JP7027507B1 - レール設置支援装置、レール設置支援方法、レール設置支援システムおよびレール設置支援プログラム - Google Patents

レール設置支援装置、レール設置支援方法、レール設置支援システムおよびレール設置支援プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】芯出し工程を効率良く、かつ、高精度に行うことができるレール設置支援装置、レール設置支援方法、レール設置支援システムおよびレール設置支援プログラムを提供すること。【解決手段】実施形態に係るレール設置支援装置は、少なくとも制御部を備える。制御部は、エレベータの昇降路におけるガイドレールを固定するレールブラケット、および、ガイドレール同士を連結するレールジョイントそれぞれについて、基準位置からの変位を示す変位情報を取得する。制御部は、取得した変位情報に基づいて、レールブラケットを所定の目標位置まで移動させた場合のレールブラケットおよびレールジョイントの変位情報の変化を予測する。制御部は、変化前および変化後の変位情報それぞれについて、変位情報のバラつきに関する評価値を算出する。制御部は、算出した評価値の比較結果に基づいて、レールブラケットの配置を決定する。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、レール設置支援装置、レール設置支援方法、レール設置支援システムおよびレール設置支援プログラムに関する。
従来、エレベータのガイドレールを建屋に据え付ける作業においては、ガイドレールを真っすぐに整える芯出し工程がある。この芯出し工程では、エレベータの昇降路に鉛直に垂らしたピアノ線を基準としてガイドレールが一直線となるように調整することが一般的である。具体的には、芯出し工程では、ガイドレールを建屋に固定するレールブラケットを基準線に沿って鉛直方向に一直線上に並べることで、ガイドレールを基準線に沿って一直線上となるように調整する。
特開平04-55276号公報 特開平05-105362号公報 特許第6545862号公報 特開平07-242379号公報 特開平08-059133号公報 特許第6579595号公報
ところで、エレベータの昇降高さは、ガイドレールの定尺よりも長いため、ガイドレール同士をレールジョイントで連結することで昇降高さを満たす必要がある。そして、このレールジョイントにおける連結箇所は、芯出し工程においてハンマリング等で加えられた力によって折れが生じる場合がある。そのため、芯出し工程においてレールブラケットを一直線上に並べたとしても、連結箇所の折れによりガイドレールが実際には一直線上に並ばないおそれがあった。
また、芯出し工程は、作業者により手作業で行われることが一般的であり、例えば、ある箇所を調整すると他の箇所に影響が波及することを見極めながら作業を行う必要があるため、作業者の熟練度によっては芯出し工程の工数が増えてしまうおそれがあった。
そこで、実施形態が解決しようとする課題は、芯出し工程を効率良く、かつ、高精度に行うことができるレール設置支援装置、レール設置支援方法、レール設置支援システムおよびレール設置支援プログラムを提供することを目的とする。
実施形態に係るレール設置支援装置は、少なくとも制御部を備える。前記制御部は、エレベータの昇降路におけるガイドレールを固定するレールブラケット、および、前記ガイドレール同士を連結するレールジョイントそれぞれについて、基準位置からの変位を示す変位情報を取得する。前記制御部は、取得した前記変位情報に基づいて、前記レールブラケットを所定の目標位置まで移動させた場合の前記レールブラケットおよび前記レールジョイントの前記変位情報の変化を予測する。前記制御部は、変化前および変化後の前記変位情報それぞれについて、前記変位情報のバラつきに関する評価値を算出する。前記制御部は、算出した前記評価値の比較結果に基づいて、前記レールブラケットの配置を決定する。
図1は、実施形態に係るガイドレールの設置方法を説明するための図である。 図2は、実施形態に係るレール設置支援方法を説明するための図である。 図3は、実施形態に係るレール設置支援装置の機能構成例を示すブロック図である。 図4は、実施形態に係るレール設置支援装置における処理の手順の一例を示すフロー図である。 図5は、変形例に係るレール設置支援装置における処理の手順の一例を示すフロー図である。 図6は、変形例に係るレール設置支援システムの構成例を示すブロック図である。
以下、図面を参照して、実施形態に係るレール設置支援装置、レール設置支援方法、レール設置支援システムおよびレール設置支援プログラムについて説明する。なお、以下に示す実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
まず、図1を用いて、実施形態に係るガイドレールの設置方法について説明する。図1は、実施形態に係るガイドレールの設置方法を説明するための図である。図1では、エレベータの昇降路を正面から見た図を示している。また、図1では、鉛直方向をZ方向、Z方向と直交するX方向、X方向およびZ方向と直交するY方向により表現される3軸直交座標を示している。
図1に示すように、ガイドレール50は、エレベータの昇降路に沿って2列設けられる。また、各列のガイドレール50は、鉛直方向(Z軸方向)に複数が連結して設けられる。そして、各ガイドレール50は、レールブラケット51を介して建屋の壁等に固定される。
具体的には、レールブラケット51は、鉛直方向に複数設けられ、例えば、ボルト等の締結具によって建屋に固定される。なお、図1に示す例では、1つのガイドレール50に1つのレールブラケット51が配置される場合を示しているが、1つのガイドレール50に複数のレールブラケット51が配置されてもよい。
また、鉛直方向に隣り合うガイドレール50同士は、レールジョイント52によって連結される。具体的には、1つのレールジョイント52は、鉛直方向に隣り合う2つのガイドレール50にボルトおよびナット等によって固定されることで、2つのガイドレール50を連結する。つまり、エレベータの最上階までの昇降路の高さは、複数のガイドレール50をレールジョイント52により連結することで実現される。
ここで、エレベータは、ガイドレール50に沿って走行するため、設置されたガイドレール50が曲がってしまうと、走行時において乗りかごに振動が生じてしまい、乗客の乗り心地が悪化することとなる。そのため、ガイドレール50を据え付ける工程では、芯出し工程と呼ばれるレール調整作業を行うことで、ガイドレール50を真っすぐに設置する。
従来、この芯出し工程では、エレベータの昇降路に対して鉛直に垂らしたピアノ線を基準としてガイドレール50が一直線となるように調整していた。具体的には、芯出し工程では、ガイドレールを建屋に固定するレールブラケットを基準線に沿って鉛直方向に一直線上に並べることで、ガイドレールを基準線に沿って一直線上となるように調整していた。
しかしながら、上述したように、エレベータの昇降路は、ガイドレール50同士をレールジョイント52で連結されるため、このレールジョイント52における連結箇所が、芯出し工程において加えられた力によって折れる場合がある。そのため、芯出し工程においてレールブラケット51を一直線上に並べたとしても、レールジョイント52における連結箇所の折れによりガイドレール50が実際には一直線上に並ばないおそれがあった。
また、芯出し工程は、作業者により手作業で行われることが一般的であり、例えば、ある箇所を調整すると他の箇所に影響が波及することを見極めながら作業を行う必要があるため、作業者の熟練度によっては芯出し工程の工数が増えてしまうおそれがあった。
そこで、本開示では、レール設置支援方法を実行することで、レールブラケット51を一直線上に並べることなく、ガイドレール50が真っすぐになるようにレールブラケット51の配置を決定するツールを提供する。なお、レール設置支援方法では、必ずしもレールブラケット51を一直線上に並べばないわけではなく、レールブラケット51が一直線上に並んだ状態でガイドレール50が最も真っすぐなる場合もあり得る。
図2を用いて、実施形態に係るレール設置支援方法について説明する。図2は、実施形態に係るレール設置支援方法を説明するための図である。なお、図2では、実施形態に係るレール設置支援方法の概要を説明することとし、より詳細なレール設置支援方法の内容については後述することとする。
図2の左図では、芯出し工程による調整前のガイドレール50を実線で示し、調整後のガイドレール50を破線で示している。また、図2の右図は、調整後のガイドレール50、レールブラケット51およびレールジョイント52を抜粋して示している。調整後のガイドレール50とは、すなわち、実施形態に係るレール設置支援方法により決定されたレールブラケット51の配置で調整した場合のガイドレール50を指す。
つまり、図2の右図に示すように、レール設置支援方法では、レールブラケット51を一直線上に並べるのではなく、レールブラケット51およびレールジョイント52の基準線60に対するバラつきが最小となるようにレールブラケット51の配置を決定する。この結果、レールブラケット51を一直線上に並べずとも、ガイドレール50の基準線60からのずれを少なくできる。なお、基準線60は、設計図等の図面上や、レール設置支援装置1が有する表示部3の画面上で設定されてもよく、あるいは、建築会社側がつける建屋墨を基に配置されたピアノ線位置であってもよい。
具体的には、実施形態に係るレール設置支援方法では、まず、レールブラケット51およびレールジョイント52の位置を示す変位情報を取得する。変位情報とは、基準線60からの変位を示す情報であり、例えば、基準線60を原点とするXYZ座標(図1参照)により表現される。
つづいて、実施形態に係るレール設置支援方法では、取得した変位情報に基づいて初期レール形状(図2左図の実線)を生成する。つづいて、実施形態に係るレール設置支援方法では、レールブラケット51の現在の位置から所定の目標位置まで移動(調整)した場合におけるガイドレール50の挙動をレール挙動シミュレーションにより算出する。レール挙動シミュレーションでは、各レールブラケット51の位置の各変位に対して各レールジョイント52や各レールブラケット51がどの程度変位するかを事前に測定あるいは解析して記録してモデル化したシミュレーションモデルを用いて行われる。
つまり、このシミュレーションモデルを用いたレール挙動シミュレーションを行うことで、作業者が実際にレールブラケット51を調整してガイドレール50の挙動を確認する必要がないため、芯出し工程の工数増加を抑制できるとともに、作業者の熟練度に寄らず安定して芯出し工程を行うことができる。
つづいて、実施形態に係るレール設置支援方法では、このレール挙動シミュレーションにより、レールブラケット51を目標位置に移動させた場合のレールブラケット51およびレールジョイント52の変位情報の変化を予測する。
つづいて、実施形態に係るレール設置支援方法では、変化前および変化後の変位情報それぞれについて、変位情報のバラつきに関する評価値を算出する。評価値を算出するための評価関数は、例えば、レールブラケット51の変位情報のピーク値(基準線60から最も離れたレールブラケット51の基準線60までの距離等)や、レールブラケット51までの距離の標準偏差等を用いることができる。
そして、実施形態に係るレール設置支援方法では、算出した評価値の比較結果に基づいて、レールブラケット51の配置を決定する。具体的には、レール設置支援方法では、変化前の変位情報に基づく変化前評価値と、変化後の変位情報に基づく変化後評価値とを比較し、変化後評価値が収束したか否かを判定する。つまり、レールブラケット51およびレールジョイント52の基準線60に対する変位が最小となったか否かを判定する。
レール設置支援方法では、変化後評価値が収束した場合、変化後の変位情報、すなわち、上述したレールブラケット51の目標位置を芯出し工程におけるレールブラケット51の最終的な配置として決定する。
なお、変化後評価値が収束しない場合、変化後評価値が収束するまでレールブラケット51の目標位置を変更して再度レール挙動シミュレーションを繰り返し実行する。
このように、実施形態に係るレール設置支援方法によれば、レールブラケット51およびレールジョイント52の基準線60に対する変位が最も小さくなるレールブラケット51の配置を決定することで、ガイドレール50を真っすぐに設置することを高精度に行うことができる。
また、実施形態に係るレール設置支援方法によれば、作業者はレールブラケット51およびレールジョイント52の変位情報の初期値を入力するだけで、レールブラケット51の最終的な目標位置を得られるため、芯出し工程の工数が嵩むこともなければ、作業者の熟練度により工数がばらつくこともない。
すなわち、実施形態に係るレール設置支援方法によれば、芯出し工程を効率良く、かつ、高精度に行うことができる。
さらに、実施形態に係るレール設置支援方法によれば、作業者の熟練度に寄らず安定して高精度に芯出し工程を行うことができるため、作業者の人的リソース確保を容易化できる。
また、実施形態に係るレール設置支援方法は、ガイドレール50の据え付け作業時に適用される場合に限らず、例えば、メンテナンス時において、一部のガイドレール50を微調整する場合にも適用可能である。これにより、一部のガイドレール50を微調整することで他のガイドレール50に影響が波及することを容易に把握できるため、メンテナンスの効率化および精度向上に寄与できる。
なお、レール設置支援方法では、ガイドレール50を走行した場合に乗りかごに生じる振動が最小となるようにレールブラケット51の配置を決定することができるが、かかる点の詳細については後述する。
次に、図3を用いて、実施形態に係るレール設置支援装置1の機能構成例について説明する。図3は、実施形態に係るレール設置支援装置1の機能構成例を示すブロック図である。なお、レール設置支援装置1は、例えば、可搬性の端末装置であり、スマートフォンや、タブレット型端末や、ノート型PC(Personal Computer)や、デスクトップPCや、携帯電話機や、PDA(Personal Digital Assistant)、ウェアラブルデバイス等により実現される。
実施形態に係るレール設置支援装置1は、通常の形式の双方向コモン・バスにより相互に連結されたCPU(中央演算処理装置)、所定の制御プログラム等を予め記憶しているROM(Read Only Memory)、及びCPUの演算結果を一時記憶するRAM(Random Access Memory)を少なくとも有するマイクロコンピュータを備える。レール設置支援装置1は、例えばROMの記憶する制御プログラム等が実行されることにより、機能概念的に、入力部2、表示部3、記憶部5、並びに制御部6を備える。
また、レール設置支援装置1は、例えば、可搬性の記憶媒体を接続可能な出力ポートとして機能する出力部4を備える。すなわち、出力部4は、制御部6の指示に従って、上記の記憶媒体に各種情報を出力する。例えば、出力部4は、制御部6の演算結果であるレールブラケット51の配置に関する配置情報を記憶媒体に出力する。記憶媒体に記憶された配置情報は、他の外部装置に保存されてもよく、例えば、芯出し工程を行う作業ロボットの動作指令として用いられてもよい。
入力部2は、作業者が各種情報を入力可能な入力部材で構成される。入力部2は、例えば、キーボードやマウス等の入力部材の操作を検知し、検知した操作に基づく情報を制御部6へ出力する。入力部2は、例えば、作業者から変位情報の初期値の入力を受け付ける。
また、入力部2は、変位情報を計るためのセンサが接続されても良く、かかるセンサから出力されるセンサ信号を基に変位情報の初期値を得ることもできる。
表示部3は、例えば、ディスプレイ等で構成され、制御部6から出力される情報を表示する機能を有する。表示部3は、例えば、制御部6から出力されるレールブラケット51の配置に関する配置情報を表示する。
記憶部5は、制御部6から出力される各種情報を記憶する。記憶部5は、例えば、入力部2によって入力された変位情報の初期値や、制御部6の演算結果等の情報を記憶する。
制御部6は、上述したレール設置支援方法を実行する。
具体的には、制御部6は、まず、レールブラケット51およびレールジョイント52の変位情報の初期値を取得する。制御部6は、取得した変位情報の初期値を記憶部5に記憶する処理を行う。なお、変位情報の初期値は、制御部6を介さずに入力部2から直接記憶部5に記憶されてもよい。
変位情報は、上述したように、基準線60からの変位を示す情報であり、例えば、基準線60を原点とするXYZ座標により表現される。なお、XYZ座標のうち、Z座標については、地面を原点とする高さとして表現されてもよい。また、変位情報は、XYZ座標に限定されず、基準線60からの方位および距離を示すベクトルにより表現されてもよい。
つづいて、制御部6は、取得した変位情報の初期値に基づいて、ガイドレール50の初期レール形状を生成する。また、制御部6は、変位情報の初期値に基づいて、かかる変位情報のバラつきに関する評価値を算出する。
評価値を算出するための評価関数は、変位情報を変数とした関数であり、例えば、レールブラケット51の変位情報のピーク値(基準線60から最も離れたレールブラケット51の基準線60までの距離等)や、レールブラケット51までの距離の標準偏差等である。なお、評価関数は、ピーク値や標準偏差に限らず、変位情報のバラつきを示す関数であれば任意の関数を採用可能である。
つづいて、制御部6は、レールブラケット51の目標位置を決定する。つまり、制御部6は、変位情報の初期値からレールブラケット51をどの程度変位させるかを決定する。目標位置は、例えば、上記した評価値に基づいて決定することができる。例えば、制御部6は、最も高いピーク値のレールブラケット51について、ピーク値が小さくなる目標位置を決定する。あるいは、制御部6は、標準偏差の偏差値が最も高い(最も低い)レールブラケット51について、標準偏差が小さくなる目標位置を決定する。なお、目標位置を決定するレールブラケット51の数は、1つであっても複数であってもよい。
また、すべてのレールブラケット51を変数(変位情報を変化可能)として扱ってもよいが、例えば、一部のレールブラケット51の変位情報については定数として扱ってもよい。変位情報を定数として扱うということは、かかるレールブラケット51については芯出し工程を行わないことを意味する。これは、例えば、レールブラケット51を芯出し工程すると他の部材と干渉するため動かせないといった何らかの事情が存在する場合に好適である。
また、すべてのレールブラケット51を変数として扱う場合であっても、例えば、一部のレールブラケット51を調整したい場合には、かかる調整したい一部のレールブラケット51のみの目標位置を決定するようにしてもよい。これにより、作業者が一部のレールブラケット51を調整したい場合に、他のレールブラケット51すべてを手作業で再調整する必要がないため、最小限の調整作業で済ませることができる。
また、目標位置は、評価値に基づいて決定されてもよく、任意のレールブラケット51を任意の目標位置に(ランダムに)決定してもよい。かかる場合、ランダムに決定した目標位置で後述する変化後評価値が悪化した場合には、かかる目標位置とは反対の方向に変位させた目標位置を次回決定するようにする。
あるいは、目標位置は、例えば、他の据え付け現場での作業履歴の情報に基づいて、最適解になるべく近い目標位置を決定するようにしたり、ガイドレール50全体の位置をずらす等といった特定の意図をもって決定されてもよい。
つづいて、制御部6は、レールブラケット51を現在の位置から目標位置まで移動させた場合のガイドレール50の挙動をレール挙動シミュレーションにより算出する。レール挙動シミュレーションでは、各レールブラケット51の位置の各変位に対して各レールジョイント52や各レールブラケット51がどの程度変位するかを事前に測定あるいは解析して記録してモデル化したシミュレーションモデルが用いられる。
つづいて、制御部6は、レール挙動シミュレーションにより、レールブラケット51を目標位置に移動させた場合のレールブラケット51およびレールジョイント52の変位情報の変化を予測する。
つづいて、制御部6は、予測した変化後の変位情報に基づいて、上述した評価値を算出する。つづいて、制御部6は、変化前(初期値)の変位情報に基づく変化前評価値と、変化後の変位情報に基づく変化後評価値とを比較することで、変化後評価値の収束を判定する。
具体的には、制御部6は、変化後評価値が収束した場合、変化後の変位情報、すなわち、レールブラケット51の目標位置を芯出し工程におけるレールブラケット51の最終的な配置として決定する。
なお、変化後評価値が収束しない場合、レールブラケット51の目標位置を変更して再度レール挙動シミュレーションを実行する処理を、変化後評価値が収束する(変化後評価値がこれ以上小さくならないようになる)まで繰り返し実行する。
具体的には、制御部6は、前回の変化後評価値の次のレール挙動シミュレーションにより変化後評価値が大きくなった場合には、前回の変化後評価値で収束したと判定する。
つづいて、制御部6は、評価値が収束した場合のレールブラケット51の目標位置を最終的な配置として決定する。そして、制御部6は、決定したレールブラケット51の配置に関する配置情報を表示部3へ表示したり、出力部4を介して外部の記憶媒体に記憶したり、記憶部5に記憶したりする。
つまり、制御部6は、記憶部5等にレールブラケット51の配置情報を記憶しておくことで、メンテナンス時に配置情報を確認すれば、現状のレールブラケット51における異常を容易に把握することができる。
次に、図4を用いて、実施形態に係るレール設置支援装置1の処理例について説明する。図4は、実施形態に係るレール設置支援装置1における処理の手順の一例を示すフロー図である。
図4に示すように、レール設置支援装置1の制御部6は、レールブラケット51およびレールジョイント52の変位情報の初期値を入力部2を介して取得する(ステップS101)。
つづいて、制御部6は、取得した変位情報に基づいて、ガイドレール50の初期レール形状を生成する(ステップS102)。つづいて、制御部6は、初期レール形状における変位情報を評価関数に入力することで、評価関数の算出結果である変化前評価値を算出する(ステップS103)。
つづいて、制御部6は、レールブラケット51の目標位置を決定する(ステップS104)。つづいて、制御部6は、レールブラケット51を目標位置まで移動した場合の、ガイドレール50の挙動を示すレール挙動シミュレーションを実行する(ステップS105)。
つづいて、制御部6は、レール挙動シミュレーション結果として得られたガイドレール50の挙動から予測した変化後の変位情報に基づいて変化後評価値を算出する(ステップS105)。つづいて、制御部6は、変化後評価値および変化前評価値を比較し、変化後評価値が収束したか否かを判定する(ステップS107)。
つづいて、制御部6は、変化後評価値が収束したと判定した場合(ステップS107:Yes)、目標位置をレールブラケット51の最終的な配置として決定する(ステップS108)。つづいて、制御部6は、決定したレールブラケット51の配置である目標位置に関する情報を表示部3を介して表示し(ステップS109)、処理を終了する。
なお、ステップS107において、制御部6は、変化後評価値が収束していないと判定した場合(ステップS107:No)、ステップS104を再度実行する。
<変形例>
なお、上述した実施形態では、レールブラケット51を一直線上に並べることなく、レールブラケット51の配置を決定するガイドレール50が真っすぐなるようなレールブラケット51の配置を決定する手法について説明したが、例えば、乗りかごの振動が小さくなるようなレールブラケット51の配置するようにしてもよい。
具体的には、制御部6は、変位情報の初期値に加えて、エレベータの諸元に関するエレベータ情報を入力部2を介して取得する。エレベータ情報には、走行速度や、乗りかごの質量、乗りかごとガイドレール50との間のバネ定数、粘性係数等が含まれる。
そして、制御部6は、エレベータ情報に基づいてエレベータの振動モデルを生成する。振動モデルとは、ガイドレール50の変位(形状)情報を基に走行時の乗りかご振動を求めるものである。つまり、制御部6は、ガイドレール50の変位情報を振動モデルに入力することで、振動モデルの出力として、乗りかごの振動に関する情報を予測する。
なお、規格型のエレベータの場合は、予め生成されたいくつかの振動モデルの中からエレベータ情報に基づいて選択されたり、いくつかの振動モデルを作業者等が選択してもよい。
つづいて、制御部6は、変位情報に基づく振動の情報を入力する評価関数を用いて、振動に関する振動評価値(変化前評価値)を算出する。振動評価値を算出するための評価関数は、例えば、振動波形のピーク値や、RMS(Root Mean Square)値、95%平均等であってもよい。つまり、評価関数は、振動の評価指標となる物理量を算出する関数であればよい。
つづいて、制御部6は、レールブラケット51の目標位置を決定する。目標位置は、評価値に基づいて決定されてもよく、任意のレールブラケット51を任意の目標位置に(ランダムに)決定してもよい。そして、制御部6は、レールブラケット51を現在の位置から目標位置まで移動した場合のガイドレール50の挙動をレール挙動シミュレーションにより算出する。
そして、制御部6は、変化後の変位情報に基づいて振動モデルによりシミュレーションを実行し、変化後の変位情報に基づく振動の情報を予測する。そして、制御部6は、予測した振動の情報を評価関数に入力して振動評価値(変化後評価値)を算出する。つづいて、制御部6は、変化前評価値および変化後評価値を比較し、変化後評価値の収束を判定する。
具体的には、制御部6は、変化後評価値が収束した場合、変化後の変位情報、すなわち、レールブラケット51の目標位置を芯出し工程におけるレールブラケット51の最終的な配置として決定する。
なお、変化後評価値が収束しない場合、レールブラケット51の目標位置を変更して再度レール挙動シミュレーションおよび振動モデルを用いたシミュレーションを実行する処理を、変化後評価値が収束する(変化後評価値がこれ以上小さくならないようになる)まで繰り返し実行する。これにより、乗りかごの振動が最小となるような芯出し工程を行うことができる。
つづいて、制御部6は、評価値が収束した場合のレールブラケット51の目標位置を最終的な配置として決定する。そして、制御部6は、決定したレールブラケット51の配置に関する配置情報を表示部3へ表示したり、出力部4を介して外部の記憶媒体に記憶したり、記憶部5に記憶したりする。
なお、本開示において、変位情報のバラつきに関する評価値および振動評価値双方に基づいてレールブラケット51の配置を決定してもよく、変位情報のバラつきに関する評価値または振動評価値のいずれか一方のみに基づいてレールブラケット51の配置を決定してもよい。
次に、図5を用いて、変形例に係るレール設置支援装置1の処理例について説明する。図5は、変形例に係るレール設置支援装置1における処理の手順の一例をフロー図である。
図5に示すように、制御部6は、エレベータの諸元に関するエレベータ情報を取得する(ステップS201)。つづいて、制御部6は、レールブラケット51およびレールジョイント52の変位情報の初期値を入力部2を介して取得する(ステップS202)。
つづいて、制御部6は、取得した変位情報に基づいて、ガイドレール50の初期レール形状を生成する(ステップS203)。
つづいて、制御部6は、レールブラケット51の目標位置を決定する(ステップS204)。つづいて、制御部6は、レールブラケット51を目標位置まで移動した場合の、ガイドレール50のレール挙動シミュレーションを実行する(ステップS205)。
つづいて、制御部6は、レール挙動シミュレーション結果として得られたレール形状およびエレベータ情報に基づいて走行シミュレーションを実行する(ステップS206)。つづいて、制御部6は、走行シミュレーションの結果に基づいて、乗りかごの振動波形を示すかご振動を算出する(ステップS207)。つづいて、制御部6は、かご振動の振動波形における変化前評価値および変化後評価値を算出し(ステップS208)、変化後評価値が収束したか否かを判定する(ステップS209)。
つづいて、制御部6は、変化後評価値が収束したと判定した場合(ステップS209:Yes)、目標位置をレールブラケット51の最終的な配置として決定する(ステップS210)。つづいて、制御部6は、決定したレールブラケット51の配置である目標位置に関する配置情報を表示部3を介して表示し(ステップS211)、処理を終了する。
なお、ステップS209において、制御部6は、変化後評価値が収束していないと判定した場合(ステップS209:No)、ステップS204を再度実行する。
なお、上述した実施形態では、レール設置支援装置1が変位情報の初期値の受け付けからレールブラケット51の配置決定までをすべて行う場合を示したが、例えば、レール設置支援装置1の一部の処理をサーバ装置が行ってもよい。
かかる点について、図6を用いて説明する。図6は、変形例に係るレール設置支援システムの構成例を示すブロック図である。
図6に示すように、レール設置支援システムSは、レール設置支援装置1と、サーバ装置100とを備える。なお、レール設置支援装置1の機能構成のうち、上述した実施形態と同様の構成については説明を省略する。
図6に示すように、レール設置支援装置1は、通信部7をさらに備える。通信部7は、所定の通信ネットワークを介してサーバ装置100と通信を行う。通信ネットワークは、3Gや、LTE(Long Term Evolution)、4G、5Gによる通信を行うための通信ネットワークである。
サーバ装置100は、通常の形式の双方向コモン・バスにより相互に連結されたCPU(中央演算処理装置)、所定の制御プログラム等を予め記憶しているROM(Read Only Memory)、及びCPUの演算結果を一時記憶するRAM(Random Access Memory)を少なくとも有するマイクロコンピュータを備える。レール設置支援装置1は、例えばROMの記憶する制御プログラム等が実行されることにより、機能概念的に、通信部110、制御部120、並びに記憶部130を備える。
レール設置支援システムSにおいて、レール設置支援装置1の制御部6は、入力部2を介した変位情報の初期値の取得処理、取得した初期値を通信部7を介してサーバ装置100へ送信する処理、サーバ装置100から演算結果であるレールブラケット51の配置情報の取得処理、配置情報の表示部3への表示処理等を行う。
つまり、レール設置支援装置1の制御部6は、レールブラケット51の配置決定に関する処理以外の処理を実行する。
そして、サーバ装置100の制御部120は、レールブラケット51の配置決定に関する処理を実行する。すなわち、制御部120は、上述した実施形態や変形例における目標位置の決定や、レール挙動シミュレーション、走行シミュレーション、評価値の算出および比較、レールブラケット51の配置決定に関する処理を行う。
つまり、レール設置支援システムSでは、簡易的な(処理負荷が低い)演算処理をレール設置支援装置1が担い、処理負荷が高い演算処理をサーバ装置100が担う。これにより、大規模演算が可能な高性能なCPUが搭載されたサーバ装置100の制御部120により高速、大量演算が可能となるため、より迅速、かつ、高精度にレールブラケット51の配置を決定することができる。特に、5G通信を用いることで、システム全体としての処理時間を大幅に短縮することができる。
上述したように、実施形態に係るレール設置支援装置1は、少なくとも制御部6を備える。制御部6は、エレベータの昇降路におけるガイドレール50を固定するレールブラケット51、および、ガイドレール50同士を連結するレールジョイント52それぞれについて、基準位置(基準線60)からの変位を示す変位情報を取得する。制御部6は、取得した変位情報に基づいて、レールブラケット51を所定の目標位置まで移動させた場合のレールブラケット51およびレールジョイント52の変位情報の変化を予測する。制御部6は、変化前および変化後の変位情報それぞれについて、変位情報のバラつきに関する評価値を算出する。制御部6は、算出した評価値の比較結果に基づいて、レールブラケット51の配置を決定する。これにより、本実施形態によれば、レールブラケット51を一直線上に並べることなく、ガイドレール50が真っすぐになるようにレールブラケット51の配置を決定することができ、芯出し工程を効率良く、かつ、高精度に行うことができる。
また、変形例に係るレール設置支援装置1では、制御部6が、変化前および変化後それぞれの変位情報について、変位情報に基づくレール形状のガイドレール50を走行した場合に乗りかごに生じる振動を予測し、変化前および変化後それぞれの変位情報に基づいて予測した振動の振動評価値を算出し、算出した振動評価値の比較結果に基づいて、レールブラケット51の配置を決定する。これにより、変形例のレール設置支援装置1では、実施形態に係るレール設置支援装置1と同様の上記の効果を奏する他、さらに、実際の乗り心地を最適化することができる。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。この実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。この実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 レール設置支援装置
2 入力部
3 表示部
4 出力部
5、130 記憶部
6、120 制御部
7、110 通信部
50 ガイドレール
51 レールブラケット
52 レールジョイント
60 基準線(基準位置)
100 サーバ装置
S レール設置支援システム

Claims (8)

  1. 制御部を少なくとも備えたレール設置支援装置であって、
    前記制御部は、
    エレベータの昇降路におけるガイドレールを固定するレールブラケット、および、前記ガイドレール同士を連結するレールジョイントそれぞれについて、基準位置からの変位を示す変位情報を取得し、
    取得した前記変位情報に基づいて、前記レールブラケットを所定の目標位置まで移動させた場合の前記レールブラケットおよび前記レールジョイントの前記変位情報の変化を予測し、
    変化前および変化後の前記変位情報それぞれについて、前記変位情報のバラつきに関する評価値を算出し、
    算出した前記評価値の比較結果に基づいて、前記レールブラケットの配置を決定する、
    レール設置支援装置。
  2. 制御部を少なくとも備えたレール設置支援装置によって実行されるレール設置支援方法であって、
    前記制御部が、
    エレベータの昇降路におけるガイドレールを固定するレールブラケット、および、前記ガイドレール同士を連結するレールジョイントそれぞれについて、基準位置からの変位を示す変位情報を取得する工程と、
    取得した前記変位情報に基づいて、前記レールブラケットを所定の目標位置まで移動させた場合の前記レールブラケットおよび前記レールジョイントの前記変位情報の変化を予測する工程と、
    変化前および変化後の前記変位情報それぞれについて、前記変位情報のバラつきに関する評価値を算出する工程と、
    算出した前記評価値の比較結果に基づいて、前記レールブラケットの配置を決定する工程と、
    を含むレール設置支援方法。
  3. 前記制御部が、
    前記変化前および変化後それぞれの前記変位情報について、前記変位情報に基づくレール形状の前記ガイドレールを走行した場合に乗りかごに生じる振動を予測する工程と、
    前記変化前および変化後それぞれの前記変位情報に基づいて予測した前記振動の振動評価値を算出する工程と、
    算出した前記振動評価値の比較結果に基づいて、前記レールブラケットの配置を決定する工程と、
    を含む請求項2に記載のレール設置支援方法。
  4. 前記ガイドレールには、複数の前記レールブラケットが設けられ、
    前記複数のレールブラケットそれぞれの前記変位情報のうち、少なくとも一部の前記変位情報が定数である、
    請求項2または3に記載のレール設置支援方法。
  5. 前記制御部が、
    決定した前記レールブラケットの配置に関する配置情報を表示部を介して表示する工程、
    を含む請求項2~4のいずれか1つに記載のレール設置支援方法。
  6. 制御部を少なくとも備えたレール設置支援装置によって実行されるレール設置支援方法であって、
    前記制御部が、
    エレベータの昇降路におけるガイドレールを固定するレールブラケット、および、前記ガイドレール同士を連結するレールジョイントそれぞれについて、基準位置からの変位を示す変位情報を取得する工程と、
    取得した前記変位情報に基づいて、前記レールブラケットを所定の目標位置まで移動させた場合の前記レールブラケットおよび前記レールジョイントの前記変位情報の変化を予測する工程と、
    変化前および変化後の前記変位情報それぞれについて、前記変位情報に基づくレール形状の前記ガイドレールを走行した場合に乗りかごに生じる振動を予測する工程と、
    前記変化前および変化後それぞれの前記変位情報に基づいて予測した前記振動の振動評価値を算出する工程と、
    算出した前記振動評価値の比較結果に基づいて、前記レールブラケットの配置を決定する工程と、
    を含むレール設置支援方法。
  7. 制御部を少なくとも備えたレール設置支援装置と、制御部を少なくとも備えたサーバ装置とが通信可能に接続されたレール設置支援システムであって、
    前記レール設置支援装置の前記制御部は、
    エレベータの昇降路におけるガイドレールを固定するレールブラケット、および、前記ガイドレール同士を連結するレールジョイントそれぞれについて、基準位置からの変位を示す変位情報を取得し、
    取得した前記変位情報を前記サーバ装置へ送信し、
    前記サーバ装置の前記制御部は、
    前記レール設置支援装置から受信した前記変位情報に基づいて、前記レールブラケットを所定の目標位置まで移動させた場合の前記レールブラケットおよび前記レールジョイントの前記変位情報の変化を予測し、
    変化前および変化後の前記変位情報それぞれについて、前記変位情報のバラつきに関する評価値を算出し、
    算出した前記評価値の比較結果に基づいて、前記レールブラケットの配置を決定し、
    決定した前記レールブラケットの配置を前記レール設置支援装置へ送信する
    レール設置支援システム。
  8. エレベータの昇降路におけるガイドレールを固定するレールブラケット、および、前記ガイドレール同士を連結するレールジョイントそれぞれについて、基準位置からの変位を示す変位情報を取得するステップと、
    取得した前記変位情報に基づいて、前記レールブラケットを所定の目標位置まで移動させた場合の前記レールブラケットおよび前記レールジョイントの前記変位情報の変化を予測するステップと、
    変化前および変化後の前記変位情報それぞれについて、前記変位情報のバラつきに関する評価値を算出するステップと、
    算出した前記評価値の比較結果に基づいて、前記レールブラケットの配置を決定するステップと、
    をコンピュータに実行させるためのレール設置支援プログラム。
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