JPH08113009A - 空気入りタイヤ - Google Patents

空気入りタイヤ

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JPH08113009A
JPH08113009A JP6250988A JP25098894A JPH08113009A JP H08113009 A JPH08113009 A JP H08113009A JP 6250988 A JP6250988 A JP 6250988A JP 25098894 A JP25098894 A JP 25098894A JP H08113009 A JPH08113009 A JP H08113009A
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JP
Japan
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tread
tire
circumferential direction
shoulder
mold
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Pending
Application number
JP6250988A
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English (en)
Inventor
Tadashi Watanabe
正 渡辺
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Bridgestone Corp
Original Assignee
Bridgestone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ショルダ−部にスピュ−を有しないか、有し
ても著しく少ないタイヤを提供する。 【構成】 円筒状トレッドの両端から径方向内側に向か
ってサイドウォ−ルがトロイド状に連なるタイヤにおい
て、上記トレッド端を実質上中心とするショルダ−部の
外表面に、0.1〜1.0mmの幅と0.05〜1.0mm
の深さを有するほぼ周方向を向いた微細溝を、0.5〜
10mmの間隔を置いて複数本備えた空気入りタイヤ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はショルダ−部の外観を改
良した空気入りタイヤに関するものである。
【0002】
【従来の技術】空気入りタイヤの円筒状を呈したトレッ
ドとその両端から径方向内側に延びるサイドウォ−ルと
が結合するショルダ−部は、形状的に角ばったスクエア
タイプと比較的小さい円弧をもって丸まったラウンドタ
イプが一般的で、これらスクエアタイプ、ラウンドタイ
プの何れにおいてもショルダ−部はタイヤの中心から外
側に向かって張り出している。一方、空気入りタイヤは
カ−カス、ベルト層を始めとするコ−ド層と、内外を被
覆するゴム層等による複合弾性体であることから、製造
に当たっては加硫工程において所定の形状と弾性が付与
される訳であるが、タイヤの加硫成型は広く知られてい
るように、金型内に装入されたグリ−ンタイヤの内側か
ら、ブラダ−を介し蒸気圧による押圧の下に行われる。
【0003】加硫成型の最初の段階でグリ−ンタイヤが
ブラダ−によって押圧を受けたとき、タイヤの加硫硬化
後の断面形状が円形か、これに近い形状の場合は、金型
の内面形状も上記タイヤの形状に対応して形成されるた
め、グリ−ンタイヤは全体に亙って金型に対しほぼ同時
に、且つ均一に圧着されるが、ショルダ−部が前述のよ
うに外側に張り出しているときは、その部分が金型に対
し、トレッドとサイドウォ−ルが接した後遅れて接する
ことになる。そしてこの場合、金型とグリ−ンタイヤ間
に介在するエアがショルダ−部に対応する金型の窪んだ
部分に集まるので、集まったエアを金型外へ排出するた
めのベントホ−ル(直径1mm前後)のようなエア抜き手
段を、金型のこの窪みの部分に多数設けられる。もしベ
ントホ−ルを設けなかったり、設けるベントホ−ルの数
が少な過ぎるときは、その部分にエアトラップが生じ、
タイヤにベアが発生するためタイヤの商品価値を損なう
こととなる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように、加硫時に
おいて金型内のエアはベントホ−ルを通じて排出される
が、この場合、熱によって軟化したグリ−ンタイヤの外
被ゴムの一部がベントホ−ル内に排出されるエアに追従
して侵入するため、加硫硬化後のタイヤは、ベントホ−
ルによって型付けされた10mm前後の長さの不要の突出
物、即ちスピュ−が一体に形成される。そしてこのスピ
ュ−はショルダ−部に密度高く生じる訳である。タイヤ
外面にスピュ−を備えたままでは外観を損じるので切除
されるが、トレッド、またはサイドウォ−ルのような平
坦な部分とは異なり、小さな円弧状、または角ばって張
り出したショルダ−部に密度高く形成されたスピュ−を
切除することは容易な作業ではない。本発明は、上記問
題に鑑みショルダ−部にスピュ−を有しないか、有して
も著しく少なく、従って切除作業が容易なタイヤを提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、円筒状トレッ
ドの両端から径方向内側に向かってサイドウォ−ルがト
ロイド状に連なるタイヤにおいて、上記トレッド端を実
質上中心とするショルダ−部の外表面に、0.1〜1.
0mmの幅と0.05〜1.0mmの深さを有するほぼ周方
向を向いた微細溝を、0.5〜10mmの間隔を置いて複
数本備えることを特徴とする空気入りタイヤである。
【0006】
【作用】本発明は、トロイド状を呈したタイヤのトレッ
ド端を実質上中心とするショルダ−部の外表面に、0.
1〜1.0mm幅と0.05〜1.0mmの深さを有するほ
ぼ周方向を向いた微細溝を、0.5〜10mmの間隔を置
いて複数本備えることを構成上の特徴とする。加硫時に
金型のショルダ−部対応位置である窪みに生じるエアト
ラップにつき、金型にベントホ−ルを設けることなく防
止する手段を発明者が種々検討したところによると、金
型の上記窪みに著しく細く、且つ浅い微細溝をほぼタイ
ヤの周方向に設けた場合、グリ−ンタイヤとの間のエア
は、これら微細溝を通じてモ−ルドを構成する多数の金
型の周方向における合わせ目(セグメントの継ぎ目)、
およびトレッドのパタ−ン、即ち周方向と、これと交わ
る方向に延びる多数の溝、およびこれらの溝によって区
分される陸部を構成する金型構成要素の継ぎ目の間の隙
間を通じて排出され、また排出されずに残った僅かなエ
アは、微細溝を配置した区域に均一に分散し、その結
果、タイヤのショルダ−部にはベアは発生しないことが
分かった。従って金型のその位置にベントホ−ルを設け
る必要がなく、タイヤショルダ−部よりの厄介なスピュ
−切除の問題は有利に解決されるのである。またベント
ホ−ルを設けるにしても、最小限に止めることができ
る。
【0007】上記金型の合わせ目、および金型構成要素
の継ぎ目にエアを導くために必要な微細溝の幅と深さ
は、夫々最低限0.1、および0.05mmである。一方
幅および深さが夫々1.0mmを越えると、これら溝内に
エアトラップが生じタイヤのこの部分にベアが生じるこ
ととなる。微細溝の間隔について下限0.5mmは、金型
工作上制約される値であり、上限10mmを越えるとエア
導通の面で本発明の目的を達成することができない。
【0008】微細溝を設ける位置は、トレッド端(走行
時における接地端でもある)を実質上中心として両側に
少なくとも各々5mmの範囲内が好ましい。設ける範囲が
ある程度広範囲に亙っても、微細溝であるためタイヤの
性能に悪影響を与えたり、外観を損なうことは事実上な
い。
【0009】
【実施例】以下図面に基づき説明する。図1は本発明に
おける第1実施例を示すトレッドの部分斜視図であり、
図2は図1における要部の拡大図である。本発明におい
てタイヤ1 は、詳細な図示を省略しているが、円筒状ト
レッド2と、このトレッドの両端E から径方向内側に向
かって夫々サイドウォ−ル3 が連なり、全体にトロイド
状をなしている。そしてトレッド端E を実質上中心とす
るトレッド2 とサイドウォ−ル3 が結合する区域、即ち
ショルダ−部4 の外表面に微細溝5 を複数本周方向に備
えている。これら微細溝は、図2に示すように、幅w が
0.1〜1.0mm、深さd が0.05〜1.0mmとし、
間隔i は0.5〜10mm の範囲とする。
【0010】タイヤ1 の補強については、図示を省略し
ているが、ポリエステル、レ−ヨンなどの繊維コ−ドを
タイヤの赤道面とほぼ直行する方向に配列したプライの
1枚、または複数枚(通常2枚)を重ね合わせて成るラ
ジアルカ−カスを一方のサイドウォ−ル3 から他方サイ
ドウォ−ル3 に亙って配置し、またこのカ−カスとトレ
ッド2 との間に、トレッド2 いっぱいの幅の非伸長性ベ
ルト層(図示せず)を配置して強化した公知の構造を適
用することができる。
【0011】図1に示す実施例は、ショルダ−部4 が丸
まった、いわゆるラウンドショルダ−に微細溝を設けた
例であるが、この場合、サイドウォ−ル上方のバットレ
ス部6 の面とトレッド2 の面が交わる位置であるトレッ
ド端(走行時における接地端でもある)E 上に設けた、
周方向に延びる線j を中心にして両側に各々5mmの範囲
r 内に微細溝5 を複数本線j と平行に、且つ間隔i を相
互に等しく設けている。
【0012】図3は第2実施例を示すトレッドの部分斜
視図である。この実施例はトレッド2 の端E 位置が角ば
ったスクエアショルダ−タイプに微細溝5 を設けたもの
で、この場合、稜線状に角ばったトレッド端上の線j を
中心とするショルダ−部4'上に第1実施例の場合と同様
微細溝5 を複数本備えている。
【0013】図4は第3実施例を示すトレッドの部分斜
視図である。この実施例の特徴は、トレッド端を通るj
に対し交わる向きに微細溝5'を設けた点にある。微細溝
5'と線j との角度は、最大10°程度が好ましい。この
ように周方向、または線j に対し角度をもって微細溝5'
を設ける場合、図示を省略しているが、逆向きの微細溝
を、例えば線j に対して対称に交差させ同じ本数設ける
ことができる。
【0014】図5は第4実施例を示すトレッドの部分斜
視図である。この実施例の特徴は、トレッド2 の縦溝7
と横溝8 に区分されたブロック(陸部)9 の軸方向端部
にも周方向に延びる微細溝5 を複数本設けた点が第2実
施例と異なる。ブロックの端部位置も加硫時にエアトラ
ップが比較的生じ易く、金型にベントホ−ルが設けられ
る部分であるが、このように微細溝を設けることによっ
てベントホ−ルが必要なくなり、その結果タイヤよりの
スピュ−切除が不要となる。
【0015】本発明におけるほぼ周方向を向いた微細溝
は、ブロックの端部以外の部分に対しても、タイヤ表面
の必要な位置に設けることができる。なお金型を構成す
る金型構成要素間のエアを、加硫時に吸引するバキュ−
ムタイプで成型する場合、一層効果的である。
【0016】
【発明の効果】本発明にに成るタイヤの効果を確かめる
べく195/65R15 サイズのラジアル構造に、図1に示す実
施例1のタイヤ(ラウンドショルダ−)と、図2に示す
実施例2のタイヤ(スクエアショルダ−)を試作し、比
較例のタイヤ(ラウンドショルダ−)との間で比較評価
を行った。実施例1、2のタイヤは、左右両ショルダ−
部に対しトレッド端E 上の線j を中心として両側各5mm
の範囲r 内に幅w 、深さd が夫々0.3mm、および0.
15mm、そして1.2mmの相互間隔i をもって線j と平
行に合計6本の微細溝を設け、この区域にベントホ−ル
を金型に設けることを省略した。一方比較例のタイヤ
は、実施例のタイヤと同一サイズ、同一構造とし、この
場合ベア発生を防止するため加硫金型のショルダ−対応
位置にベントホ−ル(直径1.2mm)を各ブロック毎周
方向に1個以上設けたものである。なおトレッドについ
ては、実施例1、2、並びに比較例共に同一のブロック
パタ−ンとした。
【0017】タイヤを加硫成型した結果、実施例1、2
のタイヤは共に微細溝を設けたショルダ−部にベアの発
生はまったく認められなかった。これに対して比較例の
タイヤは、当然のことながらベントホ−ル位置にスピュ
−が生じ、これらを切除するのに0.5分必要とした。
【0018】このように、トレッド端を実質上中心とす
るショルダ−部の外表面に、0.1〜1.0mmの幅と
0.05〜1.0mmの深さを有する微細溝を0.5〜1
0の間隔を置いて複数本備えた本発明のタイヤは、加硫
成型時に、金型内ショルダ−対応区域にベントホ−ルな
どのエア抜き手段を設けなくてもエアトラップによるベ
アの発生を防止することができ、そのためベントホ−ル
を設けることによってタイヤショルダ−部に生じるスピ
ュ−の不所望な切除作業を省略することができるのであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のタイヤのトレッド部分斜視図。
【図2】図1における要部の拡大図。
【図3】第2実施例のタイヤのトレッド部分斜視図。
【図4】第3実施例のタイヤのトレッド部分斜視図。
【図5】第4実施例のタイヤのトレッド部分斜視図。
【符号の説明】
1 タイヤ 2 トレッド 3 サイドウォ−ル 4 ショルダ−部 5 微細溝 w 微細溝の幅 d 微細溝の深さ i 微細溝の間隔

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状トレッドの両端から径方向内側に
    向かってサイドウォ−ルがトロイド状に連なるタイヤに
    おいて、上記トレッド端を実質上中心とするショルダ−
    部の外表面に、0.1〜1.0mmの幅と0.05〜1.
    0mmの深さを有するほぼ周方向を向いた微細溝を、0.
    5〜10mmの間隔を置いて複数本備えることを特徴とす
    る空気入りタイヤ。
JP6250988A 1994-10-17 1994-10-17 空気入りタイヤ Pending JPH08113009A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004306874A (ja) * 2003-04-09 2004-11-04 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
KR100493662B1 (ko) * 2001-11-23 2005-06-03 한국타이어 주식회사 비포장 도로 주행 차량용 공기입 타이어
CN109318657A (zh) * 2017-08-01 2019-02-12 东洋橡胶工业株式会社 充气轮胎

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004306874A (ja) * 2003-04-09 2004-11-04 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 空気入りタイヤ
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