JPH11348078A - 多点ゲート方式で製品を射出成形する方法及びこの方法に用いられる射出成形用金型 - Google Patents
多点ゲート方式で製品を射出成形する方法及びこの方法に用いられる射出成形用金型Info
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- JPH11348078A JPH11348078A JP16013898A JP16013898A JPH11348078A JP H11348078 A JPH11348078 A JP H11348078A JP 16013898 A JP16013898 A JP 16013898A JP 16013898 A JP16013898 A JP 16013898A JP H11348078 A JPH11348078 A JP H11348078A
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- B29—WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
- B29C—SHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
- B29C45/00—Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
- B29C45/0025—Preventing defects on the moulded article, e.g. weld lines, shrinkage marks
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- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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- B29C45/0025—Preventing defects on the moulded article, e.g. weld lines, shrinkage marks
- B29C2045/0032—Preventing defects on the moulded article, e.g. weld lines, shrinkage marks sequential injection from multiple gates, e.g. to avoid weld lines
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【技術課題】 多点ゲート方式において、製品にウェル
ドライン、焼け、シルバー等を発生させないようにす
る。 【解決手段】 金型のランナー３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄ
部にバルブ４、５、６、７を挿入し、コントローラによ
り、先ずバルブ４を開いて樹脂をキャビティ１内に注入
し、この樹脂の流頭がバルブ５が組み込まれたランナー
３ｂのゲートを通過したときにバルブ５を開き、バルブ
４を閉じ、以下同一のタイミングで順次バルブを制御し
ながら成形を行う。
ドライン、焼け、シルバー等を発生させないようにす
る。 【解決手段】 金型のランナー３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄ
部にバルブ４、５、６、７を挿入し、コントローラによ
り、先ずバルブ４を開いて樹脂をキャビティ１内に注入
し、この樹脂の流頭がバルブ５が組み込まれたランナー
３ｂのゲートを通過したときにバルブ５を開き、バルブ
４を閉じ、以下同一のタイミングで順次バルブを制御し
ながら成形を行う。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、多点ゲート方式で
製品を射出成形する方法及びこの方法に用いられる射出
成形用金型に関する。
製品を射出成形する方法及びこの方法に用いられる射出
成形用金型に関する。
【０００２】
【従来の技術】一般に、ＴＶキャビネットやコンピュー
タディスプレイ及び自動車のバンパーなど、その大きさ
に対して比較的肉厚が薄く、大型の樹脂成形品を射出成
形にて成形する場合、その成形品に対応するキャビティ
には、成形品末端まで樹脂を注入するために複数個のゲ
ート部を設けており、これを一般に多点ゲート方式と呼
んでいる。
タディスプレイ及び自動車のバンパーなど、その大きさ
に対して比較的肉厚が薄く、大型の樹脂成形品を射出成
形にて成形する場合、その成形品に対応するキャビティ
には、成形品末端まで樹脂を注入するために複数個のゲ
ート部を設けており、これを一般に多点ゲート方式と呼
んでいる。
【０００３】このような多点ゲート方式の場合、従来
は、複数個のゲート部から樹脂を同時に注入するため、
各樹脂の合流点において樹脂の衝突と干渉に基づいてウ
ェルドラインが発生する。このウェルドラインは製品外
観を損ねるため、製品の表面に塗装を施して、外観上見
えなくするか、又は目立たないようにしている。
は、複数個のゲート部から樹脂を同時に注入するため、
各樹脂の合流点において樹脂の衝突と干渉に基づいてウ
ェルドラインが発生する。このウェルドラインは製品外
観を損ねるため、製品の表面に塗装を施して、外観上見
えなくするか、又は目立たないようにしている。
【０００４】また、ウェルドラインは、樹脂と樹脂の密
着強度が低下することから、製品強度を低下させる問題
がある。これを防ぐために、例えば特開平６−６４００
２号公報には、ゲート部に開閉機構を挿入し、この開閉
機構を直接時間差を設けて開閉することにより、ウェル
ドラインを発生させないようにした成形法が開示されて
いる。
着強度が低下することから、製品強度を低下させる問題
がある。これを防ぐために、例えば特開平６−６４００
２号公報には、ゲート部に開閉機構を挿入し、この開閉
機構を直接時間差を設けて開閉することにより、ウェル
ドラインを発生させないようにした成形法が開示されて
いる。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記発明にお
いては、ゲート部に挿入した開閉機構部により、大きな
圧力損失が生じて樹脂温度が急激に上昇して樹脂が劣化
したり変色する、所謂焼け及び製品表面を剥離させる花
火状のムラ（以下「シルバー」という）が現れることが
多い。
いては、ゲート部に挿入した開閉機構部により、大きな
圧力損失が生じて樹脂温度が急激に上昇して樹脂が劣化
したり変色する、所謂焼け及び製品表面を剥離させる花
火状のムラ（以下「シルバー」という）が現れることが
多い。
【０００６】本発明は、こうしたゲート部においての開
閉ではなく、ランナー部の開閉によって、圧力損失を小
さくし、急激な樹脂温度の上昇による焼け及びシルバー
などを発生させない射出成形方法及びこの方法に用いら
れる射出成形用金型を提供するのが目的である。
閉ではなく、ランナー部の開閉によって、圧力損失を小
さくし、急激な樹脂温度の上昇による焼け及びシルバー
などを発生させない射出成形方法及びこの方法に用いら
れる射出成形用金型を提供するのが目的である。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するため、鋭意研究を重ねた結果、次に説明する
射出成形法とこの射出成形用金型を用いることによっ
て、ウェルドライン、焼け、シルバー等を有効に防止で
きることが判った。
を達成するため、鋭意研究を重ねた結果、次に説明する
射出成形法とこの射出成形用金型を用いることによっ
て、ウェルドライン、焼け、シルバー等を有効に防止で
きることが判った。
【０００８】先ず、請求項１に記載の発明の場合には、
射出成形法において、多点ゲート方式で製品を射出成形
する際、各ランナー部に樹脂の注入タイミング制御手段
を設けて先ず単一のゲートから樹脂をキャビティ内に注
入すると共に、前記注入中のゲートの直近のゲートを樹
脂の流頭が通過したのちにこの直近のゲートを開いて樹
脂の注入を開始した後、先のゲートを閉じ、以下同一の
手順で樹脂を注入することにより、製品にウェルドライ
ン、焼け、ムラ、シルバー等の発生を防止するものであ
る。
射出成形法において、多点ゲート方式で製品を射出成形
する際、各ランナー部に樹脂の注入タイミング制御手段
を設けて先ず単一のゲートから樹脂をキャビティ内に注
入すると共に、前記注入中のゲートの直近のゲートを樹
脂の流頭が通過したのちにこの直近のゲートを開いて樹
脂の注入を開始した後、先のゲートを閉じ、以下同一の
手順で樹脂を注入することにより、製品にウェルドライ
ン、焼け、ムラ、シルバー等の発生を防止するものであ
る。
【０００９】次に、請求項２に記載の発明の場合には、
射出成形用金型において、多点ゲート方式で製品を射出
成形する金型において、各ランナー部に樹脂の注入タイ
ミング制御手段を設けたこと、前記制御手段を制御して
先ず単一のゲートから樹脂をキャビティ内に注入すると
共に、前記注入中のゲートの直近のゲートを樹脂の流頭
が通過したのちにこの直近のゲートを開いて樹脂の注入
を開始した後、先のゲートを閉じ、以下同一の手順で樹
脂の注入を制御するコントローラを設け、この金型を用
いて成形することにより、製品にウェルドライン、焼
け、ムラ、シルバー等の発生を防止するの発生を防止す
るものである。
射出成形用金型において、多点ゲート方式で製品を射出
成形する金型において、各ランナー部に樹脂の注入タイ
ミング制御手段を設けたこと、前記制御手段を制御して
先ず単一のゲートから樹脂をキャビティ内に注入すると
共に、前記注入中のゲートの直近のゲートを樹脂の流頭
が通過したのちにこの直近のゲートを開いて樹脂の注入
を開始した後、先のゲートを閉じ、以下同一の手順で樹
脂の注入を制御するコントローラを設け、この金型を用
いて成形することにより、製品にウェルドライン、焼
け、ムラ、シルバー等の発生を防止するの発生を防止す
るものである。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下、図１に基づいて請求項１、
２に記載の本発明の実施の形態を詳述する。符号の１は
キャビティ、２はスプルー、３、３ａ、３ｂ、３ｃ、３
ｄはスプルー２から分岐されてキャビティ１に至るラン
ナー、４、５、６、７は前記ランナー３ａ、３ｂ、３
ｃ、３ｄ内に夫々挿入された樹脂の制御手段の一例とし
てのバルブであって、４は第１バルブ、５は第２バル
ブ、６は第３バルブ、７は第４バルブである。
２に記載の本発明の実施の形態を詳述する。符号の１は
キャビティ、２はスプルー、３、３ａ、３ｂ、３ｃ、３
ｄはスプルー２から分岐されてキャビティ１に至るラン
ナー、４、５、６、７は前記ランナー３ａ、３ｂ、３
ｃ、３ｄ内に夫々挿入された樹脂の制御手段の一例とし
てのバルブであって、４は第１バルブ、５は第２バル
ブ、６は第３バルブ、７は第４バルブである。
【００１１】上記金型を用いて行う射出成形方法を次に
説明する。先ず、金型を閉じ、スプルー２から樹脂を供
給する。この時、先ず第１バルブ４のみを開き、他のバ
ルブは閉じておく。この結果、樹脂は第１バルブ４が挿
入されたランナー３ａからキャビティ１内に注入され
る。次に、直近の第２バルブ５のゲートを樹脂の流頭が
通過した直後に、第２バルブ５を開き、第２バルブ５が
挿入されたランナー３ｂからキャビティ１内に樹脂を注
入する。このとき、第１バルブ４を閉じる。
説明する。先ず、金型を閉じ、スプルー２から樹脂を供
給する。この時、先ず第１バルブ４のみを開き、他のバ
ルブは閉じておく。この結果、樹脂は第１バルブ４が挿
入されたランナー３ａからキャビティ１内に注入され
る。次に、直近の第２バルブ５のゲートを樹脂の流頭が
通過した直後に、第２バルブ５を開き、第２バルブ５が
挿入されたランナー３ｂからキャビティ１内に樹脂を注
入する。このとき、第１バルブ４を閉じる。
【００１２】こうして、順に、第３バルブ６を開き、第
２バルブ５を閉じ、次に、第４バルブ７を開き、第３バ
ルブ６を閉じて樹脂をキャビティ１内に注入し、製品を
成形する。以上の各バルブ操作は、コントローラ（図示
せず）により自動で行う。なお、ランナー（ゲート）が
実施例以上に増加した場合も、バルブの操作はすべて順
番に行われる。又、樹脂の注入は、端のランナー３ａか
らとは限らず、３ｂから開始してもよい。このときのバ
ルブの開閉のタイミングは、樹脂の流頭がランナー３ａ
及び３ｃを通過したときにバルブ３ａ、３ｃを開き、ラ
ンナー３ｄを流頭が通過したときにバルブ３ｃを閉じ
る。このように、各バルブ制御は、どのバルブから樹脂
が注入された場合でも、直近のものから順番にその開閉
のタイミングを制御する。この結果、同時に多点ゲート
から樹脂をキャビティ１内に注入すると、樹脂同士の衝
突及び、それに伴うウェルドラインが発生しない。
２バルブ５を閉じ、次に、第４バルブ７を開き、第３バ
ルブ６を閉じて樹脂をキャビティ１内に注入し、製品を
成形する。以上の各バルブ操作は、コントローラ（図示
せず）により自動で行う。なお、ランナー（ゲート）が
実施例以上に増加した場合も、バルブの操作はすべて順
番に行われる。又、樹脂の注入は、端のランナー３ａか
らとは限らず、３ｂから開始してもよい。このときのバ
ルブの開閉のタイミングは、樹脂の流頭がランナー３ａ
及び３ｃを通過したときにバルブ３ａ、３ｃを開き、ラ
ンナー３ｄを流頭が通過したときにバルブ３ｃを閉じ
る。このように、各バルブ制御は、どのバルブから樹脂
が注入された場合でも、直近のものから順番にその開閉
のタイミングを制御する。この結果、同時に多点ゲート
から樹脂をキャビティ１内に注入すると、樹脂同士の衝
突及び、それに伴うウェルドラインが発生しない。
【００１３】本発明においては、ランナー３ａ、３ｂ、
３ｃ、３ｄ部に各バルブ４、５、６、７を挿入し、従来
のようにゲート部に開閉機構を挿入しないため、このゲ
ート部において圧力損失がなくなり、よって樹脂の焼
け、シルバーが発生しにくい。
３ｃ、３ｄ部に各バルブ４、５、６、７を挿入し、従来
のようにゲート部に開閉機構を挿入しないため、このゲ
ート部において圧力損失がなくなり、よって樹脂の焼
け、シルバーが発生しにくい。
【００１４】又は、従来のゲート部に開閉機構を挿入し
た方式の場合、成形待機時間中に夫々のゲート部のホッ
トチップによって加熱され続けるため、樹脂の焼けが大
きかったが、本発明においてはこの焼けを発生しない。
又、従来のゲート部に開閉機構を挿入した方式に比較し
て、本発明においては、ランナー部にバルブを設けて開
閉動作をすることにより、樹脂の流れをコントロールし
やすくなる。
た方式の場合、成形待機時間中に夫々のゲート部のホッ
トチップによって加熱され続けるため、樹脂の焼けが大
きかったが、本発明においてはこの焼けを発生しない。
又、従来のゲート部に開閉機構を挿入した方式に比較し
て、本発明においては、ランナー部にバルブを設けて開
閉動作をすることにより、樹脂の流れをコントロールし
やすくなる。
【００１５】更には、本発明においては、例えば、分解
した材料を製品に直接注入するのではなく、他の注入箇
所（以下「コールドスラグウェル」という）を容易に設
置することができ、分解した材料を、コールドスラグウ
ェルに注入することにより、製品部へ分解した材料が注
入されるのを防止することができる。このことからもラ
ンナー部で樹脂の注入を制御するのが望ましい。
した材料を製品に直接注入するのではなく、他の注入箇
所（以下「コールドスラグウェル」という）を容易に設
置することができ、分解した材料を、コールドスラグウ
ェルに注入することにより、製品部へ分解した材料が注
入されるのを防止することができる。このことからもラ
ンナー部で樹脂の注入を制御するのが望ましい。
【００１６】なお、本発明において、各バルブの開閉の
タイミングは、あらかじめ実験等により求めた時間で制
御しているが、樹脂の流頭を検出するセンサからの信号
に基づいて制御することもできる。
タイミングは、あらかじめ実験等により求めた時間で制
御しているが、樹脂の流頭を検出するセンサからの信号
に基づいて制御することもできる。
【００１７】以上の説明から明らかなように、本発明に
よる成形方法と金型によれば、複数のランナー部分から
順に樹脂を供給するように流れを制御し、あらかじめ決
めた注入順位にしたがって射出成形するため、ウェルド
ラインが発生しにくく、なおかつ樹脂の劣化や焼け、シ
ルバーのない製品を得ることができる。
よる成形方法と金型によれば、複数のランナー部分から
順に樹脂を供給するように流れを制御し、あらかじめ決
めた注入順位にしたがって射出成形するため、ウェルド
ラインが発生しにくく、なおかつ樹脂の劣化や焼け、シ
ルバーのない製品を得ることができる。
【００１８】
【実施例１】図１に示すキャビティ形状の製品を得るた
めに、表１に示す成形条件を射出成形機（東芝機械株式
会社製：ＩＳＬ１６００／４５０）に適用しながらポリ
スチレン（出光石油化学株式会社製：ＮＳ２８１）を使
用して成形した。このとき、第１バルブ４を開いた後、
２．０秒後に第２バルブ５を開き、第１バルブ４を閉じ
た。更に、２．０秒後に第３バルブ６を開き、第２バル
ブ５を閉じ、更に２．０秒後、第３バルブ６を閉じ、第
４バルブ７を開いた。第４バルブ７を開いたままで保圧
７７０ｋｇ／ｃｍ2 を１０秒間かけ、このまま３５秒間
冷却した。この結果、製品にウェルドラインの発生は見
当たらなかった。 （以下余白）
めに、表１に示す成形条件を射出成形機（東芝機械株式
会社製：ＩＳＬ１６００／４５０）に適用しながらポリ
スチレン（出光石油化学株式会社製：ＮＳ２８１）を使
用して成形した。このとき、第１バルブ４を開いた後、
２．０秒後に第２バルブ５を開き、第１バルブ４を閉じ
た。更に、２．０秒後に第３バルブ６を開き、第２バル
ブ５を閉じ、更に２．０秒後、第３バルブ６を閉じ、第
４バルブ７を開いた。第４バルブ７を開いたままで保圧
７７０ｋｇ／ｃｍ2 を１０秒間かけ、このまま３５秒間
冷却した。この結果、製品にウェルドラインの発生は見
当たらなかった。 （以下余白）
【００１９】
【表１】
【００２０】
【比較例１】バルブ４からバルブ７まで、同時に開けた
状態で、実施例１と同じ装置、樹脂を用いて成形を行っ
た。この場合、図２に示すようなウェルドラインａが各
ゲートの合流点に直線状に発生した。
状態で、実施例１と同じ装置、樹脂を用いて成形を行っ
た。この場合、図２に示すようなウェルドラインａが各
ゲートの合流点に直線状に発生した。
【００２１】
【比較例２】図３に示すように、図１のバルブ４〜７を
取り外し、ホットランナーシステム（モールドマスター
株式会社製：ＤＨシステム）のホットチップ８〜１１を
ゲート部に取り付けた以外は、実施例１と全く同様の条
件で成形を行った。その結果、ウェルドラインは発生し
なかったものの、樹脂の焼けが図３においてホットチッ
プ８〜１１付近に発生した。
取り外し、ホットランナーシステム（モールドマスター
株式会社製：ＤＨシステム）のホットチップ８〜１１を
ゲート部に取り付けた以外は、実施例１と全く同様の条
件で成形を行った。その結果、ウェルドラインは発生し
なかったものの、樹脂の焼けが図３においてホットチッ
プ８〜１１付近に発生した。
【００２２】
【発明の効果】本発明は、以上のように、射出成形にお
ける多点ゲート方式において、ランナー部に樹脂の注入
を制御する手段を設け、ランナー部の樹脂の注入状態を
制御することにより、ウェルドライン、焼け、シルバー
の発生のない製品を得ることができる。この結果、塗装
でウェルドライン、焼け、シルバー等を見えないように
補修したりする必要がないと共に、ウェルドラインの発
生により、製品に割れが発生しやすくなったりすること
もないという効果が得られる。
ける多点ゲート方式において、ランナー部に樹脂の注入
を制御する手段を設け、ランナー部の樹脂の注入状態を
制御することにより、ウェルドライン、焼け、シルバー
の発生のない製品を得ることができる。この結果、塗装
でウェルドライン、焼け、シルバー等を見えないように
補修したりする必要がないと共に、ウェルドラインの発
生により、製品に割れが発生しやすくなったりすること
もないという効果が得られる。
【図１】本発明に係る射出成形方法とこれに用いられる
金型の説明図。
金型の説明図。
【図２】ランナー部のバルブを全て開放し、同時に樹脂
をキャビティ内に充填する比較例１の説明図。
をキャビティ内に充填する比較例１の説明図。
【図３】ホットランナーシステム使用金型を用いて成形
を行った比較例２の製品の説明図。
を行った比較例２の製品の説明図。
１ キャビティ ２ スプルー ３、３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄ ランナー ４ 第１バルブ ５ 第２バルブ ６ 第３バルブ ７ 第４バルブ ８ ホットチップ１ ９ ホットチップ２ １０ ホットチップ３ １１ ホットチップ４ ａ ウェルドライン ｂ 焼け
Claims (2)
- 【請求項１】 多点ゲート方式で製品を射出成形する
際、各ランナー部に樹脂の注入タイミング制御手段を設
けて先ず単一のゲートから樹脂をキャビティ内に注入す
ると共に、前記注入中のゲートの直近のゲートを樹脂の
流頭が通過したのちにこの直近のゲートを開いて樹脂の
注入を開始した後、先のゲートを閉じ、以下同一の手順
で樹脂を注入することにより、製品にウェルドライン、
焼け、ムラ、シルバーを発生させないように成形する多
点ゲート方式で製品を射出成形する方法。 - 【請求項２】 多点ゲート方式で製品を射出成形する金
型において、各ランナー部に樹脂の注入タイミング制御
手段を設けたこと、前記制御手段を制御して先ず単一の
ゲートから樹脂をキャビティ内に注入すると共に、前記
注入中のゲートの直近のゲートを樹脂の流頭が通過した
のちにこの直近のゲートを開いて樹脂の注入を開始した
後、先のゲートを閉じ、以下同一の手順で樹脂の注入を
制御するコントローラを設けたこと、を特徴とする多点
ゲート方式で製品を射出成形するための射出成形用金
型。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16013898A JPH11348078A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 多点ゲート方式で製品を射出成形する方法及びこの方法に用いられる射出成形用金型 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP16013898A JPH11348078A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 多点ゲート方式で製品を射出成形する方法及びこの方法に用いられる射出成形用金型 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11348078A true JPH11348078A (ja) | 1999-12-21 |
Family
ID=15708702
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP16013898A Pending JPH11348078A (ja) | 1998-06-09 | 1998-06-09 | 多点ゲート方式で製品を射出成形する方法及びこの方法に用いられる射出成形用金型 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11348078A (ja) |
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002067095A (ja) * | 2000-08-28 | 2002-03-05 | Denso Corp | 長繊維含有樹脂成形方法及びその成形品 |
| KR20020094537A (ko) * | 2001-06-12 | 2002-12-18 | 현대자동차주식회사 | 사출성형용 시퀀스 밸브 제어방법 |
| JP2004276528A (ja) * | 2003-03-18 | 2004-10-07 | Denso Corp | 中空成形品の成形方法およびそれに用いられる成形用金型 |
| JP2009101559A (ja) * | 2007-10-23 | 2009-05-14 | Fuiisa Kk | 多点ゲート射出成形機におけるノズルゲート開閉タイミング調整機構及び多点ゲート射出成形方法 |
-
1998
- 1998-06-09 JP JP16013898A patent/JPH11348078A/ja active Pending
Cited By (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002067095A (ja) * | 2000-08-28 | 2002-03-05 | Denso Corp | 長繊維含有樹脂成形方法及びその成形品 |
| KR20020094537A (ko) * | 2001-06-12 | 2002-12-18 | 현대자동차주식회사 | 사출성형용 시퀀스 밸브 제어방법 |
| JP2004276528A (ja) * | 2003-03-18 | 2004-10-07 | Denso Corp | 中空成形品の成形方法およびそれに用いられる成形用金型 |
| JP2009101559A (ja) * | 2007-10-23 | 2009-05-14 | Fuiisa Kk | 多点ゲート射出成形機におけるノズルゲート開閉タイミング調整機構及び多点ゲート射出成形方法 |
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Legal Events
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