JP3361448B2 - 長尺体の凹凸を連続的に測定する装置 - Google Patents

長尺体の凹凸を連続的に測定する装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カテナリ吊架式電
車線や剛体電車線のトロリ線、第三軌条などの長尺体の
凹凸を連続的に測定する装置に関し、特に水平方向に架
設されたトロリ線の凹凸を連続的に測定する装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】電気鉄道のトロリ線はできるだけ水平に
架設されることが望ましい。しかし実際には支持点高さ
の施工誤差、張力変化、ハンガ長の不整、ハンガ間弛
度、ドラムくせや工事の際の張りくせ等のくせ凹凸、波
状磨耗等による凹凸や架線金具の取付によりトロリ線高
さ、即ちレール面からの距離に変化が生じる。これらの
トロリ線凹凸はパンタグラフの接触力変動や離線の発生
に大きな影響を与え、集電性能を左右する大きな要因の
一つとなっている。しかし、波長の短いトロリ線の凹凸
の振幅は通常1mm以下の非常に小さいものであり、目
視でも確認することは難しく、これまで集電性能との関
連を定量的に評価することができなかった。また、電気
鉄道の高速化対応設備の研究やパンタグラフ異常離線、
トロリ線局部磨耗の原因調査等において使用できるトロ
リ線凹凸の測定装置も未だ実現されていない。
【0003】トロリ線の高さ測定装置は、例えば特開平
6−99765に開示されている。この装置は軌条上を
走行する軌陸車上に樹立したフレームに水平方向のガイ
ドレールを備え、このガイドレールに台車をそれぞれ移
動自在にして支持し、この台車に常に上昇力を受け、ト
ロリ線の下面に押圧接されるローラを備えた支持扞を昇
降自在に設け、この支持扞の押上手段に変位計を備え且
つローラにロータリエンコーダを備え、軌陸車の走行に
より吊架されたトロリ線の高さを測定するものである。
この測定装置は、軌条からトロリ線までの距離であるト
ロリ線高さを簡易かつ連続的に測定できるものである
が、トロリ線の凹凸を精度よく連続的に測定することは
できない。何故なら、支持扞の押圧力は弱いものの、押
上量は0.1mm程度となることや軌陸車、即ち測定台
の上下振動が測定値に影響を及ぼすので、トロリ線の凹
凸の測定としては十分な精度が得られないからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする第1
の課題は、測定装置を据えつけた測定台の上下振動の影
響を受けないで、長尺体の凹凸を精度良く連続的に測定
する装置を提供することである。また、解決しようとす
る第2の課題は、長尺体の凹凸波長が0.1m程度まで
の短い波長まで測定可能な長尺体の凹凸を精度良く連続
的に測定する装置を提供することである。更に解決しよ
うとする第3の課題は、トロリ線の凹凸を測定台の上下
振動の影響を受けないで、且つトロリ線の凹凸波長が
0.1m程度まで凹凸振幅が1mm程度まで精度よく連
続的に測定する装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は長尺体の変位を測定して変位信号を求め、こ
の変位信号から長尺体の傾斜を表す傾斜信号を算出し、
この傾斜信号を積分することによって長尺体の凹凸を連
続的に測定するようにした。また、長尺体の凹凸波長に
応じた補正を施して傾斜信号を積分することによって長
尺体の凹凸を連続的に測定するようにした。
【0006】上記課題を解決するための本発明の測定装
置を、長尺体の測定位置xにおける垂直方向の変位を測
定し第1変位信号y1(x) を出力する第1変位センサ、
前記測定位置xから微小間隔Δx離れた測定位置におけ
る前記長尺体の垂直方向の変位を測定し第2変位信号y
2(x+Δx) を出力する第2変位センサ、前記第1及び
第2変位信号から傾斜信号{y2(x+Δx) −y1(x)
}/Δxを算出する傾斜信号算出手段、及び前記傾斜
信号を積分する傾斜信号積分手段とで構成した。また、
前記傾斜信号積分手段を、長尺体の凹凸波長に応じた補
正を施して前記傾斜信号を積分するようにした。より具
体的には、前記傾斜信号積分手段を、測定しようとする
長尺体の凹凸波長をλとして表される傾斜測定値の真値
に対する比{ sinπ( Δx/λ)}/π(Δx/λ)の
逆数の周波数特性を有するインパルス応答関数を前記傾
斜信号{y2(x+Δx) −y1(x) }/Δxに重畳し積
分するようにようにした。
【0007】更に上記課題を解決する本発明の装置を、
水平方向に架設されたトロリ線の測定位置xにおける垂
直方向の変位を測定し第1変位信号y1(x) を出力する
第1非接触変位センサ、前記測定位置xから微小間隔Δ
x離れた測定位置における前記トロリ線の垂直方向の変
位を測定し第2変位信号y2(x+Δx) を出力する第2
非接触変位センサ、前記第1及び第2変位信号から傾斜
信号{y2(x+Δx)−y1(x) }/Δxを算出する傾
斜信号算出手段、測定しようとするトロリ線の凹凸波長
をλとして表される傾斜測定値の真値に対する比{ sin
π( Δx/λ)}/π(Δx/λ)の逆数の周波数特性
を有するインパルス応答関数を前記傾斜信号に重畳し積
分する傾斜信号積分手段とで構成した。更にまた、前記
第1及び第2非接触変位センサにはレーザー変位センサ
を採用した。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明に係る長尺体の凹凸を連続
的に測定する装置の実施においては、変位センサ、演算
装置、レコーダ等が用いられる。測定基準位置からの被
測定物である長尺体の変位を測定して変位信号を出力す
る変位センサは、接触型変位センサ又は非接触型変位セ
ンサのいずれも利用可能である。変位センサは2個用い
るのが最も望ましいが、3個又はその他の個数でも実現
できる。変位信号から傾斜信号を算出すること、長尺体
の凹凸波長に応じた補正を施すこと、この補正を施され
た傾斜信号を積分することを、別個の専用の演算装置で
実施してもよいが、汎用のパーソナルコンピュータを用
いてこれらの演算処理を行わせるのが最も実際的であ
る。測定結果はパーソナルコンピュータのメモリに記憶
され、利用目的に応じてレコーダ、プリンタ又はCRT
の出力装置により記録或いは表示される。勿論、専用の
演算装置を用いた場合、測定結果は直接に出力装置に与
えられる。
【0009】本発明は、以下の実施例に詳細に示す如
く、集電装置としてパンタグラフを用いる電車に給電す
るトロリ線の凹凸を連続的に測定するのに適用される
他、第三軌条などの長尺体の凹凸を連続的に測定する場
合にも適用できる。
【0010】
【実施例】図1は本発明の一実施例装置の回路図、図2
は本発明の測定原理を説明するための図である。これら
図1と図2において、測定台13上に取り付けられてい
る第1非接触変位センサ1aは、水平方向に架設された
トロリ線9の測定位置xにおける垂直方向の変位を測定
しアナログの第1変位信号y1(x) を出力する。また第
1非接触変位センサ1aとΔx離れて測定台13上に取
り付けられている第2非接触変位センサ1bは、前記測
定位置xから微小間隔Δx離れた測定位置における前記
トロリ線9の垂直方向の変位を測定しアナログの第2変
位信号y2(x+Δx) を出力する。第1変位信号y
1(x) は第1増幅器2aで増幅された後に第1アナログ
/デジタル変換器3aでデジタル信号に変換され、更に
第1ローパスフィルタ4aを経て傾斜演算器5の一方の
入力端子に加えられる。同様に、第2変位信号y2(x+
Δx) は第2増幅器2bで増幅された後に第2アナログ
/デジタル変換器3bでデジタル信号に変換され、更に
第2ローパスフィルタ4bを経て傾斜演算器5の他方の
入力端子に加えられる。
【0011】傾斜演算器5は第2変位信号と第1変位信
号の変位差Δyを算出し、更に傾斜信号Δy/Δxを算
出する。この傾斜信号Δy/Δxは積分器6で積分さ
れ、これによってトロリ線9の凹凸y(x)が求められ
る。積分器6の出力、即ち測定結果はレコーダ、プリン
タ或いはCRT等の出力装置8により記録或いは表示さ
れる。なお、係数設定器7は傾斜補正のための装置であ
るが、その機能については後述する。
【0012】図3は本発明の一実施例のトロリ線凹凸の
測定装置の構成を示す正面図、図4は2個のレーザー変
位計からなる変位センサの斜視図である。図3並びに図
4に示すトロリ線凹凸の測定装置の変位センサは第1変
位センサ1aである第1レーザー変位計と、第2変位セ
ンサ1bである第2レーザー変位計とを含む。第1レー
ザー変位計のセンサヘッドは第1投光器10aと第1受
光器11aであり、また第2レーザー変位計のセンサヘ
ッドは第2投光器10bと第2受光器11bである。実
施例装置に採用したレーザー変位計は、1200回/秒
の高速サンプリングで0.05μmの高分解能の市販の
透過型レーザー寸法測定装置である。
【0013】第1投光器10aと第1受光器11aは第
1センサ取付部材12a上に、また第2投光器10bと
第2受光器11bは第2センサ取付部材12b上に距離
Lだけ隔ててそれぞれ取り付けられている。これら第1
変位センサ1aのセンサヘッドと変位センサ1bのセン
サヘッドとの取り付け間隔Δxは、測定されるトロリ線
凹凸の波長を考慮して適当な値に選定される。図4にお
いては、第1投光器10aと第2投光器10bとの間隔
はΔxであり、また第1受光器11aと第2受光器11
bとの間隔も当然にΔxである。要するに、第1センサ
取付部材12aと第2センサ取付部材12bは、測定台
13上にセンサヘッド取付間隔Δx隔てて固定されてい
る。測定台13は、架台15と高さ調整用ジャッキ14
を介して作業台17に設置される。架台15と作業台1
7との間に設けられている可変伸長脚16は、測定台を
水平にするための傾斜調整用部材である。作業台17
は、レール上を走行する保守用車の一部を構成してもよ
い。
【0014】本発明の測定方法、図2を参照して更に詳
細に説明すると以下の通りである。トロリ線9の位置x
におけるトロリ線凹凸(測定の基準点からのトロリ線高
さ)をy(x)、測定台13の上下振動をn(x)、セ
ンサ1aとセンサ1bの取り付け間隔をΔxとすれば、
第1変位信号y1(x) と第2変位信号y2(x+Δx)は
数式1及び2の如くに表される。
【0015】
【数1】y1(x) =y(x)−n(x)
【数2】y2(x+Δx) =y(x+Δx)−n(x) これらの関係から、トロリ線凹凸y(x)は下式により
近似的に求めることができる。
【数3】y(x)=(1/Δx)∫{y2(x+Δx) −
1(x) }dx 数式3から明らかなように、本発明に係る測定装置はト
ロリ線の変位を検出し、変位信号からトロリ線傾斜信号
を算出し、このトロリ線傾斜信号を積分することによっ
てトロリ線凹凸を測定するものであり、そして、数式3
には測定台の上下振動n(x)は含まれない。従って、
本発明に係るトロリ線凹凸の測定装置、即ち長尺体の凹
凸の測定装置は、測定台の上下振動の影響を受けないと
いう優れた特長を有する。
【0016】ところで、上述の如く本発明に係る水平方
向に架設されたトロリ線の凹凸を連続的に測定する装置
は、2点間の変位差から傾斜を近似的に求めるため、凹
凸波長λにより誤差が生じる。そこで、この凹凸波長λ
による誤差を、本発明では以下に述べる手段により補正
した。本発明に係る水平方向に架設されたトロリ線の凹
凸を連続的に測定する装置において、傾斜演算器5で算
出され積分器6に入力される傾斜信号、即ち、傾斜測定
値gの傾斜真値gに対する比は数式4で表され
る。
【数4】 センサヘッド取付間隔Δxとトロリ線凹凸波長λとの比
Δx/λを横軸に傾斜測定値gの傾斜真値gに対す
る比g/gを縦軸とした図5の傾斜測定誤差のグ
ラフに示す如く、g/gはΔx/λが0のときに
1で、1のときに0である。そして、この間は、
/g 二次曲線に近い曲線でゆるやかに減少してい
る。即ち、トロリ線波長λがセンサヘッド取付間隔Δx
より大きければ大きいほど傾斜測定誤差は小さくなり、
逆にトロリ線波長λがセンサヘッド取付間隔Δxに近づ
けば近づくほど傾斜測定誤差は大きくなる。図5から、
センサヘッド取付間隔Δxとトロリ線凹凸波長λとの比
Δx/λが0.25であれば、傾斜誤差は10%程度で
あることが分かる。
【0017】実施例の測定装置においてセンサヘッド取
付間隔Δxは100mmとした。トロリ線に現れる凹凸
の波長は様々であるが、例えばλが10mであればΔx
/λは0.01となり、これに対応する図5のグラフ上
のg/gの値は殆ど1である。この程度の凹凸波
長であれば傾斜補正の必要はない。しかしながら、10
m以下であって、かなりセンサヘッド取付間隔Δxに近
い凹凸波長の測定には、傾斜補正が必要である。ところ
で本発明に係る長尺体の凹凸を連続的に測定する装置に
おいて傾斜測定値g を入力とし傾斜真値g を出力
とすると、前記装置は線形システムと考えることができ
る。そこで、傾斜測定値g から傾斜真値g を算出
するための具体的方法を、一般的な工学関係書籍(例え
ば朝倉書店発行の日野幹雄著 スペクトル解析 等)を参
照しながら説明する。即ち、上記の書籍等に示されてい
る通り、線形システムLに時系列信号y i (t) (ただしtは
時間)が入力されたとき、時系列出力信号y 0 (t)は数式
5の重畳積分で表される。これは、一種のフィルター処
理を行っていることに相当する。なお、重畳積分はたた
み込み積分とも呼ばれる。
【数5】 ここでh(t)は、システムLの周波数応答関数H(iω)
(ただしωは角周波数、Iは虚数単位)から得られるイ
ンパルス応答関数である。インパルス応答関数h(t)
は、上記の書籍等に示されている通り、数式6で表され
る。
【数6】 入力信号y i (t)の周波数特性をそれぞれY i (iω), Y o (i
ω)とすると、これらは数式7の関係にある。
【数7】 これらの性質を利用して、時系列入力信号y i (t)として
傾斜測定値g m を、またΔx/λを周波数に置き換えて線
形システムLを数式4の逆数の周波数特性を有するもの
とすれば、時系列出力信号y 0 (t)は、傾斜補正された傾
斜真値g として得られることになる。本発明をデジタ
ル計算機で実現する場合には、数式5の時系列入力信号
y i (t)と時系列出力信号y 0 (t)はいずれも離散化されたデ
ジタルデータの数列となり、従ってインパルス応答関数
h(t)も有限個数のデジタルデータの数列となる。この
場合のように線形デジタル信号処理システムの具体的な
計算手段は、一般的な工学関係書籍(例えば東京電機大
学出版局発行の中村尚五著 ビギナーズデジタル信号処
等)に示されている如く、数式8で表される。
【数8】 ここで、Tはサンプリング周期で、Mはインパルス応答関
数の次数でn番目のデジタルデータの計算手段を示して
いる。また、インパルス応答関数h(t)も、数式9で表
される。
【数9】 ここでR e は実数部を、ωoは最大角周波数を表す。
発明の実施例装置では図1に示す如く、係数設定器7で
sinπλ(Δx/λ)/π(Δx/λ)の逆数の周波数特
性を有するインパルス応答関数に対応する係数を数式9
によって積分器6に設定し、積分器6で傾斜信号{y2 (x
+Δx )−y1 (x) }/Δxに前記インパルス応答関数を重
畳し積分することによって、傾斜補正を施されたトロリ
線凹凸信号を得るようにしている。勿論、傾斜補正器、
例えば前記インパルス応答関数のフィルタを傾斜演算器
5の後段に設け、前記傾斜信号に所定の傾斜補正を施し
た後に積分するような回路構成にしてもよい。
【0018】図6は上述の本発明の一実施例の測定装置
によって測定されたトロリ線凹凸の測定例を示す。図6
において、下から2段目のゆるやかな波形がトロリ線凹
凸を表す出力信号波形であり、凹凸振幅は±10mm前
後である。また測定されたトロリ線は長さは100mで
ある。最下段の波形は、測定凹凸のうち波長10m以下
の成分のみを選択して拡大して示したものである。な
お、測定は測定装置を保守用車に載せてレール上を走行
しながら行ったが、走行速度は1m/sであった。
【0019】
【発明の効果】本発明は長尺体の変位を測定して変位信
号を求め、この変位信号から長尺体の傾斜を表す傾斜信
号を算出し、この傾斜信号を積分することによって長尺
体の凹凸を連続的に測定する装置であるので、測定装置
を据えつけた測定台の上下振動の影響を受けないで長尺
体の凹凸を精度良く連続的に測定することができるよう
になった。また、傾斜信号に長尺体の凹凸波長に応じた
補正を施して積分することにしたので、センサヘッドの
取付間隔に近い波長の凹凸まで精度良く測定できるよう
になった。更に、本発明に係る測定装置は信号処理が複
雑でなく、従って市販の機器・装置を構成要素として利
用することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る測定装置の一実施例の構成を示す
ブロック図である。
【図2】本発明に係る測定装置の測定原理を説明する図
である。
【図3】本発明に係る測定装置の一実施例の構成を示す
正面図である。
【図4】本発明に係る測定装置に用いられるセンサの一
例を示す斜視図である。
【図5】トロリ線傾斜の真値に対する測定値の比を示す
図である。
【図6】本発明の一実施例の測定装置で測定したトロリ
線凹凸の測定例を示す。
【符号の説明】
1a 第1センサ 1b 第2センサ 2a 第1増幅器 2b 第2増幅器 3a 第1A/D変換器 3b 第2A/D変換器 4a 第1ローパスフィルタ 4b 第2ローパスフィルタ 5 傾斜演算器 6 積分器 7 係数設定器 8 出力装置 9 トロリ線 10a 第1投光器 10b 第2投光器 11a 第1受光器 11b 第2受光器 12a 第1センサ取付部材 12b 第2センサ取付部材 13 測定台 14 ジャッキ 15 架台 16 傾斜調整手段 17 作業台
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 21/30 B60M 1/28 G01B 11/30

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長尺体の測定位置xにおける垂直方向の
    変位を測定し第1変位信号y 1 (x)を出力する第1変位セ
    ンサ、前記測定位置xから微小間隔Δx離れた測定位置に
    おける前記長尺体の垂直方向の変位を測定し第2変位信
    号y 2 (x+Δx)を出力する第2変位センサ、前記第1及び
    第2変位信号から傾斜信号{y 2 (x+Δx )−y 1 (x) }/Δ
    xを算出する傾斜信号算出手段、及び前記傾斜信号を積
    分する傾斜信号積分手段とからなる長尺体の凹凸を連続
    的に測定する装置において、前記傾斜信号積分手段が、
    測定しようとする長尺体の凹凸波長をλとして表される
    傾斜測定値の真値に対する比{sinπλ(Δx/λ)}/π
    (Δx/λ)の逆数の周波数特性を有するインパルス応
    答関数を前記傾斜信号{y 2 (x+Δx )−y 1 (x) }/Δxに
    重畳し積分することによって前記傾斜補正と積分を行う
    ものであることを特徴とする長尺体の凹凸を連続的に測
    定する装置。
  2. 【請求項2】 水平方向に架設されたトロリ線の測定位
    置xにおける垂直方向の変位を測定し第1変位信号y
    1 (x)を出力する第1非接触変位センサ、前記測定位置x
    から微小間隔Δx離れた測定位置における前記トロリ線
    の垂直方向の変位を測定し第2変位信号y 2 (x+Δx )を
    出力する第2非接触変位センサ、前記第1及び第2変位
    信号から傾斜信号{y 2 (x+Δx )−y 1 (x) }/Δxを算出
    する傾斜信号算出手段、及び前記傾斜信号を積分する傾
    斜信号積分手段とからなる水平方向に架設されたトロリ
    線の凹凸を連続的に測定する装置において、前記傾斜信
    号積分手段が、測定しようとするトロリ線の凹凸波長を
    λとして表される傾斜測定値の真値に対する比{sinπλ
    (Δx/λ)}/π(Δx/λ)の逆数の周波数特性を有
    するインパルス応答関数を前記傾斜信号{y 2 (x+Δx )−
    y 1 (x) }/Δxに重畳し積分することによって前記傾斜
    補正と積分を行うものであることを特徴とする水平方向
    に架設されたトロリ線の凹凸を連続的に測定する装置。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第2非接触変位センサがレ
    ーザー変位センサであることを特徴とする請求項2の水
    平方向に架設されたトロリ線の凹凸を連続的に測定する
    装置。
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