JPH08133625A - エレベータのガイドレール据付誤差測定装置 - Google Patents

エレベータのガイドレール据付誤差測定装置

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JPH08133625A
JPH08133625A JP27774394A JP27774394A JPH08133625A JP H08133625 A JPH08133625 A JP H08133625A JP 27774394 A JP27774394 A JP 27774394A JP 27774394 A JP27774394 A JP 27774394A JP H08133625 A JPH08133625 A JP H08133625A
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car
guide rail
displacement
installation error
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JP27774394A
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Koji Inoue
幸次 井上
Makoto Shimodera
下寺  誠
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Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
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Hitachi Building Systems Engineering and Service Co Ltd
Hitachi Building Systems Engineering Co Ltd
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    • B66HOISTING; LIFTING; HAULING
    • B66BELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
    • B66B19/00Mining-hoist operation
    • B66B19/002Mining-hoist operation installing or exchanging guide rails

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  • Lift-Guide Devices, And Elevator Ropes And Cables (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ガイドレールの据付誤差データを、かごの変
位分だけでなく、昇降路内に鉛直に垂下させた基準線の
変位分も考慮して補正することにより、該基準線の振動
に影響されずに、昇降工程の全域に亘って連続的かつ高
精度な測定が行える、エレベータのガイドレール据付誤
差測定装置を提供する。 【構成】 かご変位検出器7a,7bの出力信号を用い
て基準線6の振れ幅の時間的変化を演算し、その振動デ
ータをレール変位検出器5a〜5cから出力される据付
誤差データに同期させることで、該据付誤差データに対
しかご2の変位分だけでなく基準線6の変位分も補正で
きるように、演算装置10を構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、昇降路壁に据え付けら
れたガイドレールの芯出し確認作業時に用いられる、エ
レベータのガイドレール据付誤差測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】エレベータのかごは、昇降路壁にブラケ
ット(支持部材)を介して据え付けられているガイドレ
ールに案内されて走行するので、このガイドレールの据
付精度によってエレベータの乗り心地は大きく左右され
る。そこでこれまでは、ガイドレールの据付作業時に、
昇降路内に基準線となるピアノ線等を垂下させ、この基
準線との相対位置をガイドレール固定用ブラケット毎に
測定することによって、ガイドレールの芯出し確認作業
を行っていた。
【0003】だが、このようなブラケット毎の芯出し確
認ではガイドレールを高い位置精度で据え付けることが
困難なので、昇降工程の全域に亘って連続的に芯出し確
認が行えるような装置の開発が、エレベータの作業員や
検査員から要望されていた。
【0004】そこで従来、実公平5−18366号公報
に記載されているように、エレベータのかごに、鉛直に
垂下させた基準線に対する該かごの水平方向の変位を検
出するためのかご変位検出器と、かごに対するガイドレ
ールの水平方向の変位等を検出するためのレール精度検
出器とを取り付けて、かごを低速で走行させながら連続
的にガイドレールの芯出し確認が行えるようにした装置
が提案されている。すなわち、この従来装置は、レール
精度検出器により測定されるガイドレールの据付誤差デ
ータを、測定時のかごの水平方向の変位分だけ補正する
ことにより、検出誤差を回避しつつ、連続的な芯出し確
認が行えるように意図されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来装置では、走行中のかごの水平方向の変位に起因する
誤差を補正するために、ピアノ線等の基準線とかごとの
相対位置をかご変位検出器によって測定するが、実際に
は、建屋の揺れやかごの走行風等の影響で、基準線自身
が水平方向に常時振動しているので、この基準線の振れ
幅に相当する値だけ、かごの変位量を測定して得た補正
データに誤差が生じてしまうという問題があった。
【0006】そこで例えば、基準線の張力をできるだけ
大きく設定してその振動を抑えることが考えられるが、
そのような対策を講じたとしても、高層ビルなどでは基
準線が水平方向に1ミリメートル以上振れることもある
ので、根本的な解決策とはならない。すなわち、ガイド
レールの据付誤差の許容値は1ミリメートル以下と考え
られているので、基準線に1ミリメートル以上の振れが
発生しうるとなると、ガイドレールの据付位置が正確で
あっても許容範囲外の誤差が検出されてしまったり、あ
るいは据付位置に許容範囲外の誤差があっても基準線の
振れに相殺されて検出されなくなるといった事態が起こ
りうる。したがって、上述した従来装置を用いても、ガ
イドレールの据付誤差を高精度に測定することは困難で
あった。
【0007】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、その目的は、昇降路内に鉛直に垂下される基準
線の振動に影響されずに、昇降工程の全域に亘って連続
的かつ高精度な測定が行えるエレベータのガイドレール
据付誤差測定装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上述した目的
は、ガイドレールに案内されて走行するかごに取り付け
られて、該かごに対する該ガイドレールの水平方向の変
位を検出するためのレール変位検出器と、前記かごに取
り付けられて、鉛直に垂下させた基準線に対する該かご
の水平方向の変位を検出するためのかご変位検出器と、
前記レール変位検出器から出力される据付誤差データを
前記かご変位検出器の出力信号に基づいて補正するかご
変位分補正手段とを備えたエレベータのガイドレール据
付誤差測定装置において、前記基準線の振れ幅の時間的
変化を演算する基準線振動検出手段と、前記レール変位
検出器から出力される据付誤差データを該データに同期
させた前記基準線振動検出手段の出力信号に基づいて補
正する基準線変位分補正手段とを備えることによって達
成される。
【0009】ここで、前記基準線振動検出手段は、前記
基準線の特定地点(例えば長手方向中間点)を測定した
振動データに基づいて、該基準線の振動を周期関数とそ
の奇数倍高調波とで表すことにより、該基準線の任意地
点における振れ幅の時間的変化を演算するように構成さ
れていれば好ましい。
【0010】
【作用】レール変位検出器から出力される据付誤差デー
タは、かごに対するガイドレールの変位を示しているの
で、このかごの基準線に対する変位を補正データとして
利用することは必要であるが、基準線自身が振動してい
るのであるから、この基準線の変位分(振れ)も補正デ
ータとして利用しないと、ガイドレールの据付誤差を正
確に測定することはできない。したがって、上述したよ
うに基準線の振れ幅の時間的変化を求めておき、レール
変位検出器から出力される据付誤差データを、かごの変
位分だけでなく基準線の変位分も考慮して補正してやれ
ば、基準線の振動に影響されない高精度な検出結果が得
られる。このとき、基準線振動検出手段から出力される
信号を、レール変位検出器から出力される据付誤差デー
タに同期させておけば、この変位検出器による測定が行
われた高さ位置においてその測定時に発生する基準線の
振れ幅を、補正データとして正しく用いることができ
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図1ないし図4に
基づいて説明する。ここで、図1は本実施例の要部の構
成を示す斜視図、図2は同実施例の演算処理動作を説明
するためのシステム構成図、図3は基準線の振動を説明
するための概念図、図4は同実施例の動作手順を示すフ
ローチャートである。
【0012】まず、図1において、符号1aは本実施例
で据付精度を測定する対象となるガイドレール、1bは
このガイドレール1aと対をなすガイドレール、2はこ
れらのガイドレール1a,1bに案内されて走行し図示
Z軸方向に沿って昇降するかご、3a,3b,3c,3
d,3e,3fはこのかご2上に取り付けられたガイド
ローラであり、これらのガイドローラ3a〜3fはそれ
ぞれ加圧ばね4a,4b,4c,4d,4e,4fによ
って、ガイドレール1a,1bの走行面上を転動するよ
うに加圧されている。5a,5b,5cはガイドレール
1aのかご2に対する水平方向の変位寸法を測定して据
付誤差を検出するためのレール変位検出器であって、こ
のうち5a,5cは図示Y軸方向の変位を検出するため
の検出器で、5bは図示X軸方向の変位を検出するため
の検出器である。6は昇降路の頂部から垂下されて最上
部と最下部とが固定されたピアノ線等からなる基準線、
7a,7bはこの基準線6との相対的な水平方向の位置
関係を検出するためのかご変位検出器であって、このう
ち7aは図示X軸方向の変位を検出するための検出器
で、7bは図示Y軸方向の変位を検出するための検出器
である。なお、これらのかご変位検出器7a,7bは、
かご2を走行させながら基準線6に対する該かご2の水
平方向の変位を検出するために用いられるが、かご2を
静止させた状態で基準線6自身の変位を検出するために
も用いられる。8はガイドレール1aのブラケット(支
持部材)や継ぎ足し位置を検出するための位置検出器、
9a,9b,9cはそれぞれレール変位検出器5a〜5
cをかご2に取着している取付装置、9dは位置検出器
8をかご2に取着している取付装置、9eはかご変位検
出器7a,7bをかご2に取着している取付装置であ
る。
【0013】また、符号10は、レール変位検出器5a
〜5cやかご変位検出器7a,7bや位置検出器8の出
力信号が入力される演算装置で、本実施例ではマイクロ
コンピュータを用いている。この演算装置10は、図1
の場合、レール変位検出器5a〜5cの出力信号に基づ
いてガイドレール1aの変位量を算出したり、かご変位
検出器7a,7bの出力信号に基づいてかご2の変位量
を算出したり、ガイドレール1aの変位量をかご2の変
位量や基準線6の振れ幅に基づいて補正して据付誤差を
算出したり、その据付誤差の発生位置を算出するなどの
演算処理を実行する。そして、この演算装置10から出
力される各種データは、ペン形オシロスコープ等の記録
装置11に入力されて、一定速度で排出される帯状の記
録紙上に記録されるようになっており、例えば、演算装
置10から出力されるガイドレール1aの据付誤差およ
びその発生位置に関するデータが、それぞれの信号レベ
ルに対応するグラフとして記録される。
【0014】次に、図2のシステム構成図を用いて、演
算装置10の演算処理動作について説明する。
【0015】同図において、符号12は演算装置10の
中央処理装置でマイクロプロセッサを使用しており、1
3は制御プログラムや演算プログラムを格納する記憶装
置でROMを使用しており、14は演算結果を格納する
記憶装置でRAMを使用しており、15は入力データや
演算結果を一旦記憶させておくための記憶装置でフロッ
ピーディスクを使用している。なお、このフロッピーデ
ィスク15は、ガイドレールの据付誤差測定後に、改め
て演算処理を行ったり記録装置11に出力させたりする
場合に用いられる。16はフロッピーディスク15の制
御装置、17はプリンタ、18はこのプリンタ17の制
御装置である。19a,19b,19cはそれぞれ前記
レール変位検出器5a〜5cのアナログ出力信号をデジ
タル信号に変換するA/D変換器、20a,20bはそ
れぞれ前記かご変位検出器7a,7bのアナログ出力信
号をデジタル信号に変換するA/D変換器、21は前記
位置検出器8のアナログ出力信号をデジタル信号に変換
するA/D変換器である。22a,22b,22cはそ
れぞれA/D変換器19a〜19cのデジタル信号入力
制御装置、23a,23bはそれぞれA/D変換器20
a,20bのデジタル信号入力制御装置、24はA/D
変換器21のデジタル信号入力制御装置で、これらの入
力制御装置はROM13によって制御される。なお、2
5はデータ信号や制御信号等の信号を伝送するためのバ
スラインである。
【0016】また、符号26はガイドレールのX軸方向
の補正済み変位量(据付誤差)を演算したデジタル信号
の出力制御装置、27はこの出力制御装置26のデジタ
ル信号をアナログ信号へ変換するD/A変換装置、28
はガイドレールのY軸方向の補正済み変位量を演算した
デジタル信号の出力制御装置、29はこの出力制御装置
28のデジタル信号をアナログ信号へ変換するD/A変
換装置、30はガイドレールの高さ位置を演算したデジ
タル信号の出力制御装置、31はこの出力制御装置30
のデジタル信号をアナログ信号へ変換するD/A変換装
置であり、これらの変換装置27,29,31で変換さ
れたアナログ信号はすべて前記記録装置11に入力され
る。
【0017】次に、図3を用いて、基準線6の振れ幅の
算出方法について説明する。
【0018】同図において、昇降路の頂部から垂下され
て最上部と最下部とが固定されている基準線6は、建屋
の揺れやかご2の走行風等の影響で、僅かながら水平方
向に常時振動しているが、この基準線6は上端と下端と
が固定されている弦とみなすことができるので、かかる
弦の振動と同様に、上下両端の間の距離の2倍を1周期
とする周期関数とその奇数倍高調波とからなる振動を行
うものと考えられる。すなわち、基準線6は、図3に示
す1次高調波、3次高調波、5次高調波等を合成した複
雑な振動を行うものと考えられ、このような振動を定量
化するため、本実施例では、基準線6の上端と下端の中
間点で振幅の時間的変化を測定し、これをFFT分析す
ることによって、基準線6の振動を周期関数とその奇数
倍高調波とで表示できるようにし、これにより、基準線
6の任意地点における振れ幅と周波数とが算出できるよ
うにしてある。
【0019】次に、図4のフローチャートを用いて、本
実施例の動作手順を説明する。
【0020】まず、基準線6の振動データを得るため、
ステップS1において、かご変位検出器7a,7bが基
準線6の長手方向中間点と対向する位置まで、かご2を
移動させた後、ステップS2において、かご2を静止さ
せた状態で、かご変位検出器7a,7bにより基準線6
の位置の測定を開始する。この測定は、かご2やガイド
レール1aの変位がない状態での測定なので、かご変位
検出器7a,7bから出力される信号は、基準線6の長
手方向中間点における水平方向の振れ幅の時間的変化を
測定した振動データとなり、この測定で得たアナログ信
号はA/D変換器20a,20bでデジタル信号に変換
されてから、デジタル信号入力制御装置23a,23b
に入力され、これをROM13が読み込んでRAM14
に記憶する。そしてステップS3においてROM13
が、この振動データをFFT分析するとともに、分析結
果から基準線6の振動を周期関数とその奇数倍高調波と
で表示し、これがRAM14に記憶される。このときR
OM13は、RAM14に記憶されているデジタル信号
入力制御装置23a,23bからのデジタル信号を読み
出し、さらに予めROM13に記憶されている演算処理
プログラムに従って演算を実行する。
【0021】さて、かご2を静止させた状態でのかご変
位検出器7a,7bによる基準線6の位置測定が終了し
たなら、ガイドレール1aの据付誤差を測定するため、
ステップS4において、かご2を最下階まで移動させて
一定時間静止させた後、ステップS5において、かご2
を低速で最上階まで移動させながら、レール変位検出器
5a〜5cやかご変位検出器7a,7bや位置検出器8
による測定を行う。ここで、かご2を最下階で一定時間
静止させるのは、以後の測定の時間軸と基準線6の振動
の時間軸とを合わせるためである。つまり、かご2を最
下階から上昇させる直前の静止時に、かご変位検出器7
a,7bにより基準線6の位置を測定して、前記ステッ
プS3にて算出表示した基準線6の振動パターンに基づ
いて、かご2の上昇開始位置における基準線6の振動の
時間軸を算出しておく。
【0022】こうしてかご2を低速運転させると、ガイ
ドローラ3a〜3cが加圧ばね4a〜4cによりガイド
レール1aに転動可能に弾圧されていることから、かご
2はこれらガイドローラ3a〜3cに案内されながら走
行し、このかご2に対するガイドレール1aの水平方向
の変位がレール変位検出器5a〜5cにより測定される
とともに、基準線6に対するかご2の水平方向の変位が
かご変位検出器7a,7bにより測定され、さらにガイ
ドレール1aのブラケットおよび継ぎ足し位置が位置検
出器8により測定される。そして、これらの検出器5a
〜5c,7a,7b,8の出力信号は、演算装置10に
入力され、そこで、基準線6に対するかご2の変位分だ
けガイドレール1aの変位量を補正する演算処理を行っ
て、このかご変位分補正済みデータをRAM14に記憶
する。また、演算装置10は、位置検出信号からガイド
レール1aのブラケットおよび継ぎ足し位置を検出する
演算処理を行って、そのデータをRAM14に記憶す
る。このとき、演算装置10内では、各検出器5a〜5
c,7a,7b,8からのアナログ信号がそれぞれ、A
/D変換器19a〜19c,20a,20b,21にて
デジタル信号に変換されてからデジタル信号入力制御装
置22a〜22c,23a,23b,24に入力され、
これをROM13が読み込んで、予め記憶されている演
算処理プログラムに従って演算するという動作が行われ
る。
【0023】次に、基準線6の振動に起因する検出誤差
を補正するため、前もって算出しておいたかご2の上昇
開始位置における基準線6の振動の時間軸と、前記ステ
ップS3にて算出表示した基準線6の振動パターン(周
期関数とその奇数倍高調波とによる表示)とを用いて、
ステップS6において、かご2の上昇時にレール変位検
出器5a〜5cやかご変位検出器7a,7bによる測定
が行われる任意の高さ位置で、その測定時刻に発生する
基準線6の振れ幅を算出し、これをRAM14に記憶す
る。そして、ステップS7において、前記ステップS5
で算出しておいたガイドレール1aのかご変位分補正済
みデータを、このデータの測定地点と同じ高さ位置で同
時刻に発生する基準線6の振れ幅分だけ補正し、こうし
て補正を完了したデータであるガイドレール1aの補正
済み変位量を、昇降工程の全域に亘って、ガイドレール
1aの据付誤差としてRAM14に記憶していく。ま
た、ステップS8では、このガイドレール1aの補正済
み変位量と、前記ステップS5で測定したガイドレール
1aのブラケットおよび継ぎ足し位置とが、記憶装置1
1に出力されて記録紙上に記録される。
【0024】なお、ガイドレール1bの据付誤差の測定
も、各種検出器の取付位置を変更したうえで、上述した
ガイドレール1aの場合と同様の手順で行われる。
【0025】このように本実施例は、基準線6の振れ幅
の時間的変化を求め、その振動データをレール変位検出
器5a〜5cから出力される据付誤差データに同期させ
た補正データとして用いており、該据付誤差データをか
ご2の変位分だけでなく基準線6の変位分も考慮して補
正しているので、ガイドレールの据付誤差の測定を、基
準線6の振動に影響されることなく高精度に、しかも昇
降工程の全域に亘って連続的に、行うことができる。
【0026】なお、上記実施例では、ガイドレールの据
付誤差データを記録装置11が自動的に記録するように
してあるが、測定データを一旦フロッピーディスク15
に記憶しておき、これを事務所等で改めて記録装置11
に記録したりプリンタ17に印字してデータ解析を行え
ば、現場作業の短縮化や解析精度の向上が図れる。
【0027】また、上記実施例では、基準線6の振動を
周期関数とその奇数倍高調波とで表す振動パターンを得
るために、該基準線6の中間点における振動をFFT分
析した測定データを用いているが、基準線6の任意の2
点における振動をFFT分析した測定データと、これら
2点間の距離とに基づいて、該基準線6の振動パターン
を得ることも可能である。
【0028】さらにまた、上記実施例では、ガイドレー
ルやかご2の変位を測定した高さ位置における当該測定
時の基準線6の振れ幅を算出し、この振れ幅を補正デー
タとして各測定地点のガイドレールの据付誤差を求めて
いるが、FFT分析により基準線6の振動の周波数成分
を算出し、ガイドレールの連続的な据付誤差データに対
し該周波数成分をフィルターをかけて取り除くという手
法で補正することも可能である。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、昇降路
内に鉛直に垂下される基準線の振れ幅の時間的変化を求
め、その振動データをレール変位検出器から出力される
据付誤差データに同期させた補正データとして用いるこ
とにより、該据付誤差データをかごの変位分だけでなく
基準線の変位分も考慮して補正するというものなので、
エレベータのガイドレールの据付誤差を、基準線の振動
に影響されることなく高精度に、しかも昇降工程の全域
に亘って連続的に測定できるという顕著な効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の要部の構成を示す斜視図である。
【図2】同実施例の演算処理動作を説明するためのシス
テム構成図である。
【図3】基準線の振動を説明するための概念図である。
【図4】同実施例の動作手順を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1a,1b ガイドレール 2 かご 5a〜5c レール変位検出器 6 基準線 7a,7b かご変位検出器 8 位置検出器 10 演算装置 11 記録装置 13 ROM 14 RAM

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 昇降路壁に据え付けられ複数本を継ぎ足
    すことで長手方向に延設されるガイドレールに対し、そ
    の据付誤差を昇降工程の全域に亘って連続的に測定する
    ための装置であって、前記ガイドレールに案内されて走
    行するかごに取り付けられて、該かごに対する該ガイド
    レールの水平方向の変位を検出するためのレール変位検
    出器と、前記かごに取り付けられて、鉛直に垂下させた
    基準線に対する該かごの水平方向の変位を検出するため
    のかご変位検出器と、前記レール変位検出器から出力さ
    れる据付誤差データを前記かご変位検出器の出力信号に
    基づいて補正するかご変位分補正手段とを備えたエレベ
    ータのガイドレール据付誤差測定装置において、 前記基準線の振れ幅の時間的変化を演算する基準線振動
    検出手段と、前記レール変位検出器から出力される据付
    誤差データを該データに同期させた前記基準線振動検出
    手段の出力信号に基づいて補正する基準線変位分補正手
    段とを備えたことを特徴とするエレベータのガイドレー
    ル据付誤差測定装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の記載において、 前記基準線振動検出手段が、前記基準線の特定地点を測
    定した振動データに基づいて、該基準線の振動を周期関
    数とその奇数倍高調波とで表すことにより、該基準線の
    任意地点における振れ幅の時間的変化を演算するように
    構成されていることを特徴とするエレベータのガイドレ
    ール据付誤差測定装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の記載において、 前記基準線振動検出手段が、前記基準線の特定地点と対
    向する位置に静止させた前記かご変位検出器の出力信号
    を用いて、該特定地点における振動データを得るように
    構成されていることを特徴とするエレベータのガイドレ
    ール据付誤差測定装置。 【請求4】 請求項2または3の記載において、 前記基準線の前記特定地点が、該基準線の長手方向中間
    点であることを特徴とするエレベータのガイドレール据
    付誤差測定装置。
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