JP7154703B2 - バックドア構造 - Google Patents
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Description
車両のバックドアと、
前記バックドアの左右の側辺、及び上辺の少なくとも一方の車外側の面に対して、前記車外側の面との間に所定の空間を形成するように取り付けられるリヤスポイラとを備え、
前記バックドアは、前記空間の内部に設けられて、前記車外側の面から前記リヤスポイラ側に向かって突出する突条部を有する。
〔バックドア構造〕
実施形態1に係るバックドア構造1は、車両100のバックドア2とリヤスポイラ6とを備える。リヤスポイラ6は、バックドア2の左右の側辺、及び上辺の少なくとも一方の車外側の面に対して取り付けられる。バックドア構造1の特徴の一つは、リヤスポイラ6がバックドア2の車外側の面との間に所定の空間を形成する点と、バックドア2が上記空間の内部に設けられてバックドア2の車外側の面からリヤスポイラ6側に突出する突条部323を有する点とにある。以下、各構成を詳細に説明する。以下の説明では、車外側の面を外面といい、車内側の面を内面ということがある。
バックドア2は、車両100の後方の開口部(図示略)を開閉する(図1)。バックドア2の開閉方式は、本例では跳ね上げ式である。なお、バックドア2の開閉方式は、横開き式や観音開き式であってもよい。バックドア2は、車両100のルーフ110の後端部に回動自在に支持されている。バックドア2は、ドアパネル3とリヤガラス4とを有する。
突条部323は、バックドア2に付着した水滴200を所定の方向に排出する雨樋としての機能を有する。突条部323は、露出部322の外面からリヤスポイラ6側(車両100の後方側)に向かって突出している。突条部323は、露出部322の上下方向(図2の紙面垂直方向)に延びている。水滴200は、上述したように、例えばバックドア2の開閉時にバックドア2の左右の両側に向かって流れ易い。そのため、水滴200は突条部323側に向かって流れる。突条部323側に流れた水滴200は、突条部323に当たって突条部323の長手方向に沿って流れる。
貫通孔324は、固定部材7(後述)が挿通される。貫通孔324は、露出部322における突条部323よりも左右方向の外側に形成されている。そのため、リヤガラス4に付着した水滴200が、バックドア2の開閉時などに、貫通孔324を通ってドアパネル3の車内に浸入することを抑制できる。突条部323の高さが高いことで、水滴200が突条部323を乗り越えることを防止できるからである。よって、突条部323よりも左右方向の外側に設けられる貫通孔324には水滴200が流れない。貫通孔324の数は、本例では複数である。複数の貫通孔324は、露出部322の上下方向に沿って所定の間隔を空けて設けられている。
リヤスポイラ6は、本例ではインナパネル32の露出部322の外面に取り付けられるサイドスポイラ60を有する。なお、リヤスポイラ6は、バックドア2の上辺に取り付けられるアッパスポイラ(ルーフスポイラ)を有していてもよい。サイドスポイラ60(リヤスポイラ6)は、不透明である。サイドスポイラ60は、本体部61と基部62とを有する。
本体部61は、車外に露出する部分である。本体部61の断面形状は、本例ではU字状である。本体部61における一方(左右方向の内側)の端面は、リヤガラス4の外面に対向している。本体部61の一方の端面とリヤガラス4との間には、所定の隙間が形成されている。リヤガラス4に付着した水滴200は、その隙間を通って突条部323に流れる。本体部61における他方(左右方向の外側)の端面は、車両100のリヤピラー120(ボディの後端)に対向している。
基部62は、本体部61の内部に設けられていて、本体部61の一端側(左右方向の内側)の内周面と他端側(左右方向の外側)の内周面とを橋渡ししている。基部62による橋渡しにより、本体部61と基部62とは中空閉断面を形成する。そのため、本体部61の変形を抑制し易い。基部62の断面形状は、本例ではZ字状である。基部62は、本体部61の一端側の内周面に固定される一端部と、本体部61の他端側の内周面に固定される他端部と、一端部と他端部との間に設けられて露出部322に固定される固定部とを有する。基部62の一端部は、露出部322の外面との間に、所定の空間を形成する。所定の空間とは、例えば、リヤガラス4とドアパネル3(アウタパネル31)との間の隙間よりも大きい空間が挙げられる。所定の空間がリヤガラス4とドアパネル3との間の隙間よりも大きいことで、突条部323の高さを高くできる。基部62の一端部は、ストッパ部623を有し、基部62の固定部は貫通孔624を有する。
ストッパ部623は、バックドア2の閉鎖時などに人手によりサイドスポイラ60が押された際、突条部323に当て止めされる。ストッパ部623と突条部323との当て止めにより、サイドスポイラ60が左右方向の内側に倒れることを抑制できる。ストッパ部623の形成箇所は、基部62の一端部の内面のうち、突条部323との対向箇所である。ストッパ部623と突条部323との間には、小さな隙間が形成されている。ストッパ部623の高さ(車両100の前後方向の長さ)は、突条部323の高さに応じて、ストッパ部623と突条部323との間の隙間が本体部61の一方の端面とリヤガラス4との間の隙間よりも小さくなる程度の長さとすることが挙げられる。ストッパ部623の数は、本例では複数である。複数のストッパ部623は、基部62の上下方向に沿って所定の間隔を空けて設けられている。各ストッパ部623は、基部62の内面から突条部323側に向かって突出する突片で構成されている。なお、ストッパ部623の数は単数でもよい。その場合、ストッパ部623は、基部62の上下方向に延びる突条で構成することが挙げられる。
貫通孔624は、固定部材7(後述)が挿通される。貫通孔624の形成箇所は、固定部において、露出部322の貫通孔324に臨む位置である。
固定部材7は、インナパネル32の露出部322とサイドスポイラ60とを固定する。固定部材7は、インナパネル32の車内側から露出部322の貫通孔324と基部62の貫通孔624とに差し込まれている。固定部材7は、例えば、クリップ(内張りクリップ、ツーピースクリップ)やボルトなどが利用できる。
バックドア構造1は、更に、バックドア2が車両100の後方の開口部を閉じた状態において、バックドア2とリヤピラー120との間の隙間を埋めて、車外から車内への雨風の浸入を防止するウェザーストリップ8を備えていてもよい。このウェザーストリップ8によりバックドア2とリヤピラー120との間の隙間が埋められることで、車外からの見栄えを良くすることもできる。ウェザーストリップ8は、本例ではインナパネル32の露出部322における貫通孔324よりも左右方向の外側の部分とサイドスポイラ60の本体部61における左右方向の外側の部分との間に介在されている。
実施形態1に係るバックドア構造1は、以下の効果を奏することができる。
2 バックドア
3 ドアパネル
31 アウタパネル
32 インナパネル
321 重複部
322 露出部
323 突条部
324 貫通孔
4 リヤガラス
5 接着剤
6 リヤスポイラ
60 サイドスポイラ
61 本体部
62 基部
623 ストッパ部
624 貫通孔
7 固定部材
8 ウェザーストリップ
100 車両
110 ルーフ
120 リヤピラー
200 水滴
Claims (2)
- 車両のバックドアと、
前記バックドアの左右の側辺、及び上辺の少なくとも一方の車外側の面に対して、前記車外側の面との間に所定の空間を形成するように取り付けられるリヤスポイラとを備え、
前記バックドアは、
車外側に配置されるアウタパネルと、
車内側に配置されるインナパネルと、を有し、
前記インナパネルにおける前記側辺に対応する部分は、
リヤガラスに覆われる開口部を形成する前記アウタパネルの周縁部及び前記周縁部を覆う前記リヤガラスの外周縁に重複する重複部と、
前記周縁部及び前記外周縁よりも車幅方向の外側に張り出すことで前記アウタパネル及び前記リヤガラスから露出していると共に前記リヤスポイラに覆われている露出部と、
車両の上下方向に対して延びていて、前記露出部の外面から前記リヤスポイラ側に向かって突出する突条部と、を有する、
バックドア構造。 - 前記露出部と前記リヤスポイラとの間の前記空間の大きさが、前記周縁部と前記外周縁との間の隙間の大きさよりも大きい、請求項1に記載のバックドア構造。
Priority Applications (1)
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JP2018209292A JP7154703B2 (ja) | 2018-11-06 | 2018-11-06 | バックドア構造 |
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JP2018209292A JP7154703B2 (ja) | 2018-11-06 | 2018-11-06 | バックドア構造 |
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