JPH1026022A - 空冷式内燃機関の排気系構造 - Google Patents

空冷式内燃機関の排気系構造

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JPH1026022A
JPH1026022A JP18096196A JP18096196A JPH1026022A JP H1026022 A JPH1026022 A JP H1026022A JP 18096196 A JP18096196 A JP 18096196A JP 18096196 A JP18096196 A JP 18096196A JP H1026022 A JPH1026022 A JP H1026022A
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JP
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exhaust
cooling
air
cylinder head
elbow
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JP18096196A
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English (en)
Inventor
Junichi Funayama
淳一 舟山
Kazuo Yamazaki
充亮 山崎
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Yanmar Co Ltd
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Yanmar Diesel Engine Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の空冷式内燃機関の排気系構造におい
て、シリンダーヘッド内の排気通路に、排気サイレンサ
と一体に溶接した排気連絡管を取り付ける構造としてい
たことによる高コスト化や、排気冷却効果が上がらない
ための掃気効果の減衰、燃焼効率の減衰を解消すること
を課題とする。 【解決手段】 シリンダーヘッドCHにおいて、排気通
路5を内設し、排気サイレンサESに取り付けるための
排気エルボ6を一体に形成し、冷却風排風口12・13
からの冷却排風に当てるべく、略横向きに配設し、排気
エルボ6の外側面に冷却フィン6aを形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空冷式内燃機関に
おけるシリンダーヘッドに形成する排気通路より排気サ
イレンサに到るまでの排気系構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、強制通風式の空冷式内燃機関で、
クランク軸の一端に冷却ファンを取り付け、該冷却ファ
ンと、シリンダーブロック及びシリンダーヘッドの一壁
面をシュラウド(冷却ファンカバー)にて覆う構造の内
燃機関においては、シリンダーヘッド内に、該冷却ファ
ンから送風される冷却風を導入し、また、排風する冷却
風通路が形成されており、該シリンダーヘッドからの排
風は、排気サイレンサに導入するようにしたものが公知
となっている。そして、排気系構造としては、実公昭5
9−43463号、実公昭60−3304号、及び実公
昭60−29638号の各公報に開示する如く、シリン
ダーヘッド内に形成する排気通路(排気ポート)に対し
て、排気サイレンサに溶接して一体化した排気連絡管
(排気エルボ)を、フランジを介して取り付ける構造と
していた。また、実開昭56−85043号公報には、
シリンダーヘッドの排気ポートにライナーを内装し、該
排気ポートと排気サイレンサーとの間に排気連絡管(排
気エルボ)を配管する構造が開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のような従来の空
冷式内燃機関のシリンダーヘッドの排気通路より排気サ
イレンサに至るまでの排気系構造において、まず、排気
サイレンサに排気連絡管が一体に溶接されており、排気
サイレンサの加工上における高コストの要因となってい
た。そして、このような排気サイレンサに溶接される排
気連絡管部分は、鉄板の筒で構成されていて、この部分
に冷却フィンのような冷却構造を設けることはできな
い。従って、冷却風の排風を排気連絡管部分に当てるよ
うにしても、排気連絡管部分に十分な冷却効果が見込ま
れないために、排気の冷却効果が上がらず、シリンダー
内の掃気が不十分となって、シリンダー部分における給
・排気体積効率が低減し、燃焼効率が十分に得られなか
った。
【0004】また、排気連絡管が排気サイレンサと一体
の構造では、排気連絡管と一体状に排気サイレンサに振
動が加わりやすく、防振構造として、排気連絡管入口部
分とシリンダーヘッドの排気通路出口部分とのフランジ
締結だけでは不十分であり、排気サイレンサそのものを
いずれかの部位に締結するためのステーを必要とする
等、防振対策としての部品が余分に必要となっていた。
【0005】なお、実開昭56−85043号公報開示
の構造では、排気連絡管と排気サイレンサが別体で、排
気連絡管をシリンダーヘッド内の排気通路に内装するラ
イナーに挿入する構造としているが、この場合、シリン
ダーヘッド内におけるライナーと排気連絡管との寸法調
整が微妙となり、加工上の制約で、却って高コストに繋
がることが考えられる。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、強制通風式の
空冷式内燃機関、即ち、給気通路と排気通路を備えたシ
リンダーヘッドと、クランク軸を取り付けたシリンダー
ブロックとを有する空冷式内燃機関であって、該クラン
ク軸の一端に冷却ファンを取り付け、該冷却ファンと、
該冷却ファン配設側のシリンダーヘッド及びシリンダー
ブロックの一側壁とをシュラウドにて覆った構造のもの
において、以上のような排気系構造における不具合を解
決すべく、次のような手段を用いるものである。
【0007】第一に、該排気通路に連通する排気サイレ
ンサ取付用の排気エルボに冷却フィンを形成する。第二
に、該排気通路に連通する排気サイレンサ取付用の排気
エルボを該シリンダーヘッドと一体に形成する。そして
第三に、該排気通路に連通する排気サイレンサ取付用の
排気エルボに冷却フィンを形成するとともに、該排気エ
ルボを冷却ファンによる冷却風の流れ方向に対し略横向
きに配設するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付の図
面を基に説明する。図1は本実施例に係る内燃機関の側
面断面図、図2は同じくクランク軸出力端側(反冷却フ
ァン側)より見た側面断面図、図3は同じく平面図、図
4は本発明に係るシリンダーブロックCBの上面A図、
図5は同じく下面B図、図6は同じく給気側面C図、図
7は同じく排気側面D図、図8は同じく冷却風導入側面
E図、図9は冷却風排風側面F図、図10は同じく平面
断面図、図11は同じく図4中X−X線断面図、図12
は同じく図4中Y−Y線断面図、図13は同じく図4中
Z−Z線断面図である。
【0009】まず、内燃機関の全体概略構成を図1乃至
図3より説明する。シリンダーブロックCB内におい
て、下部にはクランクケースCBbが形成されていて、
クランク軸CSを横設しており、両端を該シリンダーブ
ロックCBの正面及び後面に突設させていて、その一端
は出力端CSaを形成し、他端には冷却ファンCFを取
り付けている。該シリンダーブロックCB内において、
該クランクケースCBbの上部にはシリンダーが形成さ
れていて、シリンダーライナLを嵌合しており、この中
にピストンPが上下摺動可能に内嵌されていて、該ピス
トンPと該クランク軸CSのクランクピンCSbとの間
にコンロッドCRを連結している。
【0010】シリンダーブロックCBの上部にはシリン
ダーヘッドCを固設しており、該シリンダーヘッドC内
にて、給気弁SVと排気弁EVとを並列状に垂直方向に
摺動可能に内設している。該給気弁SVと排気弁EVの
上部は、シリンダーヘッドCHの上方に突出していて、
給気弁腕SA・排気弁腕EAにそれぞれ連結されてお
り、該給気弁腕SA及び排気弁腕EAは、両者の間にて
シリンダーヘッドCHより突設される弁腕支持部20
(後述)に枢支されている。また、両弁腕SA・EAの
他端からは、各々、図2の如く、シリンダーヘッドCH
及びシリンダーブロックCBを貫通して、シリンダーブ
ロックCBのクランクケースCBb内に横設軸支される
カムに対してプッシュロッド27を延設している。該弁
腕支持部20や両弁腕SA・EAは弁腕室カバー26に
て覆われており、該弁腕室カバー26は、シリンダーヘ
ッドCHの上面に取り付けられて固設されている。ま
た、該シリンダーブロックCB内に配設するピストンP
の上部には、燃焼室Paを形成していて、これに対峙さ
せるべく、燃料噴射弁FVをシリンダーヘッドCHに貫
通状に嵌入している。該燃料噴射弁FVの上部は、弁腕
室カバー26の外側にて、シリンダーヘッドCHより突
出しており、シリンダーブロックCBに取り付けられた
燃料噴射ポンプFPより燃料を供給される。
【0011】シリンダーブロックCBのシリンダー形成
部分の外側壁面には、全面にわたって水平方向の冷却フ
ィンCBaを上下多段に形成しており、また、シリンダ
ーヘッドCHの冷却ファン配設側の外側壁面にも、水平
方向の冷却フィン8(後述)を上下多段に形成してい
る。そして、冷却ファンCFと、該シリンダーブロック
CB及び該シリンダーヘッドCHの冷却ファンCF配設
側の外側壁面とを、シュラウドSにて覆っている。ま
た、該シュラウドSの上部には、燃料タンクFTを配設
し、該シュラウドS及びシリンダーヘッドCHにボルト
固定されている。(図3において、シュラウドS及び冷
却ファンCFは、燃料タンクFTの下方に隠れてい
る。)
【0012】該シリンダーヘッドCH内には、図1図示
において、右側に給気通路2(後述)を、左側に給気通
路5(後述)を形成しており、右側端に給気通路2の入
口である給気口を、左側端に排気通路5の出口である排
気口を形成し、それぞれフランジとなっていて(後記の
給気口フランジ1及び排気口フランジ7)、給気口には
エアクリーナーACを、排気口には排気サイレンサES
を取り付けている。
【0013】以上のような構成の内燃機関の中で、本発
明に係るシリンダーヘッドCHの構成について、図4乃
至図13より説明する。なお、シリンダーヘッドCHの
外側各面は、図4乃至図9の如く、上面A、下面B、給
気側面C、排気側面D、冷却風導入側面E、冷却風排風
側面Fと称する。
【0014】まず、給排気通路の構造について説明す
る。給気側面Cにおいては、図6の如く、給気口フラン
ジ1が配設されており、また、図4や図9等の如く、冷
却風排風側面Fにて膨出するよう排気エルボ6を、シリ
ンダーヘッドCHと一体に成形しており、該給気側面C
と反対側の排気側面Dには、図7等の如く、該排気エル
ボ6の外端部である排気口フランジ7が配設されてい
る。該給気口フランジ1及び排気口フランジ7はそれぞ
れ図2の如くエアクリーナーAC、排気サイレンサES
に連結される。
【0015】シリンダーヘッドCHには、図4、図5、
図10、図13の如く、燃料噴射弁FVを嵌入するため
のノズル孔25を、やや上下傾斜状に、貫通状に穿設し
ており、その両側に、図4、図5、図10、図12の如
く、給気弁室3と排気弁室4を垂直貫通状に形成してい
る。そして、図10等の如く、前記給気口フランジ1と
該給気弁室3との間に給気通路2を形成し、また、該排
気弁室4と前記排気口フランジ7との間で、シリンダー
ヘッドCH内から排気エルボ6内にかけて、排気通路5
を形成している。こうして、エアクリーナーACより導
入される給気が給気通路2を介して給気弁室3に導入さ
れ、排気弁室4より排出される排気が排気通路5を介し
て排気サイレンサESへと排出されるのである。なお、
図4及び図11の如く、給気通路2より垂直上方に、給
気還流通路2aを穿設しており、その上端を、該シリン
ダーヘッドCHの上面Aに開口させている。この上端開
口部は、弁腕室に向けて開口されており、弁腕室内に後
記の如きブリーザー機構を設けて、該給気還流通路2a
より給気通路2に、弁腕室からの潤滑油を分離した空気
を還流することができる。
【0016】次に、冷却風の通路構造について説明す
る。まず、図8図示の冷却風導入側面Eは、前記のシュ
ラウドSに覆われる側面であり、水平方向の冷却フィン
8・8・・・・を、上下多段に形成している。各冷却フ
ィン8の突出量は、図11及び図12にて判るように、
上方に向かうほど大きく突出している。該シリンダーヘ
ッドCHの冷却風導入側面Eには、冷却ファンCFより
送風される冷却風Wが、図11の如く、下方より外側向
きに広がって吹きつける。従って、このように上方の冷
却フィン8ほど突出量を大きくしておけば、冷却風Wの
進路に沿うので、上方の冷却フィン8にも十分に冷却フ
ァンCFからの冷却風Wが当たり、冷却風導入側面Cに
形成した全冷却フィン8の放熱効果が向上し、シリンダ
ーヘッドCH内の冷却効果を向上するのである。
【0017】該冷却風導入側面Eには、図8等の如く、
内部に形成する冷却風通路に連通する冷却風導入口9・
10・11を形成している。一方、図9等の如く、該冷
却風導入側面Eの反対側の冷却風排風側面Fには、冷却
風排風口12・13・14が形成され、また、図7等の
如く、排気側面Dにも冷却風排風口15が開口されてい
る。そして、シリンダーヘッドCHの内部において、図
10等の如く、冷却風通路16A・16Bを形成してい
る。該冷却風導入口9・10より導入された冷却風W
は、冷却風通路16Aを介してその対面側の冷却風排風
口12や冷却風排風口15より排風され、また、冷却風
通路16A及び16Bは、図10の如く、給気弁室3と
排気弁室4との間(ノズル孔25の穿設部位)を介して
連通しているので、冷却風通路16A内に導入された冷
却風Wは、冷却風通路16Bに流動して、冷却風排風口
13・14からも排風される。また、冷却風導入口11
より導入された冷却風は給気通路2の下方を経て冷却風
通路16Bに導入され、冷却風排風口13・14より排
風される。該冷却風排風側面Fにおいて、排気エルボ6
の外側面には、垂直方向の冷却フィン6a・6a・・・
を形成していて、冷却風排風口12・13(・14)よ
り排風される冷却風が当たって、排気エルボ6を冷却す
る構造となっている。また、冷却風排風口15からの排
風は、排気サイレンサESに冷却風として導入され、該
排気サイレンサESの冷却に供される。
【0018】このように、冷却風導入側面Eより冷却風
排風側面Fに向けて、略水平方向に冷却風を流通する冷
却風通路構造に加えて、シリンダーヘッドCH内には、
給気通路2の周囲にて、下方より垂直方向に冷却風を流
通させる冷却風通路を形成している。即ち、図5の如
く、シリンダーヘッドCHの下面Bにおいて、給気通路
2の下方位置に冷却風導入凹部17を形成しており、該
冷却風導入凹部17より給気通路2の両側を通って、垂
直貫通状のプッシュロッド孔18・19が穿設されてい
る。該プッシュロッド孔18・19には、図2に示すよ
うに、給気弁腕及び排気弁腕よりシリンダーブロックの
クランクケース内に横設軸支するカムに向けてプッシュ
ロッド27を摺動可能に嵌挿するものである。
【0019】次に、シリンダーヘッドCHの上面Aの構
造について、図4等より説明する。上面Aにおいて、給
気側面C寄りの部分は弁腕室配設面、排気側面D寄りの
部分は燃料噴射弁配設面となっている。まず、弁腕室配
設部分より説明する。給・排気弁室3・4の両上端開口
部と、プッシュロッド孔18・19の両上端開口部との
間に、弁腕支持部20が突設されている。該弁腕支持部
20は、シリンダーヘッドCHと一体状に成形されてい
て、両側(冷却風導入側面E側と冷却風排風側面F側)
に、図1図示の給気弁腕SAと排気弁腕EAを枢支す
る。該弁腕支持部20に枢支された給気弁腕SAと排気
弁腕EAとの排気側面D側の端部からは、給気弁室3及
び排気弁室4に対し、各々、給気弁SVと排気弁EVと
を挿入し、反対側の給気側面C側の端部からは、プッシ
ュロッド孔18・19に対し、図2図示のプッシュロッ
ド27・27を挿入する。このように構成される弁腕
を、図1及び図2図示の弁腕室カバー26にて覆って、
弁腕室を形成するのであり、弁腕室カバー26の下端を
当接する弁腕室カバー座21を、弁腕を囲む形状に形成
している。そして、該弁腕室カバー26の固定用ボルト
座として、従来の両側二箇所のボルト座22・23に加
えて、給気弁室3と排気弁室4との間のボルト座24も
形成している。(但し、図3図示のシリンダーヘッドC
Hは、従来の二箇所のボルト座22・23のみを形成し
たものとなっていて、即ち、弁腕室カバー26を二個の
ボルトで固定する構造のものについて開示している。)
従って、ボルト3本にて弁腕室カバー26をシリンダー
ヘッドCHの上面に固定することができ、従来のボルト
2本にて固定していた状態に比べてシール性が増し、油
洩れの不具合も解消される。
【0020】ところで、該ボルト座24は、図12の如
く、前記のシリンダーヘッドCH間における冷却風通路
16Bの、給・排気弁室3・4間の部分を上方に突出さ
せて形成したものである。つまり、該ボルト座24の下
方は、該冷却風通路16Bより連通する弁間冷却風通路
16Cとなっている。従来に比して、給・排気弁室3・
4間の間隔が広がったことで、このような冷却風通路1
6Cを形成し、給・排気弁室3・4の冷却効果も高める
ことができ、更に、その上端を利用して、前記のように
ボルト座24を形成できるのである。また、後記の如
く、この部位は、燃料噴射弁FVの取付位置に近接して
おり、燃料噴射弁FVの冷却効果も向上できるのであ
る。
【0021】次に、燃料噴射弁配設面については、前記
の給・排気弁室3・4間のボルト座24(弁間冷却風通
路16C)に近接するようにして、ノズル孔25を、図
13の如く、側面視(冷却風導入側面Eまたは冷却風排
風側面Fからの側面視)で、少し上下傾斜状に貫通状に
穿設している。しかし、従来のノズル孔に比してかなり
垂直向きに近い状態となっている。これは、給・排気弁
室3・4間が、ボルト座24(弁間冷却風通路16C)
の配設空間により、かなり広いものとなっており、それ
だけ燃料噴射弁FVを、給・排気両弁SV・EVにかな
り近接して配設することができるようになったからであ
る。燃料噴射弁FVは、できるだけ垂直に近い姿勢の方
が、燃焼室Paにおける燃料の噴射状態がよく、燃焼効
率が向上するので、このようにノズル孔25を垂直向き
に近くすることで、これに嵌入する燃料噴射弁FVも垂
直状に近くなり、燃焼効率を向上できるのである。
【0022】
【発明の効果】本発明は、強制通風式の空冷式内燃機関
における冷却系構造を、以上のように構成したので、次
のような効果を奏する。即ち、請求項1の如く、排気エ
ルボに冷却フィンを形成したので、これに冷却風を当て
ることで、排気エルボを十分に冷却でき、その中を通る
排気の冷却効果を高める。従って、シリンダー内の掃気
が容易化し、シリンダー内の給・排気の体積効率が向上
して、燃焼性能の向上が可能となる。
【0023】また、請求項2の如く、排気エルボをシリ
ンダーヘッドと一体に形成することで、排気サイレンサ
に排気連絡管部分を溶接して取り付けるような加工行程
を省くことができ、排気サイレンサそのもののコスト低
下をもたらすことができるとともに、該排気エルボに対
して、排気連絡管部分を有しない排気サイレンサを取り
付ける構造なので、排気サイレンサそのものはコンパク
ト化されて、大がかりな防振構造を取らず、排気エルボ
へのフランジ締結だけで十分な防振対策を施すことがで
きる。このように、防振対策としての部品点数も削減で
き、この点からのコスト低下に繋がる。なお、排気エル
ボを、鋳造等によるシリンダーヘッドと一体成形とする
ことで、請求項1のように冷却フィンを容易に形成する
ことも可能となる。
【0024】また、請求項3記載の如く、冷却フィンを
形成する上に、排気エルボを冷却ファンからの冷却風の
流れ方向に対して略横向きに配設することにより、排気
エルボ全体に冷却風が当たり、各冷却フィンに充分に冷
却風が導入されて、一層の排気冷却効果を得るのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例に係る内燃機関の側面断面図である。
【図2】同じくクランク軸出力端側(反冷却ファン側)
より見た側面断面図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】本発明に係るシリンダーブロックCBの上面A
図である。
【図5】同じく下面B図である。
【図6】同じく給気側面C図である。
【図7】同じく排気側面D図である。
【図8】同じく冷却風導入側面E図である。
【図9】冷却風排風側面F図である。
【図10】同じく平面断面図である。
【図11】同じく図4中X−X線断面図である。
【図12】同じく図4中Y−Y線断面図である。
【図13】同じく図4中Z−Z線断面図である。
【符号の説明】
CH シリンダーヘッド CB シリンダーブロック CS クランク軸 CF 冷却ファン S シュラウド SV 給気弁 EV 排気弁 SA 給気弁腕 EA 排気弁腕 FV 燃料噴射弁 AC エアクリーナー ES 排気サイレンサ 1 給気口フランジ 2 給気通路 3 給気弁室 4 排気弁室 5 排気通路 6 排気エルボ 6a 冷却フィン 7 排気口フランジ 9・10・11 冷却風導入口 12・13・14・15 冷却風排風口 16A・16B 冷却風通路 16C 弁間冷却風通路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給気通路と排気通路を備えたシリンダー
    ヘッドと、クランク軸を取り付けたシリンダーブロック
    とを有する空冷式内燃機関であって、該クランク軸の一
    端に冷却ファンを取り付け、該冷却ファンと、該冷却フ
    ァン配設側のシリンダーヘッド及びシリンダーブロック
    の一側壁とをシュラウドにて覆った構造のものにおい
    て、該排気通路に連通する排気サイレンサ取付用の排気
    エルボに冷却フィンを形成したことを特徴とする空冷式
    内燃機関の排気系構造。
  2. 【請求項2】 給気通路と排気通路を備えたシリンダー
    ヘッドと、クランク軸を取り付けたシリンダーブロック
    とを有する空冷式内燃機関であって、該クランク軸の一
    端に冷却ファンを取り付け、該冷却ファンと、該冷却フ
    ァン配設側のシリンダーヘッド及びシリンダーブロック
    の一側壁とをシュラウドにて覆った構造のものにおい
    て、該排気通路に連通する排気サイレンサ取付用の排気
    エルボを該シリンダーヘッドと一体に形成したことを特
    徴とする空冷式内燃機関の排気系構造。
  3. 【請求項3】 給気通路と排気通路を備えたシリンダー
    ヘッドと、クランク軸を取り付けたシリンダーブロック
    とを有する空冷式内燃機関であって、該クランク軸の一
    端に冷却ファンを取り付け、該冷却ファンと、該冷却フ
    ァン配設側のシリンダーヘッド及びシリンダーブロック
    の一側壁とをシュラウドにて覆った構造のものにおい
    て、該排気通路に連通する排気サイレンサ取付用の排気
    エルボに冷却フィンを形成するとともに、該排気エルボ
    を冷却ファンによる冷却風の流れ方向に対し略横向きに
    配設したことを特徴とする空冷式内燃機関の排気系構
    造。
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