JP2013230723A - 車両用バックドアのドアインナーパネルの成形装置、及び車両用バックドア - Google Patents

車両用バックドアのドアインナーパネルの成形装置、及び車両用バックドア Download PDF

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Abstract

【課題】上側フレーム部の歪みを抑制するとともに、車両用バックドアの重量及びコストを増大させることなくヒンジ取付部とダンパー取付部との間のドアインナーパネルの剛性を高める。
【解決手段】固定型105の成形面105aにおける上側フレーム部成形箇所の長手方向中程の外縁に第1ゲート105bが形成されているとともに、内縁で第1ゲート105bに対向するように第2ゲート105cが形成されている。固定型105と可動型とを型締めして両者間にキャビティCを形成した状態で、第1ゲート105b及び第2ゲート105cによる繊維補強材Gを含有する熱可塑性樹脂Rの射出が同時に開始され、かつこれらゲート105b,105cにより射出された熱可塑性樹脂RがキャビティC内でダンパー取付用ボルト孔に対応する箇所に達するように、各ゲート105b〜105eから熱可塑性樹脂Rを射出するタイミングが制御される。
【選択図】図6

Description

本発明は、ドアアウターパネルとで車両用バックドアを構成するドアインナーパネルを成形する成形装置、及び車両用バックドアに関するものである。
特許文献1に開示された車両用バックドアは、窓用開口部を有するドアインナーパネル上半部と、該ドアインナーパネル上半部に一体に連続するドアインナーパネル下半部とからなるドアインナーパネルを備え、該ドアインナーパネルとドアアウターパネルとを重ね合わせて構成されている。そして、上記ドアインナーパネルには、剛性確保のために補強部材が取り付けられている。また、上記ドアインナーパネルの材料には、繊維補強材を含有する熱可塑性樹脂が用いられている。
特開2010−100227号公報
ところで、上記特許文献1のような車両用バックドアにおいて、ドアインナーパネル上半部の開口部の車幅方向に延びる上側フレーム部の両端寄りにヒンジ取付部をそれぞれ設けるとともに、上記開口部の上下方向に延びる両サイドフレーム部又は該両サイドフレーム部延長線上の上記ドアインナーパネル下半部にダンパー取付部をそれぞれ設ける場合、上記上側フレーム部の外縁は、その内縁よりも長いため成形後の収縮量が大きくなる。したがって、上側フレーム部が歪み、両ヒンジ取付部を車体側に組付け難くなる。また、無理に組付けると、組付けた状態で上記歪みを矯正するための負荷が両ヒンジ取付部にかかって両ヒンジ取付部の破損を招くおそれがある。また、上記ヒンジ取付部とダンパー取付部との間のドアインナーパネルには、ダンパーからの負荷に耐え得る剛性が必要となるが、剛性確保のために補強部材を大型化すると、車両用バックドア全体の重量及びコストの増大を招く。
図10は、従来のドアインナーパネルの成形装置の固定型aを、キャビティdに充填された熱可塑性樹脂fを含めてキャビティd側から見た図である。この図10では、ドアインナーパネルの表裏面の一方を成形する固定型aの成形面における上記上側フレーム部成形箇所の長手方向中程の外縁にゲートbを設けている。図10中、aは固定型、bは上側フレーム部成形箇所の外縁のゲート、cはドアインナーパネル下半部成形箇所に設けられたその他のゲート、dはキャビティ、eはガイドピンブッシュ、fは熱可塑性樹脂、gは繊維補強材、hは成形後に収縮変形した上側フレーム部、iはヒンジ取付部、jはダンパー取付部、kはゲートbから射出された樹脂の到達領域、すなわちドアインナーパネル下半部成形箇所に設けられたその他のゲートcから射出された熱可塑性樹脂f(説明の便宜上繊維補強材を図示しない)との境界を示すラインである。
図10では、ゲートb周りでは繊維補強材gが上側フレーム部の長手方向に配向しにくいので、上側フレーム部の外縁の成形後の収縮量がさらに大きくなって収縮変形後の上側フレーム部hが大きく歪み、上述の両ヒンジ取付部iの組付性がさらに悪化し、破損をさらに招き易くなる。また、ゲートbから射出された熱可塑性樹脂fは、ダンパー取付部j対応箇所に達せず、ドアインナーパネル下半部成形箇所に設けられたその他のゲートcから射出された熱可塑性樹脂fとの境界を、ダンパーからの負荷を受けるヒンジ取付部iとダンパー取付部j間に繊維補強材gの配向と直交するように形成する。異なるゲートb,cから射出された熱可塑性樹脂fの境界部では、繊維補強材gが連続せずウェルドが生じて熱可塑性樹脂fの剛性を著しく低下させるので、ヒンジ取付部iとダンパー取付部j間に設ける補強部材を大型化等する必要が生じ、車両用バックドア全体の重量及びコストの増大を招く。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、上側フレーム部の歪みを抑制するとともに、車両用バックドアの重量及びコストを増大させることなくヒンジ取付部とダンパー取付部との間のドアインナーパネルの剛性を高めることにある。
上記の目的を達成するため、本発明は、固定型の成形面における上側フレーム部成形箇所の長手方向中程の内縁に、上記上側フレーム部成形箇所の外縁のゲート又はその近傍に対向するようにゲートを設け、これら上側フレーム部成形箇所の外縁及び内縁のゲートにより射出された熱可塑性樹脂がキャビティ内でダンパー取付部に対応する箇所に達するようにしたことを特徴とする。
具体的には、本発明は、窓用開口部を有するドアインナーパネル上半部と、該ドアインナーパネル上半部に一体に連続するドアインナーパネル下半部とからなり、上記開口部の車幅方向に延びる上側フレーム部の両端寄りにヒンジ取付部がそれぞれ設けられているとともに、上記開口部の上下方向に延びる両サイドフレーム部又は該両サイドフレーム部延長線上の上記ドアインナーパネル下半部にダンパー取付部がそれぞれ設けられ、上記ヒンジ取付部とダンパー取付部とに跨がるように板状の補強部材が取り付けられた状態でドアアウターパネルとで車両用バックドアを構成するドアインナーパネルを成形する成形装置を対象とし、次のような解決手段を講じた。
すなわち、請求項1に記載の発明は、上記ドアインナーパネル表裏面の一方を成形する成形面を有し、該成形面における上側フレーム部成形箇所の長手方向中程の外縁に第1ゲートが形成されているとともに、上記成形面における上側フレーム部成形箇所の長手方向中程の内縁で上記第1ゲート又はその近傍に対向するように第2ゲートが形成され、かつ上記成形面における上記ダンパー取付部よりも下方のドアインナーパネル下半部に対応する箇所に第3ゲートが形成された固定型と、上記ドアインナーパネルの表裏面の他方を成形する成形面を有する可動型と、上記固定型と可動型とを型締めして両者間にキャビティを形成した状態で、上記第1ゲート及び第2ゲートによる繊維補強材を含有する熱可塑性樹脂の射出が同時に開始され、かつ上記第1ゲート及び第2ゲートにより射出された上記熱可塑性樹脂が上記キャビティ内で上記ダンパー取付部に対応する箇所に達するように、上記固定型の各ゲートから上記熱可塑性樹脂を射出するタイミングを制御する制御部とを備えていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の車両用バックドアのドアインナーパネルの成形装置において、上記第2ゲートは、上記第1ゲートよりも多く形成されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の車両用バックドアのドアインナーパネルの成形装置において、上記固定型の成形面におけるダンパー取付部より上方の両サイドフレーム部成形箇所には、第4ゲートがそれぞれ形成され、上記制御部は、上記第4ゲートにより射出された熱可塑性樹脂が、上記第1ゲート及び第2ゲートにより射出された熱可塑性樹脂に合流して上記第1ゲート及び第2ゲートにより射出された熱可塑性樹脂の流れ方向と同方向に流れるように、上記固定型の各ゲートから熱可塑性樹脂を射出するタイミングを制御することを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用バックドアのドアインナーパネルの成形装置により成形されたドアインナーパネルと、ドアアウターパネルとで構成され、上記ドアインナーパネルには、板状の補強部材が上記ヒンジ取付部とダンパー取付部とに跨るように取り付けられ、上記ドアインナーパネルの上側フレーム部におけるヒンジ取付部間の幅方向中途部には、上記第1ゲートから射出された熱可塑性樹脂と第2ゲートから射出された熱可塑性樹脂との境界が車幅方向に沿って形成され、上記熱可塑性樹脂に含有される繊維補強材の長手方向は、上記上側フレーム部では、第1ゲート及び第2ゲートの車幅方向外側で車幅方向に配向し、上記両サイドフレーム部では、上下方向に配向していることを特徴とする。
請求項1及び請求項4に記載の発明によれば、第2ゲート周りでも、第1ゲート周りと同様に繊維補強材の長手方向が上側フレーム部の長手方向に配向しにくくなって成形後の収縮量が第2ゲートを設けない場合に比べて大きくなる。したがって、上側フレーム部の内縁の収縮量で外縁の収縮量を相殺して上側フレーム部の歪みを抑制できる。
また、上側フレーム部成形箇所に第1ゲートと第2ゲートの複数のゲートを設けるので、これら上側フレーム部成形箇所のゲートから、サイドフレーム部及びダンパー取付部周りに熱可塑性樹脂を十分供給しやすい。またこのように、サイドフレーム部及びダンパー取付部周りに、第1ゲート及び第2ゲートにより熱可塑性樹脂が供給されるので、サイドフレーム部とダンパー取付部との間に繊維補強材の配向と直交するようなウェルドが生じることなく、サイドフレーム部及びダンパー取付部周りが、第1ゲート及び第2ゲートにより射出されてドアインナーパネル下半部成形箇所に向けて流れた熱可塑性樹脂で構成され、該熱可塑性樹脂に含有される繊維補強材の長手方向がサイドフレーム部の長手方向に配向する。したがって、補強部材を大型化してバックドア全体の重量及びコストを増大させることなくヒンジ取付部とダンパー取付部との間のドアインナーパネルの剛性を高めることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、固定型の成形面における上側フレーム部成形箇所の内縁に、外縁よりも多くゲートを設けるので、本来外縁に比べて収縮しにくい上側フレーム部の内縁が成形後に収縮し易くなる。一方、第1ゲートから射出された熱可塑性樹脂と第2ゲートから射出された熱可塑性樹脂とが上側フレーム部成形箇所の幅方向外縁寄りで互いに衝突して第1ゲートから射出された熱可塑性樹脂の流路幅が狭くなるので、上側フレーム部成形箇所の外縁側で熱可塑性樹脂の流れの乱れがさらに小さくなり、上側フレーム部の外縁側で多くの繊維補強材が長手方向に配向し、成形後の収縮量が小さくなる。したがって、上側フレーム部の内縁の収縮量で外縁の収縮量を相殺して、上側フレーム部の歪みを抑制できる。さらに、第2ゲートからの熱可塑性樹脂の供給量を増やすことができるので、サイドフレーム部及びダンパー取付部周りを、第1ゲート及び第2ゲートにより射出された熱可塑性樹脂で形成しやすくなる。
また、請求項3に記載の発明によれば、第1ゲート及び第2ゲートにより射出された熱可塑性樹脂に第4ゲートにより射出された熱可塑性樹脂が合流するので、熱可塑性樹脂がキャビティ内でダンパー取付部に対応する箇所に達するのにかかる時間を短縮し、その結果、ドアインナーパネル全体の成形時間を短縮できる。
また、キャビティ内における第4ゲートより下方のサイドフレーム部対応箇所、及びダンパー取付部対応箇所周りで、第4ゲートにより射出された熱可塑性樹脂によりサイドフレーム部の長手方向に沿う方向への熱可塑性樹脂の流れが強められるので、第4ゲートより下方のサイドフレーム部及びダンパー取付部周りの繊維補強材の長手方向を確実に上下方向に配向させ、ヒンジ取付部とダンパー取付部との間のドアインナーパネルの剛性を確実に高めることができる。
実施形態1に係るバックドア周りを車両後側から見た分解斜視図である。 図1のA−A線に対応する断面図である。 図1のB−B線に対応する断面図である。 実施形態1に係るバックドアの分解斜視図である。 実施形態1に係る成形装置の断面図である。 実施形態1に係る成形装置の固定型を、キャビティに充填された熱可塑性樹脂を含めてキャビティ側から見た図である。 実施形態2の図5相当図である。 実施形態2の図6相当図である。 実施形態3の図6相当図である。 従来例の図6相当図である。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
図1〜4は、本発明の実施形態1に係る車両用バックドア1を示す。このバックドア1は、ハッチバック車の車体3の後端開口部3aを上下方向に開閉するためのものである。上記バックドア1は、ドアインナーパネル5と、該ドアインナーパネル5に組み付けられるドアアウターパネル9とで構成され、ドアインナーパネル5は、PP−GF(Polypropylene Glass Fiber)、PP−CF(Polypropylene Carbon Fiber)等の繊維補強材を含有する熱可塑性樹脂からなる。上記ドアインナーパネル5と、上記ドアアウターパネル9とは、両者間に内部空間Sを有するように接着剤7によって接合されている。
上記ドアアウターパネル9は、PPTD(Polypropylene Talc)等の熱可塑性樹脂からなる上側パネル11と下側パネル13とこれら両パネル11,13に車体後方から接合されるウインドガラス17とで構成されている。上記上側パネル11は、車体後方に突出して車幅方向に延びる中空構造(図2参照)のリヤスポイラー部15と、該リヤスポイラー部15の下端縁から下方に延出する平面視略コ字状のフレーム部19とからなる。
上記下側パネル13の略中央部には、ナンバープレート取付部21が車体前方に向かって凹むように一体に形成され、該ナンバープレート取付部21上方の下側パネル13上端縁には、車幅方向に延びるフレーム部23が一体に形成されている。
そして、上記上側パネル11のフレーム部19にウインドガラス17の上端縁及び両側縁、上記下側パネル13のフレーム部23にウインドガラス17の下端縁が車体後方から接着剤22(図2参照)を介して装着されている。これにより、両パネル11,13がウインドガラス17を介して接続されてドアアウターパネル9が構成されるとともに、上記上側パネル11のフレーム部19及び上記下側パネル13のフレーム部23に囲まれた領域が窓部25を構成している。
上記ドアインナーパネル5は、ドアインナーパネル上半部27と、該ドアインナーパネル上半部27に一体に連続するドアインナーパネル下半部29とで一体に構成されている。上記ドアインナーパネル上半部27には、窓用開口部31が上記ドアアウターパネル9の窓部25に対応して形成されている。また、上記ドアインナーパネル下半部29には、凹部33が上記ドアアウターパネル9のナンバープレート取付部21に対応して形成されている。
上記ドアインナーパネル上半部27の開口部31の車幅方向に延びる上側フレーム部35の両端寄りの幅方向外側寄りには、ヒンジ取付部としてのヒンジ取付用ボルト孔37がそれぞれ一対ずつ形成されている。
また、上記開口部31の上下方向に延びる両サイドフレーム部39延長上のドアインナーパネル下半部29の上側寄りには、ダンパー取付部としてのダンパー取付用ボルト孔41がそれぞれ一対ずつ上下方向に間隔をあけて形成されている。
上記上側フレーム部35及び両サイドフレーム部39の上記ヒンジ取付用ボルト孔37及びダンパー取付用ボルト孔41よりも幅方向内側には、上記ヒンジ取付用ボルト孔37対応箇所からダンパー取付用ボルト孔41にかけて、ネジ挿入孔43を有する複数のボス部45が上記開口部31を囲む方向に互いに間隔をあけて内部空間Sに向けて一体に突設されている。上記ボス部45周りのドアインナーパネル5には、上記ボス部45外周面に一体に連結された板状補強リブ47が一体に突設されている。
上記ドアインナーパネル5の幅方向両側には、金属製の板材からなる一対の略L字状の補強部材49が上記ヒンジ取付用ボルト孔37とダンパー取付用ボルト孔41とに跨るように内部空間S側に取り付けられている。各補強部材49の上記ヒンジ取付用ボルト孔37対応箇所及び上記ダンパー取付用ボルト孔41対応箇所には、ネジ挿通孔50が貫通形成され、これら各ネジ挿通孔50周りには、図2及び図3に示すようにウェルドナット51が上記内部空間S側に突出するように溶着されている。また、上記補強部材49の上記ヒンジ取付用ボルト孔37対応箇所及び上記ダンパー取付用ボルト孔41対応箇所を除く箇所にも、複数のネジ挿通孔53が貫通形成され、これらネジ挿通孔53を上記ドアインナーパネル5のボス部45のネジ挿入孔43に対応させて両者にボルト55がねじ込まれている。
上記車体3後端上部には、一対のドア側ボルト孔57と一対の車体側ボルト孔58(図2参照)とを有する一対のヒンジ59が、上記車体側ボルト孔58に車体3に溶接されたウェルドボルト62を挿通させて、上記ウェルドボルト62にナット60を対応させることにより車幅方向に間隔をあけて取り付けられている。そして、これらヒンジ59のドア側ボルト孔57を上記ドアインナーパネル5のヒンジ取付用ボルト孔37及び上記補強部材49のウェルドナット51に対応させて両者にボルト61を挿通することにより、ドアインナーパネル5の上端部が補強部材49を共締めした状態で車体3の後端開口部3aを上下方向に開閉可能にヒンジ59に連結され、これにより、バックドア1がヒンジ59を支点に上下方向に開閉するようになっている。
また、上記車体3後端両側部には、棒状のダンパー63の一端が取り付けられるとともに、該ダンパー63の他端は、ダンパー取付部材65を介して上記ドアインナーパネル5の車幅方向両側端縁に連結されている。上記ダンパー63は、内部にスプリングが挿着されたチューブ63aと、該チューブ63aに伸縮自在に挿入され上記スプリングにより常時突出する方向に付勢されたロッド63bとを備え、上記ロッド63bの先端には、球状凹陥部67aを有する軸受部67が一体に形成されている。一方、上記ダンパー取付部材65は、板状本体部69を備え、該本体部69には、先端に球状膨出部71aを有する軸部71が一体に突設され、上記球状膨出部71aは、上記ダンパー63の軸受部67の球状凹陥部67aに揺動自在に嵌入されている。また、上記ダンパー取付部材65の本体部69には、一対のボルト孔69aが貫通形成され、これらボルト孔69aに上記ドアインナーパネル5のダンパー取付用ボルト孔41及び上記補強部材49のウェルドナット51を対応させて両者にボルト73を挿通することにより、ダンパー取付部材65が補強部材49を共締めした状態でドアインナーパネル5に取り付けられている。したがって、バックドア1は、上記ダンパー63の伸張作動により開動作が補助される一方、ドア閉状態では上記ダンパー63の収縮による反発力(下方への押出し力)が上記ドアインナーパネル5の車幅方向両側端縁に作用している。
図5及び図6は、ドアインナーパネル5の本発明の実施形態1に係る成形装置101を示す。この成形装置101は、固定型105と可動型107とを有する成形型103を備えている。上記固定型105は、スペーサーブロック109を介して固定盤111に取り付けられている。一方、上記可動型107は、収容室113を有するスペーサーブロック115を介して可動盤117に取り付けられ、上記収容室113には、エジェクターピン135が突設されたエジェクタープレート119が成形型103の開閉動作に連動して図示しない作動装置の作動により進退するように収容されている。
上記固定型105は、上記ドアインナーパネル5の表面(車体3前側の面)を成形する成形面105aを有し、該成形面105aには、複数のゲート105b〜105eが形成されている。請求項に対応して、上記成形面105aにおける上側フレーム部35成形箇所の長手方向中程の外縁に形成されたゲート105bを第1ゲートとし、上記成形面105aにおける上側フレーム部35成形箇所の長手方向中程の内縁に上記第1ゲート105bに対向するように形成されたゲート105cを第2ゲートとし、上記成形面105aにおける上記ドアインナーパネル下半部29の車幅方向両側縁成形箇所の中程、及びドアインナーパネル下半部29の下端縁成形箇所の中程に形成されたゲート105dを第3ゲートとし、上記成形面105aにおける上記開口部31下端縁の中程に対応する箇所に形成されたゲート105eを単にゲートとする。上記第3ゲート105dは、いずれも上記ダンパー取付用ボルト孔41よりも下方のドアインナーパネル下半部29に対応する箇所に位置している。また、図6中、Hは固定型105におけるヒンジ取付用ボルト孔37の成形箇所、Dはダンパー取付用ボルト孔41の成形箇所を示す。
さらに、上記固定型105には、上記各ゲート105b〜105eからそれぞれ型開き方向に延びる分岐部121aと、該分岐部121aと直交するように延びて該分岐部121aの反成形面105a側端部を互いに連結する連結部121bとからなるホットランナー121と、該ホットランナー121の連結部121bから型開き方向に延びるスプール123とが形成されている。該ホットランナー121の分岐部121aには、ニードル125が収容され、該ニードル125の進退動作により該ニードル125の一端で上記ゲート105b〜105eを開閉するようになっている。また、上記スプール123は、上記固定型105側のスペーサーブロック109及び固定盤111を貫通して図示しない射出機のノズル127に連通している。
さらに、上記固定型105側のスペーサーブロック109には、収容孔129が上記各ニードル125に対応して型開き方向に貫通形成され、各収容孔129には、駆動電流に応じて上記ニードル125を進退させるソレノイド131が収容されている。また、図6中、132はガイドピンブッシュである。
一方、上記可動型107は、上記ドアインナーパネル5の裏面(車体3後側の面)を成形する成形面107aを有している。また、上記可動型107には、型開き方向に貫通する複数(図には4本のみ現れる)の貫通孔133が形成され、各貫通孔133には、上記エジェクターピン135が収容されている。
上記6つのソレノイド131には、該ソレノイド131の駆動電流を制御する共通の制御部137が接続されている。この制御部137は、上記固定型105と可動型107とを型締めして両者間にキャビティCを形成した状態で、該ソレノイド131の駆動電流の制御により、上記固定型105の各ゲート105b〜105eから後述する熱可塑性樹脂Rを射出するタイミングを制御する。詳しくは、制御部137は、第1ゲート105b及び第2ゲート105cによる熱可塑性樹脂Rの射出を同時に開始させ、その後、第1ゲート105b及び第2ゲート105cにより射出された熱可塑性樹脂Rが上記キャビティC内で上記ダンパー取付用ボルト孔41に対応する箇所に達するように、第3ゲート105d及びゲート105eによる熱可塑性樹脂Rの射出を開始させる。
次に、上述の成形装置101を用いたドアインナーパネル5の成形方法を説明する。
まず、上記成形装置101を準備し、上記固定型105と可動型107とを型締めして両者間にキャビティCを形成する。このとき、すべてのゲート105b〜105eに対応するニードル125を進出させてゲート105b〜105eを閉じ、かつすべてのエジェクターピン135をその先端が可動型107の成形面107aとほぼ同一面となるように後退させている。そしてこの状態から、射出機のノズル127からの溶融状態の熱可塑性樹脂Rの射出を開始し、続けて、第1ゲート105b及び第2ゲート105cに対応するニードル125を同時に後退させて第1ゲート105b及び第2ゲート105cによる熱可塑性樹脂Rの射出を同時に開始させる。なお、熱可塑性樹脂Rとしては、繊維補強材Gを含有するものが用いられ、例えば、PP−GF、PP−CFを用いることができる。その後、第1ゲート105b及び第2ゲート105cにより射出された熱可塑性樹脂Rが上記キャビティC内で上記ダンパー取付用ボルト孔41に対応する箇所に達するようなタイミングで、第3ゲート105d及びゲート105eに対応するニードル125を後退させて第3ゲート105d及びゲート105eによる熱可塑性樹脂Rの射出を開始させる。図6中、Lは、第1ゲート105b及び第2ゲート105cにより射出された熱可塑性樹脂Rの到達領域を示すラインである。なお、第3ゲート105d及びゲート105eにより射出された熱可塑性樹脂R対応箇所には、便宜上繊維補強材Gを図示しない(以下、図8及び図9も同様)。そして、熱可塑性樹脂RがキャビティC内に充填されると、充填された熱可塑性樹脂Rにノズル127からの保圧を作用させながら成形型103の冷却を開始し、次いでノズル127からの熱可塑性樹脂Rの射出を終了し、すべてのゲート105b〜105eに対応するニードル125を前進させてゲート105b〜105eを閉じる。その後、キャビティC内の熱可塑性樹脂Rが固化してドアインナーパネル5が成形されるのに応じて、上記可動型107を型開き方向に移動させるとともに、エジェクタープレート119を進出させることによりすべてのエジェクターピン135の先端を可動型107の成形面107aから突出させてドアインナーパネル5を可動型107の成形面107aから離脱させる。
上述のように得られたドアインナーパネル5では、第1ゲート105b及び第2ゲート105cによる熱可塑性樹脂Rの射出が同時に開始されるので、上側フレーム部35における2対のヒンジ取付用ボルト孔37間の幅方向中程に、第1ゲート105bから射出された熱可塑性樹脂Rと第2ゲート105cから射出された熱可塑性樹脂Rとの境界Bが車幅方向に沿って形成されている。また、第1ゲート105b及び第2ゲート105cにより射出された熱可塑性樹脂Rが上記キャビティC内で、上側フレーム部35に対応する箇所及びサイドフレーム部39に対応する箇所を介してダンパー取付用ボルト孔41に対応する箇所に達するので、熱可塑性樹脂Rに含有される繊維補強材Gの長手方向は、上側フレーム部35では、第1ゲート105b及び第2ゲート105cの車幅方向外側で車幅方向に配向し、両サイドフレーム部39では、上下方向に配向している。
したがって、本実施形態1によれば、第2ゲート105c周りでも、第1ゲート105b周りと同様に繊維補強材Gの長手方向が上側フレーム部35の長手方向に配向しにくくなって成形後の収縮量が第2ゲート105cを設けない場合に比べて大きくなる。したがって、上側フレーム部35の内縁の収縮量で外縁の収縮量を相殺して上側フレーム部35の歪みを抑制できる。
また、上側フレーム部35成形箇所に第1ゲート105bと第2ゲート105cの複数のゲートを設けるので、これら上側フレーム部35成形箇所のゲート105b,105cから、サイドフレーム部39及びダンパー取付用ボルト孔41周りに熱可塑性樹脂Rを十分供給しやすい。またこのように、サイドフレーム部39及びダンパー取付用ボルト孔41周りに、第1ゲート105b及び第2ゲート105cにより熱可塑性樹脂Rが供給されるので、サイドフレーム部39とダンパー取付用ボルト孔41との間に繊維補強材Gの配向と直交するようなウェルドが生じることなく、サイドフレーム部39及びダンパー取付用ボルト孔41周りが、第1ゲート105b及び第2ゲート105cにより射出されてドアインナーパネル下半部29成形箇所に向けて流れた熱可塑性樹脂Rで構成され、該熱可塑性樹脂Rに含有される繊維補強材Gの長手方向がサイドフレーム部39の長手方向に配向する。したがって、補強部材49を大型化してバックドア1全体の重量及びコストを増大させることなくヒンジ取付用ボルト孔37とダンパー取付用ボルト孔41との間のドアインナーパネル5の剛性を高めることができる。
(実施形態2)
図7及び図8は、本発明の実施形態2に係る成形装置101を示す。本実施形態2では、固定型105の成形面105aにおける上側フレーム部35成形箇所の長手方向中程の内縁に、一対の第2ゲート105cが第1ゲート105bの近傍に対向するように長手方向に間隔をあけて形成されている。また、固定型105の成形面105aにおける両サイドフレーム部39成形箇所の長手方向中程より若干反上側フレーム部35成形箇所寄りの内縁に、それぞれ第4ゲート105fが形成されている。したがって、第4ゲート105fは、ダンパー取付用ボルト孔41より上方の両サイドフレーム部39成形箇所に位置している。また、制御部137が、上記第4ゲート105fにより射出された熱可塑性樹脂Rが、第1ゲート105b及び第2ゲート105cにより同時に射出された熱可塑性樹脂Rに合流して上記第1ゲート105b及び第2ゲート105cにより射出された熱可塑性樹脂Rの流れ方向と同方向に流れるように、上記固定型105の各ゲート105b〜105fから熱可塑性樹脂Rを射出するタイミングを制御する。その他のドアインナーパネル5の成形方法及び成形装置101の構成は、実施形態1と同じであるので、同一の構成箇所には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
上述のように得られたドアインナーパネル5では、第1ゲート105b及び第2ゲート105cによる熱可塑性樹脂Rの射出が同時に開始され、かつ第2ゲート105cが第1ゲート105bよりも多く形成されているので、上側フレーム部35における2対のヒンジ取付用ボルト孔37間の幅方向外縁寄りに、境界Bが車幅方向に沿って形成されている。その他のドアインナーパネル5の構成は、実施形態1と同じであるので、その詳細な説明を省略する。
したがって、本実施形態2によれば、固定型105の成形面105aにおける上側フレーム部35成形箇所の内縁に、外縁よりも多くゲート105cを設けるので、本来外縁に比べて収縮しにくい上側フレーム部35の内縁が成形後により収縮し易くなる。一方、第1ゲート105bにより射出された熱可塑性樹脂Rと、第2ゲート105cにより射出された熱可塑性樹脂Rとが上側フレーム部35成形箇所の幅方向外縁寄りで衝突して第1ゲート105bから射出された熱可塑性樹脂Rの流路幅が狭くなるので、上側フレーム部35成形箇所の外縁側で熱可塑性樹脂Rの流れの乱れがさらに小さくなり、上側フレーム部35の外縁側で多くの繊維補強材Gが長手方向に配向し、成形後の収縮量が小さくなる。したがって、上側フレーム部35の内縁の収縮量で外縁の収縮量を相殺して、上側フレーム部35の歪みを抑制できる。さらに、第2ゲート105cからの熱可塑性樹脂Rの供給量を増やすことができるので、サイドフレーム部39及びダンパー取付用ボルト孔41周りを、第1ゲート105b及び第2ゲート105cにより射出された熱可塑性樹脂Rで形成しやすくなる。
また、第1ゲート105b及び第2ゲート105cにより射出された熱可塑性樹脂Rに第4ゲート105fにより射出された熱可塑性樹脂Rが合流するので、熱可塑性樹脂RがキャビティC内でダンパー取付用ボルト孔41に対応する箇所に達するのにかかる時間を短縮し、その結果、ドアインナーパネル5全体の成形時間を短縮できる。
また、キャビティC内における第4ゲート105fより下方のサイドフレーム部39対応箇所、及びダンパー取付用ボルト孔41対応箇所周りで、第4ゲート105fにより射出された熱可塑性樹脂Rによりサイドフレーム部39の長手方向に沿う方向への熱可塑性樹脂Rの流れが強められるので、第4ゲート105fより下方のサイドフレーム部39及びダンパー取付用ボルト孔41周りの繊維補強材Gの長手方向を確実に上下方向に配向させ、ヒンジ取付用ボルト孔37とダンパー取付用ボルト孔41との間のドアインナーパネル5の剛性を確実に高めることができる。
(実施形態3)
図9は、本発明の実施形態3に係る成形装置101を示す。本実施形態3では、ダンパー取付用ボルト孔41が、両サイドフレーム部39延長上のドアインナーパネル下半部29ではなく、両サイドフレーム部39の幅方向外側寄りにそれぞれ一対ずつ形成される。本実施形態3では、ゲート105eがダンパー取付用ボルト孔41よりも下方に位置しているので、請求項における第3ゲートに属する。その他のドアインナーパネル5の構成及び成形方法、及び成形装置101の構成は、実施形態1と同じであるので、同一の構成箇所には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
したがって、本実施形態3によれば、ダンパー取付用ボルト孔41を両サイドフレーム部39延長上のドアインナーパネル下半部29に形成する場合に比べ、キャビティC内でダンパー取付用ボルト孔41に対応する箇所が第1ゲート105b及び第2ゲート105cに近いので、第1ゲート105b及び第2ゲート105cの個数及びこれら第1ゲート105b及び第2ゲート105cによる熱可塑性樹脂Rの射出量を比較的少なくしても、第1ゲート105b及び第2ゲート105cにより射出された熱可塑性樹脂RをキャビティC内でダンパー取付用ボルト孔41に対応する箇所に到達させることができる。
なお、上記実施形態1〜3では、固定型105の成形面105aにおける上側フレーム部35対応箇所の外縁に1つの第1ゲート105b、内縁に1つ又は2つの第2ゲート105cを設けたが、第1ゲート105b及び第2ゲート105cの個数はこれらの例に限らない。
また、上記実施形態1〜3では、ドアアウターパネル9を上側パネル11と下側パネル13とウインドガラス17とで構成したが、ドアアウターパネル9の上側パネル11と下側パネル13とをウインド部を含めて樹脂で一体に構成してもよい。
また、上記実施形態1〜3では、固定型105の成形面105aがドアインナーパネル5の表面(車体3前側の面)を成形し、可動型107の成形面107aがドアインナーパネル5の裏面(車体3後側の面)を成形するようにしたが、反対に、固定型105の成形面105aがドアインナーパネル5の裏面(車体3後側の面)を成形し、可動型107の成形面107aがドアインナーパネル5の表面(車体3前側の面)を成形するようにしてもよい。
本発明は、ドアアウターパネルとで車両用バックドアを構成するドアインナーパネルを成形する成形装置、及び車両用バックドアとして有用である。
1 バックドア
5 ドアインナーパネル
9 ドアアウターパネル
27 ドアインナーパネル上半部
29 ドアインナーパネル下半部
31 開口部
35 上側フレーム部
37 ヒンジ取付用ボルト孔(ヒンジ取付部)
39 サイドフレーム部
41 ダンパー取付用ボルト孔(ダンパー取付部)
49 補強部材
101 成形装置
105 固定型
105a 成形面
105b 第1ゲート
105c 第2ゲート
105d,105e 第3ゲート
105f 第4ゲート
107 可動型
107a 成形面
137 制御部
B 境界
C キャビティ
G 繊維補強材
R 熱可塑性樹脂

Claims (4)

  1. 窓用開口部(31)を有するドアインナーパネル上半部(27)と、該ドアインナーパネル上半部(27)に一体に連続するドアインナーパネル下半部(29)とからなり、上記開口部(31)の車幅方向に延びる上側フレーム部(35)の両端寄りにヒンジ取付部(37)がそれぞれ設けられているとともに、上記開口部(31)の上下方向に延びる両サイドフレーム部(39)又は該両サイドフレーム部(39)延長線上の上記ドアインナーパネル下半部(29)にダンパー取付部(41)がそれぞれ設けられ、上記ヒンジ取付部(37)とダンパー取付部(41)とに跨がるように板状の補強部材(49)が取り付けられた状態でドアアウターパネル(9)とで車両用バックドア(1)を構成するドアインナーパネル(5)を成形する成形装置であって、
    上記ドアインナーパネル(5)表裏面の一方を成形する成形面(105a)を有し、該成形面(105a)における上側フレーム部(35)成形箇所の長手方向中程の外縁に第1ゲート(105b)が形成されているとともに、上記成形面(105a)における上側フレーム部(35)成形箇所の長手方向中程の内縁で上記第1ゲート(105b)又はその近傍に対向するように第2ゲート(105c)が形成され、かつ上記成形面(105a)における上記ダンパー取付部(41)よりも下方のドアインナーパネル下半部(29)に対応する箇所に第3ゲート(105d,105e)が形成された固定型(105)と、
    上記ドアインナーパネル(5)の表裏面の他方を成形する成形面(107a)を有する可動型(107)と、
    上記固定型(105)と可動型(107)とを型締めして両者間にキャビティ(C)を形成した状態で、上記第1ゲート(105b)及び第2ゲート(105c)による繊維補強材(G)を含有する熱可塑性樹脂(R)の射出が同時に開始され、かつ上記第1ゲート(105b)及び第2ゲート(105c)により射出された上記熱可塑性樹脂(R)が上記キャビティ(C)内で上記ダンパー取付部(41)に対応する箇所に達するように、上記固定型(105)の各ゲート(105b〜105f)から上記熱可塑性樹脂(R)を射出するタイミングを制御する制御部(137)とを備えていることを特徴とする車両用バックドアのドアインナーパネルの成形装置。
  2. 請求項1に記載の車両用バックドアのドアインナーパネルの成形装置において、
    上記第2ゲート(105c)は、上記第1ゲート(105b)よりも多く形成されていることを特徴とする車両用バックドアのドアインナーパネルの成形装置。
  3. 請求項1又は2に記載の車両用バックドアのドアインナーパネルの成形装置において、
    上記固定型(105)の成形面(105a)におけるダンパー取付部(41)より上方の両サイドフレーム部(39)成形箇所には、第4ゲート(105f)がそれぞれ形成され、
    上記制御部(137)は、上記第4ゲート(105f)により射出された熱可塑性樹脂(R)が、上記第1ゲート(105b)及び第2ゲート(105c)により射出された熱可塑性樹脂(R)に合流して上記第1ゲート(105b)及び第2ゲート(105c)により射出された熱可塑性樹脂(R)の流れ方向と同方向に流れるように、上記固定型(105)の各ゲート(105b〜105f)から熱可塑性樹脂(R)を射出するタイミングを制御することを特徴とする車両用バックドアのドアインナーパネルの成形装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の車両用バックドアのドアインナーパネルの成形装置により成形されたドアインナーパネル(5)と、
    ドアアウターパネル(9)とで構成され、
    上記ドアインナーパネル(5)には、板状の補強部材(49)が上記ヒンジ取付部(37)とダンパー取付部(41)とに跨るように取り付けられ、
    上記ドアインナーパネル(5)の上側フレーム部(35)におけるヒンジ取付部(37)間の幅方向中途部には、上記第1ゲート(105b)から射出された熱可塑性樹脂(R)と第2ゲート(105c)から射出された熱可塑性樹脂(R)との境界(B)が車幅方向に沿って形成され、
    上記熱可塑性樹脂(R)に含有される繊維補強材(G)の長手方向は、上記上側フレーム部(35)では、第1ゲート(105b)及び第2ゲート(105c)の車幅方向外側で車幅方向に配向し、上記両サイドフレーム部(39)では、上下方向に配向していることを特徴とする車両用バックドア。
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