JP7043935B2 - 表示器具 - Google Patents

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Description

本発明は、商品等を陳列する陳列棚に取り付けて用いられる表示器具に関するものである。
商品等を陳列する陳列棚に取り付けて用いられる器具として、特許文献1のようなプライスレールに取り付けるものが知られている。このようなプライスレールに取り付けて用いる器具は、取り付けが容易でありながら、商品を目立たせることができる点で販売促進の効果が高い。
しかし、商品を陳列可能な陳列棚の幅(以下、陳列幅とも呼ぶ)が店舗によって様々であるのに対して、特許文献1のような従来の器具は、その横幅が一定であった。したがって、例えば、陳列幅が広い場合であっても、器具の幅が狭いことから、より高い販売促進効果を得られなかったり、陳列領域の統一性がなくなって見た目が悪かったりする場合があった。また、器具の幅が陳列幅よりも大きい場合には、器具を利用できない場合があった。幅の異なる複数種類の器具を用意すれば、上記のような場合に対応できるが、多数種類の器具を作製する必要があり、かつ、店舗毎に最適なものを選択する必要もあり、現実的ではない。また、多数種類の器具を用意したとしても、対応可能な陳列幅には限度があった。
特開2008-284115号公報
本発明の課題は、より多くの陳列幅に対応可能な表示器具を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。
第1の発明は、中空構造に形成され、少なくとも前面に固定側訴求面(11)を備える本体部(10,20)と、前記本体部(10,20)内に収容された収容位置と前記本体部(10,20)から展開した展開位置との間で移動可能に設けられており、少なくとも前面に可動側訴求面(31,41)を備えた可動部(30,40)と、前記本体部(10,20)の背面側の上方から下方に向けて突出した第1突出部(15)と、を備える表示器具(1)である。
第2の発明は、第1の発明に記載の表示器具(1)において、前記可動部(30,40)が前記本体部(10,20)から抜け落ちることを防止する抜け止め部(26,27,28,29,47,48,37,38)を備えること、を特徴とする表示器具(1)である。
第3の発明は、第1の発明又は第2の発明に記載の表示器具(1)において、前記可動部(30,40)は、背面側の上方から下方に向けて突出した第2突出部(34b,44b)を備えること、を特徴とする表示器具(1)である。
第4の発明は、第1の発明から第3の発明までのいずれかに記載の表示器具(1)において、前記本体部(10,20)の背面側の下方から上方に向けて突出した第3突出部(14b)をさらに備えること、を特徴とする表示器具(1)である。
第5の発明は、第1の発明から第4の発明までのいずれかに記載の表示器具(1)において、前記本体部(10,20)及び前記可動部は、上方にさらに固定側上面訴求面(12)及び可動側上面訴求面(32,42)を備えること、を特徴とする表示器具(1)である。
第6の発明は、第1の発明から第5の発明までのいずれかに記載の表示器具(1)において、前記可動部(30,40)は、複数設けられていること、を特徴とする表示器具(1)である。
第7の発明は、第6の発明に記載の表示器具(1)において、前記可動部(30,40)は、前記本体部(10,20)から一方側に突出する第1可動部(30)と、前記本体部(10,20)から他方側へ突出する第2可動部(40)と、を備えていること、を特徴とする表示器具(1)である。
第8の発明は、第7の発明に記載の表示器具(1)において、前記本体部(10,20)は、外周側に設けられた外側本体部(10)と、前記外側本体部(10)の内部に設けられた内側本体部(20)と、を備え、前記第1可動部(30)は、前記外側本体部(10)と前記内側本体部(20)との間に配置されており、前記第2可動部(40)は、前記内側本体部(20)よりも内側に配置されていること、を特徴とする表示器具(1)である。
第9の発明は、第1の発明から第8の発明までのいずれかに記載の表示器具(1)において、前記固定側訴求面(11)及び前記可動側訴求面(31,41)の少なくとも一方には、透明材料により形成され、シート片を保持可能な保持部(50)が設けられていること、を特徴とする表示器具(1)である。
本発明によれば、より多くの陳列幅に対応可能な表示器具を提供することができる。
表示器具1を前面側から示す斜視図である。 表示器具1を背面側から示す斜視図である。 表示器具1の展開状態を前面側から示す斜視図である。 表示器具1の展開状態を背面側から示す斜視図である。 表示器具1を構成する各部を分解して並べて示す分解斜視図である。 外側本体部10を前面側から示す斜視図である。 外側本体部10を背面側から示す斜視図である。 外側本体部10の展開図である。 内側本体部20を前面側から示す斜視図である。 内側本体部20を背面側から示す斜視図である。 内側本体部20の展開図である。 外側本体部10と内側本体部20とを組み合わせた状態を前面側から示す斜視図である。 外側本体部10と内側本体部20とを組み合わせた状態を背面側から示す斜視図である。 外側本体部10と内側本体部20とを組み合わせた状態を右側から見た図である。 外側本体部10と内側本体部20とを組み合わせた状態を左側から見た図である。 第1可動部30を前面側から示す斜視図である。 第1可動部30を背面側から示す斜視図である。 第1可動部30の展開図である。 第2可動部40を前面側から示す斜視図である。 第2可動部40を背面側から示す斜視図である。 第2可動部40の展開図である。 抜け止め部の構成を説明する図である。 表示器具1をプライスレール100に取り付けた状態を説明する図である。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面等を参照して説明する。
(実施形態)
図1は、表示器具1を前面側から示す斜視図である。
図2は、表示器具1を背面側から示す斜視図である。
なお、図1及び図2を含め、以下に示す各図は、模式的に示した図であり、各部の大きさ、形状は、理解を容易にするために、適宜誇張して示している。
また、以下の説明では、具体的な数値、形状、材料等を示して説明を行うが、これらは、適宜変更することができる。
本明細書において、板、シート等の言葉を使用しているが、これらは、一般的な使い方として、厚さの厚い順に、板、シートの順で使用されており、本明細書中でもそれに倣って使用している。しかし、このような使い分けには、技術的な意味は無いので、これらの文言は、適宜置き換えることができるものとする。
また、以下の説明では、図中に示した上下、左右、前後(背)といった方向を示す文言を用いる。なお、表示器具の使用状態において、上下の方向は、必ずしも鉛直方向と一致する必要はなく、陳列棚の構造によって斜めに配置されてもよい。
表示器具1は、店舗等の陳列棚に設けられた後述するプライスレールに取り付けて用いられるものである。また、表示器具1は、図1及び図2に示した形態が左右方向の幅が最も狭くなっている状態(以下、収容状態とも呼ぶ)であり、この収容状態から、左右に第1可動部30及び第2可動部40を展開することができる。
図3は、表示器具1の展開状態を前面側から示す斜視図である。
図4は、表示器具1の展開状態を背面側から示す斜視図である。
なお、図3及び図4に示す状態は、第1可動部30及び第2可動部40を最大限まで展開した展開位置まで移動して、左右方向の幅が最も長くなっている状態を示している。第1可動部30及び第2可動部40は、図1及び図2に示す収容位置から図3及び図4に示す展開位置の間の任意の位置で陳列状態とすることができる。
図5は、表示器具1を構成する各部を分解して並べて示す分解斜視図である。
表示器具1は、外側本体部10と、内側本体部20と、第1可動部30と、第2可動部40とを備えている。
以下、図5に示した表示器具1を構成する各部について、より詳しく説明する。
図6は、外側本体部10を前面側から示す斜視図である。
図7は、外側本体部10を背面側から示す斜視図である。
図8は、外側本体部10の展開図である。なお、図8を含め、以下に示す展開図では、折曲げ線を破線で示した。
外側本体部10は、図8に示す1枚の厚紙により中空構造に構成されており、固定側訴求面11と、固定側上面訴求面12と、外側本体底面13と、外側本体背面14と、第1突出部15と、補助突出部16と、ガイド部17と、ガイド糊代18と、上面糊代19とを備えている。
固定側訴求面11は、外側本体部10の前面を構成しており、後述の外側本体背面よりも上方を向いて傾斜した斜面となっている。
固定側上面訴求面12は、固定側訴求面11と繋がっている面であって、外側本体部10の上面を構成している。
固定側訴求面11及び固定側上面訴求面12は、例えば商品名や商品説明等を印刷することで、商品の販売促進に有効に作用する。
外側本体底面13は、固定側訴求面11と繋がっている面であって、外側本体部10の底面を構成している。
外側本体背面14は、外側本体底面13と繋がっている面であって、外側本体部10の背面を構成している。外側本体背面14には、スリット14aと、2つの第3突出部14bとが設けられている。
スリット14aは、後述の内側本体部20の内側本体糊代25が貫通するためのスリットである。
第3突出部14bは、外側本体背面14の下方から上方に向けて突出しており、後述するプライスレールの裏側に差し込まれる。なお、第3突出部14bの使用形態については、後述する。
第1突出部15は、固定側上面訴求面12と繋がっている面であり、外側本体部10の背面側の上方から下方に向けて突出している。第1突出部15は、後述するプライスレールの値札が通常差し込まれる隙間に差し込まれる。
補助突出部16は、外側本体背面14と繋がっている面であり、外側本体部10の背面側の上方から下方に向けて突出している。補助突出部16は、上述の第1突出部15と共に、後述するプライスレールの値札が通常差し込まれる隙間に差し込まれる。なお、第1突出部15及び補助突出部16の使用形態については、後述する。
ガイド部17は、外側本体背面14と繋がっている面であり、外側本体背面14の内側面に沿って配置され、2つの第3突出部14bを設けたことにより開口する開口部14cを内側から塞ぐ。このガイド部17が開口部14cを塞ぐことにより、後述の第1可動部30が開口部14cに引っ掛かることなくスムーズに移動可能となる。また、ガイド部17には、スリット14aに対応する位置に、切り欠き17aが設けられている。
ガイド糊代18は、外側本体背面14と繋がっている面であり、ガイド部17の端部を接合するための糊代である。なお、このガイド糊代18を含め、ここでは「糊代」と呼び説明を行うが、糊付けに限らず、両面テープ等、他の接合方法を用いて接合を用いてもよい。
上面糊代19は、外側本体背面14と繋がっている面であり、ガイド糊代18と並んで配置されており、固定側上面訴求面12の内側と接合される糊代である。
図9は、内側本体部20を前面側から示す斜視図である。
図10は、内側本体部20を背面側から示す斜視図である。
図11は、内側本体部20の展開図である。
内側本体部20は、図11に示す1枚の厚紙により中空構造に構成されており、外側本体部10の内部に収められて配置されている。内側本体部20は、内側前面21と、内側上面22と、内側底面23と、内側背面24と、内側本体糊代25と、固定側第1係合部26,27と、固定側第2係合部28,29とを備えている。
内側前面21は、固定側訴求面11に沿って配置されている。
内側上面22は、内側前面21と繋がっている面であり、固定側上面訴求面12に沿って配置されている。
内側底面23は、内側前面21と繋がっている面であり、外側本体底面13に沿って配置されている。内側底面23の左側端部には、折り返し部23aが設けられており、外側へ折り返された状態で配置されている。
内側背面24は、内側上面22と繋がっている面であり、外側本体背面14及びガイド部17に沿って配置されている。
内側本体糊代25は、スリット14aを貫通して外側へ露出しており、外側本体背面14の外面に接合されている。
固定側第1係合部26,27は、内側前面21及び内側背面24の左側に繋がっている面であり、外向きに折り返されている。
固定側第2係合部28,29は、内側前面21及び内側背面24の右側に繋がっている面であり、内向きに折り返されている。
固定側第1係合部26,27、及び、固定側第2係合部28,29のより詳しい説明は、後述する。
図12は、外側本体部10と内側本体部20とを組み合わせた状態を前面側から示す斜視図である。
図13は、外側本体部10と内側本体部20とを組み合わせた状態を背面側から示す斜視図である。
外側本体部10と内側本体部20とを組み合わせて本体部が構成されており、この状態では、内側本体部20は、外側本体の内部に完全に収納されており、本体部の外側に露出するのは、左右の端部を除くと、内側本体糊代25だけである。
図14は、外側本体部10と内側本体部20とを組み合わせた状態を右側から見た図である。
図15は、外側本体部10と内側本体部20とを組み合わせた状態を左側から見た図である。
図14及び図15に示すように、外側本体部10と内側本体部20とは、側面から身丈以上が略相似形状となっており、両者の間には、若干の隙間が形成されている。この隙間に、図15に示した左側から、後述の第1可動部30が挿入される。また、図14に示した右側から、後述の第2可動部40が内側本体部20の内部に挿入される。
図16は、第1可動部30を前面側から示す斜視図である。
図17は、第1可動部30を背面側から示す斜視図である。
図18は、第1可動部30の展開図である。
第1可動部30は、図18に示す1枚の厚紙により中空構造に構成されており、第1可動側訴求面31と、第1可動側上面訴求面32と、第1可動側底面33と、第1可動側背面34と、第1可動側端面35と、糊代36と、第1可動部係合部37,38とを備えている。
第1可動側訴求面31は、固定側訴求面11と平行に設けられている。なお、本明細書において、平行とは、厳密に意味するところに加え、同様の機能を奏し、平行と見なせる程度の誤差を有する状態も含むものとする。本実施形態の表示器具1は、厚紙により構成されており、その形状は、少なからず撓み等による変形を伴っている。
第1可動側上面訴求面32は、第1可動側訴求面31と繋がっている面であって、第1可動部30の上面を構成しており、固定側上面訴求面12と平行に設けられている。第1可動側上面訴求面32から第1可動側端面35側へフラップ32aが突出して設けられている。このフラップ32aは、第1可動側端面35と平行な向きに折曲げられている。
第1可動側底面33は、第1可動側訴求面31と繋がっている面であって、第1可動部30の底面を構成しており、外側本体底面13と平行に設けられている。
第1可動側背面34は、第1可動側上面訴求面32と繋がっている面であって、第1可動部30の背面を構成しており、外側本体背面14と平行に設けられている。また、第1可動側背面34には、差し込み片34aと、第1可動側第2突出部34bと、切り欠き部34cとが設けられている。
差し込み片34aは、第1可動側端面35のスリット35bに挿入されている。
第1可動側第2突出部34bは、収容状態においては、切断が容易なように第1可動側背面34と接続されている。第1可動側第2突出部34bは、第1可動部30を展開した状態では、必要に応じて第1可動側背面34から切断して、背面側の上方から下方に向けて突出させて、プライスレールに差し込まれる。
切り欠き部34cは、第1可動側背面34と、第1可動側底面33の一部に設けられている。切り欠き部34cは、第1可動部30を外側本体部10と内側本体部20との隙間に挿入しやすくする作用を有している。
第1可動側端面35は、第1可動側訴求面31と繋がっている面であって、第1可動部30の左端面を構成している。第1可動側端面35には、フラップ35a,35cが設けられており、それぞれ、第1可動側背面34,第1可動側底面33と平行に折曲げられている。また、第1可動側端面35には、指掛け部35dが設けられている。指掛け部35dは、第1可動部30を展開するときに指を入れることができる孔を開口できるように半円形状に切断されている。
糊代36は、第1可動側背面34の対応する位置に接合されている。
第1可動部係合部37,38は、第1可動側訴求面31及び第1可動側背面34の右側に繋がっている面であり、内向きに折り返されている。
第1可動部係合部37,38のより詳しい説明は、後述する。
図19は、第2可動部40を前面側から示す斜視図である。
図20は、第2可動部40を背面側から示す斜視図である。
図21は、第2可動部40の展開図である。
第2可動部40は、図21に示す1枚の厚紙により中空構造に構成されており、第2可動側訴求面41と、第2可動側上面訴求面42と、第2可動側底面43と、第2可動側背面44と、第2可動側端面45と、フラップ46と、第2可動部係合部47,48とを備えている。
第2可動側訴求面41は、固定側訴求面11と平行に設けられている。
第2可動側上面訴求面42は、第2可動側訴求面41と繋がっている面であって、第2可動部40の上面を構成しており、固定側上面訴求面12と平行に設けられている。第2可動側上面訴求面42から第2可動側端面45側へフラップ42aが突出して設けられている。このフラップ42aは、第2可動側端面45と平行な向きに折曲げられている。
第2可動側底面43は、第2可動側訴求面41と繋がっている面であって、第2可動部40の底面を構成しており、外側本体底面13と平行に設けられている。
第2可動側背面44は、第2可動側上面訴求面42と繋がっている面であって、第2可動部40の背面を構成しており、外側本体背面14と平行に設けられている。また、第2可動側背面44には、差し込み片44aと、第2可動側第2突出部44bと、差し込み片44cとが設けられている。
差し込み片44aは、第2可動側端面45のスリット45bに挿入されている。
第2可動側第2突出部44bは、収容状態においては、切断が容易なように第2可動側背面44と接続されている。第2可動側第2突出部44bは、第2可動部40を展開した状態では、必要に応じて第2可動側背面44から切断して、背面側の上方から下方に向けて突出させて、プライスレールに差し込まれる。
差し込み片44cは、第2可動側底面43のスリット43aに差し込まれている。
第2可動側端面45は、第2可動側訴求面41と繋がっている面であって、第2可動部40の右端面を構成している。第2可動側端面45には、フラップ45a,45cが設けられており、それぞれ、第2可動側背面44,第2可動側底面43と平行に折曲げられている。また、第2可動側端面45には、指掛け部35dが設けられている。指掛け部35dは、第2可動部40を展開するときに指を入れることができる孔を開口できるように半円形状に切断されている。
フラップ46は、第2可動側背面44と平行に折曲げられている。
第2可動部係合部47,48は、第2可動側訴求面41及び第2可動側背面44の左側に繋がっている面であり、外向きに折り返されている。
第2可動部係合部47,48のより詳しい説明は、後述する。
上述したように、第2可動部40は、糊代を用いた接合を行わずに差し込みによって組み立てられている形態であるのに対して、第1可動部30は、糊代を用いた接合を利用しているが、この違いは、以下の理由による。第1可動部30については、外側本体部10と内側本体部20との間の隙間に挿入する構成のため、差し込み片が存在すると、第1可動部30の移動時に引っ掛かってしまうおそれが高いため、糊代を用いている。一方、第2可動部40は、内側本体部20の内部に挿入されるだけであることから、差し込み片が内部側に出ていれば、引っ掛かるおそれがない。
保持部50は、固定側訴求面11と、第1可動側訴求面31と、第2可動側訴求面41の下方に設けられており、樹脂等の透明材料により形成され、値札等のシート片を保持可能である。
本実施形態の表示器具1は、外側本体部10と内側本体部20とを組み合わせた本体部から第1可動部30と第2可動部が抜け落ちることを防止する抜け止め部を備えている。この抜け止め部について説明する。
図22は、抜け止め部の構成を説明する図である。図22は、抜け止め部を上方からみた横断面図を簡略化して示している。
第1可動部係合部37,38は、それぞれ、固定側第1係合部26,27と係合可能に配置されており、第1可動部30が所定の展開位置以上移動して抜け落ちることを防止している。
これと同様に、第2可動部係合部47,48は、それぞれ、固定側第2係合部28,29と係合可能に配置されており、第2可動部40が所定の展開位置以上移動して抜け落ちることを防止している。
図23は、表示器具1をプライスレール100に取り付けた状態を説明する図である。
プライスレール100は、クリップ部101を不図示の陳列棚に挟み込み固定されて、通常は、値札挿入部102に値札等を挿入して、価格表示等に利用されるものである。なお、図23に例示したプライスレール100の形態は、代表的な形態を示したに過ぎず、プライスレール100の形態は様々な形態が存在するが、本実施形態の表示器具1は、その多くに対応可能である。
本実施形態の表示器具1は、このプライスレール100の値札挿入部102に、上方から第1突出部15と補助突出部16とを差し込んでプライスレール100に取り付けられる。
また、第3突出部14bが、下方からプライスレール100の背面側に挿入され、不図示の陳列棚とプライスレール100との間に挟まれることにより、表示器具1は、より安定してプライスレール100に取り付けられる。
さらに、第1可動部30を展開した場合には、第1可動側第2突出部34bを突出刺せて、これを上方からプライスレール100の値札挿入部102に挿入して、第1可動部30を安定させることもできる。
同様に、第2可動部40を展開した場合には、第2可動側第2突出部44bを突出刺せて、これを上方からプライスレール100の値札挿入部102に挿入して、第2可動部40を安定させることもできる。
以上説明したように、本実施形態の表示器具1は、第1可動部30と第2可動部40を展開させて全体の幅を自由に調整可能である。よって、店舗の事情に対応して最適な幅の表示を行うことができる。また、この幅調整は、第1可動部30及び第2可動部40を引き出す量を調整するだけで簡単に行える。
さらに、第1可動部30及び第2可動部40は、いずれも外側本体部10の中に収容可能であり、店舗等への配送時の容積を小さくすることができる。
(変形形態)
以上説明した実施形態に限定されることなく、種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の範囲内である。
(1)実施形態において、第1可動部30及び第2可動部40の2つの可動部を備える例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、可動部を1つとしてもよいし、3つ以上設けてもよい。また、可動部を複数設ける場合に、同一方向に複数の可動部が展開可能としてもよい。
(2)実施形態において、外側本体部10、内側本体部20、第1可動部30、第2可動部40をいずれも厚紙により構成した例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、一部又は全てを樹脂シートや樹脂板等の他の部材により構成してもよい。
(3)実施形態において、外側本体部10、内側本体部20、第1可動部30、第2可動部40は、いずれも側面方向から見たときの形状が略台形形状である例を挙げて説明した。これに限らず、例えば、一部又は全ての側面方向から見たときの形状を正方形、長方形、三角形、円形、その他の形状にしてもよい。
(4)実施形態において、外側本体部10を側面方向から見たときの内周の長さと、第1可動部30を側面方向から見たときの外周の長さとは、略同じ長さであることが望ましい。そうすることにより、外側本体部10と第1可動部30との間で接触する部位が多くなり、摩擦力によって第1可動部30の位置が保持される効果を高めることができる。よって、第1可動部30と第2可動部40を展開させて全体の幅調整を行った状態を維持する効果を高めることができる。
同様な理由から、内側本体部20を側面方向から見たときの外周の長さと、第1可動部30を側面方向から見たときの内周の長さとは、略同じ長さであることが望ましい。
また、内側本体部20を側面方向から見たときの内周の長さと、第2可動部40を側面方向から見たときの外周の長さとは、略同じ長さであることが望ましい。
なお、実施形態及び変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。また、本発明は以上説明した各実施形態によって限定されることはない。
1 表示器具
10 外側本体部
11 固定側訴求面
12 固定側上面訴求面
13 外側本体底面
14 外側本体背面
14a スリット
14b 第3突出部
14c 開口部
15 第1突出部
16 補助突出部
17 ガイド部
17a 切り欠き
18 ガイド糊代
19 上面糊代
20 内側本体部
21 内側前面
22 内側上面
23 内側底面
23a 折り返し部
24 内側背面
25 内側本体糊代
26 固定側第1係合部
27 固定側第1係合部
28 固定側第2係合部
29 固定側第2係合部
30 第1可動部
31 第1可動側訴求面
32 第1可動側上面訴求面
32a フラップ
33 第1可動側底面
34 第1可動側背面
34a 差し込み片
34b 第1可動側第2突出部
34c 切り欠き部
35 第1可動側端面
35a フラップ
35b スリット
35c フラップ
35d 指掛け部
36 糊代
37 第1可動部係合部
38 第1可動部係合部
40 第2可動部
41 第2可動側訴求面
42 第2可動側上面訴求面
42a フラップ
43 第2可動側底面
43a スリット
44 第2可動側背面
44a 差し込み片
44b 第2可動側第2突出部
44c 差し込み片
45 第2可動側端面
45a フラップ
45b スリット
45c フラップ
46 フラップ
47 第2可動部係合部
48 第2可動部係合部
50 保持部
100 プライスレール
101 クリップ部
102 値札挿入部

Claims (8)

  1. 中空構造に形成され、少なくとも前面に固定側訴求面を備える本体部と、
    前記本体部内に収容された収容位置と前記本体部から展開した展開位置との間で移動可能に設けられており、少なくとも前面に可動側訴求面を備えた可動部と、
    前記本体部の背面側の上方から下方に向けて突出した第1突出部と、
    を備え、
    前記可動部は、可動側背面と切断が容易なように接続し、前記可動側背面からの切断により、背面側の上方から下方に向けて突出する第2突出部を備える、表示器具。
  2. 請求項1に記載の表示器具において、
    前記可動部が前記本体部から抜け落ちることを防止する抜け止め部を備えること、
    を特徴とする表示器具。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の表示器具において、
    前記本体部の背面側の下方から上方に向けて突出した第3突出部をさらに備えること、
    を特徴とする表示器具。
  4. 請求項1から請求項までのいずれかに記載の表示器具において、
    前記本体部及び前記可動部は、上方にさらに固定側上面訴求面及び可動側上面訴求面を備えること、
    を特徴とする表示器具。
  5. 請求項1から請求項までのいずれかに記載の表示器具において、
    前記可動部は、複数設けられていること、
    を特徴とする表示器具。
  6. 請求項に記載の表示器具において、
    前記可動部は、
    前記本体部から一方側に突出する第1可動部と、
    前記本体部から他方側へ突出する第2可動部と、
    を備えていること、
    を特徴とする表示器具。
  7. 請求項に記載の表示器具において、
    前記本体部は、外周側に設けられた外側本体部と、
    前記外側本体部の内部に設けられた内側本体部と、
    を備え、
    前記第1可動部は、前記外側本体部と前記内側本体部との間に配置されており、
    前記第2可動部は、前記内側本体部よりも内側に配置されていること、
    を特徴とする表示器具。
  8. 請求項1から請求項までのいずれかに記載の表示器具において、
    前記固定側訴求面及び前記可動側訴求面の少なくとも一方には、透明材料により形成され、シート片を保持可能な保持部が設けられていること、
    を特徴とする表示器具。
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