JP6959232B2 - 携帯型電波時計 - Google Patents

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Description

本発明は、衛星等から信号を受信する携帯型電波時計に関する。
GPS(Global Positioning System)等を構成する衛星からの送信信号に含まれる時刻情報を受信して時刻を修正する携帯型の電波時計が実用に供されている。電波の受信のためのアンテナの種類および配置は、時計の機能を損なわず、かつ必要な受信感度が得られるように決定されている。
特許文献1の図8には、風防ガラスの外周縁の裏側に無給電素子423(アンテナ)を配置することが開示されている。無給電素子423は、誘電体上に形成された円弧状の給電素子410により非接触で給電される。無給電素子423と給電素子410との間には、誘電体であるダイヤルリング83が配置されている。
特許文献2には、環状の誘電体401上に設けられた無給電素子402と給電体403とからなるアンテナ体40が開示されている。アンテナは風防ガラスには配置されておらず、アンテナ体40と風防ガラスとの間には、ダイヤルリング83が配置されている。
特開2014−163666号公報 特開2014−62844号公報
本願発明者らは、UHF帯向けの高感度アンテナを腕時計のような携帯時計に搭載することを検討している。この場合、アンテナのサイズを携帯時計に収めるために誘電体により波長を短縮する必要がある。ここで、特許文献1の図8に示されるように風防の無給電素子(アンテナ)と、その下の給電素子との間に一定の厚みがある誘電体を配置すると、誘電体により高周波の受信信号にロスが生じてしまう。また、誘電体がない場合もその距離により受信感度が低下してしまう。一方、特許文献2に示されるようにアンテナを風防ガラスから離れた位置に配置すると、携帯時計のケースや回路などの影響を受けやすくなってしまい、感度が低下するか厚みが増加することになる。
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであって、その目的は、高感度かつ薄型の携帯型の電波時計を提供することである。
(1)風防と、前記風防の一面に前記風防の周縁にそって配置されたアンテナと、前記アンテナの厚さ方向と垂直な方向に隣接する給電電極と、受信回路と、前記給電電極と前記受信回路とを接続する接続回路の少なくとも一部を構成するアンテナ接続線であって、前記給電電極に電気的に接続され前記風防から遠ざかる方向に延びるアンテナ接続線と、前記アンテナの近傍に設けられ、平面視において前記アンテナの少なくとも一部を覆う誘電体と、を含む携帯型電波時計。
(2)(1)において、前記アンテナは前記給電電極と隣接する第1の部分と、前記給電電極と隣接しない第2の部分とを含み、前記第1の部分の幅は、前記第2の部分の幅より小さい、携帯型電波時計。
(3)(1)または(2)において、前記アンテナは、前記給電電極のうち前記アンテナ接続線と接する領域の前記周縁の側およびその反対側には存在しない、携帯型電波時計。
(4)(1)から(3)のいずれかにおいて、前記アンテナは、前記給電電極より前記風防の周縁の側に配置される、携帯型電波時計。
(5)(1)から(3)のいずれかにおいて、前記給電電極は、前記アンテナより前記風防の周縁の側に配置される、携帯型電波時計。
(6)(5)において、前記風防がはめ込まれるベゼルまたは胴をさらに含み、前記ベゼルまたは胴は前記アンテナ接続線に対向する部分に切欠きを有する、携帯型電波時計。
(7)(1)から(5)のいずれかにおいて、前記風防がはめ込まれるベゼルをさらに含み、前記誘電体は、前記ベゼルの一部であり、前記アンテナの直下に配置される、携帯型電波時計。
(8)(1)から(5)のいずれかにおいて、前記風防がはめ込まれるベゼルをさらに含み、前記誘電体は前記ベゼルの一部であり、前記アンテナと前記誘電体との間に絶縁性の部材が配置される、携帯型電波時計。
(9)(1)から(5)のいずれかにおいて、前記風防がはめ込まれ、前記アンテナの下にある誘電体を含むベゼルと、前記誘電体と前記アンテナとの間に配置され前記誘電体より誘電率の高い高誘電部材と、をさらに含む、携帯型電波時計。
(10)(1)から(5)のいずれかにおいて、前記風防がはめ込まれ、金属部材と誘電体部材とを含むベゼルをさらに含む、携帯型電波時計。
(11)(1)から(10)のいずれかにおいて、前記アンテナと前記風防との間に設けられる目隠し部材をさらに含む、携帯型電波時計。
(12)(1)から(11)のいずれかにおいて、前記風防の周縁の表側は傾斜を有する、携帯型電波時計。
本発明によれば、携帯型電波時計は、電波を高感度に受信し、かつ薄型とすることができる。
第1の実施形態にかかる衛星電波腕時計の一例を示す平面図である。 図1に示される衛星電波腕時計のII−II切断線における断面図である。 衛星電波腕時計の回路構成の概略を示すブロック図である。 図1に示される衛星電波腕時計に含まれる回路基板および配線基板を示す平面図である。 図2に示される断面の部分拡大図である。 ベゼルおよび見返しリングの部分平面図である。 図1に示される衛星電波腕時計のVII−VII切断線における断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 アンテナおよび給電電極の配置の他の一例を示す平面図である。 アンテナおよび給電電極の配置の他の一例を示す平面図である。 アンテナおよび給電電極の配置の他の一例を示す平面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 アンテナおよび給電電極の配置の一例を概略的に示す図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 FPC基板の一例を示す平面図である。 FPC基板の他の一例を示す平面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 FPC基板の他の一例を示す平面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 FPC基板の他の一例を示す平面図である。 第2の実施形態にかかる衛星電波腕時計の一例を示す部分断面図である。 見返しリング、時字および給電電極の一例を示す平面図である。 図39のXL−XL切断線における断面図である。 衛星電波腕時計の他の一例を示す部分断面図である。 見返しリング、時字および給電電極の他の一例を示す平面図である。 図42のXLIII−XLIII切断線における断面図である。 見返しリング、時字および給電電極の他の一例を示す平面図である。 見返しリング、時字および給電電極の他の一例を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1の実施形態]
以下では本発明の第1の実施形態にかかる衛星電波腕時計1について説明する。本実施形態に係る衛星電波腕時計1は、時刻情報を含んだ衛星電波を受信し、当該受信された衛星電波に含まれる時刻情報を用いて自身が計時している時刻の修正や測位を行う。
図1は、第1の実施形態にかかる衛星電波腕時計1の外観の一例を示す平面図であり、図2は、図1に示される衛星電波腕時計1のII−II切断線における断面図である。これらの図に示されるように、衛星電波腕時計1は、風防ガラス31と、風防ガラス31を保持するベゼル32と、円筒状の胴38と、胴38の下に設けられる裏蓋39とを含む。これらは衛星電波腕時計1の外形を構成している。風防ガラス31は、例えばサファイヤガラス等の透明材料を含む。胴38およびベゼル32は、風防ガラス31および裏蓋39に挟まれている。以下では、衛星電波腕時計1の中心から風防ガラス31へ向かう向きを上、裏蓋39へ向かう向きを下と表記する。また風防ガラス31の中心から周縁への向きを外側または周縁側、周縁から中心への向きを内側と表記する。
胴38は金属からなり、上から下へ貫通する穴を有する。ベゼル32は胴38の穴の上端の形状に応じたリング状のセラミックスであり、ベゼル32はその穴の上端にはめ込まれることで胴38に接続されている。また裏蓋39は金属からなり胴38の穴の下端の形状に応じた平面を有し、裏蓋39はその穴の下端にはめ込まれている。風防ガラス31は、ベゼル32の開口の上端の形状に応じた平面形状を有し、ベゼル32のその開口の上端にはめ込まれている。風防ガラス31とベゼル32とはパッキン33を介して接しており、パッキン33により風防ガラス31が固定されている。またベゼル32と胴38とはパッキン37を介して接しており、パッキン37によりベゼル32が固定されている。
また、衛星電波腕時計1は、アンテナ10a,10b、給電電極11、導電ピン41、リング状の見返しリング34、文字板51、時針52a、分針52b及び秒針52c、ソーラーセル53、地板54、配線基板43、同軸ピン45、回路基板47、モーター49を含む。これらは、風防ガラス31、ベゼル32、胴38、裏蓋39に囲まれた空間に配置されている。
アンテナ10a,10bは、風防ガラス31の下側(裏側)の面に、風防ガラス31の周縁に沿って延びるように配置されている。図1の例では、アンテナ10a,10bのそれぞれは円弧状であり、風防ガラス31の裏側の面に貼り付けられている。アンテナ10a,10bは衛星から送信される衛星信号を受信する。本実施形態では、アンテナ10a,10bはいわゆるダイポールアンテナであり、GPS(Global Positioning System)衛星から送信される周波数約1.6GHzの電波を受信する。GPSは、衛星測位システムの一種であって、地球の周囲を周回する複数のGPS衛星によって実現されている。
給電電極11は、アンテナ10a,10bの一部に隣接するように配置されている。図1および2の例では、給電電極11は平面視でアンテナ10a,10bの径方向内側に配置されている。言い換えると、給電電極11はアンテナ10a,10bの厚さ方向と垂直な方向に隣接している。また、アンテナ10aの一端とアンテナ10bの一端とは隣接している。アンテナ10aのうちその一端に近い部分と給電電極11とが隣接し、アンテナ10bのうちその一端に近い部分と給電電極11とが隣接している。なお、給電電極11はアンテナ10a,10bより周縁の側に配置されてもよい。給電電極11の一方の端部に、導電ピン41と接触する接続領域15を有する。アンテナ10a,10bと給電電極11とは、何も介さずに直接的に隣接してもよいし、何らかの部材を介して隣接してもよい。
導電ピン41はいわゆるプローブピンである。導電ピン41の数は給電電極11の数と同じであり、給電電極11は対応する導電ピン41により配線基板43と電気的に接続されている。導電ピン41の両端はスプリングにより伸縮し、導電ピン41の上端は給電電極11の一端に接触している。また導電ピン41の下端は配線基板43上に設けられた接続端子に接触している。導電ピン41は、見返しリング34および地板54により、平面視における位置を固定されている。図2の例では、導電ピン41は見返しリング34を上下方向に貫通する穴の中に固定されている。給電電極11からみて、導電ピン41は、風防ガラス31から遠ざかる方向に延びている。なお、受信回路22と給電電極11とが、配線基板43を介さずに直接的に接続されてもよい。
図3は、衛星電波腕時計1の回路構成の概略を示すブロック図である。受信回路22には、アンテナ10a,10bが受信した不平衡な信号が、給電電極11を介して入力される。受信回路22はアンテナ10a,10bが受信した信号を復号し、復号の結果得られる衛星信号の内容を示すビット列(受信データ)を出力する。より具体的には、受信回路22は高周波回路(RF回路)及びデコード回路を含んでいる。高周波回路は、高周波数で動作し、アンテナ10a,10bが受信したアナログ信号に対して増幅、検波を行って、ベースバンド信号に変換する。デコード回路は、高周波回路が出力するベースバンド信号を復号してGPS衛星から受信したデータの内容を示すビット列を生成し、制御回路26に対して出力する。
制御回路26は、衛星電波腕時計1に含まれる各種回路や機構を制御する回路であり、例えば、マイクロコントローラと、モーター駆動回路と、RTC(Real Time Clock)とを含む。制御回路26は、受信データやRTCが出力するクロックに基づいて時刻を取得し、取得された時刻にあわせて駆動機構28に含まれるモーター49を駆動する。駆動機構28は、ステップモーターであるモーター49と、輪列と、を含んで構成される。モーター49は回路基板47の文字板51側の面に設けられている。モーター49の回転を輪列が伝達することによって、例えば時針52a、分針52b、及び秒針52cのうちいずれかを回転させる。これにより現在時刻が表示される。
次に、受信回路22等の配置について説明する。図4は、図1に示される衛星電波腕時計1に含まれる回路基板47および配線基板43を示す平面図である。図4に示されるII−II切断線は、図2に示される断面に対応する。また、図5は、図2に示される断面の部分拡大図である。配線基板43は回路基板47の上に配置されている。回路基板47上には受信回路22が配置されている。図4の例では、平面視で、受信回路22は配線基板43の隣に配置されている。なお、配線基板43は、平面視でモーター49や電池と重なっていない。
配線基板43と回路基板47の間には樹脂製のスペーサ46が配置されており、スペーサ46により配線基板43と回路基板47との間隔が保たれている。配線基板43と回路基板47とは平行に配置されている。配線基板43と回路基板47との間にはスペーサ46が存在するが、例えばGND配線のような金属部材は配置されていない。なお、文字板51の直下にはソーラーセル53が配置され、ソーラーセル53と配線基板43または回路基板47との間には地板54等が配置されている。
配線基板43には、導電ピン41に接続する接続端子と、同軸ピン45に接続する端子とそれらを電気的に接続する中間配線が配置されている。中間配線は、配線基板43上を、導電ピン41との接続端子から延びる配線である。中間配線は、接続端子から見て、胴38から離れるように延びている。また、中間配線と受信回路22とは、RF接続配線により接続されている。RF接続配線は、同軸ピン45と、配線基板43上にあり同軸ピン45と中間配線とを接続する端子と、同軸ピン45と受信回路22とを接続する回路基板47上の配線とを含む。同軸ピン45は、配線基板43上の配線と回路基板47上の配線とを電気的に接続する。同軸ピン45は、平面視で導電ピン41よりも文字板51の中央に近く、導電ピン41に比べて胴38から離れている。導電ピン41、中間配線、RF接続配線は、給電電極11と受信回路22とを接続する接続回路である。また導電ピン41は給電電極11と受信回路22とを接続する配線の一種である。
また、ベゼル32は、内周面において導電ピン41が通過する位置に切欠き42が設けられている。図6は、ベゼル32および見返しリング34の部分平面図である。ベゼル32には、平面視で風防ガラス31の周縁より外側にある部分と、その外側の部分から内側に張り出している張出部35(図7参照)とを含む。導電ピン41の近傍では張出部35に切欠き42が設けられている。平面視で、その切欠き42の位置にはベゼル32の内周側にある見返しリング34が存在し、見返しリング34のうち切欠き42に重なる領域には、導電ピン41を固定するための構造として穴が設けられている。そして、導電ピン41はその穴を通過するように配置される。
なお、必ずしもベゼル32に切欠き42が設けられていなくてもよい。切欠き42がない場合は、導電ピン41は平面視で、ベゼル32の内周面より内側に配置される。またこの場合は、給電電極11のうち導電ピン41と接する領域およびその近傍の部分のみ内側に張り出していてもよい。すると、給電電極11もベゼル32による波長短縮効果を得ることができる。
次に、アンテナ10a,10bおよび給電電極11と周辺の部材との関係についてより詳細に説明する。図7は、図1に示される衛星電波腕時計1のVII−VII切断線における断面図である。図7では、導電ピン41は断面の向こう側にあり、図中では破線で示されている。
ベゼル32は、誘電体であるセラミックスにより形成されており、張出部35は、平面視で風防ガラス31の周縁にあるアンテナ10a,10bと給電電極11の少なくとも一部を覆っている。張出部35は、そのアンテナ10a,10bおよび給電電極11の少なくとも一部の直下に配置され、切りかかれたリングの形状を有する。本実施形態の例では、張出部35は、アンテナ10a,10b、給電電極11のうち導電ピン41と接続される部分を除く部分の直下に配置されている。また見返しリング34は絶縁性の部材、例えば樹脂からなり、ベゼル32の内周に隣接するように配置されている。また見返しリング34は張出部35の下にも隣接するように配置されている。
本実施形態では、風防ガラス31の裏側にアンテナ10a,10b、給電電極11を配置し、またアンテナ10a,10bおよび給電電極11の下に誘電体でありベゼル32(特に張出部35)を配置している。本実施形態では、アンテナ10a,10bおよび給電電極11の下の誘電体(ここではベゼル32)で波長短縮効果を得つつ、導電ピン41と給電電極11とを直接的に接続し、かつ給電電極11をアンテナ10a,10bの近傍に隣接させることにより感度の低下も抑えている。これにより、これらの構成を含まないものに比べて、衛星電波腕時計1をより薄型かつ高感度にすることが可能になる。なお、給電電極11の下に誘電体が存在しなくてもよい。この場合、給電電極11は波長短縮効果の有無を考慮した形状とすればよい。
また、図7に示すように、風防ガラス31の表側(上面)の周縁には傾斜のある傾斜領域が設けられており、アンテナ10a,10bおよび給電電極11はその傾斜領域に覆われている。また、傾斜領域の内側には、法線が上向きとなる平面領域が設けられている。より具体的には、傾斜領域は、平面視で、風防ガラス31上のいずれかの場所と風防ガラス31の中心との距離を示す向きをr方向とすると、風防ガラス31の表側の端からアンテナ10a,10bおよび給電電極11のr方向外側の端より内側まで存在し、平面視で傾斜領域がアンテナ10a,10bおよび給電電極11を覆っている。傾斜領域においては、その法線は上方向から外側に傾いており、傾斜領域の外側の端は、内側の端より下側にある。これにより、アンテナ10a,10bおよび給電電極11を視認しづらくすることができ、装飾性を高めることが可能になる。本図の例では衛星電波腕時計1の中心を通る断面において、傾斜領域の傾斜角度は一定である。
ここで、2つの給電電極11a,11bを用いて信号が受信されてもよい。図26は、アンテナ10iおよび給電電極11a,11bの配置の一例を概略的に示す図である。図26は、図1に示されるアンテナ10a,10bおよび給電電極11と、図3に示される回路構成の一部とに対応する図である。図26の例では、給電電極11a,11bの数は2であり、給電電極11a,11bはそれぞれアンテナ10iに隣接している。給電電極11a,11bは、風防ガラス31の裏面の上かつ平面視で同じ弧の上に隣り合うように配置される。給電電極11a,11bのそれぞれは、導電ピン41に接触するための接続領域15を有し、給電電極11a,11bの接続領域15は互いに隣接しており、接続領域の幅は他の領域より大きい。アンテナ10iのうち給電電極11a,11bに隣接する部分の幅は、隣接しない部分より狭くなっている。給電電極11a,11bのうち接続領域15以外の部分を弧状領域と呼ぶと、アンテナ10iのうち接続領域15に隣接する部分の幅は、弧状領域に隣接する部分より狭い。なお、図26の例では、アンテナ10iは分割されていない。
図26の例では給電電極11a,11bは平衡な特性を有する受信信号を出力する。バラン回路21は、この平衡な受信信号を不平衡な特性を有する同軸ピン45や受信回路22に接続するために、給電電極11a,11bからの平衡な受信信号を不平衡な受信信号に変換する。バラン回路21は、給電電極11a,11bのそれぞれと接続されており、受信回路22へ不平衡な信号を出力する。なお、バラン回路21は、図4の配線基板43の下側の面に配置されてよい。
ここで、アンテナ10a,10bおよび給電電極11と、誘電体との関係はこれまでに説明されたものと異なっていてもよい。
図8は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図であり、図7に対応する断面図である。以下では主に図7の例との違いについて説明する。図8の例では、張出部35とアンテナ10a,10bおよび給電電極11との間に見返しリング34が配置されている。そのため、図8の例では、ベゼル32の張出部35は文字板51の上面の上に出ないように配置されている。なお、見返しリング34のうち張出部35に対向する部分を薄くし、張出部35をより上側に配置してもよい。見返しリング34が誘電材料を含むようにすれば、この構成でも波長短縮効果を得つつ感度の低下を防ぐことができる。ここで、見返しリング34の誘電率は、張出部35に比べて高くてもよい。これにより、波長短縮効果をさらに得ることが可能になる。なお、見返しリング34が樹脂などの単なる絶縁体であっても、波長短縮効果は低いものの、図7の例と同様に感度の低下を防ぐことができる。
図9は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図であり、図8に対応する図である。図9の例では、見返しリング34の上面にアンテナ10a,10bおよび給電電極11の形状に対応する凹部が形成されている。アンテナ10a,10bおよび給電電極11は、凹部の中で、下側だけでなく、周縁側および内側でも見返しリング34に隣接する。これにより、波長短縮効果をより大きくすることができる。
図10は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図であり、図5に対応する図である。図10の例では、給電電極11は、アンテナ10a,10bより周縁側に配置されるが、給電電極11はアンテナ10a,10bの並びに配置されてもよい。この場合、ベゼル32のうち導電ピン41に対向する部分に切欠き74が設けられ、また胴38のうち導電ピン41に対向する部分に切欠き71が設けられている。切欠き74により、図5の例より周縁側に配置される導電ピン41およびそれを固定する部材(見返しリング34等)がベゼル32に干渉することが防がれる。また、胴38が金属の場合には、切り欠き74によって胴38と導電ピン41との距離をおくことにより、金属の影響による感度の低下を抑えることができる。ここで、胴38と導電ピン41との距離は、導電ピン41の半径長さ以上であればよい。これにより、受信感度の低下を抑制できる。図10の例では、誘電体である見返しリング34について、アンテナ10a,10bに対向する部分より、給電電極11に対向する部分が風防ガラス31から離れている。
ここで、図7等の例と異なり、アンテナ10a,10bを目立たなくするために、衛星電波腕時計1の中心を通る断面において、風防ガラス31の上面の少なくとも周縁が曲線を有するようにしてもよい。
図11は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図であり、図7に対応する図である。本図では、図7の例と異なり、風防ガラス31の側壁と平面領域とが、傾斜の向き(法線)が連続的に変化する曲面により接続されている。この曲面は、平面視で図7の傾斜領域と同じ領域に配置されている。図11の例においても、アンテナ10a,10bおよび給電電極11を視認しづらくすることができる。
図12は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図であり、図7に対応する図である。本図では、図7の例と異なり、風防ガラス31の上側の面の全体が曲面により構成されており、風防ガラス31の上側の面のうち周縁は、上側の面のうち中央に比べて下側になっている。図13は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図であり、図12に対応する図である。図13の例においては、図12の例と異なり、風防ガラス31の下側の面の全体も曲面により構成されており、風防ガラス31の下側の面のうち周縁は、下側の面のうち中央に比べて下側になっている。図12や図13の例においても、アンテナ10a,10bおよび給電電極11を視認しづらくすることができる。
ここで、アンテナ10a,10bおよび給電電極11を目立たなくするために、風防ガラス31に印刷や表面加工により目隠し領域を設けてもよい。
図14は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図であり、図7に対応する図である。図14では、図7の例と異なり、風防ガラス31の上面のうち法線が上向きとなる平面領域が、アンテナ10a,10bおよび給電電極11を覆っている。代わりに、風防ガラス31の上面の周縁には、印刷により形成された目隠し領域61が設けられている。目隠し領域61はアンテナ10a,10bおよび給電電極11を覆っている。なお、目隠し領域61を、風防ガラス31の表面を加工して反射率を高めることにより設けてもよい。
図15は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図であり、図14に対応する図である。図15の例では、図14の例と異なり、目隠し領域62が風防ガラス31の下面に接するように配置され、アンテナ10a,10bおよび給電電極11を覆っている。より具体的には、目隠し領域62は風防ガラス31の下面の周縁に印刷により形成され、目隠し領域62の下面にアンテナ10a,10bおよび給電電極11が貼り付けられている。図15の例においても、風防ガラス31の表面を、反射率を高めるように加工することで目隠し領域62を設けてもよい。なお、目隠し領域62と風防ガラス31の間に、例えば都市表示、時差表示、メモリ、受信に関する表示といった情報表示のための印字や装飾印刷を施してもよい。また、目隠し領域61,62の色は、ベゼル32、見返しリング34、文字板51、パッキン33のうち少なくとも一部と同じ色にしてもよい。こうすると目隠し領域61,62を目立たなくすることができる。
図16は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図であり、図7に対応する図である。図16では、図7の例と異なり、風防ガラス31の上面のうち法線が上向きとなる平面領域が、平面視でアンテナ10a,10bおよび給電電極11と重なっている。代わりに、風防ガラス31の上面と下面の間の周縁(側壁)には、平面視でアンテナ10a,10bおよび給電電極11と重なる溝が設けられ、その溝に部材が挿入されている。この素材により目隠し領域63が設けられている。目隠し領域63はアンテナ10a,10bおよび給電電極11を覆っている。
図17は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図であり、図7に対応する図である。図17の例では、風防ガラス31は他の部分より色が濃く、反射率が大きいまたは透過率の低い有色部66を含む。有色部66は風防ガラス31の周縁の部分であり、アンテナ10a,10bおよび給電電極11を覆っている。
図14から図17の例において、アンテナ10a,10bおよび給電電極11を目隠し領域によって外部から見えないように隠している。ソーラーセル53の受光面積を確保するために、この目隠し領域は平面視でソーラーセル53より外側に配置されることが望ましい。
ここで、図1の例ではアンテナ10a,10bの幅は一定であったが、場所により幅が異なっていてもよい。図18は、アンテナ10a,10bおよび給電電極11の配置の他の一例を示す平面図である。図18の例は、図11の例と異なりアンテナ10a,10bのうち給電電極11に隣接する第1の部分の幅は、隣接しない第2の部分の幅より小さい。これにより、風防ガラス31の表側からみて、アンテナ10a,10bおよび給電電極11が存在する領域の幅が減る。配線抵抗などに起因するアンテナ10a,10bの感度への影響を抑えつつ、目隠し領域を小さくすることができる。
図19は、アンテナ10a,10bおよび給電電極11の配置の他の一例を示す平面図である。図19の例では、アンテナ10aとアンテナ10bとは隣接せず、給電電極11は、アンテナ10aと隣接する第1領域と、アンテナ10bと隣接する第2領域と、第1領域と第2領域と接続する第3領域とを有する。第3領域は、アンテナ10a,10bと周縁側および内側のどちら側でも隣接せず、アンテナ10aとアンテナ10bとの間にある。接続領域15は第3領域に設けられている。図18の例に比べると、第3領域により接続領域15のある部分の幅が広く、アンテナ10a,10bの幅を狭めても導電ピン41との位置合わせが容易にできる。一方、図19の構成を用いずに接続領域を広く取ろうとすると、風防ガラス31の中心側に接続領域が飛び出す。すると、目隠し領域を幅広にする必要が生じ、衛星電波腕時計1の外観のデザインに違和感が生じやすい。言い換えれば、アンテナ10a,10bの間に給電電極11を配置することで、目隠し領域の幅を狭くすることも可能にしている。
また、本発明は、ダイポールアンテナでないアンテナにも適用できる。図20は、アンテナ10cおよび給電電極11の配置の他の一例を示す平面図である。図20の例におけるアンテナ10cは、ループアンテナの一種であり、図18におけるアンテナ10a,10bが一体化し、端が延長されたような形状を有する。また、アンテナ10cは環状のアンテナの一部が切り欠かれたC字の形状をしている。このようなアンテナ10cであっても、給電電極11を風防ガラス31の裏に配置することにより、電波を受信する際の感度を向上させることができる。
これまでに説明した例ではベゼル32の全体がセラミックスにより形成されていたが、ベゼル32がセラミックスなどの誘電体により形成される部分と金属により形成される部分とを含み、それらの部分が接合されていてもよい。
図21は、衛星電波腕時計1の他の一例を概略的に示す部分断面図であり、図7に対応する断面を示す図である。図21の例では、図7で説明された例と異なり、ベゼル32は、セラミックス等の誘電体からなる誘電体部320と、金属からなる金属部321とを含む。誘電体部320は、断面が長方形のリングのうち上側かつ内側の長方形の領域を切りかいた形状をしている。この切り欠かれた領域に風防ガラス31が固定される。誘電体部320は、平面視で上面と下面とを有するリング状の第1の部分と、その第1の部分の外周縁から上方向に延びる第2の部分とを有する。第1の部分は、平面視でアンテナ10a,10bおよび給電電極11と重なる。また第2の部分は、アンテナ10a,10bの側方に隣接している。上下方向でみると、アンテナ10a,10bおよび給電電極11は、第2の部分の上端と下端の間に配置される。金属部321は、胴38にはめ込まれ、誘電体部320の第1の部分を支える横部分と、誘電体部320の側壁(外側の側壁)を囲む縦部分とを含む。なお、見返しリング34は、誘電体部320の第1の部分の内側の側壁に接するように設けられている。
ベゼル32のうちアンテナ10a,10bに近い部分をセラミックスなどの誘電体により形成することにより、衛星電波腕時計1を高感度かつ薄型にしつつ、ベゼル32のうち金属により形成される金属部321により衝撃に対する耐性を高めることができる。特に、高感度と耐衝撃性という2つの特性を共存させることが可能になる。
図22は、衛星電波腕時計1の他の一例を概略的に示す部分断面図であり、図21に対応する図である。図22の例では、図21の例と異なり、ベゼル32に含まれる誘電体部322は第2の部分に相当する部分を含まず、誘電体部322はアンテナ10a,10bの側方に隣接していない。ベゼル32に含まれる金属部323は、胴38にはめ込まれ、誘電体部322の第1の部分を支える横部分と、誘電体部322の側壁と風防ガラス31の側壁とに隣接しベゼル32の外側の側壁を構成する縦部分とを含む。図22の例においても、ベゼル32の耐衝撃性を向上し、また金属の質感を感じさせることができる。
図23は、衛星電波腕時計1の他の一例を概略的に示す部分断面図であり、図21に対応する図である。図23の例では、ベゼル32に含まれる誘電体部324は、平面視で上面と下面とを有するリング状の第1の部分と、その第1の部分の外周縁から上方向に延びる第2の部分とを有する。図23の例では、図21の例と異なり、誘電体部324はベゼル32の外周側の側壁も構成している。ベゼル32に含まれる金属部325は、誘電体部324の下面に接合され、胴38にはめ込まれており、誘電体部324の側壁を囲ってはいない。これにより、受信感度を向上させることができる。
図24は、衛星電波腕時計1の他の一例を概略的に示す部分断面図であり、図23に対応する図である。図24の例では、図23の例と同様に、ベゼル32に含まれる誘電体部326は、ベゼル32の外周側の側壁も構成している。一方、図24の例では、図23の例と異なり、誘電体部326は、平面視で上面と下面とを有するリング状の第1の部分と、その第1の部分の外周端から上方向に延びる第2の部分と、だけでなく、第1の部分の外周端から下方向に延びる第3の部分も含む。そして、第3の部分の側壁の下端は胴38の外周の側壁の上端に接しており、金属部327はベゼル32の側面には露出していない。なお、金属部327は第2の部分の下面と第3の部分の側面の下端および下面に接するように接続され、胴38にはめ込まれている。図24の例では、金属部327が露出しないため、金属部327と誘電体部326の接合箇所を目立たなくすることが可能になる。
図25は、衛星電波腕時計1の他の一例を概略的に示す部分断面図であり、図22に対応する図である。図25の例では、ベゼル32に含まれる誘電体部328は、図22の見返しリング34に相当する部分も含むように一体的に整形されている。金属部329は、胴38にはめ込まれ、誘電体部328の第1の部分を支える横部分と、誘電体部328の側壁と風防ガラス31の側壁とに隣接しベゼル32の外側の側壁を構成する縦部分とを含む。
図22や図25の例においては、アンテナ10a,10bの側面に誘電体がない。この構成でより強い波長短縮を効かせるために、高誘電体からなるパッキンを配置することが望ましい。また、図25以外の例においても、ベゼル32と見返しリング34とが一体になっていてもよい。
ここで、アンテナ10a,10bが風防ガラス31の周縁の表側に配置されてもよい。図27は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図である。図27の例では、アンテナ10a,10bが風防ガラス31の周縁の表側に配置され、風防ガラス31の周縁の裏側に配置される給電電極11と風防ガラス31を介して隣接している。風防ガラス31は、その側面と表面とを接続する傾斜面31aと、側面と裏面とを接続する傾斜面31bとを有する。アンテナ10a,10bは、平面視で風防ガラス31の周縁に沿って延びている。図27の例では、アンテナ10a,10bは風防ガラス31の表面の周縁に沿って延び、表面と傾斜面31aとの境界に隣接している。給電電極11は風防ガラス31の裏面の周縁に沿って延び、裏面と傾斜面31bとの境界に隣接している。風防ガラス31の周縁の表側には、ベゼル32の張出部32bが配置されている。ベゼル32の張出部32bは平面視でリング状であり、アンテナ10a,10bを覆っている。またベゼル32はセラミックスなどの誘電体により構成されている。
図27の例では、図5等の例と比べて、アンテナ10a,10bがムーブメント等の金属部材から遠ざかるため、感度を向上させることができる。また、ベゼル32は誘電体で構成されており、アンテナ10a,10bが受信する電波の波長を短縮することが可能である。ベゼル32の一部が、アンテナ10a,10bと平面視で重なることにより、アンテナ10a,10bを目視しにくくできるため、印刷等による目隠し層を設ける必要が無く、時計外装の美観に違和感を生じさせることがない。また、ベゼル32のアンテナ10a,10bと平面視で重なる部分に、時計表示情報、例えば都市名や時間計測(例えばテレメータ、タキメータ、クロノメータ)のインデックスを印刷、刻印してもよい。これにより、インデックスが見易くなる。
図27の例では、アンテナ10a,10bは表面の周縁に配置されているが、傾斜面31aに配置されていてもよい。また給電電極11が傾斜面31bに配置されていてもよい。また、ベゼル32の代わりに、ベゼル32と一体化した胴が設けられてもよい。また、セラミックスに比べて波長短縮効果は下がるが、ベゼル32は誘電体であるプラスティック等の樹脂で構成してもよく、これにより、ベゼル製造を簡易にでき部品コストを低減可能である。
ここで、フレキシブルプリント回路基板(FPC基板)を用いてアンテナや配線が設けられてもよい。図28は、衛星電波腕時計1の他の一例を概略的に示す部分断面図である。図29は、FPC基板81の一例を示す平面図である。図28は図5や図21に対応する断面の図であり、パッキン等の細かな部材が省略された概略的な図である。図29は、FPC基板81が折り曲げられていない状態の平面図である。図28および図29の例では、これまでに説明された例と異なり、アンテナ10dおよび給電電極11dがFPC基板81に形成されている。
より具体的には、FPC基板81は、曲げられていない状態で、円環状のメイン部と、その円環状の部分から外側に延びる接続部とを有する。接続部は、その外側の端で、円環状または円環の一部が切り欠かれた弧状の端子領域に接続されている。
図29に示されるFPC基板81のメイン部の裏側には粘着層82が設けられており、メイン部は、粘着層82により、風防ガラス31の下側に接着されている。図28の例では、粘着層82と風防ガラス31との間に目隠し領域62が設けられている。図29の図は、FPC基板81のメイン部を、下側からみた状態に対応する。接続部は、メイン部に接続する領域で折り曲げられ、ベゼル32および胴38の内周面に沿って下へ延びている。端子領域は回路基板47上に固定されている。
FPC基板81のメイン部には、円環の一部を切り欠いた形状を有するアンテナ10dと、アンテナ10dの径方向外側に隣接する給電電極11dとが配置されている。給電電極11dはアンテナ10dの厚さ方向と垂直な方向に隣接しているともいえる。給電電極11dは弧状の電極である。図29の例では、アンテナ10dの両端に近い部分が給電電極11dに隣接しており、弧のうち中間部は給電電極11dに隣接していない。なお、以下ではアンテナ10dのうち、切り欠かれた部分を空間部と記載する。アンテナ10dは、環状であってもよい。
FPC基板81のメイン部には、接続配線41fが設けられている。給電電極11dの一端は、接続配線41fと接続されている。接続配線41fは、端子領域に向かって延びる直線状の部分を有し、直線状の部分は、端子領域にある、円環の一部が切り欠かれた弧状の端子部41gと接続されている。端子部41gは、回路基板47上の配線と電気的に接続されている。
図5の例では、風防ガラス31を組み付ける際に、給電電極11と導電ピン41との位置合わせを高精度に行うことが必要であるが、図28および図29の例では、アンテナ10d、給電電極11dおよび接続配線41fがFPC基板81として一体的に形成され、また位置の少しのずれも許容される。また、接続配線41fのケース内の引き回しも容易になる。これらから、風防ガラス31の組み付けや、ケース内の部品の組み付けを容易に行うことができ、製造コストを削減することができる。また、給電電極11dには、導電ピン41と接続するための領域を設けなくてもよいため、給電電極11dを細くすることができる。また給電電極11dと接続配線41fとの接続箇所の制約が少なくなるため、バラン回路などの設計の自由度も向上する。更に、FPC基板81の上にバラン回路やマッチング回路を実装することも可能になるため、別途回路実装するための基板を設ける必要がなくなり、省スペース化を図ることができる。
なお、アンテナ10dは必ずしもFPC基板81に設けられなくてもよい。例えば、風防ガラス31の周縁の下側の面にアンテナ10dが蒸着などで形成されてもよい。この場合、FPC基板81には給電電極11dおよび接続配線41fが形成され、給電電極11dが、アンテナ10dの厚さ方向と垂直な(異なる)方向でアンテナ10dに隣接するように、FPC基板81が風防ガラス31の下側に貼り付けられてもよい。また、FPC基板81を多層に構成し、1層目にアンテナ10dを構成し、2層目に給電電極11dがアンテナ10dと平面的に重なるように積層してもよい。アンテナ10dと給電電極11dとの距離を一定にできアンテナ特性のバラツキを小さくできるだけでなく、FPC基板81の幅を狭くすることが可能となる。
図30は、FPC基板81の他の一例を示す平面図である。本図では、粘着層82の記載を省略している。図30の例では、図29の例と異なり、給電電極11dはアンテナ10dの径方向内側に隣接している。給電電極11dは、アンテナ10dの一端から他端に向かう第1の弧状部と、第1の弧状の1つの端から折り返され、アンテナ10dに対向し、空間部に隣接する領域に達する第2の弧状部とを有する。給電電極11dとアンテナ10dとの間隔を一定にするために、第2の弧状部と、第1の弧状部のうち第2の弧状部に隣接する部分とは、第1の弧状部の他の部分より細くなっている。これにより、アンテナ10dとアンテナ10dに接続する回路との間のインピーダンスが整合されている。
給電電極11dの端は、接続配線41fに電気的に接続されている。接続配線41fは、例えば、アンテナ10dの径方向外側を少し伸びる弧状の部分と、その弧状の部分の先で屈曲し端子領域に向かって延び端子部41gに接続される直線状の部分とを有する。もちろん、FPC基板81が折り曲げられていない状態で、端子部41gがメイン部の径方向内側に存在してもよい。この場合、接続配線41fは、アンテナ10dの径方向内側に隣接した給電電極11dの端部と電気的に接続され、径方向内側に向かって延び、端子部41gに接続される。また、FPC基板81は、接続配線41fが配置され、径方向内側に延びる直線状の部分を有してよい。これによりFPC基板81および接続配線41fを、単純な形状に形成することができる。
図30の例では、図29の例と比べて、アンテナ10dの位置を径方向外側に近づけやすくなる。これにより、アンテナ10dの長さを大きくすることができ、受信特性を向上させやすくなる。
図31は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図であり、図28に対応する図である。図31の例では、FPC基板81の接続部は、風防ガラス31の近傍からベゼル32の内周面にそって下方向に延びる第1の部分と、屈曲した後に文字板51にそって径方向内側へ向けて延びる第2の部分と、さらに下方向に延びる第3の部分とを有する。第3の部分は回路基板47を貫通しており、端子領域は回路基板47の下側で回路基板47上の配線と接している。
図31の例では、金属製の胴38による接続配線41fへの影響を軽減することができる。
図32は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図である。図32は、図31の例と異なり、FPC基板81の端子領域は回路基板47の上側に配置される配線基板43に取り付けられている。FPC基板81の第3の部分は、配線基板43の径方向外側を下方向に延び、配線回路43の下側で端子領域に接続されている。FPC基板81の端子領域は、ネジ83により配線基板43に取り付けられている。配線基板43には図示しないバラン回路21が配置されており、接続配線41fはバラン回路21と電気的に接続されている。また、バラン回路21は、図5の例と同様に、同軸ピン45を介して回路基板47上の配線と電気的に接続されている。図32の例では、図5の例と同様に、胴38の金属による影響を最低限にすることができる。
図33は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図である。図33の例では、図32の例と異なり、風防ガラス31は、上面と、上面に接続する側面である第1の外周面と第1の外周面に接続し、平面視で上面の外側にある円環状の階段上面と、階段上面に接続する側面である第2の外周面と、第2の外周面に接続する下面とを有する。FPC基板81のメイン部は、階段上面の上側に粘着層82を介して接着されている。また、ベゼル32は、階段上面に対向する受け部を有し、風防ガラス31はベゼル32に下側からはめ込まれている。
図33の例では、FPC基板81の接続部は、ベゼル32の内周面を下方向に延びる第1の部分と、見返しリング34の下を径方向内側に延びる第4の部分と、文字板51および配線基板43と胴38との間を下方向に延びる第3の部分とを有し、端子領域は配線基板43の下側にある。端子領域はネジ83により配線基板43に取り付けられている。図33の例では、ベゼル32がアンテナ10dの上側を覆うことで、アンテナ10dの存在に起因するデザインの制約を軽減することができる。また、ベゼル32の材質がセラミックである場合、高誘電体の波長短縮効果などにより、受信感度を向上させやすい。
図34は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図である。図35は、FPC基板81の他の一例を示す図である。図35は、図34のFPC基板81を折り曲げない状態とした場合の平面図である。図34および図35の例では、図33の例と異なり、アンテナ10eは、風防ガラス31の外周面(正確には第2の外周面)に沿って配置されている。
また、FPC基板81は、折り曲げられない状態で直線状のメイン部と、メイン部の延びる方向と垂直な方向に延びる接続部とを有する。FPC基板81のメイン部は、風防ガラス31の第2の外周面を覆うように曲げられて粘着層82を介して接着されている。また、FPC基板81が接着された風防ガラス31は、ベゼル32に下側からはめ込まれている。
FPC基板81のメイン部には、アンテナ10eが風防ガラス31の周縁に沿って延びており、アンテナ10eの下側(厚さ方向に垂直な方向)には、一部がアンテナ10eに隣接し風防ガラス31の周縁に沿って延びる給電電極11eが設けられている。接続配線41fは給電電極11eの一端に接続され、接続部内を端子領域に向かって延び、端子部41gに接続されている。
FPC基板81の接続部は、ベゼル32の内周面を下方向に延びる第1の部分と、見返しリング34の下を径方向内側に延びる第4の部分と、文字板51および配線基板43と胴38との間を下方向に延びる第3の部分とを有し、FPC基板81の端子領域は配線基板43の下側にある。端子領域はネジ83により配線基板43に取り付けられている。
図34、35の例は、図33の例と比べて、風防ガラス31の階段上面とベゼル32との間にパッキンを設けて機能させることが容易になり、防水性能を向上させることができる。図34,35の例でもアンテナ10eが外部から視認されなくなり、デザインの自由度が向上する。
図36は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図である。本図の例では、図34の例と異なり、配線基板43が、地板54に固定されており、また、ネジ83は、配線基板34を貫通して地板54に固定されている。図36の例では、地板54とネジ83とによりFPC基板81の端子領域や配線基板43が固定され、それらの位置の精度を向上させることができる。
図37は、FPC基板81の他の一例を示す平面図である。図37の例では、FPC基板81のメイン部は第1の切欠きと第2の切欠きとを有する。第1の切欠きは、アンテナ10eの端であって、曲げられていない状態で給電電極11eに隣接しない端の下側(アンテナ10eに対して給電電極11eが隣接する方向)にある。第2の切欠きは、給電電極11eの端であって、曲げられていない状態でアンテナ10eに隣接しない端の上側(給電電極11eに対してアンテナ10eが隣接する方向)にある。さらに、風防ガラス31の第2の外周面に接着された状態で、第1の切欠きの上側と、第2の切欠きの下側とが隣接している。これにより、給電電極11eの両端がアンテナ10eに等距離で隣接することができ、アンテナ10eのインピーダンスや受信特性を確保することができる。
[第2の実施形態]
以下では、本発明の第2の実施形態にかかる衛星電波腕時計1について説明する。本実施形態にかかる衛星電波腕時計1は、アンテナ10gに非接触で給電する電極として、見返しリング34の上にある時字86を用いている。以下では、主に第1の実施形態との相違点について説明する。
図38は、第2の実施形態にかかる衛星電波腕時計の一例を示す部分断面図である。図38の例では、風防ガラス31の下側の周縁側にアンテナ10gが設けられている。より具体的には、風防ガラス31の下側の面の周縁には目隠し領域62が設けられており、目隠し領域62の下側の面にアンテナ10gが設けられている。また、見返しリング34の上面には導電性の時字86が配置されている。時字86はアンテナ10gに対向するとともに、平面視でアンテナ10gと重なっている。時字86は、導電ピン41を介してバラン回路21や受信回路22に接続されている。図38の例では、アンテナ10gに給電する電極が時字86となり、利用者が電極として認識する可能性が低くなり、デザイン性を向上させやすくなる。
図39は、見返しリング34、時字86a〜86dおよび給電電極11gの一例を示す平面図であり、図40は、図39のXL−XL切断線における断面図である。図39は、説明の容易のため見返しリング34を太くしているが、実際はより細い。図39,40の例では、見返しリング34の上面に、弧状の給電電極11gを設け、さらに給電電極11gの上面に接するように導電性の時字86a〜86dが配置されている。ここで、図39,40の例では時字86a〜86dは、それぞれ9時から12を示す位置に配置され、また見返しリング34に接着されている。
時字86a〜86dのそれぞれは、給電電極11gの径方向内側に突出部88を有しており、突出部88は、見返しリング34に設けられた凹部にはめ込まれている。給電電極11gと導電ピン41とは、時字86aの下で接触し、導電ピン41は風防ガラス31から遠ざかる方向に延び、図示しない配線基板43に接続されている。
時字86a〜86dは、金属製または金属蒸着されており、導電性を有する。時字86a,86dは時字86b,86cより面積が大きい。給電電極11gの端であって導電ピン41に近い端は、平面視で面積の大きい時字86aと重なるように配置されている。図39,40の例では、時字86a〜86dの厚みを薄くかつ一定にすることで、給電電極11gおよび時字86a〜86dと、アンテナ10gとの距離の変化を抑制し、アンテナ特性の低下を防いでいる。
図39,40の例によれば、図38の例に比べて時字86a〜86dの配置の制約が少なく、また導電ピン41の位置合わせが容易になる。給電電極11gについては、見返しリング34と同系色の印刷を設けたり、モード、電池残量、発電量の印刷をして表示として活用するなどにより、利用者に違和感を感じさせないことが可能である。
図41は、衛星電波腕時計1の他の一例を示す部分断面図である。図41は、図40に対応する図である。図41の例では、図40の例と異なり、時字86aが導電ピン41と直接的に接触している。より具体的には、時字86aは、給電電極11gより径方向内側にあり、下方向へ延びる突出部87aを有し、また見返しリング34は、突出部87aがはめ込まれ上下方向に貫通する貫通孔を有する。貫通孔の内部には、導電ピン41も配置され、貫通孔の内部で突出部87aと導電ピン41とが直接接触している。図41の例では、給電電極11gは、時字86aを介して導電ピン41と電気的に接続されている。
図41の例では、導電ピン41が時字86aと接触している。時字86aは給電電極11gに比べて応力に強いため、導電ピン41との接触に伴う給電電極11gの変形を防ぎ、また耐衝撃性を向上させることができる。
図42は、見返しリング34、時字86a〜86dおよび給電電極11gの他の一例を示す平面図であり、図43は、図42のXLIII−XLIII切断線における断面図である。図42の例では、図39の例と異なり、給電電極11gが見返しリング34の上面の裏側に配置されている。見返しリング34の底面には、平面視で弧状のくぼみが設けられており、その弧状のくぼみの上端面34pに接するように平面視で弧状の給電電極11gが配置されている。また、くぼみの内部には、上下に貫通する貫通孔を有するスペーサ34bが設けられており、給電電極11gは上端面34pとスペーサ34bとにより挟まれている。スペーサ34bの貫通孔の内部を導電ピン41が通っており、導電ピン41は給電電極11gの下面に接触している。時字86a〜86dは、下方向に突出する突出部87a〜87dを有し、突出部87a〜87dは見返しリング34の上面と上端面34pとを貫通する貫通孔にはめ込まれている。また、突出部87a〜87dの先は給電電極11gと導通するように接着されている。
図42,43の例では、給電電極11gが上側から視認されない。これにより、デザイン性が向上する。また、時字86a〜86dと、給電電極11gとが突出部87a〜87dにより導通しているため、突出部87a〜87dの長さを調整することにより、時字86a〜86dとアンテナ10gとの間隔を調整することができる。この間隔の調整により、アンテナ10gと、それに電磁的に給電する電極との間の電磁結合性を調整し、所望のアンテナ特性を得やすくなる。また、見返しリング34と風防ガラス31との間隔は、衛星電波腕時計1に設けられる針の数等の要因により変動しやすい。このような場合であっても、突出部87a〜87dの長さを調整することで、アンテナ10gと給電する電極との間隔に起因するアンテナ特性の変化を防ぐことができる。また、スペーサ34bに高誘電体セラミックスを用いることで、波長短縮効果により給電電極11gを短くして、小型化することができる。
図44は、見返しリング34、時字86a〜86dおよび給電電極11gの他の一例を示す平面図である。図44の例では、図42,43の例と異なり、給電電極11gは、その両端においてそれぞれ面積が大きい時字86a,86dと電気的に接続されているが、面積の小さい時字86b,86cは給電電極11gと電気的に接続されていない。
図44の例では、給電電極11gのうち導電ピン41から離れた端と時字86dとを接続することで、時字86dがいわゆるキャパシティハットの効果を生じ、給電電極11gに関する共振波長を下げることができる。それにより、給電電極11gの配線長を短くすることができる。給電電極11gを見返しリング34内に配置する場合、給電電極11gがムーブメント内の輪列などの導電性部材に近づくため、給電電極11gの配線長を短くすることでその影響を軽減できる。
図45は、見返しリング34、時字86a〜86dおよび給電電極11gの他の一例を示す平面図である。図45の例は、図39の例と異なり、給電電極11gに電気的に接続される時字86a,86c,86dと接続されない時字86bが存在する。ここで、給電電極11gと接続しない時字86bと給電電極11gとの間には、絶縁性のシートが設けられることで電気的な接続を回避してよい。
図45の例によれば、見返しリング34の上面と風防ガラス31との間隔が変化しても、給電電極11gに接続される時字86の数や位置を調整することにより、アンテナのインピーダンスを調整することができる。より具体的には、給電電極11gと時字86とを電気的に接続すると、アンテナ10gとの間に凹凸が生じる。この凹凸による電磁気的な効果により、インピーダンスを調整することができ、アンテナのインピーダンスを整合させることができる。なお、給電電極に接続されない時字86は、そのアンテナ特性にあわせて適宜選択されてよい。
図45は、給電電極11gが見返しリング34の上面に配置されている例であるが、図42にあるような、給電電極11gが見返しリング34の内部に配置されている例に適用されてもよい。図42の例であっても給電電極11gと電気的に接続される時字86を選択することにより、図45の例と同様の効果が得られる。なお、給電電極11gと接続しない時字86b(他の時字であってもよい)は、その突出部87bの長さを給電電極11gと接触しないよう短くすればよい。
第2の実施形態では、9時から12時位置の時字を例に説明しているが、給電電極11gの長さは、9時位置から12時位置までより短くても長くても良く、また、接続する時字は9時から12時位置に限定されるものではないし、接続する時字の数も限定されない。また、時字を給電電極の一部に用いてアンテナに給電する方法は、環状のアンテナに限られず、ダイポールアンテナ、パッチアンテナ、逆Fアンテナ、スロットアンテナにも適用させることができる。
これまでに、衛星電波腕時計1に本発明を適用した場合について説明したが、例えば腕時計とは異なる携帯用の小型の時計にも適用できる。

Claims (12)

  1. 風防と、
    前記風防の一面に前記風防の周縁にそって配置されたアンテナと、
    前記アンテナの厚さ方向と垂直な方向に隣接し、かつ前記アンテナと離間する給電電極と、
    受信回路と、
    前記給電電極と前記受信回路とを接続する接続回路の少なくとも一部を構成するアンテナ接続線であって、前記給電電極に電気的に接続され前記風防から遠ざかる方向に延びるアンテナ接続線と、
    前記アンテナの近傍に設けられ、平面視において前記アンテナの少なくとも一部を覆う誘電体と、
    を含む携帯型電波時計。
  2. 請求項1に記載の携帯型電波時計において、
    前記アンテナは前記給電電極と隣接する第1の部分と、前記給電電極と隣接しない第2の部分とを含み、前記第1の部分の幅は、前記第2の部分の幅より小さい、
    携帯型電波時計。
  3. 請求項1または2に記載の携帯型電波時計において、
    前記アンテナは、前記給電電極のうち前記アンテナ接続線と接する領域の前記周縁の側およびその反対側には存在しない、
    携帯型電波時計。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の携帯型電波時計において、
    前記アンテナは、前記給電電極より前記風防の周縁の側に配置される、
    携帯型電波時計。
  5. 請求項1から3のいずれかに記載の携帯型電波時計において、
    前記給電電極は、前記アンテナより前記風防の周縁の側に配置される、
    携帯型電波時計。
  6. 請求項5に記載の携帯型電波時計において、
    前記風防がはめ込まれるベゼルまたは胴をさらに含み、
    前記ベゼルまたは胴は前記アンテナ接続線に対向する部分に切欠きを有する、
    携帯型電波時計。
  7. 請求項1から5のいずれかに記載の携帯型電波時計において、
    前記風防がはめ込まれるベゼルをさらに含み、
    前記誘電体は、前記ベゼルの一部であり、前記アンテナの直下に配置される、
    携帯型電波時計。
  8. 請求項1から5のいずれかに記載の携帯型電波時計において、
    前記風防がはめ込まれるベゼルをさらに含み、
    前記誘電体は前記ベゼルの一部であり、前記アンテナと前記誘電体との間に絶縁性の部材が配置される、
    携帯型電波時計。
  9. 請求項1から5のいずれかに記載の携帯型電波時計において、
    前記風防がはめ込まれ、前記アンテナの下にある張出部を含むベゼルと、
    前記張出部と前記アンテナとの間に配置され前記張出部より誘電率の高い高誘電部材と、をさらに含
    前記誘電体は、前記張出部および前記高誘電部材を含む、
    携帯型電波時計。
  10. 請求項1から5のいずれかに記載の携帯型電波時計において、
    前記風防がはめ込まれ、金属部材と誘電体部材とを含むベゼルをさらに含む、
    携帯型電波時計。
  11. 請求項1から10のいずれかに記載の携帯型電波時計において、
    前記アンテナと前記風防との間に設けられる目隠し部材をさらに含む、
    携帯型電波時計。
  12. 請求項1から11のいずれかに記載の携帯型電波時計において、
    前記風防の周縁の表側は傾斜を有する、
    携帯型電波時計。
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