JP6947578B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Description

本発明は、空気入りタイヤに関する。
特許文献1には、トレッド部を成型するセクターモールドとサイドウォール部を成型するサイドプレートとを備え、セクターモールドとサイドプレートとが型締時に型割面を介して互いに接触するタイヤ加硫金型が開示されている。
このタイヤ加硫金型では、セクターモールド及びサイドプレートの少なくとも一方の成形面に、型割面の近傍にタイヤ周方向に延びる突条を設け、型締時に、突条によってグリーンタイヤの外面が型割面に接触するのを遅らせて、ゴム部材の型割面への噛み込みを抑制することが企図されている。また、突条をタイヤ周方向に断続的に形成することによって、タイヤ周方向に隣接する突条間の隙間を通して、グリーンタイヤの外面等に介在するエアのタイヤ径方向への移動を容易にして、エア入り不良等を抑制することが企図されている。
特開2016−198999号公報
空気入りタイヤは、トレッド部を構成するトレッドゴムとこの両側からタイヤ径方向内側に延びるサイドウォールゴムとが貼り合わされたグリーンタイヤを、加硫成形することで形成される。トレッドゴム及びサイドウォールゴムはそれぞれ要求される性能が異なるので物性値の異なるゴム材料が採用され得る。このため、グリーンタイヤをタイヤ加硫金型において加硫成形した際に、トレッドゴムとサイドウォールゴムとの間のゴム界面に接合不良が生じて剥離してしまう場合がある。
特許文献1のタイヤ加硫金型は、型割面へのゴムの噛み込みを抑制しつつ、エア入り不良を抑制することを企図するものであって、トレッドゴムとサイドウォールゴムとの間のゴム界面の接合不良を抑制できるものではない。
本発明は、加硫成形時における、エア入り不良を抑制しつつ、トレッドゴムとサイドウォールゴムとの間のゴム界面の剥離を抑制することを可能とする、空気入りタイヤを提供することを課題とする。
本発明は、トレッド部を構成するトレッドゴムと該トレッドゴムのタイヤ幅方向の外側端部からタイヤ径方向内側に延びておりサイドウォール部を構成するサイドウォールゴムとを備えた空気入りタイヤであって、該空気入りタイヤの外表面には、前記トレッドゴムと前記サイドウォールゴムとにわたってタイヤ周方向に延びる周方向溝が形成されており、前記周方向溝は、タイヤ径方向に重複することなくタイヤ周方向に間隔を開けて位置する複数の周方向溝部を有しており、前記複数の周方向溝部はそれぞれ、前記外表面において、前記トレッドゴムと前記サイドウォールゴムとの間のゴム界面をタイヤ径方向に横断しており、前記周方向溝部は、タイヤ周方向に対して5°以上30°以下でタイヤ径方向に傾斜しており、単一の溝部分から構成されている空気入りタイヤを提供する。
本発明によれば、複数の周方向溝部が、トレッドゴムとサイドウォールゴムとの間のゴム界面をタイヤ径方向に横断している。すなわち、タイヤ加硫金型において、複数の周方向溝部を形成するために設けられた複数の周方向溝形成突部が、前記ゴム界面をタイヤ径方向に横断するように位置することになるので、加硫成形時において、ゴム界面は、複数の周方向溝形成突部によってタイヤ周方向に断続的に押さえられる。これにより、ゴム界面の密着性が向上するので、トレッドゴム及びサイドウォールゴム間のゴム界面における剥離が抑制される。
さらに、タイヤ負荷転動時に周方向溝部を基点としてサイドウォール部がタイヤ幅方向に屈曲変形したとしても、ゴム界面の延在方向が周方向溝部の延在方向に一致しないので、周方向溝部におけるクラックの発生が抑制される。
しかも、複数の周方向溝部は、タイヤ径方向に重複することなくタイヤ周方向に間隔を開けて配置されているので、周方向溝部を基点としたサイドウォール部の曲げ剛性を略均一化しやすく、負荷転動時に、サイドウォール部の周方向溝部を基点としたタイヤ幅方向への屈曲変形を、タイヤ周方向に均一化しやすい。
また、複数の周方向溝部が、タイヤ周方向に断続的に形成されているので、タイヤ加硫金型において、グリーンタイヤ表面のエア及び/又はゴム界面に介在するエアを、隣接する周方向溝形成突部の間を通してタイヤ径方向への移動を容易にしてエア溜まりが生じることを抑制できる。これによって、タイヤ加硫金型にタイヤ周方向に延びる周方向溝形成突部を形成しながらも、加硫成形時におけるエア入り不良を抑制できる。
また、周方向溝部は空気入りタイヤの負荷転動時におけるサイドウォール部の屈曲変形の曲げの基点(曲げの稜線)を構成する。本構成では、周方向溝部は、タイヤ周方向に対して5°以上30°以下でタイヤ径方向に傾斜しているので、サイドウォール部の曲げの稜線もタイヤ周方向に対して傾斜することになる。この結果、周方向溝をタイヤ周方向に沿って平行に形成する場合に比して、サイドウォール部の剛性が適度に向上し、これにより、サイドウォール部を適度に屈曲変形させることができる。すなわち、サイドウォール部を適度に屈曲変形させることによって、乗り心地の悪化を抑制しながらも、空気入りタイヤの剛性を向上させて操安性を向上できる。
周方向溝部のタイヤ周方向に対する傾斜角度が5°未満であると、周方向溝部によるサイドウォール部の剛性向上効果が効果的に得られない。また、前記傾斜角度が30°より大きくなると、サイドウォール部の剛性が過度に向上しやすく、この場合、周方向溝部がサイドウォール部の屈曲変形時における基点を構成しにくいため、サイドウォール部を屈曲変形させ難く、乗り心地が悪化しやすい。
好ましくは、タイヤ周方向に隣接する前記周方向溝部間の前記間隔は、0.5mm以上7mm以下である。
本構成によれば、タイヤ加硫金型において、周方向溝部を形成するための、複数の周方向溝形成突部が、タイヤ周方向に0.5mm以上7mm以下の間隔を開けて位置することになる。これによって、加硫成形時に、グリーンタイヤ表面のエア及び/又はゴム界面に介在するエアを、隣接する周方向溝形成突部の間を通してタイヤ径方向に好適に移動させることができるので、エア入り不良を抑制できる。
前記間隔が0.5mm未満であると、加硫成形時に、グリーンタイヤ表面及び/又はゴム界面に介在するエアを、タイヤ周方向に隣接する周方向溝形成突部の間を通してタイヤ径方向に移動させにくい。また、前記間隔が7mmより大きくなると、周方向溝形成突部によるゴム界面の押さえ箇所が不足する。
また、本発明の他の態様は、トレッド部を構成するトレッドゴムと該トレッドゴムのタイヤ幅方向の外側端部からタイヤ径方向内側に延びておりサイドウォール部を構成するサイドウォールゴムとを備えた空気入りタイヤであって、該空気入りタイヤの外表面には、前記トレッドゴムと前記サイドウォールゴムとにわたってタイヤ周方向に延びる周方向溝が形成されており、前記周方向溝は、タイヤ径方向に重複することなくタイヤ周方向に間隔を開けて位置する複数の周方向溝部を有しており、前記複数の周方向溝部はそれぞれ、前記外表面において、前記トレッドゴムと前記サイドウォールゴムとの間のゴム界面をタイヤ径方向に横断しており、前記周方向溝部は、前記ゴム界面を横断する部分においてタイヤ周方向における溝幅が、残余の部分に比して幅広に形成された幅広溝部を有している。
本構成によれば、タイヤ加硫金型において、周方向溝部を形成するための周方向溝形成突部が、トレッドゴムとサイドウォールゴムとのゴム界面を横断する部分において幅広に形成された幅広突部を有することになる。この結果、幅広突部によって、ゴム界面の押さえ代がより長く構成されるので、加硫成形時におけるゴム界面の剥離がより一層抑制される。
また、本発明の更なる他の態様は、トレッド部を構成するトレッドゴムと該トレッドゴムのタイヤ幅方向の外側端部からタイヤ径方向内側に延びておりサイドウォール部を構成するサイドウォールゴムとを備えた空気入りタイヤであって、該空気入りタイヤの外表面には、前記トレッドゴムと前記サイドウォールゴムとにわたってタイヤ周方向に延びる周方向溝が形成されており、前記周方向溝は、タイヤ径方向に重複することなくタイヤ周方向に間隔を開けて位置する複数の周方向溝部を有しており、前記複数の周方向溝部はそれぞれ、前記外表面において、前記トレッドゴムと前記サイドウォールゴムとの間のゴム界面をタイヤ径方向に横断しており、前記周方向溝部は、単一の溝部分から構成されており、前記ゴム界面を複数箇所において横断している。
本構成によれば、タイヤ加硫金型において、周方向溝部を形成するための周方向溝形成突部が、トレッドゴムとサイドウォールゴムとのゴム界面を複数箇所において横断するように構成される。これによって、加硫成形時において、周方向溝形成突部によるゴム界面の押さえ箇所が増大するので、ゴム界面の剥離がより一層抑制される。
また、好ましくは、タイヤ周方向に隣接する前記周方向溝部の間には、タイヤ径方向又はタイヤ幅方向に延びるラグ溝が形成されている。
本構成によれば、タイヤ加硫金型において、ラグ溝を形成するためのラグ溝形成突部が、隣接する周方向溝形成突部の間に設けられる。この結果、加硫成形時に、ゴム界面は周方向溝形成突部に加えてラグ溝形成突部によっても押さえられるので、ゴム界面の押さえ箇所が増大し、ゴム界面の剥離がさらにより一層抑制される。
本発明によれば、空気入りタイヤは、加硫成形時における、エア入り不良が抑制されると共に、トレッドゴムとサイドウォールゴムとの間のゴム界面の剥離が抑制される。
第1実施形態に係る空気入りタイヤの子午線断面図。 図1のA矢視による周方向溝部の周辺を拡大して示す図。 図2のIII−III線に沿った断面図。 図3のB矢視によるタイヤ加硫金型の成形面を拡大して示す図。 変形例に係る周方向溝部を示す図2と同様の拡大図。 他の変形例に係る周方向溝部を示す図2と同様の拡大図。 更なる変形例に係る周方向溝部を示す図2と同様の拡大図。 更なる他の変形例に係る周方向溝部を示す図2と同様の拡大図。 更なる他の変形例に係る周方向溝部を示す図2と同様の拡大図。 更なる他の変形例に係る周方向溝部を示す図2と同様の拡大図。 更なる他の変形例に係る周方向溝部を示す図2と同様の拡大図。 第2実施形態に係る空気入りタイヤの子午線断面図。 図6のC矢視による周方向溝部の周辺を拡大して示す拡大図。 図7のVIII−VIII線に沿った断面図。 図8のD矢視によるタイヤ加硫金型の成形面を拡大して示す図。 比較例に係る空気入りタイヤの周方向溝部を示す図2と同様の拡大図。
以下、本発明に係る実施形態を添付図面に従って説明する。なお、以下の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいは、その用途を制限することを意図するものではない。また、図面は模式的なものであり、各距離の比率等は現実のものとは相違している。
[第1実施形態]
図1は、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤの子午線方向における半断面図であり、タイヤ赤道線CLに対して一方側のみを示している。図1に示すように、空気入りタイヤ1は、トレッド面2aを有するトレッド部2と、そのタイヤ幅方向外端部に連なってタイヤ径方向内側に延びる一対のサイドウォール部3と、各サイドウォール部3の内径端に位置する一対のビード部4とを備えている。トレッド部2及びサイドウォール部3のタイヤ内面側には、一対のビード部4の間に架け渡されるようにカーカスプライ5が配設されている。
トレッド部2のカーカスプライ5のタイヤ径方向外側には、ベルト層6とベルト補強層7とが順に配設されており、この更に外側にトレッドゴム10が配設されている。カーカスプライ5の内側には、空気圧を保持するためのインナープライ8が配設されている。ビード部4は、鋼線等の収束体をゴム被覆してなる環状のビードコア4aと、ビードコア4aに連設されてタイヤ径方向外側に延びる断面三角形状の環状のビードフィラー4bとを有する。
サイドウォール部3には、サイドウォールゴム20が配設されている。サイドウォールゴム20は、トレッドゴム10の外端部内径面11に連なってタイヤ径方向内径側に延びて、カーカスプライ5の外面に沿ってビード部4に至っている。すなわち、空気入りタイヤ1は、トレッドゴム10がサイドウォールゴム20をタイヤ径方向外径側から覆うように配置された、いわゆるトレッドオーバーサイドウォール(TOS)構造を有している。
トレッドゴム10とサイドウォールゴム20との間のゴム界面30は、空気入りタイヤ1の外表面に表出する外端部31と、タイヤ幅方向の内側に位置する内端部32とを有し、これらの間をタイヤ幅方向に概ね沿って延びている。また、図1において破線で示されるように、空気入りタイヤ1の外表面には、ゴム界面30の外端部31をタイヤ径方向に横断しつつ、タイヤ周方向に概ね沿って延びる周方向溝40が形成されている。
図2は、図1のA矢視による周方向溝40の周辺を拡大して示す要部拡大図である。なお、図2において、タイヤ周方向が左右方向に延びるように展開して示されている。図2に示すように、トレッド部2には、タイヤ幅方向に延びる複数のラグ溝12と、タイヤ周方向に隣接するラグ溝12間においてタイヤ幅方向に延びる複数の横溝13とが形成されている。複数のラグ溝12及び横溝13のタイヤ径方向内径側に、ゴム界面30の外端部31がタイヤ周方向に連続的に延びるように表出している。
周方向溝40は、複数のラグ溝12及び横溝13のタイヤ径方向内径側において、タイヤ径方向に重複することなくタイヤ周方向に間隔を開けて位置している複数の周方向溝部41から構成されている。複数の周方向溝部41はそれぞれ、トレッドゴム10とサイドウォールゴム20との間のゴム界面30の外端部31をタイヤ径方向に横断している。具体的には、周方向溝部41は、タイヤ外表面からタイヤ内面側に向かって凹設されており、ゴム界面30の外端部31をタイヤ径方向に斜めに横断している。
好ましくは、タイヤ周方向において、隣接する複数の周方向溝部41間の間隔Xは、0.5mm以上7mm以下に設定されている。また、周方向溝部41は、タイヤ周方向に対して傾斜角度Yで傾斜して延びている。傾斜角度Yは、好ましくは、5°以上30°以下に設定されている。また、周方向溝部41のタイヤ周方向における振幅(変位量)Zは、好ましくは2mm以上20mm以下に設定されている。
また、複数の周方向溝部41は、タイヤ側面視において、前記トレッド面の最外径端位置から内径側にタイヤ基準断面高さH0の4%以上40%以下のタイヤ径方向範囲に位置している。これによって、周方向溝部41は、空気入りタイヤの負荷転動時におけるサイドウォール部3の屈曲変形の曲げの基点(曲げの稜線)を構成する。
ここで、図1を参照して、本明細書において、タイヤ基準断面高さH0は、空気入りタイヤ1をタイヤ周方向の所定範囲(例えばタイヤ周方向に20mmの範囲)においてタイヤ径方向にカットしたサンプルを、この一対のビード部4間を標準リム幅にセットした状態で計測され、ビード部4の内径側端部からトレッド部2の外表面のうちもっとも高い部分(トレッド面とタイヤ赤道線との交点)までの高さを意味している。ここで、標準リム幅は、タイヤが基づいている規格を含む規格体系において、当該規格がタイヤ毎に定めるリムであり、例えばJATMAであれば”標準リム”、TRAであれば”Design Rim”、ETRTOであれば”Measuring Rim”を用いる。
図3は、図2のIII−III線に沿った断面図を示しており、空気入りタイヤ1を加硫成形するためのタイヤ加硫金型50が併せて示されている。図3に示すように、タイヤ加硫金型50には、周方向溝部41を成形するための周方向溝形成突部53が複数箇所に設けられている。周方向溝部41の断面は矩形状に構成されている。なお、周方向溝部41の断面形状として、矩形状断面の他、半円状、三角断面等、適宜の断面形状を採用できる。また、周方向溝部41は、溝幅Wが0.5mm以上7mm以下であって、溝深さFが0.3mm以上6mm以下に、形成されている。
図4は、図3のB矢視によるタイヤ加硫金型50の成形面を拡大して示す要部拡大図である。なお、図4において、タイヤ加硫金型50において加硫成形されるグリーンタイヤのゴム界面30の外端部31が二点鎖線で示されている。図4に示すように、複数の周方向溝形成突部53は、タイヤ径方向に重複することなくタイヤ周方向に間隔を空けて配置されている。周方向溝形成突部53は、ゴム界面30の外端部31に交差する部分に界面横断部分53aを有しており、換言すれば界面横断部分53aによって、ゴム界面30の外端部31をタイヤ径方向に横断している。
また、タイヤ加硫金型50には、ラグ溝12を成型するためのラグ溝形成突部54と、横溝13を成型するための横溝形成突部55とが設けられている。
本実施形態によれば、図2に示されるように複数の周方向溝部41が、トレッドゴム10とサイドウォールゴム20とのゴム界面30の外端部31をタイヤ径方向に横断している。すなわち、図4に示されるようにタイヤ加硫金型50において、複数の周方向溝形成突部53が、界面横断部分53aにおいてゴム界面30の外端部31をタイヤ径方向に横断するように位置することになる。この結果、加硫成形時に、グリーンタイヤは、ゴム界面30の少なくとも外端部31において、複数の周方向溝形成突部53それぞれの界面横断部分53aによって、タイヤ周方向に断続的に押さえられるので、ゴム界面30の密着性が向上し、トレッドゴム10及びサイドウォールゴム20間の剥離が抑制される。
さらに、図3において白抜き矢印で概略的に示すように、タイヤ負荷転動時に周方向溝部41を基点としてサイドウォール部3がタイヤ幅方向に屈曲変形する。この場合に、ゴム界面30はタイヤ周方向に延びる一方で、周方向溝部41はタイヤ周方向に対して傾斜して延びているので、屈曲変形の基点がゴム界面30に一致することがない。すなわち、歪みの集中しやすい基点にゴム界面30が一致しないので、基点を構成する周方向溝部41におけるクラックが抑制される。
これに対して、図10に示すように、周方向溝部241を、ゴム界面30の外端部31に沿ってタイヤ周方向に延びるように設けた場合、負荷転動時に、周方向溝部231を基点としてサイドウォール部3がタイヤ幅方向に屈曲変形し、屈曲変形の基点がゴム界面30に一致することになる。この場合、ゴム界面30に歪みが集中しやすく、クラックが生じやすい。
また、図2に示すように、複数の周方向溝部41は、タイヤ径方向に重複することなくタイヤ周方向に間隔Xを開けて配置されているので、周方向溝部41を基点としたサイドウォール部3の曲げ剛性を略均一化しやすく、空気入りタイヤ1の負荷転動時に、サイドウォール部3の周方向溝部41を基点としたタイヤ幅方向への屈曲変形を、タイヤ周方向に均一化しやすい。
また、図4に示すように、タイヤ加硫金型50において、複数の周方向溝形成突部53が、タイヤ周方向に断続的に形成されているので、グリーンタイヤ表面のエア及び/又はゴム界面30に介在するエアを、隣接する周方向溝形成突部53の間を通してタイヤ径方向に移動させてエア溜まりが生じることを抑制できる。これによって、タイヤ加硫金型50にタイヤ周方向に延びる周方向溝形成突部53を形成しながらも、加硫成形時におけるエア入り不良を抑制できる。
複数の周方向溝部41間の間隔Xは、0.5mm以上7mm以下に構成されているので、タイヤ加硫金型50において、複数の周方向溝形成突部53が、タイヤ周方向に0.5mm以上7mm以下の間隔を開けて位置することになる。これによって、加硫成形時に、グリーンタイヤ表面のエア及び/又はゴム界面に介在するエアを、隣接する周方向溝形成突部の間を通してタイヤ径方向に好適に移動させることができるので、エア入り不良を抑制できる。
間隔Xが0.5mm未満であると、加硫成形時に、グリーンタイヤ表面及び/又はゴム界面30に介在するエアを、間隔Xを通してタイヤ径方向に移動させにくい。また、間隔Xが7mmより大きくなると、周方向溝形成突部53によるゴム界面30の外端部31を押さえる箇所が不足する。
周方向溝部41は、タイヤ周方向に対する傾斜角度Yが5°以上30°以下であるので、周方向溝部41はタイヤ周方向に対して傾斜しているので、サイドウォール部3の曲げの稜線もタイヤ周方向に対して傾斜することになる。この結果、周方向溝40をタイヤ周方向に沿って平行に形成する場合に比して、サイドウォール部3の剛性が適度に向上し、これにより、サイドウォール部3を適度に屈曲変形させることができる。すなわち、サイドウォール部3を適度に屈曲変形させることによって、乗り心地の悪化を抑制しながらも、空気入りタイヤ1の剛性を向上させて操安性を向上できる。
周方向溝部41のタイヤ周方向に対する傾斜角度Yが5°未満であると、周方向溝部41によるサイドウォール部3の剛性向上効果が効果的に得られない。また、傾斜角度Yが30°より大きくなると、サイドウォール部3の剛性が過度に向上しやすく、この場合、周方向溝部41がサイドウォール部3の屈曲変形時における基点を構成しにくいため、サイドウォール部3を屈曲変形させ難く、乗り心地が悪化しやすい。
図5A〜5Gには、変形例に係る周方向溝部42〜48が示されている。まず、図5Aを参照して、周方向溝部42は幅広部42aを有している。幅広部42aは、ゴム界面30の外端部31に対応位置する部分のタイヤ周方向における溝幅T1が、残余の部分の溝幅T0に比して幅広に構成されたものである。
この結果、タイヤ加硫金型50において、周方向溝部42を形成するための周方向溝形成突部53が、トレッドゴム10とサイドウォールゴム20とのゴム界面30の外端部31を横断する部分においてタイヤ幅方向に幅広に形成された幅広突部(不図示)を有することになる。この結果、前記幅広突部によって、周方向溝形成突部53によるゴム界面30の押さえ代がより長く構成されるので、加硫成形時におけるゴム界面30の剥離がより一層抑制される。
図5Bに示すように、周方向溝部43を、タイヤ径方向に複数列に並設された溝部分43aにより構成してもよく、この場合、各溝部分43aはタイヤ周方向に平行に同じ長さで延びている。すなわち、複数の溝部分43aが部分的ではなく全体的にタイヤ径方向に重複しているので、サイドウォール部3のタイヤ幅方向への屈曲変形を、タイヤ周方向に均一化しやすい。また、複数列に形成された溝部分43aはそれぞれ、ゴム界面30の外端部31をタイヤ径方向に横断しているので、加硫成形時に外端部31は、複数箇所において周方向溝形成突部53により押さえられることになり、ゴム界面30の剥離がより一層抑制される。
また、図5Cに示すように、周方向溝部44を、タイヤ周方向に断続的に設けられた複数の溝部分44aにより構成してもよく、この場合、少なくとも1つの溝部分44aがゴム界面30の外端部31をタイヤ径方向に横断している。
また、図5Dに示すように、周方向溝部45を、タイヤ周方向に断続的に設けられた複数の溝部分45aからなる溝列を、タイヤ径方向に複数列に並設させて構成してもよい。この場合、少なくとも1つの溝部分45aがゴム界面30の外端部31をタイヤ径方向に横断している。
また、図5Eに示すように、周方向溝部46を、ディンプル状の凹部46aを複数並設することにより構成してもよく、この場合、少なくとも1つの凹部46aがゴム界面30の外端部31をタイヤ径方向に横断している。
また、図5Fに示すように、周方向溝部47を、ゴム界面30の外端部31を複数箇所で横断するように、タイヤ径方向に屈曲して構成してもよい。また、図示は省略するが、周方向溝部を湾曲させて構成してもよく、さらにまた、正弦波等の波状に構成して、ゴム界面30の外端部31を2箇所以上で横断するように構成してもよい。
この結果、タイヤ加硫金型50において、周方向溝部47を形成するための周方向溝形成突部53が、トレッドゴム10とサイドウォールゴム20とのゴム界面30の外端部31を複数箇所において横断するように構成される。これによって、加硫成形時において、周方向溝形成突部53によるゴム界面30の外端部31の押さえ箇所が増大するので、ゴム界面30の剥離がより一層抑制される。
また、図5Gに示すように、タイヤ周方向に隣接する複数の周方向溝部48を、タイヤ周方向に対する傾斜方向が、タイヤ径方向の外径側及び内径側へ交互、若しくはランダムに変更するように構成してもよい。
[第2実施形態]
図6〜9は、第2施形態に係る空気入りタイヤ100を示している。図6に示すように、空気入りタイヤ100は、サイドウォールゴム120のタイヤ径方向外側端部が、トレッドゴム110のタイヤ幅方向外端面111をタイヤ幅方向外側から覆うように配置された、いわゆるサイドウォールオントレッド(SWOT)構造を有している。すなわち、本実施形態では、SWOT構造を有する空気入りタイヤ100に、本発明を適用した実施形態が示されている。以下の説明では、第1実施形態に係る空気入りタイヤ1との相違点について主に詳述し、共通部分について、第1実施形態と同一の符号を付すと共に説明は省略する。
なお、SWOT構造を採用することによって、サイドウォールゴム120に耐候性(例えば耐オゾン性)を向上させたゴム部材を採用した場合、サイドウォールゴム120をトレッド部2のタイヤ幅方向の外端部にかけてより広い範囲に配置できるので、空気入りタイヤ100の耐候性を向上させることができる。
トレッドゴム110とサイドウォールゴム120との間のゴム界面130は、空気入りタイヤ100の外表面に表出する外端部131と、タイヤ径方向の内径側に位置する内端部132とを有し、これらの間をタイヤ径方向に概ね沿って延びている。また、図6において破線で示されるように、空気入りタイヤ100の外表面には、ゴム界面130の外端部131をタイヤ径方向に横断しつつ、タイヤ周方向に概ね沿って延びる周方向溝140が形成されている。
図7は、図6のC矢視による周方向溝140の周辺を拡大して示す要部拡大図である。図7に示すように、トレッド部2には、タイヤ幅方向に延びる複数のラグ溝112と、タイヤ周方向に隣接するラグ溝112間においてタイヤ幅方向に延びる複数の横溝113とが形成されている。複数のラグ溝112は、ゴム界面130の外端部131を横断するようにタイヤ径方向に延びている。一方、複数の横溝113は、ゴム界面130の外端部131よりもタイヤ径方向の外径側において終端している。
また、タイヤ周方向に隣接するラグ溝112間には、タイヤ周方向に延びる周方向溝140が形成されている。周方向溝140は、タイヤ径方向に重複することなくタイヤ周方向に間隔を開けて位置している複数の周方向溝部141から構成されており、それぞれの周方向溝部141は、ラグ溝112に連通しておらず、ラグ溝112に対してタイヤ周方向における間隔Xを有している。また、周方向溝部141は、第1実施形態の周方向溝部41と同様に、タイヤ周方向に対して傾斜角度Yで傾斜しており、更にタイヤ径方向における振幅がZに構成されている。なお、間隔X、傾斜角度Y、及び振幅Zは、第1実施形態と同じ数値範囲に設定できる。
複数の周方向溝部141はそれぞれ、トレッドゴム110とサイドウォールゴム120との間のゴム界面130の外端部131をタイヤ径方向に横断している。具体的には、周方向溝部141は、タイヤ外表面からタイヤ内面側に向かって凹設されており、ゴム界面130の外端部131をタイヤ径方向に斜めに横断している。
複数の周方向溝部141は、タイヤ側面視において、前記トレッド面の最外径端位置から内径側にタイヤ断面高さの4%以上40%以下のタイヤ径方向範囲に位置している。これによって、周方向溝部141は、空気入りタイヤの負荷転動時におけるサイドウォール部3の屈曲変形の曲げの基点(曲げの稜線)を構成する。
図8は、図7のVIII−VIII線に沿った断面図を示しており、空気入りタイヤ100を加硫成形するためのタイヤ加硫金型150が併せて示されている。図8に示すように、タイヤ加硫金型150には、周方向溝部141を成形するための周方向溝形成突部153が複数箇所に設けられている。
図9は、図8のD矢視によるタイヤ加硫金型150の成形面を拡大して示す要部拡大図である。なお、図9において、タイヤ加硫金型150において加硫成形されるグリーンタイヤのゴム界面130の外端部131が二点鎖線で示されている。図9に示すように、複数の周方向溝形成突部153は、タイヤ径方向に重複することなくタイヤ周方向に間隔を空けて配置されている。また、タイヤ加硫金型150には、タイヤ周方向に隣接する周方向溝形成突部153の間に、ラグ溝112を成形するためのラグ溝形成突部154が設けられている。また、タイヤ加硫金型150には、横溝113を形成するための横溝形成突部155が、タイヤ周方向に隣接するラグ溝形成突部154の間に複数形成されている。
周方向溝形成突部153及びラグ溝形成突部154は、ゴム界面130の外端部131に交差する部分に、界面横断部分153a、154aをそれぞれ有している。換言すれば、グリーンタイヤのゴム界面130は少なくとも外端部131において、複数の周方向溝形成突部153及びラグ溝形成突部154それぞれの界面横断部分153a、154aによってタイヤ径方向に横断されている。
本実施形態によっても、周方向溝部141は、タイヤ周方向に対して傾斜しているので、周方向溝140をタイヤ周方向に沿って平行に形成する場合に比して、サイドウォール部3の剛性が適度に向上し、これにより、サイドウォール部3を適度に屈曲変形させることができる。すなわち、サイドウォール部3を適度に屈曲変形させることによって、乗り心地の悪化を抑制しながらも、空気入りタイヤ1の剛性を向上させて操安性を向上できる。
本実施形態によれば、タイヤ加硫金型150において、ラグ溝112を形成するためのラグ溝形成突部154が、隣接する周方向溝形成突部153の間に設けられる。この結果、加硫成形時に、ゴム界面130は周方向溝形成突部153の界面横断部分153aに加えてラグ溝形成突部154の界面横断部分154aによっても押さえられるので、ゴム界面130の押さえ箇所が増大し、ゴム界面130の剥離がさらにより一層抑制される。
第1実施形態では、ラグ溝12がゴム界面30の外端部31よりもタイヤ径方向の外径側に位置するように構成したが、第2実施形態のようにゴム界面30の外端部31をタイヤ径方向に横断するようにラグ溝12を設けてもよい。
タイヤ加硫金型50、150の仕様は特に限定されるものではなく、例えばタイヤ幅方向に二分割される2ピースモールドを採用してもよく、またトレッド部を形成するトレッドリングがタイヤ周方向に複数に分割されるセグメンテッドモールドにも採用してもよい。
2 トレッド部
3 サイドウォール部
10 トレッドゴム
12 ラグ溝
20 サイドウォールゴム
30 ゴム界面
31 外端部
40 周方向溝
41 周方向溝部
50 タイヤ加硫金型
53 周方向溝形成突部
53a 界面横断部分
54 ラグ溝形成突部

Claims (5)

  1. トレッド部を構成するトレッドゴムと該トレッドゴムのタイヤ幅方向の外側端部からタイヤ径方向内側に延ておりサイドウォール部を構成するサイドウォールゴムとを備えた空気入りタイヤであって、
    該空気入りタイヤの外表面には、前記トレッドゴムと前記サイドウォールゴムとにわたってタイヤ周方向に延びる周方向溝が形成されており、
    前記周方向溝は、タイヤ径方向に重複することなくタイヤ周方向に間隔を開けて位置する複数の周方向溝部を有しており、
    前記複数の周方向溝部はそれぞれ、前記外表面において、前記トレッドゴムと前記サイドウォールゴムとの間のゴム界面をタイヤ径方向に横断しており、
    前記周方向溝部は、タイヤ周方向に対して5°以上30°以下でタイヤ径方向に傾斜しており、単一の溝部分から構成されている空気入りタイヤ。
  2. トレッド部を構成するトレッドゴムと該トレッドゴムのタイヤ幅方向の外側端部からタイヤ径方向内側に延ておりサイドウォール部を構成するサイドウォールゴムとを備えた空気入りタイヤであって、
    該空気入りタイヤの外表面には、前記トレッドゴムと前記サイドウォールゴムとにわたってタイヤ周方向に延びる周方向溝が形成されており、
    前記周方向溝は、タイヤ径方向に重複することなくタイヤ周方向に間隔を開けて位置する複数の周方向溝部を有しており、
    前記複数の周方向溝部はそれぞれ、前記外表面において、前記トレッドゴムと前記サイドウォールゴムとの間のゴム界面をタイヤ径方向に横断しており、
    前記周方向溝部は、単一の溝部分から構成されており、前記ゴム界面を複数箇所において横断している空気入りタイヤ。
  3. トレッド部を構成するトレッドゴムと該トレッドゴムのタイヤ幅方向の外側端部からタイヤ径方向内側に延ておりサイドウォール部を構成するサイドウォールゴムとを備えた空気入りタイヤであって、
    該空気入りタイヤの外表面には、前記トレッドゴムと前記サイドウォールゴムとにわたってタイヤ周方向に延びる周方向溝が形成されており、
    前記周方向溝は、タイヤ径方向に重複することなくタイヤ周方向に間隔を開けて位置する複数の周方向溝部を有しており、
    前記複数の周方向溝部はそれぞれ、前記外表面において、前記トレッドゴムと前記サイドウォールゴムとの間のゴム界面をタイヤ径方向に横断しており、
    前記周方向溝部は、前記ゴム界面を横断する部分においてタイヤ周方向における溝幅が、残余の部分に比して幅広に形成された幅広溝部を有している空気入りタイヤ。
  4. タイヤ周方向に隣接する前記周方向溝部間の前記間隔は、0.5mm以上7mm以下である、
    請求項1〜3のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
  5. タイヤ周方向に隣接する前記周方向溝部の間には、タイヤ径方向又はタイヤ幅方向に延びるラグ溝が形成されている、
    請求項1〜のいずれか1つに記載の空気入りタイヤ。
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