JP6932553B2 - 装飾モールを有する自動車用サイドバイザーの寒冷地構造 - Google Patents
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Description
前記鍔体の上端縁には、流水排出部が設けられ、
前記装飾モールと前記鍔体との間には、前記流水排出部に連通し、上下に開放する流水路が上下方向に延設されたことを特徴とするものである。
請求項2に記載された発明は、装飾モールが取り付けられる帯状台座部を利用するものであるため、流水路の形成が容易である。
請求項3に記載された発明は、流水が庇本体の裏側(窓ガラス側)に排水されるので、ドアヒンジ部へ流下することがない。
請求項4に記載された発明は、流水の庇本体裏側(窓ガラス側)への排水をより一層確実に行うことが可能となる。
図1は、窓枠に自動車用サイドバイザーが取り付けられた状態を示す全体図である。図2は、庇本体と装飾モールとの間に形成される流下経路を示す説明図である。図3は、各断面の位置を示す説明図である。図4は、図3の各断面を示す説明図である。
次に、図2(a)(b)に示すように、鍔体7には、帯状台座部25,30が間隔A(5.0mm以上)を隔てて設けられており、これらの間に、流水排出部10に連通し、かつ上下に開放する流水路12が形成されている。他にも、帯状台座部30の下端側には、間隔B(3.5mm以上)の排出路13が形成されている。
帯状台座部25,30の表面には、両面テープ11を介して装飾モール21が貼着されており、鍔体7の内側(窓枠2側)には、両面テープ35が貼着されている。
先ず始めに、図3及び図4(a)に示すように、鍔体7の一方の端縁(サイドバイザー前側)を、Aピラーガーニッシュ3に隣接させた後、鍔体7の内側に貼着された両面テープ35の他方の面を自動車1の窓枠2に貼着する。これにより、窓枠2に沿って自動車用サイドバイザー5が取り付けられることとなる。
先ず始めに、図3に示すA−A線断面の位置では、流水が、図4(a)に示す窓枠2と鍔体7の帯状曲げ部8との間の境界を、図2(a)の矢印が示す方向に流下する。そして、図3に示すB−B線断面の位置まで流水が流下すると、図4(b)に示す窓枠2と帯状曲げ部8との間から導入路9側へと流れ込むこととなる。
その後、図3に示すC−C線断面の位置まで流水が流下すると、図4(c)に示す流水排出部10から排出され、装飾モール21と鍔体7との境界部分に流れ込み、流水路12内へと流れ込む。
次に、図3に示すD−D線断面の位置まで流水が流下すると、図4(d)に示す排出路13内に流れ込んだ後、排出路13内を自動車用サイドバイザー5の前側へ向かい流下した後、庇本体6とAピラーガーニッシュ3との間を流下し、自動車ドアの外側へ排出される。
具体的には、図5(a)に示すように、装飾モール21の取り付けられていない状態において、鍔体7に設けられる帯状台座部40の上端縁41の下流側に一段低い段部42を形成する。この時、図5(b)に示すように、段部42が形成された帯状台座部40は、帯状曲げ部8と間隔C(3.5mm以上)を隔てて設けられており、これらの間には流水の導水路15が形成される。
更に、帯状台座部45は、帯状台座部40と間隔E(5.0mm以上)を隔てて、且つ帯状台座部45の上端縁46と、帯状台座部40の段部42とが間隔D(2.0mm以上)の高低差を有するように設けることで、流水路12が形成されている。また、帯状台座部45の下端縁47側には、間隔F(3.5mm以上)を隔てた排出路13が形成されている。
先ず始めに、窓枠2と帯状曲げ部8との間の境界から導入路9へと流れ込んだ流水が、図6(a)に示すように、導入路9から流水排出部10内に流入した後、導水路15内を流下する。
次に、図6(b)に示すように、導水路15内を流下した流水が、流水路12内に流れ込む。この時、図5(b)に示すように、帯状台座部40の段部42に比べ、帯状台座部45の上端縁46は、間隔Dの高低差があることから、導水路15内を流下した流水が、帯状曲げ部8と上端縁46との間に流れ込むことはなく、流水路12内へ全て流れ、この流水路12から排出路13内へと流れ込む。そして、図6(c)に示すように、排出路13を自動車用サイドバイザー5の前側へ向かい流下した後、庇本体6とAピラーガーニッシュ3との間を下方へ流下して、自動車ドアの外側へ排出される。
更に、流水路12は複数設けても良く、適宜変更可能である。
具体的には、鍔体7に帯状台座部25と帯状台座部18とが設けられ、これらの間に流水路12が形成されている。このうち、帯状台座部25には、上端縁26の下流側に一段低い段部27が形成されていることから、帯状曲げ部8と段部27との間に導水路15が形成されることとなる。
一方、図8(a)に示す帯状台座部18の下端縁19の下方には、排出路16が形成されており、図7(a)のG−G線断面の位置では、図7(b)に示すように、排出路16の鍔体7側に排水孔17が穿設されている。
具体的には、帯状台座部18の下端で排水孔17に隣接する位置に、凸状の堰止め部20が帯状台座部18と連続形成されている。また、図8(b)に示すように、別体で形成された堰止め部24を帯状台座部18の下端で排水孔17に隣接する位置に設けても良い。
先ず始めに、図9に示すように、図示しない窓枠2と帯状曲げ部8との間の境界から導入路9へと流れ込んだ流水が、導入路9から流水排出部10を経て排出された後、段部23によって形成された導水路15内を流下する。そして、導水路15内を流下した流水が、流水路12内に流れ込んだ後、流水路12から排出路16内へと流れ込む。
その後、流水が、排出路16内を流下すると堰止め部20によって流れが止められ、排水孔17から庇本体6の裏側(窓ガラス側)に排出された後、庇本体6とAピラーガーニッシュ3との間を下方へ流下して、自動車ドアの外側へ排出される。
他にも、鍔体7の表面(装飾モール21の貼着面)に、凹状の溝を形成することで流水路12を形成しても良く、適宜変更可能である。
Claims (4)
- 自動車の窓枠に沿わせて取り付け可能とする長尺な帯状部材の鍔体と、当該鍔体に沿って長尺に形成された庇本体と、前記鍔体に沿って表面に取り付けられる装飾モールとで少なくとも構成される装飾モールを有する自動車用サイドバイザーの寒冷地構造であって、
前記鍔体の上端縁には、流水排出部が設けられ、
前記装飾モールと前記鍔体との間には、前記流水排出部に連通し、上下に開放する流水路が上下方向に延設されたことを特徴とする装飾モールを有する自動車用サイドバイザーの寒冷地構造。 - 前記鍔体には、複数の帯状台座部が設けられ、帯状台座部間に前記流水路が形成されることを特徴とする請求項1に記載の装飾モールを有する自動車用サイドバイザーの寒冷地構造。
- 前記流水路の下流側には、前記流水路から流れる水を前記鍔体の裏側へ導く排水孔が穿設されたことを特徴とする請求項1又は2に記載の装飾モールを有する自動車用サイドバイザーの寒冷地構造。
- 前記排水孔の下流側に堰止め部が設けられたことを特徴とする請求項3に記載の装飾モールを有する自動車用サイドバイザーの寒冷地構造。
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