JP2010089520A - 複合成形用の型締装置と金型装置、及び複合成形品の成形方法。 - Google Patents

複合成形用の型締装置と金型装置、及び複合成形品の成形方法。 Download PDF

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Abstract

【課題】大型の射出成形機を要せずに圧縮成形が実施可能な複合成形品の成形方法とそれに用いる型締装置及び金型装置を提供することを目的とする。
【解決手段】第1型部13が取付けられる固定盤21と、第2型部15が取付けられる可動盤22の間に、可動型部14が回転かつ型開閉方向に移動可能に設けられ、可動型部14は、第1型部13と第2型部15との間を入替え可能に型合せされるとともに、第1型部13及び第2型部15にクランパ25,26により係脱自在に設けられている。
【選択図】図9

Description

本発明は、第1型部、第2型部並びに可動型部からなる金型装置及び該金型装置を備える型締装置を用いて複合成形品を圧縮成形する成形方法に関する。
異材質樹脂による複合製品を射出成形する方法と金型装置に関するものとしては、複合製品の射出成形方法と複合製品の射出成型用金型装置がある(例えば、特許文献1参照)。前記特許文献1は、一次金型部により一次成形部を一次成形し、前記一次成形部を保持した可動型を二次金型部の可動型と入替えることにより、前記一次成形部をインサートした二次金型部により二次成形部を二次成形し、一次成形と二次成形は同時に進行するというものである。
前記特許文献1の射出成形方法と金型装置によれば、金型を固定盤と可動盤に並設するので、大型の固定盤と可動盤が必要となり、射出成形機の形状もより大きくなって大型成形品の成形には適さない。さらに、車輛用透明部材等の大型で薄板状の成形品をその板厚が偏差なく高精度となるように成形するには圧縮成形で行う必要がある。しかしながら、前記特許文献1の技術によれば、一次成形と二次成形の型締は同時にしかも同一条件下でのみ実施可能とするものであるから、圧縮成形を各々の金型装置で個別に実施することは実質的に不可能である。特に、車輛用透明部材等のように一次成形となる薄板の窓部の成形には圧縮成形が必須であるが、二次成形となる窓部外周の枠部の成形には圧縮成形を必要としないという複合成形には、前記特許文献1の成形方法は適用できない。
また、少なくとも2つのプラスチック溶融物から成る射出成形品を製造するための装置がある(例えば、特許文献2参照)。前記特許文献2は、定置に機械フレームに取り付けられた不動の型緊定プレートと、不動の型緊定プレートと定置に機械フレームに取り付けられた対向圧力プレートとの間に配置されてほぼ水平に延びる少なくとも4つの横桁に沿って移動可能な型緊定プレートとの間に、型緊定プレートに対して移動可能なかつ横桁の縦軸線に対して垂直に向けられた回転軸を中心として旋回可能な別の型緊定装置を有しており、型緊定装置が、互いに間隔を置いてかつ前記回転軸線に対して平行に向けられた少なくとも2つの側面に、型緊定プレートの型半部と協働する別の型半部を保持しており、各型緊定プレートが少なくとも1つの開口を備えており、該開口を介して塑性変形及び射出ユニットが型緊定プレートによって保持された型半部内の1つ若しくは複数の注入通路に接続されるようになっている形式のものである。そして前記両型半部へはそれぞれの型半部に接続される射出ユニットから同時に若しくは直接連続して順次に1つ若しくは複数のプラスチック溶融物が負荷される。したがって、前記特許文献2によれば、型半部は同一軸上に配設されるので、前記特許文献1における射出成形機の大型化の課題は解決されるものの、圧縮成形が不可能であるという課題は解決されないのである。
特開2002−225078公報 特開平11−105072号公報
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、大型の射出成形機を要せずに圧縮成形が実施可能な複合成形品の成形方法とそれに用いる型締装置及び金型装置を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1の発明は、第1型部、第2型部及び可動型部からなる複合成形用の金型装置が取り付けられる複合成形用の型締装置であって、前記第1型部が取付けられる固定盤と、前記第2型部が取付けられる可動盤の間に、前記可動型部が回転かつ型開閉方向に移動可能に設けられ、前記可動型部は、前記第1型部と前記第2型部との間を入替え可能に型合せされるとともに、前記第1型部及び前記第2型部にクランパにより係脱自在に設けられていることを特徴とする複合成形用の型締装置に係る。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記可動型部は、垂直方向の軸に沿って回転され、前記第1型部と前記第2型部との間を入替え可能に型合せされる複合成形用の型締装置に係る。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、1次成形と2次成形のうちのいずれかは、キャビティの容積を縮小させる圧縮成形で行われる複合成形用の型締装置に係る。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記可動型部が前記クランパにより前記第2型部に固着された状態で、前記第1型部と前記可動型部の間のキャビティに溶融材料を射出し、圧縮成形を行う複合成形用の型締装置に係る。
請求項5の発明は、請求項1ないし4の発明において、前記第1型部と前記可動型部が前記クランパにより係合され、前記第2型部と前記可動型部の前記クランパの係合を解除した状態で、型開き力を発生させる複合成形用の型締装置に係る。
請求項6の発明は、第1型部、第2型部及び可動型部からなる複合成形用の金型装置であって、前記可動型部は、前記第1型部と前記第2型部との間を入替え可能に型合わせされるとともに、前記第1型部及び前記第2型部にクランパにより係脱自在に設けられていることを特徴とする複合成形用の金型装置に係る。
請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記クランパは、前記可動型部と前記第1型部及び前記第2型部との間の一方間を密着して係合させ、他方間を間隙が有するように係合させる複合成形用の金型装置に係る。
請求項8の発明は、第1型部により1次成形品を1次成形し、前記1次成形品を保持した可動型部を第2型部に型合わせされていた可動型部と入替えた後、前記1次成形品をインサートした第2型部により2次成形品を2次成形する複合成形品の成形方法において、前記第1型部が取付けられる固定盤と前記第2型部が取付けられる可動盤の間に、前記可動型部が回転かつ型開閉方向に移動可能に設けられ、前記可動型部は、前記第1型部と前記第2型部との間を入替え可能に型合せされるとともに、前記第1型部及び前記第2型部にクランパにより係脱自在に設けられている型締装置を用いることを特徴とする複合成形品の成形方法に係る。
請求項9の発明は、請求項8の発明において、前記1次成形と前記2次成形のうちのいずれかは、キャビティの容積を縮小させる圧縮成形で行われる複合成形品の成形方法に係る。
請求項10の発明は、請求項9の発明において、前記圧縮成形を行うとき、複数の圧締装置を制御して前記可動型部と前記第1型部又は前記第2型部とを平行に保って圧縮制御する複合成形品の成形方法に係る。
請求項1の発明は、第1型部、第2型部及び可動型部からなる複合成形用の金型装置が取り付けられる複合成形用の型締装置であって、前記第1型部が取付けられる固定盤と、前記第2型部が取付けられる可動盤の間に、前記可動型部が回転かつ型開閉方向に移動可能に設けられ、前記可動型部は、前記第1型部と前記第2型部との間を入替え可能に型合せされるとともに、前記第1型部及び前記第2型部にクランパにより係脱自在に設けられているため、複合成形用の型締装置において圧縮成形を効果的に実施することができる。
請求項2の発明は、請求項1の発明において、前記可動型部は、垂直方向の軸に沿って回転され、前記第1型部と前記第2型部との間を入替え可能に型合せされるため、複合成形用の型締装置において大型の射出成形機を要せずに圧縮成形を効果的に実施することができる。
請求項3の発明は、請求項1または2の発明において、1次成形と2次成形のうちのいずれかは、キャビティの容積を縮小させる圧縮成形で行われるので、複合成形用の型締装置において低歪みの複合成形品を成形できる。
請求項4の発明は、請求項3の発明において、前記可動型部が前記クランパにより前記第2型部に固着された状態で、前記第1型部と前記可動型部の間のキャビティに溶融材料を射出し、圧縮成形を行うため、前記第1型部と前記可動型部の間のキャビティにて圧縮成形を効果的に行うことができる。
請求項5の発明は、請求項1ないし4の発明において、前記第1型部と前記可動型部が前記クランパにより係合され、前記第2型部と前記可動型部の前記クランパの係合を解除した状態で、型開き力を発生させるため、複合成形用の型締装置において成形品を型部から離型させることができる。
請求項6の発明は、第1型部、第2型部及び可動型部からなる複合成形用の金型装置であって、前記可動型部は、前記第1型部と前記第2型部との間を入替え可能に型合わせされるとともに、前記第1型部及び前記第2型部にクランパにより係脱自在に設けられているので、複合成形用の金型装置において大型の射出成形機を要せずに圧縮成形を効果的に実施することができる。
請求項7の発明は、請求項6の発明において、前記クランパは、前記可動型部と前記第1型部及び前記第2型部との間の一方間を密着して係合させ、他方間を間隙が有するように係合させるので、前記第1型部又は前記第2型部のいずれかにおいて圧縮成形を効果的に実施することができる。
請求項8の発明は、第1型部により1次成形品を1次成形し、前記1次成形品を保持した可動型部を第2型部に型合わせされていた可動型部と入替えた後、前記1次成形品をインサートした第2型部により2次成形品を2次成形する複合成形品の成形方法において、前記第1型部が取付けられる固定盤と前記第2型部が取付けられる可動盤の間に、前記可動型部が回転かつ型開閉方向に移動可能に設けられ、前記可動型部は、前記第1型部と前記第2型部との間を入替え可能に型合せされるとともに、前記第1型部及び前記第2型部にクランパにより係脱自在に設けられている型締装置を用いるため、大型の射出成形機を要せずに複合成形における圧縮成形を効果的に実施することができる。
請求項9の発明は、請求項8の発明において、前記1次成形と前記2次成形のうちのいずれかは、キャビティの容積を縮小させる圧縮成形で行われるので、低歪みの複合成形品を成形できる。
請求項10の発明は、請求項9の発明において、前記圧縮成形を行うとき、複数の圧締装置を制御して前記可動型部と前記第1型部又は前記第2型部とを平行に保って圧縮制御するため、板厚が均一かつ高精度な複合成形品を成形することができる。
1次成形後可動型が回転して2次成形を開始する際の状態を示す型締装置の縦断面図である。 2次成形のために型閉じしている状態を示す型締装置の縦断面図である。 型閉じが完了し金型圧締の準備をしている状態を示す型締装置の縦断面図である。 金型を圧締し2次成形の射出をしている状態を示す型締装置の縦断面図である。 1次成形のため金型を開いて圧縮成形の準備をしている状態を示す型締装置の縦断面図である。 1次成形の射出をしている状態を示す型締装置の縦断面図である。 1次成形の圧縮成形をしている状態を示す型締装置の縦断面図である。 1次成形の離型をしている状態を示す型締装置の縦断面図である。 2次成形の離型をしている状態を示す型締装置の縦断面図である。 型開きしている状態を示す型締装置の縦断面図である。 2次成形品を取出ししている状態を示す型締装置の縦断面図である。 1次成形と2次成形が終了し可動型部が回転する前の状態を示す型締装置の縦断面図である。 クランプされた状態を示す金型装置の側面図である。
型締装置10は、第1射出装置11と第2射出装置12とともに射出成形機を構成する。型締装置10は、第1型部13を取付ける固定盤21と、第2型部15を取付け固定盤21と対向する可動盤22と、第1型部13と第2型部15との間で回転・移動装置17により回転かつ型開閉方向に移動可能な可動型部14と、可動盤22の四隅近傍に設けられ油圧シリンダ装置等からなる圧締装置19と、圧締装置19の油圧シリンダ装置のロッドが延長されて形成されるタイバ23と、タイバ23の延長上の固定盤21の四隅に設けられタイバ23の固定盤21側端部を遊貫する貫通孔の開口部に設けられた係合装置20と、固定盤21の上下面又は表裏側面に一対で設けられ可動盤22を固定盤21に対し接近・離隔させる油圧シリンダ装置等からなる型開閉装置18とから構成される。
第1型部13、可動型部14及び第2型部15により金型装置16が構成される。図13に示すように、金型装置16は、第1クランパ25と第2クランパ26を有している。第1クランパ25は、第1型部13の可動型部14との型合わせ面に第1型部13から可動型部14側に張出して固着された取付座44と、取付座44の貫通角孔に摺動自在な楔41と、可動型部14の上下端面に楔41と係合するように設けられた溝40と、楔41の溝40と係合する端部とは反対の端部に固着された連結棒43と、連結棒43の両端と取付座44との間に設けられた二の油圧シリンダ装置42とからなる。第1クランパ25は、油圧シリンダ装置42を作動させて楔41が溝40と係合したとき、第1型部13と可動型部14との型合わせ面に間隙Gが生ずるように設計されている。また、第2クランパ26は、第2型部15の可動型部14との型合わせ面に第2型部15から可動型部14側に張出して固着された取付座45と、取付座45の貫通角孔に摺動自在な楔41と、可動型部14の上下端面に楔41と係合するように設けられた溝40と、楔41の溝40と係合する端部とは反対の端部に固着された連結棒43と、連結棒43の両端と取付座44との間に設けられた二の油圧シリンダ装置42とからなる。第2クランパ26は、油圧シリンダ装置42を作動させて楔41が溝40と係合したとき、第2型部15と可動型部14との型合わせ面が密着するように設計されている。なお、金型装置16では、第1型部13において圧縮成形を行うようにするため、第1クランパ25と第2クランパ26は上記のように配設したが、第2型部15において圧縮成形を行うようにすることも可能である。その場合、第1クランパと第2クランパの配設位置は、上記とは反対になる。
ここで、金型装置16により成形される複合成形品について説明する。複合成形品は、例えば建築物、車両(自動車・鉄道など)・船舶および航空機などの輸送機の樹脂製窓ガラスやヘッドランプレンズおよびメーターカバーなどの車輛用透明部材、照明灯カバー、太陽電池カバーまたは太陽電池基材、液晶・プラズマ・有機ELなどのディスプレイパネル部品(拡散板、拡散フィルム、レンズフィルム、カバーフィルム、導光板、プリズムレンズ、フレネルレンズなど)、および遊技機(パチンコ機など)用部品などが挙げられる。車輛用透明部材としては、樹脂窓ガラス(フロント窓、リア窓、バックドア窓、フロント・リアサイド窓、フロント・リアクオーター窓など)、ヘッドランプレンズ、リアランプレンズ、フロントバンパー・フロントグリル、ガーニッシュ、および樹脂ボディ(フェンダー類、ドア類、テールゲートなど)、並びにサンルーフ、パノラミックルーフ、デタッチャブルトップ、ウインドーリフレクター、ウインカーランプレンズなどの外装部材、メーターカバー、ルームランプレンズ、およびディスプレー表示用前面板などの内装部品などが例示される。ここで、車輛用透明部材は、透明な熱可塑性樹脂、例えば透明なポリカーボネート樹脂等からなる薄板状の窓部と窓部の車輛への取付け部や意匠部・遮蔽部・照明部および機構部材や照灯部材などとのモジュール化等を形成するため、窓部と接合成形される有色の熱可塑性樹脂、例えば有色のポリカーボネート樹脂やポリカーボネート樹脂と他樹脂(ポリエステル樹脂など)とのアロイ系樹脂や熱可塑性エラストマー等の枠部とからなる。車輛用透明部材以外の部品等に関しても、熱可塑性樹脂、例えばポリカーボネート樹脂等からなる薄板状の表層部位と表層部位との取付け部や意匠部・遮蔽部・照明部および機構部材や照灯部材などとのモジュール化等を形成するため、上述の部位と接合成形される熱可塑性樹脂、例えば光学的に透明なポリカーボネート樹脂や光拡散系ポリカーボネート樹脂、ポリカーボネート樹脂と他樹脂(ポリエステル樹脂やABS樹脂など)とのアロイ系樹脂や熱可塑性エラストマー等の裏層部位とからなる。このように複合成形品は、多くは異材質のものの組合わせで構成されるが、それに拘らず、成形品の容積や面積を拡大する等のため同材質のもので構成することもある。そして、例えば車輛用透明部材の窓部に代表されるように薄板状で歪みを嫌う成形品の成形は、圧縮成形を適用することが好ましいのである。
次に、図1〜図12に基づいて複合成形品である2次成形品30の成形方法について型締装置10の作動説明を交えて工程順に詳述する。なお、図1〜図12に記載した第1クランパ25と第2クランパ26は、図13で説明したものとは異なる形状で示している。図1〜図12に記載した第1クランパ25と第2クランパ26の形状は、機能が理解し易いように象徴的に表しており、さらに、クランパが係合状態のときは、その内部を黒く塗りつぶして表示している。図1は、前の成形サイクルにおいて第1型部13で成形された1次成形品29が、可動型部14の回転に伴って第2型部15へ入替わってインサートされる前の状態を示すものであり、成形サイクルの開始時点である。この工程では、全てのアクチュエータは中立であり、作動していない。
図2においては、型締装置10が型閉じ中の工程を示し、回転・移動装置17により可動型部14が第1型部13に接近して、可動型部14の1次成形品29が保持されていない側のコア部が第1型部13と型合わせされ第1キャビティ35が形成される。またそれと同時に、型開閉装置18の型閉室31に圧油が供給され可動盤22を固定盤21に接近させる。この状況の理解を容易にするため、図2に示すように、型閉室31に網掛けを施して表示する。以降、他の油圧シリンダ装置の作動についても同様にして表す。
図3においては、型開閉装置18により可動盤22が移動して、第2型部15が可動型部14の1次成形品29が保持された側のコア部と型合わせされ、1次成形品29が第2型部15へインサートされるとともに、第2型部15の1次成形品29がインサートされて占められた領域以外の空間が第2キャビティ36として形成される。このとき、金型装置16の第2クランパ26の油圧シリンダ装置42を作動させ楔41を溝40に係合させて、可動型部14と第2型部15を密着・固着させる。さらにこのとき、四本のタイバ23は固定盤21の貫通孔を挿通して、タイバ23の先端部に設けた係合溝24が係合装置20の突出しピンと係合する。
図4においては、四の圧締装置19の圧締室33に圧油を供給して金型装置16を圧締する。そして、第2射出装置12を前進させてそのノズルを第2型部15の第2キャビティ36に連通する第2スプルブッシュ28に当接させた後、第2キャビティ36へ第2射出装置12から溶融材料を射出・充填する。この工程が2次成形である。
図5においては、型開閉装置18の型閉室31への圧油の供給を停止し、圧締装置19の開放室34に圧油を供給して可動盤22を固定盤21から離隔させる工程を示す。これにより、可動型部14は第2クランパ26で第2型部15に固着されているので、可動型部14は第1型部13から所定距離離隔し、第1キャビティ35はその容積が拡大される。このとき、可動型部14の移動は、可動型部14と第1型部13との型合わせ面に平行に行われることが、薄板状の成形品の圧縮成形を良好に実施するうえで好ましい。このような平行制御を実現するための手段は、図示はしないが次のとおりである。すなわち、各圧締装置19の圧締室33と開放室34にはサーボ弁が接続され、各圧締装置19の近傍には固定盤21と可動盤22との距離を測定するセンサが設けられ、各センサの計測値が設定した所定値に一致するよう各サーボ弁がフィードバック制御される。
図6においては、第1射出装置11を前進させてそのノズルを第1型部13の第1キャビティ35に連通する第1スプルブッシュ27に当接させた後、前記平行制御により所定量拡大して位置決め保持された第1キャビティ35へ、第1射出装置11から溶融材料を射出する。この工程が1次成形であり、前記2次成形とは異なる時点であって、1次成形に連続しない別個の工程において実行される。
図7においては、1次成形の継続した工程としての圧縮成形が行われる。圧縮成形は、図6において拡大された第1キャビティ35に射出された溶融材料を四の圧締装置19により第1キャビティ35の容積を縮小させるように圧縮し、溶融材料を第1キャビティ35内で展延させて第1キャビティ35を充填して行われる。そして、1次成形品29が成形される。このとき、可動型部14は第2型部15に第2クランパ26で固着され一体となっているので、四の圧締装置19による前記の平行制御は第1型部13に対し直接的かつ効果的に作用する。その結果、溶融材料が第1キャビティ35内を高速かつ均一に流動するので、第1成形品29は圧縮成形の効果として低歪みとなるとともに、平行制御の効果として板厚が均一かつ高精度となる。
図8においては、図5におけると同様の作動により、1次成形品29の第1型部13からの離型工程が行われる。
図9においては、第1クランパ25を作動させて、第1型部13と可動型部14とを間隙Gを隔てて係合させるとともに、第2クランパ26の係合を解除する。そして、圧締装置19の開放室34に圧油を供給することにより型開閉装置18によるよりも大きな型開き力を発生させて、2次成形品30を可動型部14から離型させる。
図10においては、第1クランパ25の係合を解除するとともに、係合装置20の突出した突出ピンを後退させてタイバ23と固定盤21との係合を解除する。そして、開放室34への圧油の供給を停止するとともに、型開閉装置18の型開室32への圧油の供給を開始する。これにより、可動盤22は所定位置まで型開きする。また同時に、回転・移動装置17により、可動型部14を第1型部13から離隔させる。
図11においては、可動盤22の型開き工程が終了して、可動盤22が所定位置で停止後、可動盤22に設けられた図示しないエジェクタ装置により2次成形品30は第2型部15から突き出されて、2次成形品30の取出し工程が行われる。
図12においては、1次成形と2次成形が終了し可動型部14が回転する前の状態であって、一成形サイクルが終了した状態を示す。この後、可動型部14が180度回転して成形サイクルの開始時点である図1につづく。
なお、本発明は、当業者の知識に基づいて様々な変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものを含む。また、前記変更等を加えた実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限りいずれも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。例えば、第1型部で1次成形し第2型部で2次成形をするように説明したが、第2型部で1次成形し第1型部で2次成形をすることができるのは明らかである。また、1次成形を圧縮成形で行い2次成形を圧縮成形ではない射出成形で行う実施形態を説明したが、1次成形を圧縮成形ではない射出成形で行い2次成形を圧縮成形で行うようにすることもできる。勿論、一次成形で圧縮を行い、二次成形で型内圧縮装置などを用いて圧縮成形でき、また、一次成形で型内圧縮装置などを用いて圧縮成形を行い、二次成形を圧縮成形で行うようにすることができることは言うまでもない。
10 型締装置
11 第1射出装置
12 第2射出装置
13 第1型部
14 可動型部
15 第2型部
16 金型
18 型開閉装置
19 圧締装置
21 固定盤
22 可動盤
25 第1クランパ
26 第2クランパ
29 1次成形品
30 2次成形品
35 第1キャビティ
36 第2キャビティ
G 間隙

Claims (10)

  1. 第1型部、第2型部及び可動型部からなる複合成形用の金型装置が取り付けられる複合成形用の型締装置であって、
    前記第1型部が取付けられる固定盤と、前記第2型部が取付けられる可動盤の間に、前記可動型部が回転かつ型開閉方向に移動可能に設けられ、
    前記可動型部は、前記第1型部と前記第2型部との間を入替え可能に型合せされるとともに、前記第1型部及び前記第2型部にクランパにより係脱自在に設けられていることを特徴とする複合成形用の型締装置。
  2. 前記可動型部は、垂直方向の軸に沿って回転され、前記第1型部と前記第2型部との間を入替え可能に型合せされる請求項1に記載の複合成形用の型締装置。
  3. 1次成形と2次成形のうちのいずれかは、キャビティの容積を縮小させる圧縮成形で行われる請求項1または2に記載の複合成形用の型締装置。
  4. 前記可動型部が前記クランパにより前記第2型部に固着された状態で、前記第1型部と前記可動型部の間のキャビティに溶融材料を射出し、圧縮成形を行う請求項3に記載の複合成形用の型締装置。
  5. 前記第1型部と前記可動型部が前記クランパにより係合され、前記第2型部と前記可動型部の前記クランパの係合を解除した状態で、型開き力を発生させる請求項1ないし4のいずれか1項に記載の複合成形用の型締装置。
  6. 第1型部、第2型部及び可動型部からなる複合成形用の金型装置であって、
    前記可動型部は、前記第1型部と前記第2型部との間を入替え可能に型合わせされるとともに、前記第1型部及び前記第2型部にクランパにより係脱自在に設けられていることを特徴とする複合成形用の金型装置。
  7. 前記クランパは、前記可動型部と前記第1型部及び前記第2型部との間の一方間を密着して係合させ、他方間を間隙が有するように係合させる請求項6に記載の複合成形用の金型装置。
  8. 第1型部により1次成形品を1次成形し、前記1次成形品を保持した可動型部を第2型部に型合わせされていた可動型部と入替えた後、前記1次成形品をインサートした第2型部により2次成形品を2次成形する複合成形品の成形方法において、
    前記第1型部が取付けられる固定盤と前記第2型部が取付けられる可動盤の間に、前記可動型部が回転かつ型開閉方向に移動可能に設けられ、
    前記可動型部は、前記第1型部と前記第2型部との間を入替え可能に型合せされるとともに、前記第1型部及び前記第2型部にクランパにより係脱自在に設けられている型締装置を用いることを特徴とする複合成形品の成形方法。
  9. 前記1次成形と前記2次成形のうちのいずれかは、キャビティの容積を縮小させる圧縮成形で行われる請求項8に記載の複合成形品の成形方法。
  10. 前記圧縮成形を行うとき、複数の圧締装置を制御して前記可動型部と前記第1型部又は前記第2型部とを平行に保って圧縮制御する請求項9に記載の複合成形品の成形方法。
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