JP3107366B2 - 列車速度測定装置 - Google Patents

列車速度測定装置

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JP3107366B2 JP09010577A JP1057797A JP3107366B2 JP 3107366 B2 JP3107366 B2 JP 3107366B2 JP 09010577 A JP09010577 A JP 09010577A JP 1057797 A JP1057797 A JP 1057797A JP 3107366 B2 JP3107366 B2 JP 3107366B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、列車速度を地上で
測定する列車速度測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】列車走行により沿線に生じる地盤振動や
騒音の対策を検討する目的で、列車速度と地盤振動や騒
音との相対関係を明らかにするため、地盤振動と騒音の
測定とともに、その測定地点付近における列車速度を測
定する必要がある。列車速度を地上で測定するための従
来技術には、次のものがある。 (1)軌道に近い測定地点に待機している作業者が、走
行する列車を視認して、ストップウオッチ等の計時手段
を用いて列車の通過時間を測定し、その通過時間と既知
の列車長とに基づいて列車速度を計算するもの(以下、
第1の従来技術という)。 (2)列車走行により検知出力が得られる歪みセンサや
光センサ等の検知器を測定地点の軌道内又は軌道近傍に
予め設置しておき、上記検知出力の変化を時間経過とと
もに記録する。そして、列車通過時における検知出力の
記録に基づいて、すなわち列車の最前部の車軸(又は最
前部)が測定地点を通過してから、列車の最後部の車軸
(又は最後部)が上記測定地点を通過するまでに要した
通過時間を求め、その通過時間と既知の列車長、正確に
いえば、列車の最前部の車軸(又は最前部)から列車の
最後部の車軸(又は最後部)までの間の距離に基づいて
列車速度を計算するもの(以下、第2の従来技術とい
う)。 (3)超音波レーダや電波レーダ等を用いた非接触型の
速度計測装置を利用するもの(以下、第3の従来技術と
いう。)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来技術によれば、測定者は列車を視認して計時手段を
操作するため、測定場所が列車視認可能な軌道近傍など
に制限され、かつ、測定作業時間が列車視認可能な時間
帯に限定される。従って、高架、トンネル内、橋梁上な
ど、測定者が待機することが困難な場所での測定には不
向きである。また、人手により計時手段を操作するた
め、高精度な時間計測ができないから、正確な速度測定
が難しい。また、第2の従来技術によれば、正確な速度
測定ができる点で、第1の従来技術よりも優れている反
面、測定作業の前に、検知器を軌道内あるいは軌道近傍
に設置する作業及び測定作業後にその検知器を撤去する
作業が必要である。この設置作業及び撤去作業は、保安
上の理由から、列車運行が休止している時間帯に行わな
くてはならず、大掛かりで手間暇のかかるものとならざ
るを得ない。また、第1の従来技術と同様に、高架、ト
ンネル内、橋梁上などの人手による作業が不向きな場所
での測定には不向きである。さらに、第3の従来技術に
よれば、速度計測装置の精度信頼度が気象条件などの外
乱による影響を受けやすいと共に、第2の従来技術の場
合と同様に、速度計測装置の設置場所の制限と設置作業
及び撤去作業の困難性が伴うという問題がある。
【0004】本発明者の一人は、上記従来技術の問題点
を解消するため、鋭意研究を続けた結果、列車走行によ
り軌道、該軌道を支持する構造物又は地盤に発生する振
動(以下、地盤振動という。)をスペクトル解析して得
た線スペクトルの周波数間隔は高い精度で一定間隔とな
り、かつ、その周波数間隔は、列車速度と列車を構成す
る車両の車軸配置とに依存するという原理を見出した。
列車走行によって生じる地盤振動は、列車特有の起振力
列(車軸、台車及び車体の繰り返しの起振力列)による
強制振動として発生し、線形伝達系を通って観測される
ことが、文献1(物理探鉱、29〔2〕(昭和51−
4)吉岡、列車の走行による振動の発生機構についての
1考察、p.23−33)に記載されている。
【0005】一方、文献2(鉄道総研報告3〔8〕(1
989−8)吉岡、芦谷、軸重・軸配置が地盤振動に与
える影響、p.33−40)には、列車走行による地盤
振動加速度フーリエスペクトルの絶対値の2乗(エネル
ギースペクトル)を示す基本式が示されている。この基
本式の内、上記列車特有の起振力列を具体的に表す、列
車車両の繰り返し効果の時間フーリエ変換R(f/V)
を式(1)に示す。 R(f/V)={1+exp(2πiaf/V)}{1+exp(2πibf/ V)}{1−exp(2πiNAf/V}/{1−exp(2πiAf/V)} ……… (1) N:列車編成両数、A:1車両長、a:軸間距離、b:
台車間距離、V:列車速度、f:振動周波数、i=−
1 式(1)によれば、列車走行による地盤振動加速度フー
リエスペクトルの絶対値の2乗(エネルギースペクト
ル)は、1車両長A、軸間距離a、台車間距離b、列車
速度Vに依存することがわかる。
【0006】上記各変数A,a,bについて、車両の構
成を示す図1を参照して説明すると、一般的に列車の車
両1は、前後に配置された台車2a,2bによって支持
されている。各台車2a,2bは、それぞれ第1車軸3
a及び第2車軸3bを備えている。軸間距離aは、第1
車軸3a及び第2車軸3b間の距離である。台車間距離
bは、隣接する台車2a,2b間の同一車軸間の距離で
ある。1車両長Aは、隣接する車両の同一車軸間の距離
である。
【0007】図2(a)は、列車走行によって発生した
地盤振動の測定結果を示す線図であり、横軸に時間t
を、縦軸に振動加速度Avをそれぞれとっている。図2
(b)は、図2(a)の地盤振動の測定結果の内、時点
t1〜t2間の振動部分をスペクトル解析して得たスペ
クトル(パワー・スペクトル)を示す線図であり、横軸
に周波数fを、縦軸にスペクトル値Espをそれぞれと
っている。図2(b)に示されているように、スペクト
ルの大部分は、一定周波数間隔Δfpで存在する複数の
線スペクトルから構成されていることがわかる。ここ
で、上記周波数間隔Δfpは、上述した列車特有の起振
力列によって決定され、かつ、列車速度Vに比例してシ
フトすることが実測結果からわかっており、このこと
は、上述した式(1)によっても示されている。したが
って、列車特有のパラメータ(車両の車軸配置)、すな
わち、式(1)における1車両長A、軸間距離a、台車
間距離b、及び、振動の測定結果のスペクトルから得ら
れたピーク間の周波数間隔の値Δfpが既知であれば、
それらの値に基づいて、未知数である列車速度Vを算出
することが可能となる。
【0008】この見地に立てば、列車走行により発生す
る地盤振動を検出して振動の時系列信号を出力する振動
検出手段と、その時系列信号に対してスペクトル解析を
行って線スペクトルを生成するスペクトル解析手段と、
その線スペクトルの周波数間隔を得るとともに、その周
波数間隔と列車の車軸配置に基づく起振力列を表すパラ
メータとに基づいて列車の走行速度を算出して出力する
速度算出手段とを備えて列車速度測定装置を構成するこ
とができ、この列車速度測定装置は、振動検出手段から
入力される振動の時系列信号に基づいてスペクトル解析
手段が線スペクトルを生成して速度算出手段に出力する
と、速度算出手段は線スペクトルの周波数間隔と車両の
起振力列を現すパラメータとから列車の走行速度を算出
して、例えば速度表示手段に出力することができる。そ
して、列車速度を地上で測定する場合に、測定場所や検
知器の設置場所に制約を受けることなく、しかも、上記
振動発生原理及び振動特性を利用して高精度・高信頼度
に列車速度の計測が可能であるという利点がある。しか
しながら、上記列車速度測定装置のような構成とした場
合は、振動の時系列信号に対してスペクトル解析して得
た線スペクトルから列車速度を算出する際の処理の全部
をソフトウェアによって行うため、速度算出に関わるソ
フトウェアが複雑になり、その開発に多くのコストが必
要であり、かつ、運用上もソフトウェアの負担が大きい
という問題点がある。
【0009】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、その課題は、列車速度を地上で測定する場合
に、測定場所や検知器の設置場所に制約を受けることな
く、しかも、上記振動発生原理及び振動特性を利用して
高精度・高信頼度に列車速度の計測が可能で、なおか
つ、速度算出に関わるソフトウェアの簡素化を図り、ソ
フト開発に要するコストの削減が可能な列車速度測定装
置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明の列車速度測定装置は、列車走行に
より発生する地盤振動を検出して振動の時系列信号を出
力する振動検出手段と、前記時系列信号に対してスペク
トル解析を行って線スペクトルを生成するスペクトル解
析手段と、前記線スペクトルを、スペクトル値と周波数
とを縦横軸として画面表示するスペクトル表示手段と、
周波数間隔が等しい複数のカーソル線を生成して、前記
スペクトル表示手段にオーバーレイ表示させるカーソル
生成手段と、手動操作に応じて前記カーソル生成手段を
制御して、前記スペクトル表示手段にオーバーレイ表示
されている前記複数のカーソル線の周波数間隔を変化さ
せるカーソル制御手段と、前記スペクトル表示手段にオ
ーバーレイ表示されている前記複数のカーソル線が前記
スペクトル表示手段に表示されている線スペクトルと合
致した時の前記周波数間隔と列車の車軸配置による起振
力列を表すパラメータとに対応する列車の走行速度を算
出して出力する速度算出手段とを有することを特徴とし
ている。上記構成によれば、振動検出手段から入力され
る地盤振動の時系列信号に基づいてスペクトル解析手段
が線スペクトルを生成して出力する。スペクトル表示手
段は、線スペクトルを図形として表示する。カーソル生
成手段によってスペクトル表示手段上における周波数軸
に対して周波数間隔が等しい複数のカーソル線がオーバ
レイ表示される。操作者は、カーソル制御手段を操作す
ることによって、複数のカーソル線の間隔を線スペクト
ルの間隔に一致させる。そのときに、速度算出手段は、
カーソル表示手段に表示されている複数のカーソル線の
周波数間隔と起振力列パラメータとに対応する列車速度
を算出して、例えば速度表示手段に出力する。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の列車速度測
定装置が別個の振動記録部と速度換算部とで構成され、
前記振動記録部は、前記振動検出手段及びその振動検出
手段から出力される振動の時系列信号を記録媒体に記録
する記録手段を有し、前記速度換算部は、スペクトル解
析手段、前記スペクトル表示手段、前記カーソル生成手
段、前記カーソル制御手段及び前記速度算出手段を有
し、前記スペクトル解析手段は、前記記録媒体から再生
される前記振動検出信号を入力するものであることを特
徴としている。上記構成によれば、振動記録部は、列車
走行により発生する地盤振動の時系列信号を記録媒体に
記録する。速度換算部は、前記記録媒体から再生された
振動の時系列信号を入力してスペクトル解析手段によっ
て生成された線スペクトルをスペクトル表示手段に表示
させる。操作者は、カーソル制御手段を操作することに
よって、オーバレイ表示されている複数のカーソル線の
間隔を線スペクトルの間隔に一致させる。そのときに、
速度算出手段は、カーソル表示手段に表示されているカ
ーソル線群の周波数間隔と起振力列パラメータとに対応
する列車速度を算出して、例えば速度表示手段に出力す
る。
【0012】請求項3の発明は、列車速度測定装置が、
列車走行により発生する地盤振動を検出して振動の時系
列信号を出力する振動検出手段と、前記時系列信号に対
してスペクトル解析を行って線スペクトルを生成するス
ペクトル解析手段と、前記線スペクトルを、スペクトル
値と周波数とを縦横軸として画面表示するスペクトル表
示手段と、列車の起振力列を表すパラメータと任意に設
定される指標列車速度とに基づいて生成した指標スペク
トルを前記スペクトル表示手段にオーバーレイ表示させ
る指標スペクトル生成手段と、手動操作に応じて、前記
スペクトル表示手段にオーバレイ表示されている指標ス
ペクトルが前記スペクトル表示手段に表示されている線
スペクトルと合致させるべく前記指標スペクトル生成手
段に設定する前記指標列車速度を変化させる指標列車速
度設定手段と、前記指標列車速度設定手段によって前記
指標スペクトル生成手段に設定される前記指標列車速度
を表示する速度表示手段とを有することを特徴としてい
る。上記構成によれば、振動検出手段から入力される振
動の時系列信号に基づいてスペクトル解析手段が線スペ
クトルを生成して出力する。スペクトル表示手段は、線
スペクトルを図形として表示する。指標スペクトル生成
手段によって列車の起振力列を表すパラメータ及び指標
列車速度に基づいて生成された指標スペクトルがスペク
トル表示手段にオーバーレイ表示される。操作者は、指
標列車速度設定手段を操作して指標スペクトル生成手段
に設定する指標列車速度を変化させることによって、指
標スペクトルのパターンを上記線スペクトルのパターン
に一致させる。そのときに、指標列車速度設定手段から
指標スペクトル生成手段に設定されている指標列車速度
が列車速度として速度表示手段に表示される。
【0013】請求項4の発明は、請求項3の列車速度測
定装置が別個の振動記録部と速度換算部とで構成され、
前記振動記録部は、振動検出手段及びその振動検出手段
から出力される振動の時系列信号を記録媒体に記録する
記録手段を有し、前記速度換算部は、スペクトル解析手
段、前記スペクトル表示手段、前記指標スペクトル生成
手段、前記指標列車速度設定手段及び前記速度表示手段
を有し、前記スペクトル解析手段は前記記録媒体から再
生される前記振動検出信号を入力するものであることを
特徴としている。上記構成によれば、振動記録部は、列
車走行により発生する地盤振動の時系列信号を記録媒体
に記録する。速度換算部は、前記記録媒体から再生され
た振動の時系列信号を入力してスペクトル解析手段によ
って生成された線スペクトルをスペクトル表示手段に表
示させる。操作者は、指標列車速度設定手段を操作する
ことによって、指標スペクトルのパターンをスペクトル
表示手段に表示されている線スペクトルのパターンに一
致させる。そのときに、速度算出手段は、カーソル表示
手段に表示されている指標スペクトルの周波数間隔に対
応する列車速度を算出して速度表示手段に表示させる。
【0014】なお、本明細書において、列車とは、同一
の車軸配置を有する車両を複数台接続して構成されるも
のをいう。上記列車は、通常の列車や貨物列車の他、例
えば、モノレール、新交通システム及び工場等で使用さ
れる無人搬送システム等で使用される車両から構成され
るものを含む。また、上述した原理に基づいて、すなわ
ち列車の走行によって生じる地盤振動のスペクトル解析
結果(周波数間隔Δfp)と、車両の起振力列を示すパ
ラメータとから列車速度を求めることが可能であれば、
列車を構成する車両の形式や形態は限定されない。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の列車速度測定装置
の実施の形態について説明する。図3は本発明の列車速
度測定装置の基本的構成を示す概略図であり、図4は同
装置の第1の実施の形態の内部構成を示すブロック図、
図5は同装置の表示パネル面を示す説明図である。図3
の列車速度測定装置10は、列車走行により軌道、該軌
道を支持する構造物又は地盤等VTに発生する振動(地
盤振動)を検出して振動の時系列信号である振動検出信
号Svを出力する加速度センサ等から構成される振動検
出手段11と、本体12とから構成されている。本体1
2は、図4に示すように、第1の実施の形態の列車速度
測定装置10Aにおいては、速度表示手段13と、起振
力列パラメータ設定手段14と、レベル調整手段15
と、スペクトル解析手段16と、スペクトル表示手段1
9と、カーソル生成手段20と、カーソル制御手段22
とを有する。
【0016】速度表示手段13及びスペクトル表示手段
19、図5に示されているように、表示パネル面に設け
られている。速度表示手段13は、測定された列車速度
Vの数値を表示するためのものである。起振力列パラメ
ータ設定手段14は、後述する起振力列パラメータであ
る1車両長A、車軸間距離a及び台車間距離bを速度算
出手段22に入力するためのものであり、この起振力列
パラメータ設定手段14は、置数キー及びパラメータの
種類、すなわち上記A,a,bを特定するためのパラメ
ータ設定キーを具備している。
【0017】レベル調整手段15は、振動検知手段11
から出力された振動検出信号Svを処理しやすい大きさ
となるように増幅又は減衰するものである。スペクトル
解析手段16は、レベル調整手段15から入力される振
動検出信号Sv(図2(a)参照)を適当なサンプリン
グ間隔でサンプリングし、そのサンプリングした振動検
出信号Svのデータに対してスペクトル解析(例えばフ
ーリエ解析等)を行って、振動の線スペクトル(図2
(b)及び図5参照)を生成し、スペクトル表示手段1
9に入力する。
【0018】起振力列パラメータ設定手段14は、上記
各パラメータA,a,bを任意にすなわち計測対象列車
の車軸配置に対応して設定して速度算出手段22に与え
るためのものであるが、上記各パラメータが固定であれ
ば、すなわち同じ種類の列車の速度を測定することが決
まっている場合には、固定された各パラメータをメモリ
手段に格納するとともに、そのパラメータをメモリ手段
から読出して速度算出段22に設定するようにすればよ
い。この場合には、起振力列パラメータ設定手段14を
省略することもできる。また、起振力列パラメータは、
この列車速度測定装置の外部から通信によって速度算出
手段に設定するようにしてもよい。
【0019】スペクトル表示手段19は、スペクトル解
析手段16から出力される線スペクトル(図中実線で示
す)を周波数軸f及びそれに直交するスペクトル値の軸
Espの2軸で示される座標軸上に図形として表示する
ものである。
【0020】カーソル生成手段20は、周波数が等間隔
となる複数のカーソル線Cを生成してスペクトル表示手
段19にオーバレイ表示させるものである。なお、複数
のカーソル線Cの始線は、スペクトル表示手段19にお
いて周波数軸fの原点(0Hz)に一致するように表示
される。
【0021】カーソル制御手段21は、カーソル生成手
段20によってスペクトル表示手段19にオーバレイ表
示されている複数のカーソル線C間の周波数間隔Δfc
を調整するものであり、表示している周波数間隔Δfc
に対応する間隔データを出力する。このカーソル制御手
段21には、複数のカーソル線の間隔を調整するための
操作器21aが設けられている。この操作器21aは、
図5に一例を示すように、時計方向及び反時計方向に回
動するつまみを有しており、カーソル制御手段21は、
操作器21aの出力信号によって上記つまみの回転方向
及び回転量を認識して、その回転方向及び回転量に対応
してスペクトル表示手段19にオーバレイ表示されてい
る複数のカーソル線の間隔を変化させるとともに、その
間隔Δfcに対応する間隔データを出力する。
【0022】速度算出手段22は、カーソル制御手段2
1から入力される間隔データと、起振力列パラメータ設
定手段14から入力される起振力列パラメータとに基づ
いて、その時点でカーソル表示手段19に表示されてい
る複数のカーソル線Cの周波数間隔Δfcに対応する列
車速度を演算して出力するものである。すなわち、起振
力列パラメータが決まれば、線スペクトルの周波数間隔
は列車速度に応じてシフトするという関係があるから、
ある周波数間隔に対応する間隔データと、その間隔デー
タに対応する列車速度との対応関係がわかれば、速度算
出手段22は、間隔データの値に応じて列車速度を演算
することができる。なお、速度算出手段22は、カーソ
ル制御手段21から入力される複数のカーソル線の間隔
Δfcに対応する間隔データから周波数間隔を算出し、
その周波数間隔の値と起振力列パラメータとに基づいて
速度を算出するようにしてもよい。
【0023】図4、図5(a)、図5(b)を参照し
て、列車速度測定装置10Aの動作を説明すると、振動
検出手段11から出力された振動検出信号Svがスペク
トル解析手段16に入力されると、線スペクトルが実線
で示される。この段階では、破線で示す複数のカーソル
線Cは、未調整状態なので、通常は線スペクトルと一致
していない。すなわち、線スペクトルの周波数間隔Δf
pと複数のカーソル線の間隔Δfcとは不一致である。
速度表示手段13には、その状態での複数のカーソル線
の間隔Δfcに対応する速度が表示されている。
【0024】次に、測定者が操作器21aのつまみを操
作して、図5(b)に示すように、複数のカーソル線C
の間隔が線スペクトルに一致してぴったりと重なるよう
に調整すると、そのときの周波数間隔Δfpと、複数の
カーソル線の間隔Δfcとが一致する。そして、その状
態での複数のカーソル線の間隔Δfcに対応する速度が
速度算出手段22によって算出されて速度表示手段13
に表示される。ここで表示される値が測定された列車速
度である。
【0025】このように、線スペクトルの存在している
部分を基準として、複数のカーソル線の間隔と線スペク
トルの間隔とを手動操作によって一致させることにより
列車速度を算出することができる。この際、線スペクト
ルの欠けている部分については容易に視認できるので、
複数のカーソル線の間隔の調整を誤るおそれはほとんど
ない。すなわち、上述の第1の実施の形態によれば、線
スペクトルの周波数間隔Δfpの認識を手動操作によっ
て行っているため、線スペクトルから周波数間隔Δfp
を認識して速度を算出するためのソフトウェアの負担が
少なくて済むからソフト開発コストを削減することがで
きる利点がある。
【0026】第1の実施の形態は従来技術と違って、以
下の利点を有する。 (1)振動検出手段11の設置場所は、列車走行により
発生する地盤振動を検出することができれば、任意であ
る。軌道から離れても良い。したがって、従来測定が不
向きな場所であっても、問題なく列車速度を測定するこ
とができる。例えば、トンネル内の列車速度を測定する
場合には、トンネルの上や近傍で測定ができる。高架上
や橋梁上の列車速度を測定する場合には、高架や橋梁の
下部やそれらが設けられている地盤部分で測定ができ
る。また、振動検出手段11の設置場所は、振動検出手
段11が充分な大きさの振動検出信号Svを出力するこ
とができれば、どこでもよく、例えば、土の上でもかま
わない。なお、上記充分な大きさの振動検出信号Svと
は、その信号をスペクトル解析して得た振動の線スペク
トルがノイズ等の影響から明瞭に区別して識別できる程
度のものをいう。 (2)振動検出手段11は、軌道外の測定対象位置に置
くだけでよいので、従来と異なり、軌道上や軌道至近に
おける測定前の検知器の設置及び測定後の撤去作業を必
要としない。したがって、列車速度測定作業を大幅に簡
素化することができる。 (3)列車を目視する必要がないので、測定時間帯を選
ばない。すなわち、夜間であっても問題なく列車速度を
測定することができる。また、気象条件などによる影響
を受けない。 (4)目視による列車通過の時間計測を行わないので、
列車速度の測定結果に人為的な誤差が含まれず、正確な
列車速度を測定することができる。
【0027】上述した第1の実施の形態は、振動記録部
と速度換算部とに分けた構成とすることができる。この
ような第2の実施の形態を示すブロック図を図6に示
す。図6において、列車速度測定装置10Bを構成する
振動記録部100は、振動検出手段11、レベル調整手
段15及び記録再生手段18を有する構成とし、速度換
算部200Aは、速度表示手段13、起振力列パラメー
タ設定手段14、スペクトル解析手段16、速度算出手
段22、カーソル生成手段20、スペクトル表示手段1
9及びカーソル制御手段21を有する構成とすればよ
い。すなわち、振動記録部100には、上記第1の実施
の形態における振動検出手段11及びレベル調整手段1
5に加えて、振動検出信号Svを磁気テープ等の記録媒
体に記録及び再生するデータレコーダ等から構成される
記録再生手段(記録手段)18を有している。
【0028】上記構成によれば、列車速度の測定を行う
際には、振動記録部100のみがあればよい。すなわ
ち、列車車両の走行により発生する振動の伝達される振
動伝達物に振動検出手段11を設置しておき、振動検出
信号Svをレベル調整手段15を介して記録再生手段1
8に入力して、記録媒体に記録する。
【0029】このようにして、記録媒体に記録された振
動検出信号に基づいて列車速度を求める際には、振動記
録部100を速度換算部200Aに接続して、記録再生
手段18から再生出力される振動検出信号Svを速度換
算部200Aのスペクトル解析手段16に入力する。速
度換算部200Aを構成するスペクトル解析手段16、
スペクトル表示手段19、カーソル生成手段20、カー
ソル制御手段21、カーソル制御手段22、起振力列パ
ラメータ設定手段14及び速度算出手段22は、前述し
た図4の構成の場合と同様の処理動作を実行して、列車
速度を算出表示する。
【0030】上記第2の実施の形態によれば、振動記録
部100のみで列車車両の走行によって発生する振動に
対応する振動検出信号を記録し、その記録された振動検
出信号の再生出力を速度換算部200Aによって速度に
換算することができる。したがって、振動検出信号Sv
の測定作業と、列車速度算出作業とを分離して別々の場
所で行うことができる。つまり、速度測定の際には、振
動記録部100のみを携帯して測定位置で振動検出信号
を記録すればよく、測定作業の際に持ち歩く測定器材の
物量を減らすことができるので、測定位置が過酷な状況
にある場合にも、測定作業者の負担が軽くなる。
【0031】なお、操作器21aの形式は、回転方式の
ものに限定されるものではなく、任意の方式を採用すれ
ばよい。例えば、つまみを直線的に操作するスライド方
式でもよい。あるいは、キースイッチを押下することに
より複数のカーソル線の間隔を調整するようにしてもよ
い。
【0032】上述の実施の形態では、起振力列パラメー
タとして、1車両長A、台車間距離a、車軸間距離bを
用いたが、これは、1台の台車が2軸の車軸を備え、2
台の台車によって1台の車両を支持する形式の車両構造
の場合に適用されるものである。もし、台車及び車軸の
数及び配置関係が上記形式と異なる車両の速度測定を行
う場合には、起振力列パラメータの構成を台車及び車軸
の数及び配置関係に対応させればよい。
【0033】なお、本発明装置においては、振動検出信
号Svに対してスペクトル解析を行うことにより得られ
る線スペクトルの縦軸の単位は特に限定されない。これ
は、線スペクトルの周波数間隔のみを用いるためであ
る。
【0034】振動検出手段11は、加速度センサに限ら
れるものではなく、振動信号(振動の時系列信号)を出
力するものであればよく、速度センサでもよい。なお、
振動検出手段として速度センサを用いた場合には、振動
検出信号をスペクトル解析して得たスペクトルの縦軸の
単位が、加速度センサから出力される振動検出信号をス
ペクトル解析して得た場合のスペクトルの縦軸の単位と
は異なる。しかしながら、本発明では、線スペクトルの
周波数間隔のみを認識することができればよく、縦軸の
単位については特に限定されない。例えば、第1の実施
の形態において、スペクトル表示手段19は、スペクト
ルを、周波数軸とそれに直交するスペクトル値の軸との
2軸で示される座標上に図形として表示するものとして
説明したが、縦軸の単位は、別の数値単位でもかまわな
い。
【0035】また、上述した第2の実施の形態におい
て、振動記録部100の記録再生手段18とは別個の記
録再生手段を速度換算部200Aに設けた構成としても
よい。その際には、記録再生手段18によって振動検出
信号を記録した記録媒体を上記別個の記録再生手段によ
って再生することより、振動検出信号を速度換算部20
0Aのスペクトル解析手段16に与える。上記構成によ
れば、振動記録部100を速度換算部200Aに接続す
る必要がなく、振動検出信号を記録した記録媒体をやり
取りすればよいので、取扱いが容易である。
【0036】図7は、第3の実施の形態の列車速度測定
装置10Cの構成を示すブロック図である。振動検出手
段11及び本体12に設けられる速度表示手段13、起
振力列パラメータ設定手段14、レベル調整手段15、
スペクトル解析手段16、スペクトル表示手段19は、
上述した第1の実施の形態と同様の構成である。新たに
付加された指標スペクトル生成手段23は、起振力列パ
ラメータ設定手段14によって設定される起振力列パラ
メータと、新たに付加された指標速度設定手段24によ
って設定される指標列車速度とに基づいて、指標スペク
トルを生成し、スペクトル表示手段19に与える。スペ
クトル表示手段19は、その指標スペクトルをオーバレ
イ表示する。この指標スペクトルは、第1の実施の形態
で説明した任意の周波数間隔の線スペクトルを有するス
ペクトルと同じであり、本明細書の段落番号0004〜
0006で述べた原理に基づいて生成されるものであ
る。
【0037】指標速度設定手段24には、指標スペクト
ル生成手段23に設定する指標列車速度を可変するため
の操作器24aが設けられている。この操作器24a
は、第2の実施の形態で示した操作器21aと同様のも
のである。指標速度設定手段24は、操作器24aの出
力信号によって上記つまみの回転方向及び回転量を認識
して、その回転方向及び回転量に対応して指標スペクト
ル生成手段23に設定する指標列車速度を変化させる。
したがって、この指標列車速度を変化することによっ
て、指標スペクトル生成手段23がスペクトル表示手段
19にオーバレイ表示する指標スペクトルの線スペクト
ルの周波数間隔が変化する。速度表示手段13は、指標
速度設定手段24から出力される上記指標列車速度を表
示する。
【0038】上記構成による動作について説明する。操
作者は、スペクトル表示手段19にオーバレイ表示され
る指標スペクトルのパターンが線スペクトルのパターン
に合致するように操作器24aを調整する。指標スペク
トルのパターンが線スペクトルのパターンに合致した時
点で、速度表示手段25に表示されている指標列車速度
が実際の列車速度を指し示している。この場合には、線
スペクトルの周波数間隔を直接求める必要がなく、か
つ、人手によって指標スペクトルの周波数間隔を線スペ
クトルの周波数間隔に調整するので、ソフトウェアの負
担が減る利点がある。
【0039】この第3の実施の形態においても、第2の
実施の形態の場合と同様に、振動記録部と速度換算部と
に分けた構成とすることができる。このような第4の実
施の形態を示すブロック図を図8に示す。図8におい
て、列車速度測定装置10Dを構成する振動記録部10
0は、図6の装置と同様に、振動検出手段11、レベル
調整手段15及び記録再生手段18を有する構成とすれ
ばよい。一方、速度換算部200Bは、速度表示手段1
3、起振力列パラメータ設定手段14、スペクトル解析
手段16、スペクトル表示手段19、指標スペクトル生
成手段23及び指標速度設定手段24を有する構成とす
ればよい。このような構成とすることにより、第2の実
施の形態の場合と同様に、振動検出信号Svの振動測定
作業と、列車算出作業とを分離して別々の場所で行うこ
とができる。
【0040】起振力列の決定要素である列車の車軸の繰
り返し効果は、きちんと地上側に保たれて現れる。本願
発明のポイントは、車体自体の振動を地上側で検出する
ことを狙うものではなく、列車特有の構成(車軸配置)
に基づく上記車軸の繰り返し効果の検出を狙う点にあ
る。よって、本願発明においては、振動検出手段は車上
に設けられてはならず、地上に設けられなければならな
い。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜4の発
明は、以下のような共通の効果を奏する。 (1)振動検出手段の設置場所は、列車走行により発生
する地盤振動を検出することができれば、他の制約を受
けないので、従来技術では測定が不向きな場所でも、列
車速度の測定が可能である。 (2)振動検出手段は、測定位置に置くだけで測定がで
きるから、軌道上や軌道至近における測定前後の手間暇
のかかる検知器の設置及び撤去作業を行う必要がないの
で、列車速度測定作業を大幅に簡素化できる。 (3)測定を行う際に列車が見える必要がないので、測
定時間帯を選ばない。すなわち、夜間でも列車速度の測
定が可能である。 (4)目視による列車通過の時間計測を行う従来技術と
異なり、列車速度の測定結果に人為的な誤差が含まれ
ず、正確な列車速度を測定することができる。光セン
サ、超音波レーダなどによる列車検出を行う従来技術と
異なり、気象条件などによる影響を受けずに、正確な列
車速度の測定を行うことができる。
【0042】そして、請求項1の発明によれば、振動の
時系列信号に対してスペクトル解析して得た線スペクト
ルから列車速度を算出する際の処理の一部をカーソル制
御手段の手動操作によって行うため、速度算出に関わる
ソフトウェアを簡素化することができ、ソフト開発に要
するコストを削減することができる。
【0043】請求項2の発明によれば、請求項1の発明
装置を列車走行により生じる地盤振動を測定記録するた
めの振動記録部と記録された振動検出信号に基づいて列
車速度を求めるための速度換算部とに分離して構成した
ので、振動測定作業及び速度算出作業とを分離して別々
の場所で行うことができ、測定場所の環境の影響を受け
ずに速度算出作業を行なうことができる。
【0044】請求項3の発明によれば、振動の時系列信
号に対してスペクトル解析して得た線スペクトルから列
車速度を算出する際の処理の一部を指標列車速度手段の
手動操作によって行うため、速度算出に関わるソフトウ
ェアを簡素化することができ、ソフト開発に要するコス
トを削減することができる。
【0045】請求項4の発明によれば、請求項3の発明
装置を列車走行により生じる地盤振動を測定記録するた
めの振動記録部と記録された振動検出信号に基づいて列
車速度を求めるための速度換算部とに分離して構成した
ので、振動測定作業及び速度算出作業とを分離して別々
の場所で行うことができ、測定場所の環境の影響を受け
ずに速度算出作業を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】列車車両の構成を示す説明図である。
【図2】列車車両の走行による地盤振動の測定結果及び
そのフーリエ変換結果を示す線図である。
【図3】本発明の列車速度測定装置の基本的構成を示す
概略図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】第1の実施の形態における表示パネル面を示す
説明図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態を示すブロック図で
ある。
【図7】本発明の第3の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
10,10A,10B,10C,10D 列車速度測定
装置 11 振動検出手段 13 速度表示手段 14 起振力列パラメータ設定手段 16 スペクトル解析手段 18 記録再生手段(記録手段) 19 スペクトル表示手段 20 カーソル生成手段 21 カーソル制御手段 22 速度算出手段 23 指標スペクトル生成手段 24 指標速度設定手段 100 振動記録部 200A,200B 速度換算部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01P 3/00 - 3/42 G01P 3/50 - 3/60

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 列車速度を地上で測定する列車速度測定
    装置であって、 列車走行により軌道、該軌道を支持する構造物又は地盤
    に発生する振動を検出して振動の時系列信号を出力する
    振動検出手段と、 前記振動の時系列信号に対してスペクトル解析を行って
    線スペクトルを生成するスペクトル解析手段と、 前記線スペクトルを、ペクトル値を縦軸、周波数を横軸
    として画面表示するスペクトル表示手段と、 周波数間隔が等しい複数のカーソル線を生成して、前記
    スペクトル表示手段にオーバーレイ表示させるカーソル
    生成手段と、 手動操作に応じて前記カーソル生成手段を制御して、前
    記スペクトル表示手段にオーバーレイ表示されている前
    記複数のカーソル線の周波数間隔を変化させるカーソル
    制御手段と、 前記スペクトル表示手段にオーバーレイ表示されている
    前記複数のカーソル線が前記スペクトル表示手段に表示
    されている線スペクトルと合致した時の前記複数のカー
    ソル線の周波数間隔と列車の車軸配置に基づく起振力列
    を表すパラメータとに対応する列車の走行速度を算出し
    て出力する速度算出手段と、 を有することを特徴とする列車速度測定装置。
  2. 【請求項2】 振動記録部と速度換算部とに分離して構
    成され、 前記振動記録部は、前記振動検出手段及びその振動検出
    手段から出力される振動の時系列信号を記録媒体に記録
    する記録手段を有し、 前記速度換算部は、スペクトル解析手段、前記スペクト
    ル表示手段、前記カーソル生成手段、前記カーソル制御
    手段及び前記速度算出手段を有し、 前記スペクトル解析手段は前記記録媒体から再生される
    前記振動検出信号を入力するものであること、 を特徴とする請求項1記載の列車速度測定装置。
  3. 【請求項3】 列車速度を地上で測定する列車速度測定
    装置であって、 列車走行により軌道、該軌道を支持する構造物又は地盤
    に発生する振動を検出して振動の時系列信号を出力する
    振動検出手段と、 前記時系列信号に対してスペクトル解析を行って線スペ
    クトルを生成するスペクトル解析手段と、 前記線スペクトルを、ペクトル値を縦軸、周波数を横軸
    として画面表示するスペクトル表示手段と、 列車の起振力列を表すパラメータと任意に設定される指
    標列車速度とに基づいて指標スペクトルを生成し、その
    指標スペクトルを前記スペクトル表示手段にオーバーレ
    イ表示させる指標スペクトル生成手段と、 手動操作に応じて前記スペクトル表示手段にオーバレイ
    表示されている指標スペクトルが前記スペクトル表示手
    段に表示されている線スペクトルと合致させるべく前記
    指標スペクトル生成手段に設定する前記指標列車速度を
    変化させるための指標列車速度設定手段と、 前記指標列車速度設定手段によって前記指標スペクトル
    生成手段に設定される前記指標列車速度を表示する速度
    表示手段と、 を有することを特徴とする列車速度測定装置。
  4. 【請求項4】 振動記録部と速度換算部とに分離して構
    成され、 前記振動記録部は、前記振動検出手段及びその振動検出
    手段から出力される振動の時系列信号を記録媒体に記録
    する記録手段を有し、 前記速度換算部は、スペクトル解析手段、前記スペクト
    ル表示手段、前記指標スペクトル生成手段、前記指標列
    車速度設定手段及び前記速度表示手段を有し、 前記スペクトル解析手段は、前記記録媒体から再生され
    る前記振動検出信号を入力するものであること、 を特徴とする請求項3記載の列車速度測定装置。
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