下移動自在にはめ込むと共にロック棒24の先端部を第1の側板2aの側端よりも外方に突出してあり、外力を加えない状態ではばね29のばね力により操作部20を凹所15の上部側に弾性的に押し上げており、操作部20をばね29のばね力に抗して下方に移動させると、操作部20とともにロック棒24が下方に移動するようになっている。
【0027】
第2の側板2bは板部36aの外面部にリブ36bを一体に突設して主体が構成してあり、第2の側板2bの両端下部の底板1のコーナ突部13dに対応した部分が上方に凹んでいる凹段部2b1となっている。また、第2の側板2bの内面の側端部には図15、図18に示すように第2の側板2bの内面に対して直交する方向に突部30が突設してあり、この突部30は平面視段状をしていて、突出長さの短い短突部31とこの短突部31よりも第2の側板2bの横方向の外方にずれた位置から突出する突出長さの長い端突部32とで構成してある。また、凹段部2b1の下面と短突部31の下面とを同一面としてある。突出長さの長い端突部32の短突部31より突出した部分の下面が短突部31の下面よりも上方に位置している。
【0028】
第2の側板2bには下端縁部と側端縁部に第2の重複部5を設けてある。添付図面に示す実施形態においては、第2の側板2bの下端縁部の第2の重複部5は、図11に示すように第2の側板2bの下端縁部の凹段部2b1間の全長において横方向のリブ36bの外側下角部の全長にわたって段落部5aを形成し、更に図18に示すように、第2の側板2bの下端縁部の凹段部2b1の下面及び短突部31の外面から下方に平面視L状をした下向き突条5bを形成して、段落部5a、下向き突条5bにより第2の側板2bには下端縁部の第2の重複部5を構成してある。
【0029】
また、上記下向き突条5bの端部に連続して短突部31の下端に沿って立ち上がると共に端突部32の下面に沿って横向きとなった正面視L状をした側端下部突条5cが設けてあり、この側端下部突条5cと端突部32とで第2の側板2bの側端縁部の第2の重複部5を構成してある。
【0030】
上記突出長さの短い短突部31の上部にはロック受け部51が形成してあり、ロック受け部51には突出先端面に開口する突出先端開口部9を有し且つ第2の側板2bの内面に沿った方向において下部に出し入れ用開口部10を有する縦断面略L状をしたL状溝部11が設けてある。L状溝部11の出し入れ用開口部10よりも上部の溝は被ロック部38となっている。この被ロック部38となる溝の外側壁の外面は傾斜した傾斜導入面39となっている。この傾斜導入面39は第2の側板2bを先に起立させた状態で第1の側板2aを回動した際にばね29で押し上げられた状態のロック部50の回動軌跡上に位置している。
【0031】
突出長さの長い端突部32には上下方向に複数個の嵌め込み孔部34が形成してある。ここで、嵌め込み孔部34は端突部32を内外に貫通していてもよいが、嵌め込み孔部34の底が端突部32部分で閉じられたものであってもよく、この方が虫の侵入をより確実に防止できる。なお、嵌め込み孔部34が端突部32を内外に貫通している場合、上端部の嵌め込み孔部34は外部からロック部50が見えるので、嵌め込み孔部34にカバー材(図示を省略している)を着脱自在に取付けることで、ロック部50が外から見えないようにすると共に、上端部の嵌め込み孔部34から虫が侵入しないようにするのがよい。
【0032】
上記のような構成の折り畳みコンテナ6において、折り畳みコンテナ6を箱状に組み立てるに当たっては、第2の側板2bの上端部を掴んで第2の側板2bを回動させて起立させる。このように第2の側板2bを起立させると、第2の側板2bの下端縁部の第2の重複部5を構成する段落部5a、下向き突条5bがそれぞれ図11、図12に示すように底板1の対向する他の一対の辺の第2底板側重複部3bと、コーナ底板側重複部3cとにそれぞれ重複し、第2の側板2bの下縁部と底板1の側縁部との接合部分において第2の側板2bを回動する構成とするために生じる隙間を上記内外方向において段落部5a、下向き突条5bがそれぞれ第2底板側重複部3b、コーナ突部13dの上面の外側端部に設けたコーナ底板側重複部3cに重複することで閉じるようになっている。
【0033】
上記のようにして一対の第2の側板2aを起立させた後、次に、一対の第1の側板2aの上端部を掴んで回動させて起立させる。このように第1の側板2aを回動して起立させるとばね29で押し上げられた状態のロック部50のロック棒24がロック受け部51の傾斜導入面39に当たるので、この状態で更に第1の側板2aに更に少し回動する力を与えるとロック棒24が傾斜導入面39に沿って下降し、傾斜導入面39の下方の出し入れ用開口部10からL状溝部11内に入り、ロック棒24がL状溝部11内に入るとばね29のばね力により上方に押し上げられてL状溝部11内の上部の被ロック部38に嵌め込まれてロック状態となり、第1の側板2aが回動できず、起立状態が保持される。この第1の側板2aを起立させた状態では、更に、第1の側板2aの両側の外面部に設けた複数の嵌め込み突部14がそれぞれ、第2の側板2bの端突部32に設けた複数の嵌め込み孔部34に嵌め込まれ、これにより第2の側板2aが回動できず、起立状態が保持される。
【0034】
上記のように第1の側板2aを起立させた状態では、図13に示すように第1の側板2aの下端縁部の第1の重複部4を構成する段落部4aが底板1の対向する一方の一対の辺の第1底板側重複部3aに重複する。また、第1の側板2aの側端縁部の第1の重複部4を構成する縦突条4b、横突条4c、板部35aの両側端部の上部の縦方向のリブ35b1よりも外側に突出した部分35a1がそれぞれ、第2の側板2aの側端縁部の第2の重複部5を構成する正面視L状をした側端下部突条5c、端突部32に重複する。つまり、縦突条4b、横突条4cが側端下部突条5cに内外方向に重複し、板部35aの両側端部の上部の縦方向のリブ35b1よりも外側に突出した部分35a1が端突部32に内外方向に重複する。
【0035】
この場合、底板1のコーナ部において、底板1、第1の側板2a、第2の側板2bの3つの部材が接合する部位においては、図17に示すように底板1のコーナ部に設けた底板側重複部3と、第1の側板2aの第1の重複部4と、第2の側板2bの第2の重複部5とが3重に重なるものである。すなわち、コーナ突部13dの上面の外側端部に設けたコーナ底板側重複部3cの一部及びコーナ突部13dの第1軸受け部13a側の側面の外側端部に設けたコーナ底板側重複部3cに縦突条4bを構成する上部縦突条4b1と、中間連結突条4b3と、下部縦突条4b2とが重複し、また、上部縦突条4b1の下端部が、コーナ突部13dの上面の外側端部に設けたコーナ底板側重複部3cに重複している下向き突条5bの側端(つまり側端下部突条5cの下端に相当する)の内面側に重複することになり、この底板1、第1の側板2a、第2の側板2bの3つの部材が接合する部位においては、上部縦突条4b1の下端部、コーナ底板側重複部3c、下向き突条5bの側端が3重に内外方向に重複して虫が内部に侵入しないようにしている。
【0036】
上記のように箱形状に組み立てた折り畳みコンテナ6は折り畳みコンテナ6を構成する各部材(底板1、一対の第1の側板2a、一対の第2の側板2b)の端縁部同士の接合部分に折り畳み構成とするために必然的に生じる隙間を上記のように構成した底板側重複部3、第1の重複部4、第2の重複部5よりなる隙間閉じ手段Aで閉じることで、折り畳みコンテナ6を構成する各部材の端縁部同士の接合部分に生じる隙間から虫が入らない構造にできるものである。
【0037】
そして、上記の折り畳みコンテナ6を構成する各部材の端縁部同士の接合部分に生じる隙間から虫が入らない構造の折り畳みコンテナ6には、内部に例えば果物などを収納するものであり、単体の場合には折り畳みコンテナ6の上開口部に蓋40を着脱自在に被せて搬送したり、あるいは複数の折り畳みコンテナ6の内部に果物などを収納して搬送する場合には折り畳みコンテナ6を上下方向に多段に積層し、最上段の折り畳みコンテナ6の上開口部に蓋40を着脱自在に被せて搬送するものである。
【0038】
なお、底板1、第1の側板2a、第2の側板2b、蓋40はいずれも基本形状はべた面であるが、必要に応じて通気性を確保するため、底板1、第1の側板2a、第2の側板2b、蓋40虫が侵入できない程度の微細孔をあけてもよく、また、底板1、第1の側板2a、第2の側板2b、蓋40に孔や開口を設けてこの孔や開口に不織布のような虫が侵入できない通気性を有するシートを貼着してもよいものである。
【0039】
一方、箱状に組み立てた折り畳みコンテナ6を折り畳むに当たっては、ロック部50の操作部20を操作してばね29に抗してロック部50を下方に下げることでロック棒24をL状溝部11の下部に位置させて非ロック状態とし、この状態のまま第1の側板2aの上端部を掴んで回動させることで、ロック棒24が出し入れ用開口部10から出て第1の側板2aを回動させることができるものであり、このようにして一対の第1の側板2aを底板1の上面に重ねるように倒す。次に、一対の第2の側板2bの上端部を掴んで回動することで先に倒している一対の第1の側板2aの上に一対の第2の側板2bを重ね、図5に示すように折り畳みコンテナ6をコンパクトな状態に折り畳むものである。
【0040】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の発明にあっては、上述のように、底板のコーナ部を含めた全周縁部に底板側重複部を設け、第1の側板の下端縁部と側端縁部に第1の重複部を設け、第2の側板の下端縁部と側端縁部に第2の重複部を設け、箱形状に組み立てた状態において、第1の側板の下端部の第1の重複部及び第2の側板の下端部の第2の重複部が、底板のコーナ部分を含めた全周縁部に設けた底板側重複部に対してコーナ部分も含めて内外方向に重なるように構成し、第1の側板の側端縁部の第1の重複部と隣接する第2の側板の側端縁部の第2の重複部を重複して各第2の側板の両側端縁部が上下方向の全長において隣接する第1の側板の両側端縁部に内外方向に重なるように構成してあるので、折り畳みコンテナを箱形状に組み立てた状態で折り畳みコンテナにおいて生じる各部材の端縁部同士の接合部分の隙間を閉じることができ、この結果、折り畳みコンテナを構成する各部材の接合部分から虫が内部に侵入しない構造にできるものである。特に、底板のコーナ部分を含めた全周縁部において第1の側板、第2の側板の各下端との接合部分における隙間を底板側重複部と、第1の側板の下端縁部の第1の重複部及び第2の側板の下端縁部の第2の重複部とによる重複で閉じることができ、また、隣接する第1の側板の側端縁部と第2の側板との側端縁部との接合部分における隙間を上下方向の全長にわたって第1の側板の側端縁部の第1の重複部と第2の側板の側端縁部の第2の重複部との重複で閉じて、各部材の接合部分から虫が内部に侵入しないようにできるものである。
【0043】
また、請求項2記載の発明にあっては、上記請求項1記載の発明の効果に加えて、底板のコーナ部において、該底板のコーナ部に設けた底板側重複部と、第1の側板の第1の重複部と、第2の側板の第2の重複部とが3重に重なっているので、3つの部材の端部が向き合う最も隙間が生じやすい底板のコーナ部分において、底板側重複部と、第1の側板の第1の重複部と、第2の側板の第2の重複部とが3重に重なって隙間を閉じて3つの部材の端部が向き合って位置する部分から内部に虫が入らないようにできるものであり、折り畳みコンテナにおいて確実に内部に虫が入らない構造にできるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の折り畳みコンテナを箱形状に組み立てた状態の正面図である。
【図2】同上の側面図である。
【図3】同上の平面図である。
【図4】同上の底面図である。
【図5】同上の折り畳みコンテナを折り畳んだ状態の断面図である。
【図6】同上の箱形状に組み立てた折り畳みコンテナに蓋を取付けた状態の正面図である。
【図7】同上の蓋を取付けた状態の側面図である。
【図8】同上の蓋を取付けた状態の平面図である。
【図9】同上の蓋を取付けた状態の正面断面図である。
【図10】同上の蓋を取付けた状態の側面断面図である。
【図11】図3のB−B線の拡大断面図である。
【図12】同上の図3のC−C線の拡大断面図である。
【図13】同上の図3のD−D線の拡大断面図である。
【図14】同上の第2の側板を起立させ且つ第1の側板を起立する前の状態の断面図である。
【図15】同上の第1の側板を起立させている途中の状態を示す斜視図である。
【図16】同上の第1の側板を起立させている途中の状態を示す断面図である。
【図17】同上の底板、第1の側板、第2の側板の3つの部材が接合する部位において底板のコーナ部に設けた底板側重複部と、第1の側板の第1の重複部と、第2の側板の第2の重複部とが3重に重なった部分である図11のE部分の拡大断面図である。
【図18】同上の底板のコーナ部と第2の側板の側端部の下部とを示す分解斜視図である。
【図19】同上の第1の側板の正面図である。
【図20】同上の第1の側板の端部の斜視図である。
【符号の説明】
A 隙間閉じ手段
1 底板
2a 第1の側板
2b 第2の側板
3 底板側重複部
4 第1の重複部
5 第2の重複部

Claims (2)

  1. 矩形状の底板の対向する一対の辺にそれぞれ回動自在に取付けた一対の第1の側板と、対向する他の一対の辺に回動自在に取付けた一対の第2の側板とを、一対の第1の側板を倒した上に一対の第2の側板を倒した状態で折り畳み且つ一対の第2の側板を起立させた後に一対の第1の側板を起立させて箱形状に組み立てる折り畳みコンテナであって、底板のコーナ部を含めた全周縁部に底板側重複部を設け、第1の側板の下端縁部と側端縁部に第1の重複部を設け、第2の側板の下端縁部と側端縁部に第2の重複部を設け、箱形状に組み立てた状態において、第1の側板の下端部の第1の重複部及び第2の側板の下端部の第2の重複部が、底板のコーナ部分を含めた全周縁部に設けた底板側重複部に対してコーナ部分も含めて内外方向に重なるように構成し、第1の側板の側端縁部の第1の重複部と隣接する第2の側板の側端縁部の第2の重複部を重複して各第2の側板の両側端縁部が上下方向の全長において隣接する第1の側板の両側端縁部に内外方向に重なるように構成して成ることを特徴とする折り畳みコンテナ。
  2. 底板のコーナ部において、該底板のコーナ部に設けた底板側重複部と、第1の側板の第1の重複部と、第2の側板の第2の重複部とが3重に重なっていることを特徴とする請求項1記載の折り畳みコンテナ。
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