JP7039933B2 - 接合体、絶縁回路基板、ヒートシンク付絶縁回路基板、ヒートシンク、及び、接合体の製造方法、絶縁回路基板の製造方法、ヒートシンク付絶縁回路基板の製造方法、ヒートシンクの製造方法 - Google Patents

接合体、絶縁回路基板、ヒートシンク付絶縁回路基板、ヒートシンク、及び、接合体の製造方法、絶縁回路基板の製造方法、ヒートシンク付絶縁回路基板の製造方法、ヒートシンクの製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム部材と、銅又銅合金からなる銅部材とが接合された接合体、絶縁層の一方の面に回路層が形成された絶縁回路基板、この絶縁回路基板にヒートシンクが接合されたヒートシンク付絶縁回路基板、ヒートシンク本体に銅部材層が形成されたヒートシンク、及び、接合体の製造方法、絶縁回路基板の製造方法、ヒートシンク付絶縁回路基板の製造方法、ヒートシンクの製造方法に関するものである。
LEDやパワーモジュール等の半導体装置においては、導電材料からなる回路層の上に半導体素子が接合された構造とされている。
風力発電、電気自動車、ハイブリッド自動車等を制御するために用いられる大電力制御用のパワー半導体素子においては、発熱量が多いことから、これを搭載する基板としては、例えば窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al)などからなるセラミックス基板と、このセラミックス基板の一方の面に導電性の優れた金属板を接合して形成した回路層と、を備えた絶縁回路基板が、従来から広く用いられている。なお、パワージュール用基板としては、セラミックス基板の他方の面に金属層を形成したものも提供されている。
例えば、特許文献1に示すパワーモジュールにおいては、セラミックス基板の一方の面及び他方の面にアルミニウム又はアルミニウム合金からなる回路層及び金属層が形成された絶縁回路基板と、この回路層上にはんだ材を介して接合された半導体素子と、を備えた構造とされている。
そして、絶縁回路基板の金属層側には、ヒートシンクが接合されており、半導体素子から絶縁回路基板側に伝達された熱を、ヒートシンクを介して外部へ放散する構成とされている。
ところで、特許文献1に記載されたパワーモジュールのように、回路層及び金属層をアルミニウム又はアルミニウム合金で構成した場合には、その表面にアルミニウム酸化物の皮膜が形成されるため、はんだ材によって半導体素子やヒートシンクを接合することができないといった問題があった。
そこで、特許文献2には、回路層及び金属層を、アルミニウム層と銅層の積層構造とした絶縁回路基板が提案されている。この絶縁回路基板においては、回路層及び金属層の表面には銅層が配置されるため、はんだ材を用いて半導体素子及びヒートシンクを良好に接合することができる。このため、積層方向の熱抵抗が小さくなり、半導体素子から発生した熱をヒートシンク側へと効率良く伝達することが可能となる。
なお、この特許文献2に示すように、ヒートシンクを放熱板とし、この放熱板を冷却部に締結ネジによってネジ止めする構造のものも提案されている。
また、特許文献3には、金属層及びヒートシンクの一方がアルミニウム又はアルミニウム合金で構成され、他方が銅又は銅合金で構成されており、これら前記金属層と前記ヒートシンクとが固相拡散接合されたヒートシンク付絶縁回路基板が提案されている。このヒートシンク付絶縁回路基板においては、金属層とヒートシンクとが固相拡散接合されているので、熱抵抗が小さく、放熱特性に優れている。
特許第3171234号公報 特開2014-160799号公報 特開2014-099596号公報
ところで、上述の絶縁回路基板の回路層においては、端子材が超音波接合されることがある。
ここで、特許文献2、3に記載されたように、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム部材と、銅又は銅合金からなる銅部材と、を固相拡散接合した場合には、アルミニウム部材と銅部材との接合界面には、銅とアルミニウムとからなる金属間化合物層が形成される。この金属間化合物層は硬くて脆いため、金属間化合物層が厚く形成されると、相変態及び線膨張係数の差に起因する応力によって金属間化合物層にクラックが生じることがあり、超音波を負荷した際にクラックを起点として界面変形が生じ、接合強度が低下するといった問題があった。
なお、CuとAlの金属間化合物としては、図1の2元状態図に示すように、複数の相が存在しており、固相拡散接合によって形成される接合層においては、アルミニウム部材側にアルミニウムの比率の高いθ相が形成される。このθ相は、比較的軟らかいアルミニウム部材と硬い他の金属間化合物相との間に配置されるため、線膨張係数の差に起因する応力によってクラックが発生しやすい傾向にある。
この発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、固相拡散接合時に形成される接合層におけるクラックの発生を抑制し、超音波を負荷した場合であっても界面変形が生じることを抑制できる接合体、絶縁回路基板、ヒートシンク付絶縁回路基板、ヒートシンク、及び、接合体の製造方法、絶縁回路基板の製造方法、ヒートシンク付絶縁回路基板の製造方法、ヒートシンクの製造方法を提供することを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明の接合体は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム部材と、銅又銅合金からなる銅部材とが接合された接合体であって、前記アルミニウム部材と前記銅部材との接合界面には、CuとAlを有する接合層が形成されており、前記接合層は、前記銅部材側に形成されたCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層と、前記アルミニウム部材側に形成された共晶層と、を備えており、前記共晶層は、CuとAlの金属間化合物であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、を備えており、前記金属間化合物層は、複数の相の金属間化合物が積層した構成とされていることを特徴としている。
この構成の接合体によれば、前記アルミニウム部材と前記銅部材との接合界面に形成された接合層が、前記銅部材側に形成されたCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層と、前記アルミニウム部材側に形成された共晶層と、を備えており、前記共晶層は、CuとAlの金属間化合物であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、を備えているので、金属間化合物層のアルミニウム部材側の部分が共晶層となっており、硬い金属間化合物層と比較的軟らかいアルミニウム部材との間に共晶層が介在することになり、接合層におけるクラックの発生を抑制することができる。
よって、超音波を負荷した際であっても、前記アルミニウム部材と前記銅部材との接合界面において、クラックを起点として界面変形が生じることを抑制できる。
本発明の絶縁回路基板は、絶縁層と、前記絶縁層の一方の面に形成された回路層と、を備えた絶縁回路基板であって、前記回路層は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム層と、このアルミニウム層に接合された銅又は銅合金からなる銅層と、を有し、前記アルミニウム層と前記銅層との接合界面には、CuとAlを有する接合層が形成されており、前記接合層は、前記銅層側に形成されたCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層と、前記アルミニウム層側に形成された共晶層と、を備えており、前記共晶層は、CuとAlの金属間化合物であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、を備えており、前記金属間化合物層は、複数の相の金属間化合物が積層した構成とされていることを特徴としている。
この構成の絶縁回路基板によれば、回路層が、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム層と、このアルミニウム層に接合された銅又は銅合金からなる銅層と、を有しており、前記アルミニウム層と前記銅層との接合界面に形成された接合層が、前記銅層側に形成されたCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層と、前記アルミニウム層側に形成された共晶層と、を備えており、前記共晶層は、CuとAlの金属間化合物であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、を備えているので、金属間化合物層のアルミニウム層側の部分が共晶層となっており、硬い金属間化合物層と比較的軟らかいアルミニウム層との間に共晶層が介在することになり、接合層におけるクラックの発生を抑制することができる。
よって、超音波を負荷した際であっても、回路層のアルミニウム層と銅層との接合界面において、クラックを起点として界面変形が生じることを抑制できる。
本発明の絶縁回路基板は、絶縁層と、前記絶縁層の一方の面に形成された回路層と、前記絶縁層の他方の面に形成された金属層と、を備えた絶縁回路基板であって、前記金属層は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム層と、このアルミニウム層に接合された銅又は銅合金からなる銅層と、を有し、前記アルミニウム層と前記銅層との接合界面には、CuとAlを有する接合層が形成されており、前記接合層は、前記銅層側に形成されたCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層と、前記アルミニウム層側に形成された共晶層と、を備えており、前記共晶層は、CuとAlの金属間化合物であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、を備えており、前記金属間化合物層は、複数の相の金属間化合物が積層した構成とされていることを特徴としている。
この構成の絶縁回路基板によれば、金属層が、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム層と、このアルミニウム層に接合された銅又は銅合金からなる銅層と、を有しており、前記アルミニウム層と前記銅層との接合界面に形成された接合層が、前記銅層側に形成されたCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層と、前記アルミニウム層側に形成された共晶層と、を備えており、前記共晶層は、CuとAlの金属間化合物であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、を備えているので、金属間化合物層のアルミニウム層側の部分が共晶層となっており、硬い金属間化合物層と比較的軟らかいアルミニウム層との間に共晶層が介在することになり、接合層におけるクラックの発生を抑制することができる。
よって、超音波を負荷した際であっても、金属層のアルミニウム層と銅層との接合界面において、クラックを起点として界面変形が生じることを抑制できる。
本発明のヒートシンク付絶縁回路基板は、絶縁層と、この絶縁層の一方の面に形成された回路層と、前記絶縁層の他方の面に形成された金属層と、この金属層の前記絶縁層とは反対側の面に配置されたヒートシンクと、を備えたヒートシンク付絶縁回路基板であって、前記金属層のうち前記ヒートシンクとの接合面及び前記ヒートシンクのうち前記金属層との接合面のいずれか一方がアルミニウム及びアルミニウム合金で構成されたアルミニウム部材とされ、他方が銅又は銅合金で構成された銅部材とされており、前記金属層と前記ヒートシンクとの接合界面には、CuとAlを有する接合層が形成されており、前記接合層は、前記銅部材側に形成されたCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層と、前記アルミニウム部材側に形成された共晶層と、を備えており、前記共晶層は、CuとAlの金属間化合物であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、を備えており、前記金属間化合物層は、複数の相の金属間化合物が積層した構成とされていることを特徴としている。
この構成のヒートシンク付絶縁回路基板によれば、前記金属層のうち前記ヒートシンクとの接合面及び前記ヒートシンクのうち前記金属層との接合面のいずれか一方がアルミニウム及びアルミニウム合金で構成されたアルミニウム部材とされ、他方が銅又は銅合金で構成された銅部材とされており、前記銅部材側に形成されたCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層と、前記アルミニウム部材側に形成された共晶層と、を備えており、前記共晶層は、CuとAlの金属間化合物であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、を備えているので、金属間化合物層のアルミニウム部材側の部分が共晶層となっており、硬い金属間化合物層と比較的軟らかいアルミニウム部材との間に共晶層が介在することになり、接合層におけるクラックの発生を抑制することができる。
よって、超音波を負荷した際であっても、前記金属層と前記ヒートシンクとの接合界面において、クラックを起点として界面変形が生じることを抑制できる。
本発明のヒートシンクは、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるヒートシンク本体と、前記ヒートシンク本体に接合された銅又は銅合金からなる銅部材層と、を備えたヒートシンクであって、前記ヒートシンク本体と前記銅部材層との接合界面に、CuとAlを有する接合層が形成されており、前記接合層は、前記銅部材層側に形成されたCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層と、前記ヒートシンク本体側に形成された共晶層と、を備えており、前記共晶層は、CuとAlの金属間化合物であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、を備えており、前記金属間化合物層は、複数の相の金属間化合物が積層した構成とされていることを特徴としている。
この構成のヒートシンクによれば、前記ヒートシンク本体と前記銅部材層との接合界面に形成された接合層は、前記銅部材層側に形成されたCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層と、前記ヒートシンク本体側に形成された共晶層と、を備えており、前記共晶層は、CuとAlの金属間化合物であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、を備えているので、金属間化合物層のヒートシンク本体側の部分が共晶層となっており、硬い金属間化合物層と比較的軟らかいヒートシンク本体との間に共晶層が介在することになり、接合層におけるクラックの発生を抑制することができる。
よって、超音波を負荷した際であっても、前記ヒートシンク本体と前記銅部材層との接合界面において、クラックを起点として界面変形が生じることを抑制できる。
本発明の接合体の製造方法は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム部材と、銅又銅合金からなる銅部材とが接合された接合体の製造方法であって、前記アルミニウム部材と前記銅部材とを積層する積層工程と、前記アルミニウム部材と前記銅部材とを積層方向に加圧した状態で加熱して、前記アルミニウム部材と前記銅部材との接合界面にCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層を形成するとともに、前記アルミニウム部材と前記銅部材とを固相拡散接合する固相拡散接合工程と、固相拡散接合工程後に、548℃以上553℃以下に加熱して、前記金属間化合物層の一部を、CuとAlの金属間化合物であるθ相とCuが固溶したAl相とを有する共晶層とする共晶層形成工程と、を有し、前記共晶層形成工程においては、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値が1℃・min以上4℃・min以下の範囲内とされていることを特徴としている。
この構成の接合体の製造方法によれば、前記アルミニウム部材と前記銅部材との接合界面にCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層を形成するとともに、前記アルミニウム部材と前記銅部材とを固相拡散接合する固相拡散接合工程と、この固相拡散接合工程後に、548℃以上553℃以下に加熱して、前記金属間化合物層の一部を共晶層とする共晶層形成工程を有し、前記共晶層形成工程においては、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値が1℃・min以上4℃・min以下の範囲内とされているので、金属間化合物層のうちアルミニウム部材側の部分を共晶層とすることができる。また、前記共晶層形成工程において液相を適度に発生させることができ、固相拡散接合工程において形成された金属間化合物層に作用する応力を緩和することができる。よって、金属間化合物層におけるクラックの発生を抑制することができる。
本発明の絶縁回路基板の製造方法は、絶縁層と、前記絶縁層の一方の面に形成された回路層と、を備えた絶縁回路基板の製造方法であって、前記回路層は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム層と、このアルミニウム層に接合された銅又は銅合金からなる銅層と、を有しており、前記アルミニウム層と前記銅層とを積層する積層工程と、前記アルミニウム層と前記銅層とを積層方向に加圧した状態で加熱して、前記アルミニウム層と前記銅層との接合界面にCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層を形成するとともに、前記アルミニウム層と前記銅層とを固相拡散接合する固相拡散接合工程と、固相拡散接合工程後に、548℃以上553℃以下に加熱して、前記金属間化合物層の一部を、CuとAlの金属間化合物であるθ相とCuが固溶したAl相とを有する共晶層とする共晶層形成工程と、を有し、前記共晶層形成工程においては、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値が1℃・min以上4℃・min以下の範囲内とされていることを特徴としている。
この構成の絶縁回路基板の製造方法によれば、前記アルミニウム層と前記銅層との接合界面にCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層を形成するとともに、前記アルミニウム層と前記銅層とを固相拡散接合する固相拡散接合工程と、この固相拡散接合工程後に、548℃以上553℃以下に加熱して、前記金属間化合物層の一部を共晶層とする共晶層形成工程を有し、前記共晶層形成工程においては、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値が1℃・min以上4℃・min以下の範囲内とされているので、金属間化合物層のうちアルミニウム層側の部分を共晶層とすることができる。また、前記共晶層形成工程において液相を適度に発生させることができ、固相拡散接合工程において形成された金属間化合物層に作用する応力を緩和することができる。よって、金属間化合物層におけるクラックの発生を抑制することができる。
本発明の絶縁回路基板の製造方法は、絶縁層と、前記絶縁層の一方の面に形成された回路層と、前記絶縁層の他方の面に形成された金属層と、を備えた絶縁回路基板の製造方法であって、前記金属層は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム層と、このアルミニウム層に接合された銅又は銅合金からなる銅層と、を有しており、前記アルミニウム層と前記銅層とを積層する積層工程と、前記アルミニウム層と前記銅層とを積層方向に加圧した状態で加熱して、前記アルミニウム層と前記銅層との接合界面にCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層を形成するとともに、前記アルミニウム層と前記銅層とを固相拡散接合する固相拡散接合工程と、固相拡散接合工程後に、548℃以上553℃以下に加熱して、前記金属間化合物層の一部を、CuとAlの金属間化合物であるθ相とCuが固溶したAl相とを有する共晶層とする共晶層形成工程と、を有し、前記共晶層形成工程においては、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値が1℃・min以上4℃・min以下の範囲内とされていることを特徴としている。
この構成の絶縁回路基板の製造方法によれば、前記アルミニウム層と前記銅層との接合界面にCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層を形成するとともに、前記アルミニウム層と前記銅層とを固相拡散接合する固相拡散接合工程と、この固相拡散接合工程後に、548℃以上553℃以下に加熱して、前記金属間化合物層の一部を共晶層とする共晶層形成工程を有し、前記共晶層形成工程においては、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値が1℃・min以上4℃・min以下の範囲内とされているので、金属間化合物層のうちアルミニウム層側の部分を共晶層とすることができる。また、前記共晶層形成工程において液相を適度に発生させることができ、固相拡散接合工程において形成された金属間化合物層に作用する応力を緩和することができる。よって、金属間化合物層におけるクラックの発生を抑制することができる。
本発明のヒートシンク付絶縁回路基板の製造方法は、絶縁層と、この絶縁層の一方の面に形成された回路層と、前記絶縁層の他方の面に形成された金属層と、この金属層の前記絶縁層とは反対側の面に配置されたヒートシンクと、を備えたヒートシンク付絶縁回路基板の製造方法であって、前記金属層のうち前記ヒートシンクとの接合面及び前記ヒートシンクのうち前記金属層との接合面のいずれか一方がアルミニウム及びアルミニウム合金で構成されたアルミニウム部材とされ、他方が銅又は銅合金で構成された銅部材とされており、前記ヒートシンクと前記金属層とを積層する積層工程と、前記ヒートシンクと前記金属層とを積層方向に加圧した状態で加熱して、前記ヒートシンクと前記金属層との接合界面にCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層を形成するとともに、前記ヒートシンクと前記金属層とを固相拡散接合する固相拡散接合工程と、固相拡散接合工程後に、548℃以上553℃以下に加熱して、前記金属間化合物層の一部を、CuとAlの金属間化合物であるθ相とCuが固溶したAl相とを有する共晶層とする共晶層形成工程と、を有し、前記共晶層形成工程においては、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値が1℃・min以上4℃・min以下の範囲内とされていることを特徴としている。
この構成のヒートシンク付絶縁回路基板の製造方法によれば、前記ヒートシンクと前記金属層との接合界面にCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層を形成するとともに、前記ヒートシンクと前記金属層とを固相拡散接合する固相拡散接合工程と、この固相拡散接合工程後に、548℃以上553℃以下に加熱して、前記金属間化合物層の一部を共晶層とする共晶層形成工程を有し、前記共晶層形成工程においては、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値が1℃・min以上4℃・min以下の範囲内とされているので、金属間化合物層のうちアルミニウム部材側の部分を共晶層とすることができる。また、前記共晶層形成工程において液相を適度に発生させることができ、固相拡散接合工程において形成された金属間化合物層に作用する応力を緩和することができる。よって、金属間化合物層におけるクラックの発生を抑制することができる。
本発明のヒートシンクの製造方法は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるヒートシンク本体と、前記ヒートシンク本体に接合された銅又は銅合金からなる銅部材層と、を備えたヒートシンクの製造方法であって、前記ヒートシンク本体と前記銅部材層とを積層する積層工程と、前記ヒートシンク本体と前記銅部材層とを積層方向に加圧した状態で加熱して、前記ヒートシンク本体と前記銅部材層との接合界面にCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層を形成するとともに、前記ヒートシンク本体と前記銅部材層とを固相拡散接合する固相拡散接合工程と、固相拡散接合工程後に、548℃以上553℃以下に加熱して、前記金属間化合物層の一部を、CuとAlの金属間化合物であるθ相とCuが固溶したAl相とを有する共晶層とする共晶層形成工程と、を有し、前記共晶層形成工程においては、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値が1℃・min以上4℃・min以下の範囲内とされていることを特徴としている。
この構成のヒートシンクの製造方法によれば、前記ヒートシンク本体と前記銅部材層との接合界面にCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層を形成するとともに、前記ヒートシンク本体と前記銅部材層とを固相拡散接合する固相拡散接合工程と、この固相拡散接合工程後に、548℃以上553℃以下に加熱して、前記金属間化合物層の一部を共晶層とする共晶層形成工程を有し、前記共晶層形成工程においては、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値が1℃・min以上4℃・min以下の範囲内とされているので、金属間化合物層のうちヒートシンク本体側の部分を共晶層とすることができる。また、前記共晶層形成工程において液相を適度に発生させることができ、固相拡散接合工程において形成された金属間化合物層に作用する応力を緩和することができる。よって、金属間化合物層におけるクラックの発生を抑制することができる。
本発明によれば、固相拡散接合時に形成される接合層におけるクラックの発生を抑制し、超音波を負荷した場合であっても界面変形が生じることを抑制できる接合体、絶縁回路基板、ヒートシンク付絶縁回路基板、ヒートシンク、及び、接合体の製造方法、絶縁回路基板の製造方法、ヒートシンク付絶縁回路基板の製造方法、ヒートシンクの製造方法を提供することが可能となる。
CuとAlの2元状態図である。 本発明の第一実施形態に係る絶縁回路基板を備えたパワーモジュールの概略説明図である。 図2に示す絶縁回路基板のアルミニウム層と銅層の接合界面の断面拡大説明図である。 第一実施形態に係る絶縁回路基板の製造方法を説明するフロー図である。 第一実施形態に係る絶縁回路基板の製造方法の概略説明図である。 第一実施形態に係る絶縁回路基板の製造方法において、固相拡散接合工程及び共晶層形成工程における接合界面の拡大説明図である。 固相拡散接合工程及び共晶層形成工程で用いられる通電加熱装置の概略説明図である。 本発明の第二実施形態に係るヒートシンク付絶縁回路基板を備えたパワーモジュールの概略説明図である。 図8に示すヒートシンク付絶縁回路基板のヒートシンクと金属層との接合界面の断面拡大説明図である。 第二実施形態に係るヒートシンク付絶縁回路基板の製造方法を説明するフロー図である。 第二実施形態に係るヒートシンク付絶縁回路基板の製造方法の概略説明図である。 本発明の第三実施形態に係るヒートシンクの概略説明図である。 図12に示すヒートシンクのヒートシンク本体と銅部材層との接合界面の断面拡大説明図である。 第三実施形態に係るヒートシンクの製造方法を説明するフロー図である。 第三実施形態に係るヒートシンクの製造方法の概略説明図である。
(第一実施形態)
以下に、本発明の実施形態について、添付した図面を参照して説明する。
図2に、本発明の第一実施形態である絶縁回路基板10、及び、この絶縁回路基板10を用いたパワーモジュール1を示す。
なお、本実施形態における接合体は、図2に示す絶縁回路基板10において、アルミニウム部材としてアルミニウム層12A及び銅部材として銅層12Bが接合されてなる回路層12、アルミニウム部材としてアルミニウム層13A及び銅部材として銅層13Bが接合されてなる金属層13とされている。
図2に示すパワーモジュール1は、絶縁回路基板10と、この絶縁回路基板10の一方の面(図2において上面)に第1はんだ層2を介して接合された半導体素子3と、絶縁回路基板10の下側に第2はんだ層8を介して接合されたヒートシンク31と、を備えている。
半導体素子3は、Si等の半導体材料で構成されている。絶縁回路基板10と半導体素子3とを接合する第1はんだ層2は、例えばSn-Ag系、Sn-Cu系、Sn-In系、若しくはSn-Ag-Cu系のはんだ材(いわゆる鉛フリーはんだ材)とされている。
ヒートシンク31は、絶縁回路基板10側の熱を放散するためのものである。ヒートシンク31は、銅又は銅合金で構成されており、本実施形態では無酸素銅で構成された放熱板とされている。絶縁回路基板10とヒートシンク31とを接合する第2はんだ層8は、例えばSn-Ag系、Sn-Cu系、Sn-In系、若しくはSn-Ag-Cu系のはんだ材(いわゆる鉛フリーはんだ材)とされている。
絶縁回路基板10は、絶縁層を構成するセラミックス基板11と、このセラミックス基板11の一方の面(図2において上面)に配設された回路層12と、セラミックス基板11の他方の面(図2において下面)に配設された金属層13と、を備えている。
セラミックス基板11は、絶縁性および放熱性に優れた窒化ケイ素(Si)、窒化アルミニウム(AlN)、アルミナ(Al)等のセラミックスで構成されている。本実施形態では、セラミックス基板11は、特に放熱性の優れた窒化アルミニウム(AlN)で構成されている。また、セラミックス基板11の厚さは、例えば、0.2mm以上1.5mm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では、0.635mmに設定されている。
回路層12は、図2に示すように、セラミックス基板11の一方の面に配設されたアルミニウム層12Aと、このアルミニウム層12Aの一方の面に積層された銅層12Bと、を有している。
なお、回路層12におけるアルミニウム層12Aの厚さは、0.1mm以上1.0mm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では0.4mmに設定されている。
また、回路層12における銅層12Bの厚さは、0.1mm以上6.0mm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では、1.2mmに設定されている。
金属層13は、図2に示すように、セラミックス基板11の他方の面に配設されたアルミニウム層13Aと、このアルミニウム層13Aの他方の面に積層された銅層13Bと、を有している。
なお、金属層13におけるアルミニウム層13Aの厚さは、0.1mm以上3.0mm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では0.6mmに設定されている。
また、金属層13における銅層13Bの厚さは、0.1mm以上6.0mm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では、0.9mmに設定されている。
ここで、アルミニウム層12A,13Aは、図5に示すように、セラミックス基板11の一方の面及び他方の面に、アルミニウム及びアルミニウム合金からなるアルミニウム板22A,23Aが接合されることにより形成されている。
本実施形態においては、アルミニウム層12A,13Aとなるアルミニウム板22A,23Aは、純度が99mass%以上のアルミニウム(2Nアルミニウム)または純度が99.99mass%以上のアルミニウム(4Nアルミニウム)で構成されている。
銅層12B,13Bは、図5に示すように、アルミニウム層12A,13Aに、銅又は銅合金からなる銅板22B,23Bが接合されることにより形成されている。
本実施形態においては、銅層12B,13Bを構成する銅板22B,23Bは、無酸素銅の圧延板とされている。
ここで、アルミニウム層12Aと銅層12B、及び、アルミニウム層13Aと銅層13Bは、それぞれ固相拡散接合されている。
そして、アルミニウム層12Aと銅層12Bの接合界面、及び、アルミニウム層13Aと銅層13Bの接合界面においては、図3に示すように、CuとAlを有する接合層40が形成されており、この接合層40は、銅層12B,13B側に形成されたCuとAlの金属間化合物からなる金属間化合物層41と、アルミニウム層12A,13A側に形成された共晶層45と、を備えている。
金属間化合物層41は、図1に示す2元状態図に示すように、複数の相の金属間化合物で構成されており、具体的には、η相、ζ相、δ相、及びγ相等が積層した構成とされている。
また、本実施形態においては、金属間化合物層41の厚さは、0.75μm以上60μm以下の範囲内、好ましくは、3.75μm以上60μm以下の範囲内に設定されている。なお、金属間化合物層41の厚さは、図3に示す観察像から金属間化合物層41の面積を測定し、測定された面積を観察像における接合界面の幅で割ることによって算出したものである。
共晶層45は、図3に示すように、CuとAlの金属間化合物の一種であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、からなるラメラ組織を成している。図3に示す共晶層45においては、白色部がθ相であり、黒色部がAl相である。
また、本実施形態においては、共晶層45の厚さは、1μm以上30μm以下の範囲内、好ましくは、1μm以上15μm以下の範囲内に設定されている。なお、共晶層45の厚さは、図3に示す観察像から共晶層45の面積を測定し、測定された面積を観察像における接合界面の幅で割ることによって算出したものである。
次に、本実施形態である絶縁回路基板10の製造方法について、図4から図6を参照して説明する。
(アルミニウム層形成工程S01)
図5に示すように、セラミックス基板11の一方の面に、アルミニウム層12Aとなるアルミニウム板22Aを、Al-Si系のろう材箔26を介して積層するとともに、セラミックス基板11の他方の面に、アルミニウム層13Aとなるアルミニウム板23Aを、Al-Si系のろう材箔26を介して積層する。なお、本実施形態では、Al-Si系のろう材箔26として、厚さ10μmのAl-8mass%Si合金箔を用いた。
そして、積層方向に加圧(圧力1~35kgf/cm(0.1~3.5MPa))した状態で真空加熱炉内に配置し加熱して、アルミニウム板22Aとセラミックス基板11を接合してアルミニウム層12Aを形成する。また、セラミックス基板11とアルミニウム板23Aを接合してアルミニウム層13Aを形成する。
ここで、真空加熱炉内の圧力は10-6Pa以上10-3Pa以下の範囲内に、加熱温度は600℃以上650℃以下、加熱温度での保持時間は15分以上180分以下の範囲内に設定されることが好ましい。
(積層工程S02)
次に、アルミニウム層12Aの一方の面側(図5において上側)に、銅層12Bとなる銅板22Bを積層する。また、アルミニウム層13Aの他方の面側(図5において下側)に、銅層13Bとなる銅板23Bを積層し、積層体を形成する。
なお、アルミニウム層12A,13A、銅板22B,23Bのそれぞれの接合面は、予め当該面の傷が除去されて平滑にされている。
(固相拡散接合工程S03)
次に、上述の積層体を、積層方向に加圧(圧力3~35kgf/cm(0.1~3.5MPa))するとともに加熱して、アルミニウム層12Aと銅板22B、アルミニウム層13Aと銅板23Bとを固相拡散接合する。この固相拡散接合工程S03により、図6に示すように、アルミニウム層12Aと銅層12Bの接合界面、及び、アルミニウム層13Aと銅層13Bの接合界面には、金属間化合物層41が形成される。
ここで、固相拡散接合工程S03においては、加熱温度は、400℃以上548℃未満、加熱温度での保持時間は、5分以上240分以下の範囲内に設定されることが好ましい。
(共晶層形成工程S04)
次に、上述の固相拡散接合工程S03に続いて、上述の積層体を、548℃以上553℃以下に加熱し、共晶層45を形成する。この共晶層形成工程S04により、図6に示すように、金属間化合物層41のうちアルミニウム層12A,13A側の部分が、共晶層45となる。
ここで、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値が1℃・min未満の場合には、液相を十分に形成することができず、金属間化合物層41の応力を十分に緩和することができないおそれがある。一方、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値が4℃・minを超える場合には、液相が過剰に生成してしまい、形状維持が困難となるおそれがある。
このため、共晶層形成工程S04においては、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値を1℃・min以上4℃・min以下の範囲内に設定している。
なお、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値を1℃・min以上4℃・min以下の範囲内とするためには、548℃以上553℃以下から548℃未満までの冷却速度を20℃/min以上50℃/min以下の範囲内とすることが好ましい。
また、共晶層形成工程S04において548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値を1℃・min以上4℃・min以下の範囲内とするためには、固相拡散接合工程S03及び共晶層形成工程S04の加圧及び加熱時に、通電加熱装置やホットプレス装置を用いることが好ましい。本実施形態では、図7に示す通電加熱装置を用いている。
図7に示す通電加熱装置60は、一対の電極61,61と、これらの電極61,61に対して通電する電源62と、を備えている。上述の積層体を、カーボン板63,63を介して一対の電極61、61の間に配置する。なお、セラミックス基板11が絶縁体であるため、例えば、カーボンからなる冶具等でカーボン板63,63を短絡させておく。
そして、一対の電極61,61によって、積層体を積層方向に加圧するとともに、電源62から通電を行う。すると、ジュール熱によってカーボン板63,63及び積層体が加熱される。
これにより、固相拡散接合工程S03及び共晶層形成工程S04を実施することが可能となる。
上述の通電加熱装置60を用いる場合、積層体が直接通電加熱されることから、昇温速度及び冷却速度を比較的速くすることができる。
なお、通電加熱装置60を用いる場合には、アルミニウム層12A,13A及び銅板22B,23Bの表面粗さは、算術平均粗さRaで0.3μm以上0.6μm以下、または、最大高さRzで1.3μm以上2.3μm以下の範囲内とすることが好ましい。通常の固相拡散接合では、接合面の表面粗さは小さいことが好ましいが、通電加熱装置60を用いる場合には、接合面の表面粗さが小さすぎると、界面接触抵抗が低下し、接合界面を局所的に加熱することが困難となるため、上述の範囲内とすることが好ましい。
以上のようにして、本実施形態である絶縁回路基板10が製造される。
(ヒートシンク接合工程S05)
次に、金属層13(銅層13B)とヒートシンク31とをはんだ材を介して積層し、還元炉内においてはんだ接合する。
(半導体素子接合工程S06)
次いで、回路層12の一方の面(表面)に、はんだ材を介して半導体素子3を積層し、還元炉内においてはんだ接合する。
上記のようにして、本実施形態であるパワーモジュール1が製造される。
以上のような構成とされた本実施形態に係る絶縁回路基板10によれば、回路層12がアルミニウム層12Aと銅層12Bとを有し、金属層13がアルミニウム層13Aと銅層13Bとを有しており、アルミニウム層12Aと銅層12Bとの接合界面、及び、アルミニウム層13Aと銅層13Bとの接合界面に形成された接合層40が、銅層12B,13B側に形成されたCuとAlの金属間化合物からなる金属間化合物層41と、アルミニウム層12A,13A側に形成された共晶層45と、を備えており、この共晶層45が、CuとAlの金属間化合物の一種であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、からなるラメラ組織を成しているので、金属間化合物層41のうちアルミニウム層12A,13A側の部分を共晶層45とすることができ、硬い金属間化合物層41と比較的軟らかいアルミニウム層12A,13Aとの間に共晶層45が介在することになり、接合層40におけるクラックの発生を抑制することができる。
よって、超音波を負荷した場合であっても、回路層12のアルミニウム層12Aと銅層12Bの接合界面及び金属層13のアルミニウム層13Aと銅層13Bの接合界面において、金属間化合物層41のクラックを起点として界面変形や強度低下の発生を抑制することができる。
また、本実施形態である絶縁回路基板の製造方法によれば、固相拡散接合工程S03の後に、548℃以上553℃以下に加熱して共晶層45を形成する共晶層形成工程S04を有しており、共晶層形成工程S04において、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値が1℃・min以上4℃・min以下の範囲内とされているので、共晶層形成工程S04において液相を適度に発生させることができ、金属間化合物層41に作用する応力を緩和することができ、金属間化合物層41におけるクラックの発生を抑制することができる。また、金属間化合物層41のうちアルミニウム層12A,13A側の部分を共晶層45とすることができる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態であるヒートシンク付絶縁回路基板130について、添付した図面を参照して説明する。
図8に、本発明の第二実施形態であるヒートシンク付絶縁回路基板130、及び、このヒートシンク付絶縁回路基板130を用いたパワーモジュール101を示す。
このパワーモジュール101は、ヒートシンク付絶縁回路基板130と、このヒートシンク付絶縁回路基板130の一方の面(図8において上面)に第1はんだ層2を介して接合された半導体素子3と、を備えている。
ヒートシンク付絶縁回路基板130は、絶縁回路基板110と、絶縁回路基板110に接合されたヒートシンク131と、を備えている。
絶縁回路基板110は、絶縁層を構成するセラミックス基板11と、このセラミックス基板11の一方の面(図8において上面)に配設された回路層112と、セラミックス基板11の他方の面(図8において下面)に配設された金属層113と、を備えている。
回路層112は、図11に示すように、セラミックス基板11の一方の面に、銅又は銅合金からなる銅板122が接合されることにより形成されている。本実施形態においては、回路層112は、無酸素銅の圧延板がセラミックス基板11に接合されることで形成されている。なお、回路層112となる銅板122の厚さは0.1mm以上1.0mm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では、0.6mmに設定されている。
金属層113は、図11に示すように、セラミックス基板11の他方の面に、銅又は銅合金からなる銅板123が接合されることにより形成されている。本実施形態においては、金属層113は、無酸素銅の圧延板がセラミックス基板11に接合されることで形成されている。なお、金属層113となる銅板123の厚さは0.1mm以上1.0mm以下の範囲内に設定されており、本実施形態では、0.6mmに設定されている。
ヒートシンク131は、絶縁回路基板110側の熱を放散するためのものであり、本実施形態では、図8に示すように、放熱板とされている。
このヒートシンク131は、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成されており、本実施形態では、A6063合金で構成されている。
そして、ヒートシンク131と金属層113の接合界面においては、図9に示すように、CuとAlを有する接合層140が形成されており、この接合層140は、金属層113側に形成された金属間化合物層141と、ヒートシンク131側に形成された共晶層145と、を備えている。
金属間化合物層141は、図1に示す2元状態図に示すように複数の相の金属間化合物で構成されており、具体的には、η相、ζ相、δ相、及びγ相等が積層して構成されている。
また、本実施形態においては、金属間化合物層141の厚さは、0.75μm以上60μm以下の範囲内、好ましくは、3.75μm以上60μm以下の範囲内に設定されている。
共晶層145は、第一実施形態と同様に、CuとAlの金属間化合物の一種であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、からなるラメラ組織を成している。
また、本実施形態においては、共晶層145の厚さは、1μm以上30μm以下の範囲内、好ましくは、1μm以上15μm以下の範囲内に設定されている。
次に、本実施形態であるヒートシンク付絶縁回路基板130の製造方法について、図10及び図11を参照して説明する。
(銅板接合工程S101)
図11に示すように、セラミックス基板11の一方の面に回路層112となる銅板122を活性ろう材126を介して積層するとともに、セラミックス基板11の他方の面に金属層113となる銅板123を活性ろう材126を介して積層する。なお、本実施形態では、活性ろう材126として、Ag-27mass%Cu-1.5mas%Ti合金のペーストを用いた。
そして、積層方向に1kgf/cm以上35kgf/cm以下(0.1MPa以上3.5MPa以下)の範囲で加圧した状態で真空加熱炉内に装入して加熱し、銅板122とセラミックス基板11とを接合して回路層112を形成するとともに、銅板123とセラミックス基板11とを接合して金属層113を形成する。
ここで、真空加熱炉内の圧力は、10-6Pa以上10-3Pa以下の範囲内に、加熱温度は、790℃以上850℃以下、加熱温度での保持時間は、5分以上60分以下の範囲内に設定されることが好ましい。
この銅板接合工程S101により、絶縁回路基板110が製造される。
(ヒートシンク積層工程S102)
次に、絶縁回路基板110の金属層113とヒートシンク131とを積層し、積層体を形成する。
なお、金属層113及びヒートシンク131のそれぞれの接合面は、予め当該面の傷が除去されて平滑にされている。
(固相拡散接合工程S103)
次に、上述の積層体を、積層方向に加圧(圧力3~35kgf/cm(0.3~3.5MPa))するとともに加熱して、金属層113とヒートシンク131とを固相拡散接合する。この固相拡散接合工程S103により、金属層113とヒートシンク131の接合界面には、金属間化合物層141が形成される。
ここで、固相拡散接合工程S103においては、加熱温度は、400℃以上548℃未満、加熱温度での保持時間は、5分以上240分以下の範囲内に設定されることが好ましい。
(共晶層形成工程S104)
次に、上述の固相拡散接合工程S103に続いて、上述の積層体を、548℃以上553℃以下に加熱し、共晶層145を形成する。この共晶層形成工程S104により、金属間化合物層141のうちヒートシンク131側の部分が、共晶層145となる。
ここで、上述の共晶層形成工程S104においては、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値が1℃・min以上4℃・min以下の範囲内とする。
なお、本実施形態においても、第一実施形態と同様に、固相拡散接合工程S103及び共晶層形成工程S104の加圧及び加熱時に、通電加熱装置やホットプレス装置を用いることが好ましい。
以上のようにして、本実施形態であるヒートシンク付絶縁回路基板130が製造される。
(半導体素子接合工程S105)
次いで、回路層112の一方の面(表面)に、はんだ材を介して半導体素子3を積層し、還元炉内においてはんだ接合する。
上記のようにして、本実施形態であるパワーモジュール101が製造される。
以上のような構成とされた本実施形態に係るヒートシンク付絶縁回路基板130によれば、銅又は銅合金からなる金属層113とアルミニウム又はアルミニウム合金からなるヒートシンク131との接合界面に形成された接合層140が、金属層113側に形成された金属間化合物層141と、ヒートシンク131側に形成された共晶層145とを備え、この共晶層145が、CuとAlの金属間化合物の一種であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、からなるラメラ組織を成しているので、金属間化合物層141のうちヒートシンク131側の部分を共晶層145とすることができ、硬い金属間化合物層141と比較的軟らかいヒートシンク131との間に共晶層145が介在することになり、接合層140におけるクラックの発生を抑制することができる。
よって、超音波を負荷した場合であっても、金属層113とヒートシンク131の接合界面において、金属間化合物層141のクラックを起点として界面変形や強度低下の発生を抑制することができる。
また、本実施形態であるヒートシンク付絶縁回路基板の製造方法によれば、固相拡散接合工程S103の後に、548℃以上553℃以下に加熱して共晶層145を形成する共晶層形成工程S104を有しており、共晶層形成工程S104において、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値が1℃・min以上4℃・min以下の範囲内とされているので、共晶層形成工程S104において液相を適度に発生させることができ、金属間化合物層141に作用する応力を緩和することができ、金属間化合物層141におけるクラックの発生を抑制することができる。また、金属間化合物層141のうちヒートシンク131側の部分を共晶層145とすることができる。
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態であるヒートシンクについて説明する。図12に、本発明の第二実施形態に係るヒートシンク201を示す。
このヒートシンク201は、ヒートシンク本体210と、ヒートシンク本体210の一方の面(図12において上側)に積層された銅又は銅合金からなる銅部材層217と、を備えている。本実施形態では、銅部材層217は、図15に示すように、ヒートシンク本体210の一方の面に無酸素銅の圧延板からなる銅板227を接合することによって構成されている。
ヒートシンク本体210は、冷却媒体が流通する流路211が設けられている。このヒートシンク本体210は、アルミニウム又はアルミニウム合金で構成されており、本実施形態では、A6063合金で構成されている。
そして、ヒートシンク本体210と銅部材層217の接合界面においては、図13に示すように、CuとAlを有する接合層240が形成されており、この接合層240は、銅部材層217側に形成された金属間化合物層241と、ヒートシンク本体210側に形成された共晶層245と、を備えている。
金属間化合物層241は、図1に示す2元状態図に示すように複数の相の金属間化合物で構成されており、具体的には、η相、ζ相、δ相、及びγ相等が積層して構成されている。
また、本実施形態においては、金属間化合物層241の厚さは、0.75μm以上60μm以下の範囲内、好ましくは、3.75μm以上60μm以下の範囲内に設定されている。
共晶層245は、第一実施形態と同様に、CuとAlの金属間化合物の一種であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、からなるラメラ組織を成している。
また、本実施形態においては、共晶層245の厚さは、1μm以上30μm以下の範囲内、好ましくは、1μm以上15μm以下の範囲内に設定されている。
次に、本実施形態であるヒートシンク201の製造方法について、図14及び図15を参照して説明する。
(積層工程S201)
まず、図15に示すように、ヒートシンク本体210と銅部材層217となる銅板227とを積層し、積層体を形成する。
なお、ヒートシンク本体210及び銅部材層217となる銅板227のそれぞれの接合面は、予め当該面の傷が除去されて平滑にされている。
(固相拡散接合工程S202)
次に、上述の積層体を、積層方向に加圧(圧力3~35kgf/cm(0.3~3.5MPa))するとともに加熱して、ヒートシンク本体210と銅板227とを固相拡散接合する。この固相拡散接合工程S202により、ヒートシンク本体210と銅部材層217の接合界面には、金属間化合物層241が形成される。
ここで、固相拡散接合工程S202においては、加熱温度は、400℃以上548℃未満、加熱温度での保持時間は、5分以上240分以下の範囲内に設定されることが好ましい。
(共晶層形成工程S203)
次に、上述の固相拡散接合工程S202に続いて、上述の積層体を、548℃以上553℃以下に加熱し、共晶層245を形成する。この共晶層形成工程S203により、金属間化合物層241のうちヒートシンク本体210側の部分が、共晶層245となる。
ここで、上述の共晶層形成工程S203においては、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値が1℃・min以上4℃・min以下の範囲内とする。
なお、本実施形態においても、第一実施形態と同様に、固相拡散接合工程S202及び共晶層形成工程S203の加圧及び加熱時に、通電加熱装置やホットプレス装置を用いることが好ましい。
以上のようにして、本実施形態であるヒートシンク201が製造される。
以上のような構成とされた本実施形態に係るヒートシンク201によれば、ヒートシンク本体210の一方の面側に、無酸素銅の圧延板からなる銅板227を接合することによって銅部材層217が形成されているので、熱を銅部材層217によって面方向に広げることができ、放熱特性を大幅に向上させることができる。また、はんだ等を用いて他の部材とヒートシンク201とを良好に接合することができる。
そして、本実施形態では、ヒートシンク本体210と銅部材層217との接合界面に形成された接合層240は、銅部材層217側に形成された金属間化合物層241と、ヒートシンク本体210側に形成された共晶層245とを備え、この共晶層245が、CuとAlの金属間化合物の一種であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、からなるラメラ組織を成しているので、金属間化合物層241のうちヒートシンク本体210側の部分を共晶層245とすることができ、硬い金属間化合物層241と比較的軟らかいヒートシンク本体210との間に共晶層245が介在することになり、接合層240におけるクラックの発生を抑制することができる。
よって、超音波を負荷した場合であっても、ヒートシンク本体210と銅部材層217との接合界面において、金属間化合物層241のクラックを起点として界面変形や強度低下の発生を抑制することができる。
また、本実施形態であるヒートシンクの製造方法によれば、固相拡散接合工程S202の後に、548℃以上553℃以下に加熱して共晶層245を形成する共晶層形成工程S203を有しており、共晶層形成工程S203において、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値が1℃・min以上4℃・min以下の範囲内とされているので、共晶層形成工程S203において液相を適度に発生させることができ、金属間化合物層241に作用する応力を緩和することができ、金属間化合物層241におけるクラックの発生を抑制することができる。また、金属間化合物層241の一部を共晶層245とすることができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、第一実施形態では、回路層12及び金属層13を、アルミニウム層12A、13A及び銅層12B、13Bを有するものとして説明したが、これに限定されることはなく、回路層12及び金属層13のいずれか一方がアルミニウム層と銅層を有するものであってもよい。
また、アルミニウム層を構成するアルミニウム板として、純度99mass%のアルミニウムの圧延板を例に挙げて説明したが、これに限定されることはなく、純度99.99mass%以上の純アルミニウムや、他のアルミニウム又はアルミニウム合金で構成したものであってもよい。
さらに、銅層等を構成する銅板として、無酸素銅の圧延板を例に挙げて説明したが、これに限定されることはなく、他の銅又は銅合金で構成したものであってもよい。
また、第一実施形態及び第二実施形態では、絶縁回路基板に半導体素子を搭載してパワーモジュールを構成するものとして説明したが、これに限定されることはない。例えば、絶縁回路基板の回路層にLED素子を搭載してLEDモジュールを構成してもよいし、絶縁回路基板の回路層に熱電素子を搭載して熱電モジュールを構成してもよい。
さらに、本実施形態では、絶縁層をセラミックス基板で構成したもので説明したが、これに限定されることはなく、絶縁層を樹脂等で構成したものであってもよい。
また、第一実施形態では、セラミックス基板とアルミニウム板とをろう材を用いて接合するものとして説明したが、セラミックス基板とアルミニウム板との接合方法に特に限定はない。
さらに、第二実施形態では、セラミックス基板と銅板とをろう材を用いて接合するものとして説明したが、セラミックス基板と銅板との接合方法に特に限定はない。
以下に、本発明の効果を確認すべく行った確認実験の結果について説明する。
(接合体の作製)
表1に示すアルミニウム板(20mm×20mm×厚さ3mm)の一方の面に、表1に示す銅板(10mm×10mm×厚さ0.3mm)を、上述の実施形態に記載した方法によって接合した。固相拡散接合工程及び共晶層形成工程は表1に示す条件で実施した。
得られた接合体に対して、以下のように評価を実施した。
(接合層の構造)
アルミニウム板と銅板の断面観察を行い、接合界面に形成された接合層の構造を以下のように評価した。
EPMA(日本電子株式会社社製JXA-8530F)によって、倍率1000倍の視野で10視野観察し、CuとAlのマッピングを行った。金属間化合物層および共晶層の面積を求め、その面積を測定視野の幅の寸法で除して厚さを算出し、10視野の平均をそれぞれ金属間化合物層および共晶層の厚さとした。Cu濃度が35at%以上70at%以下の範囲を金属間化合物層、Cu濃度が5at%以上35at%未満の範囲を共晶層とした。
評価結果を表1に示す。
(超音波接合後の剥離の有無)
得られた接合体に対して、超音波金属接合機(超音波工業株式会社製:60C-904)を用いて、銅端子(10mm×5mm×1mm厚)をコプラス量0.5mmの条件で超音波接合した。
接合後に超音波探傷装置(株式会社日立ソリューションズ製FineSAT200)を用いて、アルミニウム板と銅板の接合界面を検査し、10個中7個以上で剥離が観察されたものを「×」、10個中3個以上7個未満で剥離が観察されたものを「△」、10個中1個以上3個未満で剥離が観察されたものを「○」、10個中全く確認されなかったものを「◎」と評価した。評価結果を表1に示す。
Figure 0007039933000001
共晶層形成工程を実施しなかった比較例1においては、金属間化合物層のうちアルミニウム板側の部分を、CuとAlの金属間化合物であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、を備えた共晶層とすることができず、超音波接合性が低下した。
共晶層形成工程における温度積分値が0.2℃・minとされた比較例2においては、金属間化合物層のうちアルミニウム部材側の部分を、CuとAlの金属間化合物であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、を備えた共晶層とすることができず、超音波接合性が低下した。
共晶層形成工程における温度積分値が10.0℃・minとされた比較例3においては、液相が過剰に生成し、形状を保つことができなかった。このため、試験を中止した。
これに対して、本発明例1-10においては、金属間化合物層のうちアルミニウム板側の部分を、CuとAlの金属間化合物であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、を備えた共晶層とすることができ、超音波接合性に優れている。
以上の確認実験の結果、本発明例によれば、固相拡散接合時に形成される接合層におけるクラックの発生を抑制し、超音波を負荷した場合であっても界面変形が生じることを抑制できる接合体を提供可能であることが確認された。
10 絶縁回路基板
11 セラミックス基板
12 回路層
13 金属層
12A、13A アルミニウム層(アルミニウム部材)
12B、13B 銅層(銅部材)
40 接合層
41 金属間化合物層
45 共晶層
110 絶縁回路基板
113 金属層(銅部材)
130 ヒートシンク付絶縁回路基板
131 ヒートシンク(アルミニウム部材)
140 接合層
141 金属間化合物層
145 共晶層
201 ヒートシンク
210 ヒートシンク本体(アルミニウム部材)
217 銅部材層(銅部材)
240 接合層
241 金属間化合物層
245 共晶層

Claims (10)

  1. アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム部材と、銅又銅合金からなる銅部材とが接合された接合体であって、
    前記アルミニウム部材と前記銅部材との接合界面には、CuとAlを有する接合層が形成されており、
    前記接合層は、前記銅部材側に形成されたCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層と、前記アルミニウム部材側に形成された共晶層と、を備えており、
    前記共晶層は、CuとAlの金属間化合物であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、を備えており、
    前記金属間化合物層は、複数の相の金属間化合物が積層した構成とされていることを特徴とする接合体。
  2. 絶縁層と、前記絶縁層の一方の面に形成された回路層と、を備えた絶縁回路基板であって、
    前記回路層は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム層と、このアルミニウム層に接合された銅又は銅合金からなる銅層と、を有し、前記アルミニウム層と前記銅層との接合界面には、CuとAlを有する接合層が形成されており、
    前記接合層は、前記銅層側に形成されたCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層と、前記アルミニウム層側に形成された共晶層と、を備えており、
    前記共晶層は、CuとAlの金属間化合物であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、を備えており、
    前記金属間化合物層は、複数の相の金属間化合物が積層した構成とされていることを特徴とする絶縁回路基板。
  3. 絶縁層と、前記絶縁層の一方の面に形成された回路層と、前記絶縁層の他方の面に形成された金属層と、を備えた絶縁回路基板であって、
    前記金属層は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム層と、このアルミニウム層に接合された銅又は銅合金からなる銅層と、を有し、前記アルミニウム層と前記銅層との接合界面には、CuとAlを有する接合層が形成されており、
    前記接合層は、前記銅層側に形成されたCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層と、前記アルミニウム層側に形成された共晶層と、を備えており、
    前記共晶層は、CuとAlの金属間化合物であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、を備えており、
    前記金属間化合物層は、複数の相の金属間化合物が積層した構成とされていることを特徴とする絶縁回路基板。
  4. 絶縁層と、この絶縁層の一方の面に形成された回路層と、前記絶縁層の他方の面に形成された金属層と、この金属層の前記絶縁層とは反対側の面に配置されたヒートシンクと、を備えたヒートシンク付絶縁回路基板であって、
    前記金属層のうち前記ヒートシンクとの接合面及び前記ヒートシンクのうち前記金属層との接合面のいずれか一方がアルミニウム及びアルミニウム合金で構成されたアルミニウム部材とされ、他方が銅又は銅合金で構成された銅部材とされており、
    前記金属層と前記ヒートシンクとの接合界面には、CuとAlを有する接合層が形成されており、
    前記接合層は、前記銅部材側に形成されたCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層と、前記アルミニウム部材側に形成された共晶層と、を備えており、
    前記共晶層は、CuとAlの金属間化合物であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、を備えており、
    前記金属間化合物層は、複数の相の金属間化合物が積層した構成とされていることを特徴とするヒートシンク付絶縁回路基板。
  5. アルミニウム又はアルミニウム合金からなるヒートシンク本体と、前記ヒートシンク本体に接合された銅又は銅合金からなる銅部材層と、を備えたヒートシンクであって、
    前記ヒートシンク本体と前記銅部材層との接合界面に、CuとAlを有する接合層が形成されており、
    前記接合層は、前記銅部材層側に形成されたCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層と、前記ヒートシンク本体側に形成された共晶層と、を備えており、
    前記共晶層は、CuとAlの金属間化合物であるθ相と、Cuが固溶したAl相と、を備えており、
    前記金属間化合物層は、複数の相の金属間化合物が積層した構成とされていることを特徴とするヒートシンク。
  6. アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム部材と、銅又銅合金からなる銅部材とが接合された接合体の製造方法であって、
    前記アルミニウム部材と前記銅部材とを積層する積層工程と、
    前記アルミニウム部材と前記銅部材とを積層方向に加圧した状態で加熱して、前記アルミニウム部材と前記銅部材との接合界面にCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層を形成するとともに、前記アルミニウム部材と前記銅部材とを固相拡散接合する固相拡散接合工程と、
    固相拡散接合工程後に、548℃以上553℃以下に加熱して、前記金属間化合物層の一部を、CuとAlの金属間化合物であるθ相とCuが固溶したAl相とを有する共晶層とする共晶層形成工程と、
    を有し、
    前記共晶層形成工程においては、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値が1℃・min以上4℃・min以下の範囲内とされていることを特徴とする接合体の製造方法。
  7. 絶縁層と、前記絶縁層の一方の面に形成された回路層と、を備えた絶縁回路基板の製造方法であって、
    前記回路層は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム層と、このアルミニウム層に接合された銅又は銅合金からなる銅層と、を有しており、
    前記アルミニウム層と前記銅層とを積層する積層工程と、
    前記アルミニウム層と前記銅層とを積層方向に加圧した状態で加熱して、前記アルミニウム層と前記銅層との接合界面にCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層を形成するとともに、前記アルミニウム層と前記銅層とを固相拡散接合する固相拡散接合工程と、
    固相拡散接合工程後に、548℃以上553℃以下に加熱して、前記金属間化合物層の一部を、CuとAlの金属間化合物であるθ相とCuが固溶したAl相とを有する共晶層とする共晶層形成工程と、
    を有し、
    前記共晶層形成工程においては、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値が1℃・min以上4℃・min以下の範囲内とされていることを特徴とする絶縁回路基板の製造方法。
  8. 絶縁層と、前記絶縁層の一方の面に形成された回路層と、前記絶縁層の他方の面に形成された金属層と、を備えた絶縁回路基板の製造方法であって、
    前記金属層は、アルミニウム又はアルミニウム合金からなるアルミニウム層と、このアルミニウム層に接合された銅又は銅合金からなる銅層と、を有しており、
    前記アルミニウム層と前記銅層とを積層する積層工程と、
    前記アルミニウム層と前記銅層とを積層方向に加圧した状態で加熱して、前記アルミニウム層と前記銅層との接合界面にCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層を形成するとともに、前記アルミニウム層と前記銅層とを固相拡散接合する固相拡散接合工程と、
    固相拡散接合工程後に、548℃以上553℃以下に加熱して、前記金属間化合物層の一部を、CuとAlの金属間化合物であるθ相とCuが固溶したAl相とを有する共晶層とする共晶層形成工程と、
    を有し、
    前記共晶層形成工程においては、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値が1℃・min以上4℃・min以下の範囲内とされていることを特徴とする絶縁回路基板の製造方法。
  9. 絶縁層と、この絶縁層の一方の面に形成された回路層と、前記絶縁層の他方の面に形成された金属層と、この金属層の前記絶縁層とは反対側の面に配置されたヒートシンクと、を備えたヒートシンク付絶縁回路基板の製造方法であって、
    前記金属層のうち前記ヒートシンクとの接合面及び前記ヒートシンクのうち前記金属層との接合面のいずれか一方がアルミニウム及びアルミニウム合金で構成されたアルミニウム部材とされ、他方が銅又は銅合金で構成された銅部材とされており、
    前記ヒートシンクと前記金属層とを積層する積層工程と、
    前記ヒートシンクと前記金属層とを積層方向に加圧した状態で加熱して、前記ヒートシンクと前記金属層との接合界面にCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層を形成するとともに、前記ヒートシンクと前記金属層とを固相拡散接合する固相拡散接合工程と、
    固相拡散接合工程後に、548℃以上553℃以下に加熱して、前記金属間化合物層の一部を、CuとAlの金属間化合物であるθ相とCuが固溶したAl相とを有する共晶層とする共晶層形成工程と、
    を有し、
    前記共晶層形成工程においては、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値が1℃・min以上4℃・min以下の範囲内とされていることを特徴とするヒートシンク付絶縁回路基板の製造方法。
  10. アルミニウム又はアルミニウム合金からなるヒートシンク本体と、前記ヒートシンク本体に接合された銅又は銅合金からなる銅部材層と、を備えたヒートシンクの製造方法であって、
    前記ヒートシンク本体と前記銅部材層とを積層する積層工程と、
    前記ヒートシンク本体と前記銅部材層とを積層方向に加圧した状態で加熱して、前記ヒートシンク本体と前記銅部材層との接合界面にCuとAlの金属間化合物を有する金属間化合物層を形成するとともに、前記ヒートシンク本体と前記銅部材層とを固相拡散接合する固相拡散接合工程と、
    固相拡散接合工程後に、548℃以上553℃以下に加熱して、前記金属間化合物層の一部を、CuとAlの金属間化合物であるθ相とCuが固溶したAl相とを有する共晶層とする共晶層形成工程と、
    を有し、
    前記共晶層形成工程においては、548℃以上553℃以下の範囲における温度積分値が1℃・min以上4℃・min以下の範囲内とされていることを特徴とするヒートシンクの製造方法。
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