JP3710605B2 - 射出成形方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術の分野】
本発明は、樹脂製品の射出成形方法に関し、特に自動車のバンパー等の比較的薄肉で大型な樹脂製品の成形に適した射出成形方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、金型内に形成されたキャビティに複数のゲートから溶融樹脂を射出注入する射出成形方法としては、先順位のゲートから射出注入された溶融樹脂の流頭が後順位のゲートを通過した後に後順位のゲートから溶融樹脂を射出注入する方法が知られている。また、このような射出成形方法において、先順位のゲートからの溶融樹脂の充填がある程度進行したときに先順位のゲートを閉じて、後順位のゲートから溶融樹脂を射出注入することが知られている。これによれば、比較的低圧で溶融樹脂を射出注入してもキャビティの端末部にまで溶融樹脂を充填することができ、金型や溶融樹脂の射出装置等の負担の軽減を図ることができる。
【0003】
しかしながら、このような従来の射出成形方法では、後順位のゲートに溶融樹脂の流頭が達した時点で先順位のゲートからの溶融樹脂の射出注入を停止するので、溶融樹脂の充填を完了したときには、先順位のゲート近傍のキャビティ内の溶融樹脂は冷却が進んでいるが、後順位のゲート近傍のキャビティ内の溶融樹脂は注入直後のため高温であり、製品の各部分に温度差が生じてしまうことになる。従って、製品全体の冷却が進むと、前記温度差により先順位のゲート近傍のキャビティ内の樹脂と後順位のゲート近傍のキャビティ内の樹脂の収縮率が異なってしまい、デフォームが発生するという不都合があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、射出成形方法の改良を目的とし、更に詳しくは複数のゲートからあらかじめ定められた順位に従って樹脂を射出注入する方法であって、デフォームの発生を防止する射出成形方法を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本発明の射出成形方法は、樹脂製品を成形するための金型内に形成されたキャビティに複数のゲートからあらかじめ定められた順位で溶融樹脂を射出注入し、先順位のゲートから前記キャビティに射出注入された溶融樹脂の流頭が後順位のゲートの位置に達した後に、該後順位のゲートから溶融樹脂を射出注入する射出成形方法において、前記後順位のゲートからの溶融樹脂の射出注入を開始してから前記キャビティへの溶融樹脂の充填が完了するまでの間に、前記先順位のゲートからの射出注入を一時停止した後に前記先順位のゲートからの射出注入を再開する行程を少なくとも1回行い、前記後順位のゲートからの射出注入を停止して前記先順位のゲートから射出注入した状態を保持したまま、溶融樹脂の充填を完了させることを特徴とする。
【0006】
本発明の射出成形方法によれば、先順位のゲートから前記キャビティに射出注入された溶融樹脂の流頭が後順位のゲートの位置に達した後に、該後順位のゲートから溶融樹脂を射出注入するので、後順位のゲートからの溶融樹脂は先順位からの溶融樹脂の内部に注入される。従って、流頭が複数発生することがなく、製品にウエルドマークの発生が防止される。
【0007】
また、前記後順位のゲートからの溶融樹脂の射出注入を開始してから前記キャビティへの溶融樹脂の充填が完了するまでの間に、前記先順位のゲートからの射出注入を一時停止する。これにより、前記後順位のゲートから比較的低圧で溶融樹脂を射出注入してもキャビティ内に溶融樹脂を充填することが可能となる。
【0008】
本発明の射出成形方法においては、前記後順位のゲートからの溶融樹脂の射出注入を開始してから前記キャビティへの溶融樹脂の充填が完了するまでの間に、前記先順位のゲートからの射出注入を一時停止した後に前記先順位のゲートからの射出注入を再開する行程を少なくとも1回行う。これによれば、まず前記先順位のゲートからの射出注入を一時停止するので、前記先順位のゲート近傍のキャビティ内の溶融樹脂の温度は徐々に低下していく。次に、前記キャビティへの溶融樹脂の充填が完了するまでの間に、前記先順位のゲートからの射出注入を再開させると、新たに射出注入された高温の溶融樹脂が前記先順位のゲート近傍のキャビティ内の溶融樹脂と混合することにより、前記先順位のゲート近傍のキャビティ内の溶融樹脂の温度が再度上昇して、前記後順位のゲート近傍のキャビティ内の溶融樹脂の温度に近づいていく。従って、樹脂製品の各部分における温度差が減少する。
【0009】
次に、前記後順位のゲートからの射出注入を停止して前記先順位のゲートから射出注入した状態を保持したまま溶融樹脂の充填を完了させる。これにより、前記先順位のゲートを一時停止したときに冷却されていた溶融樹脂に再度高温の溶融樹脂が加わり、前記先順位のゲート近傍のキャビティ内の溶融樹脂の温度が上昇して充填が完了する。このように本願発明の射出成形方法では、後順位のゲートから射出注入した状態で溶融樹脂の充填を完了させた場合に比べて先順位及び後順位の各ゲート近傍のキャビティ内の溶融樹脂の温度差が少なくなる。
【0010】
ところで、前記先順位のゲートからの射出注入を一時停止すると、前記後順位のゲートから射出注入された溶融樹脂が、前記先順位のゲート近傍に向かって進行する。ここで、その後に前記先順位のゲートからの射出注入を再開すると、前記先順位のゲート近傍に向かって進行してきた前記後順位のゲートから充填された溶融樹脂は、前記後順位のゲートの方向に向かって押し戻される。これにより、前記先順位のゲートから充填された溶融樹脂と前記後順位のゲートから充填された溶融樹脂との境界部分が混合されて、これらの溶融樹脂の境界面が不規則に変化して波状に形成される。
【0011】
このように、本発明の射出成形方法によれば、キャビティ内に射出注入された溶融樹脂を冷却したときにも各部が均等に冷却されて凝固する。また、各順位のゲートから充填された溶融樹脂の境界面が不規則に変化して波状に形成される。従って、樹脂製品のデフォームの発生が防止される。
【0012】
また、本発明の射出成形方法においては、前記先順位のゲートからの射出注入を一時停止した後に前記先順位のゲートからの射出注入を再開する行程を2回以上行っても良い。これによれば、樹脂製品の各部分における温度の調節をより細かく行うことができるので、樹脂製品の各部分における温度差をさらに減少させることができる。また、前記各順位のゲートから充填された溶融樹脂の境界面の波状の波形を多数形成できるので、前記各ゲートから充填された溶融樹脂の接触面積が増大する。従って、より樹脂製品のデフォームの発生が防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の射出成形方法の実施形態の一例を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態において使用する金型の要部の断面図、図2は図1のII−II線断面図、図3は図1のIII−III線断面図、図4は図1の金型による射出成形方法を説明するためのタイミングチャートである。
【0014】
図1乃至図3を参照して、本実施形態の射出成形において使用する金型1は、例えば自動車のバンパー等の平板状の樹脂製品(図示せず)を成形するためのものであり、その上型2と下型3との間に、成形する樹脂製品と同形状のキャビティ4が形成され、さらにこのキャビティ4の側縁部にその長手方向に延在するランナー部5が薄膜状のフィルムゲート6を介して連通して設けられている。そして、上型2には、ランナー部5に連通する複数(本実施形態では3個)の樹脂注入孔7a,7b,7cが設けられ、そのうちの一つの樹脂注入孔7aは、ランナー部5の長手方向の中央部に連通し、残りの二つの樹脂注入孔7b,7cは、樹脂注入孔7aの両側に樹脂注入孔7aから同じ間隔を存する箇所でランナー部5に連通している。
【0015】
この場合、図2に示すように、ランナー部5には、各樹脂注入孔7a〜7cに対応する箇所でフィルムゲート6と反対側に張り出した張出部5a〜5cが設けられ、各樹脂注入孔7a〜7cは、それぞれ張出部5a〜5cを介してランナー部5に連通している。
【0016】
尚、ランナー部5は、図2に示すようにフィルムゲート6よりも長く形成されている。また、各樹脂注入孔7a〜7cは、上型2に設けられている図示しないホットランナーを介して互いに連通されており、後述の射出成形に際しては、ホットランナーを介して各樹脂注入孔7a〜7cに加圧された溶融樹脂が分配・供給されるようになっている。
【0017】
各樹脂注入孔7a〜7cには、図1及び図3に示すように、その内奥側から開口端に向かって移動自在なゲートピン8が挿通されている。図3では樹脂注入孔7bのゲートピン8を示したが、他の樹脂注入孔7a,7cについても同様である。
【0018】
ゲートピン8は、図3に実線で示すようにその先端部が各樹脂注入孔7a〜7cの開口端近傍の内周面から離間した位置(開位置)と、同図仮想線示のようにその先端部の外周面が各樹脂注入孔7a〜7cの開口端近傍の内周面に摺接して樹脂注入孔7a〜7cを閉塞する位置(閉位置)との間で図示しないシリンダ等により上下に移動自在とされている。この場合、上記閉位置においては、ゲートピン8の先端は、各樹脂注入孔7a〜7c内からランナー部5の張出部5a〜5c内に若干突出するようになっている。
【0019】
ランナー部5の樹脂注入孔7b,7cに対応する箇所においては、図1及び図3に示すように、その箇所に溶融樹脂が流れてきたことを検知するためのセンサ9b,9cが下型3に設けられている。
【0020】
次に、かかる構成の金型1を用いた本実施形態の射出成形方法について説明する。以下に説明する射出成形において、樹脂注入孔7a〜7cのうち、中央の樹脂注入孔7aは1番目に溶融樹脂の注入を行う先順位の樹脂注入孔であり、その両側の樹脂注入孔7b,7cは2番目に溶融樹脂の注入を行う後順位の樹脂注入孔である。
【0021】
本実施形態においては、射出成形を開始する前には、各樹脂注入孔7a〜7cのゲートピン8はいずれも図3の仮想線示のように閉位置に移動されており、各樹脂注入孔7a〜7cは閉じられている。そして、図4に示すように射出成形を開始するとき、即ち図4のt0において、先順位のゲートのゲートピン8が図3の実線示のように開位置に移動されて樹脂注入孔7aが開けられる。
【0022】
次いで、この状態で、各樹脂注入孔7a〜7cに加圧された溶融樹脂が上型2に設けられたホットランナー(図示せず)を介して分配・供給される。この時、先順位の樹脂注入孔7aは開かれているので、樹脂注入孔7aから張出部5aを介してランナー部5に溶融樹脂が注入され、射出成形が開始される。この場合、図2に示すように樹脂注入孔7aから注入される溶融樹脂A1は、まず、ランナー部5を充填するようにその中央部から両端部側に向かってランナー部5を流れ、それに続いてランナー部5の略中央部を中心としてキャビティ4内に放射状に拡散していくようにランナー部5からフィルムゲート6を介してキャビティ4内に射出される。
【0023】
上記のように樹脂注入孔7aから注入される溶融樹脂A1がランナー部5を流れる際には、溶融樹脂A1はランナー部5の張出部5b,5cにも流れ、また、張出部5b,5cに侵入した溶融樹脂の一部は張出部5b,5cから流出して、ランナー部5の端部側に向かって流れていく。
【0024】
一方、樹脂注入孔7aから注入される溶融樹脂A1がランナー部5を流れて、その張出部5b,5cに流入・充填すると、それが、センサ9a,9bにより検知される。そして、その検知に応じて、図4のt1に示すように樹脂注入孔7b,7cのゲートピン8,8が開位置に移動されて樹脂注入孔7b,7cが開かれる。
【0025】
この時、図3に示すように、これらの樹脂注入孔7b,7cから溶融樹脂A2が先に注入された溶融樹脂A1内に注入される。この場合、ランナー部5には、その張出部5a〜5cを含めて樹脂注入孔5からの溶融樹脂A1がほぼ充填された状態であり、また、溶融樹脂A1がランナー部5からフィルムゲート6を介してキャビティ4内に流入し始める段階であるので、樹脂注入孔7b,7cから注入される溶融樹脂A2は溶融樹脂A1と融合しつつ、図2に破線の矢印で示すようにただちにフィルムゲート6を介してキャビティ4内に流入する。また、溶融樹脂A1の流頭付近の温度は、ランナー部5内を流れることにより熱が吸収されて樹脂注入孔7a近傍よりも低温になっている。ここに、樹脂注入孔7b,7cから高温の溶融樹脂A2が注入されるので、溶融樹脂A2が先に注入された溶融樹脂A1と融合してその温度も上昇し、ランナー部5、フィルムゲート6及びキャビティ4内に充填された溶融樹脂A1及びA2の温度が均一となる。
【0026】
樹脂注入孔7b,7cからの溶融樹脂A2は、樹脂注入孔7aからの溶融樹脂A1の内部に注入されるので、それらの流頭同士が衝突するようなことはなく、それらの溶融樹脂A1,A2は円滑に融合し、その融合状態でフィルムゲート6を介してキャビティ4内に流入する。これにより、製品にウエルドマークが発生するのを防止することができる。
【0027】
次に、樹脂注入孔7b,7cから溶融樹脂A2の射出注入を開始した直後に、図4のt1’に示すように樹脂注入孔7aのゲートピン8が閉位置に移動されて樹脂注入孔7aが閉じられる。これにより、樹脂注入孔7aの近傍のランナー部5、フィルムゲート6及びキャビティ4内の溶融樹脂A1は、徐々にその温度が低下していく。一方、樹脂注入孔7b,7cからは溶融樹脂A2が射出注入されているので、樹脂注入孔7b,7cの近傍のランナー部5、フィルムゲート6及びキャビティ4内の溶融樹脂A2は高温の状態となっている。
【0028】
次に、一定時間経過後、図4のt2に示すように、樹脂注入孔7aからの溶融樹脂A1の射出注入が再開される。これにより、樹脂注入孔7aの近傍のランナー部5、フィルムゲート6及びキャビティ4内の溶融樹脂A1は、新たに射出注入された溶融樹脂A1と混合されることにより徐々に温度が上昇していく。また、再度注入された溶融樹脂A1は、最初に注入された溶融樹脂A1及び樹脂注入孔7b,7cから注入された溶融樹脂A2と融合する。これにより、キャビティ4内の溶融樹脂A1及びA2の温度差が解消される。また、樹脂注入孔7aから新たに射出注入された溶融樹脂A1が、樹脂注入孔7aを閉じたときに樹脂注入孔7aの方向に流入してきた溶融樹脂A2を押し戻すので、当該溶融樹脂A1及びA2の境界部分が混合されて、この境界面が不規則に変化して波状に形成される。
【0029】
次に、樹脂注入孔7aから溶融樹脂A1の射出注入を再開した直後に、図4のt2’に示すように樹脂注入孔7b,7cのゲートピン8,8が閉位置に移動されて樹脂注入孔7b,7cが閉じられる。従って、樹脂注入孔7b,7cの近傍のランナー部5、フィルムゲート6及びキャビティ4内の溶融樹脂A2は、徐々にその温度が低下していく。一方、樹脂注入孔7aからは溶融樹脂A1が射出注入されているので、樹脂注入孔7aの近傍のランナー部5、フィルムゲート6及びキャビティ4内の溶融樹脂A1は徐々に高温になっていく。これにより、キャビティ4内の溶融樹脂A1及びA2の温度差が解消される。
【0030】
本実施形態においては、図4のt1からt2’における工程を、さらにもう1度繰り返して行っている。具体的には、t3及びt3’において前記t1及びt1’と同様の処理を行い、t4及びt4’において前記t2及びt2’と同様の処理を行う。これにより、溶融樹脂A1及びA2の温度分布がさらに均一になる。また、溶融樹脂A1とA2との境界部分が混合されて、これらの溶融樹脂の境界面が不規則に変化して多数の波状の波形が形成される。
【0031】
そして、図4のt5に示すように、樹脂注入孔7aから溶融樹脂A1を射出注入し、樹脂注入孔7b,7cのゲートピン8,8を閉じた状態で、樹脂注入孔7aのゲートピン8を閉じてキャビティ4への溶融樹脂の充填を完了させる。このとき、樹脂注入孔7b,7cの近傍のランナー部5、フィルムゲート6及びキャビティ4内の溶融樹脂A2は、図4のt3からt4’の間に注入されたものであるため徐々に温度は下降している。
【0032】
一方、樹脂注入孔7aの近傍のランナー部5、フィルムゲート6及びキャビティ4内の溶融樹脂A1は、図4のt3’からt4の間は樹脂注入孔7aから溶融樹脂A1が注入されていないため、t4の時点では比較的低温の状態になっている。しかしながらt4からt5までの間に樹脂注入孔7aから溶融樹脂A1が注入されるので、徐々に温度が上昇する。従って、ランナー部5、フィルムゲート6及びキャビティ4内の溶融樹脂A1及びA2の温度が相対的に接近するので、両者の温度差が減少する。
【0033】
上記のようにして、キャビティ4内に溶融樹脂A1,A2が充填されると、金型1が冷却されてキャビティ4内の溶融樹脂が冷却・固化される。そして、この冷却後には、金型1の上型2及び下型3が型開きされ、キャビティ4内の固化した樹脂製品が取り出される。
【0034】
本実施形態の射出成形方法によれば、キャビティ4内の溶融樹脂が冷却・固化される際の各部分の温度差が小さいため、溶融樹脂の温度差による収縮率の相違を抑えることができる。また、各樹脂注入孔から射出注入された溶融樹脂A1とA2の境界部分には不規則な波状の波形が形成される。これにより、樹脂製品のデフォームを防止することができる。
【0035】
また、先順位のゲート(各樹脂注入孔7a)を閉じて、後順位のゲート(各樹脂注入孔7b,7c)から溶融樹脂を射出注入することにより、比較的低圧で溶融樹脂を射出注入してもキャビティ4の端末部にまで溶融樹脂を充填することができる。これにより、射出成形装置等の設備の負担が軽減され、設備コストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の射出成形方法のの実施形態の一例において使用する金型の要部の断面図。
【図2】図1のII−II線断面。
【図3】図1のIII−III線断面図。
【図4】図1の金型による射出成形方法を説明するためのタイミングチャート。
【符号の説明】
1…金型4…キャビティ、5…ランナー部、6…フィルムゲート、7a〜7c…樹脂注入孔、8…ゲートピン。
Claims (1)
- 樹脂製品を成形するための金型内に形成されたキャビティに複数のゲートからあらかじめ定められた順位で溶融樹脂を射出注入し、先順位のゲートから前記キャビティに射出注入された溶融樹脂の流頭が後順位のゲートの位置に達した後に、該後順位のゲートから溶融樹脂を射出注入する射出成形方法において、
前記後順位のゲートからの溶融樹脂の射出注入を開始してから前記キャビティへの溶融樹脂の充填が完了するまでの間に、前記先順位のゲートからの射出注入を一時停止した後に前記先順位のゲートからの射出注入を再開する行程を少なくとも1回行い、前記後順位のゲートからの射出注入を停止して前記先順位のゲートから射出注入した状態を保持したまま、溶融樹脂の充填を完了させることを特徴とする射出成形方法。
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