JP6962181B2 - 半導電性ゴム組成物 - Google Patents
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Description
(1)測定環境が低温低湿下及び高温高湿下において、半導電特性を有すること。
(2)低温低湿下、高温高湿下においても印刷特性が変わらないことが好ましいため、体積抵抗率の環境依存性が小さいこと。
(3)感光体と直接接触する部材、帯電ロール、転写ロール等に関しては、感光体の汚染性がより小さいこと。
項1 (a)ゴム成分として、ポリエーテル系重合物、(b)銅化合物、(c)有機過酸化物、(d)架橋助剤を含有することを特徴とする半導電性ゴム組成物。
項2 前記ポリエーテル系重合物が、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、エピクロロヒドリン、アリルグリシジルエーテルから選択される少なくとも二つのユニットを構成単位に含むことを特徴とする項1に記載の半導電性ゴム組成物。
項3 前記(b)銅化合物が、酸化銅、水酸化銅、炭酸銅、塩化銅、硫化銅、硫酸銅から選択される無機銅化合物、カルボン酸の銅塩及びジチオカルバミン酸の銅塩から選択される少なくとも一種であることを特徴とする項1又は2に記載の半導電性ゴム組成物。
項4 前記(b)銅化合物が、酸化銅、ステアリン酸銅、ジメチルジチオカルバミン酸銅から選択される少なくとも一種の銅化合物を含有することを特徴とする項1〜3のいずれかに記載の半導電性ゴム組成物。
項5 前記(d)架橋助剤が、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリアリルイソシアネート、o,o`‐ジベンゾイル、p‐キノンジオキシム、m‐フェニレンジマレイミドから選択される少なくとも一種であることを特徴とする項1〜4のいずれかに記載の半導電性ゴム組成物。
項6 前記(b)銅化合物の配合量が、前記(a)ゴム成分100質量部に対して、0.2質量部以上であることを特徴とする項1〜5のいずれかに記載の半導電性ゴム組成物。
項7 前記(a)ゴム成分100質量部に対する前記(c)有機過酸化物の含有量をX質量部、前記(c)有機過酸化物の活性酸素量をY(%)としたとき、
0.4≦X×Y≦200
であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の半導電性ゴム組成物。
項8 更に、(e)導電剤を含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の半導電性ゴム組成物。
項9 項1〜8のいずれかに記載の半導電性ゴム組成物を用いてなる半導電性ゴム材料。
項10 項9に記載の半導電性ゴム材料を用いた半導電性ゴムロール又は半導電性無端ゴムベルト。
項11 項10に記載の半導電性ゴムロール又は半導電性無端ゴムベルトを用いてなる電子写真機器。
ポリエーテル系重合物としては、アリルグリシジルエーテルに基づく構成単位を全重合単位に対して、1〜15モル%であることが好ましく、2〜12モル%であることがより好ましく、3〜10モル%であることが特に好ましい。
ポリエーテル系重合物としては、エピクロロヒドリンに基づく構成単位を全重合単位に対して、10〜45モル%であることが好ましく、15〜35モル%であることがより好ましく、20〜30モル%であることが特に好ましい。
0.4≦X×Y≦200
であることが好ましく、
0.4≦X×Y≦100
であることがより好ましく、
0.4≦X×Y≦80であることが特に好ましい。
X×Yについては、0.6以上であってよく、1以上であってよく、60以下であってよく、40以下であってよく、30以下であってよい。
(c)有機過酸化物の活性酸素量Y(%)は化合物の理論活性酸素量(%)と使用した化合物の純度(%)により算出することができる。理論活性酸素量は下記式(1)で算出される。
理論活性酸素量(%)={(分子中の過酸化結合数×16)/分子量}×100 (1)
本発明の(d)架橋助剤においては、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリアリルイソシアヌレート、o,o`−ジベンゾイル−p−キノンジオキシム、m−フェニレンジマレイミドから選択される少なくとも一種であることが好ましい。
※1 株式会社大阪ソーダ製 エピクロロヒドリン−エチレンオキサイド−アリルグリシジルエーテル三元共重合体「EPION−301」
※2 扶桑化学工業株式会社製「プラストロジンJ」
※3 大内新興化学工業株式会社製「ノクラック300」
※4 白石カルシウム株式会社製 軽質炭酸カルシウム「シルバーW」
※5 日本油脂株式会社製「パークミルD(ジクミルパーオキサイド98%品・活性酸素量5.80%)」
※6 日本油脂株式会社製「パークミルD‐40(ジクミルパーオキサイド40%品・活性酸素量2.37%)」
※7 大内新興化学工業株式会社製「バルノックPM」
前記で作成したB練りコンパウンドをシート化したものを160℃で15分プレス加硫した。得られた架橋シートを10℃/15%RH環境下、23℃/50%RH環境下、35℃/85%RH環境下にてそれぞれ状態調整を行った後、JIS K6271に準拠し、二重リング電極を用いた三菱油化株式会社製ハイレスタを用いて、10V印加、1分後の体積抵抗率を測定する。
体積抵抗率の測定で得られた10℃/15%RH環境下、35℃/85%RH環境下、それぞれの体積抵抗率をもとに、体積抵抗率の環境変動を求めた。尚、体積抵抗率の環境変動の数値が小さいほど体積抵抗率の環境依存性が小さいことになる。本願の体積抵抗率の環境変動は低温低湿環境下(10℃/15%RH環境下)での体積抵抗率の対数と高温高湿環境下(35℃/85%RH環境下)での体積抵抗率の対数の差より算出され、より具体的には以下の計算式で算出される。
log10(10℃×15%RH体積抵抗率)−log10(35℃×85%RH体積抵抗率)
反発弾性率の測定は、JISK6255に従い振子式試験方法で、測定装置「高分子計器株式会社製、卓上型反発弾性試験機」RT−90にて測定を行った。
また、実施例6と実施例7〜10、実施例11と実施例12〜15、実施例16と実施例17〜20を比較すると、(b)銅化合物を増量することにより、(d)架橋助剤との組み合わせの効果であると考えられるが、環境依存性を低減することができている。
Claims (11)
- (a)ゴム成分として、ポリエーテル系重合物、(b)銅化合物、(c)有機過酸化物、(d)架橋助剤を含有することを特徴とする半導電性ゴム組成物。
- 前記ポリエーテル系重合物が、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、エピクロロヒドリン、アリルグリシジルエーテルから選択される少なくとも二つのユニットを構成単位に含むことを特徴とする請求項1に記載の半導電性ゴム組成物。
- 前記(b)銅化合物が、酸化銅、水酸化銅、炭酸銅、塩化銅、硫化銅、硫酸銅から選択される無機銅化合物、カルボン酸の銅塩及びジチオカルバミン酸の銅塩から選択される少なくとも一種であることを特徴とする請求項1又は2に記載の半導電性ゴム組成物。
- 前記(b)銅化合物が、酸化銅、ステアリン酸銅、ジメチルジチオカルバミン酸銅から選択される少なくとも一種の銅化合物を含有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の半導電性ゴム組成物。
- 前記(d)架橋助剤が、トリメチロールプロパントリメタクリレート、トリアリルイソシアネート、o,o`‐ジベンゾイル、p‐キノンジオキシム、m‐フェニレンジマレイミドから選択される少なくとも一種であることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の半導電性ゴム組成物。
- 前記(b)銅化合物の配合量が、前記(a)ゴム成分100質量部に対して、0.2質量部以上であることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の半導電性ゴム組成物。
- 前記(a)ゴム成分100質量部に対する前記(c)有機過酸化物の含有量をX質量部、前記(c)有機過酸化物の活性酸素量をY(%)としたとき、
0.4≦X×Y≦200
であることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の半導電性ゴム組成物。 - 更に、(e)導電剤を含有することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の半導電性ゴム組成物。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の半導電性ゴム組成物を用いてなる半導電性ゴム材料。
- 請求項9に記載の半導電性ゴム材料を用いた半導電性ゴムロール又は半導電性無端ゴムベルト。
- 請求項10に記載の半導電性ゴムロール又は半導電性無端ゴムベルトを用いてなる電子写真機器。
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