JP7010724B2 - 車両用冷却装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用冷却装置に関し、特に、ハイブリッド車両に搭載される車両用冷却装置に関するものである。
エンジンと電動機とを備え、所定の運転条件に応じてエンジンおよび電動機の一方または双方の駆動力により走行する所謂ハイブリッド車両が従来から知られている。
かかるハイブリッド車両に搭載される冷却装置では、エンジンを冷却するための冷却回路に加えて、電動機やインバータ等(電気系)の発熱に対応するために、電気系を冷却するための冷却回路を設けることが多い。
例えば特許文献1には、エンジン冷却用のラジエータと、エアコンディショナのコンデンサと、モータ冷却用のラジエータとを、モータの出力およびエンジンの運転状態に基づいて駆動制御される電動ファンによって冷却するようにしたハイブリッド車両の冷却装置が開示されている。
特開平11-285106号公報
ところで、上記特許文献1のものでは、熱交換器(ラジエータやコンデンサ等)の冷却を電動ファンで行うようにしているが、エンジン駆動中の消費電力の低減や、バッテリ等の大型化抑制などの観点から、機械式(エンジン駆動式)ファンと電動ファンとを組み合わせて熱交換器の冷却を行うことが考えられる。
具体的には、車両前部のエンジンルーム内に配置されるエンジンの前端部に、当該エンジンの駆動力がカップリングを介して伝達されることで回転する機械式ファンを設けるとともに、かかる機械式ファンの前方に熱交換器を配置する構成を採用することが考えられる。この構成によれば、エンジン駆動中に機械式ファンが駆動することで、走行中のみならず停車中も、フロントグリルから外気を導入して熱交換器を冷却することが可能となる。
ここで、エンジンの冷却性能に対する要求は一般的に高いことに鑑みれば、上記構成において、機械式ファンの前方にエンジン冷却用熱交換器を配置するとともに、かかるエンジン冷却用熱交換器を相対的に大きくすることが好ましい。もっとも、エンジンルーム内という限られたスペースで、エンジン冷却用熱交換器を相対的に大きくすると、電気系冷却用の複数の熱交換器をエンジン冷却用熱交換器の上下や左右に並べて配置することが困難となるという問題がある。
また、電動ファンはその中心部にモータを有することが多いが、機械式ファンに対する電動ファンの配置位置によっては、前方衝突時に、機械式ファン側の剛なカップリングと、電動ファン側の剛なモータとが当接してしまうため、衝突エネルギー吸収ストロークを確保することが困難になるケースも想定される。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、ハイブリッド車両に搭載される車両用冷却装置において、要求される冷却性能を満たしつつ、機械式ファンと複数の電動ファンとを不具合なく組み合わせたシステムを実現することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る車両用冷却装置では、エンジン冷却用熱交換器と電気系冷却用の複数の熱交換器とを前後に並べて配置するとともに、前方衝突時に、機械式ファン側のカップリングと電動ファン側のモータとが干渉しない態様で、電気系冷却用の複数の熱交換器の前方に複数の電動ファンを配置するようにしている。
具体的には、本発明は、車両前部に配置されるエンジンと、発電機としても機能する電動機と、を備え、所定の運転条件に応じて当該エンジンおよび電動機の一方または双方の駆動力により走行する車両に搭載される車両用冷却装置を対象としている。
そして、この車両用冷却装置は、上記エンジンの前端部に設けられ、当該エンジンの駆動力がカップリングを介して伝達されることで駆動する機械式ファンと、上記機械式ファンの前側に配置されるエンジン冷却用熱交換器と、上記エンジン冷却用熱交換器の前側に、上下または左右に並べて配置される、エンジン以外の発熱体冷却用の第1および第2熱交換器と、各々中心部にモータを有し、上記第1および第2熱交換器をそれぞれ冷却する第1および第2電動ファンと、を備え、上記機械式ファン並びに上記第1および第2電動ファンは、外気を車両前後方向後方へ流すように設けられており、上記第1および第2電動ファンは、車両前後方向に見て、各々のモータが上記カップリングと重ならないように、上記第1および第2熱交換器の前側にそれぞれ配置されていることを特徴とするものである。
この構成では、エンジン以外の発熱体冷却用の第1および第2熱交換器とエンジン冷却用熱交換器とが前後に並んで配置されることから、換言すると、第1および第2熱交換器がエンジン冷却用熱交換器と上下または左右に並ばないことから、冷却性能に対する要求が高いエンジン冷却用熱交換器を、第1および第2熱交換器の配置に制限されることなく、相対的に大きくすることができる。
そうして、エンジンとフロントグリルとの間において、機械式ファン、エンジン冷却用熱交換器、第1および第2熱交換器、並びに、第1および第2電動ファンが、後側から前側にこの順で配置されることから、エンジン駆動中は、機械式ファンが駆動することでフロントグリルから導入されて後方へ吸い込まれる外気によって、第1および第2熱交換器並びにエンジン冷却用熱交換器を冷却することができる。一方、エンジン停止中は、第1および/または第2電動ファンが駆動することでフロントグリルから導入されて後方へ押し出される外気によって、第1および/または第2熱交換器を冷却することができる。
さらに、第1および第2電動ファンは、車両前後方向に見て、各々の中心部に設けられたモータがカップリングと重ならないように、第1および第2熱交換器の前側に配置されていることから、前方衝突時に、機械式ファン側の剛なカップリングと、第1および第2電動ファン側の剛なモータとが干渉するのを抑えることができる。このように、剛なカップリングと剛なモータとの干渉が抑えられることにより、エンジンの車室側への後退を伴うことなく、第1および第2電動ファンを後退させることができるので、衝突エネルギー吸収ストロークを確保することが可能になる。
このように、上記構成によれば、要求される冷却性能を満たしつつ、構造上の不具合を回避することができるが、第1および第2熱交換器の冷却対象によっては、以下のような制御上の不具合が生じる場合がある。
すなわち、ハイブリッド車両では、電動ファンのみによってエンジン以外の発熱体の発熱を抑えることが可能な目標時間を設定し、その目標時間内はエンジン(機械式ファン)を停止することで燃費の向上を図ることが多く、また、ハイブリッド車両に備えられる複数の電動ファンは、相互に独立して制御可能であることが多い。しかしながら、上記構成におけるエンジン停止中に、例えば、第1熱交換器のみを冷却する必要があるからといって、第1電動ファンを単独駆動させると、第1熱交換器およびエンジン冷却用熱交換器を通過したことによって昇温した熱風が逆流することで、第2熱交換器の熱交換効率が低下する場合がある。同様に、第2熱交換器のみを冷却する必要があるからといって、第2電動ファンを単独駆動させると、第2熱交換器およびエンジン冷却用熱交換器を通過した熱風が逆流することで、第1熱交換器の熱交換効率が低下する場合がある。そうして、このような熱交換効率の低下が生じると、第1および第2熱交換器の冷却対象によっては、目標時間経過前にエンジンを始動しなければならなくなり、燃費の向上が図れない場合がある。
そこで、上記車両用冷却装置では、上記第1電動ファンと上記第2電動ファンとを独立して制御可能な制御装置をさらに備えており、上記制御装置は、上記エンジンが停止している状態で、上記第1および第2熱交換器の少なくとも一方を冷却する必要があると判断した場合には、上記第1電動ファンと上記第2電動ファンとを同時に駆動させるように構成されていることが好ましい。
この構成によれば、例えば、第1熱交換器のみを冷却する必要がある場合にも、第1電動ファンと第2電動ファンとを同時に駆動させることから、第1熱交換器およびエンジン冷却用熱交換器を通過した熱風が逆流しようとしても、第2電動ファンによって熱風が後方へ押し返されるので、第2熱交換器の熱交換効率が低下するのを抑えることができる。同様に、第2熱交換器のみを冷却する必要がある場合にも、第2電動ファンと第1電動ファンとを同時に駆動させることから、第2熱交換器およびエンジン冷却用熱交換器を通過した熱風が、第1電動ファンによって押し返されるので、第1熱交換器の熱交換効率が低下するのを抑えることができる。これにより、目標時間が経過するまでエンジンを停止させて燃費の向上を図ることができる。
さらに、上記車両用冷却装置では、上記第1熱交換器は、上記電動機のインバータを冷却するラジエータであり、上記第2熱交換器は、エアコンディショナのコンデンサであり、上記制御装置は、上記エンジンが停止している状態で、上記コンデンサを冷却する必要があると判定した場合には、上記第1電動ファンと上記第2電動ファンとを同時に駆動させる一方、上記ラジエータを冷却する必要があると判定した場合には、上記コンデンサを冷却する必要があると判定したときに、上記第1電動ファンと上記第2電動ファンとを同時に駆動させるように構成されていることが好ましい。
例えば、インバータを積極的に冷却する必要はないものの、エアコンディショナを用いて車内の冷房を行う等、コンデンサを冷却する必要がある場合に、仮に第2電動ファンを単独駆動させると、上述の如く、インバータを冷却するラジエータの熱交換効率が低下して、インバータによる発電量が低下し、エアコンディショナを含む電気系を駆動させることが困難となる場合がある。この点、本発明では、コンデンサのみを冷却する必要がある場合にも、第1電動ファンと第2電動ファンとを同時に駆動させることから、インバータの温度を所定温度以下に維持して、発電量の低下を抑えることができる。
これに対し、インバータを冷却する必要がある場合に、第1電動ファンを単独駆動させると、上述の如く、コンデンサの熱交換効率が低下するが、冬場など車内の冷房を行う必要が無い場合には不都合はない。この点、本発明では、インバータを冷却する必要がある場合には、例えば車内の冷房を行う等、コンデンサを冷却する必要があると判断したときに、第1電動ファンと第2電動ファンとを同時に駆動させることから、無駄な消費電力を抑えることができる。
したがって、この構成によれば、一般的に高い冷却性能が要求されるエンジンの冷却性能を満たしつつ、機械式ファンと複数の電動ファンとを、構造上および制御上の不具合なく組み合わせることができる。
以上説明したように、本発明に係る車両用冷却装置によれば、要求される冷却性能を満たしつつ、機械式ファンと複数の電動ファンとを不具合なく組み合わせたシステムを実現することができる。
本発明の実施形態に係る車両用冷却装置が搭載される車両を模式的に示す図である。 冷却装置の要部を模式的に示す、車幅方向左側から見た側面図である。 電動ファンの構造を模式的に示す図である。 冷却装置の要部を模式的に示す正面図である。 第1電動ファンを単独駆動した場合における空気の流れを模式的に説明する側面図である。 第1および第2電動ファンを同時駆動した場合における空気の流れを模式的に説明する側面図である。 電動ファン駆動制御の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。なお、図中における、矢印Upは上方を、矢印Frは前側(車両前後方向前側)を、矢印Rhは右側(車幅方向右側)をそれぞれ示している。
-ハイブリッド車両-
図1は、本実施形態に係る車両用冷却装置20が搭載される車両1を模式的に示す図であり、図2は、冷却装置20の要部を模式的に示す、車幅方向左側から見た側面図である。この車両1は、FR(フロントエンジン・リヤドライブ)車両であり、クランク軸2aが車両前後方向に延びるように、車両前部1aのエンジンルームに配置される縦置き式のエンジン2と、エンジン2と左右一対の駆動輪(後輪)8との間に設けられた動力伝達装置3と、エアコンディショナ(図示せず)と、ECU10と、冷却装置20と、を備えている。
動力伝達装置3は、エンジン2の回転駆動力が入力される入力軸(図示せず)と、入力軸に連結された電気式差動部4と、電気式差動部4に連結された変速部5と、変速部5に連結された出力軸6とを、有していて、エンジン2の回転駆動力は、これら入力軸、電気式差動部4,変速部5および出力軸6を介して差動歯車装置7に伝達された後、一対の駆動輪8へ伝達されるようになっている。
電気式差動部4は、第1電動機および第2電動機(図1では1つの電動機11に簡略化して表示)を備えている。例えば第1電動機は、エンジン2の動力を用いて発電してバッテリ(図示せず)を充電する発電機(ジェネレータ)としての機能と、クランク軸2aを回転させてエンジン2を始動させるスタータとしての機能と、を有している。また、例えば第2電動機は、変速部5を経由して駆動輪8に駆動力を与える走行用駆動源(モータ)としての機能と、回生制動によって発電してバッテリを充電するジェネレータとして機能と、を有している。つまり、本実施形態の車両1は、エンジン2と、発電機としても機能する電動機11と、を備え、所定の運転条件に応じてエンジン2および電動機11の一方または双方の駆動力により走行する所謂ハイブリッド車両として構成されている。
エアコンディショナは、図示省略するが、コンプレッサやコンデンサ25等との間で冷凍サイクルを形成することで、通過する空気を冷却するエバポレータと、エンジン冷却水が循環することで、通過する空気を加熱するヒータコアと、エアミックスダンパと、を備えている。このエアコンディショナでは、エアミックスダンパの開度に応じて、エバポレータを通過した空気が、ヒータコアへ送られる空気とヒータコアをバイパスする空気とに分けられることで、車室内への吹出温度(車室内へ吹出される空気の温度)が定まるようになっている。なお、車室内への吹出温度は吹出温度センサ(図示せず)によって検出されるようになっている。
ECU10は、CPU(Central Processing Unit)や内部メモリ等を含んでおり、各センサからの情報およびメモリに記憶された情報に基づいて所定の演算処理を実行し、演算結果に基づいて車両1の各機器を制御するように構成されている。なお、車両1には、エンジン2を制御するエンジンECUや、電動機11を制御するモータECUや、ハイブリッド走行を制御するHV-ECUや、エアコンディショナを制御するエアコンECU等が搭載されているが、図1では、図を見易くするために、これらを1つのECU10に簡略化して表示している。
例えば、ECU10は、エンジン2の運転状態に基づいて、燃料噴射制御、点火制御、吸入空気量制御などのエンジン制御を実行するように構成されている(エンジンECU)。また、ECU10は、インバータ12を制御して、バッテリ側からの直流電力を交流電力に変換して電動機11に印加したり、電動機11からの交流電力を直流電力に変換してバッテリ側に供給したりするように構成されているとともに、後述する第1電動ファン26を駆動させてインバータ冷却水の温度を所定温度以下に維持して、インバータ12による発電量(発電効率)を増加させるように構成されている(モータECU)。さらに、ECU10は、バッテリのSOC(State Of Charge)が十分高い場合における、低車速時にはモータ走行モードを選択し、高車速時にはハイブリッド走行モードまたはエンジン走行モードを選択する一方、SOCが低い場合には、ハイブリッド走行モードまたはエンジン走行モードを選択するように構成されている(HV-ECU)。また、ECU10は、冷房時には、後述する第2電動ファン27を駆動させてコンデンサ25を冷却することで、コンプレッサで圧縮された冷媒の液化を促進して、エバポレータの温度を低下させるように構成されている(エアコンECU)。
-冷却装置-
以上のように構成されたハイブリッド車両1に搭載される本実施形態の車両用冷却装置20は、エンジン冷却回路15、インバータ冷却回路16およびコンデンサ冷却回路の3つの冷却回路を有している。具体的には、冷却装置20は、機械式ファン21と、エンジン冷却用ラジエータ23と、インバータ冷却用ラジエータ24と、コンデンサ25と、第1電動ファン26と、第2電動ファン27と、を備えている。
機械式ファン21は、エンジン2の駆動力がカップリング22を介して伝達されることで回転するように、エンジン2の前端部に設けられている。カップリング22は、公知のものであり、例えば、金属ケースとしての作動部(図示せず)と、エンジン2のクランク軸2aに連結される駆動軸(図示せず)と、駆動軸に連結され且つ作動部に回転自在に保持されるプレート(図示せず)と、作動部とプレートとの間に介在するシリコンオイルと、を有していて、プレートの回転力がシリコンオイルの粘性抵抗を介して作動部に伝わるように構成されている。機械式ファン21は、円筒状のボス部21aと、ボス部21aの外周面に突設された複数の翼部21bとを有していて、ボス部21aが作動部に取り付けられることで、カップリング22を介してクランク軸2aに取り付けられている。このような構成により、機械式ファン21は、エンジン2の駆動に伴って回転し、フロントグリル1bから吸い込んだ外気をエンジン2の後方に吹き流すようになっている。この機械式ファン21は、図2に示すように、エンジン冷却用ラジエータ23を覆うカバーであるファンシュラウド30によって全周に亘って覆われており、これにより、翼部21bの先端からの気流の巻き返しが抑えられるようになっている。
エンジン冷却用ラジエータ(エンジン冷却用熱交換器)23は、図1および図2に示すように、機械式ファン21の前側、且つ、インバータ冷却用ラジエータ24およびコンデンサ25の後側に配置されている。本実施形態の車両1では、インバータ冷却用ラジエータ24およびコンデンサ25とエンジン冷却用ラジエータ23とが車両前後方向に並んで配置されることから、換言すると、インバータ冷却用ラジエータ24およびコンデンサ25がエンジン冷却用ラジエータ23と上下または左右に並ばないことから、エンジンルーム内という限られたスペースにおいても、冷却性能に対する要求が高いエンジン冷却用ラジエータ23を相対的に大きくすることが可能になっている。
このエンジン冷却用ラジエータ23は、エンジン2の駆動力により作動するウォーターポンプ13や、エンジン冷却水の温度変化に伴う体積変化を吸収するリザーブタンク(図示せず)等と共に、エンジン冷却回路15を構成している。このエンジン冷却回路15では、エンジン2が駆動することでウォーターポンプ13が作動すると、エンジン冷却水が、エンジン2のウォータジャケット(図示せず)内を流れることでエンジン2の熱を回収し、リザーブタンクを通過することで気液分離が行われた後、機械式ファン21によって冷却されるエンジン冷却用ラジエータ23内を流れることで、エンジン2から回収した熱が大気に放出されるようになっている。
インバータ冷却用ラジエータ(第1熱交換器)24は、図2に示すように、エンジン冷却用ラジエータ23の前側で、コンデンサ25の上側に配置されている。また、第1電動ファン26は、インバータ冷却用ラジエータ24の前側に配置されていて、ECU10からの指令に基づいて駆動するようになっている。
図3は、電動ファン26,27の構造を模式的に示す図である。なお、第1電動ファン26と第2電動ファン27とは同様の構成ゆえ、説明の繰り返しを避けるべく、以下では第1電動ファン26について説明する。第1電動ファン26は、図示しない固定部材によって固定されたファンシュラウド31を介して、インバータ冷却用ラジエータ24の前側に配置されている。ファンシュラウド31は、円盤状の本体部31aと、本体部31aの外周縁部から後方に延びて、第1電動ファン26を全周に亘って覆う円筒状のカバー部31bと、を有している。本体部31aには、複数の通風孔31cが形成されているとともに、その中央部に、第1電動ファン26のモータ28が取り付けられている。電動ファン26は、モータ28と、モータ28に取り付けられる円柱状の取付け部26aと、取付け部26aの外周面に突設された複数の翼部26bとを有している。このような構成により、ECU10からの指令に基づくモータ28の駆動に伴って第1電動ファン26が駆動すると、フロントグリル1bから導入された外気が通風孔31cを通って後方へ押し出されてインバータ冷却用ラジエータ24を冷却するようになっている。
インバータ冷却用ラジエータ24は、電動のウォーターポンプ14や、インバータ冷却水の温度変化に伴う体積変化を吸収するリザーブタンク(図示せず)等と共に、インバータ冷却回路16を構成している。このインバータ冷却回路16では、ウォーターポンプ14が作動すると、インバータ冷却水が、インバータ12や電動機11の熱を回収し、リザーブタンクを通過した後、インバータ冷却用ラジエータ24内を流れることで、インバータ12や電動機11から回収した熱が大気に放出されるようになっている。インバータ冷却用ラジエータ24は、エンジン駆動中は、機械式ファン21(機械式ファン21のみでは風量が不足する場合には機械式ファン21および第1電動ファン26)によって、また、エンジン停止中は、第1電動ファン26によって冷却されるようになっている。
なお、インバータ冷却水の温度は温度センサ(図示せず)によって検出されるようになっており、ECU10は、温度センサの検出結果に基づいて第1電動ファン26を駆動させることで、インバータ冷却水の温度を所定温度以下に維持するように構成されている。
他方、コンデンサ(第2熱交換器)25は、図2に示すように、エンジン冷却用ラジエータ23の前側で、インバータ冷却用ラジエータ24の下側に配置されている。また、第2電動ファン27は、ファンシュラウド32を介して、コンデンサ25の前側に配置されている。このような構成により、ECU10からの指令に基づくモータ29の駆動に伴って第2電動ファン27が駆動すると、フロントグリル1bから導入された外気が後方へ押し出されてコンデンサ25が冷却され、エアコンディショナにおけるエバポレータの温度が低下するようになっている。
かかるコンデンサ25を含むコンデンサ冷却回路では、エンジン駆動中は、機械式ファン21(機械式ファン21のみでは風量が不足する場合には機械式ファン21および第2電動ファン27)によって、また、エンジン停止中は、第2電動ファン27によって、コンデンサ25が冷却されるようになっている。なお、ECU10は、第1電動ファン26の駆動とは独立して第2電動ファン27を駆動可能に構成されており、吹出温度センサの検出結果や設定温度等に基づいて第2電動ファン27を駆動させる。
上述の如く、本実施形態の冷却装置20では、インバータ冷却用ラジエータ24およびコンデンサ25とエンジン冷却用ラジエータ23とを車両前後方向に並べて配置することで、冷却性能に対する要求が高いエンジン冷却用ラジエータ23を相対的に大きくすることが可能になっている。もっとも、この構成では、第1および第2電動ファン26,27と機械式ファン21とが車両前後方向に並ぶため、機械式ファン21に対する第1および第2電動ファン26,27の配置位置によっては、前方衝突時に、機械式ファン21側の剛なカップリング22と、電動ファン26,27側の剛なモータ28,29とが当接してしまい、衝突エネルギー吸収ストロークを確保することが困難なケースも想定される。より詳しくは、前方衝突時には、車両前部1aを変形させて衝突エネルギーを吸収するのが好ましいが、磁石とコイルとから成る剛なモータ28,29が、車両前部1aの変形にともなって後退した際に、金属ケースを有する剛なカップリング22に当接すると、両者28,29,22が変形することなく、モータ28,29が後退した分だけエンジン2が車室側へ後退してしまう場合がある。
そこで、本実施形態の冷却装置20では、図4に示すように、第1電動ファン26を、車両前後方向に見て、そのモータ28がカップリング22と重ならないように、インバータ冷却用ラジエータ24の前側に配置するとともに、第2電動ファン27を、車両前後方向に見て、そのモータ29がカップリング22と重ならないように、コンデンサ25の前側に配置するようにしている。
このような態様で第1および第2電動ファン26,27を配置することにより、前方衝突時に、機械式ファン21側の剛なカップリング22と、第1および第2電動ファン26,27側の剛なモータ28,29とが干渉しないので、エンジン2の車室側への後退を伴うことなく、車両前部1aの変形に伴って第1および第2電動ファン26,27を後退させて、衝突エネルギーを吸収することができる。
以上のように構成された本実施形態の冷却装置20によれば、要求される冷却性能を満たしつつ、構造上の不具合を回避することができるが、以下のような制御上の不具合が生じる場合がある。
すなわち、ハイブリッド車両1では、エンジン停止中でもコンデンサ25を所定温度以下に維持することが可能なコンデンサ冷却効率維持時間(例えば120秒)を設定し、かかるコンデンサ冷却効率維持時間内はエンジン2(機械式ファン21)を停止することで燃費の向上を図ることが多い。しかしながら、例えばインバータ冷却用ラジエータ24のみを冷却する必要があるからといって、図5に示すように第1電動ファン26を単独駆動させると、インバータ冷却用ラジエータ24およびエンジン冷却用ラジエータ23を通過したことによって昇温した熱風が逆流することで、コンデンサ25の熱交換効率が低下する場合がある。このようにして熱交換効率の低下が生じると、例えば30秒程度しかコンデンサ25を所定温度以下に維持する(冷房を行う)ことができないため、コンデンサ冷却効率維持時間の経過前にエンジン2を始動しなければならず、燃費の向上が図れない事態が生じ得る。そうして、かかる事態は、コンデンサ25のみを冷却する必要がある場合に、第2電動ファン27を単独駆動させるときにも生じ得るものである。
そこで、本実施形態の冷却装置20では、エンジン2が停止している状態で、コンデンサ25を冷却する必要があると判断した場合には、第1電動ファン26と第2電動ファン27とを同時に駆動させる一方、インバータ冷却用ラジエータ24を冷却する必要があると判断した場合には、コンデンサ25を冷却する必要があると判断したときに、第1電動ファン26と第2電動ファン27とを同時に駆動させる電動ファン駆動制御を実行するようにECU10を構成している。
より詳しくは、ECU10は、例えばエンジン2の回転速度を検出するエンジン回転速度センサ(図示せず)からの入力信号等に基づいて、エンジン停止中であるか否かを判定する。ECU10は、エンジン停止中であると判定すると、例えば温度センサによって検出されたインバータ冷却水の温度に基づいて、エンジン停止中にインバータ12(インバータ冷却用ラジエータ24)の冷却を行う必要があるか否かを判定するとともに、例えば吹出温度センサによって検出された吹出温度やエアコンディショナの設定温度等に基づいて、エンジン停止中にコンデンサ25の冷却を行う必要があるか否かを判定する。
そうして、ECU10は、(1)インバータ12およびコンデンサ25が共に冷却不要、(2)インバータ12は冷却不要で且つコンデンサ25は冷却必要、(3)インバータ12およびコンデンサ25が共に冷却必要、(4)インバータ12は冷却必要で且つコンデンサ25は冷却不要という4つの場合に応じて、第1電動ファン26と第2電動ファン27とを同時または単独で駆動させるように構成されている。なお、これらの場合における「冷却不要」とは、電動ファン26,27を積極的に駆動させなくても、コンデンサ冷却効率維持時間内はインバータ冷却水やコンデンサ25を各々の所定温度以下に維持することが可能な状態をいう。
例えば寒冷地や真冬などインバータ冷却水の温度が十分に低く且つ冷房の必要がない場合、すなわち(1)インバータ12およびコンデンサ25が共に冷却不要の場合には、ECU10は、当然に、第1電動ファン26も第2電動ファン27も駆動させない。
また、インバータ12を積極的に冷却する必要はないものの、例えばエアコンディショナを用いて車内の冷房を行う等、コンデンサ25を冷却する必要がある場合に、仮に第2電動ファン27を単独駆動させると、上述の如く、インバータ冷却用ラジエータ24の熱交換効率が低下して、インバータ12による発電量が低下し、エアコンディショナを含む電気系機器を駆動させることが困難となるケースがある。この点、本実施形態では、(2)インバータ12は冷却不要で且つコンデンサ25は冷却必要な場合にも、図6に示すように、第1電動ファン26と第2電動ファン27とを同時に駆動させることから、第2電動ファン27によってコンデンサ25が冷却されるとともに、コンデンサ25およびエンジン冷却用ラジエータ23を通過した熱風が逆流しようとしても、第1電動ファン26によって熱風が後方へ押し返されるので、インバータ冷却用ラジエータ24の熱交換効率が低下するのを抑えることができる。
さらに、インバータ12を冷却する必要がある場合に、例えば車内の冷房を行う等、コンデンサ25を冷却する必要がある場合、換言すると、(2)インバータ12およびコンデンサ25が共に冷却必要な場合には、ECU10は、当然に、第1電動ファン26と第2電動ファン27とを同時に駆動させる。
これに対し、インバータ12を冷却する必要がある場合に、第1電動ファン26を単独駆動させると、上述の如く、コンデンサ25の熱交換効率が低下するが、冬場など車内の冷房を行う必要が無い場合には不都合はない。それ故、本実施形態では、(4)インバータ12は冷却必要で且つコンデンサ25は冷却不要の場合には、ECU10は、第1電動ファン26を単独駆動させるように構成されており、これにより、必要のない第2電動ファン27を駆動させることによる無駄な消費電力を抑えることができる。
なお、条件にもよるが、第1電動ファン26と第2電動ファン27とを同時に駆動させることで、エンジン停止中でも例えば170秒間コンデンサ25を所定温度以下に維持可能であることが、換言すると、コンデンサ冷却効率維持時間を超えてエンジン2を停止可能であることが確認されている。
-電動ファン駆動制御-
次に、ECU10が実行する上記電動ファン駆動制御の一例を図7に示すフローチャートに基づいて説明する。
先ず、ステップS1では、ECU10が、エンジン停止中か否かを判定する。このステップS1での判定がNOの場合、すなわち、エンジン2が駆動している場合には、機械式ファン21が駆動しているので、そのままENDする。なお、ECU10は、エンジン2が駆動している場合には、通常の制御(機械式ファン21のみでは風量が不足する場合に第1または第2電動ファン26,27によるアシスト)を行うが、この場合には機械式ファン21が駆動しているので、第1電動ファン26または第2電動ファン27を単独駆動させても、熱風が逆流することはない。
一方、ステップS1での判定がYESの場合、すなわち、エンジン2が停止している場合には、ステップS2に進む。次のステップS2では、ECU10が、エンジン停止中にインバータ12(インバータ冷却用ラジエータ24)の冷却が必要か否かを判定する。このステップS2での判定がNOの場合、すなわち、インバータ12の冷却が不要な場合には、ステップS4に進む。
次のステップS4では、ECU10が、コンデンサ25の冷却が必要か否かを判定する。このステップS4での判定がNOの場合、すなわち、インバータ12の冷却もコンデンサ25の冷却も不要な場合には、そのままENDし、例えばコンデンサ冷却効率維持時間経過後にエンジン2を始動させる。
一方、ステップS4での判定がYESの場合、すなわち、インバータ12の冷却は不要であるが、コンデンサ25を冷却する必要がある場合には、ステップS5に進み、ECU10が第1電動ファン26と第2電動ファン27とを同時に駆動させ、その後ENDする。これにより、第2電動ファン27によってコンデンサ25が冷却されるとともに、コンデンサ25およびエンジン冷却用ラジエータ23を通過した熱風が逆流しようとしても、第1電動ファン26によって熱風が後方へ押し返されるので、インバータ冷却用ラジエータ24の熱交換効率が低下するのを抑えることができる。
これらに対し、ステップS2での判定がYESの場合、すなわち、インバータ12の冷却が必要な場合には、ステップS3に進む。次のステップS3では、ECU10が、コンデンサ25の冷却が必要か否かを判定する。このステップS3での判定がYESの場合、すなわち、インバータ12の冷却もコンデンサ25の冷却も必要な場合には、ステップS5に進み、ECU10が第1電動ファン26と第2電動ファン27とを同時に駆動させ、その後ENDする。
一方、ステップS3での判定がNOの場合、すなわち、インバータ12の冷却は必要であるが、コンデンサ25の冷却は不要な場合には、ステップS6に進み、ECU10が第1電動ファン26を単独駆動させ、その後ENDする。
以上のように、本実施形態の車両用冷却装置20によれば、ハイブリッド車両1において、一般的に高い冷却性能が要求されるエンジン2の冷却性能を満たしつつ、機械式ファン21と複数の電動ファン26,27とを、構造上および制御上の不具合なく組み合わせることができる。
(その他の実施形態)
本発明は、実施形態に限定されず、その精神又は主要な特徴から逸脱することなく他の色々な形で実施することができる。
上記実施形態では、インバータ冷却用ラジエータ24とコンデンサ25とを上下に並べて配置したが、これに限らず、インバータ冷却用ラジエータ24とコンデンサ25とを左右に並べて配置してもよい。
また、上記実施形態では、クランク軸2aに機械式ファン21を取り付けたが、エンジン2の駆動力がカップリング22を介して伝達されることで回転するのであれば、これに限らず、その他の補機(例えばウォーターポンププーリ等)にカップリング22を介して機械式ファン21を取り付けてもよい。
このように、上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
本発明によると、要求される冷却性能を満たしつつ、機械式ファンと複数の電動ファンとを不具合なく組み合わせたシステムを実現することができるので、ハイブリッド車両に搭載される車両用冷却装置に適用して極めて有益である。
1 車両
1a 車両前部
2 エンジン
10 ECU(制御装置)
11 電動機
12 インバータ
20 車両用冷却装置
21 機械式ファン
22 カップリング
23 エンジン冷却用ラジエータ
24 インバータ冷却用ラジエータ(第1熱交換器)
25 コンデンサ(第2熱交換器)
26 第1電動ファン
27 第2電動ファン
28 モータ
29 モータ

Claims (3)

  1. 車両前部に配置されるエンジンと、発電機としても機能する電動機と、を備え、所定の運転条件に応じて当該エンジンおよび電動機の一方または双方の駆動力により走行する車両に搭載される車両用冷却装置であって、
    上記エンジンの前端部に設けられ、当該エンジンの駆動力がカップリングを介して伝達されることで駆動する機械式ファンと、
    上記機械式ファンの前側に配置されるエンジン冷却用熱交換器と、
    上記エンジン冷却用熱交換器の前側に、上下または左右に並べて配置される、エンジン以外の発熱体冷却用の第1および第2熱交換器と、
    各々中心部にモータを有し、上記第1および第2熱交換器をそれぞれ冷却する第1および第2電動ファンと、を備え、
    上記機械式ファン並びに上記第1および第2電動ファンは、外気を車両前後方向後方へ流すように設けられており、
    上記第1および第2電動ファンは、車両前後方向に見て、各々のモータが上記カップリングと重ならないように、上記第1および第2熱交換器の前側にそれぞれ配置されていることを特徴とする車両用冷却装置。
  2. 上記請求項1に記載の車両用冷却装置において、
    上記第1電動ファンと上記第2電動ファンとを独立して制御可能な制御装置をさらに備えており、
    上記制御装置は、上記エンジンが停止している状態で、上記第1および第2熱交換器の少なくとも一方を冷却する必要があると判断した場合には、上記第1電動ファンと上記第2電動ファンとを同時に駆動させるように構成されていることを特徴とする車両用冷却装置。
  3. 上記請求項2に記載の車両用冷却装置において、
    上記第1熱交換器は、上記電動機のインバータを冷却するラジエータであり、
    上記第2熱交換器は、エアコンディショナのコンデンサであり、
    上記制御装置は、上記エンジンが停止している状態で、上記コンデンサを冷却する必要があると判定した場合には、上記第1電動ファンと上記第2電動ファンとを同時に駆動させる一方、上記ラジエータを冷却する必要があると判定した場合には、上記コンデンサを冷却する必要があると判定したときに、上記第1電動ファンと上記第2電動ファンとを同時に駆動させるように構成されていることを特徴とする車両用冷却装置。
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