JP6967477B2 - 塗布器、及び塗布器のエア排出方法 - Google Patents

塗布器、及び塗布器のエア排出方法 Download PDF

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Description

本発明は、塗布器、及び塗布器のエア排出方法に関する。
液晶ディスプレイやプラズマディスプレイ等のフラットパネルディスプレイには、ガラス等からなる基板上にレジスト液が塗布されて製造されたもの(これを「塗布基板」という。)が使用される。塗布基板は、レジスト液(以下、「塗布液」という。)を塗布する塗布装置によって製造され、塗布装置は、基板を載置するステージと、塗布液を吐出する塗布器とを有する。塗布器は、その内部に、塗布液が溜められる横方向に長い溜め部と、この溜め部に塗布液を流入させる流入路と、塗布液を吐出する吐出口と、溜め部と吐出口とを繋ぐ吐出用のスリット流路とを有する。流入部から溜め部に供給された塗布液を、スリット流路を通じて吐出口から吐出しながら、基板と塗布器とを相対的に移動させる塗布動作が行われる。これにより、所定厚さの塗布膜が基板上に形成される。
前記塗布装置では、定期的に、塗布器に対してエア排出処理(エアベント処理)が行われる。これは、塗布器内の流路において、塗布液に気泡等のエアが混入した状態で塗布動作を行うと、エアの変形により塗布液の吐出量が変動しやすくなり、塗布厚さムラの原因となるためである。そこで、例えば、塗布動作の前に、塗布器内の流路に存在するエアを排出させるエア排出処理が行われる。前記のような塗布装置は、例えば特許文献1に開示されている。
特開2006−87999号公報
特許文献1に開示される塗布装置の塗布器では、溜め部の上面側が、中央に向けて徐々に高くなる傾斜形状を有する。溜め部の中央の高くなっている位置において、排出口が形成され、排出口からエアが塗布液と共に外部へ排出される。前記傾斜形状により、エアを排出口へ集め易くしている。
しかし、小さい気泡からなるエアの場合、浮力が小さいため、例えば溜め部の横方向両端側に存在する小さな気泡は、横方向の中央の排出口まで移動し難い。また、塗布液の粘度が比較的高い場合、気泡が大きくても、溜め部の両端側に存在する気泡は、中央の排出口まで移動し難い。このように、従来では、エアが塗布液の中を排出口まで横方向に移動する必要があり、エアが塗布器の外部へ排出され難い場合がある。
そこで、本発明は、塗布器内のエアの排出性能を高めることを目的とする。
本発明の塗布器は、塗布液が溜められる横方向に長い溜め部と、当該溜め部に塗布液を流入させる流入路と、塗布液を吐出する吐出口と、前記溜め部と前記吐出口とを繋ぐ吐出用のスリット流路と、を有し、更に、前記流入路が開口する前記溜め部から前記横方向の全幅にわたって上に向かって設けられているスリット状のエア通過流路と、前記エア通過流路と繋がり外部へ塗布液を排出するための排出流路と、を有する。
この塗布器によれば、溜め部の塗布液中に存在するエアは、溜め部において横方向に移動しなくても、その存在位置から上のエア通過流路へと流れることができる。エア通過流路を上に向かって流れたエアは、排出流路に運ばれ、塗布器の外部へ排出される。このように、溜め部においてエアを横方向に移動させなくてもよいことから、エアを塗布器の外部へ排出させやすく、エアの排出性能の高い塗布器となる。
また、本発明は、塗布液が溜められる横方向に長い溜め部と、当該溜め部に塗布液を流入させる流入路と、塗布液を吐出する吐出口と、前記溜め部と前記吐出口とを繋ぐ吐出用のスリット流路と、を有する塗布器において、内部のエアを排出する方法であって、前記流入路が開口する前記溜め部のエアを、塗布液と共に、当該溜め部から前記横方向の全幅にわたって上に向かって設けられているスリット状のエア通過流路を、通過させ、その後、前記塗布器の外部へと繋がる排出流路を経て、外部へ排出する。
この方法によれば、溜め部の塗布液中に存在するエアは、溜め部において横方向に移動しなくても、その存在位置から上のエア通過流路へと流れ、その後、排出流路を経て、塗布器の外部へ排出される。このように、溜め部においてエアを横方向に移動させなくてもよいことから、エアを塗布器の外部へ排出させやすく、エアの排出性能が高くなる。
本発明によれば、塗布器内のエアの排出性能が高まる。
本発明の塗布器を含む塗布装置の一例を概略的に示す側面図である。 本発明の塗布器、及び塗布器内のエアを塗布液と共に排出するための構成を示す正面図である。 エア排出方法の説明図である。 エア排出方法の説明図である。 エア排出方法の説明図である。 エア排出方法の説明図である。 塗布器の変形例を示す側面図である。
〔塗布器、及び塗布装置について〕
図1は、本発明の塗布器を含む塗布装置の一例を概略的に示す側面図である。図2は、本発明の塗布器、及び塗布器内のエアを塗布液と共に排出するための構成を示す正面図である。なお、図1及び図2では、塗布器10が断面として示されている。塗布器10は、図外の基板に対して塗布液を塗布するために用いられる。
塗布器10を含む塗布装置5について説明する。図1において、塗布装置5は、塗布器10の他に、配管52を通じて塗布液を塗布器10へ供給するためのポンプ(第一のポンプ)51を備える。配管52には開閉バルブ53が設けられる。塗布装置5は、更に、図示しないが、前記基板を保持するステージと、このステージと塗布器10とを基板に沿って相対移動させる移動機構とを備える。塗布器10から塗布液を吐出させながら、塗布器10と前記基板とを相対的に移動させる動作(これを「塗布動作」という。)を行なうことで、所定厚さの塗布膜が前記基板上に形成される。
塗布器10について説明する。塗布器10は、横方向(水平方向)に長い形状を有する(図2参照)。前記横方向は、図1の場合、紙面に直交する方向であり、図2の場合、左右方向である。横方向に直交する水平方向を、奥行方向と定義する。塗布器10内には、前記ポンプ51によって供給された塗布液が前記塗布動作のために流れる流路17が形成されている。前記流路17として、塗布器10内に、横方向に長い溜め部11と、溜め部11に塗布液を流入させる流入路13と、吐出用のスリット流路12が設けられている。塗布液は、塗布器10内において充満状態にある。
流入路13は、塗布器10の後壁14(図1参照)を貫通する孔により構成された流路である。流入路13の一端側に前記配管52が接続されていて、流入路13の他端が溜め部11において開口する。流入路13は、横方向の中央に1ヶ所設けられている。
溜め部11は、横方向に長く形成され(図2参照)、流入路13から流路断面が横方向及び上下方向に拡大した領域である。流入路13を通じて供給された塗布液は、溜め部11において横方向に拡幅されて溜められる。溜め部11は、奥行方向にも拡大された領域である(図1参照)。
スリット流路12は、横方向に長く形成され、奥行方向に薄いスリット状の流路である。スリット流路12は、塗布器10内において上から下に向かう方向が塗布液の流れ方向となるように、上下方向に延びて設けられている。スリット流路12は、溜め部11と比較して奥行方向に流路が縮小された形状を有する(図1参照)。スリット流路12の一方側(上側)は溜め部11において開口し、他方側(下側)は塗布器10の先端面(下端面)15において開口する。スリット流路12と溜め部11とは相互の横方向の全幅で繋がっている。つまり、スリット流路12と溜め部11とは横方向に同じ寸法を有する。スリット流路12の先端面15における開口が、前記塗布動作の際に塗布液が吐出される吐出口16となる。
このように、塗布器10は、塗布液が溜められる横方向に長い溜め部11と、溜め部11に塗布液を流入させる流入路13と、塗布液を吐出する吐出口16と、溜め部11と吐出口16とを繋ぐ吐出用のスリット流路12とを有する。ポンプ51により流入路13を通じて溜め部11に供給された塗布液を、スリット流路12を通じて吐出口16から吐出させながら、図外の基板と塗布器10とを相対的に移動させる塗布動作が行われる。これにより、所定厚さの塗布膜が基板上に形成される。前記流路17は、基板に塗布液を塗布するために用いられる塗布用流路として機能する。
塗布器10には、更に、前記流路(塗布用流路)17に存在する塗布液に含まれる気泡等のエアQを排出するためのエア抜き用流路18を備える。エア抜き用流路18として、塗布器10は、エア通過流路19と、排出流路20とを備える。
エア通過流路19は、横方向に長く形成され、奥行方向に薄いスリット状の流路である。エア通過流路19は、塗布器10内において下から上に向かう方向が塗布液の流れ方向となるように、上下方向に延びて設けられている。エア通過流路19は、溜め部11と比較して奥行方向に流路が縮小された形状を有する(図1参照)。エア通過流路19の一方側(下側)は溜め部11において開口し、他方側(上側)は排出流路20において開口する。エア通過流路19と溜め部11とは相互の横方向の全幅で繋がっている。つまり、エア通過流路19と溜め部11とは横方向に同じ寸法を有する。後にも説明するが、溜め部11に溜められた塗布液は、溜め部11からエア通過流路19を通じて流れることができる。更に、塗布液は、エア通過流路19を通過して、排出流路20へと流れることができる。なお、エア通過流路19よりも、塗布動作のための吐出用のスリット流路12の方が、奥行方向について幅広であってもよいが、本実施形態では、スリット流路12よりもエア通過流路19の方が、奥行方向について幅広である。
排出流路20は、塗布器10内において、エア通過流路19の横方向の全幅にわたってエア通過流路19の上に設けられている。排出流路20とエア通過流路19とは、エア通過流路19の横方向の全幅で繋がっている。更に、排出流路20は、エア通過流路19よりも横方向に長い直線状の流路であり、排出流路20は、塗布器10が有する横方向両側の側壁21,21(図2参照)を横方向に貫通している。排出流路20の横方向両端は、配管22,23が接続される接続口24,25となる。図1に示されるエア抜き用流路18では、排出流路20において、エア通過流路19から流路断面が拡大している。つまり、排出流路20は、エア通過流路19と比較して奥行方向に流路が拡大された形状を有する。
図2において、横方向について一方側(右側)の第一の接続口24に、第一の配管22が接続され、横方向について他方側(左側)の第二の接続口25に、第二の配管23が接続される。第一の配管22に第一の開閉バルブ26が設けられる。第二の配管23に第二の開閉バルブ27が設けられる。第一の配管22は、分岐部28を有し、分岐部28に第三の配管29が接続される。第三の配管29に開閉バルブ30及び第二のポンプ31が接続される。前記塗布動作の際、バルブ26,27,30は閉状態にある。塗布器10内のエアQを排出する際、バルブ26,27,30は所定のタイミングで閉状態から開状態となる。
以上のように、塗布器10は、エア抜き用流路18として、スリット状のエア通過流路19と、排出流路20とを有する。エア通過流路19は、溜め部11から、この溜め部11の横方向の全幅にわたって上に向かって設けられている。排出流路20は、エア通過流路19と繋がっていて、塗布器10の外部へエアQと共に塗布液を排出するための流路となる。
本実施形態のエア通過流路19は、溜め部11から仮想鉛直面に沿って上向きに延びて設けられているが、厳密に鉛直方向に沿って設けられていなくてもよく、仮想鉛直面に対して例えば45°以下の角度を有して傾斜する方向に沿って延びて設けられていてもよい。また、本実施形態の排出流路20は(図1参照)、エア通過流路19と比べて、奥行方向に流路が拡大した形状を有するが、図7に示されるように、排出流路20とエア通過流路19とは、奥行方向の寸法が同じであってもよい。
塗布器10は、吐出口16を閉じる閉塞部材33を更に有する。閉塞部材33は、塗布器10の先端面15に接触すると吐出口16を閉じ、吐出口16からの塗布液の吐出を不能とする。このために、閉塞部材33は、図外のアクチュエータによって、塗布器10の先端面15に接近したり離れたりすることができる。
〔塗布器10のエア排出方法について〕
前記構成を備えた塗布器10のエア排出方法について説明する。図3に示されるように、第一のポンプ51により塗布液が、配管52を通じて塗布器10に供給される。この際、閉塞部材33によって吐出口16は閉じられている。図4に示されるように、第一及び第二の開閉バルブ26,27は開状態にある。第三の開閉バルブ30は閉状態にあり、第二のポンプ31の動作は停止されている。
塗布液が配管52を通じて塗布器10に供給されると、前記のとおり、その塗布液は、流入路13を通じて溜め部11に供給される。溜め部11において塗布液は横方向に拡幅されていて、更に追加的に供給される塗布液も溜め部11において拡幅される。このように、溜め部11において、塗布液は横方向に拡幅して溜められた状態(充満状態)にあるため、流入路13から塗布液が更に供給されると、溜め部11の横方向の(両端側を含む)各位置において塗布液中に存在するエアQは、塗布液と共にそのまま上に向かってエア通過流路19を流れる。このエアQの流れの様子が、図4において矢印Yで示される。エア通過流路19を流れたエアQを含む塗布液は、排出流路20へ流れ、横方向の一方側及び他方側(左右両側)に流れることができる。第一及び第二の開閉バルブ26,27が開状態であるため、排出流路20を流れたエアQを含む塗布液は、第一の配管22及び第二の配管23を流れる。第一の配管22及び第二の配管23を通過した塗布液は、塗布器10の外部に設けられている排液受け用のタンク32に排出され、溜められる。
エア排出のために、第一及び第二の開閉バルブ26,27が開状態となり(更に、吐出口16が閉塞部材33によって閉じられ)、塗布器10に塗布液が供給されてから所定時間が経過すると、開閉バルブ53を閉じ(図5参照)、更に、図6に示されるように、第二の開閉バルブ26を閉じると共に、第三の開閉バルブ30を開いて第二のポンプ31を動作させる。すると、第二のポンプ31によって塗布液が塗布器10に供給される。なお、ポンプ31が供給する塗布液は、塗布器10から図外の基板に吐出して塗布を行なうために用いられる塗布液(図1の第一のポンプ51が吐出する塗布液)と同じものである。すると、排出流路20内のエアQを含む塗布液は、全て第二の配管23を通じて流れ、排液受け用のタンク32に排出される。このエアQの流れの様子が、図6において矢印Xで示される。以上より、塗布器10内において塗布液に混入しているエアQは、塗布器10の外部(排液受けタンク32)へ排出される。
このように本実施形態の塗布器10におけるエアQの排出方法は、溜め部11内のエアQを、塗布液と共に、溜め部11から横方向の全幅にわたって上に向かって設けられているスリット状のエア通過流路19を、通過させ、その後、塗布器10の外部へと繋がる排出流路20を経て、外部へ排出する方法である。この方法によれば、溜め部11の塗布液中に存在するエアQは、溜め部11において横方向に移動しなくても、図4に示されるように、その存在位置から上にエア通過流路19へと流れ、その後、排出流路20を経て、塗布器10の外部へ排出される。
〔本実施形態の塗布器10について〕
本実施形態の塗布器10は、スリット状のエア通過流路19と、このエア通過流路19と繋がり外部へ塗布液を排出するための排出流路20とを有する。エア通過流路19は、流入路13が開口する溜め部11から横方向の全幅にわたって上に向かって設けられている。この塗布器10によれば、溜め部11の横方向の両端側において塗布液中にエアQが存在していても、そのエアQは、溜め部11において横方向に移動しなくても、その存在位置(横方向両端側の位置)から上のエア通過流路19へと流れることができる。エア通過流路19を上に向かって流れたエアQは、排出流路20に運ばれ、塗布器10の外部へ排出される。以上より、本実施形態の塗布器10、及びこの塗布器10におけるエア排出方法によれば、溜め部11においてエアQを横方向に移動させなくてもよいことから、エアQを塗布器10の外部へ排出させやすく、エアQの排出性能が高い。
ここで、エア通過流路19が(図3参照)スリット状であり、溜め部11と比較して奥行方向に流路が縮小された形状を有することの意義について説明する。仮に、図示しないが、エア通過流路19がスリット状ではなく奥行方向に広い形状であると、横方向の中央に1ヶ所設けられている流入路13(図4参照)から溜め部11に供給された塗布液は、溜め部11において横方向に十分に拡幅される前に、そのエア通過流路19を流れてしまう。つまり、溜め部11の横方向の両端側の領域、及び、エア通過流路19の横方向の両端側の領域では、塗布液が流れ難くなる(塗布液の流れが遅くなる)。すると、溜め部11の横方向の両端側の領域に存在する塗布液に混入しているエアQは、排出され難くなる。これに対して、本実施形態のように、エア通過流路19がスリット状であることで、横方向の中央に1ヶ所設けられている流入路13から溜め部11に供給された塗布液は、溜め部11において横方向に十分に拡幅され、続いて、エア通過流路19をある程度の流速を有して流れることができる。よって、溜め部11の横方向の両端側の領域からも、エアQを塗布液と共に、上に向かってエア通過流路19を通じて流し、塗布器10の外部へ排出することが容易となる。
また、本実施形態の塗布器10では(図4参照)、排出流路20は、エア通過流路19の横方向の全幅にわたってエア通過流路19の上に設けられており、排出流路20は、塗布器10の側壁21を横方向に貫通して設けられている。このため、エア通過流路19を上に向かって通過したエアQが、そのまま排出流路20へ流れ、排出流路20に沿って横方向に塗布液と共にエアQを流すことができる。更に、排出流路20は、塗布器10の側壁21を横方向に貫通して設けられていることから、排出流路20のエアQをそのまま同一の横方向に向かって外部へ排出することができ、エアの排出効率が良い。排出流路20における流路は直線状であるため、流路抵抗が小さく、エアQの引っかかりが生じ難い。
前記のとおり、溜め部11の塗布液に混入しているエアQをエア通過流路19へ流すために、流入路13から溜め部11へ塗布液を供給すればよいが、吐出口16からも塗布液が流出される。そこで、本実施形態の塗布器10は、吐出口16を閉じる閉塞部材33を有する。塗布器10内の塗布液に混入しているエアQを排出するエア排出処理(エアベント処理)を行なう際、閉塞部材33によって、吐出口16が閉じられる。これにより、吐出口16から塗布液が吐出されるのを防ぎ、溜め部11の塗布液に混入されているエアQを、塗布液と共にエア通過流路19及び排出流路20を通じて外部へ効率よく(つまり、無駄に塗布液を消費しないで)排出することができる。吐出用のスリット流路12が比較的(例えばエア通過流路19よりも)奥行方向について幅広である場合、閉塞部材33は特に有効である。
また、本実施形態では、図5に示されるように、エア抜き用流路18では、排出流路20において、エア通過流路19から流路断面が拡大している。このため、排出流路20に一旦入ったエアQが(図6参照)エア通過流路19へ戻るのを防ぐことができる。また、排出流路20の流路断面が広くなることで、排出流路20における流路抵抗が小さくなり、エアQの排出効率が高まる。
前記のとおり、流入路13を通じて溜め部11に塗布液を供給すると、溜め部11のエアQは、塗布液と共に、エア通過流路19及び排出流路20を経て、塗布器10の外部へ排出される。本実施形態では、第二のポンプ31(図6参照)によって積極的に塗布液を排出流路20へ流し、エアQが含まれる塗布液を強制的に外部へ排出する。このために、塗布器10は、接続口24を有し、接続口24には、排出流路20の塗布液を外部へ排出させるための第二のポンプ31が、配管(第二の配管22の一部及び第三の配管29)を通じて接続される。この構成により、排出流路20において積極的な塗布液の流れを第二のポンプ31により発生させることができる。この結果、排出流路20からエアQを効率よく排出することが可能となる。
以上より、本実施形態の塗布器10によれば、塗布器10内のエアQの排出性能が高まる。よって、塗布器10内の塗布液に混入するエアQを少量の塗布液の排出動作で効率よく排出でき、塗液の利用効率を高めることが可能となる。
〔その他〕
今回開示した実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の権利範囲は、上述の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲に記載された構成と均等の範囲内でのすべての変更が含まれる。
例えば、図1に示されるように、塗布器10の横方向に直行する断面において、排出流路20の断面形状は円形である場合について説明したが、この断面形状は変更自在であり、矩形や楕円であってもよい。また、溜め部11等の断面形状も、図1に示される形状以外であってもよい。
10:塗布器 11:溜め部 12:スリット流路
13:流入路 16:吐出口 19:エア通過流路
20:排出流路 21:側壁 24:接続口
31:ポンプ 33:閉塞部材

Claims (6)

  1. 塗布液が溜められる横方向に長い溜め部と、当該溜め部に塗布液を流入させる流入路と、塗布液を吐出する吐出口と、前記溜め部と前記吐出口とを繋ぐ吐出用のスリット流路と、を有し、
    更に、前記流入路が開口する前記溜め部から前記横方向の全幅にわたって上に向かって設けられているスリット状のエア通過流路と、前記エア通過流路と繋がり外部へ塗布液を排出するための排出流路と、を有する、塗布器。
  2. 前記排出流路は、前記エア通過流路の前記横方向の全幅にわたって当該エア通過流路の上に設けられており、当該排出流路は、塗布器側壁を前記横方向に貫通して設けられている、請求項1に記載の塗布器。
  3. 前記排出流路において、前記エア通過流路から流路断面が拡大している、請求項1又は2に記載の塗布器。
  4. 前記排出流路の塗布液を外部へ排出させるためのポンプを、配管を通じて接続させる接続口を有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の塗布器。
  5. 前記吐出口を閉じる閉塞部材を更に有する、請求項1〜4のいずれか一項に記載の塗布器。
  6. 塗布液が溜められる横方向に長い溜め部と、当該溜め部に塗布液を流入させる流入路と、塗布液を吐出する吐出口と、前記溜め部と前記吐出口とを繋ぐ吐出用のスリット流路と、を有する塗布器において、内部のエアを排出する方法であって、
    前記流入路が開口する前記溜め部のエアを、塗布液と共に、当該溜め部から前記横方向の全幅にわたって上に向かって設けられているスリット状のエア通過流路を、通過させ、その後、前記塗布器の外部へと繋がる排出流路を経て、外部へ排出する、塗布器のエア排出方法。
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