JP6992878B2 - ワイヤーハーネス - Google Patents

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Description

本開示は、車両用のワイヤーハーネスにおいて、電線に外装部材を取付ける技術に関する。
特許文献1は、電線にシート状の外装部材を取付けるに当たり、外装部材の各端部と当該端部から延出する電線との周囲にテープ巻を施すことで電線に対して外装部材を位置決めする技術を開示している。
特開2015-72798号公報
ここで本願出願人は、電線とシート状の外装部材との新たな固定方法として、電線の絶縁被覆とシート材とを溶着によって直接固定する方法を提案している。
このような電線の絶縁被覆とシート材とが直接溶着されて固定されたワイヤーハーネスの場合、例えば車両へのワイヤーハーネスの組付け時などに電線を曲げた際に、曲げに係る力が電線とシート材とを剥離させようとする力として作用するなどして、電線とシート材とが剥離する恐れがある。
そこで本開示は、電線の絶縁被覆とシート材とが直接溶着されて固定されたワイヤーハーネスにおいて、電線とシート材との剥離を抑制できる技術を提供することを目的とする。
本開示のワイヤーハーネスは、電線と、主面上に配設された前記電線の絶縁被覆と溶着されたシート材と、前記電線の長手方向に沿って前記シート材上に配設された部分の少なくとも一部において前記電線に対して前記シート材とは反対側から前記電線を覆い、前記シート材に固定されたカバーと、を備えるワイヤーハーネスである。
本開示によれば、電線の絶縁被覆とシート材とが直接溶着されて固定されたワイヤーハーネスにおいて、電線とシート材との剥離を抑制できる。
図1は第1実施形態に係るワイヤーハーネスを示す斜視図である。 図2は図1のII-II線に沿って切断した横断面図である。 図3は図1のIII-III線に沿って切断した縦断面図である。 図4は第2実施形態に係るワイヤーハーネスを示す斜視図である。 図5は第3実施形態に係るワイヤーハーネスを示す縦断面図である。 図6は第3実施形態に係るワイヤーハーネスの変形例を示す縦断面図である。 図7はシート材の変形例及びこのシート材を備えるワイヤーハーネスを示す横断面図である。 図8は別の変形例に係るワイヤーハーネスを示す平面図である。 図9は図8のIX-IX線に沿って切断した縦断面図である。 図10は図8のX-X線に沿って切断した縦断面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のワイヤーハーネスは、次の通りである。
(1)電線と、主面上に配設された前記電線の絶縁被覆と溶着されたシート材と、前記電線の長手方向に沿って前記シート材上に配設された部分の少なくとも一部において前記電線に対して前記シート材とは反対側から前記電線を覆い、前記シート材に固定されたカバーと、を備えるワイヤーハーネスである。
カバーが設けられることによって電線とシート材とを剥離させようとする力を低減でき、もって電線とシート材との剥離を抑制できる。
(2)前記カバーが前記電線の長手方向に沿って前記シート材上に配設された部分の一部に設けられていることが考えられる。この場合、カバーの必要性が比較的低い部分にカバーを設けないなどすることによって、カバーを設けることによる重量増加を抑制できる。
(3)前記カバーは、前記電線の長手方向に沿って間隔をあけて複数設けられている小カバー部を含むことが考えられる。この場合、カバーが必要な部分に小カバー部を設けることができる。
(4)前記カバーが前記電線の長手方向に沿って前記シート材上に配設された部分の全体に設けられていることが考えられる。この場合、カバーの強度等を高めることができる。
(5)前記カバーは、前記シート材よりも薄い部分を有することが考えられる。この場合、カバーを設けることによる重量増加を抑制できる。
(6)前記カバーは、前記電線のうち前記シート材上に配設された部分の長手方向に沿った端部を覆う第1部分と、それよりも長手方向に沿った中間部を覆う第2部分とを含み、前記第1部分が前記第2部分よりも厚いことが考えられる。この場合、特に剥離が起こりやすい端部におけるカバーの強度を高めることができる。
(7)前記第1部分は、前記カバーを構成するシート状の基材が折り返されることによって、前記第2部分よりも厚く形成されていることが考えられる。この場合、1種類の一様に平坦な基材を用いて第1部分と第2部分とを容易に設けることができる。
(8)前記カバーは、前記電線の一方側方及び他方側方のそれぞれにおいて前記シート材の幅方向に沿って間隔をあけた複数箇所で前記シート材と部分的に接合されていることが考えられる。この場合、カバーがシート材から外れにくくなる。
(9)前記絶縁被覆と前記シート材との溶着領域部分のうち前記電線の長手方向に沿って最も前記シート材の縁部側に位置する部分を溶着端とした場合に、前記溶着端は前記シート材における前記縁部から離れており、前記カバーは、前記溶着端よりも前記シート材の前記縁部側の少なくとも一部を覆う縁覆い部を有することが考えられる。この場合、電線に剥離力がかかった場合に、当該剥離力が溶着端よりも先に縁覆い部にかかるため、溶着端へ大きな剥離力がかかることが抑制される。
(10)前記縁覆い部は前記溶着端を覆っていることが考えられる。この場合、縁覆い部によって溶着端を保護することができる。また溶着端に縁側とは反対側から剥離力がかけられても、当該剥離力が溶着端よりも先に縁覆い部にかかるため、溶着端へ大きな剥離力がかかることが抑制される。
(11)前記絶縁被覆と前記シート材との溶着領域部分のうち前記電線の長手方向に沿って最も前記シート材の縁部側に位置する部分を溶着端とした場合に、前記溶着端は前記シート材における前記縁部から離れており、前記カバーは、前記溶着端よりも前記シート材の前記縁部側の少なくとも一部を覆う縁覆い部を有し、前記縁覆い部は前記溶着端と離れて設けられていることが考えられる。この場合、シート材に対して溶着端を溶着することと縁覆い部を固定することとの順番が順不同になり、製造条件が緩和される。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示のワイヤーハーネスの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本発明はこれらの例示に限定されず、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内におけるすべての変更が含まれることが意図される。
[第1実施形態]
以下、第1実施形態に係るワイヤーハーネスについて説明する。図1は、第1実施形態に係るワイヤーハーネス10を示す斜視図である。図2は、図1のII-II線に沿って切断した横断面図である。図3は、図1のIII-III線に沿って切断した縦断面図である。
ワイヤーハーネス10は、電線20と、シート材30と、カバー40とを含む。ワイヤーハーネス10は、車両に搭載されて、機器同士を接続する配線部材として用いられる。
電線20は、芯線26と芯線26の周囲を覆う絶縁被覆28とを含む絶縁電線である。絶縁電線は、いわゆる丸電線であってもよいし、角電線であってもよい。
芯線26は、1本又は複数本の素線を含む。各素線は、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金等の導電材料によって線状に形成されている。芯線26が複数の素線を含む場合、複数の素線は撚られていることが好ましい。
絶縁被覆28は、ポリ塩化ビニル(PVC)又はポリエチレン(PE)などの合成樹脂が芯線26の周囲に押出成形されたり、エナメル等の絶縁塗料が芯線26の周囲に塗布されたりすることによって形成されている。
電線20の図示省略の端末部には例えばコネクタ等が設けられる。電線20は、当該コネクタなどを介して車両に搭載される機器と接続される。例えばコネクタは、絶縁材料で形成されたコネクタハウジングと、電線20の端部に接続されてコネクタハウジングに収容された端子とを含むように構成される。
シート材30の主面31上に電線20が配設されている。そしてシート材30は、主面31上に配設された電線20の絶縁被覆28と溶着されている。なお、各図において絶縁被覆28とシート材30との溶着箇所W1が適宜、二点鎖線で示されている。シート材30と絶縁被覆28との溶着手段は特に限定されるものではないが、例えば超音波溶着等であることが考えられる。シート材30を構成する材料は、絶縁被覆28と溶着可能な材料であれば特に限定されるものではないが、例えば、上記PVC、PEなどのほかポリプロピレン(PP)、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の樹脂を含む材料であることが好ましく、絶縁被覆28を構成する樹脂と同じ樹脂を含む材料であることがより好ましい。
シート材30は、例えば押出成形等によって形成されて一様充実な断面形状を有するものであることが考えられる。また例えば、シート材30は不織布又は発泡シート等であることも考えられる。またここではシート材30は、1層構造を有するものとして説明する。もちろんシート材30は、複数層構造を有していることも考えられる。これについて、詳しくは後述する。
本明細書では、ワイヤーハーネス10のうち電線20とシート材30とが溶着された部分を溶着領域部分12と称する。また溶着領域部分12に対して端末部側に位置する部分を端末側領域部分14と称する。同様に電線20のうち、シート材30と溶着された部分を溶着部分22と称し、溶着部分22よりも端末部側を端末側部分24と称する。またシート材30のうち電線20と溶着される部分を電線固定部32と称する。
溶着領域部分12は、電線20の溶着部分22と、シート材30の電線固定部32とを含む部分である。溶着領域部分12において、ここでは絶縁被覆28とシート材30とが部分的に溶着されたスポット溶着部W1が、電線20の延在方向に沿って間隔をあけて複数形成されている。図1に示す例では、スポット溶着部W1は一定ピッチで形成されているが、ピッチが異なる部分が存在していてもよい。もっとも、溶着領域部分12において、スポット溶着部W1が形成されていることは必須の構成ではなく、例えば絶縁被覆28とシート材30とが長手方向に沿って一連に溶着された一連溶着部が形成されていてもよい。
端末側領域部分14は、ここでは電線20とシート材30とが溶着されていない部分である。特にここでは、端末側領域部分14は、電線20のうちシート材30の端部から外方に延出する端末側部分24で構成された部分であり、シート材30は含まれない。もっとも、シート材30の端部が電線20に溶着されていない場合など、シート材30が端末側領域部分14に含まれる場合もあり得る。また、溶着領域部分12を構成するシート材30とは繋がっていないシート材が端末側領域部分14における電線20に溶着されている場合もあり得る。従って、端末側領域部分14は、溶着領域部分12を構成するシート材30と繋がっているシート材を有していないか、有していてもそのシート材が電線20と溶着されていない部分である。
ここでは電線20の端末側部分24は、シート材30と溶着されていない。このため、複数の電線20の端末側部分24は、コネクタに接続される前の状態で相互に干渉しない。この端末側部分24は、例えば電線20の端部に設けられた端子をコネクタハウジングに形成されたキャビティに挿入するためなどに用いられる。
シート材30において電線固定部32の側方に側方延出部34が設けられている。側方延出部34は、電線固定部32の両側方にそれぞれ設けられている。
カバー40は、電線20に対してシート材30とは反対側から電線20を覆う。カバー40は、電線20のうち長手方向に沿ってシート材30上に配設された部分の少なくとも一部を覆うように設けられている。
カバー40が電線20の長手方向に沿ってシート材30上に配設された部分の一部に設けられている。カバー40は、複数の小カバー部41を含む。複数の小カバー部41は、電線20の長手方向に沿って間隔をあけて設けられている。各小カバー部41の電線20の長手方向に沿った寸法、及び複数の小カバー部41の電線20の長手方向に沿った間隔等は適宜設定されていればよい。
カバー40は、シート材30に固定されている。ここではカバー40は、電線20の一方側方及び他方側方のそれぞれにおいてシート材30の幅方向に沿って間隔をあけた複数箇所でシート材30と部分的に接合されている。なお各図において、シート材30とカバー40との接合箇所W2が適宜、二点鎖線で示されている。
より詳細には、カバー40は、電線20を覆う被覆片43と、被覆片43に連なり電線20の側方に延出する延出片44とを含む。ここでは各小カバー部41は、電線20を覆う被覆片43と、被覆片43に連なり電線20の側方に延出する延出片44とを含む。そして延出片44が、シート材30に接合されている。ここでは被覆片43の両側にそれぞれ連なる2つの延出片44がシート材30の2つの側方延出部34にそれぞれ接合されている。このとき、カバー40は、一の延出片44においてシート材30の幅方向に沿った2箇所で側方延出部34と接合されている。つまり、シート材30とカバー40との接合部W2として、電線20の側方に、第1の接合部W21と、第1の接合部W21よりも電線20から遠い第2の接合部W22とが形成されている。
このとき第1の接合部W21及び第2の接合部W22は、シート材30の長手方向に沿って部分的なスポット接合部とされている。もちろん第1の接合部W21及び第2の接合部W22は、シート材30の長手方向に沿って一連な一連接合部とされていてもよい。
シート材30の側方延出部34とカバー40の延出片44との接合方法は、特に限定されるものではなく、例えば溶着、接着剤、粘着剤等による接合方法を採用することができる。以下では、側方延出部34と延出片44とが溶着されているもの、特にここでは超音波溶着されているものとして説明する。
カバー40は、シート材30よりも薄い部分を有する。ここでは、各小カバー部41を構成する基材42が、全体にシート材30よりも薄く形成されている。また、ここでは各小カバー部41を構成する基材42が、全体に一様な厚みで平坦に形成されている。
シート材30に対してカバー40が設けられる領域は特に限定されるものではないが、電線20とシート材30との溶着領域部分12の端部の位置と同じかそれよりもシート材30の端部側に設けられた部分を含むことが好ましい。ここでは溶着領域部分12の端部がシート材30の端部に設けられている。従ってここでは当該溶着領域部分12の端部の位置であってシート材30の端部の位置にカバー40(小カバー部41)が設けられている。
ワイヤーハーネス10が上記のような端末側領域部分14を有している場合、端末側領域部分14に曲げの力がかかると、電線20とシート材30との剥離を生じさせる力として作用しやすくなる。
これに対してここでは、カバー40を設けることによって電線20に曲げの力がかかったときに、電線20とシート材30との剥離を生じにくくしている。
以下では、端末側領域部分14に曲げの力をかけたときの動作について説明する。例えば、電線20の端部に設けられたコネクタを上方に向けて移動させるように引っ張ることによって端末側領域部分14に曲げの力をかけるものとして説明する。なお、このような動作は、車両へのワイヤーハーネス10の組付時等に、コネクタの接続などの目的でコネクタが引っ張られるなどされることによって生じ得る。
コネクタが引っ張られて端末側領域部分14が曲げられると、電線20の溶着部分22が端末側領域部分14に追従しようとする。しかしながら、ここではシート材30にカバー40が設けられているため、カバー40の縁部が、端末側領域部分14に追従しようとする電線20の溶着部分22に干渉する。これにより、端末側領域部分14の曲げに係る力が、電線20とシート材30との剥離に係る力として作用しにくくなる。特にここでは、溶着領域部分12又はこれよりシート材30の端部側にカバー40が設けられているため、端末側領域部分14の曲げに係る力が、電線20とシート材30との剥離に係る力として作用する前に、カバー40の縁部が端末側領域部分14に追従しようとする電線20に干渉し、それ以上の追従を抑制する。
以上のように構成されたワイヤーハーネス10によると、カバー40が設けられることによって電線20とシート材30とを剥離させようとする力を低減でき、もって電線20とシート材30との剥離を抑制できる。
またカバー40が電線20の長手方向に沿ってシート材30上に配設された部分の一部に設けられているため、カバー40の必要性が比較的低い部分にカバー40を設けないなどすることによって、カバー40を設けることによる重量増加を抑制できる。特に、カバー40は、電線20の長手方向に沿って間隔をあけて複数設けられている小カバー部41を含むため、カバー40が必要な部分に小カバー部41を設けることができる。
またカバー40は、シート材30よりも薄い部分を有するため、カバー40を設けることによる重量増加を抑制できる。
またカバー40は、電線20の一方側方及び他方側方のそれぞれにおいて幅方向に沿って間隔をあけた複数箇所でシート材30と部分的に接合されているため、カバー40がシート材30から外れにくくなる。より詳細には、第1の接合部W21及び第2の接合部W22の間が離れているため、第1の接合部W21及び第2の接合部W22の一方が剥離したときに、第1の接合部W21及び第2の接合部W22の他方まで連続的に剥離してしまうことが生じにくい。また第1の接合部W21が剥離した状態で、さらにカバー40が曲げの力を支持する際、カバー40が撓むため、第2の接合部W22が剥離しにくくなる。
[第2実施形態]
第2実施形態に係るワイヤーハーネスについて説明する。図4は、第2実施形態に係るワイヤーハーネス110を示す斜視図である。なお、以下の説明において、これまで説明したものと同様構成要素については同一符号を付してその説明を省略する。
第1実施形態において、カバー40が電線20の長手方向に沿ってシート材30上に配設された部分の一部に設けられているものとして説明したが、このことは必須の構成ではない。例えば、ワイヤーハーネス110のように、カバー140が電線20の長手方向に沿ってシート材30上に配設された部分の全体に設けられていることも考えられる。
このように構成されたワイヤーハーネス110によると、カバー140の強度等を高めることができる。
[第3実施形態]
第3実施形態に係るワイヤーハーネスについて説明する。図5は、第3実施形態に係るワイヤーハーネス210を示す縦断面図である。
これまで電線20の長手方向に沿ったカバー40の厚みが一定であるものとして説明してきたが、このことは必須の構成ではない。例えば、ワイヤーハーネス210のように、電線20の長手方向に沿ったカバー240の厚みが異なる部分を有していることも考えられる。
より詳細にはカバー240は、第1部分46と、第2部分48とを含む。第1部分46は、電線20のうちシート材30上に配設された部分の長手方向に沿った端部を覆う部分である。第2部分48は、第1部分46よりも長手方向に沿った中間部を覆う部分である。そして、第1部分46が第2部分48よりも厚くされている。
第1部分46は、シート材30よりも厚くてもよいし、薄くてもよいし、同じ厚みであってもよい。同様に、第2部分48は、シート材30よりも厚くてもよいし、薄くてもよいし、同じ厚みであってもよい。
ここでは第1部分46は、カバー40を構成するシート状の基材42が折り返されることによって、第2部分48よりも厚く形成されている。以下では、基材42の折り目Lを境とした両側部分の長さ寸法が異なる場合に、短い方を折り返し片47とする。このとき図5に示す例では、折り返し片47が外側に位置するように基材42が折り返されてカバー40の第1部分46が形成されているが、このことは必須の構成ではない。図6に示す変形例に係るワイヤーハーネス210Aのように、折り返し片47が内側に位置するように基材42が折り返されてカバー240Aの第1部分46Aが形成されていてもよい。
また図5に示す例では、第2実施形態に係るワイヤーハーネス110と同様に、カバー240がシート上に配設された電線20の全体を覆うように構成されているが、このことは必須の構成ではない。カバーがシート上に配設された電線20の一部を覆うように構成されている場合もあり得る。特に第1実施形態に係るワイヤーハーネス10と同様に、カバーが小カバー部41を複数含む場合、一の小カバー部41において、厚みの異なる第1部分46と第2部分48とが形成されていることが考えられる。また、端部側の第1の小カバー部41が、基材42が中央で折り返されるなどして全体に第1部分46とされる一方で、第1の小カバー部41より中間側に離れた第2の小カバー部41が、折り返されないなどして全体に第2部分48とされることも考えられる。なお、小カバー部41を折り返す場合、折り目Lを図5に示す例と同様に端部側に向けてもよいし、図5に示す例とは逆向きに、つまり中間部側に向けてもよい。
このように構成されたワイヤーハーネス210、210Aによると、端部の第1部分46、46Aの厚みがそれより中間側の第2部分48の厚みよりも厚くされているため、特に剥離が起こりやすい端部におけるカバー240、240Aの強度を高めることができる。
また、基材42が折り返されて第1部分46、46A及び第2部分48が形成されているため、カバー240、240Aの基材42として1種類の一様に平坦な基材42を用いて厚みの異なる第1部分46、46Aと第2部分48とを容易に設けることができる。なお、カバー240、240Aの基材42が折り返された折り返し片47は、シート材30との接合部W2分以外の部分で、カバー240、240Aの本体に接合されていてもよいし、接合されていなくてもよい。
カバーに第1部分及び第2部分が形成されるに当たって、もちろん、基材42の厚み自体が異なっている場合も考えられる。特に、複数の小カバー部41が設けられる場合、基材42を平坦としつつ、厚みの異なる基材42を採用することが容易となる。また、カバーに第1部分及び第2部分が形成されるに当たって、第1部分において複数の別の基材42が接合されて第2部分よりも厚くされている場合も考えられる。
[変形例]
図7は、シート材30の変形例及びこのシート材330を備えるワイヤーハーネス310を示す横断面図である。
上述したようにシート材330は、複数層構造を有していることも考えられる。シート材330が複数層構造を有している場合、上記電線20が配設される主面31を含む層が、電線20が溶着される電線固定層となり、その他の層についてはシート材330に求められる機能等により適宜選択される。具体的には、図7に示す例は、2層構造を有しているシート材330の例である。シート材330は、第1の層36と第2の層38とを備える。
第1の層36は、電線固定層となる層である。第1の層36は、第2の層38よりも電線20との溶着に向く層である。第1の層36は、例えば電線20の絶縁被覆28と同じ材料で形成される。従って絶縁被覆28が例えばPVC、PEなどの材料で形成される場合、第1の層36もPVC、PEなどの材料で形成される。これにより、シート材30と絶縁被覆28との溶着強度を高めることができる。第1の層36は、例えば、押出成形などによって形成され、一様充実な横断面を有する。もちろん第1の層36は、織布、不織布、発泡シート等であることも考えられる。
第2の層38は、シート材330に求められる機能等により適宜選択される層である。例えば、第2の層38は、PETなどの材料で形成された不織布であることが考えられる。これにより、第2の層38を第1の層36よりも軽くしつつ、耐摩耗性などを高めることができる。もちろん、第2の層38の材料は、PP又はPEなどPET以外であることも考えられるし、第2の層38が、押出成形などによる一様充実なシート、織布、又は発泡シート等の構造を有していることも考えられる。
このとき、第2の層38とカバー40とが同じ材料で形成されることも考えられる。また第2の層38とカバー40とが、同じ構造を有していることも考えられる。例えば、第2の層38が、上記のPETなどの材料で形成された不織布である場合、カバー40もPETなどの材料で形成された不織布であることが考えられる。もちろんカバー40は、第2の層38と異なる材料で形成されたり、異なる構造を有したりしていることも考えられる。
シート材330における第1の層36と第2の層38とは、予め接合されているとよい。第1の層36と第2の層38の接合方法は、特に限定されるものではない。例えば、第1の層36及び第2の層38が、押出成形及び不織布など別の製法で形成される場合のようにそれぞれ一旦別のシート状部材として形成される場合には、別に形成された複数枚のシート状部材をカレンダーロールなどによって接合することが考えられる。また、第1の層36及び第2の層38が、押出成形など同じ製法で形成される場合には、その工程中に積層することも考えられる。
図8は別の変形例に係るワイヤーハーネス410を示す平面図である。図9は図8のIX-IX線に沿って切断した縦断面図である。図10は図8のX-X線に沿って切断した縦断面図である。
ワイヤーハーネス410において、絶縁被覆28とシート材430との溶着領域部分12のうち電線20の長手方向に沿って最もシート材430の縁部側に位置する部分を溶着端13とする。溶着端13はシート材430における縁部35から離れている。例えば溶着端13はシート材430における縁部35から1ミリメートル以上離れている。従って本例は、シート材430の縁部35が端末側領域部分14に含まれる事例である。カバー440は、縁覆い部49を有する。縁覆い部49は、シート材430のうち溶着端13よりも縁部35側の少なくとも一部を覆う。
本例ではシート材430の形状が平面視でT字状に形成されている。電線20がT字状のシート材430に合わせて配置されている。シート材430における3つの縁部35からそれぞれ電線20が延出している。3つの縁部35それぞれに対応する位置に溶着端13及び縁覆い部49が存在している。以下では、対応する溶着端13、縁覆い部49に同じアルファベットの符号を付すことがある。
また本例においてシート材430は複数の第1の層436と1つの第2の層38とを含む。1つの第2の層38上に、複数の第1の層436が相互に間隔をあけて設けられている。絶縁被覆28は第1の層436と重なる部分において第1の層436と溶着されている。各第1の層436が絶縁被覆28と溶着されることによって複数のスポット溶着部W1が形成されている。図8に示す例では絶縁被覆28と1つの第1の層436とが重なる部分が全体的に溶着されている。つまり1つの第1の層436において1つのスポット溶着部W1が電線20の長手方向に沿って一連に形成されている。もちろん、絶縁被覆28と1つの第1の層436とが重なる部分の一部のみが溶着されていてもよい。第1の層436において1つの電線につきスポット溶着部W1は1つのみ形成されていてもよいし、複数形成されていてもよい。
縁覆い部49aは溶着端13aを覆っている。縁覆い部49aは、溶着端13aに連なる一連のスポット溶着部W1を全体的に覆っている。縁覆い部49aは、溶着端13aに連なる一連のスポット溶着部W1を一部のみ覆っていてもよい。縁覆い部49aは、溶着端13aが設けられた第1の層436を全体的に覆っている。縁覆い部49aは、溶着端13aが設けられた第1の層436を一部のみ覆っていてもよい。
縁覆い部49bは溶着端13bを覆っておらず、溶着端13bと離れて設けられている。縁覆い部49bは、溶着端13bが設けられた第1の層436を覆っておらず、第1の層436と離れて設けられている。溶着端13bが第1の層436の中間部に設けられた場合、縁覆い部49bは、溶着端13bを覆っていなければ、第1の層436を覆っていてもよい。溶着端13cと縁覆い部49cとの間においても同様である。
縁覆い部49a、49b、49cはそれぞれ別の小カバー部41に設けられている。つまりカバー440は、縁覆い部49aを有する小カバー部41と、縁覆い部49bを有する小カバー部41と、縁覆い部49cを有する小カバー部41とを含む。縁覆い部49a、49b、49cのうち2つが1つの小カバー部に設けられていてもよい。
第1の層436の幅寸法は第2の層38の幅寸法よりも小さい。第1の層436は第2の層38における幅方向中間部に設けられている。縁覆い部49は第2の層38と接合されている。縁覆い部49と第2の層38との接合態様は、特に限定されず溶着などの上述した接合態様を適用できる。縁覆い部49は第1の層436と接合されていてもよい。
第2の層38の材料としては例えば耐摩耗性を高めるため不織布を採用することが考えられる。第2の層38の材料が不織布である場合、第1の層436、カバー440の材料としては第2の層38よりも燃え広がりにくい部材(例えば一様充実な樹脂シート)を採用することが考えられる。構造的な観点において、一般に繊維の集合体であり多孔質な不織布と比べて、一様充実な樹脂シートはその内部に孔(空気層)がないため燃え広がりにくい。このため、第2の層38の材料に不織布が採用された場合、第1の層436、カバー440の材料に一様充実な樹脂シートが採用されることによって、ワイヤーハーネス410の耐燃焼性が向上される。
ワイヤーハーネス410によると、電線20に剥離力がかかった場合に、当該剥離力が溶着端13よりも先に縁覆い部49にかかる。このため、溶着端13へ大きな剥離力がかかることが抑制され、電線20とシート材430とが剥離しにくくなる。
縁覆い部49aは溶着端13aを覆っている。縁覆い部49aによって溶着端13aを保護することができる。また溶着端13aにシート材430の縁部側とは反対側から剥離力がかけられても、当該剥離力が溶着端13aよりも先に縁覆い部49aにかかるため、溶着端13aへ大きな剥離力がかかることが抑制される。
縁覆い部49bは溶着端13bを覆っておらず、溶着端13bと離れて設けられている。シート材430に対して溶着端13bを溶着することと縁覆い部49bを固定することとの順番が順不同になり、製造条件が緩和される。縁覆い部49cについても同様である。
第1の層436とカバー440とが第2の層38に対して異なる位置に設けられている。このため、ワイヤーハーネス410の高さ寸法が増加することが抑制される。第1の層436とカバー440とが第2の層38に対して同じ位置に設けられていてもよい。第1の層436は第2の層38に全面的に設けられていてもよい。
溶着端13aを覆う縁覆い部49aと、溶着端13bを覆わない縁覆い部49bとが、1つのワイヤーハーネスに設けられることは必須の構成ではない。溶着端13aを覆う縁覆い部49aと、溶着端13bを覆わない縁覆い部49bとのうちいずれか一方のみがワイヤーハーネスに設けられていてもよい。溶着端を覆う縁覆い部と、溶着端を覆わない縁覆い部とのうち溶着端を覆う縁覆い部のみがワイヤーハーネスに設けられる場合、1つのカバーがシート材を全体的に覆うように設けられていてもよい。またシート材における複数の縁部から電線が延出する場合に、一部の縁部において溶着端が縁部に位置し、他の一部の縁部において、溶着端がシート材の縁部から離れていてもよい。
このほかこれまでカバー40が電線20と接合されていないものとして説明してきたが、このことは必須の構成ではない。カバー40が電線20と接合されている場合もあり得る。このとき、カバー40と電線20との接合方法は、カバー40とシート材30との接合方法と同じであってもよいし、異なっていてもよい。カバー40と電線20との接合方法と、カバー40とシート材30との接合方法とが同じである場合、例えば、カバー40として、片面粘着テープを採用することができる。また例えば、カバー40として、シート状の基材42の幅方向全体に両面粘着テープを貼り付けたものを採用することができる。カバー40と電線20との接合方法と、カバー40とシート材30との接合方法とが異なっている場合、例えば、両者のうち一方が接着剤又は粘着剤で接合され、他方が溶着されていることなどが考えられる。カバー140、240、240A、440についても同様である。
またこれまでカバー40がシート材30よりも薄い部分を有するものとして説明してきたが、このことは必須の構成ではない。カバー40がシート材30よりも薄い部分を有しない場合、つまりシート材30と同じかそれより厚い部分のみで構成されている場合も考えられる。
なお、上記各実施形態及び各変形例で説明した各構成は、相互に矛盾しない限り適宜組み合わせることができる。
以上のようにこの発明は詳細に説明されたが、上記した説明は、すべての局面において、例示であって、この発明がそれに限定されるものではない。例示されていない無数の変形例が、この発明の範囲から外れることなく想定され得るものと解される。
10、110、210、210A、310、410 ワイヤーハーネス
12 溶着領域部分
13、13a、13b、13c 溶着端
14 端末側領域部分
20 電線
22 溶着部分
24 端末側部分
26 芯線
28 絶縁被覆
30、330、430 シート材
31 主面
32 電線固定部
34 側方延出部
35 縁部
36、436 第1の層
38 第2の層
40、140、240、240A、440 カバー
41 小カバー部
42 基材
43 被覆片
44 延出片
46、46A 第1部分
47 折り返し片
48 第2部分
49、49a、49b、49c 縁覆い部
W1 溶着部
W2 接合部
L 折り目

Claims (9)

  1. 電線と、
    主面上に配設された前記電線の絶縁被覆と溶着されたシート材と、
    前記電線の長手方向に沿って前記シート材上に配設された部分の少なくとも一部において前記電線に対して前記シート材とは反対側から前記電線を覆い、前記シート材に固定されたカバーと、
    を備え
    前記カバーが前記電線の長手方向に沿って前記シート材上に配設された部分の一部に設けられており、
    前記カバーは、前記電線の長手方向に沿って間隔をあけて複数設けられている小カバー部を含み、
    前記電線は、芯線及び前記絶縁被覆を有する絶縁電線であり、
    前記複数の小カバー部は、前記シート材の端部に設けられた第1の小カバー部と、前記第1の小カバー部よりも前記電線の長手方向に沿って前記シート材の中間部に設けられた第2の小カバー部であって、当該第2の小カバー部に覆われる部分において前記電線の前記絶縁被覆が剥がれていない第2の小カバー部とを含む、ワイヤーハーネス。
  2. 電線と、
    主面上に配設された前記電線の絶縁被覆と溶着されたシート材と、
    前記電線の長手方向に沿って前記シート材上に配設された部分の少なくとも一部において前記電線に対して前記シート材とは反対側から前記電線を覆い、前記シート材に固定されたカバーと、
    を備え、
    前記電線が前記シート材上に複数並列しており、
    前記複数の電線の並列方向に沿った一方側における最も外側に位置する前記電線の外側で、前記カバーと前記シート材とが前記並列方向に沿って間隔をあけた複数箇所で部分的に接合されると共に、前記並列方向に沿った他方側における最も外側に位置する前記電線の外側で、前記カバーと前記シート材とが前記並列方向に沿って間隔をあけた複数箇所で部分的に接合されている、ワイヤーハーネス。
  3. 請求項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記カバーが前記電線の長手方向に沿って前記シート材上に配設された部分の全体に設けられている、ワイヤーハーネス。
  4. 請求項1から請求項のいずれか1項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記カバーは、前記シート材よりも薄い部分を有するワイヤーハーネス。
  5. 電線と、
    主面上に配設された前記電線の絶縁被覆と溶着されたシート材と、
    前記電線の長手方向に沿って前記シート材上に配設された部分の少なくとも一部において前記電線に対して前記シート材とは反対側から前記電線を覆い、前記シート材に固定されたカバーと、
    を備え、
    前記カバーは、前記電線のうち前記シート材上に配設された部分の長手方向に沿った端部を覆う第1部分と、それよりも長手方向に沿った中間部を覆う第2部分とを含み、前記第1部分が前記第2部分よりも厚い、ワイヤーハーネス。
  6. 請求項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記第1部分は、前記カバーを構成するシート状の基材が折り返されることによって、前記第2部分よりも厚く形成されている、ワイヤーハーネス。
  7. 電線と、
    主面上に配設された前記電線の絶縁被覆と溶着されたシート材と、
    前記電線の長手方向に沿って前記シート材上に配設された部分の少なくとも一部において前記電線に対して前記シート材とは反対側から前記電線を覆い、前記シート材に固定されたカバーと、
    を備え、
    前記絶縁被覆と前記シート材との溶着領域部分のうち前記電線の長手方向に沿って最も前記シート材の縁部側に位置する部分を溶着端とした場合に、
    前記溶着端は前記シート材における前記縁部から離れており、
    前記カバーは、前記シート材のうち前記溶着端よりも前記縁部側の少なくとも一部を覆う縁覆い部を有する、ワイヤーハーネス。
  8. 請求項に記載のワイヤーハーネスであって、
    前記縁覆い部は前記溶着端を覆っている、ワイヤーハーネス。
  9. 電線と、
    主面上に配設された前記電線の絶縁被覆と溶着されたシート材と、
    前記電線の長手方向に沿って前記シート材上に配設された部分の少なくとも一部において前記電線に対して前記シート材とは反対側から前記電線を覆い、前記シート材に固定されたカバーと、
    を備え、
    前記絶縁被覆と前記シート材との溶着領域部分のうち前記電線の長手方向に沿って最も前記シート材の縁部側に位置する部分を溶着端とした場合に、
    前記溶着端は前記シート材における前記縁部から離れており、
    前記カバーは、前記シート材のうち前記溶着端よりも前記縁部側の少なくとも一部を覆う縁覆い部を有し、
    前記縁覆い部は前記溶着端と離れて設けられている、ワイヤーハーネス。
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