JP7024331B2 - 絶縁回路基板の製造方法、ヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法、及び、絶縁回路基板の積層構造体の製造方法 - Google Patents

絶縁回路基板の製造方法、ヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法、及び、絶縁回路基板の積層構造体の製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、セラミックス基板の一方の面に、前記セラミックス基板の一方の面からの高さが異なる複数の回路部材を有する回路層が形成された絶縁回路基板の製造方法、ヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法、及び絶縁回路基板の積層構造体の製造方法に関するものである。
パワーモジュール、LEDモジュール及び熱電モジュールにおいては、絶縁層の一方の面に導電材料からなる回路層を形成した絶縁回路基板に、パワー半導体素子、LED素子及び熱電素子が接合された構造とされている。
例えば、風力発電、電気自動車、ハイブリッド自動車等を制御するために用いられる大電力制御用のパワー半導体素子は、動作時の発熱量が多いことから、これを搭載する基板としては、例えば窒化アルミニウムや窒化ケイ素などからなるセラミックス基板と、このセラミックス基板の一方の面に導電性の優れた金属板を接合して形成した回路層と、を備えた絶縁回路基板が、従来から広く用いられている。なお、絶縁回路基板としては、セラミックス基板の他方の面に金属板を接合して金属層を形成したものも提供されている。
例えば、特許文献1には、セラミックス基板の一方の面及び他方の面にアルミニウム板または銅板からなる回路層及び金属層が形成された絶縁回路基板が開示されている。
そして、絶縁回路基板の他方の面側には、ヒートシンクが接合されており、半導体素子から絶縁回路基板側に伝達された熱を、ヒートシンクを介して外部へ放散する構成とされている。
また、例えば特許文献2に示すように、一つのヒートシンクの上に複数の絶縁回路基板が配設されることがある。
この特許文献2においては、複数の絶縁回路基板にそれぞれ対応するように加圧手段を設け、それぞれの絶縁回路基板とヒートシンク側へと押圧することで、絶縁回路基板とヒートシンクとを確実に接合する構成とされている。
特許第3171234号公報 特開2016-063145号公報
ところで、上述の絶縁回路基板の回路層においては、回路パターンが形成され、複数の回路部材が回路上に配置された構造とされている。このような回路パターンは、通常、エッチングによって形成されている。このため、通常は、回路層は、同一の材質で同一の高さの回路部材が配列されることになる。
しかしながら、上述の絶縁回路基板においては、回路パターンを構成する一の回路部材の上にはんだ等を介して半導体素子が接合されるとともに、他の回路部材にはボンディングワイヤーが超音波接合されることがある。このように、回路層においては、それぞれの回路部材によっては被接合部材や接合方法が異なっており、それぞれに応じた材質や高さの回路部材を形成することが求められている。
ここで、複数の回路部材を回路パターン状に配列してセラミックス基板に接合することも考えられるが、高さが異なる回路部材をセラミックス基板側に向けて均一に押圧して接合することは困難であった。なお、回路部材はその接合面積が非常に小さいため、特許文献2に開示されているように、複数の回路部材に対して個別に加圧手段を設けることは困難であった。
また、最近では、低インダクタンス化を目的として、一の絶縁回路基板の回路層上に他の絶縁回路基板を積層した絶縁回路基板の積層構造体が提供されている。このような絶縁回路基板の積層構造体においては、一の絶縁回路基板の回路層の一部に他の絶縁回路基板が積層されるため、他の絶縁回路基板を接合するために積層方向に押圧すると、一の絶縁回路基板に対して局所的に押圧力が作用することになり、一の絶縁回路基板のセラミックス基板に割れ等が生じるおそれがあった。
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、高さが異なる複数の回路部材を有する回路層を備えた絶縁回路基板を製造することができる絶縁回路基板の製造方法、ヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法、及び一の絶縁回路基板の回路層上に他の絶縁回路基板を積層した絶縁回路基板の積層構造体の製造方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の絶縁回路基板の製造方法は、セラミックス基板の一方の面に、前記セラミックス基板の一方の面からの高さが異なる複数の回路部材を有する回路層が形成された絶縁回路基板の製造方法であって、前記セラミックス基板の一方の面に、高さが異なる複数の前記回路部材を積層配置する積層工程と、積層された複数の前記回路部材の前記セラミックス基板とは反対側の面に、それぞれの前記回路部材の積層高さの違いに応じた座繰り部が形成された座繰り押圧板を配置し、前記セラミックス基板と前記回路部材を積層方向に加圧するともに加熱して、前記セラミックス基板の一方の面に高さの異なる複数の前記回路部材を一括して接合する接合工程と、を備えており、前記座繰り部の深さhが、前記セラミックス基板の一方の面からの積層高さが最も低い基準回路部材と当該座繰り部に対応する前記回路部材との積層高さの差Δtに対して、0.70×Δt≦h≦1.25×Δtの範囲内とされていることを特徴としている。
この構成の絶縁回路基板の製造方法によれば、積層された複数の前記回路部材の前記セラミックス基板とは反対側の面に、それぞれの前記回路部材の積層高さの違いに応じた座繰り部が形成された座繰り押圧板を配置して前記セラミックス基板と前記回路部材を積層方向に加圧しており、前記座繰り部の深さhが、前記セラミックス基板の一方の面からの積層高さが最も低い基準回路部材と当該座繰り部に対応する前記回路部材との積層高さの差Δtに対して、0.70×Δt≦h≦1.25×Δtの範囲内とされているので、高さの異なる回路部材であっても、セラミックス基板側へと均一に押圧することが可能となる。よって、高さの異なる回路部材を確実にセラミックス基板の一方の面に接合することができる。
ここで、本発明の絶縁回路基板の製造方法においては、前記絶縁回路基板は、前記セラミックス基板の他方の面側に金属層を備えており、前記積層工程においては、前記セラミックス基板の他方の面に金属部材を積層し、前記接合工程においては、前記セラミックス基板の一方の面に高さの異なる複数の前記回路部材を一括して接合するとともに、前記セラミックス基板の他方の面に前記金属部材を接合する構成としてもよい。
この場合、セラミックス基板の他方の面側に金属部材を接合して金属層を形成する際に、セラミックス基板の一方の面側に高さの異なる回路部材が積層配置されていても、座繰り押圧板によって高さの異なる回路部材が均一に押圧されているので、金属部材も均一に押圧することができ、金属部材を確実に接合することができる。
また、本発明の絶縁回路基板の製造方法においては、前記金属層は、前記セラミックス基板の他方の面からの高さが異なる複数の金属部材を有しており、前記積層工程においては、前記セラミックス基板の他方の面に、高さが異なる複数の金属部材を積層配置し、前記接合工程においては、積層された複数の前記金属部材の前記セラミックス基板とは反対側の面に、それぞれの前記金属部材の積層高さの違いに応じた第2座繰り部が形成された第2座繰り押圧板を配置し、前記セラミックス基板と前記回路部材と前記金属部材を積層方向に加圧するともに加熱して、前記セラミックス基板の一方の面に高さの異なる複数の前記回路部材を一括して接合するとともに、前記セラミックス基板の他方の面に高さの異なる複数の前記金属部材を一括して接合する構成とされており、前記第2座繰り部の深さh2が、前記セラミックス基板の他方の面からの積層高さが最も低い基準金属部材と当該第2座繰り部に対応する前記金属部材との積層高さの差Δt2に対して、0.70×Δt2≦h2≦1.25×Δt2の範囲内とされている構成としてもよい。
この場合、積層された複数の前記金属部材の前記セラミックス基板とは反対側の面に、それぞれの前記金属部材の積層高さの違いに応じた第2座繰り部が形成された第2座繰り押圧板を配置して前記セラミックス基板と前記金属部材を積層方向に加圧しており、前記第2座繰り部の深さh2が、前記セラミックス基板の他方の面からの積層高さが最も低い基準金属部材と当該第2座繰り部に対応する前記金属部材との積層高さの差Δt2に対して、0.70×Δt2≦h2≦1.25×Δt2の範囲内とされているので、高さの異なる金属部材であっても、セラミックス基板側へと均一に押圧することが可能となる。よって、高さの異なる金属部材を確実にセラミックス基板と接合することができる。
本発明のヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法は、セラミックス基板の一方の面に、前記セラミックス基板の一方の面からの高さが異なる複数の回路部材を有する回路層が形成された絶縁回路基板と、前記セラミックス基板の他方の面側に配設されたヒートシンクと、を備えたヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法であって、前記セラミックス基板の一方の面に、高さが異なる複数の前記回路部材を積層配置するとともに、前記セラミックス基板の他方の面側に、ヒートシンクを積層する積層工程と、積層された複数の前記回路部材の前記セラミックス基板とは反対側の面に、それぞれの前記回路部材の積層高さの違いに応じた座繰り部が形成された座繰り押圧板を配置し、前記ヒートシンクと前記セラミックス基板と高さが異なる複数の前記回路部材とを積層方向に加圧するともに加熱して、前記セラミックス基板の一方の面に高さが異なる複数の前記回路部材とを一括して接合するとともに、前記セラミックス基板の他方の面側に前記ヒートシンクを配設する接合工程と、を備えており、前記座繰り部の深さhが、前記セラミックス基板の一方の面からの積層高さが最も低い基準回路部材と当該座繰り部に対応する前記回路部材との積層高さの差Δtに対して、0.70×Δt≦h≦1.25×Δtの範囲内とされていることを特徴としている。
この構成のヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法によれば、積層された複数の前記回路部材の前記セラミックス基板とは反対側の面に、それぞれの前記回路部材の積層高さの違いに応じた座繰り部が形成された座繰り押圧板を配置して前記セラミックス基板と前記回路部材を積層方向に加圧しており、前記座繰り部の深さhが、前記セラミックス基板の一方の面からの積層高さが最も低い基準回路部材と当該座繰り部に対応する前記回路部材との積層高さの差Δtに対して、0.70×Δt≦h≦1.25×Δtの範囲内とされているので、高さの異なる回路部材であっても、セラミックス基板側へと均一に押圧することが可能となる。よって、高さの異なる回路部材を確実にセラミックス基板と接合することができる。
また、セラミックス基板の一方の面側に高さの異なる回路部材が積層配置されていても、座繰り押圧板によって高さの異なる回路部材が均一に押圧されているので、ヒートシンクも均一に押圧されることになり、セラミックス基板の他方の面側にヒートシンクを確実に接合することができる。
本発明の絶縁回路基板の積層構造体の製造方法は、セラミックス基板の一方の面に回路層が形成された一の絶縁回路基板と、当該一の絶縁回路基板の前記回路層の上に積層された他の絶縁回路基板と、を備えた絶縁回路基板の積層構造体の製造方法であって、前記一の絶縁回路基板の前記回路層の上に、前記他の絶縁回路基板を積層する積層工程と、積層された前記他の絶縁回路基板の前記一の絶縁回路基板とは反対側の面に、前記一の絶縁回路基板の前記セラミックス基板の一方の面側の積層高さの違いに応じた座繰り部が形成された座繰り押圧板を配置し、前記一の絶縁回路基板と前記他の絶縁回路基板を積層方向に加圧するともに加熱して、前記一の絶縁回路基板の前記回路層上に前記他の絶縁回路基板を接合する接合工程と、を備えており、前記座繰り部の深さhが、前記一の絶縁回路基板のセラミックス基板の一方の面からの積層高さが最も低い基準高さと当該座繰り部に対応する部材の積層高さとの差Δtに対して、0.70×Δt≦h≦1.25×Δtの範囲内とされていることを特徴としている。
この構成の絶縁回路基板の積層構造体の製造方法によれば、積層された前記他の絶縁回路基板の前記一の絶縁回路基板とは反対側の面に、前記一の絶縁回路基板の前記セラミックス基板の一方の面側の積層高さの違いに応じた座繰り部が形成された座繰り押圧板を配置して前記一の絶縁回路基板と前記他の絶縁回路基板を積層方向に加圧しており、前記座繰り部の深さhが、前記一の絶縁回路基板のセラミックス基板の一方の面からの積層高さが最も低い基準高さと当該座繰り部に対応する部材の積層高さとの差Δtに対して、0.70×Δt≦h≦1.25×Δtの範囲内とされているので、前記一の絶縁回路基板のセラミックス基板に対して局所的に押圧力が負荷されることがなく、当該一の絶縁回路基板の前記回路層の上に他の絶縁回路基板を確実に接合することができる。
本発明によれば、高さが異なる複数の回路部材を有する回路層を備えた絶縁回路基板を製造することができる絶縁回路基板の製造方法、ヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法、及び一の絶縁回路基板の回路層上に他の絶縁回路基板を積層した絶縁回路基板の積層構造体の製造方法を提供することが可能となる。
本発明の第一の実施形態である絶縁回路基板の製造方法によって製造された絶縁回路基板を用いたパワーモジュールの断面説明図である。 図1に示す絶縁回路基板の説明図である。(a)が断面図、(b)が回路層側の上面図である。 図2に示す絶縁回路基板の製造方法を示すフロー図である。 図2に示す絶縁回路基板の製造方法を示す説明図である。 図4に示す絶縁回路基板の製造方法において用いられる座繰り押圧板及び第2座繰り押圧板の説明図である。 本発明の第二の実施形態であるヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法によって製造されたヒートシンク付き絶縁回路基板を用いたパワーモジュールの断面説明図である。 図6に示すヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法を示すフロー図である。 図6に示すヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法を示す説明図である。 図8に示す絶縁回路基板の製造方法において用いられる座繰り押圧板の説明図である。 本発明の第三の実施形態である絶縁回路基板の積層構造体の製造方法によって製造された絶縁回路基板の積層構造体の断面説明図である。 図10に示す絶縁回路基板の積層構造体の製造方法を示すフロー図である。 図10に示す絶縁回路基板の積層構造体の製造方法を示す説明図である。 図12に示す絶縁回路基板の積層構造体の製造方法において用いられる座繰り押圧板の説明図である。 実施例における回路部材の配置を示す説明図である。
以下に、本発明の実施形態について、添付した図面を参照して説明する。
<第一の実施形態>
図1に、本発明の第一の実施形態である絶縁回路基板の製造方法によって製造された絶縁回路基板10、及び、絶縁回路基板10を用いたパワーモジュール1を示す。
このパワーモジュール1は、絶縁回路基板10と、この絶縁回路基板10の一方側(図1において上側)にはんだ層2を介して接合された半導体素子3と、を備えている。
はんだ層2は、例えばSn-Ag系、Sn-Cu系、Sn-In系、若しくはSn-Ag-Cu系のはんだ材(いわゆる鉛フリーはんだ材)とされている。
半導体素子3は、半導体を備えた電子部品であり、必要とされる機能に応じて種々の半導体素子が選択される。
絶縁回路基板10は、図1及び図2(a)に示すように、セラミックス基板11と、このセラミックス基板11の一方の面(図1及び図2(a)において上面)に配設された回路層12と、セラミックス基板11の他方の面(図1及び図2(a)において下面)に配設された金属層13とを備えている。
セラミックス基板11は、回路層12と金属層13との間の電気的接続を防止するものであって、例えば、窒化アルミニウムや、窒化珪素、アルミナ等から構成される。本実施形態では、絶縁性の高い窒化アルミニウムで構成されている。
ここで、本実施形態では、セラミックス基板11の厚さは、0.2mm以上1.5mm以下の範囲内に設定されている。
回路層12は、セラミックス基板11の一方の面に、導電性に優れた金属からなる複数の回路部材22が接合されることにより形成されている。上述の回路部材22は、例えば、銅又は銅合金、アルミニウム又はアルミニウム合金等の圧延板やこれらのクラッド板等の金属板を打ち抜くことで得ることができる。
この回路層12においては、図2(b)に示すように、上述の回路部材22がパターン状に配置されることで回路パターンが形成されている。
そして、本実施形態においては、図1及び図2(a)に示すように、回路層12は、高さが異なる複数の回路部材22(第1回路部材22a、第2回路部材22b,第3回路部材22c)によって構成されている。ここで、第1回路部材22aは、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム片22aaと銅又は銅合金からなる銅片22acの積層体とされており、アルミニウム片22aaと銅片22acとの間にチタン層22atが形成されている。また、第2回路部材22b及び第3回路部材22cは、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成されている。
ここで、本実施形態では、回路層12の厚さ(各回路部材22のセラミックス基板11の一方の面からの高さ)は0.1mm以上1.0mm以下の範囲内に設定されている。また、図1及び図2(a)に示すように、第2回路部材22bが、セラミックス基板11の一方の面からの高さが最も低くなっている。
金属層13は、セラミックス基板11の他方の面に、熱伝導性に優れた金属からなる複数の金属部材23が接合されることにより形成されている。上述の金属部材23は、例えば、銅又は銅合金、アルミニウム又はアルミニウム合金等の圧延板やこれらのクラッド板等の金属板を打ち抜くことで得ることができる。
そして、本実施形態においては、図1及び図2(a)に示すように、金属層13は、高さが異なる複数の金属部材23(第1金属部材23a、第2金属部材23b)によって構成されている。ここで、第1金属部材23aは、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム片23aaと銅又は銅合金からなる銅片23acの積層体とされており、アルミニウム片23aaと銅片23acとの間にチタン層23atが形成されている。また、第2金属部材23bは、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成されている。
ここで、本実施形態では、金属層13の厚さ(各金属部材23のセラミックス基板11の他方の面からの高さ)は0.1mm以上1.0mm以下の範囲内に設定されている。また、図1及び図2(a)に示すように、第2金属部材23bが、セラミックス基板11の他方の面からの高さが最も低くなっている。
次に、本実施形態である絶縁回路基板10の製造方法について、図3から図5を参照して説明する。
(積層工程01)
まず、図4及び図5に示すように、セラミックス基板11の一方の面(図4及び図5において上面)に、高さの異なる複数の回路部材22(第1回路部材22a、第2回路部材22b、第3回路部材22c)を積層する。なお、これらの複数の回路部材22をパターン状に配列することで回路パターンが形成される。
このとき、本実施形態においては、セラミックス基板11と回路部材22の間に、接合材としてAl-Si系のろう材箔26を積層した。
また、第1回路部材22aにおいては、アルミニウム片22aaと銅片22acとの間に、チタン材28(厚さ3μm以上40μm)を積層した。
本実施形態では、図5に示すように、セラミックス基板11の一方の面に積層された状態で、第2回路部材22bのセラミックス基板11の一方の面からの積層高さtbが、第1回路部材22aのセラミックス基板11の一方の面からの積層高さta及び第3回路部材22cのセラミックス基板11の一方の面からの積層高さtcよりも低くなっており、この第2回路部材22bが基準回路部材とされる。なお、これらの各回路部材22の積層高さは、接合材等(図4及び図5においては、ろう材箔26、チタン材28)を含めた高さとなる。
また、図4及び図5に示すように、セラミックス基板11の他方の面(図4及び図5において下面)に、高さの異なる複数の金属部材23(第1金属部材23a、第2金属部材23b)を積層する。
このとき、本実施形態においては、セラミックス基板11と金属部材23の間に、接合材としてAl-Si系のろう材箔27を積層した。
また、第1金属部材23aにおいては、アルミニウム片23aaと銅片23acとの間に、チタン材29(厚さ3μm以上40μm)を積層した。
本実施形態では、図5に示すように、セラミックス基板11の他方の面に積層された状態で、第2金属部材23bのセラミックス基板11の他方の面からの積層高さt2bが、第1金属部材23aのセラミックス基板11の他方の面からの積層高さt2aよりも低くなっており、この第2金属部材23bが基準金属部材とされる。なお、これらの各金属部材23の積層高さは、接合材等(図4及び図5においては、ろう材箔27、チタン材29)を含めた高さとなる。
(接合工程S02)
次に、図4及び図5に示すように、積層された複数の回路部材22のセラミックス基板11とは反対側の面に、それぞれの回路部材22の積層高さの違いに応じた座繰り部42(42a、42c)が形成された座繰り押圧板40を配置する。
また、積層された複数の金属部材23のセラミックス基板11とは反対側の面に、それぞれの金属部材23の積層高さの違いに応じた第2座繰り部52(52a)が形成された第2座繰り押圧板50を配置する。
なお、これら座繰り押圧板40及び第2座繰り押圧板50は、カーボン材によって構成されている。
ここで、座繰り押圧板40における座繰り部42a、42cの深さhは、セラミックス基板11の一方の面からの積層高さが最も低い基準回路部材(本実施形態では第2回路部材22b)と当該座繰り部42a、42cに対応する回路部材(第1回路部材22a、第3回路部材22c)との積層高さの差Δtに対して、0.70×Δt≦h≦1.25×Δtの範囲内とされている。
すなわち、第1回路部材22aに対応する座繰り部42aの深さhaは、第1回路部材22aと第2回路部材22bとの積層高さの差Δta(=ta-tb)に対して、0.70×Δta≦ha≦1.25×Δtaの範囲内とされ、第3回路部材22cに対応する座繰り部42cの深さhcは、第3回路部材22cと第2回路部材22bとの積層高さの差Δtc(=tc-tb)に対して、0.70×Δtc≦hc≦1.25×Δtcの範囲内とされている。
ここで、座繰り押圧板40における座繰り部42の深さhが、セラミックス基板11の一方の面からの積層高さが最も低い基準回路部材と当該座繰り部42に対応する回路部材との積層高さの差Δtに対して、0.70×Δtよりも浅い場合には、基準回路部材を十分に押圧することができないおそれがある。一方、座繰り押圧板40における座繰り部42の深さhが、セラミックス基板11の一方の面からの積層高さが最も低い基準回路部材と当該座繰り部42に対応する回路部材との積層高さの差Δtに対して、1.25×Δtよりも深い場合には、座繰り部42に配設される回路部材22を十分に押圧することができなくなるそれがある。
よって、本実施形態では、座繰り押圧板40における座繰り部42の深さhを、セラミックス基板11の一方の面からの積層高さが最も低い基準回路部材と当該座繰り部42に対応する回路部材との積層高さの差Δtに対して、0.70×Δt≦h≦1.25×Δtの範囲内に設定している。
また、第2座繰り押圧板50における第2座繰り部52の深さh2は、セラミックス基板11の他方の面からの積層高さが最も低い基準金属部材(本実施形態では第2金属部材23b)と当該第2座繰り部52に対応する金属部材(第1金属部材23a)との積層高さの差Δt2に対して、0.70×Δt2≦h2≦1.25×Δt2の範囲内とされている。
すなわち、第1金属部材23aに対応する第2座繰り部52aの深さh2aは、第1金属部材23aと第2金属部材32bとの積層高さの差Δt2a(=t2a-t2b)に対して、0.70×Δt2a≦h2a≦1.25×Δt2aの範囲内とされている。
ここで、第2座繰り押圧板50における第2座繰り部52の深さh2が、セラミックス基板11の他方の面からの積層高さが最も低い基準金属部材と当該第2座繰り部52に対応する金属部材との積層高さの差Δt2に対して、0.70×Δt2よりも浅い場合には、基準金属部材を十分に押圧することができないおそれがある。一方、第2座繰り押圧板50における第2座繰り部52の深さh2が、セラミックス基板11の他方の面からの積層高さが最も低い基準金属部材と当該第2座繰り部52に対応する金属部材との積層高さの差Δt2に対して、1.25×Δt2よりも深い場合には、第2座繰り部52に配設される金属部材23を十分に押圧することができなくなるそれがある。
よって、本実施形態では、第2座繰り押圧板50における第2座繰り部52の深さh2を、セラミックス基板11の他方の面からの積層高さが最も低い基準金属部材と当該第2座繰り部52に対応する金属部材との積層高さの差Δt2に対して、0.70×Δt2≦h2≦1.25×Δt2の範囲内に設定している。
上述のように、複数の回路部材22のセラミックス基板11とは反対側の面に配設された座繰り押圧板40と、複数の金属部材23のセラミックス基板11とは反対側の面に配設された第2座繰り押圧板50と、を介して、積層方向に押圧しながら加熱し、セラミックス基板11と回路部材22とを接合して回路層12を形成し、セラミックス基板11と金属部材23とを接合して金属層13を形成する。
この接合工程S02においては、雰囲気を真空雰囲気(10-6Pa以上10-3Pa以下の範囲内)とし、加圧荷重を3kgf/cm以上35kgf/cm以下の範囲内、加熱温度を630℃以上643℃以下の範囲内、保持時間を30分以上360分以下の範囲内に設定した。
なお、第1回路部材22aのアルミニウム片22aaと銅片22acはそれぞれチタン材28と固相拡散接合される。また、第1金属部材23aのアルミニウム片23aaと銅片23acはそれぞれチタン材29と固相拡散接合される。
以上のようにして、本実施形態である絶縁回路基板10が製造される。
(半導体素子接合工程S03)
次に、回路層12(第3回路部材22c)の一方の面に、はんだ材を介して半導体素子3を積層し、還元炉内においてはんだ接合する。
上記のようにして、本実施形態であるパワーモジュール1が製造される。
以上のような構成とされた本実施形態である絶縁回路基板10の製造方法によれば、積層された複数の回路部材22(第1回路部材22a、第2回路部材22b、第3回路部材22c)のセラミックス基板11とは反対側の面に、それぞれの回路部材22の高さの違いに応じた座繰り部42(42a、42c)が形成された座繰り押圧板40を配置してセラミックス基板11と回路部材22を積層方向に加圧しており、座繰り部42の深さhが、セラミックス基板11の一方の面からの高さが最も低い基準回路部材(本実施形態では、第2回路部材22b)と当該座繰り部42に対応する回路部材22(第1回路部材22a、第3回路部材22c)との高さの差Δtに対して、0.70×Δt≦h≦1.25×Δtの範囲内とされているので、高さの異なる回路部材22であっても、セラミックス基板11側へと均一に押圧することが可能となる。よって、高さの異なる回路部材22を確実にセラミックス基板11の一方の面に接合することができる。
また、本実施形態である絶縁回路基板10の製造方法によれば、積層された複数の金属部材23(第1金属部材23a、第2金属部材23b)のセラミックス基板11とは反対側の面に、それぞれの金属部材23の高さの違いに応じた第2座繰り部52(52a)が形成された第2座繰り押圧板50を配置してセラミックス基板11と金属部材23を積層方向に加圧しており、第2座繰り部52の深さh2が、セラミックス基板11の他方の面からの高さが最も低い基準金属部材(本実施形態では、第2金属部材23b)と当該第2座繰り部52に対応する金属部材23(第1金属部材23a)との高さの差Δt2に対して、0.70×Δt2≦h2≦1.25×Δt2の範囲内とされているので、高さの異なる金属部材23であっても、セラミックス基板11側へと均一に押圧することが可能となる。よって、高さの異なる金属部材23を確実にセラミックス基板11の他方の面に接合することができる。
さらに、本実施形態である絶縁回路基板10によれば、回路層12が、セラミックス基板11の一方の面からの高さが異なる複数の回路部材22を備えているので、接合される被接合部材や接合方法に適した回路部材22を適切に配置することができる。なお、回路部材22を個別に接合して回路パターンを形成しているので、回路部材22の材質を接合される被接合部材や接合方法に応じて選択することができる。
また、本実施形態である絶縁回路基板10によれば、金属層13がセラミックス基板11の他方の面からの高さが異なる複数の金属部材23を備えているので、接合される被接合部材や接合方法に適した金属部材23を適切に配置することができる。なお、金属部材23を個別に接合しているので、金属部材23の材質を接合される被接合部材や接合方法に応じて選択することもができる。
<第二の実施形態>
図6に、本発明の第二の実施形態であるヒートシンク付き絶縁回路基板130の製造方法によって製造されたヒートシンク付き絶縁回路基板130、及び、このヒートシンク付き絶縁回路基板130を用いたパワーモジュール101を示す。なお、第一の実施形態と同様の部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
このパワーモジュール101は、ヒートシンク付き絶縁回路基板130と、このヒートシンク付き絶縁回路基板130の一方側(図6において上側)にはんだ層2を介して接合された半導体素子3と、を備えている。
また、ヒートシンク付き絶縁回路基板130は、絶縁回路基板110と、この絶縁回路基板110に接合されたヒートシンク131と、を備えている。
絶縁回路基板110は、図6に示すように、セラミックス基板11と、このセラミックス基板11の一方の面(図6において上面)に配設された回路層112と、セラミックス基板11の他方の面(図6において下面)に配設された金属層113とを備えている。
回路層112は、セラミックス基板11の一方の面に、導電性に優れた金属からなる回路部材122が接合されることにより形成されている。上述の回路部材122は、例えば、銅又は銅合金、アルミニウム又はアルミニウム合金等の圧延板やこれらのクラッド板等の金属板を打ち抜くことで得ることができる。
この回路層112においては、上述の回路部材122がパターン状に配置されることで回路パターンが形成されている。
そして、本実施形態においては、図6に示すように、回路層112は、高さが異なる複数の回路部材122(第1回路部材122a、第2回路部材122b,第3回路部材122c)によって構成されている。ここで、第1回路部材122aは、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム層122aaと銅又は銅合金からなる銅層122acのクラッド材とされており、第2回路部材122b及び第3回路部材122cは、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成されている。
ここで、本実施形態では、回路層112の厚さ(各回路部材122のセラミックス基板11の一方の面からの高さ)は0.1mm以上1.0mm以下の範囲内に設定されている。また、図6に示すように、第2回路部材122bが、セラミックス基板11の一方の面からの高さが最も低くなっている。
金属層113は、図8に示すように、セラミックス基板11の他方の面(図8において下面)に、熱伝導性に優れた金属からなる金属部材123が接合されることにより形成されている。本実施形態においては、金属部材123は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム板とされている。
ここで、本実施形態では、金属層113の厚さは0.1mm以上1.0mm以下の範囲内に設定されている。
ヒートシンク131は、前述の絶縁回路基板110を冷却するためのものであり、本実施形態においては、熱伝導性が良好な材質で構成された放熱板とされ、例えば、銅や銅合金、アルミニウムやアルミニウム合金、炭化ケイ素にアルミニウムを含浸させたAlSiC等で構成されている。本実施形態においては、ヒートシンク131は、熱伝導性に優れたアルミニウム又はアルミニウム合金で構成されている。
次に、本実施形態であるヒートシンク付き絶縁回路基板130の製造方法について、図7から図9を参照して説明する。
(積層工程S101)
まず、図8に示すように、セラミックス基板11の一方の面(図8において上面)に、高さの異なる複数の回路部材122(第1回路部材122a、第2回路部材122b、第3回路部材122c)を積層する。これらの複数の回路部材122をパターン状に配列することで回路パターンが形成される。
このとき、本実施形態においては、セラミックス基板11と回路部材122の間に、接合材としてAl-Si系のろう材箔126を積層した。
本実施形態では、図9に示すように、セラミックス基板11の一方の面に積層された状態で、第2回路部材122bのセラミックス基板11の一方の面からの積層高さtbが、第1回路部材122aのセラミックス基板11の一方の面からの積層高さta及び第3回路部材122cのセラミックス基板11の一方の面からの積層高さtcよりも低くなっており、この第2回路部材122bが基準回路部材とされる。なお、これらの各回路部材122の積層高さは、接合材等(図9においては、ろう材箔126)を含めた高さとなる。
また、図8に示すように、セラミックス基板11の他方の面(図8において下面)に、金属部材123を積層する。このとき、本実施形態においては、セラミックス基板11と金属部材123の間に、接合材としてAl-Si系のろう材箔127を積層した。
さらに、図8に示すように、金属部材123のセラミックス基板11とは反対側の面に、Al-Si系のろう材箔128を介してヒートシンク131を積層した。
(接合工程S102)
次に、図8及び図9に示すように、積層された複数の回路部材122のセラミックス基板11とは反対側の面に、それぞれの回路部材122の積層高さの違いに応じた座繰り部142a、142cが形成された座繰り押圧板140を配置する。
また、積層されたヒートシンク131の金属部材123とは反対側の面に、押圧板150を配置する。
ここで、座繰り押圧板140における座繰り部142a、142cの深さhは、セラミックス基板11の一方の面からの積層高さが最も低い基準回路部材(本実施形態では第2回路部材122b)と当該座繰り部142a、142cに対応する回路部材(第1回路部材122a、第3回路部材122c)との積層高さの差Δtに対して、0.70×Δt≦h≦1.25×Δtの範囲内とされている。
すなわち、第1回路部材122aに対応する座繰り部142aの深さhaは、第1回路部材122aと第2回路部材122bとの積層高さの差Δta(=ta-tb)に対して、0.70×Δta≦ha≦1.25×Δtaの範囲内とされ、第3回路部材122cに対応する座繰り部142cの深さhcは、第3回路部材122cと第2回路部材122bとの積層高さの差Δtc(=tc-tb)に対して、0.70×Δtc≦hc≦1.25×Δtcの範囲内とされている。
上述のように、複数の回路部材122のセラミックス基板11とは反対側の面に配設された座繰り押圧板140と、積層されたヒートシンク131の金属部材123とは反対側の面配設された押圧板150と、を介して、積層方向に押圧しながら加熱し、セラミックス基板11と回路部材122とを接合して回路層112を形成し、セラミックス基板11と金属部材123とを接合して金属層113を形成する。また、金属層113とヒートシンク131とを接合する。
この接合工程S102においては、雰囲気を真空雰囲気(10-6Pa以上10-3Pa以下の範囲内)とし、加圧荷重を0.1MPa以上3.5MPa以下の範囲内、加熱温度を600℃以上643℃以下の範囲内、保持時間を30分以上150分以下の範囲内に設定した。
以上のようにして、本実施形態であるヒートシンク付き絶縁回路基板130が製造される。
(半導体素子接合工程S103)
次に、回路層112(第3回路部材122c)の一方の面に、はんだ材を介して半導体素子3を積層し、還元炉内においてはんだ接合する。
上記のようにして、本実施形態であるパワーモジュール101が製造される。
以上のような構成とされた本実施形態であるヒートシンク付き絶縁回路基板130の製造方法によれば、積層された複数の回路部材122のセラミックス基板11とは反対側の面に、それぞれの回路部材122の高さの違いに応じた座繰り部142が形成された座繰り押圧板140を配置してセラミックス基板11と回路部材122を積層方向に加圧しており、座繰り部142の深さhが、セラミックス基板11の一方の面からの高さが最も低い基準回路部材と当該座繰り部42に対応する回路部材122との高さの差Δtに対して、0.70×Δt≦h≦1.25×Δtの範囲内とされているので、高さの異なる回路部材122であっても、セラミックス基板11側へと均一に押圧することが可能となる。よって、高さの異なる回路部材122を確実にセラミックス基板11の一方の面に接合することができる。
また、セラミックス基板11の一方の面側に高さの異なる回路部材122が積層配置されていても、座繰り押圧板140によって高さの異なる回路部材122が均一に押圧されているので、ヒートシンク131も均一に押圧されることになり、セラミックス基板11の他方の面側にヒートシンク131を確実に接合することができる。
また、本実施形態であるヒートシンク付き絶縁回路基板130によれば、回路層112がセラミックス基板11の一方の面からの高さが異なる複数の回路部材122を備えているので、接合される被接合部材や接合方法に適した回路部材122を適切に配置することができる。なお、回路部材122を個別に接合して回路パターンを形成しているので、回路部材122の材質を接合される被接合部材や接合方法に応じて選択することができる。
<第三の実施形態>
図10に、本発明の第三の実施形態である絶縁回路基板の積層構造体の製造方法によって製造された絶縁回路基板の積層構造体を示す。なお、第一の実施形態及び第二の実施形態と同様の部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態である絶縁回路基板の積層構造体201は、図10に示すように、第1絶縁回路基板210と第2絶縁回路基板220とが高さ方向に積層された構造とされている。
第1絶縁回路基板210は、図10に示すように、第1セラミックス基板211と、この第1セラミックス基板211の一方の面(図10において上面)に配設された第1回路層212と、第1セラミックス基板211の他方の面(図10において下面)に配設された第1金属層213とを備えている。
第1セラミックス基板211は、第1回路層212と第1金属層213との間の電気的接続を防止するものであって、本実施形態では、絶縁性の高い窒化アルミニウムで構成されている。
ここで、本実施形態では、第1セラミックス基板211の厚さは、0.2mm以上1.5mm以下の範囲内に設定されている。
第1回路層212は、第1セラミックス基板211の一方の面に、導電性に優れた金属からなる回路部材が接合されることにより形成されている。上述の回路部材は、例えば、銅又は銅合金、アルミニウム又はアルミニウム合金等の圧延板やこれらのクラッド板等の金属板を打ち抜くことで得ることができる。本実施形態においては、第1回路層212は、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成されている。
この第1回路層212においては、上述の回路部材がパターン状に配置されることで回路パターンが形成されている。
第1金属層213は、第1セラミックス基板211の他方の面(図10において下面)に、熱伝導性に優れた金属からなる金属部材が接合されることにより形成されている。本実施形態においては、金属部材は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム板とされている。また、本実施形態においては、第1金属層213の第1セラミックス基板211とは反対側の面には、銅層214が形成されている。
ここで、本実施形態では、第1金属層213の厚さは0.1mm以上1.0mm以下の範囲内に設定されている。
第2絶縁回路基板220は、図10に示すように、第2セラミックス基板221と、この第2セラミックス基板221の一方の面(図10において上面)に配設された第2回路層222と、第2セラミックス基板221の他方の面(図10において下面)に配設された第2金属層223とを備えている。
第2セラミックス基板221は、第2回路層222と第2金属層223との間の電気的接続を防止するものであって、本実施形態では、絶縁性の高い窒化アルミニウムで構成されている。
ここで、本実施形態では、第2セラミックス基板221の厚さは、0.2mm以上1.5mm以下の範囲内に設定されている。
第2回路層222は、第2セラミックス基板221の一方の面に、導電性に優れた金属からなる回路部材が接合されることにより形成されている。上述の回路部材は、例えば、銅又は銅合金、アルミニウム又はアルミニウム合金等の圧延板やこれらのクラッド板等の金属板を打ち抜くことで得ることができる。本実施形態においては、第2回路層222は、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成されている。
この第2回路層222においては、上述の回路部材がパターン状に配置されることで回路パターンが形成されている。
また、本実施形態においては、図10に示すように、パターン状に形成された第2回路層222の一部に、銅層225が形成されている。
第2金属層223は、第2セラミックス基板221の他方の面(図10において下面)に、熱伝導性に優れた金属からなる金属部材が接合されることにより形成されている。本実施形態においては、金属部材は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム板とされている。
ここで、本実施形態では、第2金属層223の厚さは0.1mm以上1.0mm以下の範囲内に設定されている。
そして、本実施形態の絶縁回路基板の積層構造体201においては、図10に示すように、第1絶縁回路基板210の第1回路層212の一部に、第2絶縁回路基板220が積層されている。
このため、図10に示すように、第1絶縁回路基板210の第1セラミックス基板211の一方の面からの高さが異なっている。ここで、第1回路層212が、第1セラミックス基板211の一方の面からの高さが最も低くなっている。
なお、本実施形態においては、図10に示すように、第1絶縁回路基板210の第1回路層212と第2絶縁回路基板220の第2金属層223との間に、銅層227が形成されている。
次に、本実施形態である絶縁回路基板の積層構造体201の製造方法について、図11から図13を参照して説明する。
(積層工程S201)
まず、図12に示すように、第1絶縁回路基板210の第1回路層212の一方の面(図12において上面)に、銅板237を介して、第2絶縁回路基板220を積層する。
また、第1絶縁回路基板210の第1金属層213の他方の面(図12において下面)に銅板234を積層する。
さらに、第2絶縁回路基板220の第2回路層222の一方の面に銅板235を積層する。
本実施形態では、図13に示すように、第1絶縁回路基板210の第1回路層212の一方の面に第2絶縁回路基板220が積層された状態で、第1回路層212の第1セラミックス基板211の一方の面からの積層高さtcが、第2絶縁回路基板220の第2回路層222及び銅板235の第1セラミックス基板211の一方の面からの積層高さta及び第2絶縁回路基板220の第2回路層222の第1セラミックス基板211の一方の面からの積層高さtbよりも低くなっており、第1回路層212の第1セラミックス基板211の一方の面からの積層高さtcが基準高さとされる。
(接合工程S202)
次に、図12及び図13に示すように、積層された第2絶縁回路基板220及び第1回路層212の第1セラミックス基板211とは反対側の面に、それぞれの積層高さの違いに応じた座繰り部242a、242bが形成された座繰り押圧板240を配置する。
また、第1絶縁回路基板210の第1金属層213に積層された銅板234の他方の面に、押圧板250を配置する。
ここで、座繰り押圧板240における座繰り部242a、242bの深さhは、第1セラミックス基板211の一方の面からの積層高さが最も低い基準高さと当該座繰り部242a、242bに対応する部材(第2絶縁回路基板220の第2回路層222及び銅板235、第2絶縁回路基板220の第2回路層222)との積層高さの差Δtに対して、0.70×Δt≦h≦1.25×Δtの範囲内とされている。
すなわち、第2絶縁回路基板220の第2回路層222及び銅板235に対応する座繰り部242aの深さhaは、第2絶縁回路基板220の第2回路層222及び銅板235の積層高さと基準高さとの差Δta(=ta-tc)に対して、0.70×Δta≦ha≦1.25×Δtaの範囲内とされ、第2絶縁回路基板220の第2回路層222に対応する座繰り部242bの深さhbは、第2絶縁回路基板220の第2回路層222と基準高さの差Δtc(=tc-tb)に対して、0.70×Δtc≦hc≦1.25×Δtcの範囲内とされている。
上述のように、積層された第2絶縁回路基板220及び第1回路層212の第1セラミックス基板211とは反対側の面に、それぞれの積層高さの違いに応じた座繰り部242a、242bが形成された座繰り押圧板240と、第1絶縁回路基板210の第1金属層213に積層された銅板234の他方の面に配設された押圧板250と、を介して、積層方向に押圧しながら加熱し、第1絶縁回路基板210の第1回路層212と銅板237及び銅板237と第2絶縁回路基板220の第2金属層223とが固相拡散接合され、第1絶縁回路基板210と第2絶縁回路基板220が積層される。また、第2回路層222の一方の面に銅板235が固相拡散接合されて銅層225が形成される。さらに、第1金属層213の他方の面に銅板234が固相拡散接合されて銅層214が形成される。
この接合工程S202においては、雰囲気を真空雰囲気(10-6Pa以上10-3Pa以下の範囲内)とし、加圧荷重を0.5MPa以上3.5MPa以下の範囲内、加熱温度を400℃以上548℃未満の範囲内、保持時間を5分以上240分以下の範囲内に設定した。
以上のようにして、本実施形態である絶縁回路基板の積層構造体201が製造される。
以上のような構成とされた本実施形態である絶縁回路基板の積層構造体201の製造方法によれば、第1絶縁回路基板210の第1回路層212の一方の面に積層された第2絶縁回路基板220とは反対側の面に、第1絶縁回路基板210の第1セラミックス基板211の一方の面からの積層高さの違いに応じた座繰り部242が形成された座繰り押圧板240を配置して第1絶縁回路基板210と第2絶縁回路基板220を積層方向に加圧しており、座繰り部242の深さhが、第1セラミックス基板211の一方の面からの高さが最も低い基準高さと当該座繰り部242に対応する部材との高さの差Δtに対して、0.70×Δt≦h≦1.25×Δtの範囲内とされているので、第1絶縁回路基板210の第1セラミックス基板211に対して局所的に押圧力が負荷されることがなく、第1絶縁回路基板210の第1回路層212の上に第2絶縁回路基板220を確実に積層して接合することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、本実施形態では、絶縁回路基板の回路層に半導体素子を搭載してパワーモジュールを構成するものとして説明したが、これに限定されることはない。例えば、絶縁回路基板にLED素子を搭載してLEDモジュールを構成してもよいし、絶縁回路基板の回路層に熱電素子を搭載して熱電モジュールを構成してもよい。
また、本実施形態では、セラミックス基板の他方の面に金属層を形成したものとして説明したが、これに限定されることはなく、金属層を形成せずに、セラミックス基板の一方の面に回路層のみを形成した絶縁回路基板であってもよい。
さらに、ヒートシンクの材質や構造は、本実施形態に限定されることなく、適宜設計変更してもよい。
また、第一の実施形態では、高さの異なる金属層を形成するものとして説明したが、これに限定されることはなく、金属層の高さを均一としてもよく、金属層にヒートシンクを別途接合してもよい。
さらに、第二の実施形態では、ヒートシンクを一括して接合するものとして説明したが、これに限定されることはなく、ヒートシンクを別途接合してもよい。
以下に、本発明の効果を確認すべく行った確認実験の結果について説明する。
AlNからなるセラミックス基板(40mm×45mm×0.635mmt)の一方の面に、Al-7mass%Si合金からなるろう材箔(厚さ10μm)を介して、純度99.99mass%以上のアルミニウム(4Nアルミニウム)からなる複数の回路部材(30mm×15mm)を、図14に示すように配設した。ここで、回路部材のセラミックス基板の一方の面からの積層高さ(回路部材及びろう材箔の合計高さ)を表1に示す。
また、セラミックス基板の一方の面に、Al-7mass%Si合金からなるろう材箔(厚さ10μm)を介して、純度99.99mass%以上のアルミニウム(4Nアルミニウム)からなるアルミニウム板(30mm×35mm×0.9mmt)を積層し、積層体を得た。
そして、回路部材のセラミックス基板とは反対側の面に、表1に示す座繰り部を形成した座繰り押圧板を配設するとともに、金属部材のセラミックス基板とは反対側の面に押圧板を配設し、真空条件下(5×10-4Pa)において、上述の積層体を積層方向に加圧した状態で加熱した。接合条件は、加圧荷重を0.5MPa、加熱温度を645℃、加熱温度での保持時間を30分とした。
このようにして本発明例及び比較例の絶縁回路基板を得た。
一方、回路部材のセラミックス基板とは反対側の面に、座繰り部を形成していない押圧板を配設して積層体を積層方向に加圧した状態で加熱し、従来例の絶縁回路基板を得た。なお、接合条件は本発明例及び比較例と同様とした。
得られた絶縁回路基板について、セラミックス基板と回路層、及び、セラミックス基板と金属層の接合率を以下のように評価した。
接合率の評価は、絶縁回路基板に対し、超音波探傷装置(株式会社日立パワーソリューションズ製FineSAT200)を用いて評価し、以下の式から接合率を算出した。
ここで、初期接合面積とは、接合前における接合すべき面積、すなわち本実施例では回路層及び金属層の面積(30mm×35mm)とした。
(接合率)={(初期接合面積)-(剥離面積)}/(初期接合面積)
超音波探傷像を二値化処理した画像において剥離は接合部内の白色部で示されることから、この白色部の面積を剥離面積とした。
Figure 0007024331000001
第1回路部材と第2回路部材との積層高さの差Δtに対して、座繰り部の深さhが0.38×Δtとされた比較例1、及び、0.55×Δtとされた比較例2においては、第2回路部材しか加圧されず、回路層及び金属層の接合率が不十分であった。
第1回路部材と第2回路部材との積層高さの差Δtに対して、座繰り部の深さhが1.50×Δtとされた比較例3、及び、1.75×Δtとされた比較例4においては、第1回路部材しか加圧されず、回路層及び金属層の接合率が不十分であった。
押圧板に対して座繰り部を形成しなかった従来例においては、第2回路部材しか加圧されず、回路層及び金属層の接合率が不十分であった。
これに対して、第1回路部材と第2回路部材との積層高さの差Δtに対して、座繰り部の深さhが0.70×Δt≦h≦1.25×Δtの範囲内とされた本発明例1-8においては、第1回路部材及び第2回路部材が十分に押圧されており、回路層及び金属層の接合率が高くなった。
以上のことから、本発明例によれば、高さが異なる複数の回路部材であっても、セラミックス基板に良好に接合することが可能であることが確認された。
10,110 絶縁回路基板
11 セラミックス基板
12 回路層
13 金属層
22,122 回路部材
23,123 金属部材
40,140,240 座繰り押圧板
42,142,242 座繰り部
50 第2座繰り押圧板
52 第2座繰り部
131 ヒートシンク
201 絶縁回路基板の積層構造体
210 第1絶縁回路基板
211 第1セラミックス基板
212 第1回路層
220 第2絶縁回路基板

Claims (5)

  1. セラミックス基板の一方の面に、前記セラミックス基板の一方の面からの高さが異なる複数の回路部材を有する回路層が形成された絶縁回路基板の製造方法であって、
    前記セラミックス基板の一方の面に、高さが異なる複数の前記回路部材を積層配置する積層工程と、
    積層された複数の前記回路部材の前記セラミックス基板とは反対側の面に、それぞれの前記回路部材の積層高さの違いに応じた座繰り部が形成された座繰り押圧板を配置し、前記セラミックス基板と前記回路部材を積層方向に加圧するともに加熱して、前記セラミックス基板の一方の面に高さの異なる複数の前記回路部材を一括して接合する接合工程と、を備えており、
    前記座繰り部の深さhが、前記セラミックス基板の一方の面からの積層高さが最も低い基準回路部材と当該座繰り部に対応する前記回路部材との積層高さの差Δtに対して、0.70×Δt≦h≦1.25×Δtの範囲内とされていることを特徴とする絶縁回路基板の製造方法。
  2. 前記絶縁回路基板は、前記セラミックス基板の他方の面側に金属層を備えており、
    前記積層工程においては、前記セラミックス基板の他方の面に金属部材を積層し、
    前記接合工程においては、前記セラミックス基板の一方の面に高さの異なる複数の前記回路部材を一括して接合するとともに、前記セラミックス基板の他方の面に前記金属部材を接合することを特徴とする請求項1に記載の絶縁回路基板の製造方法。
  3. 前記金属層は、前記セラミックス基板の他方の面からの高さが異なる複数の金属部材を有しており、
    前記積層工程においては、前記セラミックス基板の他方の面に、高さが異なる複数の金属部材を積層配置し、
    前記接合工程においては、積層された複数の前記金属部材の前記セラミックス基板とは反対側の面に、それぞれの前記金属部材の積層高さの違いに応じた第2座繰り部が形成された第2座繰り押圧板を配置し、前記セラミックス基板と前記回路部材と前記金属部材を積層方向に加圧するともに加熱して、前記セラミックス基板の一方の面に高さの異なる複数の前記回路部材を一括して接合するとともに、前記セラミックス基板の他方の面に高さの異なる複数の前記金属部材を一括して接合する構成とされており、
    前記第2座繰り部の深さh2が、前記セラミックス基板の他方の面からの積層高さが最も低い基準金属部材と当該第2座繰り部に対応する前記金属部材との積層高さの差Δt2に対して、0.70×Δt2≦h2≦1.25×Δt2の範囲内とされていることを特徴とする請求項2に記載の絶縁回路基板の製造方法。
  4. セラミックス基板の一方の面に、前記セラミックス基板の一方の面からの高さが異なる複数の回路部材を有する回路層が形成された絶縁回路基板と、前記セラミックス基板の他方の面側に配設されたヒートシンクと、を備えたヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法であって、
    前記セラミックス基板の一方の面に、高さが異なる複数の前記回路部材を積層配置するとともに、前記セラミックス基板の他方の面側に、ヒートシンクを積層する積層工程と、
    積層された複数の前記回路部材の前記セラミックス基板とは反対側の面に、それぞれの前記回路部材の積層高さの違いに応じた座繰り部が形成された座繰り押圧板を配置し、前記ヒートシンクと前記セラミックス基板と高さが異なる複数の前記回路部材とを積層方向に加圧するともに加熱して、前記セラミックス基板の一方の面に高さが異なる複数の前記回路部材とを一括して接合するとともに、前記セラミックス基板の他方の面側に前記ヒートシンクを配設する接合工程と、を備えており、
    前記座繰り部の深さhが、前記セラミックス基板の一方の面からの積層高さが最も低い基準回路部材と当該座繰り部に対応する前記回路部材との積層高さの差Δtに対して、0.70×Δt≦h≦1.25×Δtの範囲内とされていることを特徴とするヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法。
  5. セラミックス基板の一方の面に回路層が形成された一の絶縁回路基板と、当該一の絶縁回路基板の前記回路層の上に積層された他の絶縁回路基板と、を備えた絶縁回路基板の積層構造体の製造方法であって、
    前記一の絶縁回路基板の前記回路層の上に、前記他の絶縁回路基板を積層する積層工程と、
    積層された前記他の絶縁回路基板の前記一の絶縁回路基板とは反対側の面に、前記一の絶縁回路基板の前記セラミックス基板の一方の面側の積層高さの違いに応じた座繰り部が形成された座繰り押圧板を配置し、前記一の絶縁回路基板と前記他の絶縁回路基板を積層方向に加圧するともに加熱して、前記一の絶縁回路基板の前記回路層上に前記他の絶縁回路基板を接合する接合工程と、を備えており、
    前記座繰り部の深さhが、前記一の絶縁回路基板のセラミックス基板の一方の面からの積層高さが最も低い基準高さと当該座繰り部に対応する部材の積層高さとの差Δtに対して、0.70×Δt≦h≦1.25×Δtの範囲内とされていることを特徴とする絶縁回路基板の積層構造体の製造方法。
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