JP2002067095A - 長繊維含有樹脂成形方法及びその成形品 - Google Patents
長繊維含有樹脂成形方法及びその成形品Info
- Publication number
- JP2002067095A JP2002067095A JP2000257982A JP2000257982A JP2002067095A JP 2002067095 A JP2002067095 A JP 2002067095A JP 2000257982 A JP2000257982 A JP 2000257982A JP 2000257982 A JP2000257982 A JP 2000257982A JP 2002067095 A JP2002067095 A JP 2002067095A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- resin
- molding
- gate
- long fibers
- long
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
繊維含有樹脂成形品を得る。 【解決手段】 本発明の長繊維含有樹脂成形方法及びそ
の成形品は、成形樹脂として長繊維含有樹脂を用い、こ
れを多点バルブゲートG1〜G4を使用したリレーゲー
ト方式により樹脂成形するものである。長繊維として
は、長さ5〜15mm程のガラス繊維又はカーボン繊維が
好適であり、これを約10〜50重量%程成形樹脂材料
に入れて混練して使用する。
Description
いた長繊維含有樹脂成形品の成形方法及びその方法によ
って得られた長繊維含有樹脂成形品に関する。
合、多点ゲートを1度に開いて樹脂成形を行うと、樹脂
合流部にウエルド部が形成され、その結果ウエルド部強
度の悪化、外観の悪化などの問題が生じていた。このウ
エルド部対策の従来技術として、樹脂射出とゲートの開
閉のタイミングを制御してウエルド部を無くすリレーゲ
ートという樹脂成形方法がある。これは、多点バルブゲ
ートを用いて、まず第1のバルブゲートを開き成形型内
に成形樹脂を充填し、その成形樹脂が第2のバルブゲー
トを通過してから第2のバルブゲートを開くことによ
り、成形樹脂の合流部を無くすというやり方で、このタ
イミング制御を第3のバルブゲート、第4のバルブゲー
トと次々に続けていく方法である。しかしながら、この
方法では、最初に開いたバルブゲート付近に、成形樹脂
の収縮分を補充するための保圧がかけられないために、
ヒケが発生してしまうという問題があった。
無くすためのリレーゲートによる成形において、このヒ
ケが発生する問題点は、リレーゲートでは、初期に開放
したゲート部に十分な保圧がかけられないために、通常
の成形樹脂では収縮が大きくなってしまうことに起因し
ている。そこで、本発明の目的は、ウエルド部がなく、
しかもヒケも無い長繊維含有樹脂成形品の成形方法及び
その成形品を提供することである。
決するための手段として、特許請求の範囲の各請求項に
記載の長繊維含有樹脂成形方法及びその成形品を提供す
る。請求項1に記載の長繊維含有樹脂成形方法は、成形
樹脂として長繊維含有樹脂を使用し、多点バルブゲート
を用いたリレーゲート方式で樹脂成形を行うものであ
り、これにより、ウエルド部がなくかつヒケも無い、外
観のきれいな樹脂成形品が得られる。
は、長繊維としてガラス繊維又はカーボン繊維に特定し
たものであり、これにより一層高強度の樹脂成形を得る
ことができる。請求項3に記載の長繊維含有樹脂成形品
は、請求項1又は2の方法の発明を物の発明にしたもの
で、その作用効果は、前記と同様である。
施の形態の長繊維含有樹脂成形方法及びその成形品につ
いて説明する。本発明の長繊維含有樹脂成形方法は、樹
脂成形法として既に公知であるリレーゲート方式を使用
する。図1は、リレーゲート方式を使用した樹脂充填の
それぞれの段階の充填状況を説明する図である。符号1
は、図示しない上型と下型を型締めすることによって形
成されるキャビティを示しており、この実施例では、断
面長方形状をしている。G1〜G4は、キャビティ1へ
の成形樹脂2の射出口となるゲートを示しており、本実
施例では、4つのゲートがほぼ等間隔で直線状に設けら
れている。
置するゲートG1を開放して、キャビティ1内に溶融し
た成形樹脂を射出する。この場合、ゲートG2,G3,
G4は閉鎖状態にある。溶融樹脂が下流側に流れて、そ
のメルトフロント(溶融樹脂の先端)がゲートG1に隣
接するゲートG2の直下を通過した時点で、シーケンス
IIに移行し、ゲートG2を開放し、ゲートG1を閉鎖す
る。ゲートG3,G4は依然として閉鎖状態にある。ゲ
ートG2から溶融した成形樹脂が射出されるようにな
り、これが下流側に流れてそのメルトフロントがゲート
G3を通過した時点で、シーケンスIII に移行し、ゲー
トG3を開放し、ゲートG2を閉鎖する。この場合、ゲ
ートG1とG4も閉鎖状態にある。同様にしてゲートG
3から射出された溶融成形樹脂が下流側に流れて、その
メルトフロントがゲートG4を通過した時点で、シーケ
ンスIVに移行し、ゲートG4を開放し、ゲートG3を閉
鎖する。なお、ゲートG1,G2は閉鎖状態にある。ゲ
ートG4から溶融した成形樹脂が射出しキャビティ1内
に十分に充填された時点で、シーケンスVに移行し、ゲ
ートG4部に十分な保圧をかけた後に、ゲートG4を閉
鎖する。冷却後に型を開放して樹脂成形品を取り出す。
方式による樹脂成形方法の成形樹脂の材料として、長繊
維を含有した樹脂材料を使用している。この材料は、予
め溶融した樹脂中に長繊維を投入して混練したものであ
り、長繊維の混合率で10〜50重量%程の材料を使用
する。この場合、長繊維とは長さ約5〜15mm程の繊維
である。好適には長繊維としてガラス繊維又はカーボン
繊維を使用するが、金属繊維や樹脂繊維等も可能であ
る。また成形樹脂の充填速度も、比較的に遅くした方が
好適である。本発明は、このように長繊維含有樹脂を成
形樹脂として使用し、リレーゲート方式による樹脂成形
方法を用いることで、成形樹脂の合流部で発生するウエ
ルド部の発生もなく、かつ樹脂収縮によるヒケの発生も
ない長繊維含有樹脂成形品が得られるものである。
ルブゲートとを組み合わせることで、成形樹脂を流す距
離が短く、長繊維が折れたりすることが無く、しかも長
繊維含有樹脂には、スプリングバックといわれている成
形品の内部で長繊維が立つ現象があり、この結果、通常
の成形樹脂材料に比較して、充填後の保圧を十分にかけ
なくても、ヒケが無い成形品が得られるものである。ま
た、リレーゲート方式を採用しているので樹脂の合流部
が無く、ウエルド部が発生せず、高強度で外観の良い成
形品が得られる。
有樹脂成形方法の各段階での成形樹脂の充填状況を説明
する図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 成形樹脂として長繊維を含有した樹脂材
料を使用し、最初に多点バルブゲートの最上流側のゲー
トを開いて成形樹脂を射出し、この射出された成形樹脂
が隣接する下流側のゲートを通過した時点で、該下流側
のゲートを開いて成形樹脂を射出するというリレー方式
で、多点バルブゲートを順次開いて成形樹脂を充填する
ことを特徴とする長繊維含有樹脂成形方法。 - 【請求項2】 前記長繊維がガラス繊維又はカーボン繊
維であることを特徴とする請求項1に記載の長繊維含有
樹脂成形方法。 - 【請求項3】 請求項1又は2に記載の長繊維含有樹脂
成形方法によって樹脂成形されたウエルド部及びヒケの
ないことを特徴とする長繊維含有樹脂成形品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000257982A JP2002067095A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 長繊維含有樹脂成形方法及びその成形品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000257982A JP2002067095A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 長繊維含有樹脂成形方法及びその成形品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002067095A true JP2002067095A (ja) | 2002-03-05 |
Family
ID=18746357
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000257982A Pending JP2002067095A (ja) | 2000-08-28 | 2000-08-28 | 長繊維含有樹脂成形方法及びその成形品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2002067095A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006224499A (ja) * | 2005-02-18 | 2006-08-31 | Hirotec Corp | 射出成形機およびその射出成形方法 |
JP2013230723A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Daikyonishikawa Corp | 車両用バックドアのドアインナーパネルの成形装置、及び車両用バックドア |
CN105459320A (zh) * | 2014-08-08 | 2016-04-06 | 曾昆南 | 复合长纤维制品制成方法 |
JP2016107517A (ja) * | 2014-12-05 | 2016-06-20 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 浴室用平面部材の射出成形方法 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50121062U (ja) * | 1974-03-22 | 1975-10-03 | ||
JPH05285990A (ja) * | 1992-04-09 | 1993-11-02 | Polyplastics Co | 射出成形用金型、射出成形方法及び射出成形品 |
JPH0664002A (ja) * | 1992-08-25 | 1994-03-08 | Honda Motor Co Ltd | 射出成形方法及び射出成形装置 |
JPH0691707A (ja) * | 1992-09-11 | 1994-04-05 | Fuji Electric Co Ltd | 長繊維強化プラスチック射出成形品 |
JPH0857904A (ja) * | 1994-08-28 | 1996-03-05 | Inoac Corp | 射出成形品の製造方法 |
JPH0957794A (ja) * | 1995-08-22 | 1997-03-04 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 射出圧縮成形方法 |
JPH11348078A (ja) * | 1998-06-09 | 1999-12-21 | Tohoku Munekata Co Ltd | 多点ゲート方式で製品を射出成形する方法及びこの方法に用いられる射出成形用金型 |
JP2000094491A (ja) * | 1998-09-25 | 2000-04-04 | Tohoku Munekata Co Ltd | 射出成形方法 |
-
2000
- 2000-08-28 JP JP2000257982A patent/JP2002067095A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS50121062U (ja) * | 1974-03-22 | 1975-10-03 | ||
JPH05285990A (ja) * | 1992-04-09 | 1993-11-02 | Polyplastics Co | 射出成形用金型、射出成形方法及び射出成形品 |
JPH0664002A (ja) * | 1992-08-25 | 1994-03-08 | Honda Motor Co Ltd | 射出成形方法及び射出成形装置 |
JPH0691707A (ja) * | 1992-09-11 | 1994-04-05 | Fuji Electric Co Ltd | 長繊維強化プラスチック射出成形品 |
JPH0857904A (ja) * | 1994-08-28 | 1996-03-05 | Inoac Corp | 射出成形品の製造方法 |
JPH0957794A (ja) * | 1995-08-22 | 1997-03-04 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 射出圧縮成形方法 |
JPH11348078A (ja) * | 1998-06-09 | 1999-12-21 | Tohoku Munekata Co Ltd | 多点ゲート方式で製品を射出成形する方法及びこの方法に用いられる射出成形用金型 |
JP2000094491A (ja) * | 1998-09-25 | 2000-04-04 | Tohoku Munekata Co Ltd | 射出成形方法 |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006224499A (ja) * | 2005-02-18 | 2006-08-31 | Hirotec Corp | 射出成形機およびその射出成形方法 |
JP2013230723A (ja) * | 2012-04-27 | 2013-11-14 | Daikyonishikawa Corp | 車両用バックドアのドアインナーパネルの成形装置、及び車両用バックドア |
CN105459320A (zh) * | 2014-08-08 | 2016-04-06 | 曾昆南 | 复合长纤维制品制成方法 |
JP2016107517A (ja) * | 2014-12-05 | 2016-06-20 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 浴室用平面部材の射出成形方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2708971B2 (ja) | 射出成形方法および射出成形用金型並びに射出成形品 | |
AU628432B2 (en) | Method of making a slider for use in a slide fastener | |
JP2002067095A (ja) | 長繊維含有樹脂成形方法及びその成形品 | |
JP3129594B2 (ja) | 射出成形金型 | |
JP2955798B2 (ja) | 射出成形方法 | |
JP2000094491A (ja) | 射出成形方法 | |
JP2962926B2 (ja) | ウエルド強度改善射出成形方法 | |
JPH05192961A (ja) | 射出二層成形方法及びその金型 | |
JP2002127190A (ja) | 射出成形方法及び射出成形用金型 | |
JPH0752199A (ja) | ウエルドマークの位置制御方法 | |
JPH03288609A (ja) | 射出成形方法 | |
JP2007283497A (ja) | 金型、樹脂製品成形方法及び樹脂製品 | |
CN108819120A (zh) | 一种用于注塑水箱的进胶装置以及进胶方法 | |
JP3752778B2 (ja) | 中空射出成形装置 | |
CN105269767B (zh) | 用于注塑机的锁模单元 | |
JPH03142207A (ja) | 射出成形法 | |
JP2002172659A (ja) | 車両前部構造体の製造方法 | |
JP2002530221A (ja) | 射出成形方法および射出成形用金型 | |
JP4553533B2 (ja) | 射出成形品の射出成形方法 | |
JPH02206518A (ja) | プラスチック成形品の成形方法 | |
JP4169527B2 (ja) | 複合樹脂製品の製造方法 | |
JPH0740373A (ja) | バンパーフェイシアの成形方法 | |
JPH05104582A (ja) | 射出成形機用金型 | |
Goodship | Interfacial instabilities: implications for multi-material moulding | |
JP2004050658A (ja) | 射出成形品の製造方法および製造装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20061116 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20081121 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20081202 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090130 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20090303 |