JP2578583B2 - サイドゲート式ランナレス射出成形用金型装置におけるホットノズル - Google Patents

サイドゲート式ランナレス射出成形用金型装置におけるホットノズル

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  • Manufacturing & Machinery (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサイドゲート式ランナレ
ス射出成形用金型装置におけるホットノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、射出成形機から射出された溶融樹
脂をホットノズルを介して金型内に充填することにより
ランナをなくするようにしたランナレス射出成形用金型
装置においては、ゲートの切断を成形終了と同時に行う
ため、ホットノズルの出口穴をノズル部先端の側部に設
け、これに対面する金型のゲート穴も出口穴と対応する
部位に配置して、ホットノズルと金型(可動型もしくは
固定型)とを相対動させ、ホットノズルの出口穴と金型
のゲート穴との間で剪断するようにしたサイドゲート式
のランナレス射出成形用金型装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなサイドゲー
ト式のランナレス射出成形用金型装置は、上記のように
ゲートの切断を成形終了と同時に行うことができるの
で、樹脂の糸引きを防止できる点において優れたもので
あるが実用化は困難とされていた。すなわち、上記のよ
うに、剪断によりゲートの切断を行うにはゲートがある
程度軟らかい状態である必要があるが、切断を行う際に
は金型は冷却されているため金型のゲート穴で樹脂が冷
却固化され、さらにゲート穴を有するノズル穴内面に当
接するホットノズル先端部が金型の冷却作用を受けるた
め出口穴内でも樹脂が固化することとなるので、剪断力
によるゲートの切断は非常に困難であり、特に融点が高
いいわゆるエンジニアリングプラスチックの成形に利用
することは殆ど不可能であった。なお、ゲートを軟らか
い状態に保つにはホットノズルの温度を高くすることが
考えられるが、ホットノズルは従来ヒーターを別個にホ
ットノズルに取り付けて加熱するものであり、ゲートの
温度を高めるためにヒータの温度を高くすると先端部以
外の金型に接触しない部分の樹脂が過熱されて熱分解等
を生じる恐れがあり、また金型と接触する先端部を局部
的に加熱するには非常に狭い限られた場所にヒータを設
置しなければならない問題点が有る。従って、本発明は
サイドゲート式のランナレス射出成形用金型装置に最適
なホットノズルを提供することを目的とするものであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1のサイドゲート式ランナレス射出成形用金
型装置におけるホットノズルは、射出成形機から射出さ
れた溶融樹脂を、側部に出口穴を有するホットノズルを
介して金型内に充填し、冷却後のゲートを前記ホットノ
ズルと前記金型との間の相対動により剪断するようにし
たサイドゲート式ランナレス射出成形用金型装置におけ
るホットノズルであって、該ホットノズルは基部と、前
記金型のノズル穴に挿通されるノズル部とから構成し、
かつ前記ホットノズルの本体を所定の電気抵抗を有する
導電性金属で形成するとともに前記ノズル部の先端に対
応する部位に前記出口穴を形成し、また前記本体には前
記ノズル部の先端を残して、該ノズル部の基部から前記
ノズル部にかけて少なくとも1対の割溝を設け、該割溝
により隔てられた本体部分間に電圧を加えて前記ノズル
部の先端を主として発熱させるように構成し、さらに前
記出口穴を前記ノズル部先端において、少なくとも1つ
の前記割溝に対応する位置に配置したことを特徴とす
る。また請求項2のホットノズルは請求項1において、
前記出口穴は前記割溝の各々に対応して設けられている
ことを特徴とする。さらに、請求項3のホットノズルは
請求項2において、前記割溝は複数対でかつ円周方向等
間隔で配置されており、発熱のための電圧が直径方向に
対向する前記本体部分間においてそれぞれ等しく加えら
れることを特徴とする。
【0005】
【作用】請求項1のサイドゲート式ランナレス射出成形
用金型装置におけるホットノズルでは、基部の両端部間
に電圧を加えることでノズル部自身が発熱するものであ
り、またこのような発熱は主としてノズル部先端におい
て行われるものであるから、金型の冷却作用にかかわら
ず先端の温度をゲートを切断に適した半固化状態とする
に最適な温度に維持でき、後続の剪断によるゲートの切
断を円滑に行うことができる。請求項2のホットノズル
では、割溝対の数を多くすれば出口穴の数がそれだけ多
くなり、金型のゲート穴及びキャビティをこれに対応す
る数で設けることができる。請求項3のホットノズルで
は、割溝を複数対として、発熱のための電圧が直径方向
に対向する本体部分間においてそれぞれ等しく加えられ
るものであるから、割溝を円周方向等間隔で配置した構
成と相まって、ノズル先端部の均等な温度分布が得ら
れ、従って各出口穴内部の樹脂温度を均一とすることが
できる。
【0006】
【実施例】次に本発明の一実施例を図面を参照して説明
する。図1に要部を断面で示したサイドゲート式ランナ
レス射出成形用金型装置は同一面内で互いに上下方向に
対向配置された1対のキャビティ1〜1を相互間に形成
する可動型2及び固定型3と、固定型3のキャビティ
1,1間の中心部に形成されたノズル穴4に挿通される
筒状のノズル部5を備えたホットノズル6とを有してい
る。ノズル孔穴はホットノズル6のノズル部5の先端部
外周面が摺接する該外周面とほぼ同径の小径部4aと、
ノズル部5との間に隙間を形成する出口側の大径部4b
とを有している。ホットノズル6はノズル部5の後部に
大径環状の基部7を有しており、該基部7はノズル穴4
の外部に配置され、ボルト8,8を介してマニホルド9
に固定されている。マニホルド9は固定型3を取り付け
た固定盤10に図1中紙面に直角方向で形成された溝1
1に対しノズル穴4の軸方向に摺動可能に嵌合されてい
る。溝11の底部は貫通穴12を通じて射出成形機側に
開口しており、マニホルド9の後面には射出成形機ノズ
ル13が当接嵌合する凹部14が形成されている。
【0007】マニホルド9及びホットノズル6には上記
射出成形機ノズル13から射出される溶融樹脂の通路1
5A及び15Bが一連でそれぞれ形成されている、な
お、図示は省略したが、マニホルド9には図1中紙面に
直角方向に配列された複数のホットノルズ6が取り付け
られており、各通路15Aは図示しない流路により互い
に連結されて共通の射出成形機ノズル13からの溶融樹
脂の供給を受けるものであり、金型にはこれらに対応し
て同様なノズル穴4及びキャビティ1,1がそれぞれ設
けられているものである。以下は1つのホットノズル
6,ノズル穴4及びキャビティ1,1組に関してのみ説
明する。
【0008】ホットノズル6のノズル部5の先端部には
外側に向かい斜め前方に延び、かつ正面視(図1の左側
から見た状態)で半径方向に延びる一対の出口穴16,
16が直径方向に対向状で形成され、これらは後述する
割溝19,19と対応する位置においてそれぞれ配置さ
れている。出口穴16,16は、図1に示したようにノ
ズル部5の先端がノズル穴4の底面4cに当接した状態
では、ノズル穴4の小径部4aの周壁4dの奥部に形成
された対応する半径方向のゲート穴17,17を介して
上記キャビティ1,1にそれぞれ連通している。
【0009】次にホットノズル6の構成を図2〜図4を
参照してさらに詳しく説明すると、ホットノズル6は所
定の電気抵抗を有する筒状導電性金属製の本体18を有
しており、該本体18は平面状の先端面18a(上記ノ
ズル穴4の底面4cに当接するノズル部5の先端面)を
有している。また本体18には図1及び図3に示すよう
に先端の一部を残して後端から先端部にかけて延出する
一対の直線状の割溝19,19が直径方向に対向して形
成されており、基部7側には図2に示すように導線2
0,20との各端子21を介する接続部22,22が割
溝19,19と直角方向で対向状に突出形成されてい
る。ここで、導線20,20は図示しない温度制御装置
を介して電源側及びアース側にそれぞれ接続され、温度
制御装置を介して供給される電力(低電圧多電流)によ
り本体18が主としてノズル部5の先端部において発熱
するものであり、本体18は薄肉状に形成されて比較的
熱容量が小さく設定されているため、短時間で昇温しか
つ降温し、給電電力を調整することにより正確な温度制
御が可能となっている。また、このような温度制御はホ
ットノズル6の適宜箇所(例えばノズル先端部及び中央
部)に熱電対(図示しない)を設け、該熱電対の検出温
度に基づいて温度制御装置により加熱電流を決定するこ
とで行うことができる。なお、本体18は先端部に上述
した出口穴16,16を有しており、内部に溶融樹脂の
通路15Bを形成しているものである。
【0010】本体18は上述した導線20,20との接
続部22,22の外端部を除き、セラミックからなる断
熱性及び絶縁性の被膜(図示省略)により覆われてい
る。なお、このような被膜はセラミック微粉末を高温熔
射により本体外面に密着させることで形成されるもので
ある。本体18は上記出口穴16,16を有する先端部
を除きさらにセラミック製もしくは鉄製の保護筒23に
より覆われている。なお、本体18の先端部はその後部
側に対し大径状に形成されるとともに、後方に張り出す
環状部24を一体で有しており、保護筒23の先端部は
その外周面を環状部24の外周面と面一をなした状態で
環状部24内に嵌合されている。また、図3及び図4に
示すように、基部7に対応する保護筒23部分には上記
マニホルド9への固定のためのボルト8,8が挿通され
る挿通穴25,25が貫通形成されている。
【0011】図1に戻り、ノズル孔4周囲の固定型3外
面とホットノズル6の基部7の環状前面7aとの間には
図5に一つのみを側面視で示した2枚の皿バネ26,2
6が介在されており、皿バネ26,26は頂部側を互い
に向かい合わせた状態で、ノズル部5に対し同軸で挿通
されている。これらの皿バネ26,26はホットノズル
6を該ホットノズル6を取り付けたマニホルド9ととも
に後方に付勢して、図6に示すようにマニホルド9が固
定盤10の溝11の底面に当接した後退位置に通常維持
するものであり、この後退位置では同図6に示すように
ホットノズル6先端部の出口穴16,16が対応するゲ
ート穴17,17に対して位置がずれ、対面するノズル
穴4の小径部4aの周壁4dにより塞がれた状態とな
る。なお、皿バネ26の枚数は後述する射出成形機ノズ
ル13によるマニホルド9を介するホットノズル6の押
圧力に応じて適宜選択されるものであり、互いに向きを
変えて軸方向に一連で配置される。
【0012】次に上記実施例の作用に関し説明すると、
まず成形サイクル開始前の状態では射出成形機は金型装
置から離れており、ホットノズル6は皿バネ26,26
の付勢力により図6に示した後退位置に位置している。
【0013】成形サイクルが開始されると射出成形機が
金型装置に向けて前進され、射出成形機ノズル13がマ
ニホルド9の凹部14に嵌合当接してマニホルド9をホ
ットノズル6とともに皿バネ26,26の付勢力に抗し
て前方に押圧し、ホットノズル6を後退位置から前進さ
せる。
【0014】ホットノズル6の前進はノズル部5の先端
面すなわち本体18の先端面18aがノズル穴4の底面
4cに当接することで停止され、図1に示したように、
ノズル部5の出口穴16,16が対応するゲート穴1
7,17と整合した状態が得られる。
【0015】この状態でホットノズル6に導線20,2
0を介して低電圧多電流が供給されて本体18が主とし
てノズル部5の先端部において発熱され、次いで射出成
形機ノズル13から溶融樹脂が射出される。溶融樹脂は
マニホルド9の通路15A及びホットノズル6の通路1
5Bを通って出口穴16,16から対応するゲート穴1
7,17を経てキャビティ1,1内に充填される。ここ
で、ホットノズル6は上記した通電により発熱されてい
るため、樹脂は良好な溶融状態に保たれて円滑にキャビ
ティ1,1内に流入するものである。
【0016】樹脂のキャビティ1,1内への充填が完了
停止すると金型すなわち可動型2及び固定型3に冷却水
が通されて充填樹脂が固化され、ノズル部5の先端部が
ノズル穴4の小径部4aの周壁4dとの当接により冷却
されるが、ホットノズル6への通電状態は依然として維
持され、出口穴16,16及びゲート穴17,17内部
の樹脂が半固化状態に維持される。このように、ホット
ノズル6の通電状態を維持しても、上記のようにホット
ノズル6は主としてノズル部5の先端部において発熱す
るものであるから、先端部以外の部分の過熱と、それに
伴う内部樹脂の過熱は何等生じないのである。
【0017】金型の冷却が完了して射出成形機が金型装
置から後退し、射出成形機ノズル13がマニホルド9か
ら後退すると、これに伴ってホットノズル6が皿バネ2
6,26の復元力により後退する。このような移動によ
り出口穴16,16が対応するゲート穴17,17に対
し後方にずれることとなるため、出口穴16,16と対
応するゲート穴17,17との間にわたって存在してい
た半固化状態の樹脂がこれらの境界面において剪断力に
より切断される。ここで、出口穴16,16と対応する
ゲート穴17,17との境界面は円筒面状をなしてお
り、各出口穴16の前方側の開口縁と対応するゲート穴
17の後方側の開口縁との協働により滑らかな切断面が
得られるものである。
【0018】次いでホットノズル6への通電が断たれる
とともに可動型2が前方に移動されて型開きが行われ、
キャビティ1,1内で固化した樹脂が図7に示した製品
P,Pとして取り出される。ここでこれらのゲートの切
断は上記のように各出口穴16の前方側の開口縁と対応
するゲート穴17の後方側の開口縁との協働により同時
に行われるものであり、平滑なゲート切断面を有する2
つの製品P,Pを同時に得ることができる。なお、この
ようなゲート穴17−出口穴16組と他のゲート穴17
−出口穴16組との位置関係は円周面内における配置が
ゲート穴17構造、出口穴16構造において最も簡単と
なるが、前後に位置をずらして設けることも可能であ
る。
【0019】製品Pの取り出しが終わると可動型2が後
方に移動して型締めが行われ、成形サイクルが再び開始
される。すなわち、上述のように射出成形機が金型装置
に向けて前進されて、ホットノズル6が皿バネ26,2
6の付勢力に抗して前方に押圧されて図1に示した前進
位置に位置され、次いでホットノズル6が通電により発
熱される。ここで、ホットノズル6内には先の成形サイ
クルにおける樹脂が内部に残存した状態となっている
が、このような残存樹脂はホットノズル6の発熱により
溶融状態とされ、特に出口穴16,16を有するノズル
部5先端が主として発熱することで十分な溶融状態が得
られる。このため、後続の射出成形機ノズル13からの
溶融樹脂の射出とホットノズル6の出口穴16,16か
ら対応するゲート穴17,17を経てキャビティ1,1
内に到る樹脂の流れが円滑に行われる。
【0020】なお、以上の実施例において、ホットノズ
ル6の割溝19は直径方向に対向して一対設け、出口穴
16,16もこれに対応して一対設けるものとしたが、
割溝19を円周方向等間隔で複数対設け、割溝19によ
り分割された本体18部分のうち直径方向に対向する本
体18部分組間に低電圧、高電流をそれぞれ加えるよう
にしても良い。
【0021】このような別例を図8及びそのIX−IX
線断面図である図9を参照して説明する。なお、本例の
基本的な構造は上記実施例と同様であり、図8及び図9
中上記実施例と同様な部材には同一符号が付して有る。
本実施例において割溝19は2対設けられて、本体18
Aが4つの部分に分割され、直径方向に対向する2組の
本体18A部分の各組において低電圧、高電流がそれぞ
れ接続部22A,22A及び接続部22B,22Bより
供給されて加熱される。なお、この実施例の本体部分1
8Aは図9に示されるように、上記実施例の環状部24
は有さず、その先端部に至り保護筒23により覆われて
いるものである。
【0022】また割溝19を3対設ける場合には6つの
本体18部分ができ、直径方向に対向する3組の本体1
8部分の各組において低電圧、高電流(この場合には3
相交流が利用される)がそれぞれ供給されて加熱される
のである。なお、これらの場合においても出口穴16は
割溝19に対応する部位においてノズル部5の先端部に
配置され、割溝19と同数の出口穴16が設けられるも
のであり、固定型3のゲート穴17さらにはキャビティ
1をこれに対応する数で設けることにより、単一のホッ
トノズル6を利用して多数の製品Pを同時に成形しかつ
これらのゲートを同時に切断することができる。
【0023】また、上記のように割溝19を複数対設け
る場合、発熱のための電圧は直径方向に対向する本体1
8部分の各組間においてそれぞれ等しく加えられ、これ
によって、割溝19を円周方向等間隔で配置した構成と
相まって、ノズル5先端部の均等な温度分布が得られ、
従って各出口穴16内部の樹脂温度を均一とすることが
できる。従って、このように複数の製品Pを得る場合で
あっても、各製品P間の品質のバラツキがなくなり、ま
たゲートの切断を各出口穴16とこれに対面するゲート
穴17間において同様に行うことができ、全ての製品P
において平滑な切断面を得ることができるので、優れた
品質の製品Pを同時に多数得ることができる。
【0024】さらに、以上の実施例において、ホットノ
ズル6の前進位置と後退位置との間の移動は射出成形機
の移動力と皿バネ26,26の復元力を利用して行うも
のであり、このような移動を行わせるための別部材とし
て皿バネ26,26を設けるだけで良いため、構造及び
制御上非常に簡単となり、安価に製造できる利点を有す
る点で好ましいが、このような構成に代えて、射出成形
機の成形サイクルに応じて駆動されるエアシリンダ等の
アクチュエータをホットノズル6に連結する構成として
も良い。
【0025】また、本実施例ではホットノズル6を常に
後退位置に向けて付勢する付勢手段として皿バネ26,
26を利用しており、このような皿バネ26,26は前
述のように単に枚数を調節することで成形機に最適な付
勢力が得られる点で優れたものであるが、皿バネ26,
26に代えて圧縮コイルスプリング等の他のスプリング
を利用しても良く、また、スプリングではなくエア圧等
の他の付勢手段を利用しても良い。
【0026】さらに、本実施例ではホットノズル6を金
型(固定型3)に対し移動させることでゲートの切断を
行うように構成したが、例えば固定型3をホットノズル
6に対し動かすことでゲートの切断を行わせることも可
能である。
【0027】加えて、本実施例ではホットノズル6の前
進位置での係止手段としてノズル部4の先端面18aと
ノズル穴4の底面4cとの当接を利用し、またホットノ
ズル6の後退位置での係止手段としてマニホルド9の固
定盤10の溝11の底面に対する当接を利用利用したも
のであり、これらの係止手段は係止のための別部材を必
要としないため構造上非常に簡単となる利点を有するも
のであるが、このような手段としてはホットノズル6
と、固定型3及び固定盤10等を含む固定部との間に設
けられてホットノズル6を前進位置及び後退位置で係止
できる手段であればいかなる手段であっても良く、例え
ばホットノズル6にストッパ部を設け、固定部に前進位
置及び後退位置においてストッパ部を係止する係止部を
設けることが可能である。
【0028】
【発明の効果】請求項1のサイドゲート式ランナレス射
出成形用金型装置におけるホットノズルでは、金型の冷
却作用にかかわらず先端の温度をゲートを切断に適した
半固化状態とするに最適な温度に維持でき、後続の剪断
によるゲートの切断を円滑に行うことができるので、サ
イドゲート式ランナレス射出成形用金型装置に最適なホ
ットノズルが得られる利点を有する。請求項2のホット
ノズルでは、単一のホットノズルを利用して多数の製品
を得ることができ、しかもこれらのゲートの切断を同時
に行うことができる利点を有する。請求項3のホットノ
ズルでは、安定した品質の製品を同時に多数得ることが
できるとともに、各製品に共通して平滑な断面を得るこ
とができる利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるホットノズルを利用し
たサイドゲート式ランナレス射出成形用金型装置の断面
図。
【図2】図1に示したホットノズルの拡大横断面図。
【図3】図2の縦断面図。
【図4】図3の右側面図。
【図5】図1に示した皿バネの1つの側面図。
【図6】ホットノズルが後退位置に位置した状態を示す
図1と同様な断面図。
【図7】ホットノズルにより得られた製品を示す側面
図。
【図8】ホットノズルに二対の割溝を設けた場合の別例
を示す要部断面図。
【図9】図8のIX−IX線断面図。
【符号の説明】
1 キャビティ 2 可動型 3 固定型 4 ノズル穴 5 ノズル部 6 ホットノズル 7 基部 13 射出成形機ノズル 16 出口穴 17 ゲート穴 18,18A 本体 19 割溝

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形機から射出された溶融樹脂を、
    側部に出口穴を有するホットノズルを介して金型内に充
    填し、冷却後のゲートを前記ホットノズルと前記金型と
    の間の相対動により剪断するようにしたサイドゲート式
    ランナレス射出成形用金型装置におけるホットノズルで
    あって、該ホットノズルは基部と、前記金型のノズル穴
    に挿通されるノズル部とから構成し、かつ前記ホットノ
    ズルの本体を所定の電気抵抗を有する導電性金属で形成
    するとともに前記ノズル部の先端に対応する部位に前記
    出口穴を形成し、また前記本体には前記ノズル部の先端
    を残して、該ノズル部の基部から前記ノズル部にかけて
    少なくとも1対の割溝を設け、該割溝により隔てられた
    本体部分間に電圧を加えて前記ノズル部の先端を主とし
    て発熱させるように構成し、さらに、前記出口穴を前記
    ノズル部先端において、少なくとも1つの前記割溝に対
    応する位置に配置したサイドゲート式ランナレス射出成
    形用金型装置におけるホットノズル。
  2. 【請求項2】 前記出口穴は前記割溝の各々に対応して
    設けられている請求項1のサイドゲート式ランナレス射
    出成形用金型装置におけるホットノズル。
  3. 【請求項3】 前記割溝は複数対でかつ円周方向等間隔
    で配置されており、発熱のための電圧が直径方向に対向
    する前記本体部分間においてそれぞれ等しく加えられる
    請求項2のサイドゲート式ランナレス射出成形用金型装
    置におけるホットノズル。
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