JPH09220745A - 射出圧縮成形機 - Google Patents
射出圧縮成形機Info
- Publication number
- JPH09220745A JPH09220745A JP2918596A JP2918596A JPH09220745A JP H09220745 A JPH09220745 A JP H09220745A JP 2918596 A JP2918596 A JP 2918596A JP 2918596 A JP2918596 A JP 2918596A JP H09220745 A JPH09220745 A JP H09220745A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- mold
- flow rate
- mold clamping
- opening amount
- injection compression
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Landscapes
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 非対称な成形品を射出圧縮成形可能なもので
あって、隅部（例えば４隅）に型締シリンダを持つ型締
装置において、複数個の型締シリンダの流量を金型隅部
複数箇所の型開き量偏差に応じて適切に制御し、これに
より成形品の肉厚を容易に均一にすることができる射出
圧縮成形機を提供する。 【解決手段】 射出圧縮成形機において、複数の型締シ
リンダへの圧油路に設けられて同圧油路の流量を調整す
る流量調整弁と、上記固定金型と可動金型との間の型開
き量を金型の隅部の複数箇所において計測する型開き量
計測装置と、同計測装置からの上記隅部の複数箇所の型
開き量の計測データが入力されて、同複数箇所間の型開
き量の偏差を算出し、射出圧縮時の特定時点における上
記型開き量の偏差に応じて上記流量調整弁の流量の設定
値を修正変更するコントローラとを備える。
あって、隅部（例えば４隅）に型締シリンダを持つ型締
装置において、複数個の型締シリンダの流量を金型隅部
複数箇所の型開き量偏差に応じて適切に制御し、これに
より成形品の肉厚を容易に均一にすることができる射出
圧縮成形機を提供する。 【解決手段】 射出圧縮成形機において、複数の型締シ
リンダへの圧油路に設けられて同圧油路の流量を調整す
る流量調整弁と、上記固定金型と可動金型との間の型開
き量を金型の隅部の複数箇所において計測する型開き量
計測装置と、同計測装置からの上記隅部の複数箇所の型
開き量の計測データが入力されて、同複数箇所間の型開
き量の偏差を算出し、射出圧縮時の特定時点における上
記型開き量の偏差に応じて上記流量調整弁の流量の設定
値を修正変更するコントローラとを備える。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はプラスチック等の射
出圧縮成形機であって、特に非対称形状の成形品を均一
な肉厚で成形可能とした射出圧縮成形機に関する。
出圧縮成形機であって、特に非対称形状の成形品を均一
な肉厚で成形可能とした射出圧縮成形機に関する。
【０００２】
【従来の技術】図１０には射出圧縮成形機の型締部の従
来の１例が示されている。図において、固定型盤１と可
動型盤２との間に一対の金型即ち固定金型７と可動金型
８とが取り付けられており、図示しない射出装置から成
形品用のキャビティ９に射出された樹脂１０を圧縮して
成形する。
来の１例が示されている。図において、固定型盤１と可
動型盤２との間に一対の金型即ち固定金型７と可動金型
８とが取り付けられており、図示しない射出装置から成
形品用のキャビティ９に射出された樹脂１０を圧縮して
成形する。
【０００３】上記固定型盤１の４隅には型締シリンダ４
が設けられ、同シリンダ４の内部に嵌合された型締ラム
５からナット６，タイロッド３を通じ型締力が型盤１，
２に伝達される。また上記型締力を発生せしめる圧油は
主管５０から導かれ、油管２１を矢印ａ，ｂ，ｃ，・・
・ｇ，ｈのように流れ、４個の型締シリンダの型締室４
ａに流入する。そして成形の際は図１０のように金型
７，８が若干開いた状態で樹脂１０をキャビティ９内に
射出し、同樹脂１０を上記型締力により圧縮しキャビテ
ィ９に充満させて成形する。このように、上記型締装置
にあっては、射出時に金型７，８を若干開くことによ
り、開いた分だけ金型内の樹脂流動抵抗が低下するの
で、それだけ型締力が小さくて済む。また上記のように
射出後に、樹脂に圧縮を加えることにより型内圧の一様
化が進み、低歪で反りやひけの無い成形品が得られる。
が設けられ、同シリンダ４の内部に嵌合された型締ラム
５からナット６，タイロッド３を通じ型締力が型盤１，
２に伝達される。また上記型締力を発生せしめる圧油は
主管５０から導かれ、油管２１を矢印ａ，ｂ，ｃ，・・
・ｇ，ｈのように流れ、４個の型締シリンダの型締室４
ａに流入する。そして成形の際は図１０のように金型
７，８が若干開いた状態で樹脂１０をキャビティ９内に
射出し、同樹脂１０を上記型締力により圧縮しキャビテ
ィ９に充満させて成形する。このように、上記型締装置
にあっては、射出時に金型７，８を若干開くことによ
り、開いた分だけ金型内の樹脂流動抵抗が低下するの
で、それだけ型締力が小さくて済む。また上記のように
射出後に、樹脂に圧縮を加えることにより型内圧の一様
化が進み、低歪で反りやひけの無い成形品が得られる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上記成形品が
非対称であると、金型７，８内の樹脂圧力分布も非対称
になり、これが原因で圧縮時に固定・可動金型７，８が
平行に閉まらなくなり、成形品の肉厚が大きくばらつい
てしまうという不具合が生じる。即ち、図１１に示され
るように、本来なら図１１の（ａ）→（ｂ）のように固
定・可動金型７，８が平行な状態を保って樹脂１０を圧
縮すべきであるが、同図（ａ）→（ｃ）のように上記平
行が崩れて樹脂成形品の肉厚が不均一になることがあ
る。
非対称であると、金型７，８内の樹脂圧力分布も非対称
になり、これが原因で圧縮時に固定・可動金型７，８が
平行に閉まらなくなり、成形品の肉厚が大きくばらつい
てしまうという不具合が生じる。即ち、図１１に示され
るように、本来なら図１１の（ａ）→（ｂ）のように固
定・可動金型７，８が平行な状態を保って樹脂１０を圧
縮すべきであるが、同図（ａ）→（ｃ）のように上記平
行が崩れて樹脂成形品の肉厚が不均一になることがあ
る。
【０００５】このような問題点を解消するため、本発明
者らは先に特願平６−１６１２５４号として、図１２に
示されるような、電気式流量調整弁１２を設け、成形品
の４隅の肉厚偏差に応じた型締油流量を制御可能とした
技術を提案している。かかる提案によれば、成形品肉厚
の不均一の問題は解決可能であるが、成形品４隅の肉厚
を人手で計測することは手間がかかるという課題が残さ
れている。
者らは先に特願平６−１６１２５４号として、図１２に
示されるような、電気式流量調整弁１２を設け、成形品
の４隅の肉厚偏差に応じた型締油流量を制御可能とした
技術を提案している。かかる提案によれば、成形品肉厚
の不均一の問題は解決可能であるが、成形品４隅の肉厚
を人手で計測することは手間がかかるという課題が残さ
れている。
【０００６】本発明の目的は、非対称な成形品を射出圧
縮成形可能なものであって、隅部（例えば４隅）に型締
シリンダを持つ型締装置において、複数個の型締シリン
ダの流量を金型隅部複数箇所の型開き量偏差に応じて適
切に制御し、これにより成形品の肉厚を容易に均一にす
ることができる射出圧縮成形機を提供することにある。
縮成形可能なものであって、隅部（例えば４隅）に型締
シリンダを持つ型締装置において、複数個の型締シリン
ダの流量を金型隅部複数箇所の型開き量偏差に応じて適
切に制御し、これにより成形品の肉厚を容易に均一にす
ることができる射出圧縮成形機を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するもので、その要旨とする手段は、固定金型が取付
けられた固定型盤に設けられた複数個の型締シリンダ
と、可動金型が取付けられた可動型盤とをタイロッドを
介して連結してなる型締装置を備えた射出圧縮成形機に
おいて、上記各型締シリンダへの圧油路に設けられて同
圧油路の流量を調整する流量調整弁と、上記固定金型と
可動金型との間の型開き量を金型の隅部の複数箇所にお
いて計測する型開き量計測装置と、同計測装置からの上
記隅部の複数箇所の型開き量の計測データが入力され
て、同複数箇所間の型開き量の偏差を算出し、射出圧縮
時の特定時点における上記型開き量の偏差に応じて上記
流量調整弁の流量の設定値を修正変更するコントローラ
とを備えたことを特徴とする射出圧縮成形機にある。
決するもので、その要旨とする手段は、固定金型が取付
けられた固定型盤に設けられた複数個の型締シリンダ
と、可動金型が取付けられた可動型盤とをタイロッドを
介して連結してなる型締装置を備えた射出圧縮成形機に
おいて、上記各型締シリンダへの圧油路に設けられて同
圧油路の流量を調整する流量調整弁と、上記固定金型と
可動金型との間の型開き量を金型の隅部の複数箇所にお
いて計測する型開き量計測装置と、同計測装置からの上
記隅部の複数箇所の型開き量の計測データが入力され
て、同複数箇所間の型開き量の偏差を算出し、射出圧縮
時の特定時点における上記型開き量の偏差に応じて上記
流量調整弁の流量の設定値を修正変更するコントローラ
とを備えたことを特徴とする射出圧縮成形機にある。
【０００８】上記手段によれば、複数個（例えば４個）
の型締シリンダへの型締側圧油路に流量調整弁を設け、
コントローラにより同流量調整弁を制御し、圧縮工程の
型締用圧油流量を各型締シリンダ毎に時間的に１段階ま
たは複数段階に調整するようにし、射出圧縮時の特定時
点における成形金型の隅部の複数箇所の型開き量偏差に
応じて自動的に上記流量調整弁の設定値を修正計算して
変更することにより、成形１ショット毎に型開き量の偏
差を次のショットで是正するよう型締用圧油流量を制御
し、これによって、ついには型開き量を均一になるよう
に収れんすることができる。その結果、型開き量と密接
な相関関係を有する成形品の肉厚を均一にすることがで
きる。
の型締シリンダへの型締側圧油路に流量調整弁を設け、
コントローラにより同流量調整弁を制御し、圧縮工程の
型締用圧油流量を各型締シリンダ毎に時間的に１段階ま
たは複数段階に調整するようにし、射出圧縮時の特定時
点における成形金型の隅部の複数箇所の型開き量偏差に
応じて自動的に上記流量調整弁の設定値を修正計算して
変更することにより、成形１ショット毎に型開き量の偏
差を次のショットで是正するよう型締用圧油流量を制御
し、これによって、ついには型開き量を均一になるよう
に収れんすることができる。その結果、型開き量と密接
な相関関係を有する成形品の肉厚を均一にすることがで
きる。
【０００９】また、上記手段において、上記コントロー
ラが、上記隅部の複数箇所の型開き量の偏差に応じた上
記流量調整弁の設定値を、最初の一定期間内には上記型
開き量の偏差を変数とする修正式により算出し、所要の
条件数のデータが収集された時点以降においては重回帰
分析を使用して最適条件を算出して設定するように構成
されたことも本発明の具体的手段の１つである、このよ
うに構成すれば、型開き量を自動的にかつ迅速に是正で
き、数ショット〜１０数ショットで容易に型開き量を均
一にすることができる。
ラが、上記隅部の複数箇所の型開き量の偏差に応じた上
記流量調整弁の設定値を、最初の一定期間内には上記型
開き量の偏差を変数とする修正式により算出し、所要の
条件数のデータが収集された時点以降においては重回帰
分析を使用して最適条件を算出して設定するように構成
されたことも本発明の具体的手段の１つである、このよ
うに構成すれば、型開き量を自動的にかつ迅速に是正で
き、数ショット〜１０数ショットで容易に型開き量を均
一にすることができる。
【００１０】
【発明の実施の形態】以下図１〜図９を参照して本発明
の実施形態につき詳細に説明する。図１にはこの実施形
態に係る射出圧縮成形機の型締側断面図が示されてい
る。また、図１のＥ部詳細図を図２に、Ｆ−Ｆ線断面図
を図３に、また成形品の状態を図４に示す。
の実施形態につき詳細に説明する。図１にはこの実施形
態に係る射出圧縮成形機の型締側断面図が示されてい
る。また、図１のＥ部詳細図を図２に、Ｆ−Ｆ線断面図
を図３に、また成形品の状態を図４に示す。
【００１１】図１〜図３において、１は固定型盤、２は
可動型盤、７は上記固定型盤１に固着された固定金型、
８は可動型盤２に固着された可動金型、４は上記固定型
盤１の４隅に設けられた型締シリンダ、５は同型締シリ
ンダ４内に摺動自在に嵌合されたラム、３は各ラム５と
上記可動型盤２の４隅とを結合するタイロッド、６は同
タイロッド３とラム５とを固定するためのナットであ
る。
可動型盤、７は上記固定型盤１に固着された固定金型、
８は可動型盤２に固着された可動金型、４は上記固定型
盤１の４隅に設けられた型締シリンダ、５は同型締シリ
ンダ４内に摺動自在に嵌合されたラム、３は各ラム５と
上記可動型盤２の４隅とを結合するタイロッド、６は同
タイロッド３とラム５とを固定するためのナットであ
る。
【００１２】１０は被成形品の樹脂であり、上記固定金
型７と可動金型８との間に形成されるキャビティ９内に
射出される。上記各型締シリンダ４には型締室４ａが形
成され、同型締室４ａには圧油管２１を経て高圧油が導
入されている。１１は上記圧油路２１の圧力即ち型締め
油圧を調整するための電気式圧力調整弁である。
型７と可動金型８との間に形成されるキャビティ９内に
射出される。上記各型締シリンダ４には型締室４ａが形
成され、同型締室４ａには圧油管２１を経て高圧油が導
入されている。１１は上記圧油路２１の圧力即ち型締め
油圧を調整するための電気式圧力調整弁である。
【００１３】１２は上記各型締室４ａへの圧油路に設け
られた電気式流量調整弁であり、この流量調整弁１２
は、従来のもののような、４個の型締シリンダ（型締
室）に均等に圧油を供給すると図１１（ｃ）に示される
ように型（金型）８，９がこじれて肉厚が不均一になる
のを阻止するために設けられたもので、後述するコント
ローラ１００により各型締室４ａへの圧油の流量が一定
になるように制御するものである。
られた電気式流量調整弁であり、この流量調整弁１２
は、従来のもののような、４個の型締シリンダ（型締
室）に均等に圧油を供給すると図１１（ｃ）に示される
ように型（金型）８，９がこじれて肉厚が不均一になる
のを阻止するために設けられたもので、後述するコント
ローラ１００により各型締室４ａへの圧油の流量が一定
になるように制御するものである。
【００１４】さらに、上記各型締シリンダ４（型締室４
ａ）の圧油の流量を適正化するため、各型締シリンダ４
に対応して型７，８の外側４箇所に型開き量計測装置３
０を組み込み、計測された型開き量を型締油流量にフィ
ードバックする。
ａ）の圧油の流量を適正化するため、各型締シリンダ４
に対応して型７，８の外側４箇所に型開き量計測装置３
０を組み込み、計測された型開き量を型締油流量にフィ
ードバックする。
【００１５】図２には上記型開き量計測装置３０の詳細
が示されている。同装置３０は、変位センサ１５を片方
の金型（例えば固定金型７）にブラケット１６を介して
取り付け、同変位センサ１５の計測端子棒１５ａを移動
せしめる位置ブラケット１７を他方の金型８に取付け
る。そして、上記金型７，８が閉じた状態からわずかに
開いた型開き量Ｌを自動的に計測する。上記型開き量計
測装置３０の変位センサ１５は、図３の１５−１〜４の
ように金型（固定型７）の４隅に設置する。
が示されている。同装置３０は、変位センサ１５を片方
の金型（例えば固定金型７）にブラケット１６を介して
取り付け、同変位センサ１５の計測端子棒１５ａを移動
せしめる位置ブラケット１７を他方の金型８に取付け
る。そして、上記金型７，８が閉じた状態からわずかに
開いた型開き量Ｌを自動的に計測する。上記型開き量計
測装置３０の変位センサ１５は、図３の１５−１〜４の
ように金型（固定型７）の４隅に設置する。
【００１６】１００はコントローラであり、上記型開き
量計測装置３０から４隅の型開き量の計測信号が入力さ
れ、後述する手法によって各型締シリンダ４への型締油
流量を算出し、各シリンダ４への電気式流量調整弁１２
の開度を制御する。
量計測装置３０から４隅の型開き量の計測信号が入力さ
れ、後述する手法によって各型締シリンダ４への型締油
流量を算出し、各シリンダ４への電気式流量調整弁１２
の開度を制御する。
【００１７】次に、上記コントローラ１００による各型
締シリンダ４の圧油の流量制御の過程（工程）を図５に
基づいて説明する。図５に示されるように上記圧油の流
量制御の工程は「型開ブロック」、「圧縮１」、「圧縮
２」の３段の工程とされる。（ただし、成形品によって
は、３段の工程全ては不必要で、１段もしくは２段のみ
流量制御すれば十分である）。
締シリンダ４の圧油の流量制御の過程（工程）を図５に
基づいて説明する。図５に示されるように上記圧油の流
量制御の工程は「型開ブロック」、「圧縮１」、「圧縮
２」の３段の工程とされる。（ただし、成形品によって
は、３段の工程全ては不必要で、１段もしくは２段のみ
流量制御すれば十分である）。
【００１８】図５において、「型開ブロック」の工程
は、金型７，８を少しだけ開いた状態を保持して、金型
７，８のキャビティ９内へ樹脂１０を射出する工程であ
りキャビティ９内の樹脂圧力による型開き力に対抗した
型締力を発生させるのみであるので、各型締シリンダ４
への圧油流量は少量でよい。この工程は、図５の電気式
流量調整弁１２の制御においては記号Ａで示す。次の
「圧縮１」、「圧縮２」の工程は、金型７，８を閉方向
に動かしてキャビティ９内の樹脂１０を圧縮し、キャビ
ティ９内に樹脂を充満させる工程である。これらの工程
は、図５における電気式流量制御弁１２の制御では記号
Ｂ，Ｃで示す。
は、金型７，８を少しだけ開いた状態を保持して、金型
７，８のキャビティ９内へ樹脂１０を射出する工程であ
りキャビティ９内の樹脂圧力による型開き力に対抗した
型締力を発生させるのみであるので、各型締シリンダ４
への圧油流量は少量でよい。この工程は、図５の電気式
流量調整弁１２の制御においては記号Ａで示す。次の
「圧縮１」、「圧縮２」の工程は、金型７，８を閉方向
に動かしてキャビティ９内の樹脂１０を圧縮し、キャビ
ティ９内に樹脂を充満させる工程である。これらの工程
は、図５における電気式流量制御弁１２の制御では記号
Ｂ，Ｃで示す。
【００１９】また、この制御のおける型締圧力Ｐ、流量
Ｑ、及び型開き量Ｌの変化グラフをそれぞれ図６，７，
８に示す。上記型締圧力Ｐは４つの型締シリンダ４に共
通で、図１にＰで示した位置の圧力である。他方、流量
Ｑと型開き量Ｌは、各型締シリンダ４に対応し、図７〜
図８のＱAi，ＱBi，ＱCi，Ｌi において添え字A , B
, C は上記Ａ〜Ｃの工程を、また添え字ｉは各シリンダ
番号（ｉ＝１〜４）を表わしている。
Ｑ、及び型開き量Ｌの変化グラフをそれぞれ図６，７，
８に示す。上記型締圧力Ｐは４つの型締シリンダ４に共
通で、図１にＰで示した位置の圧力である。他方、流量
Ｑと型開き量Ｌは、各型締シリンダ４に対応し、図７〜
図８のＱAi，ＱBi，ＱCi，Ｌi において添え字A , B
, C は上記Ａ〜Ｃの工程を、また添え字ｉは各シリンダ
番号（ｉ＝１〜４）を表わしている。
【００２０】そして、型締油流量の設定にフィードバッ
クする型開き量Ｌi は、原則として、図８のように、
「圧縮２」工程の終了点Ｎの値で代表させるが、「圧縮
１」工程の終了点Ｍまたはその他の適当な時点のもので
代替してもよい。この型開き量Ｌi は、それぞれ成形品
４隅の肉厚ＨPiと密接な関係があり、型開き量Ｌi が大
きいと肉厚ＨPiも大きくなる。従って、成形品２０の肉
厚のばらつきを検知するのに、成形品４隅の肉厚Ｈ
Pi（図４参照）の偏差のかわりに、４隅の型開き量、即
ち、型開き量計測装置３０で計測された型開き量Ｌi の
偏差を用いることができる。
クする型開き量Ｌi は、原則として、図８のように、
「圧縮２」工程の終了点Ｎの値で代表させるが、「圧縮
１」工程の終了点Ｍまたはその他の適当な時点のもので
代替してもよい。この型開き量Ｌi は、それぞれ成形品
４隅の肉厚ＨPiと密接な関係があり、型開き量Ｌi が大
きいと肉厚ＨPiも大きくなる。従って、成形品２０の肉
厚のばらつきを検知するのに、成形品４隅の肉厚Ｈ
Pi（図４参照）の偏差のかわりに、４隅の型開き量、即
ち、型開き量計測装置３０で計測された型開き量Ｌi の
偏差を用いることができる。
【００２１】次いで、図９に示される流量制御フローチ
ャートの要領で各型締シリンダ４への型締油流量を設定
していく。即ち、図９において、最初の１ショットは各
型締シリンダ（４個）に均等な型締油（上記圧油）流量
を設定する（図９のステップ，）。
ャートの要領で各型締シリンダ４への型締油流量を設定
していく。即ち、図９において、最初の１ショットは各
型締シリンダ（４個）に均等な型締油（上記圧油）流量
を設定する（図９のステップ，）。
【００２２】次に型盤４隅の型開き量（Ｌ1 〜Ｌ4 ）を
型開き量計測装置３０により計測し（ステップ）、４
隅の型開き量の最大偏差ΔＬmax を算出する（ステップ
）。
型開き量計測装置３０により計測し（ステップ）、４
隅の型開き量の最大偏差ΔＬmax を算出する（ステップ
）。
【００２３】次に下記に示すような、重回帰分析によ
り、各シリンダ４の最適型締流量を求める（ステップ
〜(10)）。
り、各シリンダ４の最適型締流量を求める（ステップ
〜(10)）。
【００２４】（１）ｎ回目まで（重回帰分析するにはデ
ータが不足している場合）。
ータが不足している場合）。
【００２５】 修正Ｑic＝Ｑi ＋α（（Ｌi −Ｌo ）／Ｌo ）Ｑo （２） ここで、Ｌi ＝金型７，８の４隅の型開き量（ｉ＝１〜
４） Ｌo ＝平均型開き量（上記４隅の型開き量の平均値） Ｑo ＝所定型締速度に対応する各シリンダ４の均等設定
流量 α ＝緩和係数（０．５〜１．０程度） （２）（ｎ＋１）回目以降（重回帰可能なデータ数が蓄
積された場合） 重回帰分析を利用して、４隅の型開き量Ｌi に対する各
型締油流量Ｑの重回帰式を次式のような関数ｇi で表わ
す。
４） Ｌo ＝平均型開き量（上記４隅の型開き量の平均値） Ｑo ＝所定型締速度に対応する各シリンダ４の均等設定
流量 α ＝緩和係数（０．５〜１．０程度） （２）（ｎ＋１）回目以降（重回帰可能なデータ数が蓄
積された場合） 重回帰分析を利用して、４隅の型開き量Ｌi に対する各
型締油流量Ｑの重回帰式を次式のような関数ｇi で表わ
す。
【００２６】 Ｌi ＝ｇi （Ｑ1 ，Ｑ2 ，Ｑ3 ，Ｑ4 ） （３） ただし、ｉ＝１〜４ 次にこの重回帰式を用いて、４隅の型開き量偏差（Ｌi
−Ｌo ）が最小になる最適化計算を行ない。最適型締油
流量Ｑi を算出する。
−Ｌo ）が最小になる最適化計算を行ない。最適型締油
流量Ｑi を算出する。
【００２７】コントローラ１００は、この算出流量Ｑi
になるように各電気式流量調整弁１２の開度を制御す
る。
になるように各電気式流量調整弁１２の開度を制御す
る。
【００２８】尚、図７のＡ，Ｂ，Ｃの３工程の内、２つ
以上の工程で型締油流量を最適化する場合は、対象工程
の各型締油流量Ｑi を全て使用する。たとえば、Ａ，Ｂ
の２工程の場合、（３）式のｇi はＱA1，ＱA2，ＱA3，
ＱA4，ＱB1，ＱB2，ＱB3，Ｑ B4の関数となる。
以上の工程で型締油流量を最適化する場合は、対象工程
の各型締油流量Ｑi を全て使用する。たとえば、Ａ，Ｂ
の２工程の場合、（３）式のｇi はＱA1，ＱA2，ＱA3，
ＱA4，ＱB1，ＱB2，ＱB3，Ｑ B4の関数となる。
【００２９】上記回数ｎは重回帰分析に必要なデータ数
で決まり、型締油流量Ｑi を最適化する工程数が１，
２，３に応じて、ｎ＝５，９，１３程度である。
で決まり、型締油流量Ｑi を最適化する工程数が１，
２，３に応じて、ｎ＝５，９，１３程度である。
【００３０】上記のようにして、樹脂１０の圧縮成形時
に金型７，８の４隅の型開き量Ｌiを型開き量計測装置
３０によって自動計測してコントローラ１００に入力
し、同コントローラ１００は４隅の型開き量の偏差を求
めて、この偏差により射出圧縮時の各型締シリンダ４の
型締油流量を各シリンダ４の流量調整弁１２に出力し
て、同流量を自動修正しながら成形していくことによ
り、型開き量偏差が無くなり、成形品２０の肉厚が均等
となる。
に金型７，８の４隅の型開き量Ｌiを型開き量計測装置
３０によって自動計測してコントローラ１００に入力
し、同コントローラ１００は４隅の型開き量の偏差を求
めて、この偏差により射出圧縮時の各型締シリンダ４の
型締油流量を各シリンダ４の流量調整弁１２に出力し
て、同流量を自動修正しながら成形していくことによ
り、型開き量偏差が無くなり、成形品２０の肉厚が均等
となる。
【００３１】尚、上記実施形態に限らず、型締シリンダ
４が４個以外の複数個、型開き量計測装置３０による型
開き量の計測箇所が複数箇所であってもよい。
４が４個以外の複数個、型開き量計測装置３０による型
開き量の計測箇所が複数箇所であってもよい。
【００３２】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
本発明によれば、複数個の型締シリンダそれぞれの圧油
路に流量調整弁を設置して、成形時に金型隅部の複数箇
所の型開き量を自動計測し、同計測箇所の型開き量の偏
差により射出圧縮時の各シリンダの型締用圧油流量を自
動修正しながら成形していくことにより、固定，可動金
型間の型開き量の偏差が無くなり、成形品肉厚が均等な
成形品を容易に得ることができる。その結果、従来、非
対称な射出圧縮成形品で生じていた肉厚の不均一という
不具合を解消することができ、上記非対称成形品を含
み、射出圧縮を適用できる成形品の範囲を拡大すること
ができる。さらに、上記型開き量は型開き量計測装置に
より自動的に計測されるので、成形品肉厚を人手で計る
手間がなくなり、成形品肉厚を均等にするための成形条
件修正の時間を短縮することができる。
本発明によれば、複数個の型締シリンダそれぞれの圧油
路に流量調整弁を設置して、成形時に金型隅部の複数箇
所の型開き量を自動計測し、同計測箇所の型開き量の偏
差により射出圧縮時の各シリンダの型締用圧油流量を自
動修正しながら成形していくことにより、固定，可動金
型間の型開き量の偏差が無くなり、成形品肉厚が均等な
成形品を容易に得ることができる。その結果、従来、非
対称な射出圧縮成形品で生じていた肉厚の不均一という
不具合を解消することができ、上記非対称成形品を含
み、射出圧縮を適用できる成形品の範囲を拡大すること
ができる。さらに、上記型開き量は型開き量計測装置に
より自動的に計測されるので、成形品肉厚を人手で計る
手間がなくなり、成形品肉厚を均等にするための成形条
件修正の時間を短縮することができる。
【００３３】また請求項２のように構成すれば、型開き
量を自動的にかつ迅速に是正でき、数ショット〜１０数
ショットで容易に型開き量を均一化することが可能とな
る。
量を自動的にかつ迅速に是正でき、数ショット〜１０数
ショットで容易に型開き量を均一化することが可能とな
る。
【図１】本発明の実施形態に係る射出圧縮成形機の型締
側断面図。
側断面図。
【図２】図１のＥ部（型開き量計測装置）詳細図。
【図３】図１のＦ−Ｆ線断面図。
【図４】図１の成形品形状を示す平面図。
【図５】上記実施形態における型締制御のシ−ケンス
図。
図。
【図６】型締圧力の変化線図。
【図７】型締油流量の変化線図。
【図８】型開き量の変化線図。
【図９】型締油流量の制御フローチャート。
【図１０】従来の射出圧縮成形機の型締側断面図。
【図１１】射出圧縮における金型動作の説明図。
【図１２】従来の射出圧縮成形機の型締側断面図（他の
例）。
例）。
１ 固定型盤 ２ 可動型盤 ３ タイロッド ４ 型締シリンダ ４ａ 型締シリンダの型締室 ５ 型締ラム ７ 固定型 ８ 可動型 ９ キャビティ １０ 樹脂 １１ 電気式圧力調整弁 １２ 電気式流量調整弁 １５ 変位センサ ２０ 成形品 １００ コントローラ
Claims (2)
- 【請求項１】 固定金型が取付けられた固定型盤に設け
られた複数個の型締シリンダと、可動金型が取付けられ
た可動型盤とをタイロッドを介して連結してなる型締装
置を備えた射出圧縮成形機において、上記各型締シリン
ダへの圧油路に設けられて同圧油路の流量を調整する流
量調整弁と、上記固定金型と可動金型との間の型開き量
を金型の隅部の複数箇所において計測する型開き量計測
装置と、同計測装置からの上記隅部の複数箇所の型開き
量の計測データが入力されて、同複数箇所間の型開き量
の偏差を算出し、射出圧縮時の特定時点における上記型
開き量の偏差に応じて上記流量調整弁の流量の設定値を
修正変更するコントローラとを備えたことを特徴とする
射出圧縮成形機。 - 【請求項２】 上記コントローラが、上記隅部の複数箇
所の型開き量の偏差に応じた上記流量調整弁の設定値
を、最初の一定期間内には上記型開き量の偏差を変数と
する修正式により算出し、所要の条件数のデータが収集
された時点以降においては重回帰分析を使用して最適条
件を算出し設定するように構成された請求項１記載の射
出圧縮成形機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2918596A JPH09220745A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 射出圧縮成形機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2918596A JPH09220745A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 射出圧縮成形機 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH09220745A true JPH09220745A (ja) | 1997-08-26 |
Family
ID=12269155
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2918596A Withdrawn JPH09220745A (ja) | 1996-02-16 | 1996-02-16 | 射出圧縮成形機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH09220745A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002036319A (ja) * | 2000-07-19 | 2002-02-05 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 射出成形機の制御方法 |
| JP2006142805A (ja) * | 2004-11-19 | 2006-06-08 | Incos Spa | プラスチック材料から作られる、２つの構成要素を備える物品を注入圧縮成形する装置および方法 |
| JP2007050585A (ja) * | 2005-08-17 | 2007-03-01 | Meiki Co Ltd | 複合成形品の成形方法とそれに用いる金型装置 |
| JP2010089520A (ja) * | 2010-01-29 | 2010-04-22 | Meiki Co Ltd | 複合成形用の型締装置と金型装置、及び複合成形品の成形方法。 |
| JP2019093576A (ja) * | 2017-11-20 | 2019-06-20 | 株式会社放電精密加工研究所 | 複合型樹脂成形装置 |
-
1996
- 1996-02-16 JP JP2918596A patent/JPH09220745A/ja not_active Withdrawn
Cited By (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2002036319A (ja) * | 2000-07-19 | 2002-02-05 | Sumitomo Heavy Ind Ltd | 射出成形機の制御方法 |
| JP2006142805A (ja) * | 2004-11-19 | 2006-06-08 | Incos Spa | プラスチック材料から作られる、２つの構成要素を備える物品を注入圧縮成形する装置および方法 |
| JP2007050585A (ja) * | 2005-08-17 | 2007-03-01 | Meiki Co Ltd | 複合成形品の成形方法とそれに用いる金型装置 |
| EP1916082A1 (en) | 2005-08-17 | 2008-04-30 | Kabushiki Kaisha Meiki Seisakusho | Method of molding composite molded article and mold device for use therein |
| JP4602869B2 (ja) * | 2005-08-17 | 2010-12-22 | 株式会社名機製作所 | 複合成形品の成形方法とそれに用いる型締装置 |
| US8408890B2 (en) | 2005-08-17 | 2013-04-02 | Kabushiki Kaisha Meikiseisakusho | Mold system for composite molding |
| US9321196B2 (en) | 2005-08-17 | 2016-04-26 | Kabushiki Kaisha Meikiseisakusho | Method of molding composite molded article |
| JP2010089520A (ja) * | 2010-01-29 | 2010-04-22 | Meiki Co Ltd | 複合成形用の型締装置と金型装置、及び複合成形品の成形方法。 |
| JP2019093576A (ja) * | 2017-11-20 | 2019-06-20 | 株式会社放電精密加工研究所 | 複合型樹脂成形装置 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| US8060240B2 (en) | Injection molding control method | |
| WO2018159726A1 (ja) | 補正装置、射出成形システムおよび補正方法 | |
| JPS60212321A (ja) | 射出圧縮成形における樹脂量制御方法 | |
| JP6800962B2 (ja) | 射出成形プロセスにおいて射出成形可能な材料の実体積を求めるための方法 | |
| EP0473791A1 (en) | Method of controlling injection of injection molding machine | |
| JPH09220745A (ja) | 射出圧縮成形機 | |
| EP1080809B1 (de) | Verfahren zur Regelung der Metalldosiermenge | |
| JPS6010893B2 (ja) | 金型温度の制御方法およびその装置 | |
| JPH06285939A (ja) | 射出成形機の速度制御方法及び装置 | |
| JPH0486210A (ja) | トグル式型締装置の自動型締力設定方法 | |
| JP3408631B2 (ja) | 射出圧縮成形機 | |
| JP2714525B2 (ja) | トグル式射出成形機における型締シリンダの流量制御方法 | |
| JPS6324452B2 (ja) | ||
| JPH08174609A (ja) | 射出成形機の速度制御方法 | |
| JPH03146323A (ja) | 射出成形機の金型内樹脂圧制御装置 | |
| JPH0622832B2 (ja) | 射出圧縮成形方法及び装置 | |
| JPS5811128A (ja) | 射出成形機の制御方式 | |
| JPH0679432A (ja) | 射出成形装置の射出速度自動制御装置 | |
| JP3128048B2 (ja) | 射出圧縮成形方法および装置 | |
| JP2629334B2 (ja) | 射出成形方法 | |
| TWI842512B (zh) | 射出成型設備及射出成型方法 | |
| JP4166747B2 (ja) | 射出成形機の特性測定装置及び特性測定方法 | |
| JPH04332620A (ja) | 射出成形機の制御装置 | |
| JPH04332619A (ja) | 射出成形機の制御装置 | |
| JP2811536B2 (ja) | 射出成形における型内の樹脂圧力推定方法 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20030506 |