JP2019087586A - 絶縁回路基板の製造方法、ヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法、及び、絶縁回路基板、ヒートシンク付き絶縁回路基板、並びに、絶縁回路基板の積層構造体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
例えば、風力発電、電気自動車、ハイブリッド自動車等を制御するために用いられる大電力制御用のパワー半導体素子は、動作時の発熱量が多いことから、これを搭載する基板としては、例えば窒化アルミニウムや窒化ケイ素などからなるセラミックス基板と、このセラミックス基板の一方の面に導電性の優れた金属板を接合して形成した回路層と、を備えた絶縁回路基板が、従来から広く用いられている。なお、絶縁回路基板としては、セラミックス基板の他方の面に金属板を接合して金属層を形成したものも提供されている。
そして、絶縁回路基板の他方の面側には、ヒートシンクが接合されており、半導体素子から絶縁回路基板側に伝達された熱を、ヒートシンクを介して外部へ放散する構成とされている。
この特許文献2においては、複数の絶縁回路基板にそれぞれ対応するように加圧手段を設け、それぞれの絶縁回路基板とヒートシンク側へと押圧することで、絶縁回路基板とヒートシンクとを確実に接合する構成とされている。
また、セラミックス基板の一方の面側に高さの異なる回路部材が積層配置されていても、座繰り押圧板によって高さの異なる回路部材が均一に押圧されているので、ヒートシンクも均一に押圧されることになり、セラミックス基板の他方の面側にヒートシンクを確実に接合することができる。
この構成の絶縁回路基板においては、回路層が前記セラミックス基板の一方の面からの高さが異なる複数の回路部材を備えているので、接合される被接合部材や接合方法に適した回路部材を適切に配置することができる。なお、回路部材を個別に接合して回路パターンを形成しているので、回路部材の材質を接合される被接合部材や接合方法に応じて選択することも可能である。
この場合、セラミックス基板の他方側に放熱性に優れた金属層を形成することで、絶縁回路基板の放熱特性を向上させることができる。また、絶縁回路基板の一方の面及び他方の面にそれぞれ回路層と金属層が形成されることで、反りの発生を抑制することが可能となる。
この場合、金属層が前記セラミックス基板の他方の面からの高さが異なる複数の金属部材を備えているので、接合される被接合部材や接合方法に適した金属部材を適切に配置することができる。なお、金属部材を個別に接合しているので、金属部材の材質を接合される被接合部材や接合方法に応じて選択することも可能である。
図1に、本発明の第一の実施形態である絶縁回路基板の製造方法によって製造された絶縁回路基板10、及び、絶縁回路基板10を用いたパワーモジュール1を示す。
半導体素子3は、半導体を備えた電子部品であり、必要とされる機能に応じて種々の半導体素子が選択される。
セラミックス基板11は、回路層12と金属層13との間の電気的接続を防止するものであって、例えば、窒化アルミニウムや、窒化珪素、アルミナ等から構成される。本実施形態では、絶縁性の高い窒化アルミニウムで構成されている。
ここで、本実施形態では、セラミックス基板11の厚さは、0.2mm以上1.5mm以下の範囲内に設定されている。
この回路層12においては、図2(b)に示すように、上述の回路部材22がパターン状に配置されることで回路パターンが形成されている。
ここで、本実施形態では、回路層12の厚さ(各回路部材22のセラミックス基板11の一方の面からの高さ)は0.1mm以上1.0mm以下の範囲内に設定されている。また、図1及び図2(a)に示すように、第2回路部材22bが、セラミックス基板11の一方の面からの高さが最も低くなっている。
ここで、本実施形態では、金属層13の厚さ(各金属部材23のセラミックス基板11の他方の面からの高さ)は0.1mm以上1.0mm以下の範囲内に設定されている。また、図1及び図2(a)に示すように、第2金属部材23bが、セラミックス基板11の他方の面からの高さが最も低くなっている。
まず、図4及び図5に示すように、セラミックス基板11の一方の面(図4及び図5において上面)に、高さの異なる複数の回路部材22(第1回路部材22a、第2回路部材22b、第3回路部材22c)を積層する。なお、これらの複数の回路部材22をパターン状に配列することで回路パターンが形成される。
また、第1回路部材22aにおいては、アルミニウム片22aaと銅片22acとの間に、チタン材28(厚さ3μm以上40μm)を積層した。
このとき、本実施形態においては、セラミックス基板11と金属部材23の間に、接合材としてAl−Si系のろう材箔27を積層した。
また、第1金属部材23aにおいては、アルミニウム片23aaと銅片23acとの間に、チタン材29(厚さ3μm以上40μm)を積層した。
次に、図4及び図5に示すように、積層された複数の回路部材22のセラミックス基板11とは反対側の面に、それぞれの回路部材22の積層高さの違いに応じた座繰り部42(42a、42c)が形成された座繰り押圧板40を配置する。
また、積層された複数の金属部材23のセラミックス基板11とは反対側の面に、それぞれの金属部材23の積層高さの違いに応じた第2座繰り部52(52a)が形成された第2座繰り押圧板50を配置する。
なお、これら座繰り押圧板40及び第2座繰り押圧板50は、カーボン材によって構成されている。
すなわち、第1回路部材22aに対応する座繰り部42aの深さhaは、第1回路部材22aと第2回路部材22bとの積層高さの差Δta(=ta−tb)に対して、0.70×Δta≦ha≦1.25×Δtaの範囲内とされ、第3回路部材22cに対応する座繰り部42cの深さhcは、第3回路部材22cと第2回路部材22bとの積層高さの差Δtc(=tc−tb)に対して、0.70×Δtc≦hc≦1.25×Δtcの範囲内とされている。
よって、本実施形態では、座繰り押圧板40における座繰り部42の深さhを、セラミックス基板11の一方の面からの積層高さが最も低い基準回路部材と当該座繰り部42に対応する回路部材との積層高さの差Δtに対して、0.70×Δt≦h≦1.25×Δtの範囲内に設定している。
すなわち、第1金属部材23aに対応する第2座繰り部52aの深さh2aは、第1金属部材23aと第2金属部材32bとの積層高さの差Δt2a(=t2a−t2b)に対して、0.70×Δt2a≦h2a≦1.25×Δt2aの範囲内とされている。
よって、本実施形態では、第2座繰り押圧板50における第2座繰り部52の深さh2を、セラミックス基板11の他方の面からの積層高さが最も低い基準金属部材と当該第2座繰り部52に対応する金属部材との積層高さの差Δt2に対して、0.70×Δt2≦h2≦1.25×Δt2の範囲内に設定している。
なお、第1回路部材22aのアルミニウム片22aaと銅片22acはそれぞれチタン材28と固相拡散接合される。また、第1金属部材23aのアルミニウム片23aaと銅片23acはそれぞれチタン材29と固相拡散接合される。
以上のようにして、本実施形態である絶縁回路基板10が製造される。
次に、回路層12(第3回路部材22c)の一方の面に、はんだ材を介して半導体素子3を積層し、還元炉内においてはんだ接合する。
上記のようにして、本実施形態であるパワーモジュール1が製造される。
図6に、本発明の第二の実施形態であるヒートシンク付き絶縁回路基板130の製造方法によって製造されたヒートシンク付き絶縁回路基板130、及び、このヒートシンク付き絶縁回路基板130を用いたパワーモジュール101を示す。なお、第一の実施形態と同様の部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
また、ヒートシンク付き絶縁回路基板130は、絶縁回路基板110と、この絶縁回路基板110に接合されたヒートシンク131と、を備えている。
この回路層112においては、上述の回路部材122がパターン状に配置されることで回路パターンが形成されている。
ここで、本実施形態では、回路層112の厚さ(各回路部材122のセラミックス基板11の一方の面からの高さ)は0.1mm以上1.0mm以下の範囲内に設定されている。また、図6に示すように、第2回路部材122bが、セラミックス基板11の一方の面からの高さが最も低くなっている。
ここで、本実施形態では、金属層113の厚さは0.1mm以上1.0mm以下の範囲内に設定されている。
まず、図8に示すように、セラミックス基板11の一方の面(図8において上面)に、高さの異なる複数の回路部材122(第1回路部材122a、第2回路部材122b、第3回路部材122c)を積層する。これらの複数の回路部材122をパターン状に配列することで回路パターンが形成される。
このとき、本実施形態においては、セラミックス基板11と回路部材122の間に、接合材としてAl−Si系のろう材箔126を積層した。
さらに、図8に示すように、金属部材123のセラミックス基板11とは反対側の面に、Al−Si系のろう材箔128を介してヒートシンク131を積層した。
次に、図8及び図9に示すように、積層された複数の回路部材122のセラミックス基板11とは反対側の面に、それぞれの回路部材122の積層高さの違いに応じた座繰り部142a、142cが形成された座繰り押圧板140を配置する。
また、積層されたヒートシンク131の金属部材123とは反対側の面に、押圧板150を配置する。
すなわち、第1回路部材122aに対応する座繰り部142aの深さhaは、第1回路部材122aと第2回路部材122bとの積層高さの差Δta(=ta−tb)に対して、0.70×Δta≦ha≦1.25×Δtaの範囲内とされ、第3回路部材122cに対応する座繰り部142cの深さhcは、第3回路部材122cと第2回路部材122bとの積層高さの差Δtc(=tc−tb)に対して、0.70×Δtc≦hc≦1.25×Δtcの範囲内とされている。
以上のようにして、本実施形態であるヒートシンク付き絶縁回路基板130が製造される。
次に、回路層112(第3回路部材122c)の一方の面に、はんだ材を介して半導体素子3を積層し、還元炉内においてはんだ接合する。
上記のようにして、本実施形態であるパワーモジュール101が製造される。
また、セラミックス基板11の一方の面側に高さの異なる回路部材122が積層配置されていても、座繰り押圧板140によって高さの異なる回路部材122が均一に押圧されているので、ヒートシンク131も均一に押圧されることになり、セラミックス基板11の他方の面側にヒートシンク131を確実に接合することができる。
図10に、本発明の第三の実施形態である絶縁回路基板の積層構造体の製造方法によって製造された絶縁回路基板の積層構造体を示す。なお、第一の実施形態及び第二の実施形態と同様の部材には同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
本実施形態である絶縁回路基板の積層構造体201は、図10に示すように、第1絶縁回路基板210と第2絶縁回路基板220とが高さ方向に積層された構造とされている。
第1セラミックス基板211は、第1回路層212と第1金属層213との間の電気的接続を防止するものであって、本実施形態では、絶縁性の高い窒化アルミニウムで構成されている。
ここで、本実施形態では、第1セラミックス基板211の厚さは、0.2mm以上1.5mm以下の範囲内に設定されている。
この第1回路層212においては、上述の回路部材がパターン状に配置されることで回路パターンが形成されている。
ここで、本実施形態では、第1金属層213の厚さは0.1mm以上1.0mm以下の範囲内に設定されている。
第2セラミックス基板221は、第2回路層222と第2金属層223との間の電気的接続を防止するものであって、本実施形態では、絶縁性の高い窒化アルミニウムで構成されている。
ここで、本実施形態では、第2セラミックス基板221の厚さは、0.2mm以上1.5mm以下の範囲内に設定されている。
この第2回路層222においては、上述の回路部材がパターン状に配置されることで回路パターンが形成されている。
また、本実施形態においては、図10に示すように、パターン状に形成された第2回路層222の一部に、銅層225が形成されている。
ここで、本実施形態では、第2金属層223の厚さは0.1mm以上1.0mm以下の範囲内に設定されている。
このため、図10に示すように、第1絶縁回路基板210の第1セラミックス基板211の一方の面からの高さが異なっている。ここで、第1回路層212が、第1セラミックス基板211の一方の面からの高さが最も低くなっている。
なお、本実施形態においては、図10に示すように、第1絶縁回路基板210の第1回路層212と第2絶縁回路基板220の第2金属層223との間に、銅層227が形成されている。
まず、図12に示すように、第1絶縁回路基板210の第1回路層212の一方の面(図12において上面)に、銅板237を介して、第2絶縁回路基板220を積層する。
また、第1絶縁回路基板210の第1金属層213の他方の面(図12において下面)に銅板234を積層する。
さらに、第2絶縁回路基板220の第2回路層222の一方の面に銅板235を積層する。
次に、図12及び図13に示すように、積層された第2絶縁回路基板220及び第1回路層212の第1セラミックス基板211とは反対側の面に、それぞれの積層高さの違いに応じた座繰り部242a、242bが形成された座繰り押圧板240を配置する。
また、第1絶縁回路基板210の第1金属層213に積層された銅板234の他方の面に、押圧板250を配置する。
すなわち、第2絶縁回路基板220の第2回路層222及び銅板235に対応する座繰り部242aの深さhaは、第2絶縁回路基板220の第2回路層222及び銅板235の積層高さと基準高さとの差Δta(=ta−tc)に対して、0.70×Δta≦ha≦1.25×Δtaの範囲内とされ、第2絶縁回路基板220の第2回路層222に対応する座繰り部242bの深さhbは、第2絶縁回路基板220の第2回路層222と基準高さの差Δtc(=tc−tb)に対して、0.70×Δtc≦hc≦1.25×Δtcの範囲内とされている。
以上のようにして、本実施形態である絶縁回路基板の積層構造体201が製造される。
さらに、ヒートシンクの材質や構造は、本実施形態に限定されることなく、適宜設計変更してもよい。
さらに、第二の実施形態では、ヒートシンクを一括して接合するものとして説明したが、これに限定されることはなく、ヒートシンクを別途接合してもよい。
また、セラミックス基板の一方の面に、Al−7mass%Si合金からなるろう材箔(厚さ10μm)を介して、純度99.99mass%以上のアルミニウム(4Nアルミニウム)からなるアルミニウム板(30mm×35mm×0.9mmt)を積層し、積層体を得た。
このようにして本発明例及び比較例の絶縁回路基板を得た。
一方、回路部材のセラミックス基板とは反対側の面に、座繰り部を形成していない押圧板を配設して積層体を積層方向に加圧した状態で加熱し、従来例の絶縁回路基板を得た。なお、接合条件は本発明例及び比較例と同様とした。
接合率の評価は、絶縁回路基板に対し、超音波探傷装置(株式会社日立パワーソリューションズ製FineSAT200)を用いて評価し、以下の式から接合率を算出した。
ここで、初期接合面積とは、接合前における接合すべき面積、すなわち本実施例では回路層及び金属層の面積(30mm×35mm)とした。
(接合率)={(初期接合面積)−(剥離面積)}/(初期接合面積)
超音波探傷像を二値化処理した画像において剥離は接合部内の白色部で示されることから、この白色部の面積を剥離面積とした。
11 セラミックス基板
12 回路層
13 金属層
22,122 回路部材
23,123 金属部材
40,140,240 座繰り押圧板
42,142,242 座繰り部
50 第2座繰り押圧板
52 第2座繰り部
131 ヒートシンク
201 絶縁回路基板の積層構造体
210 第1絶縁回路基板
211 第1セラミックス基板
212 第1回路層
220 第2絶縁回路基板
Claims (9)
- セラミックス基板の一方の面に、前記セラミックス基板の一方の面からの高さが異なる複数の回路部材を有する回路層が形成された絶縁回路基板の製造方法であって、
前記セラミックス基板の一方の面に、高さが異なる複数の前記回路部材を積層配置する積層工程と、
積層された複数の前記回路部材の前記セラミックス基板とは反対側の面に、それぞれの前記回路部材の積層高さの違いに応じた座繰り部が形成された座繰り押圧板を配置し、前記セラミックス基板と前記回路部材を積層方向に加圧するともに加熱して、前記セラミックス基板の一方の面に高さの異なる複数の前記回路部材を一括して接合する接合工程と、を備えており、
前記座繰り部の深さhが、前記セラミックス基板の一方の面からの積層高さが最も低い基準回路部材と当該座繰り部に対応する前記回路部材との積層高さの差Δtに対して、0.70×Δt≦h≦1.25×Δtの範囲内とされていることを特徴とする絶縁回路基板の製造方法。 - 前記絶縁回路基板は、前記セラミックス基板の他方の面側に金属層を備えており、
前記積層工程においては、前記セラミックス基板の他方の面に金属部材を積層し、
前記接合工程においては、前記セラミックス基板の一方の面に高さの異なる複数の前記回路部材を一括して接合するとともに、前記セラミックス基板の他方の面に前記金属部材を接合することを特徴とする請求項1に記載の絶縁回路基板の製造方法。 - 前記金属層は、前記セラミックス基板の他方の面からの高さが異なる複数の金属部材を有しており、
前記積層工程においては、前記セラミックス基板の他方の面に、高さが異なる複数の金属部材を積層配置し、
前記接合工程においては、積層された複数の前記金属部材の前記セラミックス基板とは反対側の面に、それぞれの前記金属部材の積層高さの違いに応じた第2座繰り部が形成された第2座繰り押圧板を配置し、前記セラミックス基板と前記回路部材と前記金属部材を積層方向に加圧するともに加熱して、前記セラミックス基板の一方の面に高さの異なる複数の前記回路部材を一括して接合するとともに、前記セラミックス基板の他方の面に高さの異なる複数の前記金属部材を一括して接合する構成とされており、
前記第2座繰り部の深さh2が、前記セラミックス基板の他方の面からの積層高さが最も低い基準金属部材と当該第2座繰り部に対応する前記金属部材との積層高さの差Δt2に対して、0.70×Δt2≦h2≦1.25×Δt2の範囲内とされていることを特徴とする請求項1に記載の絶縁回路基板の製造方法。 - セラミックス基板の一方の面に、前記セラミックス基板の一方の面からの高さが異なる複数の回路部材を有する回路層が形成された絶縁回路基板と、前記セラミックス基板の他方の面側に配設されたヒートシンクと、を備えたヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法であって、
前記セラミックス基板の一方の面に、高さが異なる複数の前記回路部材を積層配置するとともに、前記セラミックス基板の他方の面側に、ヒートシンクを積層する積層工程と、
積層された複数の前記回路部材の前記セラミックス基板とは反対側の面に、それぞれの前記回路部材の積層高さの違いに応じた座繰り部が形成された座繰り押圧板を配置し、前記ヒートシンクと前記セラミックス基板と高さが異なる複数の前記回路部材とを積層方向に加圧するともに加熱して、前記セラミックス基板の一方の面に高さが異なる複数の前記回路部材とを一括して接合するとともに、前記セラミックス基板の他方の面側に前記ヒートシンクを配設する接合工程と、を備えており、
前記座繰り部の深さhが、前記セラミックス基板の一方の面からの積層高さが最も低い基準回路部材と当該座繰り部に対応する前記回路部材との積層高さの差Δtに対して、0.70×Δt≦h≦1.25×Δtの範囲内とされていることを特徴とするヒートシンク付き絶縁回路基板の製造方法。 - セラミックス基板と、このセラミックス基板の一方の面に形成された回路層とを有する絶縁回路基板であって、
前記回路層は、前記セラミックス基板の一方の面からの高さが異なる複数の回路部材を有することを特徴とする絶縁回路基板。 - 前記セラミックス基板の他方面に、金属層が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の絶縁回路基板。
- 前記金属層は、前記セラミックス基板の他方の面からの高さが異なる複数の金属部材を有することを特徴とする請求項6の記載の絶縁回路基板。
- セラミックス基板の一方の面に形成された回路層を有する絶縁回路基板と、前記セラミックス基板の他方の面側に配設されたヒートシンクと、を備えたヒートシンク付き絶縁回路基板であって、
前記回路層は、前記セラミックス基板の一方の面からの高さが異なる複数の回路部材を有することを特徴とするヒートシンク付き絶縁回路基板。 - セラミックス基板の一方の面に回路層が形成された一の絶縁回路基板と、当該一の絶縁回路基板の前記回路層の上に積層された他の絶縁回路基板と、を備えた絶縁回路基板の積層構造体の製造方法であって、
前記一の絶縁回路基板の前記回路層の上に、前記他の絶縁回路基板を積層する積層工程と、
積層された前記他の絶縁回路基板の前記一の絶縁回路基板とは反対側の面に、前記一の絶縁回路基板の前記セラミックス基板の一方の面側の積層高さの違いに応じた座繰り部が形成された座繰り押圧板を配置し、前記一の絶縁回路基板と前記他の絶縁回路基板を積層方向に加圧するともに加熱して、前記一の絶縁回路基板の前記回路層上に前記他の絶縁回路基板を接合する接合工程と、を備えており、
前記座繰り部の深さhが、前記一の絶縁回路基板のセラミックス基板の一方の面からの積層高さが最も低い基準高さと当該座繰り部に対応する部材の積層高さとの差Δtに対して、0.70×Δt≦h≦1.25×Δtの範囲内とされていることを特徴とする絶縁回路基板の積層構造体の製造方法。
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